JPH0620954B2 - 折りたたみ製品の搬送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、支持兼案内装置に配置され折りたたみ背部の
下側に係合する手段に案内された折りたたみ製品の搬送
装置に関する。

従来の技術 印刷製品、折りたたまれた製品若しくは枚葉紙の従来の
搬送装置は、ほぼ純粋な搬送目的に、例えば折り機から
折りたたみ製品をパイル若しくは貯蔵ロールの形の貯蔵
システムに移すために使用されている。この場合、貯蔵
システムは搬送システムから完全に分離されている。貯
蔵されている折りたたみ製品を引き続き加工するため、
たとえば重ね工程のため若しくは新聞内への折り込みの
そう入のためには、折りたたみ製品を開く付加的な装置
が使用されねばならない。従って、公知の搬送兼貯蔵シ
ステムは多くのスペースを必要とし、後続の加工の要求
の強い自動過程にとっては適さない。

発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は、特に折りたたみ製品を搬送しかつ貯蔵
するために適した搬送装置を提供し、この搬送装置が折
りたたみ製品の重ね並びに折り込みのそう入を可能にす
るようにすることである。

問題点を解決するための手段 前記課題を解決するために本発明の手段では、互いにジ
グザグに若しくはアコーデオン状に結合されて折りたた
み製品を収容し互いに引き離し並びに押したたみできか
つ案内に沿って運動可能なセグメントがセグメントの下
側若しくは上沿に配置された循環する搬送装置によって
移動させられるようになっている。

発明の利点 本発明に基づく構成により搬送装置が本来の搬送機能だ
けではなく貯蔵機能をも有すると共に、折りたたみ製品
の重ね並びに折り込みのそう入を行なえるようになって
おり、その結果付加的な装置が不必要となり、所要スペ
ースが小さくなる。

本発明の有利な実施態様が特許請求の範囲第２項以下に
記載してある。

実施例 図面に示すように、供給しようとする折りたたみ製品及
び枚葉紙の支持兼案内装置として、ジグザグに上側及び
下側を互いに結合（例えば溶接）された弾性的な薄板の
形の、有利には側部でガイドレールに案内されたセグメ
ント１が用いられている。このように薄板から成り互い
にジグザグに若しくはアコーデオン状に結合されたセグ
メント１はガイドレールに沿って引き離されかつ押した
たまれ、従って押したたまれた状態での折りたたみ製品
のコンパクトな貯蔵及び引き離された状態での重ね兼そ
う入過程が可能である。この場合、処理しようとする折
りたたみ製品は互いに結合された２つのセグメント１に
ほぼ屋根形に載っており、その結果セグメント１の引き
離しに際し、セグメントに載っている折りたたみ製品が
開かれる。前記形式の薄板若しくはセグメント１の種々
の構造が本発明の***国出願と同時出願の***国特許出
願PB３３８２号明細書に詳細に記載されている。

第１図に示すように、互いにジグザグに若しくはアコー
デオン状に結合されたセグメント１から成る搬送兼貯蔵
装置２は矢印３の方向に移動して例えば貯蔵部（詳細に
は図示せず）を形成するようになっており、この場合搬
送行程に沿って第１図ではセグメント１が拡開されてお
り、その結果セグメント内に折りたたみ製品が収容され
る。

本発明に基づく搬送装置は第１図の実施例では循環する
無端のベルト１０から成っており、ベルト１０は転向ロ
ーラ４，５，６，７，８，９を介して案内されている。
搬送行程の距離を変えるために、満たされる貯蔵部の寸
法に合わせて少なくとも１つの転向ローラ（第１図では
転向ローラ４）が左側へ移動可能である。転向ローラ４
と同時に別の転向ローラ５がベルト長さ補償ローラとし
て一緒に移動させられる。もちろんセグメント１若しく
は搬送兼貯蔵装置２の幅に相応して複数のベルトが並べ
て配置されるか、ベルト１０の幅が相応に広げられる。
有利には転向ローラ４と９との間に旋回可能なローラ１
１が支持ローラとして配置される。それというのはセグ
メント１若しくは搬送兼貯蔵装置２の移動運動のために
セグメント１若しくは搬送兼貯蔵装置が有利にはわずか
に持ち上げられ、セグメント若しくは搬送兼貯蔵装置の
重量によってベルト１０が搬送行程に沿って負荷される
からである。搬送兼貯蔵装置２の持ち上げは、符号１３
で示す区域で転向ローラ９に乗り上げる際に生じる。従
って、セグメントが側部案内として役立つレール１４か
らわずかに離され、その結果特に搬送速度の高い符号１
５で示す区域の摩擦が過度に大きくなることはない。貯
蔵、すなわちセグメント１の押したたみを行ないたい場
合、搬送兼貯蔵装置２は符号１６で示す区域で転向ロー
ラ４から再び下方へ走行し、セグメント１が再びレール
１４に降され、符号１７の区域で貯蔵部に押したたまれ
る。

転向ローラ４及び５の軸は互いに堅く結合されかつ貯蔵
部における押したたみ速度に相応して矢印１８の方向へ
運動させられる。残りの転向ローラ６〜９は定置に位置
している。矢印１９の方向への搬送を行なう場合には、
転向ローラ４，５は矢印２０の方向へ運動させられる。

これによって貯蔵部は符号１７の区域でくずされ、すな
わちセグメント１が順次に引き離され、セグメントの上
側が開かれる。この場合、符号１６の区域でセグメント
１１が再びかるく持ち上げられ、そのままの状態で符号
１５の区域を矢印１９の方向へ搬送される。送りに相応
してローラ１１が順次に離反旋回させられる。

第２図には周期的な搬送のための搬送兼貯蔵装置が示し
てある。搬送兼貯蔵装置の構造は第１図の実施例のもの
に相応している。周期的な収容及び引き続く案内のため
に付加的に少なくとも１つのウォーム２２が用いられ
る。第２図の実施例では搬送兼貯蔵装置２の矢印２１の
方向での正確な引き離しのために２つのウォームが用い
られている。有利にはウォームは矢印２１の方向で増大
するリードを有しており、リードの端部、すなわち最大
寸法は無端の歯付きベルト２３に取付けられた連行部材
２４の間隔に相応させたい。第２図で左側に示す押した
たまれたセグメント１から成る貯蔵部が矢印２１の方向
でくずされ、すなわち引き離されると、ウォーム２２が
折りたたまれているセグメント１内に進入してセグメン
トを回転しながら互いに引き離し、その結果歯付きベル
ト２３の連行部材２４への周期的な供給が行なわれる。
この場合、搬送兼貯蔵装置２が符号２６の区域で歯付き
ベルト２３へ乗り上げる際にわずかに持ち上げられ、レ
ール１４から離される。ウォーム２２、歯付きベルト２
３及び転向ローラ８，９が関連機構として矢印２７の方
向に貯蔵部の搬出速度で運動する。

周期的な搬送区域２８を越えて引き続き搬送を行ないた
い場合には、搬送兼貯蔵装置２は歯付きベルト２３から
ベルト１０に移され、このベルトによって送られる。こ
の場合、運動させられる転向ローラ９と定置の転向ロー
ラ４との間の長さが次第に増大するので、ベルトを支持
するために順次に支持ローラ１１が接続され、搬送兼貯
蔵装置がレール１４から確実に離される。

さらに第２図には、折りたたみ製品の欠如の発生に際し
上側から折りたたみ製品をそう入することも示してあ
る。例えばセンサ２９によって折りたたみ製品の欠如が
知らされると、欠如部は低速でセンサ３０まで送られ、
その際折りたたみ製品の欠如の数がセンサ２９を用いて
カウントされる。次いで搬送が停止され、必要な折りた
たみ製品３１がつかみ装置３２を用いてストック貯蔵部
３３から取り出される。ストック貯蔵部は、その下側に
位置する搬送兼貯蔵装置と同じように構成されている。
折りたたみ製品３１は上側からセグメント１内に落され
る。例えば矢印２１の方向で別の箇所に緩衝区域が形成
されていてよく、その結果搬送兼貯蔵装置が減速しない
速度で作動できる。

第３図〜第６図には折りたたみ製品３６，３７の引き渡
し若しくは重ねあるいはそう入の可能性が示してある。
貯蔵部３４，３５への上下に位置する搬送兼貯蔵装置
２，２′の周期的な搬送は、同じ形式で構成された装置
を用いて行なわれる。両方の搬送兼貯蔵装置２，２′は
周期的に重なり合って走行させられ、上側の搬送兼貯蔵
装置２がセグメント１内に位置する開いた折りたたみ製
品３６内に進入して、折りたたみ製品の背部でセグメン
トの舌状部３８，３９に係合し、舌状部は引き離しに際
し開かれる。

第４図〜第６図は折りたたみ製品の段階的な引き渡しを
示している。第６図の平面図から明らかなように、上側
の搬送兼貯蔵装置２は相応に形成されたレール１４によ
って変位させられ、折りたたみ製品３７が第４図に示す
ように、下方に向かって解放され、開かれた折りたたみ
製品３６内をまず舌状部３８′，３９′まで滑動する。
次いで第５図に示してあるように、下側の搬送兼貯蔵装
置２′が同じく第６図に示すように変位せしめられ、折
りたたみ製品３７が完全に折りたたみ製品３６内に滑り
込む。次いで下側の搬送兼貯蔵装置２′がもとの位置へ
変位させられ、折りたたみ製品３６が受け取られた折り
たたみ製品３７と一緒に引き続き搬送される。

第７図は無端形の搬送兼貯蔵装置を示しており、この装
置においては、異なる速度で種々の箇所で作業が行なわ
れる。搬送兼貯蔵装置２は貯蔵区域４０，４１を有して
おり、貯蔵区域はループ状に敷設され直線的な搬送区分
４２とカーブ搬送装置４３から成っている。符号４４で
示す区域で例えば印刷機から折りたたみ製品若しくは印
刷製品が供給され、矢印４５の方向に搬送される。搬送
に際しすでに述べた搬送兼貯蔵装置２で引き離されたセ
グメント１は、貯蔵区域４０で押したたまれる。それと
いうのは符号４６の区域の加工速度が符号４４の区域の
供給速度よりも小さいからである。貯蔵区域４１ではか
らの搬送兼貯蔵装置２は押し合わされ、緩衝作用を生ぜ
しめる。それというのは符号４７の区域での搬出量が符
号４８の区域での供給量よりも大きいからである。貯蔵
区域４９は、符号４６の区域で供給される折りたたみ製
品を収容している。矢印５０，４５の方向の供給量はこ
こでは同じである。搬送兼貯蔵装置は、すでに述べたよ
うに引き渡しのために上下に導かれる。貯蔵区域４９は
同じく無端の搬送兼貯蔵装置として作動する。満たされ
た搬送兼貯蔵装置は符号５１の区域で取り出され、符号
４６の区域でからにされかつ符号５２の区域で再び供給
される。貯蔵区域４０からの、例えば第３図の実施例に
相応する搬送兼貯蔵装置は折りたたみ製品３６を載せか
つ符号４６の区域で折りたたみ製品３７を収容する。符
号５３の区域で折りたたみ製品の取り出しが行なわれ、
その結果すでに述べたようにからになった搬送兼貯蔵装
置は符号４８の区域で供給可能になる。

第８図は第７図の貯蔵区域４０，４１，４９の側面を概
略的に示している。上下に位置する搬送兼貯蔵装置２は
転向ローラ４〜９、ベルト１０及び歯付きベルト２１を
有している。端部位置は符号８′，９′及び２３′で示
してあり、各端部位置に円弧状搬送のためカーブ搬送装
置４３が接続されている。

カーブ搬送装置４３の有利な実施例が第９図から第１１
図に示してある。第９図で中心点５４を中心として矢印
６４の方向に回転するプレート５５は棒状の連行部材５
６を有しており、連行部材は受容リング５７に支承され
かつ案内５８によって連行される。

第１０図は第９図のＩ−Ｉ線に沿った断面を示してお
り、連行部材５６は受容リング５７の旋回点５９を中心
として旋回可能であって案内５８内を上方及び下方に摺
動する。この運動は連行部材５６の端部で回転可能なロ
ーラ６０を介して円形のカム路６１によって生ぜしめら
れる。第１１図は第１０図のII−II線に沿った断面図で
あり、各連行部材５６は搬送兼貯蔵装置２に対応して漏
斗状の受容部６２を有している。第９図では搬送兼貯蔵
装置２の転向は180゜のカーブ搬送装置を用いて行なわ
れる。この場合、搬送兼貯蔵装置２は相応に形成された
案内レール１４に沿って運動し、枚葉紙は外側で内側よ
りも大きく引き離される。プレート５５の外周における
連行部材５８の周速度は矢印６３の方向の一次関数的な
搬送速度に相応している。プレート５５の矢印６４の方
向で回転に際し、連行部材５６は符号６５で示す区域で
第１０図のローラ６０′の最下位を占めている。連行部
材は搬送兼貯蔵装置２下側を走行して、搬送兼貯蔵装置
を符号６６の区域で持ち上げる。搬送兼貯蔵装置は１８
０゜の転向の後に符号６７の区域でもとの位置へ戻さ
れ、再び案内レール上に降される。ローラ６０は符号６
６の区域に達するまで最下位を占める。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであって、第１図は、
第１実施例の側面図、第２図は第２実施例の側面図、第
３図は第３実施例の側面図、第４図及び第５図は第３実
施例の端面図、第６図は第３実施例の平面図、第７図は
第４実施例の概略的な平面図、第８図は第７図の貯蔵区
域の側面図、第９図はカーブ搬送装置の平面図、第１０
図は第９図のＩ−Ｉ線に沿った断面図、第１１図は第１
０図のII−II線に沿った断面図である。 １……セグメント、２……搬送兼貯蔵装置、３……矢
印、４，５，６，７，８及び９……転向ローラ、１０…
…ベルト、１１……ローラ、１３……区域、１４……レ
ール、１５，１６及び１７……区域、１８，１９，２０
及び２１……矢印、２２……ウォーム、２３……歯付き
ベルト、２４……連行部材、２６及び２７……矢印、２
８……搬送区域、２９及び３０……センサ、３１……折
りたたみ製品、３２……つかみ装置、３３……ストック
貯蔵部、３４及び３５……貯蔵部、３６及び３７……折
りたたみ製品、３８及び３９……舌状部、４０及び４１
……貯蔵区域、４２……搬送区分、４３……カーブ搬送
装置、４４……区域、４５……矢印、４６，４７及び４
８……区域、４９……貯蔵区域、５０……矢印、５１…
…区域、５４……中心点、５５……プレート、５６……
連行部材、５７……受容リング、５８……案内、５９…
…旋回点、６０……ローラ、６１……カム路、６２……
受容部

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】支持兼案内装置に配置され折りたたみ背部
   の下側に係合する手段に案内された折りたたみ製品の搬
   送装置において、互いにジグザグに若しくはアコーデオ
   ン状に結合されて折りたたみ製品を収容し互いに引き離
   し並びに押したたみできかつ案内に沿って運動可能なセ
   グメント（１）がセグメント（１）の下側若しくは上側
   に配置された循環する搬送装置（１０，２３）によって
   移動させられるようになっていることを特徴とする、折
   りたたみ製品の搬送装置。
2. 【請求項２】セグメント（１）が搬送装置（１０，２
   ３）によってわずかに持ち上げられるようになってお
   り、搬送装置が循環する無端の少なくとも１つのベル
   ト、チェーン若しくは歯付きベルトから成っている特許
   請求の範囲第１項記載の搬送装置。
3. 【請求項３】セグメント（１）の周期的な案内のために
   無端な歯付きベルト（２３）若しくはチェーンに連行部
   材（２４）が配置されており、連行部材間でそれぞれ１
   つのセグメント（１）が案内されるようになっている特
   許請求の範囲第１項又は第２項記載の搬送装置。
4. 【請求項４】搬送距離を変えるためにセグメント（１）
   の下側で無端のベルト、チェーン若しくは歯付きベルト
   を案内する少なくとも１つのローラ（４）が距離補償ロ
   ーラ（５）と一緒に移動できるようになっている特許請
   求の範囲第１項から第３項までのいずれか１項記載の搬
   送装置。
5. 【請求項５】搬送距離を規定するローラ（４，９）間で
   無端のベルト、チェーン若しくは歯付きベルトの上側ベ
   ルト区分の下側に支持ローラ（１１）が旋回可能に配置
   されている特許請求の範囲第１項から第４項までのいず
   れか１項記載の搬送装置。
6. 【請求項６】セグメント（１）が貯蔵区域（２５，３
   ４，３５）から、搬送方向（２１）で大きくなるリード
   の少なくとも１つのウォーム（２２）によって引き離さ
   れるようになっている特許請求の範囲第１項から第５項
   までのいずれか１項記載の搬送装置。
7. 【請求項７】２つの搬送兼貯蔵装置（２，２′）が上下
   に配置されており、上側の搬送兼貯蔵装置（２４，２）
   から折りたたみ製品（３７）が下側の搬送兼貯蔵装置
   （２′，２４′，２３′）内へ移行され若しくは下側の
   搬送兼貯蔵装置内に存在する折りたたみ製品（３６）間
   にそう入されるようになっている特許請求の範囲第１項
   から第６項までのいずれか１項記載の搬送装置。
8. 【請求項８】下側の搬送装置（２′）を用いてセグメン
   ト（１）が貯蔵部（１７）に押したたまれるようになて
   いる特許請求の範囲第７項記載の搬送装置。
9. 【請求項９】案内（１４）が湾曲区分を越えて延びてお
   り、セグメント（１）が湾曲区分で中心点（５４）を中
   心として回転可能にプレート（５５）に案内された連行
   部材（５６）によって運動させられるようになっている
   特許請求の範囲第１項から第８項までのいずれか１項記
   載の搬送装置。
10. 【請求項１０】連行部材（５６）が旋回中にセグメント
    （１）の下側で持ち上がるようになている特許請求の範
    囲第９項記載の搬送装置。
11. 【請求項１１】セグメント（１）が円形のカム路（６
    １）によって持ち上げられるようになっている特許請求
    の範囲第１０項記載の搬送装置。
12. 【請求項１２】搬送兼貯蔵装置が無限に、貯蔵区域を備
    えた直線及び湾曲の区分を介して案内されており、直線
    の区分にそう入並びに重ね区域が設けられている特許請
    求の範囲第１項から第１１項までのいずれか１項記載の
    搬送装置。