JPH06229769A - 地図表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビ受像器を利用し、高精彩な地図上に現
在位置を表示することを可能とする。 【構成】 光透過形支持体に地図情報が印刷された地図
シート２０を装着フレーム１２に装着し、該装着フレー
ム１２を車載テレビ１０の画面に取り付けることによ
り、地図シート２０をテレビ画面に重ねると共に、ＧＰ
Ｓアンテナ１６からの信号から現在位置を生成する機能
と、生成した現在位置等の位置情報をテレビ用信号に変
換する変換機能とを備えたユニットコントロール１４に
より、位置情報を地図シート上の該当位置に一致させて
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、地図表示装置、特に車
載テレビ等のテレビ受像機をナビゲーションシステムと
して利用することができる地図表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ナビゲーションシステムに用いら
れる地図表示装置としては、例えば特開平４−９８２８
７に開示されている、操作盤から入力された地名等の情
報に従って、所望の地図を地図情報記憶媒体から検索
し、それを読み込んで表示するものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の地図表示装置では、地図情報記憶媒体として、ＣＤ
−ＲＯＭ又はＩＣカード等が使用されているため、アク
セス時間は短いというメリットがあるものの、常に記憶
容量の制約を受けるために表示内容の精彩さや使用可能
な色数等に制限がある上に、記憶媒体及び装置自体の価
格が高価であるという問題がある。

【０００４】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
く成されたもので、テレビ受像器を利用し、任意の色数
を用いた高精彩な地図上に現在位置等を表示することが
できる、安価な地図表示装置を提供することを課題とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、光透過形支持
体に地図情報が印刷された地図シートを用いる地図表示
装置において、地図シートを装着し、該地図シートをテ
レビ画面に重ねて配するための地図シート装着フレーム
と、現在位置を検出して位置情報を生成する位置測定手
段と、位置測定手段からの位置情報をテレビ用信号に変
換する信号変換手段と、信号変換手段で変換された位置
情報に基づいて、現在位置をテレビ画面に表示すると共
に、該現在位置を地図シート上の該当位置に一致させる
表示制御手段と、を備えた構成とすることにより、前記
課題を達成したものである。

【０００６】

【作用】本発明においては、光透過形地図シートをテレ
ビ画面に重ねると共に、現在位置を検出し、現在位置等
の位置情報をテレビ用信号に変換し、その位置情報に基
づいて現在位置をテレビ画面に表示することにより、そ
の現在位置を地図シート上の該当位置に一致させるよう
にした。

【０００７】従って、本発明によれば、テレビ画面をバ
ックライトとして利用し、後方からの照明により印刷さ
れた地図情報を見るようにできることから、モニタの解
像力の影響を受けることなく高品質の地図を得ることが
可能となる。

【０００８】又、地図シートは印刷で製造することがで
きることから、記憶容量の制約を受けることなく、高品
質で高精彩な地図情報を得ることができる。

【０００９】又、例えば、全地球的測位システム（Ｇlo
bal Ｐositioning Ｓystem ：ＧＰＳ）を利用し、現在
位置を検出し、それをテレビ画面に表示することによ
り、現在位置を上記地図情報に重ね合せて表示すること
ができることから、例えば既存の車載テレビをナビゲー
ションシステムとして利用することが可能となる。

【００１０】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。

【００１１】図１は、本発明に係る一実施例の地図表示
装置の使用状態を示した概略斜視図である。

【００１２】本実施例の地図表示装置は、車載テレビ１
０の画面前方に取り付けた地図シート装着フレーム１２
と、該車載テレビ１０をナビゲーションシステムとして
機能させるためのコントロールユニット１４とを備えて
おり、該コントロールユニット１４にはＧＰＳアンテナ
１６と、車載テレビアンテナ１８とが接続され、それぞ
れ受信した信号が入力されるようになっている。

【００１３】上記地図シート装着フレーム１２は、地図
シート２０が装着可能で、該装着フレーム１２を車載テ
レビ１０の画面に取り付けることにより、地図シート２
０をテレビ画面に近接配置させる機能を有している。こ
の地図シート２０は、その一例を図２に示すように、ポ
リエステルフィルム等の透明支持体に地図情報がカラー
印刷されたもので、地図領域２０Ａと、バーコード２０
Ｂが印刷されている。なお、この地図シートとしては、
特開昭５８−１１７８に開示されているものを使用でき
る。

【００１４】又、上記地図シート装着フレーム１２に
は、その上部から地図シート２０を差替え可能となって
おり、又、該地図シート２０を挿入し、装着すると所定
位置に位置決めされると共に、その端部に印刷されてい
るバーコード２０Ｂからその地図特有の地図関連情報を
読み取るバーコードリーダ２２と、通常のテレビ放送と
ナビゲーションのモードを切換えるための切換スイッチ
２４とが設けられている。

【００１５】又、上記車載テレビ１０には、上記切換ス
イッチ２４でテレビモードに切換えると、テレビアンテ
ナ１８で受信したテレビ用信号（ＮＴＳＣ信号）がケー
ブルＣ１を介してコントロールユニット１４から直接入
力されるようになっている。又、コントロールユニット
１４では、ＧＰＳアンテナ１６から衛星信号として入力
される現在位置情報に基づいて、現在位置等の位置情報
をテレビ画面に表示するための各種制御信号が生成さ
れ、それをＮＴＳＣ信号に変換してケーブルＣ２を介し
て車載テレビ１０や地図シート装着フレーム１２に送ら
れると共に、これら両者１０、１２からの情報がコント
ロールユニット１４に送られるようになっている。

【００１６】次に、上記コントロールユニット１４に含
まれる各機能部を、図３に示したブロック図を用いて説
明する。

【００１７】ＧＰＳアンテナ１６から位置情報が衛星信
号として入力されると、該信号をアンプ３０で増幅し、
それをＧＰＳ信号処理部（位置測定手段）３２で現在位
置データに変換し、それをナビゲーション処理部３４に
出力する。

【００１８】上記ＧＰＳ信号処理部３２は、例えば、米
国が打ち上げたＭＡＶＳＴＡＲ衛星から発射される電波
をＧＰＳアンテナ１６で受信し、それを解析して、現在
位置を検出する機能を有している。

【００１９】又、前記バーコードリーダ２２では、挿入
された地図シート２０のバーコード２０Ｂを読み取り、
それをデコーダ３８で電気信号に変換し、上記ナビゲー
ション処理部３４に出力する。

【００２０】又、このナビゲーション処理部３４には、
予定コース記憶部４０との間で予定コースデータの送受
信が可能となっており、且つ、ポインティングデバイス
４２より、地図上のポイントを指定するデータが入力さ
れるようになっている。又、図示はしないが、複数種類
の地図シート２０に対応する文字等の関連情報が記憶さ
れた記憶媒体からその情報を読み取ったり、ナビゲーシ
ョンモードにしたときに、予定コース記憶部４０に対し
て目標位置やそこまでの経路を書き込むための機能をも
有している。

【００２１】上記ナビゲーション処理部３４は、ＧＰＳ
信号処理部３２、デコーダ３８、予定コース記憶部４０
及びポインティングデバイス４２から入力される情報に
基づいて現在位置、予定コース、指定位置等の位置情報
を生成し、それを表示制御部４４に出力すると共に、こ
の表示制御部４４は上記位置情報をＲＧＢ信号として映
像信号変換部４６に出力する。

【００２２】この映像信号変換部４６は、上記位置情報
がＲＧＢ信号として入力されると、それをＮＴＳＣ信号
に変換し、テレビモードとナビゲーションモードの切換
スイッチ２４に出力する。上記切換スイッチ２４では、
テレビアンテナ１８からアンプ４８で増幅されたテレビ
放送用信号も入力可能となっており、該切換スイッチ２
４をナビゲーションモードにすると、映像信号変換部４
６から現在位置等の情報がテレビ画面に表示されるた
め、連載テレビをナビゲーションシステムとして利用で
き、それ以外のときにはテレビモードに切換えることに
より、通常のテレビとして利用できる。

【００２３】次に、本実施例の作用をナビゲーションモ
ードが設定されている場合について、図４及び図５に示
したフローチャートを用いて説明する。

【００２４】前記切換スイッチ２４でナビゲーションモ
ードが設定されると、モード選択表示データが生成され
（ステップ１０１）、そのデータがＮＴＳＣ信号に変換
されて車載テレビ１０に送られると、その画面にモード
の選択を促す表示がされる（ステップ１０３）。

【００２５】ここで、初期設定モードを選択すると、カ
ーソルを表示するためのデータと、カーソルを移動させ
るためのデータがそれぞれ生成され（ステップ１０４、
１０５）、そのデータがＮＴＳＣ信号に変換されて（ス
テップ１０６）、テレビ１０に送られるとその画面にカ
ーソルが表示される。この画面上で、そのカーソルと地
図の原点（基準点）を一致させた後（ステップ１０
７）、そのデータをディスプレイ原点のデータファイル
として生成し、それを記憶媒体に格納する（ステップ１
０８）。

【００２６】以上のステップ１０４から１０８の操作に
より、ナビゲーションに使用する画面の原点と、地図シ
ートに印刷されている地図情報の原点との対応付けが達
成され、初期設定が完了する。なお、この初期設定は最
初に一度実行すれば、その後は行わなくともよい。

【００２７】前記ステップ１０３で位置表示モードを選
択すると、まず、記憶媒体（図示せず）に格納されてい
るディスプレイ原点データファイルを参照し、地図の原
点にカーソルを一致させる初期設定が自動的に行われる
（ステップ１０９）。次いで、ＧＰＳ信号処理部３２に
よって現在位置を測定し（ステップ１１０）、得られた
現在位置を基に地図範囲テーブルを参照し（ステップ１
１１）、該当する地図シート２０の番号を検索した後、
その地図番号を表示するための表示データをナビゲーシ
ョン処理部３４で生成し（ステップ１１２）、その表示
データを映像信号変換部４６でＮＴＳＣ信号に変換し
（ステップ１１３）、テレビ１０の画面に、地図シート
の挿入指示と、現在位置が含まれている地図番号の表示
を行う。

【００２８】指定された地図シート２０が装着フレーム
１２に挿入され、装着されると、地図シート２０のバー
コード２０Ｂがバーコードリーダ２２で読み取られる
（ステップ１１４）。このバーコード２０Ｂには、２つ
の基準点（図２のＡ点及びＢ点）の位置情報（経度、緯
度）、地図範囲、その地図の縮尺等の情報が記録されて
いる。

【００２９】再び、ＧＰＳ信号処理部３２によって現在
位置を測定し（ステップ１１５）、指定された地図シー
ト２０上における現在位置をテレビ１０の画面における
座標に対応させる演算を表示制御部４４で行い（ステッ
プ１１６）、その位置の輝度を変化させてカーソル（図
示せず）を点滅させるための位置表示データを生成し
（ステップ１１７）、それをＮＴＳＣ信号に変換してテ
レビ画面上に表示して現在位置の表示を行う（ステップ
１１９）。

【００３０】又、現在位置の表示を繰り返す場合には
（ステップ１２０）、指定された番号の地図シート２０
の表示範囲内であるか否かを判定し（ステップ１２
１）、範囲内である場合には、ＧＰＳ信号処理部３２に
よって再び現在位置の測定を行い、ステップ１１５〜１
１９の動作を繰り返す。指定された番号の地図シート２
０の表示範囲を外れた場合には、ステップ１１１に戻っ
て地図範囲テーブルを参照して該当する表示範囲の地図
シートを検索し、その地図番号を画面に表示して地図シ
ート２０の挿入を促す等の同様の動作（ステップ１１１
〜１１９）を行う。

【００３１】なお、表示範囲を外れた場合でも、指定さ
れた番号の地図シート２０の入れ替えが行われないとき
には、経路誘導モード又は進行方向表示に変わり、運転
中等で地図シート２０を入れ替えることができない場合
にも対応できるようになっている。

【００３２】前記ステップ１０３で経路誘導モードを選
択すると、図５に示すように、まず、モード選択表示デ
ータを生成し（ステップ１３１）、それをＮＴＳＣ信号
に変換して画面上に設定モードか実行モードかの選択を
促す表示がなされる（ステップ１３２）。

【００３３】ステップ１３３で、設定モードを選択し、
地図シートを装着フレーム１２に挿入すると、バーコー
ド２０Ｂの読み込みが行われ、地図範囲が読み取られる
と（ステップ１３４）、カーソルを表示するためのデー
タが生成され（ステップ１３５）、そのデータがＮＴＳ
Ｃ信号に変換されることにより地図シート２０の地図領
域２０Ａに対応する画面上にカーソルが現われ、点滅を
開始する（ステップ１３６）。

【００３４】次いで、挿入された地図シート２０の地図
領域２０Ａの目標位置にカーソルを合せて、目標位置や
経路を設定すると（ステップ１２１）、この目標位置等
の設定情報は、地図番号に対応する目標位置ファイルと
してこれを記憶媒体に格納する（ステップ１３８）。

【００３５】更に、このモード設定を継続する場合には
ステップ１３５に戻って同様の動作を繰り返す。一方、
モードを変更する場合には（ステップ１４０）、ステッ
プ１３１に戻る。

【００３６】又、前記１３３で実行モードを選択する
と、予定コース記憶部４０から目標位置が読み込まれ
（ステップ１４１）、目標位置を表示するためのデータ
が生成され（ステップ１４２）、それがＮＴＳＣ信号に
変換されて画面に表示されると共に（ステップ１４
３）、ＧＰＳ信号処理部３２により現在位置が測定され
（ステップ１４４）、ナビゲーション処理部３４で目標
位置と現在位置のズレが演算され（ステップ１４５）、
そのズレ情報を表示するためのデータが表示制御部４４
で生成され、それが映像信号変換部４６でＮＴＳＣ信号
に変換されて、画面上に表示される（ステップ１４
７）。

【００３７】以上詳述した本実施例によれば、車載テレ
ビ１０の画面をバックライト並びに現在位置表示用手段
として利用することにより、車載テレビをナビゲーショ
ンシステムとして利用することが可能となる。

【００３８】従って、近年、カラー液晶が、高機能にな
ると共に低価格化が進んだために、車載テレビの利用が
増加していることから、既に車載テレビを保有するユー
ザに対して、安価で、且つ地図の再現性に優れたナビゲ
ーション機能付地図表示装置を提供することが可能とな
る。

【００３９】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に示したものに限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。

【００４０】例えば、本発明が適用可能なテレビ受像器
は、車載テレビに限られるものでなく、例えば携帯用等
の任意のテレビ受像器であってもよく、その画面はブラ
ウン管であっても、又、液晶で構成されていてもよい。

【００４１】又、テレビ方式としてはＮＴＳＣだけでな
く、ＰＡＬやＳＥＣＡＭのいずれでもよい。

【００４２】

【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、テ
レビ受像器を利用して、高精彩な地図上に現在位置等を
表示することができる、安価な地図表示装置を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る一実施例の地図表示装置の使用状
態を示す斜視図

【図２】地図表示装置で使用する地図シートを示す概略
平面図

【図３】上記地図表示装置に含まれる各機能部を示すブ
ロック図

【図４】実施例の作用を説明するためのフローチャート

【図５】実施例の作用を説明するための他のフローチャ
ート

【符号の説明】

１０…車載テレビ １２…地図シート装着フレーム １４…コントロールユニット １６…ＧＰＳアンテナ １８…車載テレビアンテナ ２０…地図シート ２２…バーコードリーダ ２４…切換スイッチ ３２…ＧＰＳ信号処理部 ３４…ナビゲーション処理部 ４０…予定コース記憶部 ４４…表示制御部 ４６…映像信号変換部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】光透過形支持体に地図情報が印刷された地
   図シートを用いる地図表示装置において、 地図シートを装着し、該地図シートをテレビ画面に重ね
   て配するための地図シート装着フレームと、 現在位置を検出して位置情報を生成する位置測定手段
   と、 位置測定手段からの位置情報をテレビ用信号に変換する
   信号変換手段と、 信号変換手段で変換された位置情報に基づいて、現在位
   置をテレビ画面に表示すると共に、該現在位置を地図シ
   ート上の該当位置に一致させる表示制御手段と、を備え
   ていることを特徴とする地図表示装置。