JPH06209912A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JPH06209912A
JPH06209912A JP5005948A JP594893A JPH06209912A JP H06209912 A JPH06209912 A JP H06209912A JP 5005948 A JP5005948 A JP 5005948A JP 594893 A JP594893 A JP 594893A JP H06209912 A JPH06209912 A JP H06209912A
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JP
Japan
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subject
magnetic field
puncture needle
coil
magnetic resonance
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JP5005948A
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English (en)
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Ikuji Seo
育弐 瀬尾
Hitoshi Yamagata
仁 山形
Kohei Adachi
公平 安達
Seishi Nozaki
▲晴▼司 野▲崎▼
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、磁気共鳴イメージング装置において
局所表面コイルシステムを用いることにより被検体の局
所領域の磁気共鳴画像を容易に取得することを特徴とす
る。 【構成】本発明の磁気共鳴イメージング装置では、被検
体Pの曲率に合わせてフレーム1が被検体の上部あるい
は下部に配置され、このフレーム1に表面コイル5がフ
レーム1に沿って移動可能なように取付けられる。表面
コイル5は被検体の局所領域を撮影するために用いら
れ、その撮影可能範囲は傾斜磁場の線形性保証領域とR
Fコイルの撮影視野の重複領域3となる。ドライブコン
トローラ6は表面コイル5をフレーム1に沿って移動す
るような制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴イメージング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、穿刺の位置決め、画像診断装置に
よるガイド下でのPTCA(Percutaneous Translumina
l Coronary Angioplasty)、TAE(Transcatheter Ar
terialEmbolization )、X線コンピューテッドトモグ
ラフィ(CT)を用いた門脈選択撮影、マイクロ波によ
る癌組織照射治療の位置決め等においては、X線診断装
置、超音波診断装置等が用いられている。これらの装置
に対しては、いずれもリアルタイムで画像取得が可能で
あることが要求されている。
【0003】ところで、無侵襲で被検体の任意の断面の
3次元撮影、断層撮影を行うことが可能な磁気共鳴イメ
ージング(MRI)装置は、現在、医療現場で広く用い
られている。このようなMRI装置においては、その撮
影時間は数分から数十分となり、撮影に時間がかかる。
しかし、最近では、数十ミリ秒から数秒で撮影できる超
高速撮影技術が開発され、MRI装置に用いられ始めて
いる。
【0004】ここで、例えば、従来のMRI装置によっ
て局所高分解能MR画像を取得する場合において、撮影
位置の周りを覆う通常の傾斜磁場コイルを用いると、被
検体の関心領域における傾斜磁場強度を大きくする必要
があるので、傾斜磁場コイルに供給する電流値を大きく
しなければならない。このためには、傾斜磁場電源の増
設等、設備の大幅な変更が不可欠であるが、この実現は
非常に困難である。
【0005】しかし、最近では、被検体の任意位置の局
所高分解能MR画像を得るために、所定位置に設置が可
能な平面状で小型の表面傾斜磁場コイルおよび表面RF
コイルが開発され、今後の普及が期待されている。な
お、これらのコイルの詳細は、Z. H. Cho and J. H. Y
i: “A Novel Type of Surface Gradient Coil ”, Jou
rnal of Magnetic Resonance 94, 471-485 (1991) に
記載されている。
【0006】なお、人体等の被検体の曲率に合わせた平
板状の表面傾斜磁場コイルによって発生する傾斜磁場強
度の線形性を維持できる範囲の中心と、被検体の曲率に
合わせた曲面あるいは平面の表面RFコイルの視野の中
心が一致するようにそれらのコイルが配置されたシステ
ムを表面局所コイルシステムと呼ぶ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、穿刺等の位
置決めにおいて、X線診断装置、あるいはX線CT装置
を用いた場合、人体の被爆等を考慮すると、X線照射量
が制限されるという問題があった。
【0008】また、超音波診断装置を用いた場合、得ら
れる超音波画像におけるスライス厚が厚いため、画像上
では細い穿刺針は判別されにくく、さらに、穿刺針は超
音波エコーの反射も少ないため、画像上において穿刺針
の位置が見えにくいという問題があった。
【0009】さらに、これらの画像診断装置において
は、、いずれの装置の2次元画像表示しか行うことがで
きないので、3次元的な位置の把握が困難であるという
問題があった。
【0010】さらにまた、表面局所コイルシステムで
は、表面傾斜磁場コイルの傾斜磁場強度の線形性の保証
領域と表面RFコイルの視野が重なる領域は従来の傾斜
磁場コイルの傾斜磁場強度の線形性の保証領域と表面R
Fコイルの視野が重なる領域と比較して小さいので、被
検体の任意位置を撮影することができないという問題が
あった。
【0011】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、本発明は、表面局所コイルシステムを用いることに
よって、被検体の局所領域の高分解能MR画像を容易に
取得することができるMRI装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気共鳴イメー
ジング装置は、被検体の局所領域に対する傾斜磁場およ
びRF磁場を発生するコイル手段と、被検体に沿って配
置され、コイル手段が移動可能なように取付けられるフ
レーム手段と、フレーム手段に移動可能に取付けられた
コイル手段をフレーム手段に沿って移動させる移動手段
と、被検体の所定の関心領域に対する傾斜磁場およびR
F磁場を発生させるような位置にコイル手段を移動させ
るように移動手段を制御する制御手段とを有することを
特徴とする。
【0013】また、本発明の磁気共鳴イメージング装置
は、被検体に沿って配置され、被検体の局所領域に対す
る傾斜磁場をそれぞれ発生する複数の傾斜磁場発生コイ
ル手段と、被検体に沿って配置され、被検体の局所領域
に対するRF磁場を発生するRF磁場発生コイル手段
と、被検体の関心領域に対する傾斜磁場およびRF磁場
を発生させるように、複数の傾斜磁場発生コイル手段と
RF磁場発生コイル手段を制御する制御手段とを有し、
制御手段は被検体の所定の関心領域に対する傾斜磁場お
よびRF磁場を発生させるような位置に配置されている
傾斜磁場発生コイル手段とRF磁場発生コイル手段に電
流を供給することを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の磁気共鳴イメージング装
置は、被検体に対して所定の角度で穿刺針を挿入/引出
することが可能な穿刺針移動手段と、穿刺針移動手段に
よる被検体に対する穿刺針の挿入/引出中、穿刺針を含
む被検体の関心領域の断面に関する磁気共鳴画像をリア
ルタイムで取得する取得手段と、取得された磁気共鳴画
像を表示する表示手段とを有することを特徴とする。
【0015】さらにまた、被検体に対して所定の角度で
穿刺針を挿入/引出することが可能な穿刺針移動手段
と、被検体に挿入/引出される穿刺針の角度を調整する
調整手段と、調整手段によって調整された所定角度で穿
刺針が被検体に対して穿刺針移動手段によって挿入/引
出されている場合、穿刺針を含む被検体の関心領域の断
面に関する磁気共鳴画像をリアルタイムで取得する取得
手段と、取得された磁気共鳴画像を表示する表示手段と
を有することを特徴とする。
【0016】そのうえに、被検体の所定領域に関する磁
気共鳴画像を取得する第1取得手段と、取得された磁気
共鳴画像に従って所定位置を特定する特定手段と、被検
体の所定領域よりも狭い局所領域に関する磁気共鳴画像
を取得する第2取得手段と、第2取得手段を被検体に沿
って移動させる移動手段とを有し、移動手段は特定手段
によって特定した所定位置に第2取得手段を移動させる
ことを特徴とする。
【0017】
【作用】以上のような構成により、従来のMRI装置に
おいて、傾斜磁場電源の増設等、設備を大幅に変更する
ことなく、任意位置の局所高分解能MR画像を取得、表
示することができる。また、高速撮影技術を用いると、
リアルタイムでMR画像の表示を行うことができるた
め、穿刺等の治療を容易に行うことができる。
【0018】さらに、従来の撮影方法によって得られた
大領域の位置決め用MR画像を用いて穿刺針を含む穿刺
断面を設定し、設定された穿刺断面を表示するようにパ
ラメータを設定することによって、概略的な読影対象の
穿刺断面を容易に得ることができる。
【0019】さらにまた、穿刺を行う場合、医師が穿刺
針をMRI装置の外部から操作し、穿刺針の動きに応じ
て、穿刺断面を自動的に表示することにより、穿刺を容
易に行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。まず、第1の実施例について説明する。
【0021】図1は、本発明の第1の実施例である磁気
共鳴イメージング(MRI)装置の表面局所コイルシス
テムの構成を示す概略図である。図1に示す表面局所コ
イルシステムでは、人体等の被検体Pの曲率に合わせて
配置されるフレーム1の決められた範囲で表面コイル5
が連続して機械的に移動可能である。
【0022】被検体上部撮影用の上置き型システム(図
1(a)参照)、あるいは被検体下部撮影用の下置き型
システム(図1(b)参照)を用いた場合、被検体Pの
任意の位置に対して撮影が可能である。表面局所コイル
システムを被検体Pの表面に沿って移動できるように配
置すると、被検体Pの任意の位置を表面局所コイルシス
テムを用いて撮影することができる。
【0023】図2は図1に示す表面局所コイルシステム
の表面コイル5の構成を示す図である。図2に示すよう
に、表面コイル5は、表面傾斜磁場コイル7および表面
RF(radio frequency )コイル9によって構成され
る。表面傾斜磁場コイル7で発生する傾斜磁場強度の線
形性の保証領域と表面RFコイル9の撮影視野が重複す
る重複領域3は、フレーム1上の表面コイル5の機械的
な移動によって被検体Pに沿って移動することができる
ので、被検体Pの多くの局所領域に対する局所撮影が容
易となる。
【0024】図3および図4は、表面コイルがフレーム
に沿って被検体の周囲を機械的に移動するための機構を
示す図である。図3において、フレーム10は、2重レ
ール11、3点支持ローラ12、および表面コイル5に
よって構成される。また、図4においては、フレーム1
5は、レール16、2重ローラ17および表面コイル5
によって構成される。従って、ドライブコントローラ6
の制御によって、表示コイル5をフレーム10、15に
沿って機械的に移動させることにより、被検体Pの関心
領域21の撮影が容易となる。
【0025】また、第1の実施例の表面局所コイルシス
テムで用いられる表面コイル5では、従来の傾斜磁場コ
イルと比較して、小電流を供給することによって大きな
傾斜磁場強度を得ることができる。従って、傾斜磁場電
源の増設等のように設備を大幅に変更することなく、被
検体の任意の局所領域の高分解能MR画像をリアルタイ
ムで得ることができる。これによって、被検体の任意位
置の局所高分解能MR画像を表示することができる。
【0026】以上のように、第1の実施例では、1つの
表面コイルをフレームに沿って機械的に移動させること
によって被検体の任意位置を広範囲にわたって撮影する
ことができる。次に、本発明の第2の実施例について説
明する。
【0027】図5は、本発明の第2の実施例であるMR
I装置における表面局所コイルシステムの構成を示す図
である。なお、図5(a)は寝台19に置かれた被検体
Pに表面局所コイルシステム20を配置した場合の上面
図、図5(b)はその場合の断面構成図である。図5に
示す第2の実施例では、第1の実施例のように機械的な
移動機構を用いることなく電気的な機構によって表面コ
イルを等価的に移動させる。
【0028】すなわち、図5(b)に示すように、被検
体Pの周囲には、表面RFコイルとして用いられるフェ
イズドアレイコイル20a、シールドコイル20b、複
数の表面傾斜磁場コイル20c、20d、20eが被検
体Pの曲率に応じて配置される。被検体Pに対する撮影
位置としての関心領域21に応じて、これらの表面傾斜
磁場コイル20c、20d、20eの中から最適な位置
に配置されている1つの表面傾斜磁場コイルがマルチ表
面コイルセレクタ22によって選択される(図6参
照)。従って、増幅器23からの出力がマルチ表面コイ
ルセレクタ22を介して選択された表面傾斜磁場コイル
に供給され、これによって選択された表面傾斜磁場コイ
ルで傾斜磁場が発生する。なお、マルチ表面コイルセレ
クタ22によって選択されなかったその他の表面傾斜磁
場コイルは、カップリング防止のために電気的にオープ
ン状態となる。
【0029】また、表面RFコイルとしてフェーズドア
レイコイル20aを用いることにより、その視野感度を
深くすることができる。図7に示すように、このフェー
ズドアレイコイル20aは、複数のチャネルA、B、C
で構成される。選択された表面傾斜磁場コイルに応じて
所定のチャネルが選択され、選択されたチャネルで被検
体Pからの磁気共鳴(MR)信号が検出される。受信器
25はこのMR信号を受信するために用いられる。な
お、この受信器25はRFパルスの送信にも用いられ
る。
【0030】図8は、第2の実施例の表面局所コイルシ
ステムの構成を示す図である。図8において、表面傾斜
磁場コイル20c、20d、20eは、それぞれ互いに
直交する3方向の傾斜磁場を発生する3つのコイル、す
なわちx方向傾斜磁場Gxを発生するGxコイル24
a、y方向傾斜磁場Gyを発生するGyコイル24bお
よびz方向の傾斜磁場Gzを発生するGzコイル24c
を有している。なお、フェーズトアレイコイル24a、
シールドコイル20bおよび表面傾斜磁場コイル24
a、24b、24cは階層構造となっている。
【0031】このような配置により、連続的に撮影領域
が設定でき、被検体の任意位置に対して撮影が可能とな
る。なお、第2の実施例の場合も第1の実施例の場合と
同様に、上置き型システムあるいは下置き型システムを
配置することによって、被検体の広範囲にわたる任意位
置に対して撮影が可能となる。さらに、第3の実施例に
ついて説明する。
【0032】ところで、被検体の局所位置に対して高分
解能MR画像がリアルタイムで得られれば、穿刺等の位
置決めにおいてMRI装置を用いることができる。しか
し、従来のMRI装置では、撮影位置の周囲は静磁場発
生磁石で覆われているため、例えば、穿刺において医師
が穿刺針を直接操作することはできない。従って、以下
に示すような装置が用いられる。
【0033】図9は、被検体に対する穿刺針の挿入角を
制御し、所定の挿入角で被検体に穿刺針を挿入すること
が可能な本発明の第3の実施例である穿刺針駆動装置の
概略を示す図である。図9において、穿刺針駆動装置3
1は静磁場発生磁石内に配置される。静磁場発生磁石の
外から穿刺針30の動きに連動するマニュピレータ(後
述)を医師等が操作することによって、穿刺針30が図
中矢印の方向に移動する。
【0034】図10は、穿刺針駆動装置がフレーム上を
連続して移動可能であるように穿刺針駆動装置がフレー
ムに取付けられる場合を説明するための図である。な
お、図10(a)は穿刺針駆動装置が取付けられたフレ
ームの上面図、図10(b)は穿刺針駆動装置が取付け
られたフレームと被検体の断面図、図10(c)は穿刺
針駆動装置が取付けられたフレームと被検体の側面図で
ある。
【0035】穿刺針駆動装置31は、寝台34上に載せ
られた被検体Pに配置されたフレーム33に取付けら
れ、モータ等の移動装置(図示しない)によってフレー
ム33に沿って機械的に移動する。
【0036】図11は、被検体を静磁場発生磁石内に入
れる前に医師等が手動でフレームに穿刺針駆動装置を取
付けて固定する場合を説明するための図である。図11
(a)はネジ穴が設けられているフレームの上面図、図
11(b)はこのようなフレームに取付けられる穿刺針
駆動装置と被検体の側面図である。穿刺針駆動装置31
は、ネジ穴が設けられたフレーム35上の任意の位置に
予め固定される。
【0037】なお、撮影によって得られるMR画像に影
響を与えないように、穿刺針駆動装置31は、全て非磁
性、絶縁体とし、水素元素をできるだけ含まない物質、
例えば、セラミック、プラスティック等で構成される。
【0038】ところで、第1の実施例における上置き型
表面局所コイルシステムには、この穿刺駆動装置31を
適用することができる。この場合、表面局所コイルシス
テムによって取得されたMR画像と穿刺針30の位置関
係は一定であるため、医師等にとっては穿刺針30の位
置が把握しやすいという利点がある。さらにまた、本発
明の第4の実施例について説明する。
【0039】実際に穿刺を行う場合、被検体Pに対する
穿刺針30の挿入角の微調整を行うことが必要となる。
この時、表面局所コイルシステムを用いて穿刺断面(図
12に示すような穿刺針30を含む任意断面)36がリ
アルタイムで表示装置(図示しない)に表示される。
【0040】図13は本発明の第4の実施例である穿刺
システムの構成を示す図である。図13において、静磁
場発生磁石36の外に置かれたマニュピレータ37が医
師等によって操作され、これによって、フレーム33に
取付けられた穿刺駆動装置31の穿刺針30が移動する
ことになる。
【0041】マニュピレータ37は、図14に示すよう
にジョイスティック型であり、図14および図15に示
すような角度(θ1、θ2、φ、ψ)を被検体Pに対す
る穿刺針30の挿入角度として読取り、読取られた角度
を基にしてフレーム33に相似した形状のフレーム39
上のジョイスティック38と表示装置に表示されている
穿刺断面36内の穿刺針30の位置関係が一致するよう
に穿刺針30を移動させる。
【0042】なお、図14および図15において、θ1
は穿刺針30がフレーム39に接する場合のフレーム3
9の法線とy軸との成す角度、θ2は穿刺針30がθ1
の角度で移動した位置に設定されるy′軸と穿刺針30
がとの成す角度、φはx′z′平面に投影された穿刺針
30とx′軸との成す角度、ψは穿刺針30の回転角、
座標系x′y′zは静磁場発生磁石で用いられる直交座
標系xyzをz軸を中心にして角度θ1だけ回転するこ
とによって得られる座標系である。
【0043】穿刺針30の挿入角度が設定された後、穿
刺針30を被検体Pに挿入するために、マニュピレータ
37に設けられた穿刺針挿入スイッチ37aが医師等に
よって押される。この穿刺針挿入スイッチ37aが押さ
れている間、穿刺針30は被検体Pに挿入され続ける。
【0044】なお、穿刺針30は、前述したように、セ
ラミック等の非磁性の絶縁体であるため、撮影において
穿刺針30に関するMR信号(エコー信号)は得られな
い。従って、穿刺針30に関するMR画像データの濃度
値はその周辺のMR画像データの濃度値と比較して小さ
くなり、穿刺針30のMR画像はその周辺のMR画像と
比べて暗くなっている。そのため、穿刺針30のMR画
像とその周辺のMR画像のコントラストを比較すること
によって、穿刺針30の現在の挿入位置を把握すること
ができる。
【0045】穿刺位置に穿刺針30の先端部が到達した
場合、マニュピレータ37に設けられた穿刺スイッチ3
7bを押すことによって穿刺が行われる。また、穿刺針
30の引出しは、マニュピレータ37の穿刺針引出しス
イッチ37cを押すことによって行われる。穿刺針引出
しスイッチ37cが押されている間、穿刺針30は引出
され続ける。
【0046】また、穿刺針30の操作中にリアルタイム
で穿刺断面36を表示することにより、医者は穿刺針3
0を挿入しやすい最適な状態を選択することができ、穿
刺を容易に行うことができる。
【0047】ここで、図12に示す穿刺断面36の設定
方法について図16を参照して説明する。なお、穿刺断
面36は穿刺針30の挿入角度に応じて穿刺針30を含
むように設定、表示しなければならない。例えば、図1
6(a)に示すようなMR画像としてのスキャン断面4
0を図16(d)に示すようなスキャン断面43に変換
する場合について説明する。
【0048】まず、図16(a)に示すように、スキャ
ン断面40(穿刺針30を含む穿刺断面36に対応す
る)は、静磁場磁石で用いられる直交座標系xyzにお
いてx軸を中心に所定角度で回転することによって得ら
れる。
【0049】このスキャン断面40をy′軸を中心にし
て角度φだけ回転させると、図16(b)に示すような
スキャン断面41が得られる。また、スキャン断面41
をx″軸を中心にして角度θだけ回転させると、図16
(c)に示すようなスキャン断面42が得られる。従っ
て、このスキャン断面42をy″′軸を中心にして角度
ψだけ回転させることにより、図16(d)に示すよう
なスキャン断面43を得ることができる。次に、本発明
の第5の実施例について説明する。
【0050】表面局所コイルシステムを用いて撮影する
位置が決まっていない状態で表面局所コイルシステムに
よる撮影を最初に行うと、撮影領域が狭すぎることがあ
り、従って、再度撮影を行わなければならないことが生
じるため、撮影効率上好ましくない。そこで、表面局所
コイルシステムによる撮影領域を概略的に特定するた
め、従来の撮影方法を用いて3次元画像あるいはマルチ
スライス画像が最初に取得される。従って、取得された
画像を基にして表面局所コイルシステムによる撮影領域
が特定されることになる。以下、このような処理につい
て説明する。
【0051】まず、従来の撮影方法によって3次元画像
あるいはマルチスライス画像が取得される(図17
(a))。例えば、3次元画像はマウス(図示しない)
等によって指定された任意の2次元断面で抽出され、抽
出された2次元画像45が表示装置に表示される(図1
7(b))。
【0052】次に、表面局所コイルシステムによって撮
影する任意断面(斜線で示す)46が図17(b)に示
す2次元画像45上に指定される。なお、この任意断面
46を指定するためにマウス等の操作が複雑になると、
現在マウス等で2次元画像45上に示されている位置が
把握できなくなる場合がある。このような場合に対処す
るために、初期状態表示画面、すなわち、AXIAL、
CORONAL、SAGITTAL等、2次元画像45
上の位置と実際のスライス位置を容易に認識できる表示
断面に戻るようなリセットスイッチがマウス等に設けら
れる。
【0053】以上のようにして指定された2次元画像4
5上の任意断面46は表面局所コイルシステムによる撮
影対象断面として設定される。従って、図17(c)に
おいては、傾斜磁場コイル20cが選択され、任意の傾
斜磁場波形が得られるような電流が選択された傾斜磁場
コイル20cに供給される。これにより、表面局所コイ
ルシステムによって撮影する位置を容易に設定すること
ができる。
【0054】また、この表面局所コイルシステムを、前
述した第4の実施例である穿刺システムに適用すること
もできる。さらに、被検体に沿って配置されるフレーム
が寝台上をZ軸方向(被検体の体軸方向)に移動できる
ようにした場合、Z軸方向の種々の位置で穿刺断面を指
定してその表示を行うことができる。以上、本発明の実
施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定さ
れることなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形
実施が可能である。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
MRI装置において傾斜磁場電源の増設等、設備を大幅
に変更することなく、任意位置の局所高分解能MR画像
を取得、表示することができる。また、高速撮影技術を
用いると、リアルタイムでMR画像の表示を行うことが
できるため、穿刺等の治療を容易に行うことができる。
【0056】さらに、従来の撮影方法によって得られた
大領域の位置決め用MR画像を用いて穿刺針を含む穿刺
断面を設定し、設定された穿刺断面を表示するようにパ
ラメータを設定することによって、概略的な読影対象の
穿刺断面を容易に得ることができる。
【0057】さらにまた、穿刺を行う場合、医師が穿刺
針をMRI装置の外部から操作し、穿刺針の動きに応じ
て、穿刺断面を自動的に表示することにより、穿刺を容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるMRI装置におけ
る局所表面コイルシステムの構成を示す概略図。
【図2】図1に示す局所表面コイルシステムの表面コイ
ルの構成を示す図。
【図3】図1に示す局所表面コイルシステムの表面コイ
ルをフレームに沿って機械的に移動させるための1つの
機構を示す図。
【図4】図1に示す局所表面コイルシステムの表面コイ
ルをフレームに沿って機械的に移動させるための他の機
構を示す図。
【図5】本発明の第2の実施例であるMRI装置におけ
る表面局所コイルシステムの構成を示す図。
【図6】図5に示す局所表面コイルシステムの表面傾斜
磁場発生コイルのデカップリングを説明するための図。
【図7】図5に示す局所表面コイルシステムのRFコイ
ルとして用いられるフェイズドアレイコイルのチャネル
構成を説明するための図。
【図8】図5に示す表面局所コイルシステムの構成を示
す図。
【図9】本発明の第3の実施例であるMRI装置におけ
る穿刺針駆動装置の概略を示す図。
【図10】マニュピレータによって図9に示す穿刺針駆
動装置がフレーム上を連続して移動可能なように穿刺針
駆動装置がフレームに取付けられる場合を説明するため
の図。
【図11】図9に示す穿刺針駆動装置をフレームに取付
けて固定する場合を説明するための図。
【図12】表示される穿刺針を含む穿刺断面を説明する
ための図。
【図13】本発明の第4の実施例であるMRI装置にお
ける図9に示す穿刺針駆動装置を有する穿刺システムの
構成を示す図。
【図14】図13に示す穿刺システムにおけるマニュピ
レータの構成を示す図。
【図15】図9に示す穿刺針駆動装置における被検体に
対する穿刺針の挿入角を説明するための図。
【図16】図12に示す穿刺断面の設定を説明するため
の図。
【図17】本発明の第5の実施例であるMRI装置にお
ける撮影方法を説明するための図。
【符号の説明】
P…被検体、1、10、15、33、35、39…フレ
ーム、5…表面コイル、7…表面傾斜磁場コイル、9…
表面RFプローブ、11…2重レール、12…3点支持
ローラ、16…レール、17…2重ローラ、19、35
…寝台、20…表面局所コイルシステム、20a…フェ
イズドアレイコイル、20b…シールドコイル、20
c、20d、20e…表面傾斜磁場コイル、22…マル
チ表面コイルセレクタ、23…増幅器、24a…Gxコ
イル、24b…Gyコイル、24c…Gzコイル、25
…受信器、30…穿刺針、31…穿刺針駆動装置、37
…マニュピレータ、38…ジョイスティック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野▲崎▼ ▲晴▼司 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の局所領域に対する傾斜磁場およ
    びRF磁場を発生するコイル手段と、 被検体に沿って配置され、コイル手段が移動可能なよう
    に取付けられるフレーム手段と、 フレーム手段に移動可能に取付けられたコイル手段をフ
    レーム手段に沿って移動させる移動手段と、 被検体の所定の関心領域に対する傾斜磁場およびRF磁
    場を発生させるような位置にコイル手段を移動させるよ
    うに移動手段を制御する制御手段とを有することを特徴
    とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】 被検体に沿って配置され、被検体の局所
    領域に対する傾斜磁場をそれぞれ発生する複数の傾斜磁
    場発生コイル手段と、 被検体に沿って配置され、被検体の局所領域に対するR
    F磁場を発生するRF磁場発生コイル手段と、 被検体の関心領域に対する傾斜磁場およびRF磁場を発
    生させるように、複数の傾斜磁場発生コイル手段とRF
    磁場発生コイル手段を制御する制御手段とを有し、 制御手段は被検体の所定の関心領域に対する傾斜磁場お
    よびRF磁場を発生させるような位置に配置されている
    傾斜磁場発生コイル手段とRF磁場発生コイル手段に電
    流を供給することを特徴とする磁共鳴イメージング装
    置。
  3. 【請求項3】 被検体に対して所定の角度で穿刺針を挿
    入/引出することが可能な穿刺針移動手段と、 穿刺針移動手段による被検体に対する穿刺針の挿入/引
    出中、穿刺針を含む被検体の関心領域の断面に関する磁
    気共鳴画像をリアルタイムで取得する取得手段と、 取得された磁気共鳴画像を表示する表示手段とを有する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 【請求項4】 被検体に対して所定の角度で穿刺針を挿
    入/引出することが可能な穿刺針移動手段と、 被検体に挿入/引出される穿刺針の角度を調整する調整
    手段と、 調整手段によって調整された所定角度で穿刺針が被検体
    に対して穿刺針移動手段によって挿入/引出されている
    場合、穿刺針を含む被検体の関心領域の断面に関する磁
    気共鳴画像をリアルタイムで取得する取得手段と、 取得された磁気共鳴画像を表示する表示手段とを有する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 【請求項5】 被検体の所定領域に関する磁気共鳴画像
    を取得する第1取得手段と、 取得された磁気共鳴画像に従って所定位置を特定する特
    定手段と、 被検体の所定領域よりも狭い局所領域に関する磁気共鳴
    画像を取得する第2取得手段と、 第2取得手段を被検体に沿って移動させる移動手段とを
    有し、 移動手段は特定手段によって特定した所定位置に第2取
    得手段を移動させることを特徴とする磁気共鳴イメージ
    ング装置。
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