JPH0623717A - 強化木質ボード - Google Patents

強化木質ボード

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Publication number
JPH0623717A
JPH0623717A JP13173892A JP13173892A JPH0623717A JP H0623717 A JPH0623717 A JP H0623717A JP 13173892 A JP13173892 A JP 13173892A JP 13173892 A JP13173892 A JP 13173892A JP H0623717 A JPH0623717 A JP H0623717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
board
raw material
wood
wooden
synthetic fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13173892A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Yamamoto
昭夫 山本
Noritoshi Sawada
紀年 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOKUSHIN KK
Hokushin Corp
Original Assignee
HOKUSHIN KK
Hokushin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by HOKUSHIN KK, Hokushin Corp filed Critical HOKUSHIN KK
Priority to JP13173892A priority Critical patent/JPH0623717A/ja
Publication of JPH0623717A publication Critical patent/JPH0623717A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 木質ボードの湿潤時の物性を高め、寸法安定
性を向上させるために行われるホルマル化処理によっ
て、逆にボード自体が硬質化して脆くなるため、耐衝撃
性が低下するという問題点があったが、本発明は木質ボ
ードのホルマル化処理によって生じる耐衝撃強度の低下
を抑制することを目的としたものである。 【構成】 木材繊維又は削片を熱圧して木質ボードを成
板するに当たり、木質原料中に重量比で5〜50%量の
ホルマル化し難い合成繊維原料を混合し、そのままフォ
ーミングするか、または原料中の合成繊維原料の配合比
率を変えたものを厚さ方向に層状にフォーミングして熱
圧成板し、これを適当な方法でホルマル化処理したこと
を特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吸・脱水による寸法
変化が少なく、しかも湿潤時の剛性を保って強度や寸法
安定性が低下しないようにしたファイバーボード、パー
ティクルボード等の多孔性を利用して強化された木質ボ
ードの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に中比重のファイバーボードやパー
ティクルボード(以下、単に「木質ボード」という)
は、湿気や水または乾燥によってボードが伸びたり、縮
んだり若しくは膨らんだりして、その寸法が大きく変化
し、特に湿潤時にはボードの物性が著しく低下するもの
であった。従って、このような木質ボードの使用に当た
っては、屡々それらに起因するトラブルが発生するため
に、用途の制限を受けるという問題があった。
【0003】このような課題を解決する目的で、本件発
明者らは、一定密度に熱圧成板された木質ボードの多孔
性に着目して、その表裏面層若しくは内部までを短時間
で均一にホルマル化処理が行えて湿潤時の物性低下を防
止し、寸法安定性を確実に向上させ得る木質ボードの製
法を開発し、特願平3−86058号として特許出願し
たものである。
【0004】その内容は木材を繊維状に解繊し、または
削片や粉粒状に破砕して得たボード原料に接着剤を塗布
して熱圧・成板し、密度0.2〜0.9g/cm3 の木質
ボードとした上、該ボードをガス循環系の反応装置内を
縦断してセットし、気相でトリオキサン、テトラオキサ
ン、パラホルムアルデヒド等のホルムアルデヒド源と二
酸化イオウの混合ガスを装置内に導き、該ガスを木質ボ
ードの表裏面層または内部まで貫通してホルマル化処理
を行うというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記製法によ
って得られた強化木質ボードは、それ全体が同質の木材
繊維または木材削片で構成されるものであったから、そ
のホルマル化処理に際して表裏両面からボードの厚さ方
向に貫通する混合ガスを受けて反応し、一様に処理され
ることになる。また上記木質ボードの表裏両面部分のみ
をホルマル化する場合においても、多孔質の木質ボード
内に浸透する混合ガスの浸透範囲(深さ)を規制するこ
とは極めて困難であり、相当深部までホルマル化される
ことが避けられなかった。
【0006】一方、木質ボードの多孔性に着目してホル
マル化を施すことは、木質ボードの湿潤時の物性を高
め、寸法安定性を向上させる上で極めて有効な強化手段
ではあるが、ホルマル化処理が木質ボードの全体または
相当深部に及んだものは、それなりの効果が得られる反
面、硬質化して脆くなるため、耐衝撃性が低下するとい
う問題点があった。
【0007】この発明は、木質ボードのホルマル化処理
によって得られる物性や寸法安定性の向上と、それによ
って生じる耐衝撃強度の低下抑制を図ることを目的とし
たものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、この種木質ボードの原料である木材繊維又は
削片中に重量比で5〜50%量の合成繊維を混在せしめ
て常法により、フォーミング及び熱圧成板し、これを適
当な方法でホルマル化処理するという手段を採用した。
【0009】また上記原料中の合成繊維の混合比率を、
該ボードの厚さ方向に層状に変化をもたせるという手段
も用いた。
【0010】
【作用】上記本発明に係る強化木質ボードは、その木質
原料中にホルマル化しにくい合成繊維を混合したので、
該ボードに施されるホルマル化処理によって、木質部分
にはホルマル化による目的の物性を付与し得るが、同じ
混合ガスに接触する合成繊維部分はホルマル化効果が現
れないため、この種木質ボードの硬質化を制限して耐衝
撃性を大幅に改善するという格別の作用を有する。
【0011】また木質原料に対する合成繊維の配合比率
に変化をもたせて高低交互に層状としたものは、ボード
の曲げ強度を向上させるという作用が認められる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の構成を1〜2の実施例に従っ
て更に詳述する。
【0013】(実施例1)木質原料100重量部に対し
てホルマル化し難い素材からなる合成繊維原料として、
例えばポリエステル繊維10重量部を均等に混合したも
のに、合成樹脂接着剤を塗布または塗布することなく、
常法に倣ってホーミングし、熱圧成板した上、下述する
ホルムアルデヒド源と二酸化イオウの混合ガスを装置内
に導き、混合ガスを該ボードの内部まで貫通させて木質
原料部分のみのホルマル化処理を行ったものである。
【0014】本発明の実施例において、木質原料とは材
木を破砕して削片または粉粒状にしたもの、或るいは更
にこれを解繊して繊維状としたものをいい、それら木質
原料の樹種は、針葉樹、広葉樹のいづれでもよく、破
砕、解繊の状態(太さや長さなど)も通常の木質ボード
に使用されるものであれば、特に限定されるものではな
い。
【0015】また混合される合成繊維の素材としては、
上例のポリエステル繊維の他、PVA系、アクリル樹脂
系、ポリオレフイン系など、使用する混合ガスとの接触
によってホルマル化しにくいものであればよいし、合成
繊維の太さは通常2〜5デニール、長さ5〜10mm程度
のものが適当である。
【0016】更に、使用する接着剤としては、尿素樹脂
系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系およびそれらの
共縮合樹脂の他、イソジアネート系、エポキシ系のエマ
ルジョン(以上、熱硬化性)の他、EVA系、酢酸ビニ
ル系、又はアクリル系のエマルジョン(以上熱可塑性)
などの中から木質ボードの使用目的等に応じて選択され
るものである。
【0017】(実施例2)図1において、1は本発明ボ
ードの表裏層を形成する高木質原料層であって、木質繊
維100重量部に対して上例と同様な性状をもつ合成繊
維7重量部を均等に混合したものである。また2はボー
ドの中芯層を構成する低木質原料層であって、木質繊維
100重量部に対して前記同様ホルマル化し難い合成繊
維40重量部を均等に混合したものである。
【0018】このような配合比の異なる両繊維板を、予
め別個に成板したものを互いに重合して接着するか、或
るいはホーミングの際に層状のマットとして同時に熱圧
成板した後、混合ガスによって内部全域をホルマル化し
たものである。
【0019】尚、上記いづれの実施例においても、木質
繊維に対する合成繊維の配合比(重量)が50%を越え
ると木質繊維のホルマル化によるボードの物性や寸法安
定性の改善効果が減少する傾向が強く、又それが5%を
下回っても耐衝撃性の向上は期待できなかったので、両
繊維の配合比率は5〜50%の範囲に止めるのが好まし
い。
【0020】
【発明の効果】以上、詳述した本発明の強化木質ボード
は、木質原料部分がホルマル化されてボード全体の強化
に繋がる物理的性質が高まり、湿気や水分の吸入・放出
によっても寸法変化が生じにくいので、耐湿、耐水性が
要求される場所への利用に適する上、配合された合成繊
維部分はホルマル化されないので、ホルマル化によって
脆弱となるボードの物性を補って耐衝撃性の高い強化木
質ボードの生産を可能としたものである。従って、この
種木質ボードの用途が一段と拡大できたという顕著な効
果を有するものである。
【0021】更に本発明に係る強化木質ボードでは、特
に配合比率を変えた高・低木質原料層から構成されたも
のは、耐衝撃性は勿論、曲げ強度にもより優れた性質が
認められる他、本発明ボードはいづれも通常のこの種ボ
ードのホーミング装置やプレス条件で成板することがで
きるので、特に工場設備等を変更する必要がなく、経済
的に得られるという利点も大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る木質ボードの縦断面図。
【符号の説明】
1 高木質原料層 2 低木質原料層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材繊維又は削片を熱圧して木質ボードを
    成板するに当たり、木質原料中に重量比で5〜50%量
    のホルマル化し難い合成繊維原料を混合せしめて常法に
    よりフォーミング及び熱圧成板し、これを適当な方法で
    ホルマル化処理したことを特徴とする強化木質ボード。
  2. 【請求項2】木質原料中の合成繊維原料の配合比率を、
    該ボードの厚さ方向に層状に変化をもたせた請求項1記
    載の強化木質ボード。
JP13173892A 1992-04-23 1992-04-23 強化木質ボード Pending JPH0623717A (ja)

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JP13173892A JPH0623717A (ja) 1992-04-23 1992-04-23 強化木質ボード

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JP13173892A JPH0623717A (ja) 1992-04-23 1992-04-23 強化木質ボード

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JPH0623717A true JPH0623717A (ja) 1994-02-01

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ID=15065042

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JP13173892A Pending JPH0623717A (ja) 1992-04-23 1992-04-23 強化木質ボード

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JP (1) JPH0623717A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7037960B2 (en) * 2000-03-07 2006-05-02 Nichiha Corporation Woody formed article and method for producing the same
CN106182307A (zh) * 2016-07-22 2016-12-07 阜南县永盛工艺品有限公司 一种薄板木材的碳化方法
CN108943234A (zh) * 2018-06-28 2018-12-07 湖南冠艺竹业有限公司 防裂竹制家具的生产工艺

Cited By (3)

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CN106182307A (zh) * 2016-07-22 2016-12-07 阜南县永盛工艺品有限公司 一种薄板木材的碳化方法
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