JPH0623149Y2 - ジャンパ装置用接触防止スペーサ - Google Patents

ジャンパ装置用接触防止スペーサ

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JPH0623149Y2
JPH0623149Y2 JP1871789U JP1871789U JPH0623149Y2 JP H0623149 Y2 JPH0623149 Y2 JP H0623149Y2 JP 1871789 U JP1871789 U JP 1871789U JP 1871789 U JP1871789 U JP 1871789U JP H0623149 Y2 JPH0623149 Y2 JP H0623149Y2
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clamp
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jumper
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正雄 佐内
英昭 宮崎
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、高圧送電線におけるジャンパ装置に用いら
れる接触防止スペーサに関するものである。
〔従来の技術〕
超高圧送電線の多導体用ジャンパ装置において、電力線
の引留クランプは、これに連結されたロッドを介して碍
子連のヨーク金具に連結され、またジャンパ線は上記の
引留クランプから下方に引き出される。この場合、上段
の電力線の引留クランプから引出されたジャンパ線は、
最下段のロッドの近くを通過する。このため、従来から
ジャンパ線とロッドとの間に接触防止スペーサを介在さ
せ、これにより両者の接触を防止している。
従来の接触防止スペーサは、第9図に示すように、引留
クランプのロッド21に取付けられるロッド用クランプ
2と、上線又は中上線の引留クランプから引出されるジ
ャンパ線26に取付けられるジャンパ線用クランプ4を
有し、両者を連結板5により連結している。連結板5
は、上片部6と下片部7を有するL形の金属板よりな
り、その下片部7を上下方向の屈曲線で90度に屈曲し
た屈曲部8を1個所設けている。連結板5の上片部6の
先端は、ロッド用クランプ2の受け部材9に設けた対向
一対の連結片10の間に挿入され、ロッド21と直交し
かつ水平方向に挿入された第1連結ピン11により屈曲
自在に連結される。また受け部材9にはロッド21と平
行のピン12により押さえ部材13が取付けられ、両者
の間でロッド21を挾持する。
一方、連結板5の下片部7の先端は、ジャンパ線用クラ
ンプ4の受け部材14に設けた対向一対の連結片15の
間に挿入され、ジャンパ線26と直交しかつ水平方向に
挿入された第2連結ピン16により屈曲自在に連結され
る。また、受け部材14には、ジャンパ線26と平行の
ピン17により押さえ部材18が取付けられ、両者の間
でジャンパ線26を挾持する。
上記構成の接触防止スペーサは、ロッド21とジャンパ
線26間の間隔を一定に保持し、その接触を防止する。
また、第1連結ピン11のまわりの相対回転により、ロ
ッド21に対するジャンパ線26の傾きに追従させ、ま
た第2連結ピン16のまわりの相対回転により、ジャン
パ線26の傾きにジャンパ線用クランプ4を追従させる
ようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のようなスペーサを設けたジャンパ装置に、送電線
の径間ギャロッピングによる振動が伝わると、ジャンパ
線用クランプ4及び上線用引留クランプ22(第10参
照)の各口元部のジャンパ線26に大きな応力が発生
し、素線切れを生じる問題がある。
この問題を第10図及び第11図の模式図に基づいて詳細に
説明する。
第10図において、19は碍子連、20はヨーク金具、2
1はロッド、22は引留クランプ、23は本線、26は
ジャンパ線、27は第9図に示した接触防止スペーサで
ある。
第11図は、上記の構成を一層簡略化したものであり、上
線用ロッド21のヨーク金具20に対する取付位置を
a、ジャンパ線26の引出し位置をb、下線用ロッド2
1のヨーク金具20に対する取付位置をc、接触スペー
サ27の位置をdで示す。また、ジャンパ線26のロッ
ド21に対する引下げ角度をθで示す。この図の実線
は、本線23に上下振動が生じた場合の上方振動時、一
点鎖線は下方振動時を示す。符号b′及びd′それぞれ
は下方振動時のb及びdの位置である。
この場合、ジャンパ線26の引下げ角度θは、引留クラ
ンプ22の構造上、上下振動に関係なく一定である。こ
のため、仮りに接触防止スペーサ27が存在せず、ジャ
ンパ線26が下線用ロッド21に何ら拘束されないとす
ると、下方振動時にジャンパ線26と下線用ロッド21
とが交差する点は、点線で示すように図のd″の位置に
なり、引下げ角度はθを保持する。しかるに、実際は接
触防止スペーサ27によりジャンパ線16とロッド21
とがd′で拘束されているため、ジャンパ線26の引下
げ角はθよりも大きい角θ′となる。
構造上ジャンパ線26の引下げ角は一定であるので、引
下げ角がθよりも大きい角θ′となるということは、ジ
ャンパ線用クランプ4の口元においてジャンパ線26に
過大な応力が発生していることを意味する。
ジャンパ線26に上記の応力が作用しないようにするた
めには、下方振動時に、接触防止スペーサ27のジャン
パ線用クランプ4がd″の位置に移動し、かつその移動
に伴って当該クランプ4がジャンパ線26に対して回転
するようにすればよい。
従来の接触防止スペーサは、第1連結ピン11のまわり
で連結板5が所要角度回転することがでるが、第2連結
ピン16がジャンパ線3と直交する方向に挿入される。
その結果、第1連結ピン11まわりの回転面と、第2連
結ピン16まわりの回転面とが直交する関係にあるの
で、ジャンパ線用クランプ4をd″の位置に円滑に移動
させることができない。
そこで、この考案は連結板の屈曲形状に工夫を加えて第
1連結ピンと第2連結ピンの向きを一致させることによ
り、ジャンパ線用クランプをd″の位置に円滑に移動さ
せるようにし、これによってギャロッピング振動の影響
によりジャンパ線に作用する過大応力の低減することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この考案は引留クランプ
のロッドと、その引留クランプから下方に引出されるジ
ャンパ線との間に介在されるジャンパ装置用接触防止ス
ペーサにおいて、ロッド用クランプとジャンパ線用クラ
ンプとの間に介在される連結板を上片部と下片部からな
るL形の金属板により形成し、その下片部に上下方向の
屈曲線で90度に屈曲した屈曲部を2個所設け、上記連
結板の上片部先端をロッドと直交しかつ水平方向に挿通
した第1連結ピンによりロッド用クランプに屈曲自在に
連結し、連結板の下片部先端を上記第1連結ピンと平行
の第2連結ピンによりジャンパ線用クランプに屈曲自在
に連結した構成としたものである。
〔作用〕
径間ギヤロッピングの発生によりジャンパ装置が上下方
向に振動すると、連結板が第1連結ピンを中心として揺
動し、その揺動面と平行な面内でその連結板に対してジ
ャンパ線用クランプが揺動する。その結果、ジャンパ線
用クランプは、第11のd″の位置に移動する。
〔実施例〕
第1図は、ジャンパ装置の一例であり、先に第10図につ
いて説明した場合と同一部分には同一符号を付する。即
ち19は碍子連、20はヨーク金具、21はロッド、2
2は引留クランプ、23は本線、26はジャンパ線、2
8、29はそれぞれ実施例に係る接触防止スペーサであ
る。
第2図は中上線用ジャンパ線の接触防止スペーサ28の
使用状態を示し、第3図はその詳細を示す。この接触防
止スペーサ28は、従来の場合と同様に、ロッド用クラ
ンプ2と、ジャンパ線用クランプ4を有し、それらの間
を連結板5で連結した構造になっている。
ロッド用クランプ2及びジャンパ線用クランプ4は、先
に説明した従来の場合と同様(第9図参照)であるか
ら、同一部分には同一符号を付するにとどめその説明を
省略する。
従来の場合と異なる部分は、ジャンパ線用クランプ4の
連結片15がロッド用クラン2の連結片10と平行であ
り、上下方向と側方に開放するように構成されている
点、連結板5の屈曲態様及び第2連結ピン16の挿入方
向である。
即ち、連結板5は、上片部6と下片部7からなるL形の
金属板で形成されるが、下片部7において同方向に90
度ずつ2度屈曲せしめ、上下方向の屈曲線をもった屈曲
部8、8を2個所に設けている。このため、上片部6
と、下片部7の先端部とは平行になっている。上片部6
の上端部は、従来の場合と同様に、ロッド21と直交し
かつ水平方向に挿入された第1連結ピン11によりロッ
ド用クランプ2に屈曲自在に連結される。下片部7の先
端は、ジャンパ線用クランプ4の連結片15によって形
成される前述の開放部分に挿入され、第1連結ピン11
と平行の第2連結ピン16(第4図参照)により屈曲自
在に連結される。
次に、第5図は上線用ジャンパ線の接触スペーサ29の
使用状態を示し、第6図はその詳細を示す。
この場合は、連結板5の下片部7の2個所に形成される
90度の屈曲部8、8は逆向きに屈曲され、その先端が
前述の場合と同方向の第2連結ピン16でジャンパ線用
クランプ4の連結片15に連結される。また、上片部6
の上端には、第2連結ピン16と平行の第1連結ピン1
1によりリンク板30が連結され、そのリンク板30の
上端をロッド用クランプ2の連結片10に第1連結ピン
11と平行の第3連結ピン31により連結する。
リンク板30と第3連結ピン31を用いることにより、
屈曲の自由度を一層増加したものである。
第7図は上線ジャンパ線用の接触防止スペーサ29のそ
の他の実施例であり、この場合は、連結板5の上片部6
に連結したリンク板32の途中を水平方向の屈曲線で9
0度に屈曲し、その先端を上下方向の第3連結ピン33
(第8図参照)によりロッド用クランプ2に連結したも
のである。この場合も、第3連結ピン33により屈曲の
自由度を増加している。
上記のいずれの実施例においても、径間ギャロッピング
の発生によりジャンパ装置が上下方向に振動すると、連
結板5が第1連結ピン11を中心として揺動し、その揺
動面と平行な面内でジャンパ線用クランプ4が第2連結
ピン16を中心として揺動する。その結果、ジャンパ線
用クランプ4は、第11図のd″の位置に移動する。
なお、従来ジャンパ線26の傾きに追従すべく第2連結
ピン16を第1連結ピン11と直交する方向に挿入して
いるが(第9図参照)、この考案の場合は、この方向の
連結ピンがない。このため、ジャンパ線26の傾きに対
しては、第1連結ピン11と第2連結ピン16又は第3
連結ピン31、33の部分のガタ付きの範囲で吸収する
ようにしている。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案はL形連結板の下片部に90度
の屈曲部を2個所設け、その連結板の両端をそれぞれロ
ッド用クランプ及びジャンパ線用クランプに対し、それ
ぞれ平行の第1連結ピンと第2連結ピンにより屈曲自在
に連結したものであるから、径間ギヤロッピングが発生
した場合の上下振動に無理なく追従して揺動することが
でき、ジャンパ線に対する過大な応力の発生を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はジャンパ装置の正面図、第2図は同上の中上線
ジャンパ線部分の拡大断面図、第3図は第2図の場合の
接触防止スペーサの斜視図、第4図は第3図のジャンパ
線用クランプ部分の平面図、第5図は上線ジャンパ線部
分の拡大断面図、第6図は第5図の場合の接触防止スペ
ーサの斜視図、第7図は第5図の場合の他の接触防止ス
ペーサの斜視図、第8図は第7図の場合のロッド用クラ
ンプ部分の正面図、第9図は従来の接触防止スペーサの
斜視図、第10図及び第11図は従来の問題点の説明用模式
図である。 2……ロッド用クランプ、 4……ジャンパ線用クランプ、 5……連結板、6……上片部、 7……下片部、8……屈曲部、 10……連結片、11……第1連結ピン、 16……第2連結ピン、 21……ロッド、26……ジャンパ線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】引留クランプのロッドと、その引留クラン
    プから下方に引出されるジャンパ線との間に介在される
    ジャンパ装置用接触防止スペーサにおいて、ロッド用ク
    ランプとジャンパ線用クランプとの間に介在される連結
    板を上片部と下片部からなるL形の金属板により形成
    し、その下片部に上下方向の屈曲線で90度に屈曲した
    屈曲部を2個所設け、上記連結板の上片部先端をロッド
    と直交しかつ水平方向に挿通した第1連結ピンによりロ
    ッド用クランプに屈曲自在に連結し、連結板の下片部先
    端を上記第1連結ピンと平行の第2連結ピンによりジャ
    ンパ線用クランプに屈曲自在に連結したことを特徴とす
    るジャンパ装置用接触防止スペーサ。
JP1871789U 1989-02-20 1989-02-20 ジャンパ装置用接触防止スペーサ Expired - Lifetime JPH0623149Y2 (ja)

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JPH02110926U JPH02110926U (ja) 1990-09-05
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200471879Y1 (ko) * 2012-11-27 2014-04-01 한전케이피에스 주식회사 4도체 점퍼선 소선보호용 댐퍼장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200471879Y1 (ko) * 2012-11-27 2014-04-01 한전케이피에스 주식회사 4도체 점퍼선 소선보호용 댐퍼장치

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