JPH0965074A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH0965074A
JPH0965074A JP7213268A JP21326895A JPH0965074A JP H0965074 A JPH0965074 A JP H0965074A JP 7213268 A JP7213268 A JP 7213268A JP 21326895 A JP21326895 A JP 21326895A JP H0965074 A JPH0965074 A JP H0965074A
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JP
Japan
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slit
light
reading
aperture
image
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Withdrawn
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JP7213268A
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English (en)
Inventor
Takashi Toyofuku
福 貴 司 豊
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH0965074A publication Critical patent/JPH0965074A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スリットの位置調整および絞り調整を迅速に行
うことができ、これにより、高い効率で高精度の画像読
取が可能な画像読取装置を提供する。 【解決手段】原稿移動によるスリット走査で原稿を光電
的に読み取る装置であって光源を点灯した状態でスリッ
トを移動して、イメージセンサによって、このスリット
移動による光量の変化を測定し、光量が安定して高いス
リットの位置を検出して、スリットの位置を調整するス
リット位置の調整手段と、イメージセンサによって光量
を測定し、絞りの調整量と光量との関係から絞りが最適
となる予測値を演算し、絞りを調整して再度光量測定を
行う操作を所定回数繰り返し、その中で絞りが最適にな
れば設定し、絞りが最適とならない場合には、ここから
段階的な絞りの調整を行う絞りの調整手段とを有するこ
とにより、前記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿移動によるス
リット走査を用いて原稿画像を光電的に読み取る画像読
取装置に関する。詳しくは、スリットの位置調整および
絞り調整を迅速に行うことができ、これにより、画像の
読み取りを効率よく行うことができる画像読取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】光源からの光によって原稿を照射し、原
稿画像を担持する透過光あるいは反射光(以下、読取光
とする)を得て、この読取光をイメージセンサで測光し
て原稿画像を読み取る画像読取装置(以下、読取装置と
する)が、印刷製版装置、各種のプリンタ、複写機等の
各種の装置の画像読み取りに利用されている。
【0003】このような読取装置における読取方法とし
ては、原稿の全面を照射して読取光を得て、これをエリ
アセンサを用いて読み取る面露光による方法、ならびに
長尺な光源およびスリットと、原稿とを相対的に移動し
て長尺な読取光を得て、これをラインセンサを用いて読
み取るスリット走査による方法が知られているが、小型
の光源を用いることができる、イメージセンサの画素数
を少なくできる、画像を記憶するメモリを小さくできる
等の点で、スリット走査による画像読取が多く用いられ
ている。また、スリット走査の方法としては、原稿を固
定した状態でスリットおよび光源を移動して原稿をスリ
ット走査する光源移動型と、スリットおよび光源を固定
した状態で原稿を移動することにより原稿をスリット走
査する原稿移動型とが知られており、135サイズのフ
ィルム等の小型の原稿を主たる対象とする読取装置で
は、原稿移動型が多く用いられている。
【0004】原稿移動型の読取装置においては、長尺な
光源の光進行方向の下流(以下、下流とする)に、同方
向に延在するフレア防止用のスリットを配置し、スリッ
トの下流(透過原稿であれば、光源とスリットとの間で
も可)で、スリットの長手方向と直交する方向に原稿を
移動して走査することにより、原稿画像を担持する読取
光を得る。この走査で得られた読取光は、結像レンズに
よって所定位置で結像するように焦点を調整され調光さ
れ、また、絞りによって光量を調整され、ライン状のC
CDセンサ等のイメージセンサに入射して測光され、光
電的に読み取られる。ここで、原稿はスリットの長手方
向と直交する方向に移動されるので、原稿を長尺なスリ
ットで2次元的に走査することができ結果的に原稿の全
面をスリット走査して読み取ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の読取
装置は、後に記録する画像に対応して、画像を拡大ある
いは縮小した状態で読み取りを行うことができるように
構成されており、通常は結像レンズの位置調整や、結像
レンズとしてズームレンズを用いることにより、拡大・
縮小が行われる。また、高精度の画像読取を実現するた
めには、拡大・縮小を行った際には、焦点距離の微調整
も必要となる。ところが、このような光学系の調整を行
うと、結像レンズの光軸のズレや、結像レンズを通過す
る光の光量変化が生じる場合が多い。特に、135サイ
ズのフィルム等の小型の原稿を読み取る場合には、等倍
での画像読取は少なく、通常は大きな倍率で拡大して読
み取りが行われるため、光軸ズレや光量変化が大きい。
【0006】ここで、前述のように、読取装置にはフレ
ア防止用のスリットや、光量を調整するための絞りが配
置されている。従って、拡大・縮小に伴う結像レンズの
光軸ズレが生じると、スリットの走査方向の光軸と結像
レンズの光軸とにズレを生じ、必要な光がスリットで遮
蔽されてしまい、読取光の光量低下を生じ、従って、読
取精度が低下してしまう。また、拡大・縮小に伴う結像
レンズ通過光量に変化が発生すると、やはりイメージセ
ンサによって読み取られる読取光の光量が低下あるいは
大きくなってしまい、読取精度が低下してしまう。
【0007】従って、このような読取装置で高精度な画
像読取を行うためには、フレア防止用のスリットの位置
(走査方向)を光軸に合わせ、かつ、原稿が無い状態
(最も明るい状態)でイメージセンサに到達する光量を
一定にするために、絞りによる光量調整量(絞りの開
口)を正確に調整する必要がある。すなわち、読取装置
では、高精度な画像読取を行うためには、倍率の調整等
の光学系の調整を伴う読取条件の変更を行う度に、出力
のための画像の読み取り前に、スリットの走査方向の位
置調整、および絞りの調整等の所定の前処理を行う必要
がある。
【0008】従来、このようなスリットの位置調整や絞
りの調整は、スリット位置や絞りを所定の割り合いで段
階的に変更して光量を測定する、バイナリサーチによっ
て行われている。ところが、バイナリサーチによる調整
には時間がかかり、ましてや、スリットの位置調整と絞
り調整との両者を行う場合には、読み取りの前処理に非
常に時間がかかってしまい、読取効率を低下させる原因
となっている。
【0009】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、読取条件が変更した際のスリット
の位置調整および絞り調整を迅速に行うことができ、こ
れにより、高い効率で高精度の画像読取を実現すること
ができる画像読取装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、固定された長尺な光源と、前記光源と同
方向に延在するスリットと、前記スリットをその長手方
向と直交する方向に移動する移動装置と、前記スリット
の長手方向と直交する方向に原稿を移動する走査装置
と、原稿画像を担持するスリット光の焦点を調整する結
像レンズと、スリット光の光量を調整する絞りと、スリ
ット光を光電的に読み取るイメージセンサとを有し、さ
らに、読取条件の変更に伴う光学系の調整が行われた後
の原稿画像の読み取りに先立ち、光源を点灯した状態で
前記移動装置によって前記スリットを移動して、前記イ
メージセンサによって、このスリット移動による光量の
変化を測定し、光量が安定して高いスリットの位置を検
出して、前記移動装置によってこの位置にスリットの位
置を調整するスリット位置の調整手段と、前記スリット
位置調整の後に、前記イメージセンサによって光量を測
定し、予め定められている絞りの調整量と光量との関係
から絞りが最適となる予測値を演算し、絞りを調整して
再度光量測定を行う操作を、多くとも所定回数繰り返
し、所定回数以内に絞りが最適になればその状態に絞り
を設定し、他方、この操作を所定回数を行った後でも絞
りが最適とならない場合には、ここから段階的な絞りの
調整を行う絞りの調整手段とを有することを特徴とする
画像読取装置を提供する。
【0011】
【発明の作用】本発明の画像読取装置は、光源およびフ
レア防止用のスリットを固定して、スリットの長手方向
と直交する方向に原稿を移動して走査することにより、
原稿画像を光電的に読み取る画像読取装置であって、倍
率変更等の光学系の調整を伴う読取条件の変更を行った
際に、画像読取に先立って行われるスリットの走査方向
の位置調整および絞りの開口調整を、スリット位置の調
整手段によってスリットを走査方向に移動してイメージ
センサによって光量変化を測定し、光量が安定して高い
位置にスリット位置を決定した後、絞りの調整手段によ
って、再度光量測定を行って、予め解っている絞りの調
整量と光量との関係から最適と思われる状態に絞りを調
整し再度光量測定を行う操作を、絞りが最適な状態とな
るまで繰り返し、また、この操作を、あらかじめ定めら
れた所定回数を行った後でも絞りが最適にならない場合
には、この状態から、バイナリサーチ等で段階的に絞り
の調整を行う。
【0012】従って、本発明の画像読取装置によれば、
倍率等の読取条件が変わった際に前処理として行われる
スリット位置および絞りの調整を、すべてバイナリサー
チ等を用いて段階的に行っている従来の読取装置に比し
て極めて迅速に行うことができ、しかも、常にスリット
位置および絞りが最適な状態で画像読取を行うことがで
きるので、高精度な画像読取を高効率で行うことがで
き、例えば、印刷製版装置等に利用することにより、フ
ィルム版等の生産効率を向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像読取装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
【0014】図1に、本発明の画像読取装置の一例の概
念図が示される。図1に示される画像読取装置(以下、
読取装置とする)10は、カラーリバーサルフィルムや
カラーネガフィルム等の透過原稿T(以下、原稿Tとす
る)の画像を読み取る装置であって、基本的に、光源部
12、原稿Tの走査搬送部14、読取光学系16、信号
処理部90、および調整制御部92から構成される。
【0015】光源部12は、一方向(図中紙面に垂直方
向)に延在する長尺な光源20、光源20からの光を所
定方向に反射するリフレクタ22、スリット板24、ス
リット板24の移動手段26を有する。光源20および
リフレクタ22は、通常のスリット走査の読取装置に用
いられるものであり、原稿移動型の本発明にかかる読取
装置10においては、光軸L上の所定位置に固定されて
いる。
【0016】スリット板24は、光源20からの光を規
制してフレアを防止するための、光源と同方向に延在す
るスリットが形成された板であり、図示例においては、
縮小から低倍率拡大までの読み取りに対応する幅の広い
スリット28aと、高倍率拡大の読み取りに対応する幅
の狭いスリット28bとが形成されている。両スリット
は、画像読み取りの倍率に応じて、移動装置26によっ
て切り換えられて光軸Lに作用する。
【0017】移動装置26は、スリット板24をスリッ
トの幅方向すなわち原稿Tの走査方向(図中矢印aで示
されるスリットの長手方向と直交方向)に移動してスリ
ット28aおよびスリット28bを切り換えると共に、
読取条件が変わった際における両スリットの走査方向の
位置調整を行うものである。移動装置26によるスリッ
ト板24の移動方法には特に限定はなく、ねじ伝動等の
公知の方法によればよい。また、移動装置26によるス
リット板24の移動は、パルス制御等の公知の方法で制
御されている。
【0018】走査搬送部14は、矢印aで示される走査
方向に原稿Tを移動(走査搬送)するものであって、光
学定盤30上に固定される支柱32上に固定されるハウ
ジング34、およびハウジング34内に収納される走査
部材36、ステージ38、走査手段40を有する。ハウ
ジング34は、上方が開放する筐体で、下面には原稿T
の透過光等が通過するための開口42が形成される。図
示例の走査搬送部14は、ねじ伝動によって原稿Tの移
動を行うものであって、走査手段40は、基本的に、モ
ータ44とドライブシャフト(ボールねじ)46とから
構成される。モータ44は、ハウジング34の内壁面に
固定されている。一方、ドライブシャフト46は、走査
方向に延在して、一端がモータの回転軸に係合され、他
端がハウジング34の壁面に回転自在に軸支されてい
る。
【0019】走査部材36は、上方が開口する筐体で、
その走査方向の壁面にドライブシャフト46が螺合する
めねじ部を有する。また、走査部材36の下面には、後
述する開口52を通過した原稿Tの透過光および調整用
開口54を通過した光が通過するための開口48が形成
されている。走査部材36の上面には、ステージ38が
配置されている。ステージ38は原稿Tを保持するカセ
ット50を所定位置に載置・固定するもので、カセット
50の固定位置で原稿Tの画像全面に対応して形成され
る原稿Tの透過光が通過するための開口52と、後述す
るスリット位置および絞り調整の際の光源20からの光
が通過するための調整用開口54を有する板状体であ
る。なお、カセット50は、原稿Tを挟持するガラス板
と枠体等からなるものであり、図示例の読取装置10に
おいては、例えば、図中右方向の所定位置からオペレー
タによって装置内に挿入され、公知の手段によって搬送
されてローディングされ、ステージ38上の開口52に
対応する所定位置に保持される。
【0020】前述のように、ステージ38は走査部材3
6上に配置され、走査部材36は走査方向の壁面でドラ
イブシャフト46に螺合している。従って、モータ44
によってドライブシャフト46が回転されると、ステー
ジ38はその回転方向に応じて矢印aで示される走査方
向に移動され、原稿Tが走査搬送される。ここで、光源
20、スリット28aおよび28bは、共に矢印a方向
と直交する長手方向に延在しているので、結果的に、原
稿Tは2次元的にその全面をスリット走査される。
【0021】読取光学系16は、レンズユニット56お
よび58、分光プリズム60、ラインセンサであるCC
Dセンサ62(62R,62Gおよび62B)と、両レ
ンズユニット、分光プリズム60およびCCDセンサ6
2を光軸方向に移動する移動手段とから構成される。
【0022】図示例の読取装置10は、縮小から低倍率
拡大までの読み取りに対応するレンズユニット56と、
高倍率拡大の読み取りに対応するレンズユニット58と
の2つの結像レンズを有し、光は、このレンズユニット
によってCCDセンサ62に結像する。なお、レンズユ
ニットの数は2つに限定はされず、1つであってもよ
く、あるいは3以上のレンズユニットを有していてもよ
い。両レンズユニットは、軸64を中心に回転自在にさ
れるターレット66に保持されており、ターレット66
を回転することにより切り替えられ、倍率に応じたレン
ズユニットが光軸Lに作用する。なお、図面を簡略化す
るためにターレット66の回転方法は特に図示しない
が、歯車伝動やベルト駆動等の公知の方法によればよ
い。また、ターレット66には、レンズユニットを通過
した光を通過するための開口66aおよび66bが形成
される。
【0023】レンズユニット56には絞り68が、レン
ズユニット58には絞り70がそれぞれ組み込まれてい
る。両絞りは、CCDセンサ62がオーバーフローして
読取精度が低下することを防止するために、CCDセン
サ62に入射する最高光量を規定して、原稿Tの透過光
の光量を低減するものである。また、後述するが、両絞
りは、倍率の変更によってレンズユニットおよびCCD
センサ62が光軸L方向に移動した際に、CCDセンサ
62に到達する光量(原稿のない状態での光量)を一定
にするための光量調整を行うものであり、図示例におい
ては、共にアイリス絞りが用いられている。絞り68お
よび70は、共にパルスモータ72で回転されるギヤ7
4に噛合しており、ギヤ74の回転により開口(絞り
量)を調整される。なお、パルスモータ72の回転すな
わち絞り68および70の絞り量は、後述する調整制御
部92によってパルス制御されている。本発明の読取装
置において、絞りはアイリス絞りに限定はされず、ND
フィルタを用いる方法や遮光板を用いる方法等、公知の
絞り方法がすべて利用可能である。従って、絞り量の制
御も、用いる絞りに応じた公知の方法によればよい。
【0024】分光プリズム60は、原稿Tの透過光を赤
(R)、緑(G)および青(B)の3原色に分光するも
のであって、分光された光の射出口には、R光を測光す
るCCDセンサ62R、G光を測光するCCDセンサ6
2G、およびB光を測光するCCDセンサ62Bが、そ
れぞれ固定され、原稿Tの透過光の各色の光量が測定さ
れる。
【0025】図示例の読取装置10においては、レンズ
ユニット56および58を保持するターレット60は軸
64によってブラケット76に保持されており、このブ
ラケット76には支柱32に向かって支持腕78が固定
されている。なお、ブラケット76には、光が通過する
ための開口76aが形成され、この開口76aには、暗
示補正を行うためのNDフィルタが配置自在(暗示補正
時以外は作用しない)にされる。他方、前述の支柱32
には、支持部材32aおよび32bが固定されており、
この支持部材32aおよび32bは、光軸Lに平行で支
持腕78のめねじに螺合するドライブシャフト80の両
端部を回転自在に支持している。また、ドライブシャフ
ト80の下端には、モータ82の回転軸が係合してい
る。従って、モータ82が回転することにより、ねじ伝
動によってブラケット76が光軸L方向に移動し、レン
ズユニット56あるいはレンズユニット58の光軸L方
向の位置を調整することができる。
【0026】一方、分光プリズム60は、保持部材84
に保持されている。この保持部材84は、光軸Lに平行
で、回転自在にブラケット76に支持されるドライブシ
ャフト86に螺合するめねじを有している。また、ドラ
イブシャフト86の下端には、モータ88の回転軸が係
合している。従って、モータ88が回転することによ
り、ねじ伝動によって保持部材84が昇降し、分光プリ
ズム60すなわち各CCDセンサ62の光軸L方向の位
置を調整することができる。
【0027】すなわち、図示例の読取装置10において
は、モータ82の回転によりレンズユニット56および
58、分光プリズム60を光軸L方向に移動して倍率を
調整し、さらに、モータ88の回転により分光プリズム
60を光軸L方向に移動して、焦点合わせを行う。ま
た、スリット28aおよび28b、ならびにレンズユニ
ット56および58は、倍率に応じて切り替えられるの
は、前述のとおりである。なお、本発明の読取装置にお
いて、読取倍率の調整および焦点合わせは図示例の方法
に限定はされず公知の方法が各種利用可能であり、例え
ば、ズームレンズ等を用いて拡大/縮小を行ってもよ
く、また、焦点調整用のレンズを組み込んで焦点合わせ
を行ってもよい。
【0028】CCDセンサ62によるR光、G光および
B光の測定結果は、信号処理部90に転送される。信号
処理部90は、CCDセンサ62からの出力信号を処理
して画像情報とするものであり、A/D変換回路、オフ
セット補正回路、暗示補正回路、Log変換回路、シェ
ーディング補正回路、キャリブレーション変換回路、ト
リミング回路、平均化回路、END(Equivalent Neutra
l Density)変換器、さらには、これらによって処理され
た画像情報を記憶するメモリ等を有して構成される画像
情報処理器である。また、このメモリは、スリットの長
手方向のみならず、走査方向の画像情報も複数ライン
(少なくともスリット28aの幅に対応)記憶する。
【0029】原稿Tのプレスキャン(先読み)および画
像読取の際には、信号処理部90からの出力信号は、図
中符号Aで示される、読み取った画像をハードコピーと
して出力する記録装置や、読取装置と記録装置との間に
配置される処理装置に転送される。一方、画像読取に先
立って行われる光学系の調整の際は、信号処理部90か
らの出力信号は、調整制御部92に送られる。調整制御
部92は、本発明の特徴的な部分で、倍率変更等の光学
系の調整を伴う画像読取条件が変わった際における、ス
リット板24(スリット28aあるいは28b)の走査
方向の位置調整を行うスリット位置の調整手段、および
絞り68あるいは70の調整を制御する絞りの調整手段
を構成するものであり、読取装置10においては、画像
読取条件の変更によるレンズユニットの光軸ずれおよび
通過光量の変化に応じて、調整制御部92、移動手段2
6およびモータ72によってスリット位置および絞りの
調整を行い、スリットと光軸Lとを一致させ、かつ、原
稿Tがない状態におけるCCDセンサ62に到達する光
量を所定の一定値とする。以下、図2に示される、読取
前処理のフローチャートを参照して、調整制御部部92
について詳細に説明する。
【0030】原稿Tを保持するカセット50がステージ
38上の所定位置に装填され、プレスキャンが行われ、
また、倍率等の読取条件の設定等の必要な操作が終了
し、さらに走査手段40によって走査部材36が移動さ
れてステージ38の調整用開口54が光路Lにセットさ
れると、図2に示されるように前処理が開始され、最初
にCCDセンサ62のバイアス調整が行われる。次い
で、設定された倍率に応じて、スリットおよびレンズユ
ニットが選択されて光路Lにセットされ、さらに、モー
タ80および88による光軸L方向の位置調整が行われ
る(読取光学系の切換)。例えば、低倍率拡大の読み取
りであれば、移動装置26によってスリット板24が移
動されてスリット28aが光路Lにセットされ、ターレ
ット66が回転してレンズユニット56が光路Lにセッ
トされ、さらに、倍率に応じて、モータ82によってレ
ンズユニット56の光軸L方向の位置が調整され、モー
タ88によってCCDセンサ62(プリズム60)の光
軸L方向の位置が調整され、倍率および焦点が調整され
る。以下の説明は、この状態を例に行う。
【0031】レンズユニット56およびCCDセンサ6
2の位置が確定したら、次いで、調整制御部92等によ
るスリット位置調整が行われる。まず調整制御部92
は、スリット板24によって光源20からの光が遮光さ
れる位置から、選択されたスリット28aを光が通過
し、再度スリット板24によって遮光される位置まで、
移動装置26によってスリット板24を移動する。この
移動の際にCCDセンサ62で測光された光量データ
は、順次信号処理部90に転送され、A/D変換等の必
要な処理が施され、スリット長手方向の中心の例えば6
0画素程度にトリミングされ、スリット板24の移動に
応じてメモリに順次記憶される。つまり、信号処理部9
0のメモリには、スリット28aの走査方向(矢印a方
向)の位置によるスリット28a通過光量の変化を示す
グラフが形成された状態となる。調整制御部92は、こ
のデータから通過光量が安定して高いスリット28aの
位置、例えば、ピーク値を含んで光量が一定レベル以上
の範囲の中央値を検出し、移動装置26によってスリッ
ト板24を移動して、この位置にスリット28aを移動
する。なお、スリット板24を移動は、パルス制御等の
所定の方法によればよいのは前述のとおりである。
【0032】このようにしてスリットの位置調整が終了
すると、調整制御部92等は、次いで絞り68の調整を
行う。図3の絞り調整のフローチャートに示されるよう
に、まず、調整制御部92はスリット28aの位置調整
が終了した状態でのCCDセンサ62に入射する光量を
測定する。
【0033】ここで、絞りの開口と通過光量との関係は
一義的に決まっている。図4に、レンズユニット56に
おける絞り量(開放を0°とした回転角度)と通過光量
との関係を模式的に示すが、調整制御部92は、レンズ
ユニット56(および58)の、このような絞り量と通
過光量との関係をテーブルとして持っている。また、図
1に示されるように、絞り68(70)の調整すなわち
モータ72の制御は調整制御部92が行っており、調整
制御部92は絞り68がどの状態(例えば、開放から何
パルス移動しているか)を常に把握している。従って、
調整制御部92は、前記スリット28aの位置調整後の
光量から、絞り68をどれだけ動かせば、すなわち、モ
ータ72は調整制御部92によってパルス制御されてい
るので、何パルスだけモータ72をいずれの方向に回転
すれば絞りが最適の状態つまり原稿Tがない状態でCC
Dセンサ62に入射する光量が所定値になるかの予測値
を演算することができる。
【0034】調整制御部92は、この予測値に従ってモ
ータ72を駆動して、最適と考えられる状態に絞り68
を調整して、再度光量を測定する。この状態で絞り68
が最適の状態となれば調整は終了し、最適の状態になら
ない場合は、同様の「予測値演算→調整→光量測定」の
操作を絞り68が最適の状態になるまで繰り返す。
【0035】この走査は、予め定められた所定回数、例
えば、3回繰り返して行われ、所定回数内で絞りが最適
になればその時点で絞り調整は終了する。一方、所定回
数だけこの操作を行った時点で、絞りが最適になってい
なくても、この操作は終了し、その後は、絞りを段階
的、例えば5パルスずつ段階的に動かして光量測定を繰
り返して最適な状態とする方法や、バイナリサーチを用
いる方法等によって、絞り68の調整を行う。本発明の
読取装置10においては、先に、調整制御部92の予測
に応じた絞り68の調整を所定回数行っているので、こ
の状態では、絞り68は極めて最適に近い状態にある。
従って、ここから先の調整をバイナリサーチ等の段階的
な調整方法で行っても、絞りの調整は迅速に終了する。
【0036】前述のように、従来の読取装置では、スリ
ットの位置および絞り調整は、すべてバイナリサーチ等
の段階的方法によって行われており、両者の調整に非常
に時間がかかっている。これに対し、スリットを走査方
向に移動して光量変化を測定してスリットの最適位置の
調整を行い、かつ、絞りが最適となる調整量を予測して
絞り調整を行い、また、この調整を所定回数繰り返した
後にバイナリサーチ等の段階的方法を用いる本発明の読
取装置10によれば、スリット位置および絞りの調整を
極めて迅速に行うことができ、しかも、常にスリット位
置および絞りが最適な状態で画像読取を行うことができ
る。
【0037】このようにしてスリット位置調整および絞
り調整が終了すると、図2に示されるようにシェーディ
ング補正および暗示補正が行われ、走査手段40によっ
てステージ38(すなわち走査部材36)が移動され、
所定の読み取り開始位置とされ、読取前処理が終了す
る。
【0038】読取装置10においては、このようにして
読取前処理が終了すると、原稿Tの画像読取が行われ
る。光源20からの光は、スリット28aを通過した
後、走査手段40によって走査方向(矢印a方向)に走
査搬送される原稿Tに入射する。前述のように、スリッ
ト28aの長手方向と走査方向とは直交しているので、
原稿Tは、2次元的に全面を走査される。原稿Tを透過
した原稿画像を担持する読取光は、レンズユニット56
を通過して所定の位置に結像するように調光され、かつ
絞り68によって光量を調整され、分光プリズム60に
入射し、R光、G光およびB光に分光され、それぞれに
対応するCCDセンサ62R,62Gおよび62Bに入
射して測光される。この測光結果は、信号処理部90に
転送され、A/D変換、オフセット補正、暗示補正、L
og変換、シェーディング補正、キャリブレーション、
トリミング、平均化、END変換等の処理が施され、符
号Aで示される記録装置や処理装置に送られる。
【0039】以上、本発明の画像読取装置について詳細
に説明したが、本発明はこれに限定はされず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で、各種の改良や変更を行っても
よいのはもちろんである。例えば、以上の例は、本発明
を透過原稿の読取装置に利用した例であるが、本発明は
これに以外にも、反射原稿の読取装置に利用してもよ
い。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
画像読取装置によれば、読取条件が変更した際のスリッ
トの位置調整および絞り調整を迅速に行うことができ、
これにより、高い効率で高精度の画像読取を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の一例の概念図である。
【図2】図1に示される画像読取装置における読取前処
理のフローチャートである。
【図3】図1に示される画像読取装置における絞り調整
のフローチャートである。
【図4】絞りと通過光量の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 (画像)読取装置 12 光源部 14 走査搬送部 16 読取光学系 20 光源 22 リフレクタ 24 スリット板 26 移動装置 28a,28b スリット 30 光学定盤 32 支柱 34 ハウジング 36 走査部材 38 ステージ 40 搬送手段 42,48,52 開口 44,72,82,88 モータ 46,80,86 ドライブシャフト 50 カセット 54 調整用開口 56,58 レンズユニット 60 分光プリズム 62 CCDセンサ 64 軸 66 ターレット 68,70 絞り 74 ギヤ 76 ブラケット 78 支持腕 84 保持部材 90 信号処理部 92 調整制御部 T (透過)原稿

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定された長尺な光源と、前記光源と同方
    向に延在するスリットと、前記スリットをその長手方向
    と直交する方向に移動する移動装置と、前記スリットの
    長手方向と直交する方向に原稿を移動する走査装置と、
    原稿画像を担持するスリット光の焦点を調整する結像レ
    ンズと、スリット光の光量を調整する絞りと、スリット
    光を光電的に読み取るイメージセンサとを有し、 さらに、読取条件の変更に伴う光学系の調整が行われた
    後の原稿画像の読み取りに先立ち、光源を点灯した状態
    で前記移動装置によって前記スリットを移動して、前記
    イメージセンサによって、このスリット移動による光量
    の変化を測定し、光量が安定して高いスリットの位置を
    検出して、前記移動装置によってこの位置にスリットの
    位置を調整するスリット位置の調整手段と、 前記スリット位置調整の後に、前記イメージセンサによ
    って光量を測定し、予め定められている絞りの調整量と
    光量との関係から絞りが最適となる予測値を演算し、絞
    りを調整して再度光量測定を行う操作を、多くとも所定
    回数繰り返し、所定回数以内に絞りが最適になればその
    状態に絞りを設定し、他方、この操作を所定回数を行っ
    た後でも絞りが最適とならない場合には、ここから段階
    的な絞りの調整を行う絞りの調整手段とを有することを
    特徴とする画像読取装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002542730A (ja) * 1999-04-20 2002-12-10 インテル・コーポレーション 別個の測光回路なしで固体カメラに対して自動的に最終露出設定を決定する方法

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