JPH06247764A - 廃棄ガラスを主原料とした構造体用建材 - Google Patents
廃棄ガラスを主原料とした構造体用建材Info
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- JPH06247764A JPH06247764A JP4085917A JP8591792A JPH06247764A JP H06247764 A JPH06247764 A JP H06247764A JP 4085917 A JP4085917 A JP 4085917A JP 8591792 A JP8591792 A JP 8591792A JP H06247764 A JPH06247764 A JP H06247764A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/60—Production of ceramic materials or ceramic elements, e.g. substitution of clay or shale by alternative raw materials, e.g. ashes
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
度、耐久性を有する構造体用建材を提供すること。 【構成】 廃棄ガラスを主成分とし、これにカオリンあ
るいはモンモリロナイト等の粘土鉱物を添加し、混練し
て成形した後、焼成して成ることを特徴とする廃棄ガラ
スを主原料とした構造体用建材。
Description
原料として用いた構造体用建材に関する。
が、これらガラス製品は使用後は廃棄処分とされ多くは
放棄されたままになる。しかしながら、最近は資源を有
効活用するため使用済み製品の回収が図られるようにな
ってきており、これら廃棄ガラスを再利用する方法が積
極的に検討されるようになってきた。なお、ガラス製品
に使用されるガラスは用途によっていろいろな化学組成
の製品が従来用いられており、たとえばソーダ石灰ガラ
ス、鉛ガラス、ホウケイ酸ガラス等が用いられている。
これらガラス材料の成分組成で主要部を占めるのはシリ
カであって、ソーダ石灰ガラスでは70% 程度、ホウケイ
酸ガラスでは70% 〜80% 程度、鉛ガラスでも60% 程度シ
リカ分を含んでいる。
焼き物の分野では紬薬としてガラスを再利用する例があ
る。たとえばフリット紬などはガラスを用いて紬薬をつ
くりタイル等の焼成体の表面の装飾として用いている。
しかしながら、このような使用法は大量に生じる廃棄ガ
ラスを再利用する方法としては使用量が限られ、有効な
利用法ということはできない。廃棄ガラスを再利用する
場合は、非常に大量にガラス廃材が生じることからある
程度量的に処理できるものでなければならない。
に利用する方法として本発明を開発したものであり、タ
イル等の焼き物にガラス廃棄材を利用することを主眼と
している。タイル等の焼き物は粘土を主原料とし、これ
に陶土、骨材を加えて製造する。タイル等の焼き物で用
いる粘土の組成を示すと以下のようになる。 粘土材料 酸化鉄(Fe2O3) 1.0%以下 、アルミナ(A
l2O3) 15%以上、シリカ(SiO2) 70%以上、 酸化ナト
リウム(Na2O) 0.5% 以下、酸化カルシウム(CaO) 0.5%
以下 他 このように粘土材料はシリカ分を主要成分としており、
このシリカ成分をみれば上記のガラス材料をタイル等の
焼成体の原材料に利用する可能性はある程度想定され
る。しかしながら、ガラスは焼き物にくらべて融点がか
なり低く、強度面からみると粘土材料を焼成してなる焼
成体よりもはるかに低い。このため、ガラスを従来のタ
イルのような構造材として用いることはほとんど現実的
でなく、このような構造材として使用することは従来な
されていない。
スを有効に利用することを目的としてなされたものであ
り、大量に生じるガラス廃棄材を有効に使用することに
よって資源の有効活用を図ることができるとともに、製
品としても優れた品質を有する構造体用建材を提供する
ことを目的としている。
するため次の構成を備える。すなわち、廃棄ガラスを主
成分とし、これにカオリンあるいはモンモリロナイト等
の粘土鉱物を添加し、混練して成型した後、焼成してな
ることを特徴とする。
構造体用建材は、廃棄されたガラス材をタイル等の構造
材の原材料として用いるものであり、廃棄ガラスを主原
料としこれにカオリン、モンモリロナイト等の粘土鉱物
を加え、混練して成型した後、焼成して得たものであ
る。廃棄ガラスの成分比はできるだけ高くするのが有効
利用の点からは効果的であるが、一定の品質を得るため
70% 〜75% 程度の成分比とする。カオリン、モンモリロ
ナイト等の粘土鉱物は廃棄ガラスを主原料として用いた
場合に焼成体を緻密に焼成して、一定の強度が得られる
ようにするためのものである。廃棄ガラスは粉体状にい
ったん粉砕し、上記の粘土鉱物と混合して使用する。
であって、ひろい意味の粘土である。これら粘土鉱物と
してはカオリン族として蛙目粘土、木節粘土等、モンモ
ロリナイト族としてベントナイト等が使用できる。上記
廃棄ガラス材にこれら粘土鉱物を一定量加えて水分調整
し、混練して、所定形状に成型した後焼成して構造体用
建材を得る。焼成温度は 950℃〜1000℃である。構造体
用建材は湿式あるいは乾式の両方法で成型することがで
きる。
材を製造した実施例について説明する。 (実施例1)廃棄ガラスと粘土鉱物としてのベントナイ
トを以下の成分比で混合して原材料とする。 廃棄ガラス 75% ベントナイト 22% 水 3% 廃棄ガラスは粉体とし、ベントナイトとよく混合し、混
練してタイル形状に成型した後、1000℃で30分間
保持して焼成した。製品は緻密な焼成体として得ること
ができた。 (実施例2)廃棄ガラスと粘土鉱物としてのベントナイ
トを以下の成分比で混合、混練し、成型した後、100
0℃で30分間保持して焼成した。 廃棄ガラス 70% ベントナイト 27% 水 3% 製品は緻密な焼成体として得られた。 (実施例3)廃棄ガラスと粘土鉱物としてのカオリンを
以下の成分比で混合、混練し、成型した後、1050℃
で30分間保持して焼成した。 廃棄ガラス 75% ベントナイト 22% 水 3% この実施例製品も緻密な焼成体として得られた。
の品質試験結果を以下に示す。この焼成体の寸法は 200
× 250×20(mm)である。 吸水率 (〔吸水時質量−乾燥時質量〕÷乾燥時質
量) 乾燥時質量 176.72g 吸水時質量 176.79g :
吸水率 0.039% この吸水率は平均値で、製品によって0.012%のばらつき
があった。吸水率が5.0%以下の場合をせっ器質といい吸
水率が1.0%以下の場合を磁器質という。実施例の構造体
用建材はきわめて吸水率が低く、完全な磁器質の製品と
なった。 耐磨耗性 磨耗前質量 98.6321g 磨耗後質量 98.6203g : 磨
耗減量 0.0118g 磨耗減量のばらつきは製品によって0.0008g であった。
JIS 規格では床、モザイクタイル用としての規格は磨耗
減量が0.1g以下である。本実施例の構造用建材はこの基
準を十分に満足しており、床用タイルとして有効に使用
可能である。 曲げ強さ サンプルに荷重をかけて破壊荷重を測定したところ、平
均破壊荷重は408Kgfであった。1cm あたりの荷重におき
かえると159.4 N/cmである。製品によるばらつきは1.2
であった。JIS 規格による曲げ強さの規格は内装壁用:1
2N/cm 以上、内装床用60N/cm以上、外装160mm 以下:80N
/cm 以上、外装160mm 超:100N/cm以上、床用:120N/cm以
上である。実施例の構造材用建材はいずれもこれらの基
準を満足しており、強度的にもきわめてすぐれた特性が
得られた。 耐凍害性、耐薬品性 10サイクルの凍害性試験の結果、以上は認められなかっ
た。また、約3%の塩酸溶液による耐薬品性試験、および
約3%の水酸化ナトリウム溶液による耐薬品性試験におい
てもいずれも異常が認められなかった。
原料とした構造体用建材は、強度等の品質面において
も、優れた特性を有し、内外装の構造体用建材として広
く使用することが可能である。なお、上記実施例の構造
体用建材はブロック状に形成した製品であるが、成型方
法によって種々形状に形成できることはもちろんであ
り、所要の強度等の品質を満足する製品として有効に提
供することができる。また、この構造体用建材として用
いる廃棄ガラスは原材料が安価であり、これによって製
品も安価に提供することが可能である。また、原料に用
いる廃棄ガラスの成分比を70%程度として好適に焼成
できるから、廃棄ガラスを効率的に消費することがで
き、建材として大量消費が見込めるという利点がある。
また、廃棄ガラスを用いることで焼成温度を比較的低く
できる点で有利であり、焼成時間も短くて済ませられる
という利点がある。
構造体用建材は、上述したように、強度面、耐久性等の
点できわめて優れた品質を有する製品として提供するこ
とができ、これによって一般の建材として有効に利用す
ることが可能となる。また、廃棄ガラスを効率的に利用
することによって、廃棄ガラスの有効利用を図ることが
できる等の著効を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】 廃棄ガラスを主成分とし、これにカオリ
ンあるいはモンモリロナイト等の粘土鉱物を添加し、混
練して成型した後、焼成してなることを特徴とする廃棄
ガラスを主原料とした構造体用建材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085917A JPH0751456B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 廃棄ガラスを主原料とした構造体用建材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085917A JPH0751456B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 廃棄ガラスを主原料とした構造体用建材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06247764A true JPH06247764A (ja) | 1994-09-06 |
JPH0751456B2 JPH0751456B2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=13872153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4085917A Expired - Lifetime JPH0751456B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 廃棄ガラスを主原料とした構造体用建材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751456B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5219704A (en) * | 1975-08-06 | 1977-02-15 | Japan Exlan Co Ltd | Method of manufacturing useful refractory products from clay sludge |
JPS5388657A (en) * | 1977-01-14 | 1978-08-04 | Ebara Infilco Co Ltd | Treating method for incineration ash |
JPS55113662A (en) * | 1979-02-20 | 1980-09-02 | Tanto Kk | Manufacture of low temperature burned ceramic |
JPS5738365A (en) * | 1980-08-18 | 1982-03-03 | Katsuomi Miyagi | Glass-clay type ceramics |
JPS63185849A (ja) * | 1987-01-28 | 1988-08-01 | 東洋ガラス株式会社 | セツ器質タイルの製造法 |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP4085917A patent/JPH0751456B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5219704A (en) * | 1975-08-06 | 1977-02-15 | Japan Exlan Co Ltd | Method of manufacturing useful refractory products from clay sludge |
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JPS63185849A (ja) * | 1987-01-28 | 1988-08-01 | 東洋ガラス株式会社 | セツ器質タイルの製造法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0751456B2 (ja) | 1995-06-05 |
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