JP3378655B2 - チューブ継手 - Google Patents

チューブ継手

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JP3378655B2
JP3378655B2 JP13210994A JP13210994A JP3378655B2 JP 3378655 B2 JP3378655 B2 JP 3378655B2 JP 13210994 A JP13210994 A JP 13210994A JP 13210994 A JP13210994 A JP 13210994A JP 3378655 B2 JP3378655 B2 JP 3378655B2
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チューブ継手、特に漏
れを生じることなく軟質、半硬質のチューブを接続する
ことのできるチューブ継手に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、樹脂等の軟質ないし半硬質のチ
ューブを接続するチューブ継手としては図24および図
25に示すものが知られている。図24に示すチューブ
継手は、筒状の本体部110とリング状の締め付け部材
120とリリース部材130とシールリング140とか
ら構成されている。本体部110は一端開口111に向
かうに連れ求心方向に延びる規制面112を内周面に持
ち、チューブ150がその一端開口111より挿入され
る軸孔113をもつ。締め付け部材120は規制面11
2より奥側の軸孔113内に軸方向に摺動自在に保持さ
れている。この締め付け部材120は、筒部124から
軸方向に延びる複数のアーム部125を有し、アーム付
部125の先端に、前記一端開口111に遠ざかるに連
れ求心方向に突出する傾斜面121をもちその一端開口
111から挿入されたチューブ150の外周面に係止さ
れる爪部122と本体部110の規制面112に当接し
て求心方向に押圧されこの爪部122をチューブ150
の外周面に押し付ける外周部123とをもつリング状で
ある。リリース部材130は一端開口111側に軸方向
摺動可能に保持された筒状の基部131と先端部132
とからなる。シールリング140はゴム製のO−リング
でリリース部材130の基部131と先端部132との
間に位置している。
【0003】このチューブ継手は、チューブ150を一
端開口111より軸孔113内に挿入し、その後引き戻
すと、締め付け部材120の外周部123が本体部11
0の軸孔113内の規制面112に当接して求心方向に
押圧される。これにより爪部122がチューブ150の
外周面に押し付けられ、外周面に食い込んで係合する。
この爪部122とチューブ150との係合により、チュ
ーブ150は本体部110に係止される。シールリング
140はチューブ150の外周面と本体部110の軸孔
113の内周面とをシールする。一方、リリース部材1
30の基部131を軸孔113内に押し込むと、基部1
31はシールリング140を介して先端部132を軸方
向に押し込む。これにより先端部132の先端が締め付
け部材120の傾斜面121に当接し、この先端面を軸
孔113の奥側および遠心方向に付勢する。これにより
締め付け部材120の爪部122が遠心方向に動き、チ
ューブ150の外周面から離脱する。これによりチュー
ブ150は締め付け部材120より開放され、本体部1
10の軸孔113より引き抜くことができる。
【0004】図25に示すチューブ継手は、軸孔213
をもつ筒状の本体部210とリング状の締め付け部材2
20とシールリング240と内筒260とから構成され
ている。本体部210の一端開口には、奥方向に向かう
に連れ遠心方向に延びる規制面212をもつリング状の
端部214が同軸的に螺合されている。また、内筒26
0はその一端が本体部210の軸孔213内周面に同軸
的に嵌合固定され、内筒260の外周面と本体部210
の軸孔213の一端側の内周面との間に筒状の溝216
が形成されている。締め付け部材220とシールリング
240とは、端部214で開口端が規制されたこの筒状
溝216に同軸的に保持されている。
【0005】このチューブ継手は、チューブ250が内
筒260の外周面と本体部210の軸孔213に保持さ
れた締め付け部材220及びシールリング240との間
の筒状の溝216に挿入される。そしてチューブ250
が逆方向に引き戻されると、図24のチューブ継手と同
様に、締め付け部材220の爪部221がチューブ25
0の外周面と係合し、チューブ250は本体部210に
係止される。
【0006】このチューブ継手では、チューブ250は
締め付け部材220と内筒260との間で挟持されるた
め、締結力が強くなる。なお、リング状の端部214を
本体部210に対して螺合方向と反対の方向に回して、
端部214を本体部210より離脱することにより、チ
ューブ250を本体部210より引き抜くことができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の図24
に示すチューブ継手は、シールリング140の部分に
塵、埃等が溜まり、このため一度チューブ150を引き
抜き、再度チューブ150を本体部110に挿入係止さ
せた場合、シールリング140のシールが不十分になる
という問題がある。また、図25に示すチューブ継手
は、チューブ250の離脱に手間がかかるという問題が
あるとともに、シールリング240の部分に塵、埃等が
溜まり、シールが不十分になるという問題がある。
【0008】本発明は、かかる問題の少ない、チューブ
継手を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
チューブ継手は、一端開口に向かうに連れ求心方向に延
びる規制面を内周面に持ち、チューブが該一端開口より
挿入される軸孔を有する筒状の本体部と、該規制面より
奥側の該軸孔内に軸方向に移動自在に保持され、該一端
開口に遠ざかるに連れ求心方向に突出する傾斜面をもち
該一端開口から挿入された該チューブの外周面に係止す
る爪部と該規制面に当接して求心方向に押圧され該爪部
を該チューブ外周面に押し付ける外周部とをもつリング
状の締め付け部材と、該一端開口に挿入される該チュー
ブの端部内周面に同軸的に装着される管状の内筒と、該
規制面より該一端開口側に軸方向移動可能に保持された
筒状の基部と該基部より該規制面を越えて奥側に延び該
爪部の該傾斜面と該チューブの外周面との間に進入する
先端部とを持ち、チューブ継手から該チューブを離脱す
る際に該本体部の該軸孔の奥側に押し込まれるリリース
部材と、該軸孔の内周面と該軸孔に固定された該チュー
ブの外周面との間をシールするシールリングとを具備
し、該リリース部材は該基部の内周面側に該基部と該チ
ューブの外周面とをシールするリング状の第1ダストシ
ールをもち、該チューブが該本体部の軸孔に挿入固定さ
れた状態で該内筒の先端は該本体部の該一端開口より出
た位置にあることを特徴とする。
【0010】上記リリース部材は、上記基部と上記先端
部とがそれぞれ別部材とされた構成とすることもできる
し、あるいは上記基部と上記先端部とが一体的に形成さ
れた構成とすることもできる
【0011】好適な態様において、上記チューブが上記
本体部の軸孔に挿入固定された状態で上記内筒の先端は
上記リリース部材の基部の端より出た位置にある。好適
な態様において、上記内筒は上記本体部と分離され、上
記チューブが上記軸孔に挿入される前にチューブに装着
される。好適な態様において、上記チューブが上記本体
部の軸孔に挿入される前に、上記内筒は該本体部の軸孔
に同軸的に嵌合固定されている。
【0012】好適な態様において、上記シールリングは
上記リリース部材の基部と先端部との間に配設される。
なお、上記シールリングは上記締め付け部材の奥側の軸
孔内に保持させることもできる。好適な態様において、
上記締め付け部材は軸方向の各端部にそれぞれ該爪部を
もつ。好適な態様において、この軸方向の各端部にそれ
ぞれ爪部を持つ締め付け部材は軸方向の中心を通る断面
に対して略対称である。
【0013】好適な態様において、上記締め付け部材は
板材を絞り加工して筒状としその一端側を軸芯方向に折
り曲げ加工したものである。好適な態様において、上記
本体部はその一端開口部と上記リリース部材の外周面と
をシールする筒状の第2ダストシールをもつ
【0014】
【作用】本発明のチューブ継手は、その内筒により、チ
ューブの柔軟性に伴う曲がりや偏平等の変形が規制され
る。このため本体部の先端に位置するリリース部材とチ
ューブとの間に塵、埃等が進入しやすい空間が生じにく
く、それだけ、シールリングの部分に進入する塵、埃等
を少なくでき、シールリングの機能がより長く維持でき
る。
【0015】また、チュ−ブの変形が内筒により規制さ
れているので、チュ−ブ継手からチュ−ブを離脱する
際、リリース部材をチュ−ブの外周面に沿わせて軸孔の
奥側に容易に押し込むことができ、操作性が向上する。
さらに、リリース部材が基部の内周面側に該内周面とチ
ューブの外周面とをシールするリング状の第1ダストシ
ールをもっているので、チューブ継手の使用中などにチ
ューブの外周面を伝わって塵、埃が進入してシールリン
グに到達することを第1ダストシールにより未然に防止
することができるので、シールリングの機能維持に貢献
することが可能となる。加えて、チューブが本体部の軸
孔に挿入固定された状態で該内筒の先端が該本体部の一
端開口より出た位置にあるので、チューブの曲がり等の
変形を内筒でより確実に規制することができ、上記シー
ルリングの部分への塵、埃等の進入をより確実に防止す
ることが可能となる。また、チューブが本体部の軸孔に
挿入固定された状態で該内筒の先端が該リリース部材の
基部の端より出た位置にある場合は、さらに確実にチュ
ーブの曲がり等の変形を規制することができる。
【0016】内筒が該本体部と分離され、チューブが軸
孔に挿入される前に該内筒が該チューブに装着される場
合は、チューブの曲がりや偏平化等の変形が内筒で確実
に規制されているので、チューブを軸孔に素早く、か
つ、確実に挿入することができ、チューブの挿入作業性
が向上する。チューブが本体部の軸孔に挿入される前に
内筒が該本体部の軸孔に同軸的に嵌合固定されている場
合は、内筒をチューブに装着する作業を省くことができ
る。
【0017】リリース部材が基部と先端部との間にシー
ルリングをもつ場合は、シールリングの内周面とチュー
ブの外周面とのシール性を確実なものとすることができ
る。すなわち、チューブを軸孔に挿入する際、締め付け
部材の爪部との摺接によりチューブの先端側外周面は傷
が付くが、チューブが軸孔に固定された状態で締め付け
部材よりも開口側に位置するチューブ外周面にはこのよ
うな傷が付いていない。このため、リリース部材の基部
と先端部との間に位置するシールリングは、無傷のチュ
ーブ外周面と接触することとなり、シール性が向上す
る。
【0018】締め付け部材が軸方向の各端部にそれぞれ
爪部をもつ場合、それぞれの爪部がチューブ外周面と係
止することとなるので、締め付け部材とチューブとの係
止力が向上する。また、この軸方向の各端部にそれぞれ
爪部を持つ締め付け部材が軸方向の中心を通る断面に対
して略対称である場合、締め付け部材を本体部の軸孔内
に装着する際に、締め付け部材の軸方向のどちら側から
も挿入することができ、装着作業性が向上する。
【0019】締め付け部材が板材を絞り加工して筒状と
しその一端側を軸芯方向に折り曲げ加工したものである
場合、面倒な切削加工を施すことなく、また材料のロス
を生じることなく、安価に、かつ簡単に締め付け部材を
製造することができる
【0020】さらに、本体部がその一端開口部とリリー
ス部材の外周面とをシールする筒状の第2ダストシール
をもつ場合、チューブ継手の使用中などに本体部の一端
開口部とリリース部材の外周面との間から塵、埃が進入
することを防止することができるので、シールリングの
機能維持に貢献することが可能となる
【0021】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しつつ説明する。 (第1参考例) 図1に示す第1参考例のチューブ継手は、黄銅製の筒状
の本体部1と、黄銅製のリング状の締め付け部材2と、
黄銅性のリング状のリブ部材3と、シールリング5と、
黄銅製の管状の内筒9と、リリース部材70とから主に
構成されている。
【0022】本体部1は、軸方向一端の開口部10aか
ら奥側に延びナイロン等の樹脂製チューブ8が挿入され
る軸孔1aを有し、この軸孔1aは、開口部10aから
軸方向の奥側に向かうに連れて漸次段階的に小径とされ
た複数の異径の内周面を備えている。すなわち、開口部
10aから軸方向の奥側に向かって、第1内周面10
b、第2内周面10c、第3内周面10d、第4内周面
10e、第5内周面10f、第6内周面10gとされて
いる。
【0023】内筒9は本体部1の軸孔1a内に固定され
ている。具体的には、内筒9の基端部9bが本体部1の
第6内周面10gに嵌合固定されるとともに、内筒9の
鍔部9aが本体部1の第5内周面10fに嵌合固定され
ている。内筒9の先端は本体部1の開口部10aより出
た位置にあり、また先端に向かうに連れて求心方向に延
びる先端テーパ面9cを有している。
【0024】締め付け部材2は、本体部1の第4内周面
10eの内径よりも小さい外径及びチューブ8の外径よ
りも大きい内径を有する筒状部2dと、筒状部2dの内
周端から軸方向に一体的に延びる複数の腕部2bとから
構成されている。そして各腕部2bの先端には、求心方
向に突出し先尖りになされ開口部10aから挿入された
チューブ8の外周面に係止する断面三角形状の爪部2a
が形成されている。各爪部2aの開口部10a側の内周
面は、本体部1の開口部10aから遠ざかるに連れて求
心方向に突出する傾斜面2cとされている。したがっ
て、締め付け部材2の各爪部2aは、腕部2bの弾性変
形と伴って、半径方向に拡開、縮閉可能とされている。
また、各腕部2bの先端側外周面は、後述するリブ部材
3の規制面3aに当接して求心方向に押圧され、上記爪
部2aをチューブ8の外周面に押し付ける外周部2eと
されている。この締め付け部材2は、本体部1の軸孔1
a内で、第4内周面10eの部分に位置して(締め付け
部材2の各爪部2aは第3内周面10dの部分に位置し
ている)軸方向に移動自在に保持されている。なお、締
め付け部材2は、棒材を切削加工することにより形成し
たものである。
【0025】リブ部材3は、本体部1の軸孔1aの第3
内周面10dに嵌合固定され、本体部1の開口部10a
に向かうに連れて求心方向に延び、締め付け部材2の各
腕部2bの外周部2eが当接可能な規制面3aを有して
いる。リリース部材70は、本発明の基部と先端部とが
それぞれ別部材として構成されたもので、本発明の基部
としての筒状の基体7と、本発明の先端部としての先端
部材4とから構成され、基体7と先端部材4との間に0
−リング等のシールリング5が配設されている。シール
リング5は、軸孔1aの第2内周面10cと軸孔1aに
固定されるチューブ8の外周面との間をシールする。リ
リース部材70を構成する基体7及び先端部材4、並び
にシールリング5はいずれも本体部1の軸孔1aの第2
内周面10cに軸方向移動可能に保持されている。基体
7は、軸方向の一端側に遠心方向に突出し第2内周面1
0cの内径と略同等の外径を有するフランジ部71を備
えている。そして、基体7は、フランジ部71が軸孔1
aの第1内周面10bに嵌合固定されたリング状の黄銅
製の鍔6に当接することにより、本体部1からの離脱が
規制されている。先端部材4は、基体7が本体部1の軸
孔1aの奥側に移動することにより、シールリング5と
ともに奥側に移動し、先端部材4の先端がリブ部材3の
規制面3aを越えて締め付け部材2の爪部2aの傾斜面
2cとチューブ8の外周面との間に進入可能とされてい
る。なお、基体7及び先端部材4の内径はチューブ8の
外径よりも若干大きく、シールリング5の内径はチュー
ブ8の外径よりも小さく設定されている。また、シール
リング5の外径は軸孔1aの第2内周面10cの内径よ
り大きく設定されている。
【0026】本参考例のチューブ継手は、以下のように
組付けることができる。まず、本体部1の第5内周面1
0f及び第6内周面10gに内筒9を嵌合固定させた
後、締め付け部材2を第4内周面10eの部分に挿入す
る。次に、リブ部材3を第3内周面10dに嵌合固定
し、先端部材4、シールリング5及び基体7をこの順で
第2内周面10cの部分に挿入する。次に、第1内周面
10bに鍔6を嵌合し、最後に本体部1の開口端を求心
方向にかしめて、鍔6を第1の内周面10bに固定し、
参考例のチューブ継手を完成する。
【0027】上記構成を有するチューブ継手にチューブ
8を固定するには、まず、本体部1の開口部10a側か
らチューブ8の一端を挿入する。このとき、リリース部
材70の基体7の内周面と内筒9の外周面との隙間にチ
ューブ8を挿入させることとなるが、内筒9の先端には
先端テーパ面9cが形成されているので、この先端テー
パ面9cにチューブ8の先端部を案内させることによ
り、チューブ8を上記隙間に容易に挿入させることがで
きる。チューブ8の先端が内筒9の鍔部9aに当接する
までチューブ8を挿入させた後、チューブ8を挿入方向
とは逆方向に僅かに引き戻す。これにより、締め付け部
材2の爪部2aがチューブ8の外周面に引っ掛かるの
で、締め付け部材2がチューブ8とととに上記逆方向に
引き戻され、そして各腕部2bの外周部2eがリブ部材
3の規制面3aに当接して求心方向に押圧される。した
がって、締め付け部材2の各腕部2bの弾性変形を伴っ
て、各爪部2aがチューブ8の外周面に押し付けられて
食い込み係合する。このとき、チューブ8の内周側には
内筒9が存在しており、チューブ8の求心方向への変形
が規制されているので、締め付け部材2の各爪部2aは
チューブ8の外周面に確実に食い込んで係合する。この
ようにして、チューブ8をチューブ継手に強固に固定す
ることができる。なお、チューブ8が締め付け部材2の
爪部2aを通過する際に、チューブ8の外周面に軸方向
に延びる傷が形成されるが、本参考例においては、シー
ルリング5が基体7と先端部材4との間に配設されてお
り、シールリング5が接触するチューブ8の外周面は締
め付け部材2の爪部2aにより傷つけられていないた
め、シールリング5により確実にシールすることが可能
である。
【0028】本参考例のチューブ継手では、チューブ8
が本体部1の軸孔1aに挿入され締め付け部材2により
固定された状態で、チューブ8の内周側に内筒9が存在
するとともに内筒9の先端が本体部1の開口部10aよ
り出た位置にあるので、本体部1の開口部10a付近に
おいて、チューブ8の柔軟性に伴う曲がりや偏平化等の
変形を内筒9により確実に規制することができる。この
ため、本体部1の開口部10aに配設されたリリース部
材70の基体7とチューブ8との間に塵、埃等が進入す
る空間が生じにくく、それだけシールリング5の部分に
進入する塵、埃等を少なくすることができる。したがっ
て、シールリング5の機能をより長く維持することが可
能となる。
【0029】一方、チューブ継手からチューブを離脱す
る際には、リリース部材70の基体7を本体部1の軸孔
1aの奥側へ押し込む操作により、リリース部材70の
先端部材4がシールリング5とともに奥側に押し込ま
れ、先端部材4の先端がリブ部材3の規制面3aを越え
て締め付け部材2の爪部2aの傾斜面2cとチューブ8
の外周面との間に進入する。そして、先端部材4の先端
が各爪部2aの傾斜面2cに当接し、この傾斜面2cを
軸孔1aの奥側及び遠心方向に付勢する。これにより、
締め付け部材2が軸孔1aの奥側に移動するとともに、
各爪部2aは腕部2bの弾性変形を伴って遠心方向に動
き、チューブ8の外周面から離脱する。したがって、チ
ューブ8は締め付け部材2から開放され、本体部1の軸
孔1aから引き抜くことができる。
【0030】このように、本参考例のチューブ継手で
は、リリース部材70の基体7を本体部1の軸孔1aの
奥側へ押し込んだ後、チューブ8を引き抜くという簡単
な操作により、チューブ8をチューブ継手から容易に離
脱させることができる。また、チュ−ブ8の変形が内筒
9により規制されているので、リリース部材70をチュ
−ブ8の外周面に沿わせて軸孔1aの奥側に容易に押し
込むことができ操作性が向上する。
【0031】(第2参考例) 図2に示す第2参考例のチューブ継手は、エルボ形チュ
ーブ継手に本発明を適用したもので、本体部1の開口部
10aと反対側の端部がL状に屈曲されている。その他
の構成は上記第1参考例のチューブ継手と同様で、作
用、効果も第1参考例のチューブ継手と同様である。
【0032】(第実施例) 上記第1参考例及び第2参考例では、図3に示すよう
に、基体7の内径よりもシールリング5の内径の方が小
さいので、チューブ8を軸孔1a内に挿入する際、チュ
ーブ8の先端角部8cがシールリング5に衝突する。こ
のため、チューブ8をそのまま軸孔1aの奥側に押し進
めると、シールリング5の内周面を傷つけることにな
り、シールリング5のシール性を低下させるおそれがあ
る。
【0033】図4〜図6に示す第実施例のチューブ継
手は、リリース部材70の基体7の内周面に補助シール
リングとしての第1ダストシール10を備えたものであ
る。すなわち、基体7のフランジ部71側の内周面に
は、第1ダストシール10の直径よりも大きな軸方向長
さを有する環状溝11が形成され、この環状溝11内に
第1ダストシール10が収容されている。その他の構成
は、上記第1参考例と同様である。したがって、本実施
例のチューブ継手は、上記第1参考例の作用、効果に加
えて以下に示す作用、効果も奏する。
【0034】本実施例のチューブ継手では、内筒9と基
体7との間に挿入されたチューブ8の先端角部8cがま
ず第1ダストシール10の内周面に衝突する(図5参
照)。チューブ8をそのまま軸孔1aの奥側に押し進め
ると、第1ダストシール10は変形するが、このとき第
1ダストシール10は環状溝11内を軸方向に逃げなが
ら変形するので、第1ダストシール10の内周面にはほ
とんど傷がつかない。また、このとき第1ダストシール
10はチューブ8の先端角部8cを求心方向に押し込ん
で、チューブ8の先端を収縮させる(図6参照)。この
ため、チューブ8の先端角部8cがシールリング5に衝
突してシールリング5を傷付けることを抑制することが
できる。また、チューブ8の挿入時に、チューブ8の外
周面に付着している塵、埃が進入したり、チューブ継手
の使用中にチューブ8の外周面を伝わって塵、埃が進入
したりすることを、第1ダストシール10により未然に
防止することができるので、シールリング5のシール機
能を極めて長く維持することが可能となる。
【0035】(第実施例) 図7〜図9に示す第実施例のチューブ継手は、上記第
実施例のチューブ継手において、鍔6の代わりに、本
体部1の開口部10aとリリース部材70の基体7の外
周面との間に第2ダストシール13を備えたものであ
る。この第2ダストシール13は、基端側が本体部1の
第1内周面10bに嵌合固定されており、先端側の内周
面は先端に向かうに連れて求心方向に延びるテーパ面1
5とされている。その他の構成は、上記第実施例と同
様である。したがって、本実施例のチューブ継手は、チ
ューブ継手の使用中に、本体部1の開口部10aとリリ
ース部材70の基体7との間から塵、埃が進入すること
を防止することができるので、上記第実施例のチュー
ブ継手よりもさらに、シールリング5のシール機能を長
く維持することが可能となる。
【0036】(第実施例) 図10〜図12に示す第実施例のチューブ継手は、上
記第実施例のチューブ継手において、内筒9を本体部
1から分離したもので、その他の構成は上記第実施例
と同様である。この内筒9は、上記第実施例のチュー
ブ継手に係る内筒9から基端部9bを除くとともに、鍔
部9aの外径をチューブ8の外径よりも小さくした形状
を有している。
【0037】本実施例のチューブ継手では、内筒9をチ
ューブ8内に装着した後、内筒9を装着したチューブ8
を本体部1の軸孔1a内に挿入する。このため、チュー
ブ8を本体部1の軸孔1a内に挿入する際、チューブ8
の柔軟性に伴う変形を内筒9で規制することができるの
で、チューブ8を軸孔10内に素早く、かつ、確実に挿
入することができ、チューブ8の挿入作業性が向上す
る。
【0038】(第実施例) 図13〜図15に示す第実施例のチューブ継手におい
ては、本体部1は、軸方向一端の開口部10aから軸方
向の奥側に向かうに連れて漸次段階的に小径とされた複
数の異径の内周面を備えている。すなわち、開口部10
aから軸方向の奥側に向かって、第1内周面10b、第
2内周面10c、第3内周面10d、第4内周面10
e、第5内周面10f、第6内周面10gとされてい
る。そして、第4内周面10eと第5内周面10fとの
間の段部10iには、開口部10aに向かうに連れて求
心方向に延びるテーパ凸部10jが形成されている。ま
た、第6内周面10gには求心方向に突出する凸部10
kが設けられ、この第6内周面10gに嵌合固定された
鍔部を有しない管状の内筒9の端部が凸部10kに当接
している。
【0039】本実施例のチューブ継手の締め付け部材2
0は、第3内周面10dに嵌合固定されたリブ部材3の
奥側に軸方向に移動可能に保持されている。この締め付
け部材20は、図14及び図15に示すように、軸方向
一端から他端に全長にわたって傾斜した切欠21を有
し、拡径及び縮径可能なバネ弾性を有する断面C形の筒
状に形成されている。また、締め付け部材20は、軸方
向一端(軸孔1aの開口部10a側)の内周面から求心
方向に突出し先尖りとされた周方向に延びる断面三角形
状の第1爪部22と、軸方向他端軸孔1aの奥側)の内
周面から同じく求心方向に突出し先尖りとされた周方向
に延びる断面三角形状の環状の第2爪部23とを有して
いる。なお、第1爪部22の開口部10a側の内周面
が、本体部1の開口部10aから遠ざかるに連れて求心
方向に突出する第1傾斜面22aとされている。また、
第2爪部23の軸孔1aの奥側の内周面が、開口部10
aに近づくに連れて求心方向に突出する第2傾斜面23
aとされている。また、締め付け部材20の中央外周面
20aは平坦状とされ、軸方向一端側(軸孔1aの開口
部10a側)の外周面が、開口部10aに向かうに連れ
て求心方向に延び、リブ部材3の規制面3aに当接して
求心方向に押圧される外周部20bとされている。同様
に、締め付け部材20の軸方向他端側(軸孔1aの奥
側)の外周面も、開口部10aから遠ざかるに連れて求
心方向に延びている。したがって、この締め付け部材2
0は、軸方向の中心を通る断面に対して対称とされてい
る。
【0040】なお、その他の構成は、上記第実施例の
と同様である。本実施例のチューブ継手では、チューブ
8の先端が第5内周面10fと第6内周面10gとの間
の段部10lに当接するまでチューブ8を軸孔1a内に
挿入した後、チューブ8を挿入方向とは逆方向に僅かに
引き戻す。これにより、締め付け部材20の第1爪部2
2、第2爪部23がチューブ8の外周面に引っ掛かるの
で、締め付け部材20がチューブ8とともに上記逆方向
に引き戻され、そして締め付け部材20の外周部20a
がリブ部材3の規制面3aに当接して求心方向に押圧さ
れる。したがって、締め付け部材20は縮径し、第1爪
部22、第2爪部23がチューブ8の外周面に押し付け
られて食い込み係合する。一方、チューブ継手からチュ
ーブ8を離脱する際には、リリース部材70の基体7を
手で本体部1の軸孔1aの奥側へ押し込めば、リリース
部材70の先端部材4が第1爪部22の第1傾斜面22
aに当接し、この傾斜面22aを軸孔1aの奥側及び遠
心方向に付勢する。これにより、締め付け部材20が軸
孔1aの奥側に移動し、締め付け部材20の第2爪部2
3の第2傾斜面23aがテーパ凸部10jに押圧されて
遠心方向に付勢される。これにより、締め付け部材20
が拡径し、第1爪部22及び第2爪部23はチューブ8
の外周面から離脱する。したがって、チューブ8は締め
付け部材2から開放され、本体部1の軸孔1aから引き
抜くことができる。
【0041】本実施例では、締め付け部材20が軸方向
の両端に第1爪部22及び第2爪部23をもち、これら
第1爪部22及び第2爪部23がチューブ8の外周面と
係止するので、締め付け部材20とチューブ8との係止
力が向上する。また、締め付け部材20は、軸方向の中
心を通る断面に対して対称とされているので、締め付け
部材20を本体部1の軸孔1a内に装着する際に、締め
付け部材20の軸方向のどちら側からも挿入することが
でき、装着作業性が向上する。
【0042】(第実施例) 図16〜図18に示す第実施例のチューブ継手は、上
記第実施例のチューブ継手において、締め付け部材2
0及びリブ部材3の形状を変更したもので、その他の構
成は上記第実施例と同様である。本実施例に係る締め
付け部材20は、図17及び図18に示すように、上記
実施例に係る締め付け部材の傾斜した切欠21を傾
斜していない切欠21とし、かつ、各爪部22、23に
も切欠溝22c、23cを形成したものでその他の構成
は上記第実施例に係る締め付け部材と同様である。ま
た、本実施例に係るリブ部材3は、傾斜面3aの途中
に、締め付け部材20の中央外周面20aよりも小さな
内径を有する水平段部3bを設けたもので、その他の構
成は上記第実施例にかかるリブ部材3と同様である。
【0043】したがって、本実施例のチューブ継手にお
いては、チューブ8が軸孔1aに固定された状態で、締
め付け部材20の外周部20bがリブ部材3の傾斜面3
aにより求心方向に押圧されるとともに、締め付け部材
20の中央外周面20aがリブ部材3の水平段部3bに
より求心方向に確実に押圧されている。このとき、第1
爪部22は、主に周方向の4個のエッジ部22dがチュ
−ブ8の外周面に食い込む。同様に第2爪部23も、主
に周方向の4個のエッジ部がチュ−ブ8の外周面に食い
込む。このため、各爪部の周方向のエッジ部がそれぞれ
2個しかない上記第6実施例と比較して、締め付け部材
20の第1爪部22及び第2爪部23とチューブ8との
係止力が向上する。
【0044】(第実施例) 図19に示す第実施例のチューブ継手においては、本
体部1は、軸方向一端の開口部10aから軸方向の奥側
に向かうに連れて漸次段階的に小径とされた複数の異径
の内周面を備えている。すなわち、開口部10aから軸
方向の奥側に向かって、第1内周面10b、第2内周面
10c、第3内周面10d、第4内周面10e、第5内
周面10fとされている。そして、第5内周面10fに
は求心方向に突出する凸部10kが設けられ、この第5
内周面10fに嵌合固定された鍔部を有しない管状の内
筒9の端部が凸部10kに当接している。また、第3内
周面10dにシールリング5が保持され、第2内周面1
0cに第1のリブ部材3と、第2のリブ部材31とが嵌
合固定されている。また、第2のリブ部材31の開口部
10aの端面には、開口部10aに向かうに連れて求心
方向に延びるテーパ凸部31aが形成されている。ま
た、第1内周面10bには、リリース部材73が軸方向
に移動可能に保持されるとともに、第2ダストシール1
3が嵌合配置されている。
【0045】本実施例に係るリリース部材73は本発明
の基部及び先端部を一体的に形成したもので、このリリ
ース部材73は、本発明の基部としての厚肉筒状の基部
73aと、本発明の先端部としての薄肉筒状の先端部7
3bとを有している。そして、リリース部材73の基部
73aは軸方向の一端側に遠心方向に突出し第1内周面
10bの内径と略同等の外径を有するフランジ部73c
を備えている。また、基部73bのフランジ部73c側
の内周面には、第1ダストシール10の直径よりも大き
な軸方向長さを有する環状溝11が形成され、この環状
溝11内に第1ダストシール10が収容されている。一
方、リリース部材73の先端部73bは、リリース部材
73が本体部1の軸孔1aの奥側に移動することによ
り、第1のリブ部材3の規制面3aを越えて締め付け部
材20の第1爪部22の第1傾斜面22aとチューブ8
の外周面との間に進入可能とされている。
【0046】また、本実施例に係る締め付け部材20
は、上記第実施例に係る締め付け部材20において、
外周面を円弧状としたもので、その他の構成は上記第
実施例に係る締め付け部材20と同様である。したがっ
て、締め付け部材20の外周面のうち開口部10a側の
外周面が、第1のリブ部材3の規制面3aにより求心方
向に押圧される外周部20bとされる。
【0047】本実施例のチューブ継手では、チューブ8
の先端が第4内周面10eと第5内周面10fとの間の
段部10mに当接するまでチューブ8を軸孔1a内に挿
入した後、チューブ8を挿入方向とは逆方向に僅かに引
き戻す。これにより、締め付け部材20の第1爪部2
2、第2爪部23がチューブ8の外周面に引っ掛かるの
で、締め付け部材20がチューブ8とともに上記逆方向
に引き戻され、そして締め付け部材20の外周部20b
がリブ部材3の規制面3aに当接して求心方向に押圧さ
れる。したがって、締め付け部材20は縮径し、第1爪
部22、第2爪部23がチューブ8の外周面に押し付け
られて食い込み係合する。一方、チューブ継手からチュ
ーブ8を離脱する際には、リリース部材73の基部73
aを手指等で本体部1の軸孔1aの奥側へ押し込めば、
リリース部材73の先端部73bが第1爪部22の第1
傾斜面22aに当接し、この傾斜面22aを軸孔1aの
奥側及び遠心方向に付勢する。これにより、締め付け部
材20が軸孔1aの奥側に移動し、締め付け部材20の
第2爪部23の第2傾斜面23aが第2のリブ部材31
のテーパ凸部31aに押圧されて遠心方向に付勢され
る。これにより、締め付け部材20が拡径し、第1爪部
22及び第2爪部23はチューブ8の外周面から離脱す
る。したがって、チューブ8は締め付け部材2から開放
され、本体部1の軸孔1aから引き抜くことができる。
【0048】(第実施例) 図20〜図22に示す第実施例のチューブ継手は、板
材を絞り加工等して締め付け部材40を形成したもの
で、その他の構成は上記第実施例のチューブ継手と同
様である。
【0049】すなわち、本実施例に係る締め付け部材4
0は、複数の溝が形成された板材を絞り加工して筒状と
し、その一端側を軸芯方向に折り曲げ加工して後述する
爪部43とすることにより形成したもので、本体部1の
第4内周面10eの内径よりも小さい外径及びチューブ
8の外径よりも大きい内径を有する筒状部41と、筒状
部41の内周端から軸方向に一体的に延びる複数の腕部
42とから構成されている。そして各腕部42の先端に
は、軸芯方向に折り曲げられた爪部43が形成されてい
る。この爪部43の開口部10a側の内周面が、開口部
10aから遠ざかるに連れて求心方向に突出する傾斜面
43aとされている。したがって、締め付け部材40の
各爪部43は、腕部42の弾性変形を伴って、半径方向
に拡開、縮閉可能とされている。また、各腕部42の先
端側外周面は、リブ部材3の規制面3aに当接して求心
方向に押圧され、爪部43の折り曲げ部をチューブ8の
外周面に押し付ける外周部42aとされている。
【0050】本実施例のチューブ継手も上記第実施例
のチューブ継手と同様の作用、効果を奏する。そして、
締め付け部材40が板材を絞り加工して筒状としその一
端側を軸芯方向に折り曲げ加工したものであるので、面
倒な切削加工を施すことなく、また材料のロスを生じる
ことなく、安価に、かつ簡単に締め付け部材40を製造
することができる。
【0051】(第実施例) 図23に示す第実施例のチューブ継手は、内筒9の長
さを長くして、内筒9の先端をリリース部材70の基体
7の端より突出させたもので、その他の構成は上記第
実施例のチューブ継手と同様である。本実施例のチュー
ブ継手は、チューブ8が軸孔1aに固定された状態で、
内筒9の先端がリリース部材70の基体7より突出して
いるので、チューブ8の曲がり等の変形を内筒9でより
確実に規制することができ、上記シールリング5の部分
への塵、埃等の進入をより確実に防止することが可能と
なる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のチューブ
継手は、チューブの柔軟性に伴う曲がり等の変形が内筒
により規制されるため、本体部の先端に位置するリリー
ス部材とチューブとの間からシールリングの部分に進入
する塵、埃等を少なくでき、シールリングの機能がより
長く維持できる。したがって、本発明のチューブ継手
は、チューブ継手及びチューブ間におけるシール機能を
長期間にわたって維持することが可能となる。
【0053】また、チュ−ブ継手がチュ−ブを離脱する
際、内筒により変形が規制されたチュ−ブの外周面に沿
わせてリリース部材を容易に軸孔の奥側に押し込むこと
ができるので、チュ−ブの離脱作業性が向上する。さら
に、リリース部材が第1ダストシールをもっているの
で、チューブの外周面を伝わって塵、埃が進入してシー
ルリングに到達することを第1ダストシールにより未然
に防止することができる。また、チューブが本体部の軸
孔に挿入固定された状態で該内筒の先端が該本体部の一
端開口より出た位置にあるので、チューブの曲がり等の
変形を内筒でより確実に規制することができ、上記シー
ルリングの部分への塵、埃等の進入をより確実に防止す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1参考例のチューブ継手の構成を示す断面
図である。
【図2】 第2参考例のチューブ継手の構成を示す一部
断面側面図である。
【図3】 第1参考例のチューブ継手の部分拡大断面図
である。
【図4】 第実施例のチューブ継手の構成を示す断面
図である。
【図5】 第実施例のチューブ継手の部分拡大断面図
である。
【図6】 第実施例のチューブ継手の部分拡大断面図
である。
【図7】 第実施例のチューブ継手の構成を示す断面
図である。
【図8】 第実施例のチューブ継手の部分拡大断面図
である。
【図9】 第実施例のチューブ継手に係る第2ダクト
シールの部分断面側面図である。
【図10】 第実施例のチューブ継手の構成を示す部
分断面図である。
【図11】 第実施例のチューブ継手に係り、内筒を
チューブに装着した状態を示す断面図である。
【図12】 第実施例のチューブ継手に係り、チュー
ブを軸孔に挿入した状態を示す断面図である。
【図13】 第実施例のチューブ継手の構成を示す部
分断面図である。
【図14】 第実施例のチューブ継手に係る締め付け
部材の部分断面側面図である。
【図15】 第実施例のチューブ継手に係る締め付け
部材の斜視図である。
【図16】 第実施例のチューブ継手の構成を示す部
分断面図である。
【図17】 第実施例のチューブ継手に係る締め付け
部材の部分断面側面図である。
【図18】 第実施例のチューブ継手に係る締め付け
部材の正面図である。
【図19】 第実施例のチューブ継手の構成を示す部
分断面図である。
【図20】 第実施例のチューブ継手の構成を示す部
分断面図である。
【図21】 第実施例のチューブ継手に係る締め付け
部材の部分断面側面図である。
【図22】 第実施例のチューブ継手に係る締め付け
部材の正面図である。
【図23】 第実施例のチューブ継手の構成を示す部
分断面図である。
【図24】 従来のチューブ継手の構成を示す断面図で
ある。
【図25】 その他の従来のチューブ継手の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1は本体部、1aは軸孔、10aは開口部、2、20、
40は締め付け部材、2a、22、23、43は爪部、
2e、20b、42aは外周部、3aは規制面、70、
73はリリース部材、4は先端部としての先端部材、7
は基部としての基体、73aは基部、73bは先端部、
5はシールリング、8はチューブ、9は内筒、10は第
1ダストシール、13は第2ダストシールである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−166983(JP,U) 実開 平4−18793(JP,U) 実開 昭48−108215(JP,U) 実公 昭57−45512(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 37/12 F16L 33/22

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端開口に向かうに連れ求心方向に延びる
    規制面を内周面に持ち、チューブが該一端開口より挿入
    される軸孔を有する筒状の本体部と、 該規制面より奥側の該軸孔内に軸方向に移動自在に保持
    され、該一端開口に遠ざかるに連れ求心方向に突出する
    傾斜面をもち該一端開口から挿入された該チューブの外
    周面に係止する爪部と該規制面に当接して求心方向に押
    圧され該爪部を該チューブ外周面に押し付ける外周部と
    をもつリング状の締め付け部材と、 該一端開口に挿入される該チューブの端部内周面に同軸
    的に装着される管状の内筒と、 該規制面より該一端開口側に軸方向移動可能に保持され
    た筒状の基部と該基部より該規制面を越えて奥側に延び
    該爪部の該傾斜面と該チューブの外周面との間に進入す
    る先端部とを持ち、チューブ継手から該チューブを離脱
    する際に該本体部の該軸孔の奥側に押し込まれるリリー
    ス部材と、 該軸孔の内周面と該軸孔に固定された該チューブの外周
    面との間をシールするシールリングとを具備し、 該リリース部材は該基部の内周面側に該基部と該チュー
    ブの外周面とをシールするリング状の第1ダストシール
    をもち、 該チューブが該本体部の軸孔に挿入固定された状態で該
    内筒の先端は該本体部の該一端開口より出た位置にある
    ことを特徴とするチューブ継手。
  2. 【請求項2】該チューブが該本体部の軸孔に挿入固定さ
    れた状態で該内筒の先端は該リリース部材の基部の端よ
    り出た位置にある請求項1記載のチューブ継手。
  3. 【請求項3】該内筒は該本体部と分離され、該チューブ
    が該軸孔に挿入される前に該チューブに装着される請求
    項1記載のチューブ継手。
  4. 【請求項4】該シールリングは該リリース部材の該基部
    と該先端部との間に配設されている請求項1記載のチュ
    ーブ継手。
  5. 【請求項5】該締め付け部材は軸方向の各端部にそれぞ
    れ該爪部をもつ請求項1記載のチューブ継手。
  6. 【請求項6】該締め付け部材は軸方向の中心を通る断面
    に対して略対称である請求項記載のチューブ継手。
  7. 【請求項7】該締め付け部材は板材を絞り加工して筒状
    としその一端側を軸芯方向に折り曲げ加工したものであ
    る請求項1記載のチューブ継手。
  8. 【請求項8】該本体部はその一端開口部と該リリース部
    材の外周面とをシールする筒状の第2ダストシールをも
    つ請求項1記載のチューブ継手。
  9. 【請求項9】該チューブが該本体部の該軸孔に挿入され
    る前に、該内筒が該本体部の該軸孔に同軸的に嵌合固定
    されている請求項1記載のチューブ継手。
  10. 【請求項10】該内筒は、該本体部の該軸孔の内周面に
    嵌合固定された鍔部と、該鍔部が嵌合固定された該内周
    面よりも小径の内周面に嵌合固定された基端部とを有し
    ていることを特徴とする請求項9記載のチューブ継手
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