JPH06225421A - 地中送電線工事用ウインチ作業法及びその装置 - Google Patents

地中送電線工事用ウインチ作業法及びその装置

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JPH06225421A
JPH06225421A JP2604693A JP2604693A JPH06225421A JP H06225421 A JPH06225421 A JP H06225421A JP 2604693 A JP2604693 A JP 2604693A JP 2604693 A JP2604693 A JP 2604693A JP H06225421 A JPH06225421 A JP H06225421A
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roller
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Terumasa Ogata
輝優 緒方
Takeo Oohashi
武百 大橋
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OHASHI KISAN UINCHI KK
Kandenko Co Ltd
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OHASHI KISAN UINCHI KK
Kandenko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一人の作業者でもウインチ作業ができる自動ウ
インチ作業法を提供するとともに、ワイヤーの巻き取り
機構と繰り出し機構を備えた騒音の小さなウインチ装置
を提供する。 【構成】ウインチ機械2にウインチの速度検知器5、張
力検知器6、機械温度検知器4等を設けて、ウインチ作
業の監視要素としての引っ張り力、引っ張り速度、引っ
張り距離等を検出し、また機械各部の運転状況をセンサ
を設けて夫々検出し、これらの検知器及びセンサで検知
した情報をコントローラ7を介してコンピュータ8に入
力し、予め入力したウインチ作業の上記監視要素の各設
定値とこれらを比較して上記ウンンチ機械2を自動制御
する地中送電線工事用ウインチ作業法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は地中送電線工事のウイ
ンチ作業をコンピュータで制御、監視し、作業情報と機
械各部の運転状況を集中的に一ヶ所で管理できるウイン
チ作業法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来地中又は架空送電線のワイヤーロー
プ引き入れ作業でのウインチ装置は、ウインチの後方に
リールワインダーを設け、ウインチでワイヤーロープを
引っ張り、リールワインダーで当該ワイヤーロープを巻
き取っていた。そしてこのワイヤーロープ引き入れ作業
では、作業者がウインチの操作、リールワインダーの操
作、機械の監視、そして記録計の監視と、数人の作業者
によって行っていた。またこれらのウインチ作業は工事
現場でウインチ機械等をむきだしにして使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の作
業では数人の作業者を必要とし、かつこれらの間で誤操
作、未確認、判断の誤り等の危険があり、作業者には高
度な熟練が要求され、さらに各メーカー毎に機械性能と
操縦性能が異なり、その都度それらの機械の取り扱い方
法を修得しなければならなかった。また従来のウインチ
装置ではワイヤーの引き入れ作業はできたが、リールワ
インダーからウンイチを経てワイヤー等を他方に繰り出
す作業はできなかった。さらにまた上述の様にウインチ
機械を工事現場でむきだしにして使用しているため、騒
音が大きく、住民等に迷惑がかかるおそれがあった。
【0004】そこでこの発明は、これらの点に鑑みて為
されたものであり、一人の作業者でもウインチ作業がで
きるとともに、ワイヤーの巻き取り機構と繰り出し機構
を備えた騒音の小さなウインチ装置を提供し、上記課題
を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では以下のよう
な構成を採ったものである。即ち請求項1項のものは、
ウインチ機械にウインチの速度検知器、張力検知器、機
械温度検知器等を設けて、ウインチ作業の監視要素とし
ての引っ張り力、引っ張り速度、引っ張り距離等を検出
し、また機械各部の運転状況をセンサを設けて夫々検出
し、これらの検知器及びセンサで検知した情報をコント
ローラを介してコンピュータに入力し、予め入力したウ
インチ作業の上記監視要素の各設定値とこれらを比較し
て上記ウンンチ機械を自動制御する、地中送電線工事用
ウインチ作業法とした。
【0006】つぎに請求項2項のものは、ワイヤーを巻
き取る駆動装置を夫々有する主巻きドラムと補助巻きド
ラムからなるウインチ機械を設け、このウインチ機械で
巻き取ったワイヤーに張力をかける自動尻手取り装置を
設け、さらにこの自動尻手取り装置から出されたワイヤ
ーを巻き取るリールワインダーを設けたウインチ装置に
おいて、上記ウインチ機械の主巻きドラム、自動尻手取
り装置、リールワインダーの駆動装置には夫々クラッチ
を設けかつこのリールワインダーにはブレーキを設け、
上記ウインチ機械にはワイヤーに繰りだし方向の引っ張
り力を与える繰り出しローラを設け、この繰り出しロー
ラに対向してワイヤーを当該繰り出しローラに押しつけ
自在な押さえローラを設け、このウインチ機械の主巻き
ドラムと補助巻きドラムとに巻き付いたワイヤーを所定
の位置にガイドする櫛型のワイヤーセパレータガイドを
これらの間に設け、さらに上記主巻きドラム、補助巻き
ドラム及び自動尻手取り装置のローラの外周には夫々押
さえローラを設けた地中送電線工事用ウインチ装置とし
た。
【0007】また請求項3項のものは、ワイヤーを巻き
取る駆動装置を夫々有する主巻きドラムと補助巻きドラ
ムからなるウインチ機械を設け、このウインチ機械で巻
き取ったワイヤーに張力をかける自動尻手取り装置を設
け、さらにこの自動尻手取り装置から出されたワイヤー
を巻き取るリールワインダーを設けたウインチ装置にお
いて、上記ウインチ機械の前方に、当該ウインチ機械の
主巻きドラムにワイヤーを導入するワイヤーガイドを設
け、このワイヤーガイドはワイヤーが通る大きさの筒体
の両端を、当該筒体の軸を中心に回動自在にほぼ水平に
支持し、この筒体の中央部の外周一側を軸方向に穿って
切欠部を設け、この切欠部から軸受けを筒体外方に突設
し、これらの軸受の間にわたした軸に、上端部を上記筒
体内に遊通したメインローラを軸支し、このワイヤーガ
イドのローラの斜め下方で、当該ローラと直角に適宜数
のガイドローラを設けた地中送電線工事用ウインチ装置
とした。
【0008】また請求項4項のものは、ウインチ装置の
各種機械の駆動源たるエンジン及び油圧ポンプユニット
を吸音材又は遮音材からなる内箱内に入れ、この内箱の
前後壁に窓を開け、この内箱の前壁の窓に面した内箱の
外側に、上記エンジン等と連動するウインチ減速機と油
圧モータユニットを配し、さらに上記内箱内でエンジン
後方にエンジンファンを設け、この後方の、内箱の後壁
に設けた窓の周縁を吸音材の張られた風洞とし、さらに
ウインチ装置全体を、吸音材又は遮音材を内張りした外
箱で被った地中送電線工事用ウインチ装置とした。
【0009】
【作用】請求項1によれば、ウインチ機械にウインチの
速度検知器、張力検知器、機械温度検知器等を設けて、
ウインチ作業の監視要素としての引っ張り力、引っ張り
速度、引っ張り距離等を検出する。また機械各部の運転
状況をセンサが夫々検出する。これらの検知器及びセン
サで検知した情報はコントローラを介してコンピュータ
に入力される。そこで予め入力したウインチ作業の上記
監視要素の各設定値と比較し、上記ウンンチ機械を自動
制御する。
【0010】請求項2によれば、自己ワイヤーの他ウイ
ンチによる引き出され作業の場合、上記各クラッチを開
放し、自己ワイヤーの先端に他ウインチのワイヤーを結
び付け、他ウインチによりワイヤーは引きだされてい
く。その場合リールワインダーに設けたブレーキを掛け
ることにより、リールワインダーの遊転を防止できる。
【0011】また自己ワイヤーの自己ウインチによる繰
り出し作業の場合、リールワインダー、自動尻手取り装
置のクラッチを開放し、ウインチ機械の主巻きドラムを
繰り出し方向に回転させる。さらに押さえローラと繰り
出しローラとでワイヤーを挾み、上記主巻きドラムの回
転より速く繰り出しローラを回転させる。これによりワ
イヤーは繰り出されていき、その際もリールワインダー
のブレーキを掛けることにより、繰り出しローラ以前の
ワイヤーも張力がかる。さらにワイヤーは主巻きドラム
と補助巻きドラムの間の櫛型のワイヤーセパレータガイ
ドにガイドされ、所定の位置を保持される。
【0012】またワイヤーの先端に負荷をかけて引き入
れる作業の場合は上記各クラッチを接続し、ウインチ機
械の主巻きドラムを巻き込み方向に回転させると、ワイ
ヤーに荷重がかかり、ワイヤーが緊張して押さえローラ
を押しやり、繰り出しローラとも接触せずにウインチ機
械の主巻きドラムと補助巻きドラムに巻き込まれる。そ
してこの主巻きドラム及び補助巻きドラムは双方とも駆
動源があるため、普通掛け又はたすき掛けの両方が可能
である。また自動尻手取り装置は主巻きドラムに一定で
連続的に尻手力を与える。
【0013】請求項3によれば、ウインチ機械に導入す
るワイヤーの引き入れ位置は常にワイヤーガイドに対向
する位置にあるとは限らず、左右にずれる場合がある
が、ずれた場合でも、ワイヤーの導入方向に一番近いガ
イドローラにワイヤーを引掛、それからワイヤーガイド
を通して導入することができる。その場合ワイヤーガイ
ドとガイドローラとが左右にずれている位置でも、ワイ
ヤーガイドのメインローラが当該ワイヤーの引き入れ方
向に回動して傾斜する。
【0014】請求項4によれば、エンジンファンの回転
により内箱の内外の風向きは内箱の前方から後方に向
い、騒音源であるウインチ減速機と油圧モータユニット
及びエンジン等の騒音はこの風に乗り、後方に運ばれ、
内箱の後壁に設けられた風洞を通る際この風洞の周縁に
設けた吸音材により吸音される。さらに装置全体が風洞
化した外箱で被われ、この外箱内周も吸音材で被われて
いるため外気による上記風向きが乱されるのを防止して
いる。
【0015】
【実施例】以下この発明の実施例の構成を図について説
明する。図1はこの発明の地中送電線工事用ウインチ作
業法に使用する装置の概略構成図を示し、適宜の負荷1
を巻き上げ、又は巻き戻すウインチ機械2を設け、この
ウインチ機械2にはモータ等の駆動源3を備え、さらに
このウインチ機械2には機械温度検知器4、速度検知器
5及び張力検知器6を設けている。そしてこれらの機械
温度検知器4、速度検知器5及び張力検知器6で検知さ
れた情報はA.D変換機並びにカウンター、コントロー
ラ7を経てコンピュータ8にインプットされる。この
A.D変換機並びにカウンター、コントローラ7は上記
各種のセンサー類とコンピュータ8とを接続できるよう
にしたレベルコンバーターや、ウインチ装置の各種制御
機器とコンピュータのI/O制御出力のレベルコンバー
ターや、ウインチ装置の計測機器(テンション、スピー
ド、条長)のアナログ電圧のレベルコンバーターや、非
常停止及びウインチ回転数制御回路をコンピュータのI
/Oに接続するためのレベルコンバーター等の役目をす
る。
【0016】このコンピュータ8には予めウインチ作業
の作業メニューソフトが用意されていて、操縦者はその
作業に合ったメニューをディスプレー9により選択し、
その画面の問いあわせに応じて決められた入力ボタンを
入力装置10で入力する。ここで入力された命令はA.
D変換機並びにカウンター、コントローラ7を通り、継
電器盤11を通りでウインチ機械1の各部に作動指令と
してだされ、その作動指令の一部が上記駆動源3のモー
タを正転、逆転、停止、回転速度変化等の動きの動作を
行う。またテレビカメラ12で上記ウインチ機械1等の
装置の作動状況を撮影し、これをモニターテレビ13に
映しだし、操縦者はこれを見ながら操縦する。
【0017】図2乃至図7はこの発明のウインチ装置の
具体例を示す。この実施例ではトラック14の荷台15
の後端、即ち装置の前端にワイヤーガイド16が設けら
れ、この真うしろに上記ウインチ機械2が載置されてい
る。このウインチ機械2には主巻きドラム17及び補助
巻きドラム18が設けられている。またこの補助巻きド
ラム18の上方には自動尻手取り装置19が設けられて
いる。
【0018】またこのウインチ機械2の後方(即ち荷台
15の前方となる)にはリールワインダーである巻き取
りドラム20が載置され、さらにこの巻き取りドラム2
0にはトラバーサ21、巻き取りドラム駆動装置22及
びイナーシャブレーキ23が設けられている。また上記
ウインチ機械2の横方にはウインチ減速機及び油圧モー
タユニット24が設けられている。
【0019】このウインチ減速機及び油圧モータユニッ
ト24の後方(即ち荷台15の前方となる)には吸音材
及び遮音材を内張りした内箱25が設けられ、この内箱
25内にはエンジン及び油圧ポンプユニット26、及び
エンジンファン27が設けられ、このエンジンファン2
7に対向した内箱25の側壁に設けた窓は、周縁を吸音
材で張られた風洞28が形成され、また上記ウインチ減
速機及び油圧モータユニット24に対向する内箱25の
側壁には窓29を穿ってある。さらにこのトラック14
の荷台15上に以上の装置を被う、吸音材を内張りした
外箱30を設けている。またこの外箱30の前後壁には
適宜の窓(図示省略)が設けられている。
【0020】上記主巻きドラム17、自動尻手取り装置
19、巻き取りドラム駆動装置22及びトラバーサ21
には夫々クラッチ(図示省略)が設けられている。また
主巻きドラム17には主巻きドラム押えローラ31、補
助巻きドラム18には補助巻き押さえローラ32、自動
尻手取り装置19にはロープ外れ止めピン33が夫々設
けられ、ワイヤーロープの外れ止めとしている。また主
巻きドラム17と補助巻きドラム18との間には、図6
に示すように、ワイヤーセパレータガイド34が固定さ
れている。このワイヤーセパレータガイド34は四辺形
の枠体の相対向する辺から櫛状の棒体34aを多数垂下
したもので、主巻きドラム17と補助巻きドラム18と
に掛けた各ワイヤーロープの間に上記各棒体34aが介
入し、ワイヤーロープを所定の位置に保持するものであ
る。
【0021】また主巻きドラム17と上記ワイヤーガイ
ド16との間には、主巻きドラム17と連動する繰り出
しローラ35が設けられている。この繰り出しローラ3
5は主巻きドラム17とワイヤーガイド16の間にワイ
ヤーロープを緊締して掛けた際の直線上よりややずれた
位置にあり、この繰り出しローラ35の回転は、上記主
巻きドラム17の回転より速く回転するようになってい
る。
【0022】またこの繰り出しローラ35に対向して押
えローラ36が設けられ、この押えローラ36はバネに
より常に繰り出しローラ35に近接するように付勢され
ている。そして主巻きドラム17と上記ワイヤーガイド
16との間に張られたワイヤーロープに張力がかかると
バネの力に抗して押えローラ36が繰り出しローラ35
と反対側に移動し、ワイヤーロープに繰り出しローラ3
5が当たらない様になり、また張力がかからないとワイ
ヤーロープはこれらの繰り出しローラ35と押えローラ
36に挾持される様になっている。
【0023】また上記ワイヤーガイド16は図5及び図
7に示すように、ワイヤーロープが通る大きさの筒体3
7の両端を、当該筒体37の軸を中心に回動自在に筒状
軸受38で水平に支持し、この筒体37の中央部の外周
一側を軸方向に穿って切欠部39を設け、この切欠部3
9の両側から軸受け40を筒体37外方に突設し、これ
らの軸受40の間にわたした軸41に、上端部を上記筒
体37内に遊通したメインローラ42を軸支している。
従ってこのメインローラ42は筒体37の両端の筒状軸
受38に対して回動自在となっている。さらにこのワイ
ヤーガイド16の、上記繰り出しローラ35と対向する
一端には補助ガイドローラ43を軸支している。またこ
の補助ガイドローラ43と反対側のメインローラ42の
一端の左右の斜め下方に、当該メインローラ42と直角
な夫々二個のガイドローラ44を回転自在に設けたもの
である。
【0024】この実施例のウインチ装置を使って自己ワ
イヤーロープ45の他ウインチによる引き出され作業を
する場合、上記主巻きドラム17、自動尻手取り装置1
9、巻き取りドラム駆動装置22及びトラバーサ21の
各クラッチを開放し、自己ワイヤーロープ45の先端に
他ウインチのワイヤーロープを結び付け、他ウインチに
より引っ張る。これにより巻き取りドラム20に巻き付
いていたワイヤーロープ45はトラバーサ21、自動尻
手取り装置19、補助巻きドラム18及び主巻きドラム
17を経てワイヤーガイド16からワイヤーロープ45
は引きだされていく。その場合巻き取りドラム20に設
けたイナーシャブレーキ23を掛けることにより、巻き
取りドラム20の遊転を防止できる。
【0025】また自己ワイヤーロープ45の自己ウイン
チによる繰り出し作業の場合、巻き取りドラム駆動装置
22、トラバーサ21及び自動尻手取り装置21の各ク
ラッチを開放し、ウインチ機械2の主巻きドラム17を
繰り出し方向に回転させる。さらに押さえローラ36と
繰り出しローラ35とでワイヤーロープ45を挾み、上
記主巻きドラム17の回転より速く繰り出しローラ35
を回転させる。これによりワイヤーロープ45はワイヤ
ーガイド繰り出されていき、その際も巻き取りドラム2
0のイナーシャブレーキ23を掛けることにより、繰り
出しローラ35以前のワイヤーロープ45も張力がか
る。さらにワイヤーロープ45は主巻きドラムと補助巻
きドラムの間の櫛型のワイヤーセパレータガイド34に
ガイドされ、所定の位置を保持される。
【0026】さらにまた引き出されたワイヤーロープ4
5の先端に負荷をかけて引き入れる作業の場合は上記各
クラッチを接続し、ウインチ機械2の主巻きドラム17
を巻き込み方向に回転させると、ワイヤーロープ45に
荷重がかかり、ワイヤーロープ45が緊張して押さえロ
ーラ36を押しやり、繰り出しローラ35とも接触せず
にウインチ機械2の主巻きドラム17と補助巻きドラム
18に巻き込まれる。そしてこの主巻きドラム17及び
補助巻きドラム18は双方とも駆動源があるため、普通
掛け又はたすき掛けの両方が可能である。
【0027】そしてこれらの主巻きドラム17及び補助
巻きドラム18からでたワイヤーロープ45は自動尻手
取り装置19を経てトラバーサ21を通って巻き取りド
ラム20に巻き取られる。この際この自動尻手取り装置
20は主巻きドラム17に一定で連続的に尻手力を与え
る。従来は巻き取りドラム20で尻手取り機能も兼用し
ていたが、主巻きドラム17のすべりを防止するには相
応した尻手力が必要であり、巻き取り距離が増加してく
るにつれ巻き取りドラムの直径が大きくなり、尻手力が
減少していくのであらかじめ大きな回転トルクが必要で
ある。その弊害として一つは余計な馬力がかかり、二つ
はワイヤーロープの陥没と喰いこみによる損傷、三つ目
にトラバース作業の正確さが要求されていた。しかしな
がらこの自動尻手取り装置19によりこれらのことが解
消される。
【0028】またいずれの場合においてもワイヤーロー
プ45はワイヤーガイド16を通過して導出又は導入さ
れるが、ワイヤーロープをこのウインチ装置から繰り出
す場合、主巻きドラム17又は繰り出しローラ35を通
ったワイヤーロープ45はワイヤーガイド16の補助ガ
イドローラ43に掛けて筒体37内に通し、この筒体3
7内のメインローラ42に掛けてこのメインローラ42
の下方から引き出し、マンホール等の引き入れ箇所の位
置に近い適宜のガイドローラ44を選び、このガイドロ
ーラ44にワイヤーロープ45を掛けて導出させる。そ
の際ワイヤーガイド16のメインローラ42は首振り型
となっているため、ワイヤーロープ45の張力方向に引
っ張られて回動し、ワイヤーロープ45が外れないよう
になっている。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、監視要素の引
張力や引張速度や、機械各部等の運転状況をセンサによ
り検知し、これをコンピュータに入れ、予めコンピュー
タに入力してあるウインチ作業の上記監視要素の各設定
値と比較することが出来るため、ウインチ装置の操縦者
は当該コンピュータと対話しながら安全でしかも正確に
ウインチ作業を進行していくことが出来、また瞬時に作
業情報と機械状況がコンピュータの画面に映しだされる
ため、安心して作業を見守っていけば良いのである。従
ってウインチ作業現場を無人化でき、かつ操縦者の負担
を軽減し、さらに工事の信頼性と安全性を具有するもの
である。
【0030】また従来のウインチ装置ではリールワイン
ダーからウインチを経てワイヤー等を他方に繰り出すこ
とは出来なかったが、請求項2の発明によれば、自己ワ
イヤーの他ウインチによる引き出され作業、自己ワイヤ
ーの自己ウインチでの繰り出し作業及びワイヤー引き入
れ作業等ができ、その際巻き取りドラムのブレーキ、自
動尻手取り装置、ワイヤーセパレータガイド、ワイヤー
の笑いによる各ドラムの溝からの逸脱防止のための装置
等を備えているためワイヤーがゆるんで絡まったりする
こと無く、確実に行える。
【0031】また一般にワイヤーの引き入れ位置は常に
ワイヤーガイドの鉛直線上にあるとは限らず、左右にず
れている場合がある。しかしながら請求項3の発明によ
れば、当該ワイヤーの引き入れ箇所に一番近いガイドロ
ーラにまず当該ワイヤーを掛け、そこから他のガイドロ
ーラ等を経てワイヤーガイドのメインローラに引き入れ
ることができ、しかもこのメインローラがワイヤーの張
力方向に従って回動する首振り式となっているため、こ
のワイヤーのウインチ装置への導入又は導出箇所で外れ
たりすることが無く、確実に保持する。それ故当該ウイ
ンチ装置へのワイヤーの引込角度に自由度を持たせるこ
とができる。
【0032】さらに請求項4によれば、吸音材等を内張
りした内箱内に駆動源たるエンジンや油圧ポンプ等をい
れ、風下に風洞を設け、さらに装置全体を吸音材等を内
張りした外箱で被っているため、騒音が吸収され、外部
への騒音の影響を極めて小さくすることが出来、周辺住
民等への環境悪化を防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のウインチ作業法の概略構成図
【図2】この発明のウインチ装置の平面図
【図3】この発明のウインチ装置の正面図
【図4】この発明のウインチ装置の側面図
【図5】この発明のウインチ装置の要部正面図
【図6】この発明のウインチ装置のワイヤーセパレータ
ガイド箇所の斜視図
【図7】この発明のウインチ装置のワイヤーガイドの拡
大断面正面図
【符号の説明】
1 負荷 2 ウインチ機械 3 駆動源 4 機械温度検知器 5 速度検知器 6 張力検知器 7 A.D変換機並びにカウンター、コントローラ 8 コンピュータ 9 ディスプレー 10 入力装置 16 ワイヤーガイド 17 主巻きドラム 18 補助巻きドラム 19 自動尻手取り装置 20 巻き取りドラム 22 巻き取りドラム駆動装置 23 イナーシャブレーキ 24 ウインチ減速機及び油圧モータユニット 25 内箱 26 エンジン及び油圧ポンプユニット 27 エンジンファン 28 風洞 30 外箱 34 ワイヤーセパレータガイド 35 繰り出しローラ 36 押さえローラ 37 筒体 38 筒状軸受 39 切欠部 40 軸受 42 ローラ 44 ガイドローラ 45 ワイヤーロープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウインチ機械にウインチの速度検知器、張
    力検知器、機械温度検知器等を設けて、ウインチ作業の
    監視要素としての引っ張り力、引っ張り速度、引っ張り
    距離等を検出し、また機械各部の運転状況をセンサを設
    けて夫々検出し、これらの検知器及びセンサで検知した
    情報をコントローラを介してコンピュータに入力し、予
    め入力したウインチ作業の上記監視要素の各設定値とこ
    れらを比較して上記ウンンチ機械を自動制御することを
    特徴とする、地中送電線工事用ウインチ作業法。
  2. 【請求項2】ワイヤーを巻き取る駆動装置を夫々有する
    主巻きドラムと補助巻きドラムからなるウインチ機械を
    設け、このウインチ機械で巻き取ったワイヤーに張力を
    かける自動尻手取り装置を設け、さらにこの自動尻手取
    り装置から出されたワイヤーを巻き取るリールワインダ
    ーを設けたウインチ装置において、上記ウインチ機械の
    主巻きドラム、自動尻手取り装置、リールワインダーの
    駆動装置には夫々クラッチを設けかつこのリールワイン
    ダーにはブレーキを設け、上記ウインチ機械にはワイヤ
    ーに繰り出し方向の引っ張り力を与える繰り出しローラ
    を設け、この繰り出しローラに対向してワイヤーを当該
    繰り出しローラに押しつけ自在な押さえローラを設け、
    またこのウインチ機械の主巻きドラムと補助巻きドラム
    とに巻き付いたワイヤーを所定の位置にガイドする櫛型
    のワイヤーセパレータガイドをこれらの間に設けたこと
    を特徴とする、地中送電線工事用ウインチ装置。
  3. 【請求項3】ワイヤーを巻き取る駆動装置を夫々有する
    主巻きドラムと補助巻きドラムからなるウインチ機械を
    設け、このウインチ機械で巻き取ったワイヤーに張力を
    かける自動尻手取り装置を設け、さらにこの自動尻手取
    り装置から出されたワイヤーを巻き取るリールワインダ
    ーを設けたウインチ装置において、上記ウインチ機械の
    前方に、当該ウインチ機械の主巻きドラムにワイヤーを
    導入するワイヤーガイドを設け、このワイヤーガイドは
    ワイヤーが通る大きさの筒体の両端を、当該筒体の軸を
    中心に回動自在にほぼ水平に支持し、この筒体の中央部
    の外周一側を軸方向に穿って切欠部を設け、この切欠部
    から軸受けを筒体外方に突設し、これらの軸受の間にわ
    たした軸に、上端部を上記筒体内に遊通したメインロー
    ラを軸支し、このワイヤーガイドのローラの斜め下方
    で、当該ローラと直角に適宜数のガイドローラを設けた
    ことを特徴とする、地中送電線工事用ウインチ装置。
  4. 【請求項4】ウインチ装置の各種機械の駆動源たるエン
    ジン及び油圧ポンプユニットを吸音材又は遮音材からな
    る内箱内に入れ、この内箱の前後壁に窓を開け、この内
    箱の前壁の窓に面した内箱の外側に上記エンジン等と連
    動するウインチ減速機と油圧モータユニットを配し、さ
    らに上記内箱内で上記エンジン後方にエンジンファンを
    設け、この後方の、内箱の後壁に設けた窓の周縁を吸音
    材の張られた風洞とし、さらにウインチ装置全体を、吸
    音材又は遮音材を内張りした外箱で被ったことを特徴と
    する、地中送電線工事用ウインチ装置。
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