JPH06219138A - 車両用ヒートポンプ式空調装置 - Google Patents

車両用ヒートポンプ式空調装置

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Publication number
JPH06219138A
JPH06219138A JP1050793A JP1050793A JPH06219138A JP H06219138 A JPH06219138 A JP H06219138A JP 1050793 A JP1050793 A JP 1050793A JP 1050793 A JP1050793 A JP 1050793A JP H06219138 A JPH06219138 A JP H06219138A
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JP
Japan
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vehicle
capacity
electric motor
temperature
compressor
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Application number
JP1050793A
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English (en)
Inventor
Naomi Goto
尚美 後藤
Sugimatsu Hasegawa
杉松 長谷川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、中間季などの熱負荷の小さい環境
条件においても、快適な吹出温度が得られ、耐久信頼性
を向上できる車両用ヒートポンプ式空調装置の提供を目
的とする。 【構成】 圧縮機1を作動させる電動機8を駆動する電
動機駆動装置9を制御する操作部30を備え、当該操作
部30は乗員の暖冷房所望能力値を入力可能とし且つ入
力される所望能力値に対応すべく電動機駆動装置9を制
御する。暖冷房能力を低下させる能力低減手段を設け
て、当該操作部30は最小能力値が入力されると能力低
減手段を作動させ、最小能力値から所定量大きい能力値
が入力されると能力低減手段を停止させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機を電動機で駆動
し車両の冷暖房をヒートポンプで行う空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料駆動自動車用空調装置は、例
えば、図9にその具体的構成を示すように、冷房作用
は、冷媒を圧縮する圧縮機1をエンジン26にて駆動
し、室外熱交換器2と室外熱交換器用送風装置3で車室
外空気に放熱して冷媒を凝縮液化させた後、その冷媒を
冷媒絞り装置4を介して、室内熱交換器5に導き、室内
用送風装置6により送風された空気を冷却しながら蒸発
し冷房作用を行うものであった。
【0003】暖房作用は、前記圧縮機1を停止しヒータ
コア15にエンジンの冷却水(温水)を流し、室内用送
風装置6により送風された空気を加熱するものである。
【0004】車室内空気吹出口10、11、12より吹
き出される空気温度の調節は、通風ダクト20内に配さ
れたミックスダンパ16の開度調節にてヒータコア15
を流れる温風と、ヒータコア15をバイパスする冷風の
量を調節して行うものである。従って、前記圧縮機1を
作動させれば吹き出される空気温度は温風から冷風まで
連続して調節でき、暖房と冷房を連続して変更すること
ができる。
【0005】また、車室内温度の自動調節は例えば同じ
く図9に示すごとく、制御装置25にて車室外温度セン
サー21、車室内温度センサー22、日射量センサー2
3、設定温度入力器24からの情報によりミックスダン
パ開度を演算し、ミックスダンパ調節用アクチュエータ
27に出力する。
【0006】一方、圧縮機を電動機で駆動するヒートポ
ンプ式空調装置例えば電気駆動自動車用空調装置を図1
0に示す。冷房作用は上記と同様であるが、暖房作用に
ついては上記エンジンの冷却水(温水)は無いため、圧
縮機1の下流に四方切替え弁7を用いて冷媒流路を逆に
し、室内熱交換器5で室内用送風装置6により送風され
た空気を加熱して冷媒を凝縮液化させた後、その冷媒を
冷媒絞り装置4を介して室外熱交換器2に導き、ここで
車室外の空気を冷却しながら冷媒が吸熱、蒸発するヒー
トポンプ暖房を行うようになっている。従って、上記燃
料駆動自動車用空調装置のようにミックスダンパはない
ため、吹出温度調節は、操作部30により電動機8を駆
動する電動機駆動装置9を制御して、圧縮機1の回転数
を調節して行う。また、暖冷房の切り替えは、暖冷房運
転切替装置31により四方切替え弁7を用いて冷媒流路
を切り替えて行うこととなる。
【0007】また、車室内温度の自動調節は例えば同じ
く図11に示すごとく、制御装置25にて車室外温度セ
ンサー21、車室内温度センサー22、日射量センサー
23、設定温度入力器24からの情報により暖房運転も
しくは冷房運転を決定し四方切替え弁駆動装置28に出
力して四方切替え弁7を駆動し暖房運転もしくは冷房運
転をする。また、圧縮機1の回転数を演算し、電動機駆
動装置9に出力して吹出温度を調節する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電気駆動自動車では上
記の通り、吹出温度の調節は電動機(圧縮機)の回転数
を調節して行う必要がある。しかしながら、冷暖房の能
力を調節する電動機(圧縮機)の回転数は潤滑油循環確
保などの圧縮機保護のために回転数はいくらでも下げら
れるわけではなく、回転数には下限の最低回転数が設定
されている。従って、中間季などの熱負荷の小さい環境
条件によっては、暖房運転時、最低回転数でも吹出温度
が高過ぎて暖房能力過剰となる場合がある。
【0009】例えば図7に車室外温度及び回転数と車室
内温度の関係を示す図を示す。通常、車室内温度は20
℃〜30℃の範囲に調節されるが、車室外温度20℃で
は車室内温度は30℃を超えてしまう。
【0010】その対応として、圧縮機を停止させたので
は暖房能力零となるので寒くなる。一方、停止・作動を
繰り返すようにすれば車室内温度は車室内目標温度に近
づけられるが、吹出温度は高い・低いを繰り返すため快
適性を損なってしまうことになる。また、圧縮機は停止
・作動を繰り返すために耐久信頼性上においても好まし
くない。
【0011】暖房能力過剰の例として、図8に従来の車
両用ヒートポンプ式空調装置による暖房運転時の空調作
動図を示す。図10従来の車両用ヒートポンプ式空調装
置の構成図における操作部30もしくは図11従来の車
両用ヒートポンプ式自動空調装置の構成図における制御
部25にて電動機8を駆動する電動機駆動装置9を制御
して、圧縮機1の回転数を調節して吹出温度を調節する
ようになっている。空調の始動時、車室内温度は目標温
度に比較して低いので、回転数を高くして吹出温度を高
くする。車室内温度が目標温度に近づくと回転数を低く
する。そして、目標温度に達する。しかしながら、車室
内温度は目標温度に到達してその目標温度に維持される
のでなく、下限の最低回転数(最小回転数)でも、目標
温度を所定値超過してしまう。
【0012】よって、その対応として、圧縮機を停止さ
せるが暖房能力零となるので、車室内温度は目標温度よ
り低くなってしまう。従って、停止・作動を繰り返すよ
うにして車室内温度を目標温度に維持させることとな
る。
【0013】但し、吹出温度は高い・低いを繰り返すた
め快適性を損なってしまい、圧縮機の停止・作動の繰り
返しのために耐久信頼性上において不利となる。
【0014】冷房運転時についても同様の事態が発生す
る。従って本発明は、中間季などの熱負荷の小さい環境
条件においても、吹出温度の高低繰り返しを防止して、
快適な吹出温度が得られ、耐久信頼性を向上できる車両
用ヒートポンプ式空調装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の手段と
して上記課題を解決するために、圧縮機と、圧縮機を駆
動する電動機と、電動機を駆動する電動機駆動装置と、
電動機駆動装置を制御する操作部とを備え、当該操作部
は乗員の暖冷房所望能力値を入力可能とし且つ入力され
る所望能力値に対応した回転数に電動機を駆動すべく電
動機駆動装置を制御する、電動機の回転数を調節するこ
とにより暖房能力及び冷房能力の調節が可能な車両用ヒ
ートポンプ式空調装置において、暖冷房能力を低下させ
る能力低減手段を設け、当該操作部は最小能力値が入力
されると能力低減手段を作動させ、最小能力値から所定
量大きい能力値が入力されると能力低減手段を停止させ
る。
【0016】本発明は、第2の手段として上記課題を解
決するために、圧縮機と、圧縮機を駆動する電動機と、
電動機を駆動する電動機駆動装置と、電動機駆動装置を
制御する制御装置とを備え、当該制御装置は車室外環境
条件と乗員の設定温度入力に基づいて車室内目標温度の
演算を行い、車室内環境条件にも基づいて車室内温度を
車室内目標温度へ到達させ維持させる回転数に電動機を
駆動すべく電動機駆動装置を制御して車室内温度の自動
制御を行う、電動機の回転数を調節することにより吹出
空気温度の調節が可能な車両用ヒートポンプ式空調装置
において、暖冷房能力を低下させる能力低減手段を設
け、最小回転数においても車室内温度が車室内目標温度
に到達し且つ所定値超過する場合、当該能力低減手段を
作動させる。
【0017】本発明は、第3の手段として上記課題を解
決するために、圧縮機と、圧縮機を駆動する電動機と、
電動機を駆動する電動機駆動装置と、電動機駆動装置を
制御する制御装置とを備え、当該制御装置は車室外環境
条件と乗員の設定温度入力に基づいて車室内目標温度の
演算を行い、車室内環境条件にも基づいて車室内温度を
車室内目標温度へ到達させ維持させる回転数に電動機を
駆動すべく電動機駆動装置を制御して車室内温度の自動
制御を行う、電動機の回転数を調節することにより吹出
空気温度の調節が可能な車両用ヒートポンプ式空調装置
において、暖冷房能力を低下させる能力低減手段を設
け、車室外環境条件にて定まる熱負荷の小さい場合で、
車室内温度が車室内目標温度に対して所定値以内に到達
した時、当該能力低減手段を作動させる。
【0018】本発明は、第4の手段として上記課題を解
決するために、第1、2及び3の手段において、車室外
環境条件にて定まる熱負荷の小さい度合に応じて、能力
低減手段の能力低減量を決定する。
【0019】本発明は、第5の手段として上記課題を解
決するために、第1、2、3及び4の手段において、能
力低減手段は圧縮機の冷媒吸入側と吐出側とをバイパス
する圧縮機バイパス手段とする。
【0020】
【作用】本発明の第1の手段によれば、圧縮機と、圧縮
機を駆動する電動機と、電動機を駆動する電動機駆動装
置と、電動機駆動装置を制御する操作部とを備え、当該
操作部は乗員の暖冷房所望能力値を入力可能とし且つ入
力される所望能力値に対応した回転数に電動機を駆動す
べく電動機駆動装置を制御する、電動機の回転数を調節
することにより暖房能力及び冷房能力の調節が可能な車
両用ヒートポンプ式空調装置において、暖冷房能力を低
下させる能力低減手段を設け、当該操作部は最小能力値
が入力されると能力低減手段を作動させ、最小能力値か
ら所定量大きい能力値が入力されると能力低減手段を停
止させる。
【0021】よって、中間季などの熱負荷の小さい環境
条件において、空調の始動時、車室内温度は目標温度に
比較して離れているので、暖冷房能力を高くする。車室
内温度が目標温度に近づくと暖冷房能力を低くする。し
かしながら、車室内温度は目標温度に達するが超過して
しまう。そこで、乗員は操作部にて更に暖冷房能力を低
くして最小能力値が入力されることとなる。そこで、能
力低減手段が作動する。これにより、目標温度を超過し
ていた車室内温度は目標温度に戻り、更には目標温度未
達となる。そのため今度は、乗員は操作部にて暖冷房能
力を高くし、車室内温度を目標温度に到達させ維持させ
ようとする。この時、最小能力値から所定量大きい能力
値が入力されるまでは能力低減手段を作動させておくの
で、車室内温度は目標温度未達から、目標温度に到達さ
せ維持させることが可能となる。
【0022】本発明の第2の手段によれば、圧縮機と、
圧縮機を駆動する電動機と、電動機を駆動する電動機駆
動装置と、電動機駆動装置を制御する制御装置とを備
え、当該制御装置は車室外環境条件と乗員の設定温度入
力に基づいて車室内目標温度の演算を行い、車室内環境
条件にも基づいて車室内温度を車室内目標温度へ到達さ
せ維持させる回転数に電動機を駆動すべく電動機駆動装
置を制御して車室内温度の自動制御を行う、電動機の回
転数を調節することにより吹出空気温度の調節が可能な
車両用ヒートポンプ式空調装置において、暖冷房能力を
低下させる能力低減手段を設け、最小回転数においても
車室内温度が車室内目標温度に到達し且つ所定値超過す
る場合、当該能力低減手段を作動させる。
【0023】よって、中間季などの熱負荷の小さい環境
条件において、空調の始動時、車室内温度は目標温度に
比較して離れているので、制御装置は電動機駆動装置を
制御して暖冷房能力を高くする。車室内温度が目標温度
に近づくと暖冷房能力を低くする。しかしながら、車室
内温度は目標温度に達するが超過してしまう。そこで、
所定値超過すると、能力低減手段が作動する。これによ
り、目標温度を超過していた車室内温度は目標温度に戻
り、更には目標温度未達となる。そのため今度は、制御
装置は暖冷房能力を高くし、車室内温度を目標温度に到
達させ維持させるように作動する。この時、能力低減手
段は作動させたままなので、車室内温度は目標温度未達
から、目標温度に到達させ維持させることが可能とな
る。
【0024】本発明の第3の手段によれば、圧縮機と、
圧縮機を駆動する電動機と、電動機を駆動する電動機駆
動装置と、電動機駆動装置を制御する制御装置とを備
え、当該制御装置は車室外環境条件と乗員の設定温度入
力に基づいて車室内目標温度の演算を行い、車室内環境
条件にも基づいて車室内温度を車室内目標温度へ到達さ
せ維持させる回転数に電動機を駆動すべく電動機駆動装
置を制御して車室内温度の自動制御を行う、電動機の回
転数を調節することにより吹出空気温度の調節が可能な
車両用ヒートポンプ式空調装置において、暖冷房能力を
低下させる能力低減手段を設け、車室外環境条件にて定
まる熱負荷の小さい場合で、車室内温度が車室内目標温
度に対して所定値以内に到達した時、当該能力低減手段
を作動させる。
【0025】よって、中間季などの熱負荷の小さい環境
条件において、空調の始動時、車室内温度は目標温度に
比較して離れているので、制御装置は電動機駆動装置を
制御して暖冷房能力を高くする。車室内温度が目標温度
に近づくと暖冷房能力を低くする。ここで、車室内温度
が車室内目標温度に対して所定値以内に到達した時、能
力低減手段を作動させる。そのため、暖冷房能力は更に
低くなり、車室内温度が目標温度を超過してしまうこと
はなく、目標温度に到達させ維持させることが可能とな
る。
【0026】本発明の第4の手段によれば、第1、2及
び3の手段において、車室外環境条件にて定まる熱負荷
の小さい度合に応じて、能力低減手段の能力低減量を決
定する。
【0027】よって、第1及び2の手段においては、能
力低減手段の作動において、熱負荷の小さい程能力低減
量を大きくすることにより、暖冷房能力低下は最適とな
り、目標温度を超過していた車室内温度は目標温度に到
達し維持して、目標温度未達とはならないようにするこ
とができる。
【0028】第3の手段においては、能力低減手段の作
動において、熱負荷の小さい程能力低減量を大きくする
ことにより、暖冷房能力低下は最適となり、車室内温度
が目標温度を超過してしまうことはなく、目標温度に迅
速に到達させ維持させることが可能となる。
【0029】本発明の第5の手段によれば、第1、2、
3及び4の手段において、能力低減手段は圧縮機の冷媒
吸入側と吐出側とをバイパスする圧縮機バイパス手段と
することにより、能力低減方法・低減量調節が容易とな
る。
【0030】尚、上記において能力低減手段は暖冷房能
力の低い場合において作動させる。これは、暖冷房能力
の高い場合において作動させると、エネルギー損失が大
きくなり、また、冷媒が高温・高圧となって保護機能が
作動し冷暖房運転が停止してしまうためである。
【0031】以上により、中間季などの熱負荷の小さい
環境条件においても、能力低減手段の作動を必要最小限
に抑えてエネルギー損失を最小とし、且つ保護機能の作
動による冷暖房運転停止を防止し、吹出温度の高低繰り
返しを防止して快適な吹出温度が得られ、耐久信頼性を
向上させることができる。
【0032】
【実施例】本発明の実施例を図面により、能力低減手段
が圧縮機バイパス手段であり、暖房運転の場合について
説明する。
【0033】図1に本発明の実施例に係る車両用ヒート
ポンプ式自動空調装置の構成図を示す。ここで前出の図
11従来の車両用ヒートポンプ式自動空調装置の構成図
との相違点は、本発明の実施例には図11の従来例に比
べ、暖冷房能力を低下させる能力低減手段である圧縮機
バイパス装置29が追加されている点である。
【0034】図2に本発明の実施例に係る車両用ヒート
ポンプ式手動空調装置の構成図を示す。ここで前出の図
10従来の車両用ヒートポンプ式手動空調装置の構成図
との相違点は、本発明の実施例には図10の従来例に比
べ、上記と同様に暖冷房能力を低下させる能力低減手段
である圧縮機バイパス装置29が追加されている点であ
る。
【0035】暖房の場合、四方切替え弁7を四方切替え
弁駆動装置28にて図1及び図2の実線のように設定す
る。吐出冷媒は圧縮機1にて室内熱交換器5に導かれ
る。次に、室内用送風装置6により送風された空気を加
熱して冷媒は凝縮液化し、冷媒絞り装置4を介して室外
熱交換器2に運ばれ、室外熱交換器用送風装置3により
送風された空気を冷却して蒸発する。
【0036】図3に本発明の第1の実施例に係る空調作
動図を示す。本発明の第1の手段による作動を図3の実
線にて説明する。
【0037】中間季などの熱負荷の小さい環境条件にお
いて、空調の始動時、車室内温度は目標温度に比較して
離れているので、暖房能力を高くする。よって、吹出温
度、圧縮機回転数ともに高い。車室内温度が目標温度に
近づくと暖房能力を低くするので吹出温度、圧縮機回転
数とともに低くなる。しかしながら熱負荷の小さい環境
条件であるため、車室内温度は目標温度に達するが超過
して目標温度より高くなってしまう。そこで、A点に
て、乗員は操作部にて更に暖房能力を低くして最小能力
値が入力されることとなり、圧縮機バイパス装置29が
作動する。これにより、吹出温度が低くなるため、目標
温度より高くなっていた車室内温度は目標温度まで戻
り、更には目標温度より低くなる。そのため今度はB点
にて、乗員は操作部にて暖房能力を高くし圧縮機回転数
を上げることにより吹出温度を上げて、車室内温度を目
標温度に到達させ維持させることとなる。この時、最小
能力値から所定量大きい能力値が入力されるまでは圧縮
機バイパス装置29を作動させておくので、車室内温度
は目標温度より低い状態から、目標温度に到達させ維持
させることが可能となる。
【0038】本発明の第2の手段による作動を図3の実
線にて説明する。基本的に上記第1の手段による作動と
同様である。
【0039】中間季などの熱負荷の小さい環境条件にお
いて、空調の始動時、車室内温度は目標温度に比較して
離れているので、制御装置は電動機駆動装置を制御して
暖房能力を高くする。よって、吹出温度、圧縮機回転数
ともに高い。車室内温度が目標温度に近づくと暖房能力
を低くするので吹出温度、圧縮機回転数ともに低くな
る。しかしながら熱負荷の小さい環境条件であるため、
車室内温度は目標温度に達するが超過して目標温度より
高くなってしまう。そこで、A点にて所定値超過する
と、圧縮機バイパス装置29が作動する。これにより吹
出温度が低くなるため、目標温度を超過して目標温度よ
り高くなっていた車室内温度は目標温度まで戻り、更に
は目標温度より低くなる。そのため今度はB点にて、制
御装置は暖房能力を高くし圧縮機回転数を上げることに
より吹出温度を上げて、車室内温度を目標温度に到達さ
せ維持させるように作動することとなる。この時、圧縮
機バイパス装置29は作動させたままなので、車室内温
度は目標温度より低い状態から、目標温度に到達させ維
持させることが可能となる。
【0040】図4に本発明の第2の実施例に係る空調作
動図を示す。本発明の第3の手段による作動を図4の実
線にて説明する。
【0041】中間季などの熱負荷の小さい環境条件にお
いて、空調の始動時、車室内温度は目標温度に比較して
離れているので、制御装置は電動機駆動装置を制御して
暖房能力を高くする。よって、吹出温度、圧縮機回転数
ともに高い。車室内温度が目標温度に近づくと暖房能力
を低くするので吹出温度、圧縮機回転数ともに低くな
る。C点にて、車室内温度が車室内目標温度に対して所
定値以内に到達した時、圧縮機バイパス装置29を作動
させる。そのため、暖房能力は更に低くなり吹出温度が
大きく下がるため、車室内温度が目標温度を超過してし
まうことはない。更に、D点にて制御装置は暖房能力を
高くし圧縮機回転数を上げることにより吹出温度を上げ
て、車室内温度を目標温度に到達させ維持させるように
作動することとなる。この時、圧縮機バイパス装置29
は作動させたままなので、車室内温度は目標温度より低
い状態から、目標温度に到達させ維持させることが可能
となる。
【0042】図5に車室外温度と日射量により定まる暖
房運転時のバイパス量を示す図を、図6に車室外温度と
日射量により定まる冷房運転時のバイパス量を示す図を
示す。
【0043】図5は車室外温度高く日射量も大きい暖房
熱負荷の小さい環境条件では圧縮機バイパス量を大きく
し、車室外温度低く日射量も小さい暖房熱負荷の大きい
環境条件では圧縮機バイパス量を小さくすることを示し
ている。
【0044】図6は車室外温度高く日射量も大きい冷房
熱負荷の大きい環境条件では圧縮機バイパス量を小さく
し、車室外温度低く日射量も小さい冷房熱負荷の小さい
環境条件では圧縮機バイパス量を大きくすることを示し
ている。
【0045】本発明の第4の手段による作動を図3及び
図4の点線に示す。図5にて暖房運転時の最適圧縮機バ
イパス量が決定される。
【0046】よって、圧縮機バイパス装置29が作動し
た後は、車室内温度は目標温度に到達し維持されること
となり、本発明の第1の手段によるB点での乗員の操作
部にて暖房能力を高くし圧縮機回転数を上げることによ
る吹出温度を上げることは不要となる。また、本発明の
第2の手段によるB点での制御装置の暖房能力を高くし
圧縮機回転数を上げることによる吹出温度を上げること
は不要となる。更に、本発明の第3の手段によるD点で
の制御装置の暖房能力を高くし圧縮機回転数を上げるこ
とによる吹出温度を上げることは不要となる。
【0047】尚、圧縮機バイパス装置29を作動させな
い場合の空調作動図は、図3及び図4の破線にて示す。
【0048】上記においては、能力低減手段として圧縮
機バイパス装置を用いたが他の手段として、圧縮機を断
熱して能力を向上させる断熱器の開閉・電動膨張弁の調
節・熱交換器への送風量の調節など種々の方法が可能で
ある。
【0049】また、熱交換器の配置、台数、構成などに
おいては、本発明の主旨を満たす範囲で種々の応用が可
能である。
【0050】
【発明の効果】請求項1においては、中間季などの熱負
荷の小さい環境条件において、車室内温度は目標温度に
達するが超過してしまう。そこで、乗員は操作部にて更
に暖冷房能力を低くして最小能力値が入力されることと
なる。そこで、能力低減手段が作動する。これにより、
目標温度を超過していた車室内温度は目標温度に戻り、
更には目標温度未達となる。そのため今度は、乗員は操
作部にて暖冷房能力を高くし、車室内温度を目標温度に
到達させ維持させようとする。この時、最小能力値から
所定量大きい能力値が入力されるまでは能力低減手段を
作動させておくので、車室内温度は目標温度未達から、
目標温度に到達させ維持させることが可能となる。
【0051】よって、本発明により、中間季などの熱負
荷の小さい環境条件においても、能力低減手段の作動を
必要最小限に抑えてエネルギー損失を最小とし、且つ保
護機能の作動による冷暖房運転停止を防止し、吹出温度
の高低繰り返しを防止して快適な吹出温度を得られ、耐
久信頼性を向上させることができる。
【0052】請求項2においては、中間季などの熱負荷
の小さい環境条件において、車室内温度は目標温度に達
するが超過してしまう。そこで、所定値超過すると、能
力低減手段が作動する。これにより、目標温度を超過し
ていた車室内温度は目標温度に戻り、更には目標温度未
達となる。そのため今度は、制御装置は暖冷房能力を高
くし、車室内温度を目標温度に到達させ維持させるよう
に作動する。この時、能力低減手段は作動させたままな
ので、車室内温度は目標温度未達から、目標温度に到達
させ維持させることが可能となる。
【0053】よって、請求項1と同様の効果を得られ
る。請求項3においては、中間季などの熱負荷の小さい
環境条件において、車室内温度が車室内目標温度に対し
て所定値以内に到達した時、能力低減手段を作動させ
る。そのため、暖冷房能力は更に低くなり、車室内温度
が目標温度を超過してしまうことはなく、目標温度に到
達させ維持させることが可能となる。
【0054】よって、請求項1・2と同様の効果を得ら
れる上に、請求項1・2に比較し速く目標温度に到達さ
せ維持させることが可能となり、また車室内温度の目標
温度近傍での変動を抑えられる。
【0055】請求項4においては、中間季などの熱負荷
の小さい環境条件において、請求項1及び2の手段にお
いては、能力低減手段の作動において、熱負荷の小さい
程能力低減量を大きくすることにより、暖冷房能力低下
は最適となり、目標温度を超過していた車室内温度は目
標温度に到達し維持して、目標温度未達とはならないよ
うにすることができる。
【0056】請求項3の手段においては、能力低減手段
の作動において、熱負荷の小さい程能力低減量を大きく
することにより、暖冷房能力低下は最適となり、車室内
温度が目標温度を超過してしまうことはなく、目標温度
に迅速に到達させ維持させることが可能となる。
【0057】よって、請求項1・2及び3と同様の効果
を得られる上に、迅速に車室内温度を目標温度に迅速に
到達させ維持させることが可能となる。
【0058】請求項5においては、請求項1・2・3及
び4の手段において、能力低減手段は圧縮機の冷媒吸入
側と吐出側とをバイパスする圧縮機バイパス手段とする
ことにより、能力低減方法・低減量調節が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両用ヒートポンプ式自
動空調装置の構成図
【図2】本発明の実施例に係る車両用ヒートポンプ式手
動空調装置の構成図
【図3】本発明の第1の実施例に係る空調作動を示す波
形図
【図4】本発明の第2の実施例に係る空調作動を示す波
形図
【図5】車室外温度と日射量により定まる暖房運転時の
バイパス量を示す特性図
【図6】車室外温度と日射量により定まる冷房運転時の
バイパス量を示す特性図
【図7】車室外温度及び回転数と車室内温度の関係を示
す特性図
【図8】従来の車両用ヒートポンプ式空調装置による空
調作動を示す波形図
【図9】従来の燃料エンジン駆動自動車用自動空調装置
の構成図
【図10】従来の車両用ヒートポンプ式空調装置の構成
【図11】従来の車両用ヒートポンプ式自動空調装置の
構成図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 室外熱交換器 3 室外熱交換器用送風装置 4 冷媒絞り装置 5 室内熱交換器 6 室内用送風装置 7 四方切替え弁 8 電動機 9 電動機駆動装置 10 ベント吹出口 11 ヒート吹出口 12 デフロスト吹出口 13 ベント・ヒート吹出口切替ダンパ 14 デフロスト吹出口ダンパ 15 ヒータコア 16 ミックスダンパ 17 車室外空気導入口 18 車室内空気導入口 19 導入空気切替ダンパ 20 通風ダクト 21 車室外温度センサー 22 車室内温度センサー 23 日射量センサー 24 設定温度入力器 25 制御装置 26 エンジン 27 ミックスダンパ調節用アクチュエータ 28 四方切替え弁駆動装置 29 圧縮機バイパス装置 30 操作部 31 暖冷房運転切替装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機と、圧縮機を駆動する電動機と、電
    動機を駆動する電動機駆動装置と、電動機駆動装置を制
    御する操作部とを備え、当該操作部は乗員の暖冷房所望
    能力値を入力可能とし且つ入力される所望能力値に対応
    した回転数に電動機を駆動すべく電動機駆動装置を制御
    する、電動機の回転数を調節することにより暖房能力及
    び冷房能力の調節が可能な車両用ヒートポンプ式空調装
    置において、暖冷房能力を低下させる能力低減手段を設
    け、当該操作部は最小能力値が入力されると能力低減手
    段を作動させ、最小能力値から所定量大きい能力値が入
    力されると能力低減手段を停止させることを特徴とする
    車両用ヒートポンプ式空調装置。
  2. 【請求項2】圧縮機と、圧縮機を駆動する電動機と、電
    動機を駆動する電動機駆動装置と、電動機駆動装置を制
    御する制御装置とを備え、当該制御装置は車室外環境条
    件と乗員の設定温度入力に基づいて車室内目標温度の演
    算を行い、車室内環境条件にも基づいて車室内温度を車
    室内目標温度へ到達させ維持させる回転数に電動機を駆
    動すべく電動機駆動装置を制御して車室内温度の自動制
    御を行う、電動機の回転数を調節することにより吹出空
    気温度の調節が可能な車両用ヒートポンプ式空調装置に
    おいて、暖冷房能力を低下させる能力低減手段を設け、
    最小回転数においても車室内温度が車室内目標温度に到
    達し且つ所定値超過する場合、当該、能力低減手段を作
    動させることを特徴とする車両用ヒートポンプ式空調装
    置。
  3. 【請求項3】圧縮機と、圧縮機を駆動する電動機と、電
    動機を駆動する電動機駆動装置と、電動機駆動装置を制
    御する制御装置とを備え、当該制御装置は車室外環境条
    件と乗員の設定温度入力に基づいて車室内目標温度の演
    算を行い、車室内環境条件にも基づいて車室内温度を車
    室内目標温度へ到達させ維持させる回転数に電動機を駆
    動すべく電動機駆動装置を制御して車室内温度の自動制
    御を行う、電動機の回転数を調節することにより吹出空
    気温度の調節が可能な車両用ヒートポンプ式空調装置に
    おいて、暖冷房能力を低下させる能力低減手段を設け、
    車室外環境条件にて定まる熱負荷の小さい場合で、車室
    内温度が車室内目標温度に対して所定値以内に到達した
    時、当該能力低減手段を作動させることを特徴とする車
    両用ヒートポンプ式空調装置。
  4. 【請求項4】車室外環境条件にて定まる熱負荷の小さい
    度合に応じて、能力低減手段の能力低減量を決定するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用
    ヒートポンプ式空調装置。
  5. 【請求項5】能力低減手段は圧縮機の冷媒吸入側と吐出
    側とをバイパスする圧縮機バイパス手段であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ヒート
    ポンプ式空調装置。
JP1050793A 1993-01-26 1993-01-26 車両用ヒートポンプ式空調装置 Pending JPH06219138A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170021935A (ko) * 2015-08-18 2017-03-02 한온시스템 주식회사 차량용 히트펌프 장치
CN114132149A (zh) * 2021-12-30 2022-03-04 镇江东方电热科技股份有限公司 电动汽车热泵空调温度规划方法

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KR20170021935A (ko) * 2015-08-18 2017-03-02 한온시스템 주식회사 차량용 히트펌프 장치
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