JPH06214311A - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JPH06214311A
JPH06214311A JP479093A JP479093A JPH06214311A JP H06214311 A JPH06214311 A JP H06214311A JP 479093 A JP479093 A JP 479093A JP 479093 A JP479093 A JP 479093A JP H06214311 A JPH06214311 A JP H06214311A
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JP
Japan
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lens
image
magnification
imaging lens
focal length
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JP479093A
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English (en)
Inventor
Takashi Hirakawa
川 孝 志 平
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】変倍時において、正確な変倍率を達成できかつ
ベストピントとなる結像レンズおよび変倍ミラーの移動
量を精度よく調整でき、ぼけやずれのない正確な変倍率
の高画質画像を得ることのできる画像露光装置の提供。 【構成】原稿からの反射光の光路に沿って移動可能、か
つ原稿画像を記録材料上に変倍して結像可能な結像レン
ズと、前記反射光の光路長を変更する変倍ミラーとを有
する変倍記録可能な画像露光装置であって、変倍時にお
ける結像レンズおよび変倍ミラーの位置設定を前記結像
レンズの焦点距離の基準値に対する誤差をパラメータの
1つとする補正式によって制御するよう構成した画像露
光装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変倍機構を持つ複写装
置、プリンタ、印刷制版装置などの画像記録装置に適用
される画像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿画像を感光材料などの記
録材料上に露光、記録し、再生画像を得る複写装置、プ
リンタ、印刷制版装置などの画像記録装置が用いられて
いる。このような画像記録装置においては再生画像のサ
イズが大きい場合にも、露光光学系の構成を小型化し、
かつ廉価とすることができることからスリット走査露光
方式の画像露光装置が多く用いられている。このスリッ
ト走査露光方式の画像露光装置では、1次元方向に延在
する読取光を射出する走査子を前記1次元方向と略直交
する方向に移動することにより、原稿台上の所定の位置
に載置された原稿を読取光によって2次元的に走査し、
原稿からの反射光を結像レンズによって感光材料などの
記録材料上の所定位置に結像している。
【0003】また、このような画像露光装置を適用する
画像記録装置においては、原稿画像をそのまま等倍率で
再生するのみならず、原稿画像を拡大して大サイズの再
生画像を得たり、縮小して小サイズの再生画像を得る変
倍機能を備えている。このような変倍機能は、原稿から
記録材料までの反射光の光路上でこの光路に沿って移動
可能であるとともに、この反射光の光路長は変えずにそ
の焦点距離が変更可能なズームレンズで構成された結像
レンズを用いる変倍機構、あるいは反射光の光路上を移
動可能な固定焦点の結像レンズと原稿から記録材料まで
の光路長を変更可能な変倍ミラーを用いる変倍機構によ
って達成されている。すなわち、これらの機構では、変
倍露光(記録)時、変倍率に応じて、原稿と結像レンズ
との間の光路長(距離)および結像レンズと記録材料上
の像面との間の光路長(距離)を変えるが、前者では、
結像レンズの焦点距離を変えて、全体の光路長を不変な
ものとしているが、後者では結像レンズの焦点距離が一
定であるので、全体の光路長も変化することになる。
【0004】図3に、このような変倍機構を備えたスリ
ット走査による画像露光装置を複写装置に利用した例を
概念的に示す。図3に示される画像露光装置200は、
基本的に、走査子である走査ユニット(スキャナー)2
02と、ミラーユニット204と、結像レンズ205を
含むレンズユニット206と、変倍ミラー207を含む
共役長ミラーユニット208とを有し、原稿台212の
所定位置に載置された原稿Gの画像を、走査ユニット2
02を移動走査しながら走査ユニット202内の光源に
よって照射し、その反射光をレンズユニット206の結
像レンズ205によって感光材料A上に結像するスリッ
ト走査露光によって感光材料Aに露光し、複写再生する
ものである。
【0005】ここで、変倍率による画像複写は、通常、
反射光Lの光軸に沿ったレンズユニット206の矢印a
方向への移動による反射光Lの原稿Gからレンズユニッ
ト206内の結像レンズ205までの光路長の調整と、
変倍ミラー207を含む共役長ミラーユニット208の
矢印a方向の移動による反射光Lの全光路長(共役長)
の調整、従って、レンズユニット206の結像レンズ2
05から感光材料Aの感光面(像面)までの光路長の調
整と、走査ユニット202または感光材料Aもしくはそ
の両方の移動速度の調整とによって行われる。すなわ
ち、図3に示すような従来の画像露光装置においては、
変倍時には変倍率に応じてそれぞれ所定移動量だけ結像
レンズ205(レンズユニット206)および変倍ミラ
ー207(共役長ミラーユニット208)を移動させて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像露光装
置に用いられる結像レンズには、小さくても個々のレン
ズによって焦点距離のばらつきがあり、設計値からのず
れが存在するのが一般的である。もちろん、ずれのない
結像レンズを使うこともできるが、非常に高価となり、
低コスト化ができないという問題がある。
【0007】従って、個々の結像レンズには焦点距離の
ばらつきが存在することになり、変倍時に必要な結像レ
ンズと変倍ミラーの移動量は、その焦点距離のばらつき
に応じて変化させる必要がある。しかしながら、従来の
画像露光装置では、結像レンズの焦点距離の設計値に基
づいて変倍時の結像レンズと変倍ミラーの移動量が設定
されていた。あるいは、結像レンズをその焦点距離のば
らつきに応じていくつかのランクに分類し、そのランク
毎に変倍時の結像レンズおよび変倍ミラーの移動量をそ
れぞれ一定値に設定していた。このため、変倍時の変倍
率がばらつき、正確な変倍複写ができないとう問題があ
った。また、ベストピントが達成できず、ぼけやずれの
ない高画質再生画像が得られないという問題があった。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、変倍時において、正確な変倍率を達成でき、か
つベストピントとなる結像レンズおよび変倍ミラーの移
動量を精度よく調整でき、ぼけやずれのない正確な変倍
率の高画質画像を得ることのできる画像露光装置を提供
するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、原稿からの反射光の光路に沿って移動可
能、かつ原稿画像を記録材料上に変倍して結像可能な結
像レンズと、前記反射光の光路長を変更する変倍ミラー
とを有する変倍記録可能な画像露光装置であって、変倍
時における結像レンズおよび変倍ミラーの位置設定を前
記結像レンズの焦点距離の基準値に対する誤差をパラメ
ータの1つとする補正式によって制御するよう構成した
ことを特徴とする画像露光装置を提供するものである。
【0010】前記補正式が下記式(I)および(II)で
あるのが好ましい。 PL(M)=PL(100)+{(100−M)/M}(f0 +Δf) …(I) PO(M)=PO(100)+{(M−100)/100}(f0 +Δf) …(II) ここで、Mは変倍率(%)、f0 は結像レンズの焦点距
離の設計値、Δfは結像レンズの焦点距離の基準値に対
する誤差、PL(M)は変倍率M%の時の原稿と結像レ
ンズとの間の光路長、PO(M)は変倍率M%の時の結
像レンズと記録材料の画像面との間の光路長である。
【0011】また、前記結像レンズの焦点距離の基準値
に対する誤差は、所定の変倍率において前記補正式によ
って設定された結像レンズの位置および変倍ミラーの位
置における変倍率の実測値によって補正されるのが好ま
しい。
【0012】
【作用】本発明の画像露光装置は、工場出荷前にその焦
点距離が実測された結像レンズを用い、焦点距離の基準
値、例えば設計値に対する焦点距離誤差Δfを含む実測
された焦点距離データf0 +Δfを用いた補正式、好ま
しくは上記式(I)および(II)によって示される補正
式によって変倍時の結像レンズの移動量および変倍ミラ
ーの移動量を制御する。従って、変倍時に正確な変倍率
かつぼけやずれのない変倍画像記録を行うことができ
る。
【0013】さらに好ましくは、工場出荷前に実測され
た焦点距離データ(f0 +Δf)に基づいて、等倍では
ない所定変倍率Mにおける原稿−結像レンズ間距離PL
(M)および結像レンズ−画像面間距離PO(M)を上
記補正式によって求め、これにより設定される結像レン
ズの移動量および変倍ミラーの移動量だけ結像レンズお
よび変倍ミラーを移動して、変倍再生画像記録を実施
し、この実施によって得られた変倍率を測定して実測変
倍率を得た後、あるいは実測された焦点距離データf0
+Δfに基づいて、上記補正式により原稿−結像レンズ
間距離PL(M)および結像レンズ−画像面間距離PO
(M)を求め、これらの比を求めることにより実測変倍
率を得た後、設定変倍率Mと実測変倍率とを比較し、焦
点距離データf0 +Δfを修正する。このように変倍記
録(または演算)の実施後の実測変倍率によって修正さ
れた焦点距離データを変倍時の結像レンズおよび変倍ミ
ラーの移動量算出のデータとする。従って、結像レンズ
および変倍ミラーの移動量は、設定変倍率に応じたさら
に正確なものとなり、得られる画像も正確な変倍率をも
つぼけやずれのない高画質画像とすることができる。
【0014】
【実施例】本発明に係る画像露光装置を添付の図面に示
す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の画像露光装置の一実施例
の線図的断面様式図である。同図に示すように、本発明
の画像露光装置10は、原稿台12に載置された原稿G
を照明する光源14、原稿Gからの反射光Lの幅を規制
するスリット(図示せず)およびこのスリットを透過し
た反射光Lを反射するミラー16とを有し、原稿Gを走
査する走査ユニット18と、反射光Lを原稿台12の原
稿載置面と平行に反射するミラー20および22からな
り、走査ユニット18の走査速度の1/2の速度で同方
向に移動するミラーユニット24と、反射光Lの担持す
る原稿画像の焦点(ピント)を感光材料A上に正確に合
致させ、結像させる結像レンズ25を含むレンズユニッ
ト26と、変倍時に反射光Lの光軸方向(図中矢印a方
向)に移動し、反射光Lの全光路長(共役長)の調整を
行うための変倍ミラー28および30からなる変倍ミラ
ーユニット32と、変倍ミラー30によって反射された
反射光Lを感光材料A上に向ける反射ミラー34と、レ
ンズユニット26の移動装置36と、変倍ミラーユニッ
ト32の移動装置38と、変倍時のレンズユニット26
および変倍ミラーユニット32の移動量を変倍率に応じ
て演算し、各々の移動装置36および38に入力するた
めの演算処理装置(CPU)40と、レンズユニット2
6の結像レンズの焦点距離の設計値fおよび設計値との
誤差Δfなどを記憶するメモリ42とを有する。さら
に、画像露光装置10は図示しないが走査ユニット1
8、ミラーユニット24および感光材料Aのそれぞれの
移動装置を有する。
【0016】本発明の画像露光装置10において、原稿
Gは原稿画像面を下向きにして透明ガラス板などからな
る原稿台(プラテン)12上の所定の位置に載置され、
図示しないプラテンカバーなどによって固定される。走
査ユニット18の光源14は、1次元方向(図中紙面に
垂直方向)に延在する棒状光源であり、この棒状光源1
4によって照射され、原稿Gによって反射された読取光
は、図示しないスリットによって所定幅のスリット状の
反射光Lとなって直下のミラー16に入射する。ミラー
16に入射した反射光Lは、ミラーユニット24のミラ
ー20を指向する。ここで、走査ユニット18は所定の
走査速度で前記スリットの延在する方向と略直交する図
中矢印a方向に移動することにより、原稿Gを2次元的
に走査する。
【0017】ミラーユニット24のミラー20に入射し
た光は、ミラーユニット24のミラー20および22に
よって反射され、矢印a方向(原稿台12と平行な方
向)な反射光の光路Lを形成し、レンズユニット26の
結像レンズ25を指向する。ここでミラーユニット24
は走査ユニット18の走査速度の1/2の速度で同方向
に移動し、走査ユニット18による原稿の走査読取中に
おける原稿Gからレンズユニット26の結像レンズ25
までの光路長を不変としている。
【0018】レンズユニット26は、結像レンズ25の
他に、絞り、色フィルタ等が組み合わされて構成される
ものであり、反射光Lを所定の倍率で感光材料A上に結
像せしめると共に、反射光Lの色および濃度調整を行
う。なお、このレンズユニット26は変倍時には複写画
像の変倍率に応じて、光路L(矢印a方向)に沿って前
後に移動し、原稿Gの画像面と結像レンズ25までの距
離を変化させ、その間の反射光の光路の調整または補正
を行う。ここで、変倍時におけるレンズユニット26の
移動は、レンズユニット26に固定されたトラベリング
ナットおよびモータなどによって駆動されるドライブス
クリューなどからなる移動装置36によって行われ、そ
の移動量は、入力された変倍率に応じてCPU40によ
って後述するように算出される。
【0019】レンズユニット26を通過した反射光L
は、次いで変倍ミラーユニット32に入射する。変倍ミ
ラーユニット32はそれぞれ反射光Lの光路を直角に反
射するミラーを2枚より反射光Lの全光路長、従って結
像レンズ25から感光材料Aの像面までの距離を調整ま
たは補正する。ここで変倍時における変倍ミラーユニッ
ト32は、変倍率に応じてCPUによって後述するよう
に算出された移動量だけ、移動装置38によって移動さ
れる。
【0020】変倍ミラーユニット32によって所定の方
向に反射された反射光Lは、次いで反射ミラー34によ
って下方に反射され、感光材料A上の所定の画像露光位
置に結像する。こうして、感光材料Aは走査ユニット1
8の移動(読取光の走査)に同期して、所定の走査搬送
速度で搬送されているので、感光材料Aは結果的にスリ
ット状の反射光Lによって2次元的に走査され、原稿G
の画像がスリット走査露光される。
【0021】ここで、演算処理装置(CPU)40は、
結像レンズ25の修正された正確な焦点距離を用いて変
倍時におけるレンズユニット26(結像レンズ25)お
よび変倍ミラーユニット32(変倍ミラー28および3
0)の移動量を算出し、それぞれ移動装置36および3
8に伝送するものである。しかし、メモリ40が変倍率
に応じた両ユニット26および32の移動量のテーブル
を記憶するものである場合には、CPU40は変倍時に
メモリ40から読み出し、必要に応じて補間などを行っ
て、(例えば、所要変倍率に応じた移動量がメモリされ
ていない場合には、近い値から補間や補正などを行っ
て、)変倍率に応じた両ユニット26および32の正確
な移動量を算出するものであってもよい。また、メモリ
40が変倍率と両ユニット26および32の移動量の関
係式を記憶するものである場合には、CPU40は、変
倍時にメモリ40に記憶されている関係式を用いて、所
要のプログラムに従って変倍率に応じた正確な移動量を
演算するものであってもよい。
【0022】こうして得られた両ユニット26および3
2の正確な移動量は、CPU40から、移動装置36お
よび38の制御部に伝送され、その移動量データに応じ
て両移動装置36および38は、それぞれレンズユニッ
ト26および変倍ミラーユニット32を当該移動量だけ
移動し、結像レンズ25および変倍ミラー28および3
0を設定変倍率に応じた位置に停止させる。こうして、
原稿Gから結像レンズ25までの距離(光路長)と結像
レンズ25から感光材料Aの像面までの距離(光路長)
とは正確な設定変倍率に応じた光路長となり、正確な変
倍複写ができる。
【0023】ところで、結像レンズ25の焦点距離fに
は個体差が存在し、画像露光装置10に組み込む結像レ
ンズの焦点距離の基準値、例えば設計値f0 に対し、個
々の結像レンズの焦点距離fにはばらつき、すなわち焦
点距離誤差Δfが存在する。
【0024】従って、本発明の画像露光装置10におい
ては、まず結像レンズ25をレンズユニット26に組み
込んで装置内に取り付ける前に、結像レンズ25の焦点
距離fを各結像レンズ毎に測定し、焦点距離基準値f0
に対する焦点距離誤差Δfを実測する。
【0025】次に、この焦点距離誤差Δfが実測済の結
像レンズ25を取り付けたレンズユニット26を画像露
光装置10内に組み込み、等倍(100%)複写露光に
おける結像レンズ25(レンズユニット26)および変
倍ミラー28と30をベストピント位置に設定し、原稿
Gから結像レンズ25までの距離(光路長)PL(10
0)と結像レンズ25から感光材料Aの像面までの距離
(光路長)PO(100)とを設定する。
【0026】次に、本発明においては、下記式(1)お
よび(2)に従って、変倍率M%の時の原稿−レンズ間
距離(光路長)PL(M)とレンズ−像面間距離(光路
長)PO(M)を焦点距離の基準値f0 および焦点距離
誤差Δfを使って設定する。 PL(M)=PL(100)+{(100−M)/M}(f0 +Δf) …(1) PO(M)=PO(100)+{(M−100)/100}(f0 +Δf) …(2) すなわち、本発明の画像露光装置10においては、実測
された焦点距離がf0+Δfである結像レンズ25を組
み込んだ場合には、上記式(1)および(2)に基づい
て種々の変倍率Mに対し、PL(M)およびPO(M)
もしくは、これらから求められる結像レンズ25を含む
レンズユニット26の移動量、例えば等倍(100%)
複写時の位置からの移動量および変倍ミラー28および
30を含む変倍ミラーユニット32の移動量、例えば等
倍位置からの移動量を求めた後、これらのPL(M)お
よびPO(M)または両ユニット26および32の各移
動量の各変倍率に対する補正テーブルをメモリ42に記
憶させ、あるいは実測された焦点距離誤差Δfおよび上
記関係式(1)および(2)を直接または変形してまた
は、上記式(1)および(2)から求められる変倍率M
と両ユニット26および32の移動量との補正関係式を
メモリ42に記憶させる。ここで図2(a)および
(b)にそれぞれ等倍(100%)および変倍(M%)
複写時における原稿G、結像レンズ25および感光材料
A上の結像面との間の位置および距離の関係を示し、図
2(c)に結像レンズ25(レンズユニット26)の移
動量(La)および移動量(Lb/2)による全光路長
の変化量(Lb)を示す。
【0027】この時、CPU40は、メモリ42の補正
テーブルに記憶された変倍率(M)および上記PL
(M)とPO(M)もしくは両ユニット26と32の移
動量のデータから任意の変倍率における前記移動量を求
めるための補間あるいは補正を行うプログラム、あるい
はメモリ42に記憶された上記式(1)および(2)も
しくは補正関係式から任意の変倍率における両ユニット
の前記移動量を演算するプログラムを図示しないメモリ
あるいはメモリ42に有していてもよいことはもちろん
である。
【0028】本発明の画像露光装置10は、工場出荷前
に以上の調整が行われる。このため、本発明装置は、任
意の変倍率の変倍複写において結像レンズ25および変
倍ミラー28および30の位置をベストピント位置に配
置することができ、かつずれのない正確な変倍率を達成
することができる。こうして本発明装置によって得られ
る再生画像は、ピントのボケやずれがなく、正確な割合
で変倍(拡大または縮小)された画像となる。
【0029】さらに、本発明の画像露光装置において
は、画像露光装置に結像レンズを組み込んだ状態で、等
倍(100%)でない、ある変倍率Mの変倍複写露光を
行うために、少なくとも当該変倍率Mの上述の実測され
た焦点距離誤差Δfによる補正テーブルまたは補正式を
メモリ42に記憶させた後、当該変倍率Mを画像露光装
置10に入力して、CPU40によってメモリ42の補
正テーブルまたは補正関係式を用いて両ユニット26お
よび32の移動量を算出し、移動装置36および38に
よって両ユニット26および32をそれぞれ算出移動量
だけ移動し、変倍率Mの変倍複写時の結像レンズ25お
よび変倍ミラー28および30の位置設定を実施する。
【0030】この後、原稿−結像レンズ間距離PL
(M)r および結像レンズ−像面間距離PO(M)を実
測し、変倍率Mr を実測する。ここで、実測変倍率Mr
は下記式で表わすことができる。ここで上述の実測焦点
距離誤差をΔfr とする。 Mr =100PO(M)r /PL(M)r =100[PO(100)+{(M-100)/100}(f0+ Δfr)]/[PL(100)+{(100-M)/M}(f0+ Δfr)] …(3) 該(3)式より実測焦点距離誤差Δfr を求めると下記
(4)式となる。 Δfr ={Mr・PL(100)-100・PO(100)}/ {(M-100)(1+Mr/M)}-f0 …(4)
【0031】そこで本発明の画像露光装置では、設定変
倍率Mにおける結像レンズ25および変倍ミラー28お
よび30の位置設定を実機上で実施した後に変倍再生画
像記録を実施しこの実施により得られた変倍率を実測し
て上記(4)式により実測焦点距離誤差Δfr を求めて
いるが、本発明はこれに限定されず、実機における結像
レンズ25および変倍ミラー28および30の移動量の
シュミレーションを行って実測焦点距離誤差Δfr を求
めてもよいし、これらの実機における移動量が正確であ
ると考えられる場合には、焦点距離誤差Δfを用いて上
記式(1)および(2)よりPL(M)r およびPO
(M)r を求めて、演算により変倍率Mrを求め、上記
式(4)によって実測焦点距離誤差Δfr を求めてもよ
い。
【0032】こうして得られた実測焦点距離誤差Δfr
を修正された新しい修正焦点距離誤差Δfとし、これに
基づいて、PL(M)およびPO(M)または両ユニッ
ト26および32の各移動量を再演算修正し、メモリ4
2に記憶されている補正テーブルを書き変え、もしく
は、メモリ42に上述した補正式とともに記憶される焦
点距離誤差Δfを新たな修正焦点距離誤差Δfに書き変
える。このような修正を工場出荷前に行っておくことに
より、さらに精度のよい変倍複写を行うことができる。
なお、この修正は、工場出荷前に限定されず、所定的間
経過後定期的に、あるいは定期点検や光学系の故障や部
品変換や調整時に行ってもよい。こうすることにより、
常に高精度の変倍複写を行うことができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
変倍画像形成時において、正確に所定倍率を達成でき、
かつベストピントとなる結像レンズおよび変倍ミラーの
移動量を精度よく制御、調整でき、結像レンズおよび変
倍ミラーを所定倍率のベストピント位置に設定できる。
従って、本発明によって得られる再生画像をぼけやずれ
や歪のない正確な変倍率の高画質画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像露光装置の一実施例の模式的
構成線図である。
【図2】(a)および(b)はそれぞれ等倍および変倍
時の原稿、結像レンズおよび結像面との間の位置関係を
示す線図であり、(c)は、結像レンズの移動量および
変倍ミラーの移動による光路長の変化量を示す線図であ
る。
【図3】従来の画像露光装置の模式的構成線図である。
【符号の説明】
10 画像露光装置 12 原稿台 14 光源 16,20,22,34 ミラー 18 走査ユニット 24 ミラーユニット 25 結像レンズ 26 レンズユニット 28,30 変倍ミラー 32 変倍ミラーユニット 36,38 移動装置 40 演算処理装置(CPU) 42 メモリ A 感光材料 G 原稿 L 反射光

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿からの反射光の光路に沿って移動可
    能、かつ原稿画像を記録材料上に変倍して結像可能な結
    像レンズと、前記反射光の光路長を変更する変倍ミラー
    とを有する変倍記録可能な画像露光装置であって、 変倍時における結像レンズおよび変倍ミラーの位置設定
    を前記結像レンズの焦点距離の基準値に対する誤差をパ
    ラメータの1つとする補正式によって制御するよう構成
    したことを特徴とする画像露光装置。
  2. 【請求項2】前記補正式が下記式(I)および(II)で
    ある請求項1に記載の画像露光装置。 PL(M)=PL(100)+{(100−M)/M}(f0 +Δf) …(I) PO(M)=PO(100)+{(M−100)/100}(f0 +Δf) …(II) ここで、Mは変倍率(%)、f0 は結像レンズの焦点距
    離の設計値、Δfは結像レンズの焦点距離の基準値に対
    する誤差、PL(M)は変倍率M%の時の原稿と結像レ
    ンズとの間の光路長、PO(M)は変倍率M%の時の結
    像レンズと記録材料の画像面との間の光路長である。
  3. 【請求項3】前記結像レンズの焦点距離の基準値に対す
    る誤差は、所定の変倍率において前記補正式によって設
    定された結像レンズの位置および変倍ミラーの位置にお
    ける変倍率の実測値によって補正される請求項1または
    2に記載の画像露光装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008023720A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Suzuka Fuji Xerox Co Ltd Ledプリントヘッドの製造方法
WO2011003410A1 (de) * 2009-07-07 2011-01-13 Röhm Gmbh Pneumatischer spannzylinder

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