JPH06199705A - テトラリン誘導体の製造方法 - Google Patents

テトラリン誘導体の製造方法

Info

Publication number
JPH06199705A
JPH06199705A JP5002120A JP212093A JPH06199705A JP H06199705 A JPH06199705 A JP H06199705A JP 5002120 A JP5002120 A JP 5002120A JP 212093 A JP212093 A JP 212093A JP H06199705 A JPH06199705 A JP H06199705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
electron
ring
reaction
atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5002120A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuichirou Tatsuki
木 悠一郎 達
Chiho Tanaka
中 千 穂 田
Shinichi Nishiyama
山 伸 一 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP5002120A priority Critical patent/JPH06199705A/ja
Publication of JPH06199705A publication Critical patent/JPH06199705A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明のテトラリン誘導体の製造方法は、一
方の環に相対的に電子受容性の置換基または原子を有
し、他方の環に相対的に電子供与性の置換基または原子
を有するナフタレン化合物を、RuまたはRhの少なく
とも一種類の触媒の存在下に水素と接触させて、相対的
に電子供与性の高い置換基または原子が置換した環を選
択的に還元してテトラリン誘導体を製造する方法であ
る。 【効果】 本発明によれば、ナフタレン化合物から高い
選択率でテトラリン誘導体を合成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば機能性材料等とし
て有用性の高いテトラリン誘導体を製造する新規な方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テトラリン誘導体の合成法として
ナフタレン化合物をラネーニッケル(R−Ni)を触媒
として還元する方法が知られている。例えば、1938
年には1-ナフトールをR−Niの存在下に還元する例が
報告されている。この方法では収率40%で5-ヒドロキ
シテトラリンを得ている(J.Am,Chem.Soc.,60,664(193
8))。
【0003】しかしながら、この方法では水素を350
atmという高圧条件下で反応させる必要があるという問
題点がある。また、このようなR-Ni触媒を用いた還元
法では、ナフタレン化合物を形成するナフタレン環の一
方の環を選択的に還元することが難しく、従って置換基
を有するナフタレン化合物からは2種類の異なるテトラ
リン誘導体が生成する。このため、この方法では得よう
とするテトラリン誘導体の収率を選択的に上げることが
困難であった。
【0004】また、別法として、アセトフェノン誘導体
を出発物質とし、閉環反応によって得られるテトラロン
誘導体を経てテトラリン誘導体を合成する方法が見いだ
されている(Helv.Chim.Acta.,65,1318(1982))。この
方法は、例えば2-アルキル-6-フェニル-1,2,3,4-テトラ
ヒドロナフタレンを合成する場合には、4-フェニルアセ
トフェノンを出発物質とし、実に6段階という反応工程
を経てテトラリン誘導体が合成されており、効率よく合
成することが難しいという問題点がある。
【0005】このように従来のテトラリン誘導体の合成
法では、ナフタレン化合物を選択的に還元してテトラリ
ン化合物を合成するのが困難であるか、選択的にナフタ
レン化合物の一方の環を還元した形態のテトラリン誘導
体を合成しようとすると非常に多くの反応段階を経て合
成する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ナフタレン
化合物から有用性の高いテトラリン誘導体を効率よくし
かも高い選択率で製造することができる新規な方法を提
供することを目的としている。
【0007】さらに詳しくは本発明は、ナフタレン化合
物の一方の環を選択的に還元して所望のテトラリン誘導
体を効率よく製造する方法を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の環に相
対的に電子受容性の置換基または原子を有し、他方の環
に相対的に電子供与性の置換基または原子を有するナフ
タレン化合物を、RuまたはRhの少なくとも一種類の
触媒の存在下に水素と接触させて、相対的に電子供与性
の高い置換基または原子が置換した環を選択的に還元し
てテトラリン誘導体を製造する方法にある。
【0009】本発明のテトラリン誘導体の製造方法によ
れば、触媒としてRuまたはRhの少なくともいずれか
一方を使用することにより、ナフタレン環のうち、置換
基を相対的に比較して電子供与性の高い基(または原
子)が結合している環を選択的に還元することができ
る。
【0010】
【発明の具体的説明】次に本発明のテトラリン誘導体の
製造方法について具体的に説明する。本発明のテトラリ
ン誘導体の製造方法で使用される原料であるナフタレン
化合物は、次式[I]で表すことができる。
【0011】
【化1】
【0012】・・・[I] 上記式[I]において、Raは電子供与性の基または原子
であり、Rbは電子受容性の基または原子である。ま
た、mおよびnはそれぞれ独立に0〜4の整数であり、
かつm×n≠0の関係を有している。
【0013】ここでRaで表される電子供与性の基また
は原子の例としては、アルキル基、アルコキシ基および
水酸基を挙げることができる。またRbで表される電子
受容性または原子の例としては、カルボキシル基、カル
ボニル、ニトロ基、ハロゲン原子およびシアノ基を挙げ
ることができる。これらの基または原子における電子供
与性および電子受容性は、相対的なものであって、例え
ば上記式[I]において、RaとRbとを比較して、より
電子受容性の高い基が電子受容性基であり、これよりも
電子受容性の低い基が電子供与性基である。例えば次式
[I-A]で示すと、
【0014】
【化2】
【0015】・・・[I-A] R−O−で表されるアルコキシ基(Rはアルキル基を表
す)と、−COOHで表されるカルボキシル基とを比較
するとアルコキシ基の方がカルボキシル基よりも電子供
与性が高いので、上記式[I-A]で表される化合物にお
いて、電子供与性基(Ra)はアルコキシ基であり、電
子受容性基(Rb)はカルボキシル基である。従って、
本発明の方法では電子供与性基であるアルコキシ基が結
合している環が選択的に還元される。
【0016】また、ナフタレン化合物が例えば次式[I-
B]に示すように、二個以上の置換基を有する場合、相
対的な電子受容性と電子供与性とは次にようにして判断
される。
【0017】
【化3】
【0018】・・・[I-B] 即ち、一方の環に結合している基R1、R2、R3および
4の総合的な電子供与性(あるいは電子受容性)と、
もう一方の環に結合している基R5、R6、R7およびR8
の総合的な電子供与性(あるいは電子受容性)とを比較
してより高い電子供与性を有する方の環が電子供与性基
(あるいは電子受容性基)を有する環であり、他方が電
子受容性基(あるいは電子供与性基)を有する環であ
る。
【0019】このように本発明において電子受容性の基
と電子供与性の基とは、ナフタレン環に結合した状態に
て、両者を比較して相対的に判断されるのであるから、
上記に示したように一般的には電子受容性の基として認
識されている基であっても、比較される基がより高い電
子受容性を有していれば、その化合物における限りにお
いて電子受容性の基として認識される。
【0020】例えば、ハロゲン原子とカルボキシル基と
ではハロゲン原子が電子受容性であり、ハロゲン原子と
シアノ基とではハロゲン原子が電子受容性であり、ハロ
ゲン原子とニトロ基とではハロゲン原子が電子受容性で
あり、カルボニル基とシアノ基とではカルボニル基が電
子受容性であり、カルボニル基とニトロ基とではカルボ
ニル基が電子受容性であり、カルボキシル基とシアノ基
とではカルボキシル基が電子受容性であり、カルボキシ
ル基とシアノ基とではカルボキシル基が電子受容性であ
り、この電子受容性の基が結合した環が選択的に還元さ
れる。これらの相対的な関係は、基と原子との間におい
ても成立する。
【0021】本発明では上記のようなナフタレン化合物
を、RuまたはRhの少なくとも一種類の触媒の存在下
に水素と接触させる。この触媒は、単独で使用すること
もできるが、担体に担持した状態で使用することが好ま
しい。ここで使用される担体には、触媒の担体として通
常使用されている物質を用いることができるが、アルミ
ナ担体、炭素担体およびシリカ担体などが特に好ましく
使用される。これらの担体の比表面積はできるだけ大き
いことが好ましく、通常は100〜500m2/g、好
ましくは200〜400m2/g程度の比表面積を有し
ている。
【0022】本発明で使用される触媒は、好ましくは上
記のような担体にRuまたはRhの少なくともいずれか
一方の触媒成分が担持されたものである。触媒成分であ
るRuおよびRhは、担体に対して、それぞれ通常1〜
20重量%、好ましくは4〜10重量%の範囲で担持さ
れている。
【0023】特に本発明においては、Ru/Cとの組み
合わせが好ましい。上記のような触媒量は、原料である
ナフタレン化合物に対して通常1〜30重量%、好まし
くは5〜15重量%の範囲で使用される。
【0024】上記の触媒を用いたナフタレン化合物の還
元反応は、通常は反応溶媒中で行われる。ここで使用さ
れる反応溶媒は、ナフタレン化合物、触媒および水素に
対して実質的に反応性を有しておらず、しかも室温近傍
で液体の化合物およびこのような化合物の混合物が使用
される。このような溶媒としては、例えば飽和炭化水素
系溶媒、エーテル系溶媒、アルコール系溶媒および脂肪
酸系溶媒などを挙げることができる。これらの中ではテ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジブチルエーテ
ル、ジオキサンおよび2-メトキシエチルエーテル等のエ
ーテル系溶媒;メタノール、エタノール、プロパノー
ル、2-プロパノールおよびブタノール等のアルコール系
溶媒;酢酸およびプロピオン酸等の脂肪酸系溶媒を用い
るのが好ましい。これらの溶媒は単独で、または2種以
上を混合して使用することができる。このような反応溶
媒のなかでも、テトラヒドロフラン、エタノール、酢
酸、エタノール/酢酸混合溶媒が好ましく使用される。
殊に本発明では、使用する触媒との特性を考慮して反応
溶媒を選定することが好ましい。例えばRh/C触媒を
用いる場合には、テトラヒドロフラン、エタノール、酢
酸またはエタノール/酢酸混合溶媒のいずれかの反応溶
媒が好ましく使用される。
【0025】上記反応溶媒は、ナフタレン化合物100
重量部に対して、通常は1,000〜20,000重量部の量で使
用される。上記のような触媒を用いた本発明の反応は、
反応温度を通常−20〜250℃、好ましくは80〜1
50℃の範囲に設定して行われる。また、この際の反応
圧力に特に限定はなく、通常は、常圧〜60kg/cm2
G、好ましくは10〜30kg/cm2・G、さらに好まし
くは15〜25kg/cm2・Gの範囲内の圧力に設定され
る。反応圧力は、反応容器内に導入される水素の圧力を
調整することにより制御される。上記のような条件にお
いて、反応時間は反応温度、反応圧力および用いる触媒
などを考慮して適宜に設定されるが、通常5分〜100
時間、好ましくは1〜20時間である。
【0026】こうして反応させることにより、例えば式
[I]で表されるナフタレン化合物は、電子供与性の基
(Ra)が結合している環が選択的に還元されて次式[I
I]で表されるテトラリン誘導体が生成する。
【0027】
【化4】
【0028】・・・[II] ここでRa、Rb、mおよびnは式[I]におけるのと同
じ意味である。具体的には式[I-A]で表されるナフタ
レン化合物は次式[II-A]で表されるように電子供与性
の基である-COOHが結合している環が選択的に還元され
てテトラリン誘導体が生成する。
【0029】
【化5】
【0030】・・・[II-A] 上記のように本発明のテトラリン誘導体の製造方法よれ
ば、ナフタレン化合物に結合している基の特性によって
ナフタレン環の一方を選択的に還元してテトラリン誘導
体を効率よく合成することができる。即ち、本発明の方
法によれば、ナフタレン化合物から所望のテトラリン誘
導体を高い選択率で合成することができ、この反応の選
択率は、通常は20%以上であり、さらに反応条件によ
っては90%以上の選択率で所望のテトラリン誘導体を
合成することができる。
【0031】こうして得られたテトラリン誘導体は、再
結晶、カラムクロマトグラフィなど公知の方法を利用し
て反応液から分離することができる。このようにして得
られたテトラリン誘導体は、機能性材料、例えば液晶材
料の中間原料、医薬品の中間原料等として有用性が高
い。
【0032】
【発明の効果】本発明の方法によれば、ナフタレン化合
物の一方の環を選択的に還元してテトラリン誘導体を合
成することができる。しかも、この反応はナフタレン化
合物の有する置換基の種類によって還元される環が特定
され、非常に高い選択率で所望のテトラリン誘導体を合
成することができ、さらにこの反応自体の収率も高い。
【0033】さらに、この反応は反応条件を変えるので
はなく、還元される環の選択性が置換基に依存している
ので、反応条件の設定が容易であり、非常に容易に所望
のテトラリン誘導体を合成することができる。またこの
反応は複雑な反応操作を要せず一段で反応が終了するの
で、反応操作が容易である。
【0034】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0035】
【実施例1】2-オクタノイル-1,3,4-ヒドロナフタレン-6-カルボン酸
の合成 容量100mlのオートクレーブ中に、2-オクタノイルナ
フタレン-6-カルボン酸0.328g(1ミリモル)と、
5%Ru/C 0.1gと、テトラヒドロフラン(TH
F)10mlとを入れた。
【0036】このオートクレーブに水素を添加して20
kg/cm2・Gに加圧した後、140℃に加熱して5時間反応
させた。その後、放冷して、反応物の温度を常温に戻
し、溶媒を減圧留去した。
【0037】得られた白色固体と粘稠な液体との混合物
をトルエンから再結晶して白色結晶2-オクタノイル-1,
3,4-トリヒドロナフタレン-6-カルボン酸を得た。さら
に再結晶の際の濾過により生じた母液から溶媒を除去す
ることにより濃縮した後、テトラヒドロフラン(TH
F)とn-ヘキサンとの1:1混合溶媒を用いてカラム精
製し、再結晶により得られた白色結晶と合計して2-オク
タノイル-1,3,4-トリヒドロナフタレン-6-カルボン酸を
0.252g得た。(収率:76%、選択率:94
%)。
【0038】この化合物についての機器分析の結果を以
下に示す。1 H核磁気共鳴スペクトル(CDCl3溶媒中で測定、δ
ppm)。 0.88(t,3H,methyl group protons) 1.1-1.5(br,14H,methyrene group protons) 1.58(t,t,2H,mathylene group protons J=0.1Hz) 1.8-1.9(m,1H,aliphatic ring group proton) 2.0-2.1(m,1H,aliphatic ring proton) 2.8-2.9(m,2H,aliphatic protons) 2.9-3.1(m,1H,aliphatic proton) 3.12 (d,d,1H,alipatic ring proton,Jvicinal=0.2Hz,J
geminal=0.3Hz) 3.5-3.6(m,2H,methylene group protons) 3.7-3.8(m,1H,aliphatic ring proton) 7.1-7.2(m,1H,aromatic ring proton) 7.8-7.9(m,2H,aromatic ring protons) 11.9-12.6(br,1H,carboxy group proton)。
【0039】マススペクトル m/e:332(M+)。
【0040】
【実施例2】2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナフタレン-6-カルボ
ン酸の合成 容量100mlのオートクレーブ中に、2-オクタノイルナ
フタレン-6-カルボン酸0.328g(1ミリモル)と、
5%Ru/C 0.1gと、テトラヒドロフラン(TH
F)10mlとを入れた。
【0041】このオートクレーブに水素を添加して20
kg/cm2・Gに加圧した後、100℃に加熱して4時間反応
させた。その後、放冷して、反応物の温度を常温に戻
し、溶媒を減圧留去した。
【0042】得られた淡黄色液体から、目的とする2-オ
クタノイル-1,3,4-トリヒドロナフタレン-6-カルボン酸
をLC収率2%(選択率67%)で得た。
【0043】
【実施例3】2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナフタレン-6-カルボ
ン酸の合成 容量100mlのオートクレーブ中に、2-オクタノイルナ
フタレン-6-カルボン酸0.328g(1ミリモル)と、
5%Ru/C 0.1gと、テトラヒドロフラン(TH
F)10mlとを入れた。
【0044】このオートクレーブに水素を添加して20
kg/cm2・Gに加圧した後、120℃に加熱して3時間反応
させた。その後、放冷して、反応物の温度を常温に戻
し、溶媒を減圧留去した。
【0045】得られた白色固体と粘稠な液体との混合物
から、目的とする2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナ
フタレン-6-カルボン酸をLC収率4%(選択率67
%)で得た。
【0046】
【実施例4】2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナフタレン-6-カルボ
ン酸の合成 容量100mlのオートクレーブ中に、2-オクタノイルナ
フタレン-6-カルボン酸0.328g(1ミリモル)と、
5%Rh/C 0.1gと、エタノール(EtOH)1
0mlとを入れた。
【0047】このオートクレーブに水素を添加して20
kg/cm2・Gに加圧した後、60℃に加熱して5時間反応さ
せた。その後、放冷して、反応物の温度を常温に戻し、
溶媒を減圧留去した。
【0048】得られた淡黄色液体から、目的とする2-オ
クタノイル-1,3,4-トリヒドロナフタレン-6-カルボン酸
をLC収率19%(選択率19%)で得た。
【0049】
【実施例5】2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナフタレン-6-カルボ
ン酸の合成 容量100mlのオートクレーブ中に、2-オクタノイルナ
フタレン-6-カルボン酸0.328g(1ミリモル)と、
5%Rh/C 0.3gと、エタノール(EtOH)2
0mlと、酢酸(CH3COOH)0.2mlとを入れた。
【0050】このオートクレーブに水素を添加して20
kg/cm2・Gに加圧した後、50℃に加熱して5時間反応さ
せた。その後、放冷して、反応物の温度を常温に戻し、
溶媒を減圧留去した。
【0051】得られた白色固体と粘稠な液体との混合物
から、目的とする2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナ
フタレン-6-カルボン酸をLC収率26%(選択率26
%)で得た。
【0052】
【実施例6】2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナフタレン-6-カルボ
ン酸の合成 容量100mlのオートクレーブ中に、2-オクタノイルナ
フタレン-6-カルボン酸0.328g(1ミリモル)と、
5%Rh/C 0.1gと、テトラヒドロフラン(TH
F)10mlとを入れた。
【0053】このオートクレーブに水素を添加して20
kg/cm2・Gに加圧した後、120℃に加熱して4時間反応
させ、さらに140℃に昇温し、4時間反応させた。そ
の後、放冷して、反応物の温度を常温に戻し、溶媒を減
圧留去した。
【0054】得られた白色固体と粘稠な液体との混合物
から、目的とする2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナ
フタレン-6-カルボン酸をLC収率35%(選択率35
%)で得た。
【0055】
【実施例7】2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナフタレン-6-カルボ
ン酸の合成 容量100mlのオートクレーブ中に、2-オクタノイルナ
フタレン-6-カルボン酸0.328g(1ミリモル)と、
5%Rh/C 0.1gと、テトラヒドロフラン(TH
F)10mlとを入れた。
【0056】このオートクレーブに水素を添加して20
kg/cm2・Gに加圧した後、100℃に加熱して4時間反応
させた。その後、放冷して、反応物の温度を常温に戻
し、溶媒を減圧留去した。
【0057】得られた白色固体と粘稠な液体との混合物
から、目的とする2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナ
フタレン-6-カルボン酸をLC収率35%(選択率35
%)で得た。
【0058】
【実施例8】2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナフタレン-6-カルボ
ン酸の合成 容量100mlのオートクレーブ中に、2-オクタノイルナ
フタレン-6-カルボン酸0.328g(1ミリモル)と、
5%Rh/C 0.1gと、テトラヒドロフラン(TH
F)10mlとを入れた。
【0059】このオートクレーブに水素を添加して20
kg/cm2・Gに加圧した後、60℃に加熱して4時間反応さ
せた。その後、放冷して、反応物の温度を常温に戻し、
溶媒を減圧留去した。
【0060】得られた白色固体と粘稠な液体との混合物
から、目的とする2-オクタノイル-1,3,4-トリヒドロナ
フタレン-6-カルボン酸をLC収率66%(選択率67
%)で得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 65/11 8930−4H 205/06 7188−4H 253/30 255/52 9357−4H 255/53 9357−4H 255/54 9357−4H // C07B 61/00 300

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の環に相対的に電子受容性の置換基
    または原子を有し、他方の環に相対的に電子供与性の置
    換基または原子を有するナフタレン化合物を、Ruまた
    はRhの少なくとも一種類の触媒の存在下に水素と接触
    させて、相対的に電子供与性の高い置換基または原子が
    置換した環を選択的に還元してテトラリン誘導体を製造
    する方法。
  2. 【請求項2】 前記触媒が担体に担持されていることを
    特徴とする請求項第1項記載のテトラリン誘導体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 相対的に電子受容性の置換基が、カルボ
    キシル基、カルボニル、ニトロ基、ハロゲン原子および
    シアノ基よりなる群から選ばれる基であり、相対的に電
    子供与性の置換基が、アルキル基、アルコキシ基および
    水酸基よりなる群から選ばれる基であることを特徴とす
    る請求項第1項記載のテトラリン誘導体の製造方法。
JP5002120A 1993-01-08 1993-01-08 テトラリン誘導体の製造方法 Pending JPH06199705A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5002120A JPH06199705A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 テトラリン誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5002120A JPH06199705A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 テトラリン誘導体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06199705A true JPH06199705A (ja) 1994-07-19

Family

ID=11520495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5002120A Pending JPH06199705A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 テトラリン誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06199705A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001354601A (ja) * 2000-06-14 2001-12-25 Dainippon Ink & Chem Inc フルオロテトラヒドロナフタレン誘導体の製造方法
JP2002003416A (ja) * 2000-06-26 2002-01-09 Dainippon Ink & Chem Inc 1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン誘導体の製造方法
JP2015059117A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 三菱瓦斯化学株式会社 2,6−テトラリンジカルボン酸ジアルキルエステルの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001354601A (ja) * 2000-06-14 2001-12-25 Dainippon Ink & Chem Inc フルオロテトラヒドロナフタレン誘導体の製造方法
JP2002003416A (ja) * 2000-06-26 2002-01-09 Dainippon Ink & Chem Inc 1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン誘導体の製造方法
JP2015059117A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 三菱瓦斯化学株式会社 2,6−テトラリンジカルボン酸ジアルキルエステルの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01151941A (ja) 5員飽和窒素含有複素環化合物の製造用触媒組成物
US5412108A (en) Method for preparing 1,2,4-cyclohexanetricarboxylic acid and anhydride
US4005143A (en) Process for manufacturing aromatic diamines
US5986126A (en) Process for the production of 6-aminocapronitrile and/or hexamethylenediamine
JPH03176459A (ja) 1―(アミノメチル)シクロヘキサン酢酸の製造方法
CN112920033A (zh) 邻炔基苯基环丁酮的制备方法及萘酮的制备方法
JPH06199705A (ja) テトラリン誘導体の製造方法
US4024196A (en) Process for the manufacture of hydroquinone
JPS5927329B2 (ja) 3−アミノシクロヘキセノンを脱水素化することによる3−アミノフエノ−ルの製法
CA3087526C (en) Method for producing lactam compound, and lactam compound produced thereby
JP2015137279A (ja) シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビス[4−(6−アクリロイルオキシヘキシル)フェニル]の製造方法
CN115819208B (zh) 一种2-芳基-3,4-二氢-1(2h)-萘酮类化合物的合成方法
US4910343A (en) Nitroamines
US4125724A (en) Hydrogenation process
JP4112651B2 (ja) シス−ヘキサヒドロイソインドリンの製造方法
Orie et al. Synthesis of 1, 1-bis (2-carbamoylguanidino) furan-2-ylmethane
CN117486730A (zh) 一种二环已基甲胺的制备方法
CN113166183A (zh) 肟衍生物的氢化方法
JP2762106B2 (ja) 3―ヒドロキシピロリジンの製造方法
JPH09249613A (ja) 新規脂環式化合物及びその製造方法
US4496762A (en) Process for the preparation of N-(2-(cyclo-hexen-1-yl)ethyl)-4-methoxybenzeneacetamide
JPH0967319A (ja) アルキルアニリン類の製造方法
JPH01186848A (ja) 4−アルキルベンジルアミン類の製造法
JP2004131439A (ja) 2,5−ジ置換シクロペンタノン化合物及び2,5−ジ置換シクロペンタノール化合物の製造方法。
JPH04117348A (ja) 脂肪族第一級アミンの製造方法