JPH0619905Y2 - 接続チューブの自動継手装置 - Google Patents

接続チューブの自動継手装置

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JPH0619905Y2
JPH0619905Y2 JP4254490U JP4254490U JPH0619905Y2 JP H0619905 Y2 JPH0619905 Y2 JP H0619905Y2 JP 4254490 U JP4254490 U JP 4254490U JP 4254490 U JP4254490 U JP 4254490U JP H0619905 Y2 JPH0619905 Y2 JP H0619905Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、接続チューブの自動継手装置に関し、さら
に詳しくは、流体圧利用機器などの流路取出し部に装着
されて、接続チューブを一動作で着脱自在に接続させ得
るようにした自動継手装置に係るものである。
〔従来の技術〕
接続チューブを一動作で着脱自在に接続させる自動継手
装置としては、従来から、種々の形式のものが提案され
ている。この種の自動継手装置の一般的な構成は、次の
通りである。
すなわち、まず、接続対象となる接続チューブは、通常
の場合、表面に金属などの鋭利なエッジ部を喰い込ませ
て引き留め得るように、幾分かの表面弾性を有する強靱
な材料により形成されており、また、当該接続チューブ
を接続させるための継手装置の一例としては、継手本体
の接続方向に一致する内部に、同継手本体の軸線に対し
て、リング軸線を平行させた姿勢で接続チューブの端部
を容易に挿通し得る内径を有し、かつ同軸線に対して、
リング軸線を傾斜させた姿勢で接続チューブの端部表面
を逆止的に引留めて扼止するリングエッジをもつた扼止
リングを設け、当該扼止リングをスプリングなどの弾圧
力により、所定の傾斜角度を与えた傾斜リング面などに
より圧接させることで、その扼止姿勢を継続維持し得る
ようにさせると共に、同本体の接続端部側には、スプリ
ングの弾圧力によつて扼止姿勢にある扼止リングを、外
部からその弾圧力に抗して解放姿勢に作動させるための
解放リングなどを突出させて構成したものである。
しかして、前記のように構成される自動継手装置に対し
て、接続チューブを自動接続させるのには、まず、内部
の扼止リンクがスプリングの弾圧力によって扼止姿勢に
されている継手本体の接続端部側から、接続チューブの
接続端部を強制的に挿入させるように操作するもので、
この接続チューブでの接続端部の強制的な挿入操作によ
り、同接続端部は、扼止姿勢にある扼止リングを、スプ
リングの弾圧力に抗して解放姿勢に付勢させながら、当
該扼止リングを貫通して所期の停止位置まで挿入され、
この停止位置では、付勢されたスプリングによる扼止リ
ングの扼止方向への弾圧傾斜によつて、そのリングエッ
ジが接続端部の表面に幾分か喰い込んでこれを咬止し、
非接続方向への抜け出しが扼止,つまり、引き留められ
ることになり、このようにして、こゝでは、接続チュー
ブの単なる押圧挿入の操作によるのみで、当該接続チュ
ーブを自動接続させることができる。
また、前記のように接続扼止させることで、扼止リング
により引き留め拘束されている接続チューブを、この自
動継手装置から取り外すのには、継手本体の接続端部側
に突出されている解放リングを、スプリングの弾圧力に
抗して押込むように操作させて、扼止姿勢にある扼止リ
ングを解放姿勢に変化させた状態とし、この姿勢を維持
したまゝ、当該接続チューブを引き抜いて接続を絶つの
である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記のように構成される従来例装置の場
合にあつては、継手本体に対する接続チューブの引き留
め係止が、当該接続チューブの外径よりも大きい内径に
された扼止リングの付勢傾斜によって、当該扼止リング
の内径端リングエッジを接続チューブの外径表面に喰い
込ませた扼止保持であることから、接続チューブが幾分
か横断面楕円形に偏平化され、理論的には、接続チュー
ブの表面に隙間が生ずることになるもので、従つて、当
該接続チューブの表面を別にOリングなどで外径シール
する必要があると共に、当該Oリングの存在が、円滑な
接続挿入操作を妨げるきらいがあり、同時に、扼止点自
体も軸線方向の相互に離れた2点でなされるために、接
続チューブに偏つた応力が与えられて、継手本体の端部
側で一方へ偏った方向に弯曲しようとする傾向を残し、
かつ必ずしも均等な扼止力を加えることができないとい
う不利がある。
そしてまた、前記した接続チューブの弯曲傾向は、継手
本体での端部側外部の当該接続チューブを屈曲させる場
合のある配管態様とも相俟つて、これが当該端部側に配
置される解放リングに干渉し易く、扼止状態が解放され
る惧れもあつて好ましくないもので、さらには、扼止リ
ングを付勢するスプリングも必須の条件であり、しかも
部品点数も比較的多くて、全体的に機構構成が複雑化す
ることを免れず、製造組み立てが頗る煩雑かつ面倒で、
製品単価も比較的高価になるなどの問題点があつた。
この考案は、従来のこのような問題点を改善しようとす
るもので、その目的とするところは、接続チューブの外
径表面を同一円周面で可及的均等な拘束力により引き留
めて、当該接続チューブの効果的かつ良好な接続を可能
にすると共に、外径表面部でのOリングなどによる外周
面シール手段の必要性を排除し、併せて、接続後のチュ
ーブによる解放手段への干渉を避け得るようにした、こ
の種の接続チューブの自動継手装置を提供することであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
前記目的を達成させるために、この考案に係る接続チュ
ーブの自動継手装置は、先端面内周部にあつて、接続チ
ューブを外周面に嵌入して内面シールし得るように、先
端側へ延長されて外周面一部に内面シール手段を配した
挿入管部を有し、当該挿入管部内に接続流路を形成した
継手本体と、前記継手本体に同芯かつ一体的に結合され
て、内周面の一部に、先端側へ次第に内径を小さくした
固定傾斜カム面を、他部に、内,外両周面間を軸線方向
に沿つて貫通する案内溝をそれぞれに形成したガードス
トッパ部材と、前記ガードストッパ部材内に嵌入され
て、外周面の一部に、前記固定傾斜カム面に対向してや
ゝ小径にされた可動傾斜カム面を、他部に、前記案内溝
に摺動係合して案内される受動凸部をそれぞれに形成す
ると共に、内周面に、前記接続チューブの外径にほゞ等
しい内径にされて、当該接続チューブの外径表面を引き
留め拘束する加圧拘束面を形成し、かつ適度の角間隔を
隔てゝ基端相当側と先端相当側とから交互に複数条のス
リ割り溝を切り込んで、傾斜カム面相互の摺動に伴なう
相対的な縮径,ならびに元の状態への復元を可能にした
引き留め部材と、前記ガードストッパ部材の外周面に摺
動自在に嵌入されて、前記受動凸部を引き留め拘束位置
から解放位置に作動させる作動手段を設けた解放部材と
を備えて構成したものである。
〔作用〕
従つて、この考案においては、継手本体の挿入管に対し
て、まず、接続チューブの接続端部を先端側から、外周
面側へ被嵌して挿入させることによつて、当該接続チュ
ーブは、引き留め部材の加圧拘束面に接し、かつ挿入管
の内面シール手段を越えて挿入され、ついで、挿入され
た接続チューブを僅かに引き戻すように操作すること
で、当該接続チューブは、加圧拘束面との摩擦抵抗のた
めに、引き留め部材の可動傾斜カム面がガードストッパ
部材の固定傾斜カム面に接触し、これらの両傾斜カム面
相互の摺動により、引き留め部材を縮径方向に加圧させ
て、その加圧拘束面で接続チューブの外径表面を引き留
め拘束すると共に、同時に、当該接続チューブの内周面
を挿入管の内面シール手段に圧接させてシール作用を果
し、このようにして継手本体への接続チューブの接続を
行ない得るのである。
また、前記継手本体に対する接続状態から、接続チュー
ブを取り外すのには、まず、解放部材の作動手段によつ
て、引き留め部材の受動凸部を引き留め拘束位置から解
放位置に作動させることにより、固定傾斜カム面による
可動傾斜カム面への加圧作用が解放されて、当該引き留
め部材が元の状態に復元し、ついで、この解放状態を維
持したまゝ、接続チューブを自由に引き抜き得るのであ
る。
〔実施例〕
以下,この考案に係る接続チューブの自動継手装置の各
別の実施例につき、第1図ないし第7図を参照して詳細
に説明する。
第1図(a),(b)はこの考案の第1実施例を適用した自動
継手装置の接続前の態様を示す半截側面図,同左端面
図、第2図(a),(b)は同上装置のガードストッパ部材を
取り出して示す半截側面図,同右端面図、第3図(a),
(b),(c)は同上装置の引き留め部材を取り出して示す半
截側面図,同左右両端面図、第4図(a),(b)は同上装置
の解放部材を取り出して示す半截側面図,同右端面図、
第5図は同上装置に接続チューブを接続させた状態を示
す半截側面図である。
すなわち,第1実施例装置の構成を示す第1図ないし第
5図において、符号10は継手本体、20はガードストッパ
部材、30は引き留め部材、40は解放部材であつて、これ
らの各部材のうち、継手本体10とガードストッパ部材20
と解放部材40とは、共に硬質の金属製とされて筒状をな
し、引き留め部材30は、比較的硬質の合成樹脂製で後述
するように縮径,ならびに現状への復元可能な筒状とさ
れ、これらのそれぞれを組み合わせて自動継手装置を構
成しており、また、符号100は接続対象となる接続チュ
ーブであつて、その外径表面を前記引き留め部材30によ
り加圧させて引き留め拘束できるようにするために、幾
分かの表面弾性を有する材料によつて形成されている。
前記継手本体10については、基端部側の外周面にあつ
て、この場合,例えば、流体圧利用機器などの流路取出
し部に螺着固定させるための取付けネジ11,および六角
頭部12をそれぞれに刻設させてあり、また、先端部側に
は、外周面の一部にあつて、相互係止用の周溝14を有す
る嵌合外面13を、先端面外側にあつて、収装端面15,同
内側にあつて、前記接続チューブ100の接続端を突き当
てる突き当て凹部面16を、内周部にあつて、先端側へ十
分な長さで延長されて接続チューブ100内に挿入され、
かつ延長途上の外周面一部に、外径表面側から引き留め
加圧される接続チューブ100の内面シール用の凸部18を
膨出させた挿入管部17を、それぞれに形成させると共
に、中心軸線に沿う内部には、接続流路19が形成されて
いる。
前記ガードストッパ部材20については、基端部側の内周
面にあつて、前記嵌合外面13に被嵌されて同様に相互係
止用の周溝22を有し、こゝでの両周溝14,22内に嵌入す
る係止リング51により相互係止される嵌合内面21を、中
間部の外周面にあつて、共に突き当て端面となる基端側
段部24,および先端側段部25付きの摺動面23を、また、
当該先端側段部25を介して外径を小さくした先端部側に
あつて、内,外両周面間を中心軸線方向に平行するよう
に貫通する複数条,こゝでは、4条の案内溝26を、同先
端部にあつて、抜け止め用の周溝27をそれぞれに形成す
ると共に、さらに、前記嵌合内面21から各案内溝26の内
面にかけた中間部の内周面にあつては、先端側へ次第に
内径を小さくした固定傾斜カム面28を中心軸線方向に沿
うように形成させてある。
前記引き留め部材30については、主体部の外周面にあつ
て、前記継手本体10の外側端面17,および当該継手本体
10の先端側に被嵌係止されるガードストッパ部材20の先
端側段部25間で、前記固定傾斜カム面28に対応してや
ゝ小径にされた可動傾斜カム面31を、先端部側にあつ
て、先端側段部25に当接し得るように当該ガードストッ
パ部材20の各案内溝26に摺動係合して案内される各受動
凸部32を、前記可動傾斜カム面31に対応する内周面にあ
つて、前記接続チューブ100の外径にほゞ等しい内径に
され、かつ切り込み溝34で中心軸線方向に直交するよう
に区分された複数条,こゝでは、4条の加圧拘束面33を
それぞれに形成してあり、また、前記可動傾斜カム面3
1,および各加圧拘束面33を含む部分については、適度
の角間隔を隔てゝ基端相当側と先端相当側とから、共に
対称側端部に近付けて、交互に複数条,こゝでは、4条
づゝのスリ割り溝35,36を中心軸線方向に平行するよう
に切り込むことによつて、これを縮径,ならびに元の状
態への復元が可能なようにすると共に、所定外径以上の
拡径を避けるために、基部側の外周面に条設された周溝
37に押えリング38を係合させてある。
前記解放部材40については、主体部の内周面にあつて、
前記ガードストッパ部材20の摺動面23に対して基端部側
から摺動被嵌される摺動面41を、先端部側にあつて、当
該ガードストッパ部材20の各案内溝26に、前記引き留め
部材30の各受動凸部32よりも先端側で摺動係合して、当
該各受動凸部32を作動させる各作動凸部42をそれぞれに
形成してあり、かつ前記各案内溝26の抜け止め用周溝27
に抜け止めリング52を係着させることで抜け止めさせて
ある。
次に、前記構成による第1実施例装置の作用について述
べる。
この第1実施例装置に対して、所要の接続チューブ100
を接続させてない状態は、第1図に示されている通りで
ある。
すなわち、この非接続状態の場合、引き留め部材30は、
周囲から完全に解放された状態にあり、従つて、当該引
き留め部材30は、当初に設定されたまゝの内,外径に保
持され、受動凸部32が、ガードストッパ部材20の先端側
段部25に接した状態において、可動傾斜カム面31は、固
定傾斜カム面28との間に幾許かの間隙を介して対向さ
れ、かつ各加圧拘束面33は、接続チューブ100を容易に
受け入れる態勢,換言すると、解放姿勢に保持されてい
る。
そして、この解放姿勢にある構成に対して、所要の接続
チューブ100を引き留め接続させるのには、まず、接続
チューブ100の接続端部を先端側から、継手本体10の挿
入管17に対し、チューブの内部を外周面側へ被嵌して挿
入させるが、このとき、当該接続チューブ100の内径が
挿入管17,ひいては、そのシール用凸部18の外径に、同
外径が引き留め部材30の各加圧拘束面33の内径にほゞ等
しくされており、かつ当該引き留め部材30には、何らの
付勢作用なども加えられていないために、この被嵌挿入
操作は、これらのシール用凸部18,および各加圧拘束面
33での僅かな摩擦抵抗を受けるのみで、これを極めて容
易に行なうことができるのであり、この被嵌挿入操作に
より接続チューブ100は、当該挿入管17の外周面側でシ
ール用凸部18を越え、その端部が突き当て凹部面16に突
き当てられるまで挿入され、このようにして接続作用が
果たされるのである。
ついで、前記突き当て凹部面16への接続チューブ100の
端部の突き当てがなされた後、当該接続チューブ100を
僅かに引き戻すように操作するときは、当該接続チュー
ブ100の外径面に引き留め部材30の各加圧拘束面33が摩
擦接触されており、かつこの時点では、引き留め部材30
自体が他の各部材に対して未だ解放されていることか
ら、同時に、この引き留め部材30もまた引き戻されて、
その可動傾斜カム面31が、直ちにガードストッパ部材20
の固定傾斜カム面28に接触し、これらの両カム面28,31
に与えられている傾斜のために、可動傾斜カム面31に加
えられる押圧力によつて、各スリ割り溝35,36を交互に
切り込んで弾性力を与えた引き留め部材30自体を縮径方
向に加圧させ、それぞれの各加圧拘束面33により、当該
接続チューブ100の対応する各外周面部分を、チューブ
内に挿入されている挿入管17に対して、外径表面側から
押し付け加圧することで拘束する作用を自動的に生じ、
所期通りの引き留め接続を極めて容易かつ迅速に行ない
得るのであり、さらに、この引き留め接続作用に伴い、
併せて、挿入管17上のシール用凸部18に対しても、接続
チューブ100の内周面の一部が押し付けられ、当該チュ
ーブ内周面のシール作用が同時に果たされるもので、こ
のように接続チューブ100を引き留め接続させた拘束状
態においては、解放部材40に全く関係なしに、引き留め
部材30の各受動凸部32が、ガードストッパ部材20の各案
内溝26内で先端側段部25から離れて位置することにな
る。
こゝで、このようにして第1実施例装置への接続チュー
ブ100の引き留め接続がなされた状態,つまり、拘束姿
勢は、第5図に示されている通りである。そして、この
ように接続チューブ100を接続拘束させた状態では、当
該接続チューブ100が、同一の外周面,換言すると、同
一の円周面上での外径表面において、ほゞ均等に加圧拘
束されて引き留められることになり、しかも、解放部材
40がガードストッパ部材20の各案内溝26の外側に設けら
れているために、たとえ、装置接続部の外部側で接続チ
ューブ100が弯曲されたとしても、当該接続チューブ100
が、この解放部材40に干渉し、接続拘束が誤つて解放さ
れたりするような惧れはない。
また、前記した接続チューブ100の接続拘束状態から、
当該接続チューブ100を取り外す場合には、解放部材40
を作動させる。すなわち、解放部材40の摺動面41をガー
ドストッパ部材20の摺動面23に沿わせて、基端側段部24
に突き当てられるまで摺動作動させると、当該解放部材
40の各作動凸部42が各案内溝26内を移動して、同時に、
これらの各案内溝26内に摺動係合されている引き留め部
材30の各受動凸部32を先端側段部25に突き当たるまで移
動させることになり、この作動に伴い、固定傾斜カム面
28に接触して縮径作用を受けていた可動傾斜カム面31,
ひいては、引き留め部材30自体が解放されて各加圧拘束
面33を元の状態にまで復元,つまり、解放状態になるま
で拡径させ、当該各加圧拘束面33による接続チューブ10
0の押圧拘束もまた解放されることになり、当該解放姿
勢を維持したまゝで接続チューブ100を自由に引き抜き
得るのである。
次に、第6図はこの考案の第2実施例を適用した自動継
手装置の接続前の態様を示している。
この第2実施例装置では、前記した第1実施例装置の場
合、引き留め部材30の先端側に各受動凸部32を設けて、
ガードストッパ部材20の先端側に形成した各案内溝26内
に摺動係合させた構成に対し、引き留め部材30には、各
受動凸部32を基端側に形成させると共に、先端側にやゝ
長目に突出する延長部39を形成させ、また、ガードスト
ッパ部材20には、固定傾斜カム面28の一部を含む基端側
に各案内溝26を形成させておき、前例の場合と同様に、
当該各受動凸部32を各案内溝26内に摺動係合させた状態
とし、この状態で、各受動凸部32を解放部材40の基端側
端面43により、引き留め拘束位置から解放位置に作動さ
せ得るようにしたものであり、当該第2実施例構成にお
いても、第1実施例構成の場合とほゞ同様の作用,およ
び効果が得られる。
なおまた、前記各実施例装置においては、接続チューブ
100の内面シールのために、挿入管17の外周面一部にシ
ール用凸部18を突出周設させているが、これに代えて、
第7図に示されているように、周設させたシール溝53内
に別のシール部材54を嵌装させてもよく、こゝでも同様
な作用,効果を達成できる。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、この考案に係る接続チューブの自
動継手装置によれば、先端面内周部に、接続チューブを
外周面に嵌入して内面シール可能にするため、先端側へ
延長されて外周面一部に内面シール手段を配した挿入管
部を設けて、当該挿入管部内に接続流路を形成した継手
本体と、継手本体に同芯かつ一体的に結合されて、内周
面の一部に、先端側へ次第に内径を小さくした固定傾斜
カム面,他部に、内,外両周面間を軸線方向に沿つて貫
通する案内溝をそれぞれ形成したガードストッパ部材
と、ガードストッパ部材内に嵌入されて、外周面の一部
に、固定傾斜カム面に対向してやゝ小径にされた可動傾
斜カム面,他部に、案内溝に摺動係合して案内される受
動凸部をそれぞれ形成すると共に、内周面に、接続チュ
ーブの外径にほゞ等しい内径で、当該接続チューブの外
径表面を引き留め拘束する加圧拘束面を形成し、かつ適
度の角間隔を隔てゝ基端相当側と先端相当側とから交互
に複数条のスリ割り溝を切り込んで、傾斜カム面相互の
摺動に伴なう相対的な縮径,ならびに元の状態への復元
を可能にした引き留め部材と、ガードストッパ部材の外
周面に摺動自在に嵌入されて、受動凸部を引き留め拘束
位置から解放位置に作動させる能動手段を設けた解放部
材とを備て構成したから、継手本体での挿入管先端側か
ら外周面側へ接続チューブの接続端部を押し込むことに
より、当該接続チューブを引き留め部材の加圧拘束面に
摩擦接触させた状態で、挿入管の内面シール手段を越え
て容易に挿入でき、かつ挿入された接続チューブを僅か
に引き戻すように操作することで、引き留め部材の可動
傾斜カム面がガードストッパ部材の固定傾斜カム面に押
圧接触されて、両傾斜カム面相互の摺動で引き留め部材
を縮径方向に加圧させ、加圧拘束面により接続チューブ
の外径表面を引き留め拘束できるもので、このように極
めて簡単な操作によつて、目的とする継手本体への接続
チューブの接続を、所期通りに容易に行ない得ると共
に、併せて同時に、接続チューブの内周面が挿入管の内
面シール手段に圧接されるために、当該接続チューブに
対する所要のシール作用が果されるのであり、この状態
では、接続チューブが同一円周面上の外径表面でほゞ均
等に加圧拘束されて引き留められ、かつ解放部材が案内
溝の外側に設けられていることから、たとえ、装置接続
部の外部側で接続チューブが弯曲されたりしても、当該
接続チューブによる解放部材側への干渉が防止され、引
き留め接続状態が誤って解放されるような惧れはなく、
効果的な接続が可能である。
また、このような継手本体に対する接続状態において、
解放部材に設ける作動手段によつて、引き留め部材の受
動凸部を引き留め拘束位置から解放位置に作動させるこ
とにより、固定傾斜カム面による可動傾斜カム面への加
圧作用を解放して、当該引き留め部材を元の状態に復元
でき、かつこの解放状態を維持したまゝ、接続チューブ
を自由に引き抜き得て、こゝでも、極めて簡単な操作で
継手本体からの接続チューブの取り外しが可能になるも
ので、しかも、構造的にも比較的簡単で容易に構成でき
て安価に提供し得るなどの優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)はこの考案の第1実施例を適用した自動
継手装置の接続前の態様を示す半截側面図,同左端面
図、第2図(a),(b)は同上装置のガードストッパ部材を
取り出して示す半截側面図,同右端面図、第3図(a),
(b),(c)は同上装置の引留め部材を取り出して示す半截
側面図,同左右両端面図、第4図(a),(b)は同上装置の
開放部材を取り出して示す半截側面図,同右端面図、第
5図は同上装置に接続チューブを接続させた状態を示す
半截側面図であり、また、第6図はこの考案の第2実施
例を適用した自動継手装置の接続前の態様を示す半截側
面図、第7図は同上各実施例における接続チューブの内
径シール部の別例を示す部分断面図である。 10……継手本体。 13……嵌合外面、14……周溝、 15……収装端面、16……突き当て凹部面、 17……挿入管部、 18……内面シール用凸部、 19……接続流路。 20……ガードストッパ部材。 21……嵌合内面、22……周溝、 23……摺動面、24……基端側段部、 25……先端側段部、26……案内溝、 27……周溝、28……固定傾斜カム面。 30……引き留め部材。 31……可動傾斜カム面、 32……受動凸部、33……加圧拘束面、 34……切り込み溝、35,36……スリ割り溝、 37……周溝、38……押えリング。 40……解放部材。 41……摺動面、42……作動凸部、 43……基端側端面。 51……係止リング、52……抜け止めリング、 53……シール溝、54……シール部材。 100……接続チューブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端面内周部にあつて、接続チューブを外
    周面に嵌入して内面シールし得るように、先端側へ延長
    されて外周面一部に内面シール手段を配した挿入管部を
    有し、当該挿入管部内に接続流路を形成した継手本体
    と、 前記継手本体に同芯かつ一体的に結合されて、内周面の
    一部に、先端側へ次第に内径を小さくした固定傾斜カム
    面を、他部に、内,外両周面間を軸線方向に沿つて貫通
    する案内溝をそれぞれに形成したガードストッパ部材
    と、 前記ガードストッパ部材内に嵌入されて、外周面の一部
    に、前記固定傾斜カム面に対向してやゝ小径にされた可
    動傾斜カム面を、他部に、前記案内溝に摺動係合して案
    内される受動凸部をそれぞれに形成すると共に、内周面
    に、前記接続チューブの外径にほゞ等しい内径にされ
    て、当該接続チューブの外径表面を引き留め拘束する加
    圧拘束面を形成し、かつ適度の角間隔を隔てゝ基端相当
    側と先端相当側とから交互に複数条のスリ割り溝を切り
    込んで、傾斜カム面相互の摺動に伴なう相対的な縮径,
    ならびに元の状態への復元を可能にした引き留め部材
    と、 前記ガードストッパ部材の外周面に摺動自在に嵌入され
    て、前記受動凸部を引き留め拘束位置から解放位置に作
    動させる作動手段を設けた解放部材とを備えて構成した ことを特徴とする接続チューブの自動継手装置。
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