JPH06248235A - 水性樹脂組成物及び塗料 - Google Patents

水性樹脂組成物及び塗料

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JPH06248235A
JPH06248235A JP3813293A JP3813293A JPH06248235A JP H06248235 A JPH06248235 A JP H06248235A JP 3813293 A JP3813293 A JP 3813293A JP 3813293 A JP3813293 A JP 3813293A JP H06248235 A JPH06248235 A JP H06248235A
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emulsion
alkyd
alkyd resin
modified acrylic
water
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JP3813293A
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Takao Hirayama
隆雄 平山
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルキド樹脂10〜60重量%の存在下に、
エチレン性不飽和カルボン酸を含む重合性モノマー混合
物90〜40重量%を配合し、乳化剤としてエチレン性
不飽和基を有する反応性乳化剤を用いて乳化重合して得
られる酸価が10〜50のアルキド変性アクリルエマル
ションを含有してなる水性樹脂組成物並びに該樹脂組成
物を含有してなる塗料。 【効果】 塗料安定性並びに塗膜の乾燥性、耐水性、光
沢、耐食性、硬さ、密着性及び耐衝撃性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料もしくは接着剤等
に有用である水性樹脂組成物及びこれを用いた塗料に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、産業機械、鋼製家具、家
電製品等の金属用塗料において、石油資源の有効利用、
環境保全、安全対策等の観点から従来の溶剤型塗料から
水性塗料への移行が進みつつある。そのような水性塗料
としては、光沢、速乾性、耐水性、耐食性等を必要とさ
れる。特開平4−170410号公報には、アルキド樹
脂とエチレン性不飽和単量体を有機溶剤中でグラフト共
重合して得られた耐水性、耐食性の優れたアクリル変性
アルキド樹脂が開示されている。しかしながら、上記の
溶液重合法では、後工程で水分散工程があるため分子量
を大きくすることができず耐水性試験で塗膜に白化や膨
れがでやすい。乳化重合法によれば一般的に高分子量の
物が得られるが、従来のアクリルエマルションでは光
沢、常温硬化性、耐食性が劣る、また特公昭51−10
637号公報には、酸価30〜300の高酸価なアルキ
ド樹脂をアミンで中和し水溶化させてこれを乳化剤とす
るアクリルエマルションが開示されている。しかしなが
らこれは乳化重合時の安定性が悪く工業的に利用できる
物ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決するものであり、乳化剤として反応性乳化剤
を使用しアルキド樹脂とエチレン性不飽和共重合モノマ
ーとをグラフト乳化共重合させた特定のアルキド変性ア
クリルエマルションを用いることにより、光沢、乾燥
性、耐水性、耐食性等に優れた水性樹脂組成物及び塗料
が得られることを見いだし、完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、アル
キド樹脂10〜60重量%の存在下に、エチレン性不飽
和カルボン酸を含む重合性モノマー混合物90〜40重
量%を配合し、乳化剤としてエチレン性不飽和基を有す
る反応性乳化剤を用いて乳化重合して得られる酸価が1
0〜50のアルキド変性アクリルエマルションを含有し
てなる水性樹脂組成物並びに該樹脂組成物を含有してな
る塗料に関する。
【0005】本発明におけるアルキド樹脂とは、油また
は脂肪酸、多価アルコール、一塩基酸、多塩基酸または
その無水物などを付加、縮合して得られる物である。本
発明に使用する油又は脂肪酸としては、乾性油、半乾性
油、不乾性油及びその脂肪酸が有り、例えば桐油、アマ
ニ油、大豆油、ひまし油、脱水ひまし油、サフラワー
油、椰子油及びそれらの脂肪酸、合成により得られるバ
ーサチック酸等が挙げられる。常温硬化性を付与するた
めには乾性油、半乾性油から誘導される脂肪酸を使用す
るのが好ましい。
【0006】また多価アルコール、一塩基酸、多塩基酸
またはその無水物は特に制限はなく、例えば特開平4−
170410号公報に示される化合物などが使用でき、
必要に応じてフェノール樹脂、エポキシ樹脂等も併用で
きる。アルキド樹脂に使用される油または脂肪酸は乾燥
性、耐水性の点からアルキド樹脂中に、30〜70重量
%含ませるのが好ましい。またアルキド樹脂の酸価は耐
水性、耐食性の点から20以下が好ましい。
【0007】アルキド樹脂の存在下に重合性モノマー混
合物を配合し、乳化重合する。本発明において乳化重合
に使用する乳化剤は、耐水性、耐食性の点からエチレン
性不飽和基を有する反応性乳化剤である。このような反
応性乳化剤としては、例えば日本乳化剤社製;アントッ
クス(Antox)MS60、旭電化工業社製;アデカリア
ソープ SE10N、三洋化成社製;エレミノール R
S30、エレミノールJS2等のエチレン性不飽和基を
有するアニオン系反応性乳化剤、旭電化工業社製;アデ
カリアソープ NE10、20、30、40等のノニオ
ン系反応性乳化剤がある。これらの反応性乳化剤は一種
または二種以上使用することができる。また必要に応じ
て通常の乳化剤と組み合わせて使用することもできる。
これらの反応性乳化剤の使用量は少ないほうが耐水性、
耐食性の点から好ましく、アルキド変性アクリルエマル
ションの樹脂固形分に対して0.5〜5重量%が適当で
あり、0.5重量%未満では乳化重合時の安定性が低下
する傾向にある。
【0008】本発明に使用するエチレン性不飽和カルボ
ン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のα,β−モ
ノエチレン性不飽和カルボン酸があり、これらはアルキ
ド変性アクリルエマルションの酸価が10〜50になる
ように配合する。ここで酸価が10未満では塗料の安定
性が不充分であり、50を越えると塗膜の耐水性、耐食
性等が劣る。また、本発明に使用するエチレン性不飽和
カルボン酸以外の共重合性モノマーとしては、メタクリ
ル酸又はアクリル酸と1〜12の炭素原子を有するアル
カノールとのエステル、α,β−モノエチレン性不飽和
カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル等がある。例
えばメチルアクリレート又はメタクリレート、エチルア
クリレート又はメタクリレート、プロピルアクリレート
又はメタクリレート、ブチルアクリレート又はメタクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート又はメタクリ
レート、2−ヒドロキシエチルアクリレート又はメタク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート又はメ
タクリレート等があげられる。またアクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリルアマイド、メタクリルア
マイド、スチレン、ビニルトルエン、ビニルピロリド
ン、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート又はメ
タクリレート、ビニルピリジン、ポリエチレングリコー
ルモノアクリレート又はメタクリレート、アシドホスホ
オキシエチルアクリレート又はメタクリレート、ポリエ
チレングリコールモノアクリレート又はメタクリレート
の燐酸エステルも使用でき、これらは要求される特性に
応じて適宜選択し一種又は二種以上を使用する。
【0009】アルキド変性アクリルエマルションの製造
においてアルキド樹脂の配合量は、10〜60重量%
(すなわち重合性モノマー混合物は90〜40重量%)
であり、10重量%未満では常温硬化性が劣り、60重
量%を越えると乳化重合時の安定性が劣り、又耐水性も
低下する。
【0010】アルキド変性アクリルエマルションは、乳
化重合により公知の方法で製造できる。また、ホモジナ
イザー等で強制的に、乳化剤を含んだアルキド樹脂を水
に分散させて後、乳化重合することは有用である。乳化
重合は通常の水性ラジカル重合触媒を使用し30〜10
0℃で合成できる。分子量を制御するために四塩化炭
素、メルカプタン類等の連鎖移動剤が使用できる。
【0011】乳化重合後のエマルションは、アンモニ
ア、トリエチルアミン、ジメチルアミノエタノール等の
アミンを用いて中和され(pH7〜10に調製)、安定
性のよいエマルション樹脂とされる。アミンの使用量は
中和前のエマルションが有するカルボキシル基の量を1
とすると、0.5〜1とすることが好ましい。
【0012】このようにして得られたアルキド変性アク
リルエマルションは、本発明の水性樹脂組成物とされる
が、親水性の有機溶剤としてブチルセロソルブ、エチル
セロソルブ、3−メチル−3−メトキシブタノール、イ
ソプロパノール、ブタノール等を併用することもでき
る。これらはスプレー塗装性、塗膜の平滑性、乾燥性、
光沢等の観点から、選択使用することが好ましい。
【0013】本発明の水性樹脂組成物は目的に応じ、他
の水性樹脂、顔料、その他の添加剤等と混合して塗料と
される。例えば変性アミノ樹脂と組み合わせることによ
り焼付用塗料として使用することができる。また特に本
発明の水性樹脂組成物のうち、乾性油、半乾性油の脂肪
酸を用いた場合には、金属乾燥剤を添加した常温乾燥型
塗料として有用である。また塗装方法としては、スプレ
ー塗装の他に、ロールコータ塗装、ディッピング塗装、
電着塗装等が採用でき、鉄、アルミ等の金属以外にもプ
ラスチック、セラミック、木材、紙、繊維等の表面に塗
装することができる。
【0014】
【実施例】以下実施例により本発明を説明する。%は重
量%を意味する。
【0015】〔アルキド樹脂(A−1)の製造例〕撹拌
機、還流冷却器、不活性ガス導入口および温度計を備え
たフラスコに、脱水ヒマシ油脂肪酸;63g、アマニ油
脂肪酸;322g、エチレングリコール;120g、グ
リセリン;116g、ペンタエリスリトール;31g、
無水フタル酸;422gを仕込み、2時間かけて230
℃に昇温しさらに2時間反応させた後冷却し、酸価5の
アルキド樹脂(A−1)を得た。
【0016】実施例1 ビーカに上記アルキド樹脂(A−1);200g、アン
トックス(Antox)MS60;40g、水;1465g
を加えホモジナイザーに5分間かけて乳化させ、上記製
造例と同様のフラスコに移し80℃に昇温し過硫酸アン
モニウム;2.5gを添加した。これとは別にスチレ
ン;450g、ブチルアクリレート;100g、2−エ
チルヘキシルアクリレート;190g、β−ヒドロキシ
エチルメタクリレート;20g、メタクリル酸;40g
から成る混合液を滴下ロートに仕込み、1時間かけて滴
下した後、2時間保温し、冷却し25%アンモニア;1
7gおよびブチルセロソルブ;100g、水;20gを
加え、加熱残分40%、酸価(固形分)28のアルキド
変性アクリルエマルションを得た。
【0017】実施例2 ビーカに上記アルキド樹脂(A−1);400g、アデ
カリアソープSE10N;40g、スチレン;340
g、ブチルアクリレート;80g、2−エチルヘキシル
アクリレート;140g、β−ヒドロキシエチルメタク
リレート;10g、メタクリル酸;30gから成る混合
液に水;1000g、過硫酸アンモニウム;2.5gを
加えホモジナイザーに5分間かけて乳化させ乳化液Aと
した。この乳化液A;100gと水;465gを上記
(A−1)の製造例と同様のフラスコにとり80℃に昇
温し過硫酸アンモニウム;1gを添加した。残りの乳化
液Aを滴下ロートに仕込み、1時間かけて滴下した後、
2時間保温し、冷却し25%アンモニア;17g、ブチ
ルセロソルブ;100g、水;20gを加え、加熱残分
40%、酸価(固形分)23.5のアルキド変性アクリ
ルエマルションを得た。
【0018】比較例1 実施例2において反応性乳化剤であるアデカリアソープ
SE10Nを一般の乳化剤であるニューコール(Newco
l)560SN(ソジウムポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテルサルフェート)に置き換えて同様に製造
した。加熱残分40%、酸価(固形分)23.5のアル
キド変性アクリルエマルションを得た。
【0019】比較例2 ビーカにアデカリアソープSE10N;40g、スチレ
ン;570g、ブチルアクリレート;125g、2−エ
チルヘキシルアクリレート;250g、β−ヒドロキシ
エチルメタクリレート;25g、メタクリル酸;30g
から成る混合液に水;1000g、過硫酸アンモニウム
2.5gを加えホモジナイザーに5分間かけて乳化させ
乳化液Aとした。この乳化液A;100gと水;465
gを上記(A−1)の製造例と同様のフラスコにとり8
0℃に昇温し過硫酸アンモニウム;1gを添加した。残
りの乳化液Aを滴下ロートに仕込み、1時間かけて滴下
した後、2時間保温後、冷却し25%アンモニア;17
gおよびブチルセロソルブ;100g、水;20gを加
え、加熱残分40%、酸価(固形分)19.5のアクリ
ルエマルションを得た。
【0020】比較例3 ビーカに上記アルキド樹脂(A−1);800g、アデ
カリアソープSE10N;40g、スチレン;150
g、2−エチルヘキシルアクリレート;10g、β−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート;10g、メタクリル
酸;30gから成る混合液に水;1000g、過硫酸ア
ンモニウム;2.5gを加えホモジナイザーに5分間か
けて乳化させ乳化液Aとした。この乳化液A;100g
と水;465gを上記(A−1)の製造例と同様のフラ
スコにとり80℃に昇温し過硫酸アンモニウム;1gを
添加した。残りの乳化液Aを滴下ロートに仕込み、1時
間かけて滴下した後、2時間保温し、冷却し25%アン
モニア;17g、ブチルセロソルブ;100g、水;2
0gを加えアルキド変性アクリルエマルションを得たが
凝集物が多かった。
【0021】比較例4 ビーカに上記アルキド樹脂(A−1);400g、アデ
カリアソープSE10N;40g、スチレン;370
g、ブチルアクリレート;80g、2−エチルヘキシル
アクリレート;140g、β−ヒドロキシエチルメタク
リレート;10gから成る混合液に水;1000g、過
硫酸アンモニウム;2.5gを加えホモジナイザーに5
分間かけて乳化させ乳化液Aとした。この乳化液A;1
00gと水;465gを上記(A−1)の製造例と同様
のフラスコにとり80℃に昇温し過硫酸アンモニウム;
1gを添加した。残りの乳化液Aを滴下ロートに仕込
み、1時間かけて滴下した後、2時間保温し、冷却し2
5%アンモニア;7g、ブチルセロソルブ;100g、
水;30gを加え、加熱残分40%、酸価(固形分)4
のアルキド変性アクリルエマルションを得た。
【0022】比較例5 ビーカに上記アルキド樹脂(A−1);400g、アデ
カリアソープSE10N;40g、スチレン;270
g、ブチルアクリレート;80g、2−エチルヘキシル
アクリレート;140g、β−ヒドロキシエチルメタク
リレート;10g、メタクリル酸;100gから成る混
合液に水;1000g、過硫酸アンモニウム;2.5g
を加えホモジナイザーに5分間かけて乳化させ乳化液A
とした。この乳化液A;100gと水;445gを上記
(A−1)の製造例と同様のフラスコにとり80℃に昇
温し過硫酸アンモニウム;1gを添加した。残りの乳化
液Aを滴下ロートに仕込み、1時間かけて滴下した後、
2時間保温し、冷却し25%アンモニア;37g、ブチ
ルセロソルブ;100g、水;20gを加え、加熱残分
40%、酸価(固形分)69のアルキド変性アクリルエ
マルションを得た。
【0023】比較例6 上記(A−1)の製造例と同様のフラスコに、上記アル
キド樹脂(A−1);400g、ブチルセロソルブ;4
00gを仕込み110℃に昇温した。スチレン;320
g、ブチルアクリレート;80g、2−エチルヘキシル
アクリレート;140g、β−ヒドロキシエチルメタク
リレート;10g、メタクリル酸;50g、アゾビスイ
ソブチロニトリル;20gを滴下ロートに仕込、2時間
かけて滴下した後、2時間保温し、冷却し25%アンモ
ニア;27gを加えこれに水;1103gを加え乳化
し、加熱残分40%、酸価(固形分);37のアルキド
変性アクリル樹脂を得た。
【0024】比較例7 実施例2において反応性乳化剤であるアデカリアソープ
SE10Nを抜き、またアンモニア7gを加えアルキド
樹脂を中和後に実施例2と同様に乳化重合をおこなった
が反応途中で凝集した。
【0025】なお、実施例で用いた反応性乳化剤である
アントックスMS60及びアデカリアソープSE10N
の構造式を下記に示す。 ・アントックスMS60
【化1】 (但し、Aはアルキレン基、R及びR′は一価の有機
基、m及びnはAOの繰り返しを示す正の数である) ・アデカリアソープSE10N
【化2】
【0026】実施例1、2及び比較例1、2、4、5、
6の樹脂を表1の配合で塗料化した。
【表1】
【0027】上記で塗料化で得られた塗料を以下の条件
で塗装し、乾燥後塗膜特性を試験した。 (塗装条件) 塗装:スプレー塗装、岩田ワイダー61、乾燥膜厚30
μm 基材:未処理鋼;SPCC−SD 板厚さ0.8mm(日
本テストパネル社製) (試験条件) 乾燥:60℃で20分、ついで22℃で3日 光沢:60度グロス JIS K5400に準拠した。 乾燥性:60℃20分乾燥直後の塗膜のべとつき程度を
見た。 硬さ:JIS K5400に準拠した。 衝撃試験;500g、1/2インチで行った。 ゴバン目:カッターで1mm角のゴバン目を100切り、
セロテープにてはくり後、残存する塗膜のます目の数を
表記した。 耐水性:20℃のイオン交換水に7日間浸漬後、塗膜の
ふくれ、白化程度を観察した。 塩水噴霧性:塗膜にカッターでカットした後、塩水噴霧
試験に入れ、48時間後とり出し、セロテープではくり
後、片側はくり幅をmmで表わした。 塗料安定性:40℃で10日間保存後の塗料の状態を目
視観察した。結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】実施例1および2に見られるように、本発
明の水性樹脂組成物を用いた塗料は、塗料安定性、光
沢、乾燥性、硬さ、耐水性、耐食性等の全てに優れる。
比較例1は反応性乳化剤の代わりに通常の乳化剤を使用
した場合であるが、光沢が低下し耐水性、耐食性が劣
る。比較例2はアルキド樹脂を含まない通常のアクリル
エマルション樹脂の場合であるが、光沢が劣り常温架橋
しないために硬度、耐水性、耐食性が劣る。比較例3は
アルキド樹脂が多すぎる場合であるが、乳化重合時に凝
集物が出て、重合安定性が劣る。比較例4は酸価が低い
場合であるが、塗料安定性が劣る。比較例5は酸価が高
い場合であるが、耐水性、耐食性が劣る。比較例6は有
機溶剤中で合成した変性アクリル樹脂の場合であるが、
乾燥性、物性(衝撃値)、硬度、耐水性、耐食性が劣
る。比較例7は、乳化剤を全く使用しない場合である
が、この場合アルキド樹脂を中和しても良好な乳化剤と
ならず乳化重合中に凝集する。
【0030】
【発明の効果】本発明の水性樹脂組成物及び塗料は、塗
料安定性並びに塗膜の乾燥性、硬さ、光沢、密着性、耐
衝撃性、耐水性、耐食性等に優れる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキド樹脂10〜60重量%の存在下
    に、エチレン性不飽和カルボン酸を含む重合性モノマー
    混合物90〜40重量%を配合し、乳化剤としてエチレ
    ン性不飽和基を有する反応性乳化剤を用いて乳化重合し
    て得られる酸価が10〜50のアルキド変性アクリルエ
    マルションを含有してなる水性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 アルキド樹脂が、油または脂肪酸30〜
    70重量%を含み酸価20以下のアルキド樹脂である請
    求項1記載の水性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の水性樹脂組成物
    を含有してなる塗料。
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