JPH06245939A - テンポラリークリップ - Google Patents

テンポラリークリップ

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Publication number
JPH06245939A
JPH06245939A JP5061258A JP6125893A JPH06245939A JP H06245939 A JPH06245939 A JP H06245939A JP 5061258 A JP5061258 A JP 5061258A JP 6125893 A JP6125893 A JP 6125893A JP H06245939 A JPH06245939 A JP H06245939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clip
balloon
pressure
air pressure
temporary
Prior art date
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Pending
Application number
JP5061258A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinsuke Ueda
慎介 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minerva KK
Original Assignee
Minerva KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Minerva KK filed Critical Minerva KK
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Priority to US08/202,439 priority patent/US5454826A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脳動脈瘤の治療などに適するテンポラリーク
リップを開発する。 【構成】 クリップ本体内に、フレキシブルチューブを
介して空気圧が加えられることで拡張するバルーンをク
リップ端に内蔵させ、バルーンを拡張することで対象物
を押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば脳動脈瘤(cereb
ral aneurysm) の手術等に用いられるテンポラリークリ
ップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】脳動脈瘤とは、頭蓋内動脈の壁が瘤状に
拡大する症例であり、脳動脈瘤が破裂するとクモ膜下出
血をきたす。脳動脈瘤はまた、形状から木実状あるいは
嚢状と紡錘状の二つがあるが、嚢状動脈瘤が圧倒的に多
い。嚢状動脈瘤とそれが発生した動脈との境を茎部また
は柄部といい、嚢状の頂点を底部,動脈瘤壁からさらに
瘤状に突出した小瘤はブレブ(bleb)と呼ばれている。
【0003】診断は、CTスキャンまたは腰椎穿刺によ
りクモ膜下出血を確認し、脳血管撮影により部位と形状
とを確定する。そして、その治療は動脈瘤柄部を固定ク
リップでクリッピングすることで、再出血を防止してい
る。然しながらこの固定クリップによるクリッピングを
行う際、例えば、手術視野が十分確保されていない状態
での破裂(premature repture) が起きる、剥離がそれ以
上進まなくなる、動脈瘤を切開して減圧を図る必要があ
る等の場合には、テンポラリークリップを用いて一時的
にクリッピングを行う必要がある。図4はテンポラリー
クリップを用いて動脈をクリッピングした状態を示す。
なお図4に示すように、従来では固定クリップでもテン
ポラリークリップでも同じ形式のクリップが用いられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来で
は、従来ではテンポラリークリップとして使用する場合
でも固定クリップと同じクリップが用いられており、そ
のため以下に示すような問題点があった。すなわち、ク
リッピングを行う目的,部位により必要なクリップ圧は
様々に相違するため、治療に際してはクリップ圧が異な
る血管クリップをたくさん用意しておく必要がある。ま
た、手術中突然の大量出血に対しては、テンポラリーク
リップを用いて素早く血流を遮断する必要があるが、大
量出血が起こってからその出血部位を確認しクリップを
装着する作業はかなり困難で繁雑な操作となる。さら
に、テンポラリークリッピングは当然のことながら末梢
血管への送血を停止してしまうため短時間の使用に止留
める必要がある。従って、動脈瘤が破れている場合はい
ったん何らかの方法で出血部位を抑え、装着していたテ
ンポラリークリップを外し、末梢循環を再開させた後、
再びテンポラリークリップを装着し直す必要があるが、
術中に医師がこれを行うことは容易でない。
【0005】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたものであり、術中の遠隔操作に適した構造のテ
ンポラリークリップとすることにより、予め血流遮断す
る可能性のある血管に事前に装着し、空気圧を加減する
遠隔操作によりクリップ端の操作が行えるようにしたも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるテンポラ
リークリップは、遠隔操作でフレキシブルチューブを介
して空気圧が加えられることで拡張する単数または複数
のバルーン(これに類するものを含む)を本体内のクリ
ップ端に内蔵させる手段と、当該バルーンを拡張するこ
とで対象物をこのバルーンで押圧する手段と、バルーン
内の空気圧を調整することでスプリング圧に抗ってクリ
ップ圧を可変する手段とを備えたことを特徴とする。ま
た、スプリングにより開閉するクリップを、フレキシブ
ルチューブを介して空気圧が加えられることで拡張する
バルーン(これに類するものを含む)を収納したバルー
ン収納室に少なくとも当該クリップの握持端の一方を固
定させる手段と、上記バルーンを拡張することで上記握
持端の一方を押圧してクリップ端を押し広げる手段と、
バルーン内の空気圧を調整することでスプリング圧に抗
ってクリップ圧を可変する手段とを備えたことを特徴と
する。さらに、フレキシブルチューブを介して空気圧が
加えられることで拡張する単数または複数のバルーン
(これに類するものを含む)を本体内の握持端に内蔵さ
せる手段と、当該バルーンを拡張して握持端を押し広げ
ることでクリップ端を押し広げる手段と、バルーン内の
空気圧を調整することでスプリング圧に抗ってクリップ
圧を可変する手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は本発明の一実施例を示す説明図であり、図
において、1はテンポラリークリップ本体、2はスプリ
ング、3はバルーン(これに類するものを含む)、4は
フレキシブルチューブ、5は圧力調整器、6はクリッピ
ングしようとする動脈である。本実施例のテンポラリー
クリップは図のように構成され、クリップ端の両側には
バルーン3が内蔵されており、空気圧がかけられてない
状態では、図1(A)に示すように、バルーン3は収縮
している。この状態で握持部を握り、クリップ端を開い
て動脈6を挟み込み、圧力調整器5で所定の空気圧をバ
ルーン3に加え、バルーン3を拡張させて行く。バルー
ン3が拡張すると、図1(B)に示すように、動脈6を
図面上下方向から圧縮し、動脈のクリッピング止めが可
能となる。
【0008】本実施例におけるテンポラリークリップは
以上のように構成され、動作するので、第1にクリップ
圧の調整が遠隔操作で容易かつ正確にできるようにな
る。すなわち、圧力調整器5でバルーン3に加える空気
圧を調整するだけで、クリップ圧を制御でき、ユニバー
サルクリップとしての使用が可能となるため、従来のよ
うに種々のクリップを用意し、その都度適切なクリップ
を選択して使用しなければならない繁雑さを回避でき
る。また第2としては、テンポラリークリップは、従来
ではその着脱を頻繁に繰り返す必要があったが、本実施
例では圧力調整器5の操作で着脱操作と同様の効果が得
られるため、予め血流遮断を行う可能性のある部位へ装
着しておくことが可能となり、操作が容易かつ簡便に行
えるようになる。さらに第3としては、細径のフレキシ
ブルチューブ4のみを介しての遠隔操作が行えるため、
手術視野の障害にもなりにくい。なお、本実施例では、
電気的制御が可能な圧力調整器を用いているが、シリン
ジを用いて手動による制御を行うようにしても良い。
【0009】実施例2.図2は本発明の実施例2を示す
説明図であり、図1と同一符号は同一または相当部分を
示し、6はバルーン3を収納しているバルーン収納室で
ある。この実施例2は、バルーン3を収納する所定の大
きさのバルーン収納室を設け、このバルーン収納室の一
端にスプリングにより開閉するクリップの握持端の一方
が固定されている。従って、シリンジ7のピストン桿を
押圧することでバルーン3を拡張し、クリップ1をスプ
リングの弾性力に抗って開放する。従って、一度装着す
ればバルーン3に加える圧力を制御することで、実施例
1と同様の効果を奏する。なお、図2(A)はクリップ
端を閉塞した状態、図2(B)は空気圧を送り込みバル
ーン3を拡張してクリップ端を開放した状態を示す。
【0010】実施例3.図3は本発明の実施例3を示す
説明図であり、図1,図2と同一符号は同一または相当
部分を示す。この実施例3では、握持部側にバルーン3
が装着され、クリップを閉塞する方向の力にはスプリン
グ圧が用いられ、クリップを開放する方向の力にはバル
ーン3の拡張圧が用いられる。従って、一度装着すれば
圧力調整器5(図3では図示せず)でバルーンに加える
圧力を制御することで、実施例1と同様の効果を奏す
る。なお、図3(A)はクリップ端を閉塞した状態、図
3(B)は空気圧を送り込みバルーン3を拡張してクリ
ップ端を開放した状態を示す。
【0011】なお、上記実施例では、脳動脈瘤の治療に
ついて説明しているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、広く一般に実施できることは言うまでもな
い。
【0012】
【発明の効果】この発明は以上説明したようにバルーン
を使用することで、クリップ圧を自由に可変できるため
ユニバーサルクリップとしての使用が可能となり、目的
部位に装着したままでテンポラリークリップとしての使
用が可能であり、フレキシブルチューブだけによる遠隔
操作が可能となるため、医療上の治療等に適したクリッ
プが得られる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例2を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例3を示す説明図である。
【図4】脳動脈瘤の治療を説明するための図である。
【符号の説明】
1 テンポラリークリップ 2 スプリング 3 バルーン 4 フレキシブルチューブ 5 圧力調整器 6 動脈
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月11日
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】なお、上記実施例では、脳動脈瘤の治療に
ついて説明しているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、広く一般に実施できることは言うまでもな
い。また、上記実施例ではバルーンを空気圧で拡張する
こととしているが、バルーンの拡張には水などの液体を
用いることとしても良い。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔操作でフレキシブルチューブを介し
    て空気圧が加えられることで拡張する単数または複数の
    バルーン(これに類するものを含む)を本体内のクリッ
    プ端に内蔵させる手段と、 当該バルーンを拡張することで対象物をこのバルーンで
    押圧する手段と、 バルーン内の空気圧を調整することでスプリング圧に抗
    ってクリップ圧を可変する手段とを備えたことを特徴と
    するテンポラリークリップ。
  2. 【請求項2】 スプリングにより開閉するクリップを、
    フレキシブルチューブを介して空気圧が加えられること
    で拡張するバルーン(これに類するものを含む)を収納
    したバルーン収納室に少なくとも当該クリップの握持端
    の一方を固定させる手段と、 上記バルーンを拡張することで上記握持端の一方を押圧
    してクリップ端を押し広げる手段と、 バルーン内の空気圧を調整することでスプリング圧に抗
    ってクリップ圧を可変する手段とを備えたことを特徴と
    するテンポラリークリップ。
  3. 【請求項3】 フレキシブルチューブを介して空気圧が
    加えられることで拡張する単数または複数のバルーン
    (これに類するものを含む)を本体内の握持端に内蔵さ
    せる手段と、 当該バルーンを拡張して握持端を押し広げることでクリ
    ップ端を押し広げる手段と、 バルーン内の空気圧を調整することでスプリング圧に抗
    ってクリップ圧を可変する手段とを備えたことを特徴と
    するテンポラリークリップ。
JP5061258A 1993-02-26 1993-02-26 テンポラリークリップ Pending JPH06245939A (ja)

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JP5061258A JPH06245939A (ja) 1993-02-26 1993-02-26 テンポラリークリップ
US08/202,439 US5454826A (en) 1993-02-26 1994-02-25 Temporary clip with balloon activation means for controlling blood flow

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021502871A (ja) * 2017-09-29 2021-02-04 ヘルシンキ サージカル インストゥルメンツ アーベー 解剖学的対象の表面に外圧を加える装置

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