JPH06244445A - 太陽電池モジュールパネル及びその作動方法 - Google Patents

太陽電池モジュールパネル及びその作動方法

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JPH06244445A
JPH06244445A JP50A JP5487793A JPH06244445A JP H06244445 A JPH06244445 A JP H06244445A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 5487793 A JP5487793 A JP 5487793A JP H06244445 A JPH06244445 A JP H06244445A
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JP
Japan
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solar cell
cell module
optical semiconductor
module panel
temperature
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JP50A
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English (en)
Inventor
Yoshiteru Nitta
佳照 新田
Seishiro Mizukami
誠志郎 水上
Masaru Onishi
優 大西
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/052Cooling means directly associated or integrated with the PV cell, e.g. integrated Peltier elements for active cooling or heat sinks directly associated with the PV cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光照射に伴う変換効率の低下を回復させつつ
発電を行うことにより、高効率で発電することにある。 【構成】 太陽電池モジュールパネル10における太陽
電池モジュール20の裏面側に太陽光40により加熱さ
れた太陽電池モジュール20の温度を変換効率を回復さ
せる所望の熱処理温度に調整する調整手段22を配設し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は太陽電池モジュールパネ
ルとその作動方法に関し、特に太陽光により加熱された
太陽電池モジュールの温度を調整することのできる太陽
電池モジュールパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、クリーンエネルギーの利用がます
ます叫ばれるようになり、それに伴い太陽電池の利用の
促進が図られている。その一方で、太陽電池の量産化に
相まって製造コストの低減化が進みつつある。太陽電池
の利用の一つに家屋の屋根に瓦やスレートなどの代わり
に太陽電池モジュールパネルを配設したり、あるいは屋
根の上に太陽電池モジュールパネルを配設したり、更に
ビルなどの外壁に太陽電池モジュールパネルを配設する
ことが提案されている。かかる太陽電池モジュールパネ
ルは、たとえばスーパーストレートタイプを例に説明す
ると、表面カバーガラスと裏面カバーフィルムとの間に
直列及び/又は並列に接続された複数のアモルファスシ
リコン光半導体素子を樹脂で封止して構成されている。
【0003】この太陽電池モジュールパネルは太陽光に
直接曝されるため、太陽光により加熱されてパネルの温
度がかなり上昇してしまう。半導体素子は一般に温度の
上昇とともに素子の性能が低下することが知られてお
り、アモルファスシリコン光半導体素子においても同様
であり、より具体的にはアモルファスシリコン光半導体
素子から成る太陽電池の性能は1℃の温度上昇によりそ
の変換効率が約0.25%低下する。したがって、たと
えば20℃の温度上昇で変換効率が約5%も低下するこ
とになり、従来より、太陽電池の温度管理すなわち太陽
電池モジュールパネルの温度を如何にして低下させ、変
換効率の低下を防ぐかが重要な課題とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アモルファ
スシリコン光半導体素子から成る太陽電池は、温度上昇
による性能の低下とは別に、図13に示すように、光照
射によって太陽電池の変換効率が製造時(初期値)を1
とすると時間の経過とともに低下し、20〜30%低下
した後、ほぼ安定する傾向を示す。この光照射による変
換効率の低下は相当大きいことから、種々研究がなさ
れ、その結果、太陽電池をたとえば100℃以上で30
分以上、熱処理すると特性が回復した後、同様に時間の
経過とともに特性が低下することや、高温状態(たとえ
ば70℃)での光照射においては、低下率が軽減される
ことが見出された。
【0005】しかしながら、モジュールパネル化された
太陽電池や、家屋に設置固定された太陽電池モジュール
パネルなどから太陽電池を取り出して熱処理することは
不可能である。また、たとえ太陽電池を取り出して熱処
理ができるように構成したとしても、数ヵ月で変換効率
が低下してしまうため、定期的に熱処理をする必要があ
り、コストを要するという問題があった。
【0006】また、太陽電池モジュールパネルは所定の
取り付け構造を介して家屋の屋根の上に設置されたり、
あるいは外壁の上に取り付けるように構成されていた。
このため、パネル工法により建築される家屋などにあっ
ては、通常の外壁の上に太陽電池モジュールパネルを取
り付ける必要があり、コストが高く付くなどの問題があ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記問題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ある知
見を得て本発明に至ったのである。
【0008】本発明に係る太陽電池モジュールパネルの
要旨とするところは、少なくとも第1の電極層と光半導
体層と第2の電極層とを積層して成る光半導体素子を複
数、直列及び/又は並列に接続した光半導体素子群より
構成された太陽電池モジュールと、該太陽電池モジュー
ルを所望の設定温度に調整する調整手段とを備えて構成
したことにある。
【0009】かかる太陽電池モジュールパネルにおい
て、前記調整手段が前記太陽電池モジュールの裏面カバ
ー側に断熱材を配設し、さらに該裏面カバーと断熱材と
の間に通気孔及び/又は通水管を設け、該通気及び/又
は通水を制御し得るように構成したことにある。
【0010】また、かかる太陽電池モジュールパネルに
おいて、前記所望の設定温度が60℃以上、より好まし
くは70℃以上であることにある。
【0011】次に、本発明に係る他の太陽電池モジュー
ルパネルの要旨とするところは、少なくとも第1の電極
層と光半導体層と第2の電極層とを積層して成る光半導
体素子を複数、直列及び/又は並列に接続した光半導体
素子群より構成された太陽電池モジュールと、該太陽電
池モジュールを所望の設定温度に調整する調整手段とを
備えて構成された太陽電池モジュールパネルが壁用又は
屋根用の建材パネルを構成することにある。
【0012】更に、本発明に係る太陽電池モジュールパ
ネルの作動方法の要旨とするところは、少なくとも第1
の電極層と光半導体層と第2の電極層とを積層して成る
光半導体素子を複数、直列及び/又は並列に接続した光
半導体素子群より構成された太陽電池モジュールを備え
て成る太陽電池モジュールパネルの作動方法において、
太陽光により加熱された前記光半導体素子を所望の熱処
理温度に保持しつつ作動させるようにしたことにある。
【0013】
【作用】本発明に係る太陽電池モジュールパネルは、ア
モルファスシリコン光半導体素子から成る太陽電池をた
とえば70℃以上に加熱することによって、効率が初期
値の90%以上に回復するという知見を得てなされたも
のである。すなわち、本発明に係る太陽電池モジュール
パネルは太陽電池モジュールと、その太陽電池モジュー
ルの温度が所定の設定温度、たとえば夏場及び冬場を通
して約70℃程度に維持し得るように温度を調整する調
整手段とを備えて構成されている。
【0014】したがって、太陽電池モジュールパネルが
太陽光により加熱されてその温度が上昇し、所定の設定
温度を越えたとき、調整手段によって設定温度以上に上
昇しないように調整される。他方、冬場などにおいて、
太陽電池モジュールパネルの温度が太陽光によって充分
上昇し得ないときは、調整手段は作動せず、温度の上昇
が図られる。このように、太陽電池モジュールパネルは
予め設定された高温の設定温度、あるいはその温度範囲
内で作動させられるため、温度上昇に伴い変換効率が低
下させられる。一方、太陽電池モジュールパネルは太陽
光による温度上昇により熱処理が施されている状態で作
動させられ、変換効率の低下から回復させられている。
このため、温度上昇による変換効率の低下が生ずる一
方、光照射による変換効率の大幅な低下が防止され、全
体として高い変換効率を四季を通じて維持することがで
きる。
【0015】かかる太陽電池モジュールパネルの調整手
段として断熱材と、通気孔及び/又は通水管により構成
し、太陽電池モジュールパネルの温度が低いときには通
気孔及び/又は通水管への通気又は通水を遮断して太陽
光により加熱し、逆に、太陽電池モジュールパネルの温
度が高いときには通気孔及び/又は通水管へ通気又は通
水させることにより温度を下げ、所定の設定温度に維持
するように構成することができる。通気孔又は通水管の
制御は形状記憶合金や温度センサーなどを用いることが
でき、たとえば通気孔の入口及び/又は出口を蓋で塞ぐ
ことにより、空気の流れを遮断して断熱し、太陽光によ
り加熱して昇温する。逆に、通気孔の入口及び出口を開
けることにより、通気孔内に空気の流れを生じさせて、
温度を下げるのである。なお、通気孔にファンを配設し
て、強制的に通気させるように構成しても良い。この場
合、ファンはセンサによってオン・オフさせられるのが
好ましい。かかる作用により、太陽電池モジュールパネ
ルの温度を四季を通じてほぼ一定の高温に維持し、光照
射による変換効率の低下を回復させつつ高効率で発電す
ることができる。
【0016】次に、本発明に係る太陽電池モジュールパ
ネルを壁用あるいは屋根用の建材パネルとして構成する
ことにより、太陽電池モジュールパネルを外壁あるいは
屋根の一部として利用することができ、建材パネルの全
体としてのコストを低減することができる。特に、軽量
鉄骨系などのパネル工法の家屋にあっては、外壁材と内
壁材との間に結露を防止したり、湿気や熱気を外部に出
すための通気路が設けられており、この通気路に代え
て、あるいは通気路の一部として太陽電池モジュールパ
ネルの通気孔を利用することができる。
【0017】
【実施例】次に、本発明に係る太陽電池モジュールパネ
ルの実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
【0018】図1に示すように、スーパーストレート構
造の太陽電池モジュールパネル10は概略、複数の光半
導体素子12を直列及び/又は並列に接続した光半導体
素子12群を、その光入射側に表面カバーガラス14を
配設するとともにその裏面側に裏面カバーフィルム16
を配設し、透明樹脂18により封止して構成された太陽
電池モジュール20と、この太陽電池モジュール20の
裏面カバーフィルム16側に設けられた調整手段22と
から構成されている。調整手段22は太陽光によって加
熱された太陽電池モジュールパネル10の温度を所望の
設定温度に調整するためのものであり、断熱材24によ
り形成され、裏面カバーフィルム16と断熱材24との
間に通気孔26が形成されるとともに、その通気孔26
の開口端部には蓋28が設けられて構成されている。な
お、符号29は機枠であり、表面カバーガラス14や透
明樹脂18、裏面カバーフィルム16などを保持すると
ともに、構成された複数の太陽電池モジュールパネル1
0を連結したり、屋根の架台などに取り付けるためのも
のである。
【0019】ここで、光半導体素子12は所定の電圧と
電流を得るために、ワイヤーボンディング法などにより
必要に応じて直列に接続されるとともに並列に接続され
ている。光半導体素子12は多結晶あるいは非晶質によ
って構成された光半導体素子が用いられる。一例とし
て、非晶質の光半導体素子12は図2に示すように、絶
縁基板である透光性絶縁基板30の上に第1の電極層と
して透明電極32と、光電変換を行う光半導体層34
と、第2の電極層として金属電極36がそれぞれ所定の
パターン形状に積層され、これら透明電極32と光半導
体層34と金属電極36から成る単位光半導体素子38
が直列にあるいは並列に接続されて、一つの光半導体素
子12が構成されている。更に、これらの上には必要に
応じて絶縁保護膜が被着されている。かかる構成の光半
導体素子12が複数接続されて、太陽電池モジュールパ
ネル10が構成されるのである。
【0020】なお、より具体的に非晶質から成る光半導
体素子12はガラス基板などの透光性絶縁基板30の上
に透明電極32が被着され、透明電極32は光を透過し
得るようにITOや SnO2 あるいはそれらの積層体であ
るITO/ SnO2 などが用いられ、所定のパターン形状
に形成されている。パターン化された透明電極32の上
には光半導体層34が被着され、この光半導体層34に
ついても透明電極32に対応してパターン化されてい
る。光半導体層34は主として非晶質シリコン半導体層
によって構成され、この非晶質シリコン半導体層は非晶
質シリコンa-Si,水素化非晶質シリコンa-Si:H,水素化
非晶質シリコンカーバイドa-SiC:H,非晶質シリコンナイ
トライドなどの他、シリコンと炭素、ゲルマニウム、ス
ズなどの他の元素との合金から成る非晶質シリコン系半
導体の非晶質あるいは微結晶をpin型、nip型、n
i型、pn型、MIS型、ヘテロ接合型、ホモ接合型、
ショットキーバリアー型あるいはこれらを組み合わせた
型などに構成した半導体層が用いられる。その他、光半
導体層34は CdS系、GaAs系、 InP系などであっても良
く、なんら限定されない。更に、これらパターン化され
た光半導体層34の上には金属電極36が常法により被
着され、金属電極36は透明電極32及び光半導体層3
4に対応してパターン化されていて、それぞれ単位光半
導体素子38を構成し、全体として一つの光半導体素子
12を構成しているのである。
【0021】以上の構成に係る光半導体素子12が複数
直列・並列に接続されていて、前述の図1に示すよう
に、この光半導体素子12群の光入射側、すなわち透明
電極32側に表面カバーガラス14を配設した後、透明
樹脂18を充填して光半導体素子12群を固着封止し、
更にその裏面側すなわち金属電極36側の樹脂18の表
面に裏面カバーフィルム16を貼着して太陽電池モジュ
ール20が構成される。透明樹脂18としてはシリコ
ン、エチレンビニルアセテート、ポリビニルブチラート
などが用いられ、また裏面カバーフィルム16としては
フッソ系樹脂フィルムやポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、あるいはアルミニウムAlなどの金属箔をラミネ
ートした三層構造のフィルムなどが用いられる。
【0022】光半導体素子12群が表面カバーガラス1
4と裏面カバーフィルム16との間に樹脂封止された
後、この裏面カバーフィルム16側に通気孔26が形成
された断熱材24が貼着されて、本発明に係る太陽電池
モジュールパネル10が構成される。得られた太陽電池
モジュールパネル10は必要に応じて複数連結され、連
結された通気孔26の両端部に蓋28が取り付けられ
る。蓋28は可逆性を有する形状記憶合金あるいは形状
記憶樹脂から成り、たとえば70℃以上の温度で通気孔
26が開放されるように変形するとともに、逆に70℃
以下の温度で通気孔26が閉塞されるように変形するよ
うに構成されている。また、断熱材24は保温性が高
く、熱伝導性が低い材質、たとえば発泡体や木質などに
よって構成されるのが好ましい。
【0023】このように構成された太陽電池モジュール
パネル10は必要に応じて複数連結され、取付け用の架
台に固定された後、家屋の屋根などの適切な箇所に設置
される。屋根などに設置された太陽電池モジュールパネ
ル10は太陽光40に直接曝されて、発電を行うと同時
にパネル10全体が加熱される。冬期などの気温が低い
季節や時間帯においては、太陽電池モジュールパネル1
0は充分その温度が上がっていないときは、蓋28は閉
塞したままで保温状態で太陽光40により加熱されて昇
温させられ、熱処理を施すのと同等の状態に置かれる。
他方、夏期などの気温が高い季節や時間帯においては、
太陽電池モジュールパネル10の温度が予め設定された
温度たとえば70℃に達した時、蓋28が変形して通気
孔26を外気に開放する。開放された通気孔26内の空
気は対流や煙突効果などによって外気と入れ代わり、太
陽電池モジュールパネル10の温度を下げ、太陽電池モ
ジュールパネル10が予め設定された温度範囲内にある
ように調整される。
【0024】かかる温度調整により太陽電池モジュール
パネル10は適切な熱処理を受け、光照射に伴う変換効
率の劣化が回復させられ、高効率で発電が行われる。一
例によると、太陽電池モジュール20を約70℃に加熱
すると、太陽電池の性能は初期比の90%にまで回復す
ることが確認されている。したがって、図3に示すよう
に、年間を通してほぼ安定した変換効率を得ることがで
きる。
【0025】以上、本発明に係る太陽電池モジュールパ
ネルの一実施例を詳述したが、本発明はその他の態様で
も実施し得るものである。
【0026】たとえば図4に示すように、太陽電池モジ
ュールパネル42に配設される太陽電池モジュール20
の温度を調整する調整手段44は通気孔に代えて通水管
46によって構成したり、あるいは図5に示すように、
調整手段48は通気孔26と通水管46を併用して構成
することも可能である。いずれの実施例においても、通
水管46及び/又は通気孔26への通水又は通気を行っ
たり、あるいは停止することによって、太陽電池モジュ
ール20の温度を調整することができる。なお、通水管
46によって得られた温水は室内への給湯用に使用した
り、あるいはその他の公知の利用法を採用しても良い。
【0027】また、図6に示すように、調整手段50は
断熱材52によって形成された通気孔54内に、たとえ
ばロックウールやグラスウールなどの通気性に優れた断
熱材56を充填して構成しても良い。かかる構成によ
り、冬期などの気温の低いときの保温・加熱効果を高め
ることができるとともに、通気孔54を開放することに
よって内部の空気を入れ換えることができ、温度の変化
をより均一に調整することができる。
【0028】更に、透明樹脂18によって封止された光
半導体素子12の温度を熱電導と放熱により充分制御す
ることができない場合は、図7に示すように、調整手段
58と太陽電池モジュール20との間にアルミニウム板
や銅板など熱電導に優れた放熱板60を配設しても良
い。また、熱帯地方など、光半導体素子12の温度が上
がり過ぎることが予想される地域においては、図8に示
すように放熱板62にフィン64を設けても良い。いず
れの実施例においても、通気孔26に通気させている場
合には、放熱による温度の低下を迅速に図ることができ
るとともに、通気孔26を閉じた場合には、断熱効果が
損なわれることはない。
【0029】また、図7又は図8に示す構成において、
放熱板60,62に代えて蓄熱板を配設しても良く、本
発明に係る太陽電池モジュールパネルの使用条件に応じ
て、種々の構成を採用することができる。なお、放熱板
あるいは蓄熱板を配設することによって、太陽電池モジ
ュールパネルの強度を高めることもできる。
【0030】次に、調整手段における通気孔26や通水
管46の入口や出口にはそれぞれ個々に蓋28や弁など
を配設しても良いが、たとえば図9に示すように、通気
孔66の入口側及び/又は出口側を一つにまとめて、一
つの蓋68で制御し得るように構成しても良い。更に、
太陽電池モジュールパネル70そのものに調整手段の蓋
などを設ける必要はなく、たとえば図10に示すよう
に、複数の太陽電池モジュールパネル70を適宜配設す
る架台72に蓋74を設けても良い。この蓋74は形状
記憶合金などによるだけでなく、スライド式あるいは回
転式などであっても良く、何ら限定されない。また、こ
れらの蓋は温度センサなどの検出信号に基づいて、自動
あるいは手動で作動させても良く、種々の公知の手段を
採用することができる。
【0031】また、通気孔は溝状に形成されている必要
はなく、たとえば図11に示すように、太陽電池モジュ
ール20と断熱材76との間のほぼ全体を通気孔78と
し、その通気孔78の内部に補強部80を配設した構造
としても良い。
【0032】以上、上述した実施例はいずれも既設の家
屋などの屋根や外壁に架台などを用いて太陽電池モジュ
ールパネルを配設するものであるが、太陽電池モジュー
ルパネルの表面は表面カバーガラスなどの透光性保護板
を用い、防水性と一定の強度を備えており、かかる太陽
電池モジュールパネルを壁用あるいは屋根用の建材パネ
ルとして使用することも可能である。建材パネルとして
太陽電池モジュールパネルを使用する場合、上述の太陽
電池モジュールパネルをそのまま表面部材として使用す
ることができ、また調整手段の通気孔は壁内の結露など
を防止する、いわゆる風の道として使用することができ
る。
【0033】また、図12に示すように、1又は複数の
太陽電池モジュールパネル10を補強部材82によって
一体的に固定して建材パネル84とし、かかる建材パネ
ル84を補強部材82により柱に固定するようにしても
良い。本例において、補強部材82と内壁部材86との
間に結露防止用のいわゆる風の道88を設け、太陽電池
モジュールパネル10の調整手段22における通気孔2
6と風の道88とは両端部で合流し得るように構成する
ことも可能である。なお、通気孔26の両端部には通気
孔26内の通気を開閉する蓋28が設けられるのは言う
までもない。
【0034】以上、本発明の実施例をスーパーストレー
トタイプの太陽電池モジュールパネルを例に詳述した
が、本発明はかかる構造の太陽電池モジュールパネルに
限定されるものではなく、サブストレートタイプや充填
タイプの太陽電池モジュールパネルについても適用し得
るものである。また、従来の太陽電池モジュールパネル
はシリコン単結晶のウエファーを用いて構成した光半導
体素子を使用することを前提とした構造であり、非晶質
系の光半導体素子については単結晶系の構造をそのまま
利用して構成している。ところが、非晶質系の光半導体
素子は通常、透光性絶縁基板を使用することから、この
透光性絶縁基板を前述の表面カバーガラスとして使用し
たり、あるいは透光性絶縁基板とは反対側に設けられる
カバーガラスを前述の表面カバーガラスとして使用する
ことも可能である。
【0035】以上、本発明に係る太陽電池モジュールパ
ネルの実施例を図面に基づいて種々説明したが、本発明
は図示した実施例に限定されるものではない。特に、太
陽電池モジュールパネルを建材パネル化する場合にあっ
ては、太陽電池モジュールパネルを構成する光半導体素
子は非晶質半導体素子に限らず、結晶系の半導体素子で
あっても良いのは言うまでもない。
【0036】その他、通気孔にファンを配設して、強制
的に通気させ、迅速に温度管理を行うことも可能であ
る。この場合、ファンの作動はセンサ、たとえば太陽電
池モジュールパネルの表面などに配設された温度センサ
によってオン・オフさせるのが好ましく、ファンの停止
によって通気孔の通気を遮断し得るように構成するのが
好ましい。
【0037】また、本発明は上述の実施例を適宜組み合
わせて実施することも可能であり、更に、本発明の実施
にあたり、耐湿性などの耐候性や耐久性などを向上させ
るために、封止樹脂の層やカバーガラスなどの厚みを厚
くしたり、機枠の構造などを適宜設計することは可能で
ある等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、当業
者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態
様で実施し得るものである。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る太陽電池モジュールパネル
は太陽電池モジュールの裏面側に断熱材を配設するとと
もに通気孔及び/又は通水管を配設し、この通気孔又は
通水管の通気又は通水を制御することによって、太陽光
によって加熱された太陽電池モジュールの温度を所望の
熱処理温度に調整して保持することとしているため、光
半導体素子の光照射による変換効率の低下を回復させつ
つ発電することができ、高効率で発電できる。
【0039】また、本発明に係る他の太陽電池モジュー
ルパネルは建材パネルとして家屋の外壁あるいは屋根に
直接使用し得るように構成しているため、太陽電池モジ
ュールパネルの取付け架台などを必要とせず、太陽電池
モジュールパネルの取付けコストを低減することができ
るとともに、デザイン的に纏まった家屋を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る太陽電池モジュールパネルの一実
施例を示す説明図であり、同図(a) は正面断面図、(b)
は要部平面図、(c) は側面断面図である。
【図2】本発明に係る太陽電池モジュールパネルに用い
られる光半導体素子の実施例を示す要部拡大断面説明図
である。
【図3】本発明に係る太陽電池モジュールパネルの変換
効率の季節による変動を示す説明図である。
【図4】本発明に係る太陽電池モジュールパネルの他の
実施例を示す要部拡大断面説明図である。
【図5】本発明に係る太陽電池モジュールパネルの更に
他の実施例を示す要部拡大断面説明図である。
【図6】本発明に係る太陽電池モジュールパネルの更に
他の実施例を示す要部拡大断面説明図である。
【図7】本発明に係る太陽電池モジュールパネルの更に
他の実施例を示す要部拡大断面説明図である。
【図8】本発明に係る太陽電池モジュールパネルの更に
他の実施例を示す要部拡大断面説明図である。
【図9】本発明に係る太陽電池モジュールパネルの更に
他の実施例を示す要部平面説明図である。
【図10】本発明に係る太陽電池モジュールパネルの更
に他の実施例を示す要部拡大断面説明図である。
【図11】本発明に係る太陽電池モジュールパネルの更
に他の実施例を示す要部平面説明図である。
【図12】本発明に係る太陽電池モジュールパネルを建
材パネル化した実施例を示す要部拡大断面説明図であ
る。
【図13】従来の太陽電池モジュールパネルにおける光
照射による変換効率の低下を示す説明図である。
【符号の説明】
10,42,70;太陽電池モジュールパネル 12;光半導体素子 14;表面カバーガラス 16;裏面カバーフィルム 18;透明樹脂 20;太陽電池モジュール 22,44,48,50,58;調整手段 24,52,76;断熱材 26,54,66,78;通気孔 28,68,74;蓋 40;太陽光 46;通水管 60,62;放熱板(又は蓄熱板) 72;架台 84;建材パネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1の電極層と光半導体層と
    第2の電極層とを積層して成る光半導体素子を複数、直
    列及び/又は並列に接続した光半導体素子群より構成さ
    れた太陽電池モジュールと、該太陽電池モジュールを所
    望の設定温度に調整する調整手段とを備えて構成したこ
    とを特徴とする太陽電池モジュールパネル。
  2. 【請求項2】 前記調整手段が前記太陽電池モジュール
    の裏面カバー側に断熱材を配設し、さらに該裏面カバー
    と断熱材との間に通気孔及び/又は通水管を設け、該通
    気及び/又は通水を制御し得るように構成したことを特
    徴とする請求項1に記載する太陽電池モジュールパネ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記所望の設定温度が60℃以上である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載する太陽
    電池モジュールパネル。
  4. 【請求項4】 少なくとも第1の電極層と光半導体層と
    第2の電極層とを積層して成る光半導体素子を複数、直
    列及び/又は並列に接続した光半導体素子群より構成さ
    れた太陽電池モジュールと、該太陽電池モジュールを所
    望の設定温度に調整する調整手段とを備えて構成された
    太陽電池モジュールパネルが壁用又は屋根用の建材パネ
    ルを構成することを特徴とする太陽電池モジュールパネ
    ル。
  5. 【請求項5】 少なくとも第1の電極層と光半導体層と
    第2の電極層とを積層して成る光半導体素子を複数、直
    列及び/又は並列に接続した光半導体素子群より構成さ
    れた太陽電池モジュールを備えて成る太陽電池モジュー
    ルパネルの作動方法において、太陽光により加熱された
    前記光半導体素子を所望の熱処理温度に保持しつつ作動
    させるようにしたことを特徴とする太陽電池モジュール
    パネルの作動方法。
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