JPH06210700A - モールディング加工方法及びその装置 - Google Patents

モールディング加工方法及びその装置

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JPH06210700A
JPH06210700A JP5005866A JP586693A JPH06210700A JP H06210700 A JPH06210700 A JP H06210700A JP 5005866 A JP5005866 A JP 5005866A JP 586693 A JP586693 A JP 586693A JP H06210700 A JPH06210700 A JP H06210700A
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JP
Japan
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molding
extrusion
processing
blade
cut
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JP5005866A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Maruoka
浩幸 丸岡
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Original Assignee
Nifco Inc
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Publication date
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  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂等の押出し成形を円滑に行うことができ
ると共に、良好な切除面を長期間に渡って維持すること
ができ、しかも切除部の形状を自由に設定することがで
きるモールディング加工方法及びその装置を得る。 【構成】 成形ダイ18の押出し用開口28を介して連
続的に押し出される樹脂製のモールディング100を加
工するに際し、電気ヒータ14により樹脂の融点近傍の
温度に加熱された厚肉の加工刃12の先端部を、モール
ディングの押し出し直後の加工部位に対し進退させ、加
工刃12により溶切断する。押出し直後に、モールディ
ング100が溶切断されるので、押出し速度が速くても
円滑に押出しを行うことができ、溶切断なので加工刃1
2が損傷しにくく、長期間に渡って良好な切除面を維持
することができ、工具鋼を切削加工して加工刃12を作
ることができるので、刃先の形状を自由に設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出し成形されるモー
ルディングの断面形状をその長手方向に沿って変化させ
るモールディング加工方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】雨中の車両走行におけるワイパー使用時
のサイドガラス部分の視界の悪化を防止すべく、フロン
トガラスの左右両側端縁に沿ってフロントガラスの外面
側に溝リップ(この溝リップとフロントガラスとの間
に、所謂レインガーターが形成される。)を突出し、こ
の溝リップによりワイパーで左右両側に飛ばされる雨水
をせき止め、このせき止められた雨水を前記レインガー
ターに沿って流し、雨水のサイドガラスへの回り込みを
抑制するようにした自動車のフロントガラス用モールデ
ィングがある。このようなフロントガラス用モールディ
ングを押出しにより一体成形する場合、ルーフ部等に溝
リップがあると空気抵抗が増す等の不都合があるため、
必要な部分にのみ溝リップを形成する必要がある。
【0003】かかる溝リップが側部モールディング部分
にのみ設けられたフロントガラス用モールディングの加
工方法としては、 一定断面形状(溝リップが設けられた形状)のモー
ルディングを押出し成形し、冷却固化した後の工程とし
て不要な部分を刃物等で切除する方法(第1の方法) モールディングを押出し成形する時に、カッター刃
のような薄板状の刃物をモールディングに対し進退さ
せ、押出し直後の固化していないモールディングの不要
な部分を切除する方法(第2の方法) 押出し金型内で、樹脂流路の形状を変化させ、製品
の断面形状を長手方向に沿った異なる位置で互いに変化
させる方法(第3の方法) 等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の第1の方法にあっては、押出し成形したモールディ
ングの固化後の工程として不要部分の切除工程が必要で
あるため、加工工程が増えると共にその為の設備が必要
になり、コストアップの要因ともなる。また、この場合
の不要部分の切除は、通常、押し出し成形されたモール
ディングを水槽で冷却した後になされるので、切断面が
粗くなり、外観を損なうことがあった。これを修正する
ためには、仕上げ加工が更に必要となる。
【0005】上記従来の第2の方法にあっては、装置を
簡素化する等のため、薄刃を使っていたことから、切り
口を直線または大きな半径の円弧状以外の形状に加工す
ることが困難であり、装飾品でもあるモールディングと
してデザイン上の種類が制限される。また、薄い刃物を
使うため、刃先部の耐久性が難点となり、円滑な切り口
を長く維持することが困難である。
【0006】上記従来の第3の方法にあっては、必然的
に金型構造が複雑になることから、高価となり、形状変
更のためには金型の改造が必要となり、大変に手間が掛
かるという不都合があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、特に、樹脂等の押出しにより成形
されるモールディングを加工する際に、円滑な切り口を
長期に渡って維持することができるモールディング加工
方法及びその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るモールディ
ング加工方法では、押出金型の押出し用開口を介して連
続的に押し出される樹脂から成る一定断面形状のモール
ディングを加工するに際し、加熱手段により加熱された
厚肉の加工刃の先端部を前記連続的に押し出される窓用
モールディングの加工部位に対し進退させ、前記加工刃
により溶切断するという手法が採用されている。
【0009】本発明に係るモールディング加工装置は、
押出金型の押出し用開口に近接した位置で前記押出金型
の押出し側の端面に沿って往復移動する厚肉の加工刃
と、この加工刃を駆動すると共に、前記加工刃の先端部
を前記押出し用開口を介して押し出されたモールディン
グの加工部位に進退させる加工刃駆動機構と、前記加工
刃を加熱する加熱手段と、を有する。
【0010】
【作用】本発明に係るモールディング加工方法によれ
ば、厚肉の加工刃が使用されているため、熱容量が大き
くて温度変化が少なく、高温の加熱にも耐えられる。こ
のため、加工刃を成形樹脂の融点近くに加熱することに
より、窓用モールディングの加工部位が加工刃により溶
切断され、押し出し直後のモールディングが高温状態に
ある間に切断が行なわれるので刃物のみで切断する場合
に比較して丸みが出て切除面が滑らかになる。溶切断で
有るため、加工刃の刃先の磨耗が少なくなるまた、本発
明に係るモールディング加工装置によれば、押出金型の
押出し用開口を介して一定断面形状のモールディングが
連続的に押し出されると、加工刃駆動手段により加工刃
が駆動され、押出し用開口に近接した位置で、連続的に
押し出されるモールディングの加工部位に対し、加熱手
段により加熱された加工刃の先端部が進退させられる。
このため、加工刃が成形樹脂の融点近くに加熱されてい
れば、押し出し直後のモールディングが高温状態にある
間に切断が行なわれ、丸みが出て切除面が滑らかにな
る。また、溶切断であるため、加工刃の刃先の磨耗が少
なくなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
基づいて説明する。
【0012】図3には、本発明に係るモールディング加
工方法を実施するための本発明に係るモールディング加
工装置10が組み込まれた押出し品成形装置200が簡
略化して示されている。本実施例では、この押出し品成
形装置200は、自動車のフロントガラス用モールディ
ング(以下、「モールディング」と略述する。)100
の押出し成形に使用される。
【0013】この押出し品成形装置200では、図3の
A−Bで表す押出し経路が設けられている。この押出し
品成形装置200は、この押出し経路の上流側端部近傍
に設けられた押出しヘッド20と、この押出しヘッド2
0の下流側に配設されたモールディング加工装置10と
を備えている。
【0014】この内、押出しヘッド20は、外部からそ
れぞれ一定流量速度で異なる種類の樹脂が供給される第
1のダクト14,第2のダクト16,第3ダクト24
と、これら第1のダクト14,第2のダクト16及び第
3のダクト24が結合された本体部26と、この本体部
26の下流側端面に固定された成形ダイ18とを含んで
構成されている。本体部26内には、押出し品としての
モールディング100の各部をそれぞれの樹脂材料によ
り形成するような樹脂通路(図示省略)が形成されてい
る。本体部26の上流側端面には、芯材としての線材1
10が本体部26内に送り込まれる送給口26Aが形成
されている。この押出しヘッド20によって、成形ダイ
18に形成された後述する押出し用開口を介してモール
ディング100が押出し経路の下流側(矢印C参照)に
押し出され、この押出しの際に、線材110がモールデ
ィング100に芯材として埋設されるようになってい
る。
【0015】成形ダイ18の下流側端面(押出し側端
面)には、図1に拡大して示される如く、モールディン
グ100(図5参照)に対応する断面形状と略同一の押
出し用開口28が形成されている。この押出し用開口2
8は、図1に拡大して示される如く、モールディング1
00の脚部102(図4,図5参照)を形成するために
成形ダイ18の長手方向(図1の鉛直方向)に沿って穿
設された第1開口部28Aと、モールディング100の
挟持リップ104,106(図4,図5参照)を形成す
るために第1開口部28Aの図1における上端及び下端
からそれぞれ右斜め下及び右方に向けて穿設された第2
開口部28B及び第3開口部28Cと、モールディング
100のパネルリップ108(図4,図5参照)を形成
するために第1開口部28Aの図1における上端から左
方に向けて穿設された第4開口部28Dと、モールディ
ング100の装飾リップ110(図4,図5参照)を形
成するために第1開口部28Aの下端から図1における
左方に向けて穿設された第5開口部28Eと、モールデ
ィング100の溝リップ80(図4,図5参照)を形成
するために第1開口部28Aの図1における下端から右
斜め下に向けて穿設された第6開口部28Fとから成
る。
【0016】モールディング加工装置10は、図1に示
されるように、押出し用開口28の第6開口部28Fの
長手方向(矢印E,F方向)に沿って往復移動する加工
刃12を有している。この加工刃12は、加工装置10
を構成する後述するスライダ22(図2参照)によって
成形ダイ18から幾分離間した状態で保持されている。
この加工刃12は、図1に示されるように、工具鋼を切
削加工して作られた厚肉のものが使用されている。この
加工刃12は先端部が加工刃の長手方向に対し所定角度
傾斜した鋭角三角形状に形成され、その刃先部12A
は、略円弧状に形成されているが、工具鋼を加工するの
で、種々の形状に形成することができる。
【0017】この加工刃12の基端側には、加工刃12
を加熱する加熱手段としての電気ヒータ14が設けられ
ている。この加工刃12は、モールディング加工装置1
0を構成する後述する加工刃駆動機構30によって駆動
され、図4に示されるように、成形ダイ18の押出し用
開口28を介して押し出されたモールディング100に
対して略直交する面上を押出し用開口28の第6開口部
28Fの長手方向に沿って(図1〜図4における矢印
E,F参照)往復移動するようになっている。ここで、
加工刃12が電気ヒータ14により、モールディング1
00の材料である樹脂の融点近傍の温度に加熱されてい
ると、この加工刃12が矢印E方向に進むことにより、
押出し用開口28を介して押し出されるモールディング
100の溝リップ80が加工刃12の刃先部12Aによ
り溶切断され、加工刃12が矢印E方向に進むにつれ
て、成形されるモールディング100の溝リップ80の
突出長が短くなり(図5の第1の徐変部L1参照)、反
対に加工刃12が矢印F方向に進む(退く)につれて成
形されるモールディング100の溝リップ80の突出長
が長くなるようになっている(図5の第2の徐変部L2
参照)。
【0018】加工刃駆動機構30は、加工刃12及び電
気ヒータ14と共に加工装置10を構成するもので、図
2に示されるように、駆動源としてのパルス・モータ
(以下、「モータ」と略述する。)32と、このモータ
32の回転運動をスライダ22の直線運動に変換する運
動変換機構34とを含んで構成されている。なお、パル
ス・モータ32に代えてサーボモータあるいはステッピ
ングモータを用いて駆動源を構成してもよい。
【0019】スライダ22の上端部には、前述の如く、
加工刃12が、成形ダイ18の下流側端面から幾分離間
した状態で保持され、このスライダ22が、図2に示す
ように、成形ダイ18の下流側端面(図2における左端
面)に形成されたガイド溝18Aに沿って往復移動する
と、加工刃12が、成形ダイ18の下流側端面から幾分
離間した状態を維持しつつ直線移動するようになってい
る。
【0020】運動変換機構34は、図2に示されるよう
に、基台68上に配置されたモータ32によって回転駆
動されると共に、その外周部に全長に渡ってボールねじ
の雄ねじが形成された駆動シャフト36と、この駆動シ
ャフト36にボールを介して螺合する図示しない循環ボ
ールナットがその内部に設けられた直方体状の移動部材
38とを備えている。モータ32は、長方形の取り付け
板78を介して基台68上に取り付けられている。
【0021】移動部材38の下流側(図2において矢印
Xは樹脂の流れ方向を示す)面上には、第1のユニバー
サル・ジョイント62が設けられ、この第1のユニバー
サル・ジョイント62は、コネクティング・ロッド64
を介してスライダ22に設けられた第2のユニバーサル
・ジョイント66に連結されている。また、移動部材3
8を挟む両側には、移動部材38に対向して長方形板状
の第1,第2の固定部材70,72が配置され、これら
第1,第2の固定部材70,72は、基台68に固定さ
れている。これら第1,第2の固定部材70,72の相
互間には、駆動シャフト36と平行に且つ駆動シャフト
36を挟んで一対のガイドシャフト74,74が架設さ
れ、これらのガイドシャフト74,74は移動部材38
を貫通している。これらのガイドシャフト74,74に
対応して移動部材38には、一対の円筒状ガイド76,
76が設けられている。
【0022】このようにして構成された加工刃駆動機構
30によれば、モータ32の回転により駆動シャフト3
6が回転し、この駆動シャフト36の回転によって移動
部材38が駆動シャフト36及びガイドシャフト74,
74に沿って往復移動し、この移動部材38の往復移動
と同時に、スライダ22及びこれに保持された加工刃1
2が、前述の如く往復移動する。
【0023】基台68は、土台92に固定され、この土
台92は、取付ボルト90によって成形ダイ18に固定
されている。
【0024】前記モータ32は、図3に示されるよう
に、制御部40によってその回転・停止が制御される。
この制御部40は、図示しないCPU,RAM,RO
M,I/Oインターフェース等を含んで構成されたコン
トローラ42と、このコントローラ42からの命令を受
けモータ駆動用のパルスを発生するパルス発生器44
と、このパルス発生器44から出力されるパルスを受け
てモータ32を駆動するモータ・ドライバ46とを含ん
で構成されている。なお、図3では、コントローラ42
とパルス発生器44とが別々に設けられている場合が示
されているが、パルス発生器とコントローラとが一体と
なっているもの,即ちパルス発生機能をも有するコント
ローラを使用してもよい。
【0025】コントローラ42には、外部入力装置48
が接続されており、オペレータにより後述する測定開始
指令や、モータ制御用の各種のデータが入力されるよう
になっている。また、このコントローラ42には、後述
する引張ローラの駆動モータ(図示省略)の回転数に対
応するパルスを発生するロータリエンコーダ50の出力
が入力されるようになっている。
【0026】押出しヘッド20の下流側には、サイジン
グ52がその上流側の側壁に装着された冷却用の水槽5
4が配置されている。サイジング52は、成形ダイ18
を介して押し出された押し出し直後の温度が高く製品よ
り幾分膨張状態にあるモールディング100を、製品の
設計サイズに仕上げるためのものである。水槽54のさ
らに下流側には、水槽54を経由して下流側に送り出さ
れたモールディング100を挟持して引っ張り、更に下
流側(矢印D参照)に給送する上下一対の引張ローラー
56,58が設けられている。これらの引張ローラー5
6,58は、図示しないモータにより駆動されており、
このモータの回転数が、前述のロータリエンコーダ50
により検出され、この回転数と、引張ローラー56,5
8の回転速度及び成形ダイ18から引張ローラー56,
58が配置された位置までの距離(これらは既知であ
る。)とに基づき、押出されたモールディング100の
長さを検出することができる。
【0027】コントローラ42のRAM内には、引張ロ
ーラー56,58の回転速度及び成形ダイ18から引張
ローラー56,58が配置された位置までの距離等のデ
ータが格納されており、コントローラ42のROM内に
は、外部入力装置48を介してオペレータにより入力さ
れるモールディング100の溝リップ80(図4,図5
参照)の突出長設定データ,溝リップ間隔設定データ
(図5のL3,L4参照)等に応じ、ロータリエンコー
ダ50の出力に基づいてモータ32を制御する制御アル
ゴリズムが格納されている。
【0028】次に、上記のようにして構成された押出し
品成形装置200の作用等について説明する。
【0029】押出しヘッド20を構成する第1,第2,
第3のダクト14,16,24を介して本体部26内に
それぞれ異なる種類の樹脂が一定の流量速度で供給さ
れ、これと同時に送給口26Aから線材110が本体部
26内に送給されているものとする。
【0030】これらの樹脂が本体部26内で樹脂通路
(図示省略)をそれぞれ経由し、成形ダイ18に到達す
る。これにより、成形ダイ18の押出し用開口28を介
してこれらの樹脂の中心に線材110が芯材として組み
込まれたモールディング100が押出し経路(A−B)
の下流側に連続的に押し出される。
【0031】この押し出されたモールディング100
が、サイジング52が設けられた水槽54で冷却されな
がら製品の設計サイズに仕上げられ、更に下流側に送り
出される。次に、この送り出されたモールディング10
0が、引張ローラ56,58の上流側端部に至ると、オ
ペレータが外部入力装置48を操作して測定開始の指令
及びモールディング100の溝リップ80の突出長設定
データ,溝リップ間隔設定データ等を順次入力する。
【0032】ロータリエンコーダ50で検出されたモー
タ回転数に対応するパルス信号をコントローラ42が取
り込み、送りだされたモールディング100の長さ測定
が開始される。コントローラ42により、この測定デー
タに同期して、パルス発生器44及びモータ・ドライバ
46を介してモータ32の回転制御がなされ、このモー
タ32の回転が運動変換機構34によりスライダ22の
往復運動に変換される。これにより、スライダ22と共
に加工刃12が図1ないし図4の矢印E又はF方向に直
線移動し、加工刃12の刃先部12Aの位置制御がなさ
れる。
【0033】このようにして、成形ダイ18から送りだ
されたモールディング100の長さに応じ、加工刃12
の刃先部12Aが、モールディング100の加工部位で
ある溝リップ80に対して進退させられる。この時、加
工刃12が、ヒータ14によって、押出し材料である樹
脂の融点近くの温度に加熱され、加工刃12によって、
溝リップ80が溶切断される。これにより、溝リップ8
0の突出長が、モールディング100の長手方向に沿っ
て所望の態様で変化させられる。
【0034】例えば、図5に示されるような、モールデ
ィング100を形成する場合、側部モールディング10
0Aから上部モールディング100Bの成形に移行させ
るには(図5においてこの移行部を第1の徐変部L1で
示す)、成形途中において、加工刃12を矢印Eの方向
に徐々に直線移動させると、溝リップ80の突出長が漸
次短くなって、車体取付け状態において、この溝リップ
80とフロントガラスとの間で形成されるレインガータ
ーの深さが漸次浅くなって消失している形状の上部モー
ルディング100Bの成形に移行される。
【0035】逆に、上部モールディング100Bから側
部モールディング100Aの成形に移行させるには(図
5においてこの移行部を第2の徐変部L2で示す)、成
形途中において、加工刃12を矢印Fの方向に徐々に直
線移動させると、溝リップ80の突出長が漸次長くなっ
て、車体取付け状態において、この溝リップ80とフロ
ントガラスとの間で形成されるレインガーターの深さが
漸次深くなり、加工刃12が最大後退位置に達すると、
以後一定突出長の溝リップ80が成形される。
【0036】以上説明したように、本実施例によると、
厚肉の加工刃12が使用されているため、熱容量が大き
くて温度変化が少なく、高温の加熱にも耐えられる。こ
のため、加工刃12を電気ヒータ14により、成形樹脂
の融点近くに加熱することにより、モールディング10
0の加工部位である溝リップ80が加工刃12により溶
切断され、押し出し直後のモールディング100が高温
状態にある間に切断が行なわれるので丸みが出て切除面
が滑らかになる。また、溶切断で有るため、加工刃12
の刃先12Aの磨耗が少なく、長期間に渡って光沢のあ
る円滑な切り口を維持することができる。
【0037】また、加工刃12は、工具鋼を切削加工し
て作るので、刃先の形状を自由に設定することができ
る。押出し直後にモールディング100の溝リップ80
を溶切断するので、押出し速度が速くなっても、殆ど影
響を受けることがないとともに、押出しヘッド20とし
て通常のものを使用することができる。
【0038】さらに、押出しヘッド20の下流側に配置
された引張ローラ56,58の駆動モータ(図示省略)
の回転数をロータリエンコーダ50により検出するよう
にしたことから、仮に、線材110が埋設されないタイ
プのモールディングの成形の際であっても、溝リップの
突出長を外部入力装置48による入力データで設定され
たように長手方向に沿って変更することができ、この入
力データを変更することにより、溝リップの突出長を任
意に変更することができる。
【0039】なお、オペレータが所望のデータを入力す
るタイプの上記のコントローラ42に代えて、外部入力
がなくても予め定められたプログラムに従って加工刃駆
動機構30を制御するタイプのコントローラを使用して
も良く、このようにすれば、自動的にモールディング1
00を連続生産することができる。
【0040】また、上記実施例においては、押出し品成
形装置10を用いてフロントガラス用モールディングを
形成する場合を例示したが、リヤガラス用のモールディ
ングの成形に使用したり、その他の長手方向に沿ってそ
の断面形状が変化する押出し品の成形に使用しても良
い。
【0041】さらに、上記実施例では、押出しに対する
抵抗力を不要に増加させないため、加工刃を成形ダイか
ら幾分離間させた場合を例示したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、加工刃を押出金型に接して摺動
させるものであっても良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
樹脂等の押出しにより成形されるモールディングを加工
する際に、円滑な切り口を長期に渡って維持することが
できるという従来にない優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモールディング加工装置の一実施例の
主要部を示す概略斜視図である。
【図2】図1のモールディング加工装置の全体を示す概
略斜視図である。
【図3】図1のモールディング加工装置が組み込まれた
押出し品成形装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図2のモールディング加工装置によるモールデ
ィング加工方法を示す図である。
【図5】モールディングの加工の一例を説明するための
図である。
【符号の説明】
10 モールディング加工装置 12 加工刃 14 電気ヒータ(加熱手段) 18 成形ダイ(押出金型) 28 押出し用開口 30 加工刃駆動機構 80 溝リップ(加工部位) 100 モールディング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出金型の押出し用開口を介して連続的
    に押し出される樹脂製のモールディングを加工するに際
    し、加熱手段により加熱された厚肉の加工刃の先端部を
    前記連続的に押し出されるモールディングの押し出し直
    後の加工部位に対し進退させ、前記加工刃により溶切断
    するモールディング加工方法。
  2. 【請求項2】 押出金型の押出し用開口に近接した位置
    で前記押出金型の押出し側の端面に沿って往復移動する
    厚肉の加工刃と、この加工刃を駆動すると共に、前記加
    工刃の先端部を前記押出し用開口を介して押し出された
    モールディングの加工部位に進退させる加工刃駆動機構
    と、前記加工刃を加熱する加熱手段と、を有するモール
    ディング加工装置。
JP5005866A 1993-01-18 1993-01-18 モールディング加工方法及びその装置 Pending JPH06210700A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012075524A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Nihon Covidien Kk 医療用チューブの製造装置、製造方法および医療用チューブ

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