JPH0619352A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0619352A
JPH0619352A JP4171220A JP17122092A JPH0619352A JP H0619352 A JPH0619352 A JP H0619352A JP 4171220 A JP4171220 A JP 4171220A JP 17122092 A JP17122092 A JP 17122092A JP H0619352 A JPH0619352 A JP H0619352A
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JP
Japan
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fixing
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image forming
image
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JP4171220A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Menjo
健 校條
Yasuo Nami
泰夫 浪
Kazuo Kishino
一夫 岸野
Hideo Kawamoto
英雄 川元
Jiro Ishizuka
二郎 石塚
Akira Watanabe
顕 渡邊
Masahiro Ito
政宏 伊藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再給紙時の各部装置への離型剤の転着を防い
で良好な画像を常に安定した得ることができる画像形成
装置を提供すること。 【構成】 定着ローラ(定着用回転体)29に離型剤を
塗布して定着を行なう定着装置18を備え、該定着装置
18によって定着を行なう画像形成動作を複数回連続し
て行なうことが可能な画像形成装置1において、樹脂状
転写材の2回目以降の画像形成動作を禁止する手段(転
写材検知センサーS、ディテクターD等)を設ける(第
1発明)。本発明によれば、転写材として吸水性や吸油
性の無い樹脂状転写材の2回目以降の画像形成動作が禁
止されるため、該樹脂状転写材の再給紙時の各部装置へ
の離型剤の転着が防がれ、良好な画像が常に安定して得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像を形成する電子写
真装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置の一例としては、図
15に示すようなカラー画像を形成するカラー電子写真
装置がある。
【0003】図15に示すカラー電子写真装置は、装置
本体1の右側(図15の右側)から装置本体1の略中央
部に亘って設けられた転写材搬送系Iと、装置本体1の
略中央部に、上記転写材搬送系Iを構成する転写ドラム
15に近接して設けられた潜像形成部IIと、該潜像形成
部IIに近接して配設された回転式現像装置III を含んで
構成されている。
【0004】ところで、上記転写材搬送系Iは次のよう
に構成されている。
【0005】即ち、装置本体1の右壁には開口部が形成
されており、該開口部には着脱自在な転写材供給用トレ
イ2,3が一部機外に突出して配設されている。該トレ
イ2,3の略直上部には給紙用ローラ4,5がそれぞれ
配設されており、これらの給紙用ローラ4,5と左方に
配された矢印a方向に回転する転写ドラム15とを連結
するように、給紙ローラ6及び給紙ガイド7,8が設け
られている。
【0006】上記転写ドラム15の外周面近傍には回転
方向上流側から下流側に向かって当接用ローラ9、グリ
ッパ10、転写材分離用帯電器11、分離爪12が順次
配設されている。又、転写ドラム15の内周側には転写
帯電器13、転写材分離用帯電器14が配設されてい
る。そして、転写ドラム15の転写材が巻き付く部分に
は、図16に示すようにポリ弗化ビニリデン等から成る
転写シート92が貼り付けられており、転写材は該転写
材シート92上に静電的に密着される。
【0007】更に、転写ドラム15の右側上部には前記
分離爪12に近接して搬送ベルト手段16が、そして該
搬送ベルト手段16の転写材搬送方向終(右)端には定
着装置18がそれぞれ配設されている。そして、定着装
置18よりも更に転写材搬送方向後流には、装置本体1
に対して着脱自在な排紙トレイ17が配設されている。
【0008】次に、前記潜像形成部IIの構成を説明す
る。
【0009】図15において、19は矢印b方向に回転
する像担持体である感光ドラムであって、これはその外
周面を転写ドラム15の外周面に当接させて配設されて
いる。そして、感光ドラム19の上方には、該感光ドラ
ム19の回転方向上流側から下流側に向かって除電用帯
電器20、クリーニング手段21及び一次帯電器23が
順次配設されている。又、感光ドラム19の上方には、
該感光ドラム19上に静電潜像を形成するためのレーザ
ビームスキャナ等の像露光手段24及びミラー等の像露
光反射手段25が配設されている。
【0010】最後に、前記回転式現像装置III の構成を
説明する。
【0011】即ち、感光ドラム19の外周面に対向する
位置には、回転体26が回転自在に配設されており、該
回転体26中には4種類の現像装置27Y,27M,2
7C,27BKが周方向の4位置に搭載されていて感光
ドラム19の外周面上に形成された静電潜像がこれらの
現像装置27Y,27M,27C,27BKによって現
像されて可視化されるようになっている。尚、27Yは
イエロー現像装置、27Mはマゼンタ現像装置、27C
はシアン現像装置、27BKはブラック現像装置であ
る。
【0012】以上のように構成されるカラー電子写真装
置のシーケンスを、先ず、フルカラーモードの場合を例
として簡単に説明する。
【0013】即ち、前記感光ドラム19が図15の矢印
b方向に回転すると、該感光ドラム19上の感光体は一
次帯電器23によって均一に帯電される。尚、このとき
の各部動作速度(以下、プロセススピードと称す)は1
60mm/secに設定されている。
【0014】上述のように一次帯電器23によって感光
ドラム19の感光体が均一に帯電されると、原稿28の
イエロー画像信号にて変調されたレーザ光Eによって画
像露光が行なわれ、感光ドラム19上に静電潜像が形成
され、回転体26の回転により予め現像位置に定置され
たイエロー現像装置27Yによって前記静電潜像が現像
される。
【0015】一方、前記給紙ガイド7、給紙ローラ6及
び給紙ガイド8を経て搬送されてきた転写材は、所定の
タイミングでグリッパ10によって保持され、当接用ロ
ーラ9と該当接用ローラ9に対向している電極とによっ
て静電的に転写ドラム15に巻き付けられる。このと
き、転写ドラム15は感光ドラム19と同期して図15
の矢印a方向に回転しており、イエロー現像装置27Y
で現像された顕画像は、感光ドラム19の外周面と転写
ドラム15の外周面とが当接している部位にて転写帯電
器13によって転写される。そして、転写ドラム15は
そのまま回転を継続し、次の色(図15においては、マ
ゼンタ)の転写に備える。
【0016】他方、感光ドラム19は前記除電用帯電器
20によって除電され、従来より公知のブレード法によ
るクリーニング手段21によってクリーニングされた
後、再び一次帯電器23によって帯電され、次のマゼン
タ画像信号により前述のような像露光を受ける。そし
て、回転式現像装置III においては、感光ドラム19上
に前記像露光によってマゼンタ画像信号による静電潜像
が形成される間に回転体26が回転し、マゼンタ現像装
置27Mが所定の現像位置に定置せしめられて所定のマ
ゼンタ現像が行なわれる。
【0017】引き続いて、以上と同様のプロセスがそれ
ぞれシアン色及びブラック色に対しても実施され、4色
分の転写が終了すると、転写材上に形成された4色顕画
像は各帯電器20,14によって除電され、グリッパ1
0による転写材の把持が解除されるとともに、該転写材
は分離爪12によって転写ドラム15から分離され、搬
送ベルト手段16で定着装置18に送られ、定着装置1
8において熱と圧力によって顕画像の定着を受け、斯く
て一連のフルカラープリントシーケンスが終了し、所望
のフルカラープリント画像が形成される。尚、定着装置
18での定着動作は、前記プロセススピード160mm
/secよりも遅い90mm/secで行なわれる。こ
れは、後述するようにトナーが2層〜4層積載された未
定着画像を溶融混色させる場合に十分な加熱量をトナー
に与えなければならないためであって、プロセススピー
ドよりも遅い速度で定着を行なうことによってトナーに
対する加熱量を多くしている。
【0018】以上のように、カラー画像は多色のトナー
が2層〜4層を形成しているため、カラー画像電子写真
装置は以下に述べる2つの点で白黒用の装置とは異なっ
た特徴を有している。
【0019】即ち、先ず第1の特徴は、使用されるトナ
ーに関するものであって、トナーには、熱を印加した際
の溶融性及び混色性が良いことが要求されるため、軟化
点が低く、且つ溶融粘度の低いシャープメルト性のトナ
ー(シャープメルトトナーと称す)が使用される。斯か
るシャープメルトトナーを使用することにより、複写物
の色再現範囲を拡大し、原稿の多色又はフルカラー像に
忠実なカラーコピーを得ることができる。
【0020】ところで、シャープメルトトナーは、例え
ばポリエステル樹脂又はスチレン−アクリルエステル樹
脂のような結着樹脂、着色剤(染料、昇華性染料)、荷
電制御剤等のトナー形成用材料を溶融混練、粉砕、分級
することによって製造される。尚、必要であれば、トナ
ーに各種の外添剤(例えば、疎水性コロイダルシリカ)
を添加する外添工程を付加しても良い。
【0021】斯かるカラートナーとしては、定着性、シ
ャープメルト性等を考慮すると、結着樹脂としてポリエ
ステル樹脂を使用したものが特に好ましい。シャープメ
ルト性ポリエステル樹脂としてはジオール化合物とジカ
ルボン酸とから合成される分子の主鎖にエステル結合を
有する高分子化合物が例示される。
【0022】特に、次式
【0023】
【化1】 (上式中、Rはエチレン又はプロピレン基であり、x,
yはそれぞれ1以上の正の整数であり、且つx+yの平
均値は2〜10である)で代表されるビスフェノール誘
導体若しくはその置換体をジオール成分とし、2価以上
のカルボン酸又はその酸無水物又はその低級アルキルエ
ステルとから成るカルボン酸成分(例えば、フマル酸、
マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等)とを少なくと
も共縮重合したポリエステル樹脂がシャープな溶融特性
を有するのでより好ましい。
【0024】而して、ポリエステル樹脂の軟化点は、7
5〜150℃、好ましくは80〜120℃が適当であ
る。
【0025】ここで、ポリエステル樹脂を結着樹脂とし
て含有するシャープメルトトナーの軟化特性の例を図1
7に示す。
【0026】軟化特性は次の測定によって得られた。即
ち、フローテスターCFT−500A型(島津製作所
製)を使用し、ダイ(ノズル)の直径0.2mm、厚さ
1.0mmとして20Kgの押出荷重を加え、初期設定
温度70℃で300秒間予熱の後、6℃/minの速度
で等速昇温したとき描かれるトナーのプランジャー降下
量−温度曲線(以下、軟化S字曲線と称す)を求めた。
試料となるトナーは1〜3g精秤した微粉末を用い、プ
ランジャー断面積は1.0cm2 とする。
【0027】而して、軟化S字曲線は図17に示すよう
なカーブとなる。即ち、等速昇温するに従ってトナーは
徐々に加熱されて流出が開始される(プランジャー降下
A→B)。そして、更に昇温すると、溶融状態となった
トナーは大きく流出し(B→C→D)、プランジャー降
下が停止して終了する(D→E)。尚、S字曲線の高さ
Hは全流出量を示し、高さH/2のC点に対応する温度
T0はトナーの軟化点を示す。
【0028】ところで、トナー及び結着樹脂がシャープ
メルト性を有するか否かは、トナー又は結着樹脂の見掛
けの溶融粘度を測定することによって判定することがで
きる。
【0029】而して、シャープメルト性を有するトナー
又は結着樹脂とは、見掛けの溶融粘度が103 ポアズを
示すときの温度をT1、5×102 ポアズを示すときの
温度をT2としたとき、次式:
【0030】
【数1】T1=90〜150℃ |ΔT|=|T1−T2|=5〜20℃ を満足するものを言う。
【0031】斯かる温度−溶融粘度特性を有するシャー
プメルト性樹脂は加熱されることにより極めてシャープ
に粘度低下を起こすことが特徴である。このような粘度
低下が最上部トナー層と最下部トナー層との適度な混合
を生ぜしめ、更にトナー層自体の透明性を急激に増加さ
せ、良好な減色混合を起させる。
【0032】ところが、斯かるシャープメルト性のカラ
ートナーは、親和力が大きく、定着ローラにオフセット
し易いという性質も有している。従って、以上のような
カラートナーを用いる画像形成装置の定着装置において
は、長期間に亘って高い離型性を示すことが必要とな
る。
【0033】以下にカラー電子写真装置における第2の
特徴である定着装置18について図18に沿って説明す
る。
【0034】図18に示す定着装置18において、29
は定着手段である定着ローラであって、これはアルミニ
ウム性の芯金31上にHTV(高温加硫型)シリコーン
ゴム32、この外側に付加型LTV(低温加硫型)シリ
コーンゴム33を有し、厚さ3mm、直径40mmに形
成されている。尚、上記付加型LTVシリコーンゴム3
3は、粘度104 ポアズの末端封鎖の直鎖状ジメチルポ
リシロキサン(40重量部)と、ラターポリマーである
レジン状オルガノポリシロキサン(60重量部)とで構
成されている。
【0035】一方、加圧手段である加圧ローラ30はア
ルミニウム製の芯金34の上に厚さ1mmのHTVと、
更にその表面に定着ローラ29の表層材料と同じLTV
シリコーンゴム層35を形成して構成され、その直径は
40mmとされている。
【0036】ところで、前記定着ローラ29には発熱手
段であるハロゲンヒータ36が配設され、加圧ローラ3
0には同じくヒータ37が芯金34内に配設されて両面
からの加熱が行なわれる。そして、加圧ローラ30に当
接されたサーミスタ38により加圧ローラ30の温度が
検知され、検知された温度に基づいて制御装置39によ
ってハロゲンヒータ36,37が制御され、定着ローラ
29と加圧ローラ30の温度が共に約170℃の一定値
に保持される。尚、定着ローラ29と加圧ローラ30は
不図示の加圧機構によって総圧約40Kgで加圧されて
いる。
【0037】又、図18において、Oは離型剤塗布手段
であるオイル塗布装置、Cはクリーニング装置、C1は
加圧ローラ30のオイルや汚れを除去するクリーニング
ブレードである。
【0038】上記オイル塗布装置Oは、オイルパン52
a内のジメチルシリコーンオイル53(信越化学社製K
F96−300cs)をオイル汲み上げローラ54とオ
イル塗布ローラ55を経てオイル塗布量調整ブレード4
5でオイル塗布量を規制して定着ローラ29上に塗布す
る。尚、図18に示す例では、塗布量として後述する測
定方法によって0.08g/A4の量を塗布している。
【0039】ところで、オイル塗布装置Oによるシリコ
ーンオイル53の塗布量は、次のようにして求められ
る。
【0040】即ち、先ずA4サイズの白紙50枚の重量
をA1(g)とし、この白紙上への画像の転写もせず、
定着ローラ29のゴム層33へのシリコーンオイル53
の塗布もしないで、定着ローラ29と加圧ローラ30と
の間を通紙した後の白紙50枚の重量をB(g)とす
る。次に、同様に別のA4サイズの白紙50枚の重量を
A2(g)とし、この白紙上への画像の転写をしない
が、定着ローラ29のゴム層33へのシリコーンオイル
53の塗布は行なって、定着ローラ29と加圧ローラ3
0との間を通紙した後の白紙50枚の重量をC(g)と
する。
【0041】以上の重量A1,B,A2,Cを用いて、
A4サイズの白紙1枚当りのシリコーンオイル41の塗
布量X(g)は次式で求められる。
【0042】
【数2】X=(C+A1−B−A2)/50 一方、前記クリーニング装置Cは、ノーメックス(商品
名)より成る不織布ウェブ57aを押圧ローラ57にて
定着ローラ29に押し当てて定着ローラ29の表面をク
リーニングする装置である。尚、ウェブ57aは不図示
の巻き取り装置によって適宜巻き取られ、これの定着ロ
ーラ29への当接部にトナー等が堆積しないようにされ
ている。
【0043】ところで、以上説明したカラー電子写真装
置は、転写材の片面のみに顕画像を形成するものである
が、この顕画像を転写材の表面及び裏面の双方に形成す
ることができる装置も既に提案されている。以下、この
装置を図19に基づいて説明する。
【0044】図19に示す装置は図15に示したと同様
のカラー電子写真装置であるが、転写材の両面に画像を
形成可能としているところが異なっている。以下に両面
画像形成の機構を説明するが、図15に示したと同一要
素には同一符号を付し、それらについての説明は省略す
る。
【0045】本装置は、両面画像形成のための搬送機構
を構成する再給紙ローラ40と搬送通路41を備えてい
る。再給紙ローラ40は、排紙ローラ42の下方におい
て排紙トレイ17に一度載せた転写材を再び潜像形成部
IIへと送り込むものであって、転写材は搬送通路41を
経て潜像形成部IIへと送り込まれる。
【0046】次に、当該カラー電子写真装置によるカラ
ー画像の両面コピー動作を説明する。
【0047】回転式現像装置III において現像され、未
定着トナー像を表面に担持した転写材は、搬送ベルト手
段16によって搬送され、定着ローラ29及び加圧ロー
ラ30により定着された後、排紙ローラ42によって排
紙トレイ17上に載せられる。この後、排紙トレイ17
上の転写材は、再給紙ローラ40によって再び給紙され
て搬送通路41を通り、再び潜像形成部IIへ搬送されて
表面と同様にして裏面にカラー画像を形成される。斯く
て、表面に既に定着されたカラー画像を有し、裏面に転
写された未定着カラートナー像を担持した転写材は、搬
送ベルト手段16によって定着装置18に送られ、ここ
で裏面に担持した未定着カラートナー像の定着を受け、
最終的に排紙トレイ17に排出され、ここに一連の両面
カラーコピー動作が終了する。
【0048】又、電子写真装置には転写材の表面に2回
以上に亘って顕画像を形成してこれを定着する(即ち、
画像形成動作を複数回連続して行なう)ものがあるが、
これを図19に基づいて説明する。
【0049】即ち、図19において、DPは多重画像形
成動作を行なうための搬送切換板であって、該搬送切換
板DPは通常の片面画像形成時又は両面画像形成時には
図示のDP1の位置にあり、多重画像形成時には図示の
DP2の位置にある。そして、多重画像形成時には、1
面(表面)にトナー像の定着を受けた転写材は再給紙ロ
ーラ40によって搬送通路41を経て潜像形成部IIへと
搬送され、以後は動作が同一面に対して同様の画像形成
動作が繰り返される。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上に
説明した両面カラーコピー又は多重画像形成を行なうと
以下のような不具合が発生していた。
【0051】即ち、最初の画像形成動作が終了して1回
目の加熱定着を行なうことによって、トナー上や転写材
上に離型剤であるオイルが付着し、オイルが付着した転
写材が両面コピー又は多重画像形成のために再給紙され
ると、1回目に定着が行なわれたトナー面が転写ドラム
側に向き、該転写材が転写ドラムに巻き付くことによっ
てトナー上や紙に付着しているオイルが転写ドラムの転
写シートに転着する。そして、転写シートに転着したオ
イルは、転写材が転写ドラムから分離された後の転写ド
ラムの回転によって感光ドラムへ転移する。
【0052】而して、上記のようにオイルが感光ドラム
に転移すると、感光ドラム上のトナーをクリーニング装
置でクリーニングすることができなくなったり、感光ド
ラムの所定の潜像形成部以外の部位でオイル上にトナー
が付着し、以後のコピーにおいて余分なトナーが付着し
た汚ない画像が形成されるという問題が発生する。
【0053】又、紙搬送通路中の給紙ローラや給紙ガイ
ドがオイルで汚れ、次のコピー時に紙のオイル汚れや給
紙スリップ等が引き起こされるという問題もあった。
【0054】特に、転写材として吸水性や吸油性の無い
樹脂状転写材を用いる場合、定着時における離型剤とし
てのオイルが樹脂状転写材の表面にそのまま残り、たと
えオイル塗布量を少なく規制しても、前記問題が他の転
写材を用いる場合に比して顕著となる。尚、ここで樹脂
状転写材とは、具体的にはオーバーヘッドブロジェクタ
用トランスペアレンシーシート(以下、OHPシートと
称す)、シール用シート、アイロープリント用シート等
であって、樹脂状フィルム単体の転写材や紙と樹脂状フ
ィルムの2層構造又はその以上の多層構造を有するもの
を言う。
【0055】従って、第1乃至第3発明の目的とする処
は、転写材の再給紙時の各部装置への離型剤の転着を防
いで、常に良好な画像を安定して得ることができる画像
形成装置を提供することにある。
【0056】一方、従来の画像形成装置において前述の
ように両面カラーコピーを行なうと次のような不具合が
発生していた。
【0057】即ち、従来の定着装置は片面カラーコピー
を想定していたため、加圧ローラは前述のようにその表
層にHTVシリコーン等の高強度ゴムを使用しており、
このため該加圧ローラの表面粗さRzがRz>10μm
となってしまう。斯かる加圧ローラを用いて両面コピー
を行なうと、最終的な裏面画像(2回目の定着時に加圧
ローラ側を通過する面)が粗れ、転写材の表面と裏面と
で光沢や手触り、更には色味が違ってしまうという不具
合が発生する。
【0058】従って、第4発明の目的とする処は、両面
コピーを行なった転写材の表面と裏面での光沢、手触
り、色味等に違い解消して良好な両面カラーコピーを得
ることができる画像形成装置を提供することにある。
【0059】ところで、カラー電子写真装置に用いられ
る定着ローラとしては、画像に高い光沢性を得るため
に、表面粗さの小さなローラ(例えば、平均表面粗さR
z<10μmのローラ)が用いられており、ローラは前
記材質で表面粗さが小さくなるように成形されていた。
【0060】又、両面コピーを行なう画像形成装置に用
いられる加圧ローラの表層材料としては、定着ローラの
表層材料と同様に高離型性を有することが望ましい。
【0061】従って、カラー両面コピーを行なうカラー
電子写真装置にあっては、定着ローラと加圧ローラの表
層材料として同材質のものが使用され、両ローラはその
表面粗さが共に小さくなるよう同様の方法で成形されて
いた。
【0062】しかしながら、上述のように表面粗さが共
に小さな定着ローラと加圧ローラを用いて定着動作を行
なうと、両ローラの摩耗が激しく、これらの寿命が短く
なるということが判明した。これは、両ローラの表面粗
さが小さいために、両ローラの圧接部の密着性が高ま
り、両者の僅かな周速差によって剪断力が発生し、この
剪断力によって摩耗が促進されるためであると考えられ
る。尚、両ローラの周速差は、ギヤ駆動による伝達周速
誤差やゴムの弾性変形の違いによる周速誤差に起因して
発生する。
【0063】而して、両ローラが摩耗すると、その寿命
が短くなる他、両ローラの圧接圧力が不均一となって紙
シワが発生するという不具合が発生する。カラー両面コ
ピーを想定しない通常の電子写真装置においては、高強
度で表面粗さの大きな加圧ローラを用いているために、
定着ローラの寿命は10万枚のコピーに耐え得るのに対
し、同材質で表面粗さの小さな定着ローラと加圧ローラ
を有する従来のカラー電子写真装置においては、定着ロ
ーラの寿命は2万枚のコピーに耐え得るに過ぎなかっ
た。
【0064】又、両ローラの表面粗さが小さい場合、こ
れらの間に何も介在しないときには、両者の密着力によ
って両ローラは滑ることなく確実に回転するが、両者の
間に紙等が侵入すると、ローラと紙等の間にスリップが
発生し易いという問題もあった。これは、紙の表面粗さ
が非常に大きい反面、両ローラの表面が鏡面性を有して
いるために搬送力が低下することに起因する。
【0065】而して、上記スリップが両ローラ間に発生
すると、紙に対する加熱量が一瞬増えるため、光沢ムラ
やスジ等の画像乱れが発生する。
【0066】従って、第5発明の目的とする処は、定着
ローラと加圧ローラの摩耗による耐久性の低下や画像乱
れの発生等の不具合を解消して良好な両面カラーコピー
を得ることができる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0067】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく第
1発明は、定着用回転体に離型剤を塗布して定着を行な
う定着装置を備え、該定着装置によって定着を行なう画
像形成動作を複数回連続して行なうことが可能な画像形
成装置において、樹脂状転写材の2回目以降の画像形成
動作を禁止する手段を設けたことを特徴とする。
【0068】第2発明は、離型剤が塗布された定着用回
転体で転写材上に転写された未定着現像剤像の定着を行
なう定着装置を備える画像形成装置において、前記転写
材を転写領域に供給搬送する経路部材のうち、少なくと
も転写材が接触する部材の1つを、その表面に前記離型
剤を吸収すべき離型剤吸収層を形成して構成したことを
特徴とする。
【0069】第3発明は、離型剤が塗布された定着用回
転体で転写材上に転写された未定着現像剤像の定着を行
なう定着装置を備える画像形成装置において、前記転写
材を転写領域に供給搬送する経路部材のうち、少なくと
も転写材が接触する部材の1つを、その表面に前記離型
剤を吸収すべき離型剤吸収層と離型剤保持層を形成して
構成したことを特徴とする。
【0070】第4発明は、上下一対の定着用回転体を含
んで構成される定着装置を備え、転写材の一方の面に未
定着現像剤像を形成し、上側の定着用回転体で上記未定
着現像剤像を加熱溶融する1回目の定着を行なった後、
同転写材の他方の面にも未定着現像剤像を形成し、該未
定着現像剤像を前記上側の定着用回転体で加熱溶融する
2回目の定着を行なうことによって、転写材の両面に画
像を形成する画像形成装置において、前記定着装置の上
側の定着用回転体の表面粗さRzuと下側の定着用回転
体の表面粗さRzdを、 Rzu=Rzd に設定したことを特徴とする。
【0071】第5発明は、上下一対の定着用回転体を含
んで構成される定着装置を備え、転写材の一方の面に未
定着現像剤像を形成し、上側の定着用回転体で上記未定
着現像剤像を加熱溶融する1回目の定着を行なった後、
同転写材の他方の面にも未定着現像剤像を形成し、該未
定着現像剤像を前記上側の定着用回転体で加熱溶融する
2回目の定着を行なうことによって、転写材の両面に画
像を形成する画像形成装置において、前記定着装置の上
側の定着用回転体の表面粗さRzuと下側の定着用回転
体の表面粗さRzdを、 Rzu<10μm Rzu<Rzd に設定したことを特徴とする。
【0072】
【作用】第1発明によれば、転写材として吸水性や吸油
性の無い樹脂状転写材の2回目以降の画像形成動作が禁
止されるため、該樹脂状転写材の再給紙時の各部装置へ
の離型剤の転着が防がれ、常に良好な画像が安定して得
られる。
【0073】第2、第3発明によれば、転写材1面目の
画像定着時に該転写材1面目に付着した離型剤が、2面
目の複写時(両面複写時)に、転写材供給搬送用の経路
部材に形成された離型剤吸収層(第2発明)、離型剤吸
収層と離型剤保持層(第3発明)にそれぞれ吸収保持さ
れるため、再給紙時の各部装置への離型剤の転着を防い
で、画像汚れやカブリの無い良好な両面画像を常に安定
して得ることができる。
【0074】第4発明によれば、定着装置の上側の定着
用回転体の表面粗さRzuと下側の定着用回転体の表面
粗さRzdが等しい(Rzu=Rzd)ため、両面コピ
ーを行なった転写材の表面と裏面での光沢、手触り、色
味等に違いが生じず、良好な両面カラーコピーを得るこ
とができる。
【0075】第5発明によれば、定着装置の上側の定着
用回転体の表面粗さRzuと下側の定着用回転体の表面
粗さRzdとの間に、Rzu<10μm、Rzu<Rz
dの関係が成立するため、両定着用回転体の摩耗による
耐久性の低下や画像乱れの発生等の不具合が解消され、
良好な両面カラーコピーが得られる。
【0076】
【実施例】
[第1発明]以下に第1発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0077】<第1発明>図1は本発明に係る電子写真
装置の縦断面図、図2は転写材検知センサーの構成図で
あり、図1においては図15に示した従来の電子写真装
置と同一要素には同一符号を付しており、以下、それら
についての説明は省略する。
【0078】本実施例においては、再給紙時の搬送通路
41上に転写材検知センサーSとディテクターDが設け
られており、転写材検知センサーSは、図2に示すよう
に、光源Lと受光センサーPとで構成されている。
【0079】而して、OHPシート等の樹脂状転写材が
搬送通路41に進入すると、このことがディテクターD
によって検知される。このとき、転写材検知センサーS
の光源Lからの光が樹脂状転写材を透過し、この光が受
光センサーPによって検知されると、樹脂状転写材の両
面に画像が形成されるものと判断され、該樹脂状転写材
に対する画像形成動作が停止される。そして、この場
合、樹脂状転写材は搬送通路41内に滞留しているが、
この樹脂状転写材は、トレイ17近傍に設けられた不図
示の開閉カバーを開けることによって、ダメージを受け
ることなく装置本体内から取り出されて回収される。
【0080】上記のように、本実施例では、吸水性や吸
油性の無い樹脂状転写材の2回目以降の画像形成動作
(再給紙)が禁止されるため、該樹脂状転写材に付着し
た離型剤であるオイルの搬送系や転写ドラム15、感光
ドラム19等への再転移が防がれ、オイルの再転移に伴
う種々の不具合が解消される。
【0081】<第2実施例>次に、第1発明の第2実施
例を図3に基づいて説明する。尚、図3は第2実施例に
係る電子写真装置の縦断面図であり、本図においても図
15に示したと同一要素には同一符号を付し、以下、そ
れらについての説明を省略する。
【0082】本実施例においては、転写材検知センサー
SとディテクターDが搬送路(給紙ガイド)7上に設け
られている。
【0083】而して、OHPシート等の樹脂状転写材が
搬送路7に進入したことが転写材検知センサーS及びデ
ィテクターDによって検知され、且つ不図示の操作パネ
ルによって両面画像コピーの指示がなされている場合に
は、樹脂状転写材は定着装置18によって1回目の定着
を受けて再給紙され、2回目の画像形成動作がなされな
いまま機外のトレイ17上に排出される。
【0084】以上のように、本実施例においても、樹脂
状転写材に対して2回目以降の画像形成動作が禁止され
るため、前記第1実施例と同様の効果が得られる。
【0085】<第3実施例>次に、第1発明の第3実施
例を図4に基づいて説明する。尚、図4はシール用転写
材の構成図である。
【0086】本実施例は、前記第2実施例に係る電子写
真装置(図3参照)で多重画像を形成する例であって、
転写材として図4に示すシール用転写材Pが用いられ
る。
【0087】上記転写材Pは、離型紙P1、粘着剤P2
及び樹脂状フィルムP3で構成され、画像は樹脂状フィ
ルムP3上に形成される。そして、離型紙P1を剥し、
粘着剤P2によって樹脂状フィルムP1が不図示の被着
物質に付着される。
【0088】ところが、斯かる転写材Pは全体として透
明ではないため、前記転写材検知センサーSにおいて光
源Lからの光が受光センサーPによって検知されず、該
転写材Pは紙と判断されて多重画像形成が可となってし
まう。
【0089】そこで、本実施例では、図4に示すよう
に、シール用転写材Pの先端部Cを透明樹脂フィルムで
構成した。従って、転写材検知センサーSにおいて光源
Lからの光はシール用転写材Pの先端部を透過して受光
センサーPに検知されるため、シール用転写材Pは樹脂
状転写材と判断されて多重画像形成用搬送路への搬送が
禁止され、そのまま定着装置外へ排出される。
【0090】上記動作により、片面の定着時に転写材上
に付着した離型剤であるオイルが再給紙時に装置本体内
部の各部材に転着するという従来の問題が解消され、本
実施例においても前記実施例で得られたと同様の効果が
得られる。
【0091】<第4実施例>本第1発明においては、図
5に示すように定着装置18の調整ブレード144を傾
けてこれのオイル塗布ローラ143への当接圧を増し、
これによって定着ローラ29へのオイル塗布量をA4サ
イズの転写材1枚当り0.001g/A4(実施例で
は、0.08g/A4)としても、前述の効果を得るこ
とができた。又、オイル塗布量を0.0005g/A4
とした場合でも、再給紙時の各部のダメージは殆んど認
められなかった。
【0092】ところで、転写材検知センサーS及びディ
テクターDは前記実施例に示した位置に限らず、搬送経
路中、カセット内、その他任意の位置に設けることがで
きる。
【0093】又、樹脂状転写材を検知する方法も前記実
施例による方法の他、例えば樹脂状転写材に独特のマー
クを付し、このマークを画像認識装置によって検知する
方法等を採用することができる。或いは、操作パネルに
樹脂状転写材指定用のボタンを設け、このボタンを押し
て場合には2回目以降の画像形成動作を禁止するように
いても良い。 [第2発明]以下に第2発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0094】<第1実施例>先ず、本発明に係る画像形
成装置に設けられる定着装置18の構成を図7に基づい
て説明する。図7において、29は定着ローラであっ
て、これはアルミニウム製の芯金31の外周にHTVシ
リコンゴム(高加硫タイプシリコンゴム)32を所定の
厚さに被覆し、更にその外層にLTVシリコンゴム(低
加硫タイプシリコンゴム)33を200μmの厚さに被
覆して構成され、ゴム32,33の厚さは全体として3
mmとなる。又、上記定着ローラ29の下側には加圧ロ
ーラ230が設けられており、該加圧ローラ30はアル
ミニウム製の芯金34の外層にHTVシリコンゴム35
を1mmの厚さに被覆し、更にその表面層に樹脂被膜3
5’を被覆して構成されている。
【0095】上記定着ローラ29及び加圧ローラ30内
には加熱源である400Wのハロゲンヒータ36,37
が各々配設されている。そして、加圧ローラ30にはサ
ーミスタ38が当接され、このサーミスタ38によって
前記ハロゲンヒータ36,37への電流の供給ON/O
FFが制御される。このようにして、定着ローラ29と
加圧ローラ30の表面温度が転写材P上の未定着トナー
像51を転写材Pに定着させるに好適な所定値(例え
ば、170℃)に保たれるようになっている。尚、これ
らの定着ローラ29及び加圧ローラ30は不図示の駆動
装置によって図示矢印b方向に回転駆動される。
【0096】一方、定着ローラ29からのトナーの離型
性を向上させるため、定着装置18の所定箇所には離型
剤塗布装置52が設けられている。この離型剤塗布装置
52は、オイルタンク52a内のシリコンオイル53
(信越化学製ジメチルシリコンオイルKF96−300
cs)をローラ群54,55によって汲み上げ、汲み上
げられたシリコンオイル53を塗布量調整ブレード45
によって一定量に規制してから、該シリコンオイル53
を定着ローラ29に塗布するよう構成されている。
【0097】又、塗布ローラ55は、プランジャ43と
バネ44によって定着ローラ29に対して接離する。
【0098】図8は本発明に係る画像形成装置の断面図
であり、本図においては図15に示したと同一要素には
同一符号を付しており、以下、それらについての説明は
省略する。
【0099】本実施例では、転写材供給搬送部材である
ピックアップローラ101c、給紙ガイド102a及び
レジストローラ5aを図6に示す構造とした。
【0100】即ち、図6において、94は基体であり、
これは金属、樹脂、硬質ゴム、セラミックス等から成
る。そして、この基体94上には多孔質粒子を含有した
離型剤吸収層95が形成されている。
【0101】尚、離型剤吸収層95の厚さは、離型剤の
吸収性及び保持能の点から、10μm以上が好ましい。
【0102】又、離型剤吸収層95に含有される粒子と
しては、平均細径0.01〜2μm、平均粒径0.1〜
50μmのものが好ましく、シリカ、シリカアルミナ、
アルミナ、ムライト、スピネル等の無機材料を適宜用い
ることができる。本実施例では、平均粒径20μmの多
孔質造粒シリカ粒子を用いた。又、バインダー樹脂とし
てスチレンアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹
脂を用い、粒子との総量に対し、10〜60wt%で調
合した。この際、粒子とバインダーとの混合比において
バインダー比が少な過ぎると、基体94上に十分に粒子
を結着することができず、逆に多過ぎると、バインダー
リッチとなって粒子の細孔が被覆されてしまったり、粒
子間に十分な空隙を維持できないために離型剤吸収能が
著しく低下して好ましくない。
【0103】而して、本実施例では、前記離型剤吸収層
95用の調合した混合物を通常の分散機、TK式ホモミ
キサー(特殊機化工業製)を用いて撹拌して塗工液を
得、公知の塗工法によって、前記ピックアップローラ1
01c、給紙ガイド102a及びレジストローラ5aの
表面に乾燥厚が100μmになるように塗工乾燥し、離
型剤吸収層95を形成した。尚、顕微鏡観察によれば、
離型剤吸収層95は図6に示すように多孔質粒子に空隙
を有するポーラスな層として形成された。
【0104】而して、その表面に離型剤吸収層95が形
成されたピックアップローラ101c、給紙ガイド10
2a及びレジストローラ5aを図8に示される多色電子
写真複写装置に装着し、両面複写の実験をした。
【0105】先ず、定着装置18における転写材Pへの
シリコンオイルの転着量をA4サイズ1枚当り0.05
gに設定して両面複写を行なったところ、1枚目から良
好な画像が得られ、原稿を変えて2枚目の複写を行なっ
ても良好な画像が得られ、1枚目の両面複写時にシリコ
ンオイルが転写材担持体である転写ドラム15や感光ド
ラム19へ転着している現象は見られなかった。
【0106】又、両面複写動作を3万枚について繰り返
しても、シリコンオイルの感光ドラム13への転着によ
る画像汚れ、カブリの無い良好な画像が得られた。
【0107】更に、シリコンオイルの転写材Pへの転着
量をA4サイズ1枚当り0.08gに設定し、同様の実
験を行なったところ、両面複写動作を3万枚について繰
り返しても良好な画像が得られた。
【0108】又、耐久両面複写後の離型剤吸収層95を
調べたところ、多孔質粒子及び粒子間の空隙にシリコン
オイルが有効に蓄積保持されていることが確認された。
【0109】<第2実施例>次に、本発明の第2実施例
を添付図面に基づいて説明する。
【0110】本実施例においては、平均粒径10μmの
ガラスビーズと平均粒径1μmの球形アルミナ微粒子を
バインダー樹脂中に分散し、前記第1実施例と同様に、
図8に示すピックアップローラ101c、給紙ガイド1
02a及びレジストローラ5aの表面に公知の塗工方法
によって乾燥厚が100μmになるように塗工乾燥し、
離型剤吸収層95を形成した。
【0111】上記離型剤吸収層の顕微鏡観察によれば、
図2に示すように、離型剤吸収層95にはガラスビーズ
粒子間に球状アルミナ粒子が散在し、該離型剤吸収層9
5は各々大小の空隙を有するポーラスな層として形成さ
れていることが確認された。
【0112】而して、その表面に離型剤吸収層95が形
成されたピックアップローラ101c、給紙ガイド10
2a及びレジストローラ5aを図8に示される多色電子
写真複写装置に装着し、前記第1実施例と同様の実験を
行なった。
【0113】先ず、定着装置18における転写材Pへの
シリコンオイルの転着量をA4サイズ1枚当り0.08
gに設定して両面複写動作を3万枚に対して行なったと
ころ、シリコンオイルによる画像汚れやカブリの無い良
好な画像が得られ、シリコンオイルが離型剤吸収層95
に速やかに吸収保持され、シリコンオイルが転写材担持
体である転写ドラム15や感光ドラム19へ転着してい
ないことが確認された。
【0114】<第3実施例>次に、本発明の第3実施例
について説明する。
【0115】本実施例においては、平均粒径10μmの
ガラスビーズと平均粒径3μmの不定形アルミナ粒子を
バインダー樹脂中に分散し、前記第1実施例と同様に、
図8に示すピックアップローラ101c、給紙ガイド1
02a及びレジストローラ5aの表面に公知の塗工方法
によって乾燥厚が150μmになるように塗工乾燥し、
離型剤吸収層95を形成した。ここで、不定形とは、球
形や楕円形を除く形を指し、通常は任意な粉砕品を指
す。
【0116】上記離型剤吸収層95の顕微鏡観察によれ
ば、図10に示すように、離型剤吸収層95にはガラス
ビーズ粒子間に不定形アルミナ粒子が散在し、該離型剤
吸収層95は各々大小の空隙を有するポーラスな層とし
て形成されていることが確認された。
【0117】而して、その表面に離型剤吸収層95が形
成されたピックアップローラ101c、給紙ガイド10
2a及びレジストローラ5aを図8に示される多色電子
写真複写装置に装着し、前記第1実施例と同様の実験を
行なった。
【0118】先ず、定着装置18における転写材Pへの
シリコンオイルの転着量をA4サイズ1枚当り0.08
gに設定して両面複写動作を5万枚に対して繰り返しと
ころ、シリコンオイルによる画像汚れやカブリの無い良
好な画像が得られ、シリコンオイルが離型剤吸収層95
に速やかに吸収保持され、シリコンオイルが転写材担持
体である転写ドラム15や感光ドラム19へ転着してい
ないことが確認された。
【0119】<第4実施例>次に、本発明の第4実施例
について説明する。
【0120】本実施例では、ピックアップローラ101
c及びレジストローラ5aを多孔質セラミックスで構成
して離型剤吸収層95とし、給紙ガイド102aには前
記第1実施例と同様に平均粒径20μmの多孔質造粒シ
リカ粒子を表面に塗工したものを用いた。
【0121】多孔質セラミックスとしては、アルミナ
(Al23 )、コージエライト(2MgO・2Al2
3 ・5SiO2 )等の多孔質焼結体が用いられる。
【0122】而して、その表面に離型剤吸収層95が形
成されたピックアップローラ101c、給紙ガイド10
2a及びレジストローラ5aを図8に示される多色電子
写真複写装置に装着し、前記第1実施例と同様の実験を
行なった。
【0123】両面複写動作を8万枚に対して行なったと
ころ、シリコンオイルによる画像汚れやカブリの無い良
好な画像が得られ、シリコンオイルが離型剤吸収層95
に速やかに吸収保持され、シリコンオイルが転写材担持
体である転写ドラム15や感光ドラム19へ転着してい
ないことが確認された。
【0124】<第5実施例>次に、本発明の第5実施例
について説明する。
【0125】本実施例では、前記第4実施例における離
型剤吸収層95である多孔質セラミックスで構成された
ピックアップローラ101c及びレジストローラ5aの
代わりにプラスチック多孔質焼結体(サンファインAQ
−旭化成工業製)で作られたローラを用い、第4実施例
と同様な実験を行なった。
【0126】両面複写動作を8万枚分繰り返しても、シ
リコンオイルによる画像汚れやカブリの無い良好な画像
が得られた。
【0127】尚、本発明における離型剤吸収層95、以
上の実施例で述べたものに限らず、他の粒子や発泡金属
等、他の多孔質材料や離型剤吸収体を適宜使用すること
ができる。 [第3発明]以下に第3発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0128】<第1実施例>本実施例では、転写材供給
搬送部材であるピックアップローラ101c、給紙ガイ
ド102a及びレジストローラ5aを図11に示す構造
とした。
【0129】即ち、図11において、94は基体であ
り、これは金属、樹脂、硬質ゴム、セラミックス等から
成る。そして、この基体94上には離型剤保持層96が
形成されており、該離型剤保持層96上には粒子を含有
する離型剤吸収層95が形成されている。
【0130】尚、離型剤吸収層95の厚さは、離型剤の
吸収性及び保持能の点から、3μm以上が好ましい。
【0131】又、離型剤吸収層95に含有される粒子と
しては、平均細径0.01〜2μm、平均粒径0.1〜
50μmのものが好ましく、シリカ、シリカアルミナ、
アルミナ、ムライト、スピネル等の無機材料を適宜用い
ることができる。本実施例では、平均粒径20μmの多
孔質造粒シリカ粒子を用いた。又、バインダー樹脂とし
てスチレンアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹
脂を用い、粒子との総量に対し、10〜60wt%で調
合した。この際、粒子とバインダーとの混合比において
バインダー比が少な過ぎると、離型剤保持層96上に十
分に粒子を結着することができず、逆に多過ぎると、バ
インダーリッチとなって粒子の細孔が被覆されてしまっ
たり、粒子間に十分な空隙を維持できないために離型剤
吸収能が著しく低下して好ましくない。
【0132】一方、離型剤保持層96の厚さとしては、
離型剤保持能の点から3μm以上が好ましく、分散粒子
としては平均細孔径0.01〜2μm、平均粒径0.1
〜50μmのものが好ましく、離型剤吸収層95と同様
に、シリカ、シリカアルミナ、アルミナ、ムライト、ス
ピネル等の無機材料を適宜用いることができる。
【0133】本実施例では、離型剤保持層96に含有さ
れる粒子として、平均粒径1.0μmの多孔質シリカ球
状微粒子を用いた。又、バインダー樹脂としては、離型
剤吸収層95と同様に、スチレンアクリル樹脂等の熱可
塑性樹脂や熱硬化性樹脂を用い、粒子との総量に対し、
10〜60wt%の範囲で調合した。この場合、粒子と
バインダーとの混合比においてバインダー比が少な過ぎ
ると、基体94上に十分に粒子を結着することができ
ず、逆に多過ぎると、バインダーリッチとなって粒子の
細孔が被覆されてしまったり、粒子間に十分な空隙を維
持できないために離型剤保持が著しく低下して好ましく
ない。
【0134】而して、本実施例では、前記離型剤保持層
96用の調合した混合物をボールミルによって10分間
分散して塗工液を得、図8に示すピックアップローラ1
01c、給紙ガイド102a及びレジストローラ5aの
表面に、公知の塗工方法によって乾燥厚が100μmに
なるように塗工乾燥し、離型剤保持層96を形成した。
尚、顕微鏡観察によれば、この離型剤保持層は図11に
示すように多孔質粒子間に微小空隙を有するポーラスな
層として形成された。
【0135】次に、前記離型剤吸収層95用の調合した
混合物を通常の分散機、TK式ホモミキサー(特殊機化
工業製)を用いて3分間撹拌して塗工液を得、エアース
プレーコーティング法によって、前記ピックアップロー
ラ101c、給紙ガイド102a及びレジストローラ5
aの離型剤保持層96の表面に乾燥厚が15μmになる
ように塗工乾燥し、離型剤吸収層95を形成した。尚、
顕微鏡観察によれば、離型剤吸収層95は図11に示す
ように多孔質造粒シリカ粒子間に離型剤保持層96に存
在する空隙よりも大きな空隙を多数有するポーラスな層
として形成されていた。
【0136】ところで、離型剤吸収層95及び離型剤保
持層96に存在する空隙は、離型剤であるシリコンオイ
ル(他のオイルでも同じ)に対して次のような効果を示
す。即ち、離型剤吸収層95に存在する比較的大きな空
隙に吸収されたシリコンオイルは、下層に形成された離
型剤保持層96に存在する小さな空隙に毛細管現象によ
って移行吸収されて保持される。
【0137】而して、その表面に離型剤吸収層95及び
離型剤保持層96が形成されたピックアップローラ10
1c、給紙ガイド102a及びレジストローラ5aを図
8に示される多色電子写真複写装置に装着し、両面複写
の実験をした。
【0138】先ず、定着装置18(図7参照)における
転写材Pへのシリコンオイルの転着量をA4サイズ1枚
当り0.05gに設定して両面複写を行なったところ、
良好な画像が得られ、1枚目の両面複写時にシリコンオ
イルが転写材担持体である転写ドラム15や感光ドラム
19へ転着している現象は見られなかった。
【0139】又、両面複写動作を5万枚について繰り返
しても、シリコンオイルの感光ドラム19への転着によ
る画像汚れ、カブリの無い良好な画像が得られた。
【0140】更に、シリコンオイルの転写材Pへの転着
量をA4サイズ1枚当り0.08gに設定し、同様の実
験を行なったところ、両面複写動作を5万枚について繰
り返しても良好な画像が得られた。
【0141】又、耐久両面複写後の離型剤吸収層95及
び離型剤保持層96を調べたところ、多孔質粒子及び粒
子間の空隙にシリコンオイルが有効に蓄積保持されてい
ることが確認された。
【0142】<第2実施例>次に、本発明の第2実施例
を添付図面に基づいて説明する。
【0143】本実施例においては、平均粒径1.2μm
の不定形アルミナ微粒子をバインダー樹脂中に分散し、
前記第1実施例と同様に、図8に示すピックアップロー
ラ101c、給紙ガイド102a及びレジストローラ5
aの表面に公知の塗工方法によって乾燥厚が100μm
になるように塗工乾燥し、離型剤保持層96を形成し
た、ここで、不定形とは、球形や楕円形を除く形を指
し、通常は任意な粉砕品を指す。
【0144】次に、平均粒径10μmのガラスビーズを
バインダー樹脂と混合し、通常の分散機、TK式ホモミ
キサー(特殊機化工業製)を用いて3分間撹拌して塗工
液を得、エアースプレーコーティング法によってピック
アップローラ101c、給紙ガイド102a及びレジス
トローラ5aの表面に形成された前記離型剤保持層96
の表面に乾燥厚が15μmになるように塗工乾燥し、離
型剤吸収層95を形成した。
【0145】上記離型剤吸収層95及び離型剤保持層9
6の顕微鏡観察によれば、図12に示すように、離型剤
保持層96には微小な空隙が多数散在し、離型剤吸収層
95には比較的大きな空隙が多数存在することが確認さ
れた。
【0146】而して、その表面に離型剤吸収層95及び
離型剤保持層96が形成されたピックアップローラ10
1c、給紙ガイド102a及びレジストローラ5aを図
8に示される多色電子写真複写装置に装着し、前記第1
実施例と同様の実験を行なった。
【0147】先ず、定着装置18における転写材Pへの
シリコンオイルの転着量をA4サイズ1枚当り0.08
gに設定して両面複写動作を5万枚に対して行なったと
ころ、シリコンオイルによる画像汚れやカブリの無い良
好な画像が得られ、シリコンオイルが離型剤吸収層95
や離型剤保持層96に速やかに吸収保持され、シリコン
オイルが転写材担持体である転写ドラム15や感光ドラ
ム19へ転着していないことが確認された。
【0148】<第3実施例>次に、本発明の第3実施例
について説明する。
【0149】本実施例では、ピックアップローラ101
c及びレジストローラ5aを多孔質セラミックスで構成
して離型剤保持層96とし、給紙ガイド102aは前記
第1実施例と同様の構成とした。
【0150】多孔質セラミックスとしては、アルミナ
(Al23 )、コージエライト(2MgO・2Al2
3 ・5SiO2 )等の多孔質焼結体が用いられる。
【0151】次に、平均粒径10μmのガラスビーズを
バインダー樹脂と混合し、通常の分散機、TK式ホモミ
キサー(特殊機化工業製)を用いて3分間撹拌して塗工
液を得、エアースプレーコーティング法によってピック
アップローラ101c及びレジストローラ5aの離型剤
保持層96の表面に乾燥厚が15μmになるように塗工
乾燥し、離型剤吸収層95を形成した。
【0152】上記離型剤吸収層95及び離型剤保持層9
6の顕微鏡観察によれば、図13に示すように、離型剤
保持層96には微小な空隙が多数散在し、離型剤吸収層
95には比較的大きな空隙が多数存在することが確認さ
れた。
【0153】而して、その表面に離型剤吸収層95及び
離型剤保持層96が形成されたピックアップローラ10
1c、給紙ガイド102a及びレジストローラ5aを図
8に示される多色電子写真複写装置に装着し、前記第1
実施例と同様の実験を行なった。
【0154】先ず、定着装置18における転写材Pへの
シリコンオイルの転着量をA4サイズ1枚当り0.08
gに設定して両面複写動作を10万枚に対して行なった
ところ、シリコンオイルによる画像汚れやカブリの無い
良好な画像が得られ、シリコンオイルが離型剤吸収層9
5や離型剤保持層96に速やかに吸収保持され、シリコ
ンオイルが転写材担持体である転写ドラム15や感光ド
ラム19へ転着していないことが確認された。
【0155】<第4実施例>次に、本発明の第4実施例
について説明する。
【0156】本実施例では、前記第3実施例における離
型剤保持層96である多孔質セラミックスで構成された
ピックアップローラ101c及びレジストローラ5aの
代わりにプラスチック多孔質焼結体(サンファインAQ
−旭化成工業製)で作られたローラを離型剤保持層96
とし、この離型剤保持層96の上に第3実施例と同様の
離型剤吸収層95を形成した。
【0157】而して、その表面に離型剤吸収層95及び
離型剤保持層96が形成されたピックアップローラ10
1c、給紙ガイド102a及びレジストローラ5aを図
8に示される多色電子写真複写装置に装着し、前記第3
実施例と同様の実験を行なった結果、両面複写動作を1
0万枚分繰り返してもシリコンオイルによる画像汚れや
カブリの無い良好な画像が得られた。
【0158】尚、本発明における離型剤吸収層95及び
離型剤保持層96は、以上の実施例で述べたものに限ら
ず、他の粒子や発泡金属等、他の多孔質材料や離型剤吸
収体を適宜使用することができる。 [第4発明]以下に第4発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0159】<第1実施例>図14は本実施例において
用いられた定着装置の構成図であり、該定着装置の基本
構成は従来のそれと同じである。
【0160】然るに、本実施例では、加圧ローラ30の
表層材質を従来のそれとは異ならせている。即ち、加圧
ローラ30は、アルミニウムの芯金34の上に定着ロー
ラ29の表層材質と同材質の1mm厚のLTVシリコー
ンゴム層を有している。尚、定着ローラ29と加圧ロー
ラ30の成型方法は同じであって、これら両ローラ2
9,30は金型内に芯金31,34をセットし、金型と
芯金31,34の間にLTVシリコーンゴムを流し込ん
でこれを硬化させることによって成型される。
【0161】以上のように、定着ローラ29と加圧ロー
ラ30の表層材質を共にLTVシリコーンゴムとし、両
ローラ29,30を同じ方法によって成型することによ
って、これら両ローラ29,30の表面粗さは略同等
(本実施例では、約5μm)となった。即ち、定着ロー
ラ29の表面粗さをRzu、加圧ローラ30の表面粗さ
をRzdとすると、両者には次の関係:
【0162】
【数3】Rzu=Rzd ……(1) が成立する。
【0163】斯かる定着装置18を用いて両面カラーコ
ピーを行なったところ、転写材Pの両面は同等の粗れと
なり、その表面と裏面における光沢、肌触り、色味等に
相違は無く、良好な両面カラーコピーを得ることができ
た。
【0164】<第2実施例>次に、第2発明の第2実施
例を説明する。
【0165】本実施例においても、加圧ローラ30の表
層材料としてLTVシリコーンゴムを用いるが、LTV
シリコーンゴムを、 粘度105 ポアズの末端ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサン …40重量部 構成単位が四官能性から成るトジンセグメントと二官能性から成る オイルセグメントを同一分子中に持つブロックポリマーである レジン状オルガノポリシロキサン …60重量部 で構成し、定着ローラ29の表層材料としては従来と同
様のものを使用した。
【0166】上記加圧ローラ30の成形方法は前述と同
様であるが、材料の組成が若干異なることによって、加
硫後の表面粗さが変わり、定着ローラ29の表面粗さR
zu=5μmに対し、当該加圧ローラ30の表面粗さR
zd=4μmとなり、両者には若干の差異があるもの
の、ほぼ前記(1)式が成立した。
【0167】斯かる定着ローラ29と加圧ローラ30か
ら成る定着装置18を用いて両面カラーコピーを行なっ
たところ、前記第1実施例と同様に、転写材Pの両面は
同等の粗れとなり、その表面と裏面における光沢、肌触
り、色味等に相違は無く、良好な両面カラーコピーを得
ることができた。
【0168】<第3実施例>次に、第4発明の第3実施
例を説明する。
【0169】本実施例では、定着ローラ29の表層材料
に室温加硫タイプのRTV(信越化学社製KE140
6)を使用し、加圧ローラ30を、 粘度105 ポアズの末端ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサン …40重量部 構成単位が四官能性から成るレジンセグメントと二官能性から成る オイルセグメントを同一分子中に持つブロックポリマーであるレジン状 オルガノポリシロキサン …40重量部 粘度100ポアズの末端ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサン …20重量部 で構成した。
【0170】尚、加圧ローラ30は、従来公知のナイフ
コート法によって製造、硬化、加硫された。
【0171】而して、本実施例では、定着ローラ29の
表面粗さRzu=7μmに対し、加圧ローラ30の表面
粗さRzd=6μmとなり、ほぼ前記(1)式が成立し
た。
【0172】斯かる定着ローラ29と加圧ローラ30か
ら成る定着装置18を用いて両面カラーコピーを行なっ
たところ、前記第1、第2実施例と同様に、良好な両面
カラーコピーを得ることができた。
【0173】ところで、以上の実施例においては、定着
ローラ30の表面粗さRzuと加圧ローラ30の表面粗
さRzdが共に10μmより小さい(Rzu,Rzd<
10μm)場合について述べたが、これは一般にカラー
画像としては光沢性のある画像が要求されることが多い
理由による。
【0174】他方、ユーザーが非光沢カラー画像を要求
する場合には、定着ローラ29と加圧ローラ30に研磨
等の加工を施してこれらの粗さRzu,Rzd>10μ
m(但し、Rzu=Rzd)としても良く、これによっ
ても前記と同様の効果が得られる。
【0175】ところで、一般にローラの表面粗さは加工
法によって変わり易い。
【0176】即ち、金型加工法によれば、ローラの表面
粗さは金型内面の表面粗さに依存し易い。又、ナイフコ
ート法では、ローラの表面粗さはゴム材料の粘度、塗工
後のゴム表面のエージング時間に左右され易い。更に、
スプレーコート法によれば、ローラ表面は比較的粗れ易
い。
【0177】尚、以上の説明において用いたローラの表
面粗さRzとは、JIS−Aによる平均表面粗さ測定法
による。
【0178】又、定着ローラ29の表面粗さRzuと加
圧ローラの表面粗さRzdとの間に成立するRzu=R
zdの関係においては、RzdとRzdとが数値上全く
同一であることは必ずしも必要ではなく、効果として定
着ローラ29と加圧ローラ30の表面粗さRzu,Rz
dが互いに同等となり、その結果、転写材Pの両面にお
ける画像の粗れが同等になれば良い。従って、斯かる要
件を満足する範囲内でき、RzuとRzdの間の数μm
の差異は許容範囲内である。
【0179】更に、加圧ローラ30の材質として、前記
実施例では3例を示したが、両面カラーコピーを行なう
上での加圧ローラ30の離型性、表面粗さを考慮する
と、加圧ローラ30の材質としては、粘度が105 ポア
ズ以上の末端ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサ
ンとビニル基を2個以上有し、構成単位が四官能性、三
官能性の少なくとも一方を含むレジン状オルガノポリシ
ロキサンを有する混合物を硬化して成る付加型シリコー
ンゴム弾性体が好ましい。
【0180】ところで、加圧ローラ30の材質が定着ロ
ーラ29の表層材料と同じであることは更に好ましい。
これは、定着ローラ表層材料としては高離型性で高寿命
のものが選ばれるためである。尚、以上の実施例では、
定着ローラ29を2層構成とし、加圧ローラ30を1層
構成としたが、両ローラ29,30の層構成は任意に選
択し得ることは勿論である。 [第5発明]以下に第5発明の実施例を図14に基づい
て説明する。
【0181】<第1発明>本発明は、定着ローラ29の
表面粗さRzuと加圧ローラ30の表面粗さRzdとの
間に次の関係:
【0182】
【数4】Rzu<10μm ……(2) Rzu<Rzd ……(3) を成立せしめるものである。
【0183】本実施例では、加圧ローラ30の表層材料
及び粗さを従来のそれとは異ならせている。即ち、加圧
ローラ30の表層材料としては定着ローラ29の表層材
料と同じものを用い、該加圧ローラ30は成形後に砥石
によって研磨された。
【0184】上記の結果、定着ローラ29の表面粗さR
zuはRzu=5μmであるのに対し、加圧ローラ30
の表面粗さRzdはRzd=15μmとなった。
【0185】斯かる定着ローラ29と加圧ロー30ラか
ら成る定着装置18を用いて両面カラーコピーを行なっ
たところ、転写材(紙)搬送時のスリップの発生が防が
れ、10万枚のコピーに対しても両ローラの削れが発生
せず、定着ローラ29と加圧ローラ30の摩耗による耐
久性の低下や画像乱れの発生等が解消され、良好な両面
カラーコピーを得ることができる。
【0186】<第2発明>次に、第5発明の第2実施例
を説明する。
【0187】本実施例では、定着ローラ29と定着ロー
ラ30を、 粘度105 ポアズの末端ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサン …40重量部 構成単位が四官能性から成るレジンセグメントと二官能性から成る オイルセグメントを同一分子中に持つブロックポリマーであるレジン状 オルガノポリシロキサン …40重量部 粘度100ポアズの末端ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサン …20重量部 で構成した。
【0188】そして、定着ローラ29の表層を形成する
場合は、内面鏡面の金型により製造する金型法が使用さ
れ、加圧ローラ30を形成する場合は、スプレー塗工が
用いられた。
【0189】而して、本実施例では、定着ローラ29の
表面粗さRzu=4μmに対し、加圧ローラ30の表面
粗さRzd=18μmとなり、前記(1),(2)式が
成立した。
【0190】斯かる定着ローラ29と加圧ローラ30か
ら成る定着装置18を用いて両面カラーコピーを行なっ
たところ、前記第1実施例と同様に、良好な両面カラー
コピーを得ることができた。
【0191】<第3実施例>次に、第5発明の第3実施
例を説明する。
【0192】本実施例では、定着ローラ29の表層材料
として第1実施例と同様のものを使用し、加圧ローラ3
0の材料として室温加硫タイプのRTV(信越化学社製
KE1406)を使用し、加圧ローラ30は金型による
硬化成形後、研磨が施された。
【0193】而して、本実施例では、定着ローラ29の
表面粗さRzu=5μmに対し、加圧ローラ30の表面
粗さRzd=12μmとなり、前記(1),(2)式が
成立した。
【0194】斯かる定着ローラ29と加圧ローラ30か
ら成る定着装置18を用いて両面カラーコピーを行なっ
たところ、前記第1実施例と同様に、良好な両面カラー
コピーを得ることができた。
【0195】尚、以上の説明において用いたローラの表
面粗さRzとは、JIS−Aによる平均表面粗さ測定法
による。
【0196】又、加圧ローラ30の材質として、前記実
施例では3例を示したが、両面カラーコピーを行なう上
での加圧ローラ30の離型性、表面粗さを考慮すると、
加圧ローラ30の材質としては、粘度が105 ポアズ以
上の末端ビニル封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサンと
ビニル基を2個以上有し、構成単位が四官能性、三官能
性の少なくとも一方を含むレジン状オルガノポリシロキ
サンを有する混合物を硬化して成る付加型シリコーンゴ
ム弾性体が好ましい。
【0197】ところで、加圧ローラ30の材質が定着ロ
ーラ29の表層材料と同じであることは更に好ましい。
これは、定着ローラ29の表層材料としては高離型性で
高寿命のものが選ばれるためである。
【0198】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、第1発明に
よれば、転写材として吸水性や吸油性の無い樹脂状転写
材の2回目以降の画像形成動作が禁止されるため、該樹
脂状転写材の再給紙時の各部装置への離型剤の転着が防
がれ、常に良好な画像が安定して得られる。
【0199】第2、第3発明によれば、転写材1面目の
画像定着時に該転写材1面目に付着した離型剤が、2面
目の複写時(両面複写時)に、転写剤供給搬送用の経路
部材に形成された離型剤吸収層(及び離型剤保持層)に
吸収保持されるため、再給紙時の各部装置への離型剤の
転着を防いで、画像汚れやカブリの無い良好な両面画像
を常に安定して得ることができる。
【0200】第4発明によれば、定着装置の上側の定着
用回転体の表面粗さRzuと下側の定着用回転体の表面
粗さRzdが等しい(Rzu=Rzd)ため、両面コピ
ーを行なった転写材の表面と裏面での光沢、手触り、色
味等に違いが生じず、良好な両面コピーを得ることがで
きる。
【0201】第5発明によれば、定着装置の上側の定着
用回転体の表面粗さRzuと下側の定着用回転体の表面
粗さRzdとの間に、Rzu<10μm、Rzu<=R
zdの関係が成立するため、両定着用回転体の摩耗によ
る耐久性の低下や画像乱れの発生等の不具合が解消さ
れ、良好な両面カラーコピーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1実施例に係る画像形成装置の断
面図である。
【図2】転写材検知センサーの構成図である。
【図3】第1発明の第2実施例に係る画像形成装置の断
面図である。
【図4】シール用転写材の平面図である。
【図5】定着装置の構成図である。
【図6】第2発明の第1実施例に係る画像形成装置の離
型剤吸収層を示す概略断面図である。
【図7】第2発明に係る画像形成装置の定着装置の構成
図である。
【図8】第2発明に係る画像形成装置の断面図である。
【図9】第2発明の第2実施例に係る画像形成装置の離
型剤吸収層を示す概略断面図である。
【図10】第2発明の第3実施例に係る画像形成装置の
離型剤吸収層を示す概略断面図である。
【図11】第3発明の第1実施例に係る画像形成装置の
離型剤吸収層及び離型剤保持層を示す概略断面図であ
る。
【図12】第3発明の第2実施例に係る画像形成装置の
離型剤吸収層及び離型剤保持層を示す概略断面図であ
る。
【図13】第3発明の第3実施例に係る画像形成装置の
離型剤吸収層及び離型剤保持層を示す概略断面図であ
る。
【図14】第4及び第5発明に係る画像形成装置の定着
装置の構成図である。
【図15】従来の画像形成装置の断面図である。
【図16】転写ドラムの斜視図である。
【図17】トナーの溶融軟化特性を示す図である。
【図18】従来の画像形成装置の定着装置の構成図であ
る。
【図19】従来の画像形成装置の断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 5a レジストローラ(経路部材) 18 定着装置 29 定着ローラ(定着用回転体) 30 加圧ローラ(定着用回転体) 94 基体 95 離型剤吸収層 96 離型剤保持層 101c ピックアップローラ(経路部材) 102a 給紙ガイド(経路部材) D ディテクター P 転写材 S 転写材検知センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川元 英雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 石塚 二郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 渡邊 顕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 伊藤 政宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着用回転体に離型剤を塗布して定着を
    行なう定着装置を備え、該定着装置によって定着を行な
    う画像形成動作を複数回連続して行なうことが可能な画
    像形成装置において、樹脂状転写材の2回目以降の画像
    形成動作を禁止する手段を設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記離型剤の定着用回転体への塗布量が
    A4サイズ転写材1枚につき、0.001g以上に設定
    されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 離型剤が塗布された定着用回転体で転写
    材上に転写された未定着現像剤像の定着を行なう定着装
    置を備える画像形成装置において、前記転写材を転写領
    域に供給搬送する経路部材のうち、少なくとも転写材が
    接触する部材の1つを、その表面に前記離型剤を吸収す
    べき離型剤吸収層を形成して構成したことを特徴とする
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記離型剤吸収層は、基体上に設けられ
    た多孔質粒子層であることを特徴とする請求項3記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記離型剤吸収層は、基体上に設けられ
    た球状粒子、不定形粒子、これら粒子の凝集体の少なく
    とも1つを含む層であることを特徴とする請求項3記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 離型剤が塗布された定着用回転体で転写
    材上に転写された未定着現像剤像の定着を行なう定着装
    置を備える画像形成装置において、前記転写材を転写領
    域に供給搬送する経路部材のうち、少なくとも転写材が
    接触する部材の1つを、その表面に前記離型剤を吸収す
    べき離型剤吸収層と離型剤保持層を形成して構成したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記離型剤吸収層は、前記離型剤保持層
    上に設けられた多孔質粒子、球状粒子、不定形粒子、こ
    れら粒子の凝集体の少なくとも1つを含む層であること
    を特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記離型剤保持層は、基体上に設けられ
    た多孔質粒子、球状粒子、不定形粒子、これら粒子の凝
    集体の少なくとも1つを含む層或いは多孔質体であるこ
    とを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 上下一対の定着用回転体を含んで構成さ
    れる定着装置を備え、転写材の一方の面に未定着現像剤
    像を形成し、上側の定着用回転体で上記未定着現像剤像
    を加熱溶融する1回目の定着を行なった後、同転写材の
    他方の面にも未定着現像剤像を形成し、該未定着現像剤
    像を前記上側の定着用回転体で加熱溶融する2回目の定
    着を行なうことによって、転写材の両面に画像を形成す
    る画像形成装置において、前記定着装置の上側の定着用
    回転体の表面粗さRzuと下側の定着用回転体の表面粗
    さRzdを、 Rzu=Rzd に設定したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 上下一対の定着用回転体を含んで構成
    される定着装置を備え、転写材の一方の面に未定着現像
    剤像を形成し、上側の定着用回転体で上記未定着現像剤
    像を加熱溶融する1回目の定着を行なった後、同転写材
    の他方の面にも未定着現像剤像を形成し、該未定着現像
    剤像を前記上側の定着用回転体で加熱溶融する2回目の
    定着を行なうことによって、転写材の両面に画像を形成
    する画像形成装置において、前記定着装置の上側の定着
    用回転体の表面粗さRzuと下側の定着用回転体の表面
    粗さRzdを、 Rzu<10μm Rzu<Rzd に設定したことを特徴とする画像形成装置。
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JP (1) JPH0619352A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5799717A (en) * 1995-11-17 1998-09-01 Techno Coat Company, Ltd. Copper alloy mold for casting aluminum or aluminum alloy
JPH10239889A (ja) * 1997-02-28 1998-09-11 Seiko Epson Corp 受像シート及びそれを用いる画像形成装置
US5863660A (en) * 1995-07-05 1999-01-26 Canon Kabushiki Kaisha Fixing member and fixing apparatus including same
JP2010537246A (ja) * 2007-08-21 2010-12-02 イーストマン コダック カンパニー 改良された搬送部材を備えた静電写真装置

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