JPH0623935U - 長尺丸棒の整列装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 長尺丸棒状の鉄筋等を手動によることなく自
動的に整列させて自動編み機に一本毎供給できるように
し、安全な作業ができるようにしたものである。 【構成】】 バイブレ−タ１により振動自在な長尺丸棒
用のホッパ−３と、ホッパ−３から排出される丸棒２を
略定量送り出す供給コンベア４と、供給コンベア４から
供給される均し機構５とシュ−タ−６からなり、ホッパ
−の側底部には排出口７を設けて供給コンベア４に連絡
する供給路８へ丸棒２の排出を自在とし、供給コンベア
４は供給路８に滞留する丸棒２の略定量を均し機構５に
供給自在としてあり、均し機構５は略定量の丸棒２が載
置され前後に傾斜する整列板１０と該整列板１０の前後
の側縁より出没自在なストッパ−１１，１１′と整列板
内の丸棒２の一端部から他端部にかけて転動する押圧ロ
−ラ１２よりなる長尺丸棒２の整列装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は鉄筋コンクリ−ト構造物等における床などに埋設する鉄筋を編むため の自動編み機に鉄筋を自動的に整列させて供給させる装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来鉄筋コンクリ−ト構造物に埋め込む鉄筋は、ホッパ−に収納した長尺丸棒 状（凡そ２０００×¢２．５）の鉄筋を徐々に排出させながら、重なりあってい るものや捩じれているものは手作業により整列させて一本ごとに自動編み機に送 りながら格子状に編み、これをコンクリ−ト中に埋設している。

【０００３】

【従来技術の欠点】

然し乍ら此の手作業による整列作業は、鉄筋の重さ、長尺、撓み等によって困 難を極め、時には手を挾むなどの怪我が絶えず危険である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこれらの欠点を解消すべく開発されたもので、長尺丸棒状の鉄筋を手 動によることなく自動的に整列させて自動編み機に供給できるようにし、安全な 作業ができるようにしたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本案を図示の実施例により詳記すると、バイブレ−タ１により振動自在な鉄筋 等の長尺丸棒２用のホッパ−３と、ホッパ−３から排出される丸棒２を略定量送 り出す供給コンベア４と、供給コンベア４から略定量供給される均し機構５とシ ュ−タ−６とからなっている。

【０００６】 ホッパ−３は所要量の鉄筋等の長尺の丸棒２が収納されるようになっており、 そのホッパ−３の側底部に排出口７を設けてバイブレ−タ１の振動により供給コ ンベア４に連絡する供給路８へ丸棒２の排出を自在とし、排出された丸棒２は供 給路８の傾斜面を転がりながら終端部８’に供給コンベア４と接しながら滞留さ れる。

【０００７】 供給コンベア４は一定間隔ごとの受け部９、９…が設けてあって前方に傾斜し て設置してあり、受け部９が供給路８の終端部８’に応当することにより供給路 ８に滞留する丸棒２の略定量が当該受け部９に転がりこみ、供給コンベア４がよ り駆動して受け部９が反転することにより受け部９内の丸棒２は均し機構５の連 絡路５’に落下して一時滞留させ、順に均し機構５に供給するようにしてある。

【０００８】 均し機構５は、供給コンベア４から運ばれてくる略定量の丸棒２が載置されて 前方に傾斜する整列板１０と該整列板１０の前後の側縁より出没自在なストッパ −１１、１１’と整列板１０上の丸棒２の一端部から他端部にかけて転動する押 圧ロ−ラ１２よりなっている。

【０００９】 整列板１０は略定量の丸棒２が一段に整列する巾以上とし、ストッパ−１１、 １１’はシリンダ−１３により整列板１０の前後の側縁より上方に突出自在とな っており、丸棒２が整列板１０上に転がり込むときは、前側縁のストッパ−１１ が整列板１０上方には突出し後側縁のストッパ−１１’が下方に引っ込むように し、押圧ロ−ラ１２の押圧時には両ストッパ−１１、１１’は整列板１０上方に 突出するようにし、押圧ロ−ラ１２による丸棒２の整列後は前側縁側のストッパ −１１が引っ込み後側縁側のストッパ−１１’が突出するようになっている。

【００１０】 押圧ロ−ラ１２は、スライドレ−ル１４に往復動自在なスライドガイド１５と 押えシリンダ−１６を介して取り付けられており、モ−タ１７により左右動する タイミングベルト１８に取り付けられたスライドガイド１５がスライドレ−ル１ ４を走行するようになっている。

【００１１】 シュ−タ１９は均し機構５によって整列した丸棒２を所定位置に落下させるも のであり、２０、２０’は丸棒の過不足を感知するセンサ−である。

【００１２】

【作用】

本案は以上の如く具現されるもので、この作用を説明すると、ホッパ−３内の 丸棒２はバイブレ−タ１の振動によって排出口７より排出されて傾斜する供給路 ８の終端部８’に転がって滞留される。

【００１３】 供給路８の丸棒２は、駆動する供給コンベア４の受け部９に応当することによ り略定量（受け部９の容量分）の丸棒２が受け部９に転入し、供給コンベア４が 駆動し当該受け部９が反転して丸棒２が連絡路５’に排出される。

【００１４】 供給コンベア４から排出された丸棒２は連絡路５’を転がりながらストッパ− １１’手前に滞留する。

【００１５】 前側側縁のストッパ−１１が整列板１０上に突出して後側側縁のストッパ−１ １’が引っ込むことにより連絡路５’に滞留する丸棒２が整列板１０上に転入し 、転入後はストッパ−１１’が整列板１０上方に突出する。

【００１６】 整列板１０に丸棒２の転入後、押えロ−ラ１２は丸棒２の端部位置において下 降して押圧し、押圧しながら当該押えロ−ラ１２を丸棒２の他端部位置迄スライ ドさせて丸棒２を一列に整列させる。

【００１７】 整列が終わると押えロ−ラ１２が上昇し、前側のストッパ−１１を引っ込める ことにより整列板１０上の丸棒２は一列になってシュ−タ６に転がり図示しない 鉄筋の自動編み機に供給される。

【００１８】 以上は主に長尺の丸棒２は鉄筋について述べてきたが、その他の材質の丸棒の 整列にも使用できる。

【００１９】

【効果】

本案は叙上の如く、バイブレ−タにより振動自在な長尺丸棒用のホッパ−と 、ホッパ−から排出される丸棒を略定量送り出す供給コンベアと、供給コンベア から供給される均し機構とシュ−タ−からなり、ホッパ−の側底部には排出口を 設けて供給コンベアに連絡する供給路へ丸棒の排出を自在とし、供給コンベアは 供給路に滞留する丸棒の略定量を均し機構に供給自在としてあり、均し機構は略 定量の丸棒が載置され前後に傾斜する整列板と該整列板の前後の側縁より出没自 在なストッパ−と整列板内の丸棒の一端部から他端部にかけて転動する押圧ロ− ラよりなっているので、整列板上の略定量の丸棒は一列に整列して自動編み機へ 供給され、スム−ズな作業ができると共に作業の安全性を確保できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置の側面説明図。

【図２】均し機構の拡大側面説明図。

【図３】ストッパ−の作動を示した説明図。

【図４】ストッパ−の作動を示した説明図。

【図５】ストッパ−の作動を示した説明図。

【図６】ストッパ−の作動を示した説明図。

【図７】押圧ロ−ラの作動説明図。

【符号の説明】

１ バイブレ−タ ２ 丸棒 ３ ホッパ− ４ 供給コンベア ５ 均し機構 ６ シュ−タ ７ 排出口 ８ 供給路 ９ 受け部 １０ 整列板 １１、１１’ ストッパ− １２ 押圧ロ−ラ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バイブレ−タにより振動自在な長尺丸棒
   用のホッパ−と、ホッパ−から排出される丸棒を略定量
   送り出す供給コンベアと、供給コンベアから供給される
   均し機構とシュ−タ−からなり、ホッパ−の側底部には
   排出口を設けて供給コンベアに連絡する供給路へ丸棒の
   排出を自在とし、供給コンベアは供給路に滞留する丸棒
   の略定量を均し機構に供給自在としてあり、均し機構は
   略定量の丸棒が載置され前後に傾斜する整列板と該整列
   板の前後の側縁より出没自在なストッパ−と整列板内の
   丸棒の一端部から他端部にかけて転動する押圧ロ−ラよ
   りなる長尺丸棒の整列装置。