JPH06238510A - 自動ワーク切断装置 - Google Patents

自動ワーク切断装置

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Publication number
JPH06238510A
JPH06238510A JP2253093A JP2253093A JPH06238510A JP H06238510 A JPH06238510 A JP H06238510A JP 2253093 A JP2253093 A JP 2253093A JP 2253093 A JP2253093 A JP 2253093A JP H06238510 A JPH06238510 A JP H06238510A
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JP
Japan
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cutting
work
motor
upper blade
metal plate
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Application number
JP2253093A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Hara
美次 原
Hajime Endo
肇 遠藤
Kunio Ishihara
邦雄 石原
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ISHIHARA TEKKO KK
Toei Electric Co Ltd
Chubu Seiki Co Ltd
Original Assignee
ISHIHARA TEKKO KK
Toei Electric Co Ltd
Chubu Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの切断を高速に、かつ、高品位に行う
ことが可能なカム式コイル自動切断機械を提供すること
を目的とする。 【構成】 動力伝達機構11は、切断用モーター16の
回転をカム溝付きローラー13等に伝達する。上刃駆動
機構12は軸14の回転を上下動に変換し上刃21に伝
達する。カム溝付きローラー13に設けられた往復運動
用カム溝131は、カム溝トレース用部材152が配設
され、軸14の回転をテーブル15の前後方向の運動に
変換する。切断用モーター16および送りモーター(F
M)30はNCコントローラー32により制御され、そ
れぞれ各部に動力を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続するワークを一定長
に切断する自動ワーク切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラムにコイル状に巻き取られた帯状の
金属板(以下、帯状金属板という)等を巻き癖を取りつ
つ引き延ばし、その長手方向と直角の方向に切断するコ
イル切断機械は、従来以下に述べるように構成されてい
た。図11は、従来のコイル自動切断機械5の構成を示
す図である。図11において、集積装置51は、切断機
械(カッター)52で切断された帯状金属板を集積す
る。切断機械52は、アンコイラ(巻戻機)54で引き
延ばされ、レベラ53で巻き癖が取られ、水平にされた
帯状の帯状金属板(ワーク)10を切断部520で送り
方向と直交する方向に切断する。
【0003】図12は、切断機械52に使用されるロー
タリーカッター521の構成を示す断面図である。図1
2において、上部カッター522は円盤524上に固定
され、モーター(図示せず)からの動力により回転する
円盤524の動作により下部カッター523と協働して
帯状金属板10を切断する。なお、ロータリーカッター
521には下部カッター523を円盤524に固定した
形式のものもある。
【0004】図13は、切断機械52に使用されるレン
ゾクカン式カッター525の構成を示す図である。図1
3において、上部カッター522はアーム528に固定
され、アーム528の動きにより下部カッター523と
協働して帯状金属板10を切断する。円盤526は、モ
ーター(図示せず)の回転をリンク527に伝える。ア
ーム528は、リンク527に駆動されて図中の矢印で
示すように往復運動を行う。なお、レンゾクカン式カッ
ター525には、下部カッター523をアーム528に
固定した形式のものもある。
【0005】以下、従来のコイル自動切断機械5の動作
を説明する。アンコイラ54は、図中に示す矢印の方向
にドラム540を回転させ、帯状金属板10を巻き戻し
て引き延ばし、レベラ53に導く。レベラ53は切断機
械52に帯状金属板10を導く。同時に、送りローラで
両面から押圧することにより、帯状金属板10がドラム
540に巻き取られることによって生じた巻き癖等を取
る。巻き癖が取られた帯状金属板10は、さらに切断機
械52に導かれる。
【0006】切断機械52は、送りローラ529a、5
29bにより帯状金属板10を切断部520に導き、切
断部520で帯状金属板10を切断する際に、帯状金属
板10の送りを一旦停止する。切断部520は、一旦静
止状態となった帯状金属板10を切断する。切断部52
0での帯状金属板10の切断後、送りローラ529a、
bは再び所定の長さだけ帯状金属板10を切断部520
に導く。切断機械52で切断された帯状金属板10は集
積装置51に導かれ、集積される。
【0007】ここで、 アンコイラ54とレベラ53の
間の帯状金属板10にもたせてあるたわみは、以上述べ
たように切断機械52で帯状金属板10を切断する際の
送りの一時停止のための送り速度の調節のためのもので
ある。つまり、帯状金属板10を切断する際の送りの一
時停止によって生じる切断機械52の送り速度とアンコ
イラ54の送り速度の差をこのたわみで吸収する。
【0008】このため、従来のコイル自動切断機械5
は、このアンコイラ54とレベラ53の間の長さ分だけ
余計に設置面積が必要となるという問題点がある。ま
た、切断機械52においては切断のたびに帯状金属板1
0の送りを一旦停止するので、帯状金属板10の切断速
度の高速化が図りにくいという問題点がある。
【0009】このような問題点をある程度解決する切断
部520としては、例えば図14に示す送りカッター6
がある。図14において、上部カッター522はアーム
528に固定され、下部カッター523は円盤524に
固定されている。送りローラ529a、529bは等速
で回転し、帯状金属板10を図中に示す矢印(A)の方
向に送る。円盤524はモーター(図示せず)により図
中に示す矢印Bの方向に回転され、アーム528に図中
に示す矢印Cに示すような往復運動をさせられる。
【0010】円盤524の回転とアーム528の往復動
とは上部カッター522のエッジと下部カッター523
のエッジとがワーク10を挟んで交差するように駆動さ
れる。その結果、帯状金属板10の送りを一旦停止する
のと同等の効果を得ることができる。このため、送りを
一旦停止しなくとも上部カッター522および下部カッ
ター523によって帯状金属板10を切断することが可
能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の送りカッターを
使用した場合、レベラ側とカッター側とは独立に動作し
ているため、ワークと上部カッターおよび下部カッター
の移動速度の同期が完全にはとれず、正確な長さでワー
クを切断できないという問題がある。よって、送り速度
を調節してワークと上部カッターおよび下部カッターの
同期をとる必要がある。また、ロータリーカッターおよ
びレンゾクカン式カッターと同様にアンコイラとレベラ
の間にたわみをもたせる必要があり、コイル自動切断機
械の設置面積が余計に必要となるという問題点は残って
しまう。また、ワークの切断性能の向上、特に帯状金属
板の切断の際の返り防止のためには上部カッターと下部
カッターのシャー角を大きくすることが望ましいが、ワ
ークと上部カッターおよび下部カッターの移動速度の同
期が完全にはとれないためにシャー角を大きくすること
ができないという問題点があった。
【0012】本発明は以上に述べた従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、ワークとカッターとの送り
速度の同期を完全にとることができるためワークの送り
を停止せずに連続的に切断を行うことが可能であり、ま
たワークの送り速度を一定とすることが可能であり、よ
って、ワークの切断を高速に行うことが可能であり、ま
た、アンコイラとレベラの間にたわみをもたせる必要な
くなるためにコイル自動切断機械の余計な設置面積が不
要となり、さらに帯状金属板の切断の際の返り防止のた
めにシャー角を大きくすることが可能な自動ワーク切断
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の自動ワーク切断装置は、連続するワークを連
続的に送り出す送り機構と、対抗して設けられ、協働し
て前記ワークの送り方向に直交する方向において前記ワ
ークを切断するように設けられた1対の切断部材を有
し、少なくとも一方の切断部材が前記ワークとともに部
分的に移動する切断機構と、前記一方の切断部材と前記
他方の切断部材とを前記ワークを挟んで噛み合わせ前記
ワークを切断させる切断機構・駆動機構とを有する。
【0014】また、前記切断機構と前記切断機構・駆動
機構とが同期して動作することを特徴とする。
【0015】また、前記一方の切断部材は、所定の切断
角度をもって前記他方の切断部材と噛み合うように構成
されたことを特徴とする。
【0016】また、前記切断機構・駆動機構は、モータ
ー、および、該モーターの回転軸に偏心して接続された
回転部材と、該回転部材に接続されたクランク軸とを有
し、前記切断機構は、前記モーターの回転に応じてカム
動作し、前記ワークと前記一方の切断部材を上下させて
前記他方の切断部材に噛み合わせることを特徴とする。
【0017】また、前記送り手段の送り速度に連動し
て、前記切断機構・駆動機構内のモーターを制御する制
御手段をさらに有することを特徴とする。
【0018】また、前記連続するワークは帯状ワークで
あり、前記送り機構の直前に、該帯状ワークを巻き戻し
平坦化して前記送り機構に導く機構を有することを特徴
とする。
【0019】
【作用】ワークの切断に使用する上刃と下刃を同じ速度
で前後方向(横方向)に往復運動させ、往復運動の中点
付近でワークを切断するように上刃を上下運動させ、さ
らに上刃の上下方向の運動と前後方向の運動がワークの
切断時に比例関係となるように上刃駆動機構、カム溝付
きローラーおよびテーブルの往復運動伝達アームを構成
することにより、任意のワークの切断長においても均一
な切断品質を得る。また、ワークの送り速度と上刃等の
前後方向の運動速度の同期をとることにより、連続的に
ワークを送りつつその切断を行い、さらにシャー角を大
きくとることを可能としている。
【0020】
【実施例】以下、本発明の自動ワーク切断装置の実施例
について説明する。図1は、本発明の自動ワーク切断装
置1の構成の斜視図を示す図である。図1においては、
アーム122を固定する部材、あるいは上刃21を保持
する部材等、本発明に直接関与しない部分については省
略してある。図2は、図1に示した自動ワーク切断装置
1の切断部分の断面図である。
【0021】図1および図2において、動力伝達機構1
1は、タイミングプーリーおよびタイミングベルト等か
ら構成され、切断用モーター16の回転を軸14、上刃
駆動機構12a、12b、およびカム溝付きローラー1
3等に伝達する。
【0022】上刃駆動機構12は左右一対の上刃駆動機
構12a、12bを有し、これらの駆動機構は、それぞ
れクランク軸大端部において軸14の中心からずれた
(偏心した)位置で固定された円盤121a、121b
と、円盤121a、121bに回転自在にはめ込まれ、
筐体20に保持用部材(図示せず)により上下動および
横方向の動きが自在に保持されたアーム122a、12
2bから構成され、軸14の回転を上下動に変換し、ク
ランク軸小端部123a、123bを介して上刃21に
伝達する。
【0023】図3は、上刃駆動機構12a、12bの構
成を示す図である。上刃駆動機構12は、図中に示す中
心点から外れた部分で軸14に固定されており、アーム
122a、122bはそれぞれ円盤121a、121b
の周囲を滑るように固定されている。よって、適切に保
持されることにより、アーム122a、122bは軸1
4の回転により上下運動を生じることとなる。
【0024】カム溝付きローラー13は、その中心で軸
14に固定された円盤の形状をしており、往復運動用カ
ム溝131を有する。この往復運動用カム溝131には
テーブル15に配設された往復運動伝達アーム151の
先端に配設されたカム溝トレース用部材152が往復運
動用カム溝131内をトレースするようにはめ込まれて
おり、カム溝付きローラー13の回転をテーブル15の
前後方向の運動に変換する。
【0025】テーブル15は、帯状金属板10を乗せて
前後方向の往復運動を行う。ここで、上刃21を上下方
向に導く上刃ガイド23はテーブル15に固定されてい
るので上刃駆動機構12とテーブル15の前後方向の移
動速度は等しくなる。また、両者は同一のモーター(切
断用モーター16)を動力源としているので、上下方向
の動作と前後方向の動作を完全に同期させることが可能
である。切断用モーター(CM)16は、NCコントロ
ーラー32により制御され、ワーク切断用の動力を供給
する。
【0026】上刃21は、上刃ガイド23およびアーム
122a、122bにクランク軸小端部123a、12
3bを介して保持され、さらにテーブル15と同じ方向
および速度で移動しつつ下刃22と協働して帯状金属板
(ワーク)10を切断する。下刃22は、テーブル15
に固定され、上刃21と協働して帯状金属板10を切断
する。
【0027】上刃ガイド23は、テーブル15に固定さ
れており、上刃21を帯状金属板10の直交方向に上下
するように導く。送りローラー24a、24bは、帯状
金属板10を上刃21および下刃22等の方向に導く。
LM(リニアモーター)ガイド25は、テーブル15を
前後方向の往復運動自在に戴置する。
【0028】送りモーター(FM)30は、NCコント
ローラー32により制御され、送りローラー24回転用
の動力を供給する。エンコーダー31、33は、それぞ
れ切断用モーター16および送りモーター30の回転位
置(回転角度)を検出し、電気的な信号に変換してNC
コントローラー32に入力する。NCコントローラー3
2は、自動ワーク切断装置1全体の制御を行う。なお、
図1および図2においては、従来例として図11に示し
た集積装置51、レベラ53、およびアンコイラ54は
図示が省略されている。
【0029】図9は、NCコントローラー32の構成を
示す図である。図9において、CPUバス321は、C
PU322とROM323等のデータの送受信を行うた
めのバスである。CPU322は、ROM323に記憶
されたプログラムを実行し、エンコーダー31、33か
ら入力される切断用モーター16および送りモーター3
0の回転速度情報を処理し、さらに切断用モーター駆動
回路(CMD)326および送りモーター駆動回路32
7を介して切断用モーター16および送りモーター30
の回転を制御する。
【0030】ROM323は、CPU322で実行され
るプログラムおよび切断用モーター16と送りモーター
30の処理において参照されるROMテーブルを記憶す
る。ここで、ROMテーブルは、切断長データに対する
切断用モーター16および送りモーター30の制御情報
を一定の配列で記憶したものである。このROMテーブ
ルに記憶されるデータは予め計算により求められ、ある
いは実験により求められるものであり、各切断長につい
て自動ワーク切断装置1を最適に動作させるものであ
る。なお、切断用モーター16および送りモーター30
の回転数の決定はROMテーブルによらなくともよく、
例えば切断長データの入力の度に演算によって求めるよ
うに構成してもよい。
【0031】RAM324は、NCコントローラー32
での処理に使用される各種データを記憶する。I/O装
置325は、キーボードおよびCRTディスプレイ(い
ずれも図示せず)等が接続され、自動ワーク切断装置1
を制御する情報の入出力を行う。
【0032】切断用モーター駆動回路326は、CPU
322により設定された制御情報に基づいて切断用モー
ター16に供給する電源電圧および電流を制御すること
により送りモーター30の回転数を制御するとともに、
エンコーダー31からの切断用モーター16の回転数情
報をCPU322に入力する。送りモーター駆動回路3
27は、CPU322により設定された制御情報に基づ
いて送りモーター30に供給する電源電圧および電流を
制御することにより送りモーター30の回転数を制御す
るとともに、エンコーダー33からの切断用モーター1
6の回転角度情報をCPU322に入力する。
【0033】以下に自動ワーク切断装置1の動作を説明
する。送りローラー24a、24bにより上刃21およ
び下刃22等の方向に送られた帯状金属板10は、テー
ブル15に乗せられ、上刃21および下刃22の間に導
かれ、切断される。
【0034】ここで、上刃21の上下方向の往復運動お
よびテーブル15の前後方向の往復運動について説明す
る。図4は、上刃駆動機構12a、12bによる上刃2
1の上下方向の往復運動を説明する図である。図5は、
カム溝付きローラー13によるテーブル15の前後方向
の往復運動を説明する図である。
【0035】図4は、上刃駆動機構12a、12bが回
転角度0°、90°、180°、および270°の位置
にある場合を示している。軸14を中心に円盤121
a、121bが回転することにより、アーム122a、
122bおよびクランク軸小端部123a、123bが
上下し、上刃ガイド23に導かれて上刃21を上下方向
に往復運動させる。
【0036】図5において、(A)は、往復運動用カム
溝131が回転角度が0°の場合の往復運動用カム溝1
31およびテーブル15の位置を示している。(B)
は、往復運動用カム溝131が回転角度が90°の場合
の往復運動用カム溝131およびテーブル15の位置を
示している。(C)は、往復運動用カム溝131が回転
角度が180°の場合の往復運動用カム溝131および
テーブル15の位置を示している。(D)は、往復運動
用カム溝131が回転角度が270°の場合の往復運動
用カム溝131およびテーブル15の位置を示してい
る。
【0037】図5に示すように、カム溝付きローラー1
3の回転に伴い、カム溝トレース用部材152が往復運
動用カム溝131をトレースし、テーブル15を前後方
向に往復運動させる。
【0038】また、上述のように上刃21はテーブル1
5に固定された上刃ガイド23に導かれて上下運動を行
うので、テーブル15と上刃21の前後方向の運動速度
および方向は同じになる。すなわち、テーブル15に固
定された下刃22と上刃21の前後方向の相対的位置関
係は常に変化しない。
【0039】ここで、上刃21の上下方向の往復運動と
テーブル15の前後方向の往復運動との関係について説
明する。図6は、上刃21と円盤121a、121bの
同期範囲を示す図である。図7は、上刃21の位置とカ
ム溝付きローラー13の回転角度(テーブル15の位
置)の関係を示すグラフである。
【0040】図7において、グラフの縦軸は上刃21の
位置、横軸はカム溝付きローラー13の回転角度を示し
ている。カム溝付きローラー13の回転角度とテーブル
15の位置は対応関係にあるため、カム溝付きローラー
13の回転角度をもってテーブル15の位置を表現する
ことが可能である。
【0041】図6に示すように、上刃21は、円盤12
1の回転に伴って図6中(C)に示す上部位置、(D)
示す中間位置、および(E)に示す下部位置までの間、
すなわち図6中(A)に示す全ストロークの間で移動す
ることとなる。ここで、テーブル15の前後方向の運動
における位置と上刃21の位置の関係は図7に示すよう
に変化するが、図7中に太線で示す同期角度では上刃2
1の位置とテーブル15の前後方向の運動における位置
はほぼ比例している。
【0042】以上述べた理由により、帯状金属板10の
切断に使用されるアーム122a、122bの移動範囲
の内、切断に使用される図6中(B)に示す範囲と図7
に示す同期角度が一致するように上刃駆動機構12を構
成する。また、図中に示す回転角度90°付近でテーブ
ル15の前後方向の往復運動における位置がその中心と
なるようにカム溝付きローラー13およびカム溝トレー
ス用部材152を構成する。このような構成とすること
により、上刃21とテーブル15の運動が最も同期のと
れる範囲で帯状金属板10を切断することができ、良好
な結果が得られることとなる。
【0043】図8を参照して、以上のような構成とした
ことによる効果を説明する。図8は、帯状金属板10の
送り速度を一定とした場合の切断長と上刃21の位置の
関係を示すグラフである。帯状金属板10の送り速度を
一定とし、切断用モーター16の回転を早めた場合は帯
状金属板10の切断長は短くなり、逆に切断用モーター
16の回転を遅くした場合には帯状金属板10の切断長
は長くなる。
【0044】図8において、グラフの縦軸はテーブル1
5の位置(カム溝付きローラー13の回転角度)であ
り、横軸は帯状金属板10の切断長である。(A)で示
す曲線は、帯状金属板10の切断長が往復運動用カム溝
131によりテーブル15が送られる距離(L)よりも
短い場合(L/2)の上刃21の位置を示す曲線であ
る。(B)で示す曲線は、帯状金属板10の切断長が往
復運動用カム溝131によりテーブル15が送られる距
離(L)と等しい場合の上刃21の位置を示す曲線であ
る。
【0045】(C)で示す曲線は、帯状金属板10の切
断長が往復運動用カム溝131によりテーブル15が送
られる距離(L)よりも長い場合(2L)の上刃21の
位置を示す曲線である。曲線(A)〜(C)に付した点
線の直線は、それぞれ対応する切断長においてその切断
長と同じ送り長さを有するカム溝付きローラー13を使
用した場合のテーブル15の位置と上刃21の関係を示
している。(D)で示す範囲は上記同期範囲を示してい
る。
【0046】図8に示すグラフの中の同期範囲では、曲
線(A)〜(C)ともにほぼ直線であり、それぞれの曲
線に付した点線と下降端で交わっている。このことは切
断長を変化させても、つまり切断用モーター16の回転
とテーブル15および上刃21等の移動速度を変化させ
た場合にも、上刃21の位置とテーブル15の前後方向
の運動における位置はほぼ比例関係にあり、帯状金属板
10の切断について良好な結果を得ることが可能である
ことに他ならない。
【0047】さらに、帯状金属板10を良好に切断する
ためには、帯状金属板10の送り速度を上刃21および
テーブル15の前方向の移動速度と合わせる必要があ
る。つまり、切断長を任意に設定し、かつ連続的に帯状
金属板10の切断を行うためには切断用モーター16の
回転速度と送りモーター30の回転速度を調節し(同期
させ)、上刃21の上下方向の往復運動の一周期に帯状
金属板10を所望の長さ分送るとともに、帯状金属板1
0の送り速度と上刃21とテーブル15の前方向への移
動速度を同じにする必要がある。
【0048】このためにはNCコントローラー32によ
り切断用モーター16および送りモーター30の回転数
を調節し、テーブル15(下刃22)の少なくとも前方
への移動速度と帯状金属板10の送りの速さを同じにす
る必要がある。
【0049】以下、NCコントローラー32による切断
用モーター16および送りモーター30の制御動作につ
いて説明する。キーボード等によりNCコントローラー
32にI/O装置325を介して入力された帯状金属板
10の切断長データはCPU322によりRAM324
に記憶される。
【0050】CPU322は、この切断長データに基づ
いてROM323内のROMテーブルを参照し、切断用
モーター駆動回路326および送りモーター駆動回路3
27を介して切断用モーター16および送りモーター3
0を制御し、その回転速度を決定する。さらにCPU3
22は、エンコーダー31、33により検出された切断
用モーター16および送りモーター30の回転数に基づ
いてフィードバック制御を行い、両モーターを上述のよ
うに決定されたそれぞれの回転速度で回転させるように
制御を行う。
【0051】以上のように自動ワーク切断装置1を構成
することにより、帯状金属板10の任意の切断長におい
て、常に最適の切断品質を得ることが可能となる。ま
た、NCコントローラ32の使用により、クラッチブレ
ーキを使用した場合に比べて送り速度の同期をとること
が容易になっている。また、帯状金属板10の送り速度
と上刃21の送り速度が切断時に等しくなるため、帯状
金属板10を静止した状態で切断する場合と同じ条件と
なる。従って、静止したワークを切断する場合と同様に
シャー角を大きくとることが可能となる。
【0052】図10は、上刃21のシャー角を説明する
図である。図10(A)に示すように、上刃21は帯状
金属板10の長手方向に対して直交する方向に配設さ
れ、上刃21のシャー角とは図10(B)に示すように
定義される角度である。このシャー角を大きくすること
により、ワークの切断面の返りを少なくすることができ
る。
【0053】本実施例の自動ワーク切断装置1において
は、図10(B)に示す上刃21のシャー角を大きく、
例えば3°程度とすることが可能である。このため、帯
状金属板10を切断する際に発生しがちな切断面の返り
を防止することが可能となっている。
【0054】上述した実施例においては上刃21を上下
運動させるように構成したが、下刃22を、あるいは上
刃21と下刃22の両方を上下方向に往復運動させるよ
うに構成してもよい。また、切断用モーター16および
送りモーター30の回転速度は自動ワーク切断装置1の
動作中一定でなくともよく、例えば所定の切断長を送る
途中で送りモーター30の回転速度を速くし、上刃21
がワークを切断する際にはワークの送り速度を遅くする
といった制御を行ってもよい。
【0055】また、上刃駆動機構12とカム溝付きロー
ラー13を駆動するモーターを別々に設け、NCコント
ローラー32によりこの二つのモーターと送りモーター
30の回転速度の同期をとるように構成してもよい。ま
た、ワーク10としては、実施例に述べた帯状金属板に
限らず、例えば金属棒等の連続したものであればよい。
また、ワークの材質も金属に限らず、例えば紙等であっ
てもよい。以上述べた実施例の他、例えば実施例に述べ
た変形例の構成とする等、自動ワーク切断装置1は種々
の構成を採ることができる。以上述べた実施例は例示で
ある。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ワー
クとカッターとの送り速度の同期を完全にとることがで
きるためワークの送りを停止せずに連続的に切断を行う
ことが可能であり、またワークの送り速度を一定とする
ことが可能であり、よって、ワークの切断を高速に行う
ことが可能であり、また、アンコイラとレベラの間にた
わみをもたせる必要なくなるためにコイル自動切断機械
の余計な設置面積が不要となり、さらに帯状金属板の切
断の際の返り防止のためにシャー角を大きくすることが
可能な自動ワーク切断装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動ワーク切断装置の構成の斜視図を
示す図である。
【図2】図1に示した自動ワーク切断装置の切断部分の
断面図である。
【図3】上刃駆動機構の構成を示す図である。
【図4】上刃駆動機構による上刃の上下方向の往復運動
を説明する図である。
【図5】カム溝付きローラーによるテーブルの前後方向
の往復運動を説明する図である。
【図6】上刃と円盤の同期範囲を示す図である。
【図7】上刃の位置とカム溝付きローラーの回転角度の
関係を示すグラフである。
【図8】帯状金属板の送り速度を一定とした場合の切断
長と上刃の位置の関係を示すグラフである。
【図9】NCコントローラーの構成を示す図である。
【図10】上刃のシャー角を説明する図である。
【図11】従来のコイル自動切断機械の構成を示す図で
ある。
【図12】ロータリーカッターの構成を示す断面図であ
る。
【図13】レンゾクカン式カッターの構成を示す図であ
る。
【図14】送りカッターの構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・自動ワーク切断装置 10・・・帯状金属板 11・・・動力伝達機構 12・・・上刃駆動機構 121・・・円盤 122・・・アーム 123・・・クランク軸小端部 13・・・カム溝付きローラー 131・・・往復運動用カム溝 14・・・軸 15・・・テーブル 151・・・往復運動伝達アーム 16・・・切断用モーター 21・・・上刃 22・・・下刃 23・・・上刃ガイド 24・・・送りローラー 25・・・LMガイド 30・・・送りモーター 31・・・エンコーダー 32・・・NCコントローラー 33・・・エンコーダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 美次 愛知県春日井市気噴町一番地 中部精機株 式会社内 (72)発明者 遠藤 肇 静岡県三島市松本131 東栄電機株式会社 三島事業所内 (72)発明者 石原 邦雄 愛知県名古屋市瑞穂区下山町1丁目134番 の3 有限会社 石原鉄工内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続するワークを連続的に送り出す送り機
    構と、 対抗して設けられ、協働して前記ワークの送り方向に直
    交する方向において前記ワークを切断するように設けら
    れた1対の切断部材を有し、少なくとも一方の切断部材
    が前記ワークとともに部分的に同期移動する切断機構
    と、 前記一方の切断部材と前記他方の切断部材とを前記ワー
    クを挟んで噛み合わせ前記ワークを切断させる切断機構
    ・駆動機構とを有する自動ワーク切断装置。
  2. 【請求項2】前記切断機構と前記切断機構・駆動機構と
    が同期して動作することを特徴とする請求項1に記載の
    自動ワーク切断装置。
  3. 【請求項3】前記一方の切断部材は、所定の切断角度を
    もって前記他方の切断部材と噛み合うように構成された
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動
    ワーク切断装置。
  4. 【請求項4】前記切断機構・駆動機構は、モーター、お
    よび、該モーターの回転軸に偏心して接続された回転部
    材と、該回転部材に接続されたクランク軸とを有し、 前記切断機構は、前記モーターの回転に応じてカム動作
    し、前記ワークと前記一方の切断部材を上下させて前記
    他方の切断部材に噛み合わせることを特徴とする請求項
    2または請求項3に記載の自動ワーク切断装置。
  5. 【請求項5】前記送り手段の送り速度に連動して、前記
    切断機構・駆動機構内のモーターを制御する制御手段を
    さらに有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の自動ワーク切断装置。
  6. 【請求項6】前記連続するワークは帯状ワークであり、 前記送り機構の直前に、該帯状ワークを巻き戻し平坦化
    して前記送り機構に導く機構を有することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の自動ワーク切断装置。
JP2253093A 1993-02-10 1993-02-10 自動ワーク切断装置 Pending JPH06238510A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129022A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Showa Denko Kk コンデンサ素子用材料の切断装置およびコンデンサ素子の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129022A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Showa Denko Kk コンデンサ素子用材料の切断装置およびコンデンサ素子の製造方法
JP4548308B2 (ja) * 2005-11-02 2010-09-22 株式会社村田製作所 コンデンサ素子用材料の切断装置およびコンデンサ素子の製造方法

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