JPH06216899A - ターミナルアダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターミナルアダプタＴＡ内部に蓄積された通
信ログをログ収集用ホストにて収集し、通信ログを一括
管理する。 【構成】 ＴＡ１ａは通常の呼制御のログを通信ログと
してログ記憶部１２に記録している。ＴＡは着呼時に通
常呼がパケット呼かの判定を行い、それぞれ独立に処理
を実行する。パケット呼である場合、パケット呼処理手
段１３は着呼情報の発サブアドレスにてログ収集用のパ
ケット呼か否かを判定し、ログ収集用ホストよりＤチャ
ネルパケット呼の着呼を行い、ログ収集用以外のパケッ
ト呼については着呼拒否する。呼の確立後、ログ送信部
１１は通信ログをＤチャネルパケットで送信する。 【効果】 Ｄチャネルを使用するのでＢチャネルを使用
する通常の端末間の通信に全く影響することなくＴＡ内
部の通信ログを送信できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ターミナルアダプタ
（ＴＡ）内部に収集した通信ログを、通常の呼制御およ
びデータ通信に影響することなく通信ログ収集ホストで
一元管理するようにしたログ収集システムに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来例１．図４は、この種のシステムを
説明するための図で、１はターミナルアダプタ、２はパ
ケット通信用ターミナルアダプタ、３は通信ログ収集用
ホスト、４はＩＳＤＮ網、５はログ送信用ターミナルで
ある。

【０００３】次に動作について説明する。通信ログ収集
用ホスト３からのパケット呼接続要求により、パケット
通信用ターミナルアダプタ２はターミナルアダプタ１に
対し発呼を行い、パケット呼を接続する。このとき、通
信ログ収集用ホスト３とログ送信用ターミナル５はスル
ー状態となり、この間のパケットデータ送受信におい
て、通信ログ収集用ホスト３はログ送信用ターミナル５
から通信ログを収集する。

【０００４】従来例２．図５は例えば特開平４−６３０
３９号公報に示された従来のターミナルアダプタの遠隔
制御を行うシステムのシステム構成図である。１は通信
用ターミナルアダプタ、６は遠隔制御用端末、３はター
ミナルアダプタに接続されたデータ通信用端末、４はＩ
ＳＤＮ網である。

【０００５】次に動作について説明する。ターミナルア
ダプタ１が端末６より着呼した時、ターミナルアダプタ
１はＤチャネル（Ｄｃｈ）呼制御用メッセージ中、着サ
ブアドレスのチェックを行い、着サブアドレスにパラメ
ータ設定指示用ＩＤが入っている時は、回線接続後、パ
ラメータの設定モードになり、Ｂチャネル（Ｂｃｈ）の
伝送信号を用いてデータを受信し、パラメータの設定を
行う。また着サブアドレスに通常の端末を示す着サブア
ドレスがあれば回線接続線後、端末６に対して一般着信
処理を行う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来例１に示したログ
収集システムは以上のように構成されているので、通信
ログ収集用ホスト３とログ送信用ターミナル５の間のデ
ータの送受信による他は通信ログの収集ができないとい
う問題点があった。

【０００７】また、従来例２に示したターミナルアダプ
タの遠隔制御システムは以上のように構成されているの
で、端末間の通信かパラメータの遠隔設定のどちらか一
方のみしかできず、両方を同時に実行できないという問
題点があった。

【０００８】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ターミナルアダプタ単体で着呼
時に通常呼かパケット呼かを判定し、パケット呼である
場合、ログ収集用ホストからの通信ログ収集用のパケッ
ト呼であるか否かを判別して、さらに通信ログを送信で
きるターミナルアダプタを得ることを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明に係るターミナ
ルアダプタは、着呼時に呼の種別の判定を行い、通常呼
とパケット呼を別々に管理するとともに、パケット呼の
場合、発サブアドレスにより通信ログ収集用ホストから
の通信ログ収集用のパケット呼であるかを判定し、通信
ログ収集用ホストからの通信ログ収集用のパケット呼で
ある場合、通信ログ収集用ホストから要求された通信ロ
グをＤチャネルを用いて送信するものである。

【００１０】

【作用】この発明におけるターミナルアダプタは、着呼
した時点において、通常呼であるかパケット呼であるか
を判別し、通常時の場合通常の着呼を行う。またパケッ
ト呼の場合、特定の発サブアドレスにより、通信ログ収
集用のパケット呼であるか否かの判定を行なう。また、
通信ログ収集用のパケット呼である場合、通信ログの送
信はＤチャネルを用いて行なうため、通常呼の通信がＢ
チャネルを用いて行われている最中においても、通信ロ
グを収集することが可能になる。

【００１１】

【実施例】実施例１．以下、この発明の実施例を図につ
いて説明する。図１はこの発明の実施例を示す構成図で
ある。図において１ａは通常呼とパケット呼の処理を可
能にしたターミナルアダプタ、１ｂは通常呼処理のみの
ターミナルアダプタ、２はパケット通信用ターミナルア
ダプタ、３は通信ログ収集用ホスト、４ａ、４ｂはテレ
ビ会議システム等のデータ送受信用端末（コーデッ
ク）、５はＩＳＤＮ網である。図２はターミナルアダプ
タ１ａの内部ブロック図を示す図である。図において、
１０はターミナルアダプタ１ａのログを記録するための
ログ収集部、１１はログを送信するためのログ送信部、
１２はログ収集部１０が収集したログを記憶するための
ログ記憶部である。又１３は、着呼した呼がパケット呼
である場合にその処理を行なうパケット呼処理手段、１
４は着呼した呼が通常呼である場合の通常呼処理手段で
ある。

【００１２】次に動作について図３のフローチャートを
用いて説明する。まず、ターミナルアダプタ１ｂからタ
ーミナルアダプタ１ａに対しＢチャネルを用いて通常呼
を発呼する。この時ターミナルアダプタ１ａは、その着
呼がパケット呼であるか否かを判定する（ステップ
１）。この場合、ターミナルアダプタ１ｂからの通常呼
の着呼のため、通常呼処理手段１４は通常の呼処理を実
行し（ステップ２）、呼の確立後、端末４ａと４ｂでの
通信が始まる。この状態で、すなわち端末４ａと４ｂの
通信がＢチャネルを用いて行われている状態で、通信ロ
グ収集用ホスト３よりパケット通信用ターミナルアダプ
タ２を介し、ターミナルアダプタ１ａに対しＤチャネル
パケット呼を発呼する。この時発サブアドレスに“００
０００００２”を付加して発呼する。ここで発サブアド
レス＝“０００００００２”としたのは“００００００
００”又は“０００００００１”はすでにシステムによ
り他の意味に用いられているため、ここではいずれの場
合においても用いられていない“０００００００２”を
パケット呼において通信ログの送信を要求するメッセー
ジとして用いることにしたものである。従って、“００
０００００２”でなくても他の値を用いてもかまわな
い。着呼側であるターミナルアダプタ１ａは上記ステッ
プ１により呼の種別を判定し、この場合パケット呼であ
るため、パケット呼処理手段１３は、以下に述べるステ
ップ３〜５のパケット呼の処理を実行する。

【００１３】ターミナルアダプタ１ａにてパケット呼で
あると判定した時、パケット呼処理手段１３は着呼メッ
セージ中、発サブアドレスをチェックし（ステップ
３）、発サブアドレスが“０００００００２”であれば
通信ログ送信用のパケット呼として着信する（ステップ
４）。また発サブアドレス“０００００００２”以外で
あればパケット呼の着呼を拒否する（ステップ５）。

【００１４】パケット呼の確立により、ターミナルアダ
プタ１ａのログ送信部１１はログ記憶部１２に蓄積した
通信ログを通信ログ収集用ホスト３からの指示に従い通
信ログ収集用ホスト３へ送信する。この時、通信ログデ
ータの送受信はＤチャネルパケットを使用することによ
り、上記端末４ａと４ｂのデータ通信には全く影響せ
ず、端末間のデータ通信と通信ログの収集を同時に実行
することが可能となる。すなわち、端末間のデータ通信
はＢチャネルを用い通信ログの収集はＤチャネルを用い
ているため、互いに影響せず通信が行なえる。通信ログ
収集用ホスト３は通信ログデータを集めることにより各
ターミナルアダプタの使用状況を判定することが出来、
各ターミナルアダプタの負荷状況を把握することが出来
る。又システムにおいて、料金を計算する場合には収集
した通信ログデータを用いて各ターミナルアダプタに対
して使用料金を計算することが可能になる。以上のよう
に、この実施例は、公衆回線によって接続され、通常の
呼制御の情報を通信ログとして内部に記録するように構
成されたターミナルアダプタ（ＴＡ）で、通信ログ収集
用ホストから通信ログ収集を目的としたパケット呼を着
呼した時、ターミナルアダプタ（ＴＡ）単体で通信ログ
収集のパケット呼と判定し着呼を行い、ホストの指示に
従って通信ログを送信することと、通信ログ収集用のパ
ケット呼以外は着呼拒否することと、Ｄｃｈパケットを
使用することにより通常の呼制御およびデータ通信に全
く影響を与えないことを特徴としたターミナルアダプタ
を説明した。この実施例によれば、従来例１の図４に示
したようにターミナルアダプタに外付けのログ送信用タ
ーミナルを接続することなく、ターミナルアダプタ内部
に蓄積された通信ログをログ収集ホストで収集できるロ
グ収集システムを得ることができる。

【００１５】実施例２．上記実施例１においては、ター
ミナルアダプタ１ａ、１ｂに端末がそれぞれ１台づつ接
続されている場合を示したが、ターミナルアダプタ１
ａ、１ｂには複数の端末が接続されている場合でもかま
わない。

【００１６】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、端末
間のデータ通信に全く影響することなく、ターミナルア
ダプタ内部に蓄積された通信ログをログ収集ホストで収
集できるログ収集システムを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例によるログ収集システムを
示す構成図である。

【図２】この発明の一実施例によるターミナルアダプタ
ＴＡを示すブロック図である。

【図３】この発明の実施例を説明するフローチャート図
である。

【図４】従来のログ収集システムを示す構成図である。

【図５】従来のターミナルアダプタの遠隔制御システム
を示す構成図である。

【符号の説明】

１ａ 通常呼およびパケット呼の同時制御可能なターミ
ナルアダプタ １ｂ 通常呼のみのターミナルアダプタ ２ パケット用ターミナルアダプタ ３ 通信ログ収集用ホスト ４ａ、４ｂ データ通信用端末 ５ 網

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 公衆回線によって接続され、通常の呼制
   御の情報を通信ログとして内部に記録するように構成さ
   れたターミナルアダプタにおいて、Ｄチャネルからの通
   信ログ収集用のパケット呼の着呼を判定するとともに通
   信ログ収集用のパケット呼以外の着呼を拒否するパケッ
   ト呼処理手段と、通信ログ収集用のパケット呼の指示に
   従ってＤチャネルパケットを使用することにより通信ロ
   グを送信するログ送信手段とを有することを特徴とする
   ターミナルアダプタ。