JPH06192355A - 放射線硬化性樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents
放射線硬化性樹脂組成物及びその硬化物Info
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- JPH06192355A JPH06192355A JP35724092A JP35724092A JPH06192355A JP H06192355 A JPH06192355 A JP H06192355A JP 35724092 A JP35724092 A JP 35724092A JP 35724092 A JP35724092 A JP 35724092A JP H06192355 A JPH06192355 A JP H06192355A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/28—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
- C08G18/67—Unsaturated compounds having active hydrogen
- C08G18/671—Unsaturated compounds having only one group containing active hydrogen
- C08G18/672—Esters of acrylic or alkyl acrylic acid having only one group containing active hydrogen
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Abstract
(57)【要約】
【目的】希アルカリ水溶液で溶解が可能で、その硬化物
(塗膜)が耐水性、耐溶剤性、耐薬品性等に優れた放射
線硬化性樹脂組成物を提供する。 【構成】特定のウレタン(メタ)アクリレート(A)、
反応性希釈剤(B)及び任意成分として光重合開始剤
(C)を含有することを特徴とする放射線硬化性樹脂組
成物。
(塗膜)が耐水性、耐溶剤性、耐薬品性等に優れた放射
線硬化性樹脂組成物を提供する。 【構成】特定のウレタン(メタ)アクリレート(A)、
反応性希釈剤(B)及び任意成分として光重合開始剤
(C)を含有することを特徴とする放射線硬化性樹脂組
成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線硬化性樹脂組成物
に関する。さらに詳細には、分子中にカルボキシル基を
有する特定のウレタン(メタ)アクリレートを成分とし
て含有する放射線硬化性樹脂組成物に関する。
に関する。さらに詳細には、分子中にカルボキシル基を
有する特定のウレタン(メタ)アクリレートを成分とし
て含有する放射線硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外線或は電子線で硬化可能な放射線硬
化性樹脂組成物は、インキ、塗料、接着剤等の用途に無
公害、省エネルギーの観点等からの巾広く使用されてい
る。これらインキ、塗料等使用後の印刷機や塗装機の洗
浄は、有機溶剤類が使用されているが、最近の環境問題
の高まりの中で、洗浄液を水系へ交換する要求が強まっ
ている。それにもかかわらず、未だに満足すべき水溶性
放射線硬化性樹脂組成物が得られていないというのが実
情である。
化性樹脂組成物は、インキ、塗料、接着剤等の用途に無
公害、省エネルギーの観点等からの巾広く使用されてい
る。これらインキ、塗料等使用後の印刷機や塗装機の洗
浄は、有機溶剤類が使用されているが、最近の環境問題
の高まりの中で、洗浄液を水系へ交換する要求が強まっ
ている。それにもかかわらず、未だに満足すべき水溶性
放射線硬化性樹脂組成物が得られていないというのが実
情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した如き従来技術
における問題点を改良した樹脂組成物、すなわち、希ア
ルカリ水溶液(例えば、苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸ソ
ーダ、アンモニア、アミン類等の水溶液)で現像が可能
で、未硬化部分は簡単に水で溶解され、容易に除去さ
れ、又、その硬化部分は耐水性、耐溶剤性、耐薬品性等
に優れた放射線硬化性樹脂組成物を提供する。
における問題点を改良した樹脂組成物、すなわち、希ア
ルカリ水溶液(例えば、苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸ソ
ーダ、アンモニア、アミン類等の水溶液)で現像が可能
で、未硬化部分は簡単に水で溶解され、容易に除去さ
れ、又、その硬化部分は耐水性、耐溶剤性、耐薬品性等
に優れた放射線硬化性樹脂組成物を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、分子中にカルボキシル基と(メタ)アクリ
ロイル基を有する特定の化合物を用いることにより、相
容性があって、保存安定性に優れ、希アルカリ水溶液で
溶解除去が可能で、その硬化物が耐水性、耐溶剤性、耐
薬品性等に優れた樹脂組成物を見い出し、本発明を完成
するに到った。
重ねた結果、分子中にカルボキシル基と(メタ)アクリ
ロイル基を有する特定の化合物を用いることにより、相
容性があって、保存安定性に優れ、希アルカリ水溶液で
溶解除去が可能で、その硬化物が耐水性、耐溶剤性、耐
薬品性等に優れた樹脂組成物を見い出し、本発明を完成
するに到った。
【0005】すなわち、本発明は、ポリオール化合物
(a)と多塩基酸又はその無水物(b)とジメチロール
プロピオン酸(c)の反応物で、分子中に少なくとも1
個のカルボキシル基を有するポリエステルポリオール
(d)と有機ポリイソシアネート(e)と水酸基含有
(メタ)アクリレート(f)との反応物であるウレタン
(メタ)アクリレート(A)、反応性希釈剤(B)及び
任意成分として光重合開始剤(C)を含有することを特
徴とする放射線硬化性樹脂組成物並びに硬化物に関す
る。
(a)と多塩基酸又はその無水物(b)とジメチロール
プロピオン酸(c)の反応物で、分子中に少なくとも1
個のカルボキシル基を有するポリエステルポリオール
(d)と有機ポリイソシアネート(e)と水酸基含有
(メタ)アクリレート(f)との反応物であるウレタン
(メタ)アクリレート(A)、反応性希釈剤(B)及び
任意成分として光重合開始剤(C)を含有することを特
徴とする放射線硬化性樹脂組成物並びに硬化物に関す
る。
【0006】本発明では、分子中に少なくとも1個のカ
ルボキシル基を有するポリエステルポリオール(d)と
有機ポリイソシアネート(e)と水酸基含有(メタ)ア
クリレート(f)との反応物であるウレタン(メタ)ア
クリレート(A)を使用する。該ウレタン(メタ)アク
リレート(A)の原料である分子中に少なくとも1個の
カルボキシル基を有するポリエステルポリオール(d)
の具体例としては、例えば、ポリオール化合物(a)
(例えば、エチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、ジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、トリメチロールプロパン、シクロヘキサン
ジメチロール等)と多塩基酸又はその無水物(b)(例
えば、コハク酸、無水コハク酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、フマル酸、アジ
ピン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
テトラヒドロ無水フタル酸、へキサヒドロ無水フタル酸
等)とジメチロールプロピオン酸(c)を反応させて得
られる化合物等を挙げることができる。ポリエステルポ
リオール(d)の酸価(mgKOH/g)は50〜200が好ま
しく、特に好ましくは50〜150である。水酸価(mg
KOH/g)は40〜300が好ましく、特に好ましくは50
〜200である。
ルボキシル基を有するポリエステルポリオール(d)と
有機ポリイソシアネート(e)と水酸基含有(メタ)ア
クリレート(f)との反応物であるウレタン(メタ)ア
クリレート(A)を使用する。該ウレタン(メタ)アク
リレート(A)の原料である分子中に少なくとも1個の
カルボキシル基を有するポリエステルポリオール(d)
の具体例としては、例えば、ポリオール化合物(a)
(例えば、エチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、ジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、トリメチロールプロパン、シクロヘキサン
ジメチロール等)と多塩基酸又はその無水物(b)(例
えば、コハク酸、無水コハク酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、フマル酸、アジ
ピン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
テトラヒドロ無水フタル酸、へキサヒドロ無水フタル酸
等)とジメチロールプロピオン酸(c)を反応させて得
られる化合物等を挙げることができる。ポリエステルポ
リオール(d)の酸価(mgKOH/g)は50〜200が好ま
しく、特に好ましくは50〜150である。水酸価(mg
KOH/g)は40〜300が好ましく、特に好ましくは50
〜200である。
【0007】有機ポリイソシアネート(e)の具体例と
しては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタン4,4′−ジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート等を挙げることができる。
しては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタン4,4′−ジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート等を挙げることができる。
【0008】水酸基含有(メタ)アクリレート(f)の
具体例としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、グリセ
リンジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、N
−メチロール(メタ)アクリルアミド等を挙げることが
できる。
具体例としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、グリセ
リンジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、N
−メチロール(メタ)アクリルアミド等を挙げることが
できる。
【0009】前記ポリエステルポリオール(d)と有機
ポリイソシアネート(e)の反応は、前記ポリエステル
ポリオール(d)の水酸基1当量に対して有機ポリイソ
シアネート(e)のイソシアネート基1.1〜2.0当
量を反応するのが好ましい。反応温度は60〜100℃
が好ましく、特に好ましくは75〜85℃である。反応
時間は5〜20時間が好ましい。次いで、前記ポリエス
テルポリオール(d)と有機ポリイソシアネート(e)
の反応物のイソシアネート基1当量に対して、前記水酸
基含有(メタ)アクリレート(f)の水酸基好ましくは
0.95〜1.2当量を反応させてウレタン(メタ)ア
クリレート(A)を得ることができる。このさい、重合
防止するために重合禁止剤、例えば、メチルハイドロキ
ノン、p−メトキシフェノール、ハイドロキノン等を使
用するのが好ましい。重合禁止剤の使用量は反応混合物
に対して0.01〜0.5重量%が好ましい。反応温度
は60〜100℃が好ましく、特に好ましくは75〜8
5℃である。反応時間は5〜20時間が好ましい。
ポリイソシアネート(e)の反応は、前記ポリエステル
ポリオール(d)の水酸基1当量に対して有機ポリイソ
シアネート(e)のイソシアネート基1.1〜2.0当
量を反応するのが好ましい。反応温度は60〜100℃
が好ましく、特に好ましくは75〜85℃である。反応
時間は5〜20時間が好ましい。次いで、前記ポリエス
テルポリオール(d)と有機ポリイソシアネート(e)
の反応物のイソシアネート基1当量に対して、前記水酸
基含有(メタ)アクリレート(f)の水酸基好ましくは
0.95〜1.2当量を反応させてウレタン(メタ)ア
クリレート(A)を得ることができる。このさい、重合
防止するために重合禁止剤、例えば、メチルハイドロキ
ノン、p−メトキシフェノール、ハイドロキノン等を使
用するのが好ましい。重合禁止剤の使用量は反応混合物
に対して0.01〜0.5重量%が好ましい。反応温度
は60〜100℃が好ましく、特に好ましくは75〜8
5℃である。反応時間は5〜20時間が好ましい。
【0010】本発明に使用する反応性希釈剤(B)の具
体例としては、単官能性のものから多官能性のものまで
幅広く用いられるが、それらのうちで特に好ましいもの
としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N
−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン、カルビ
トール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリ
レート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス(2
−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アク
リレート等の水可溶性のものを挙げることができる。
体例としては、単官能性のものから多官能性のものまで
幅広く用いられるが、それらのうちで特に好ましいもの
としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N
−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン、カルビ
トール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリ
レート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス(2
−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アク
リレート等の水可溶性のものを挙げることができる。
【0011】次に、任意成分として使用しうる光重合開
始剤(C)の具体例としては、1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、2−メチル−
1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ
−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルア
ミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−1−ブタノ
ン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソ
プロピルチオキサントン、アセトフェノンジメチルケタ
ール、4,4′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、
4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒド
ロキシ−2−プロピルケトン)等を挙げることができ
る。
始剤(C)の具体例としては、1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、2−メチル−
1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ
−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルア
ミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−1−ブタノ
ン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソ
プロピルチオキサントン、アセトフェノンジメチルケタ
ール、4,4′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、
4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒド
ロキシ−2−プロピルケトン)等を挙げることができ
る。
【0012】更に、かかる光重合開始剤はN,N−ジメ
チルアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチル
アミノ安息香酸イソアミルエステル、トリエタノールア
ミン、トリエチルアミンのような公知慣用の光重合促進
剤を併用することができる。
チルアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチル
アミノ安息香酸イソアミルエステル、トリエタノールア
ミン、トリエチルアミンのような公知慣用の光重合促進
剤を併用することができる。
【0013】本発明の放射線硬化性樹脂組成物は各成分
(A)〜(C)を混合、溶解、分散、混練する方法等に
より得ることができる。
(A)〜(C)を混合、溶解、分散、混練する方法等に
より得ることができる。
【0014】本発明の各成分の使用割合は、(A)成分
は29〜95重量%が好ましく、特に好ましくは39〜
80重量%であり、(B)成分は5〜70重量%が好ま
しく、特に好ましくは20〜60重量%であり、(C)
成分は0〜15重量%が好ましく、特に好ましくは0〜
10重量%である。
は29〜95重量%が好ましく、特に好ましくは39〜
80重量%であり、(B)成分は5〜70重量%が好ま
しく、特に好ましくは20〜60重量%であり、(C)
成分は0〜15重量%が好ましく、特に好ましくは0〜
10重量%である。
【0015】本発明の放射線硬化性樹脂組成物は、さら
に必要に応じて、本発明の目的を逸脱しない範囲、とり
わけ希アルカリ水溶液可溶性、保存安定性並びに硬化物
の耐水性、耐溶剤性、耐薬品性等を保持しうる範囲内
で、公知慣用の有機溶剤、無機フィラー、添加剤等を添
加することができる。
に必要に応じて、本発明の目的を逸脱しない範囲、とり
わけ希アルカリ水溶液可溶性、保存安定性並びに硬化物
の耐水性、耐溶剤性、耐薬品性等を保持しうる範囲内
で、公知慣用の有機溶剤、無機フィラー、添加剤等を添
加することができる。
【0016】本発明でいう放射線とは、電子線、α線、
β線、γ線、X線、中性子線又は紫外線の如き、電離性
放射線や光等を総称する。本発明の放射線硬化性樹脂組
成物の硬化物は、常法に従い上記した放射線を放射して
硬化することにより得ることができる。本発明の樹脂組
成物は、例えば、塗料、接着剤、印刷インキ、製版材、
コーティング、フォトレジスト等に有用である。
β線、γ線、X線、中性子線又は紫外線の如き、電離性
放射線や光等を総称する。本発明の放射線硬化性樹脂組
成物の硬化物は、常法に従い上記した放射線を放射して
硬化することにより得ることができる。本発明の樹脂組
成物は、例えば、塗料、接着剤、印刷インキ、製版材、
コーティング、フォトレジスト等に有用である。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。以下において、部は特に断りのない限り、すべ
て重量基準である。
明する。以下において、部は特に断りのない限り、すべ
て重量基準である。
【0018】合成例1 3−メチル−1,5−ペンタンジオール236部、アジ
ピン酸438部、ジメチロールプロピオン酸268部を
仕込み、加熱し、反応液の温度が220℃になるまで脱
水反応を行い、その時の留出水は108gであった。反
応生成物は酸価(mgKOH/g)134.6、水酸価mgKOH/g)
134.6であった。次いで上記反応物834部、イソ
ホロンジイソシアネート444.4部を仕込み、80℃
で約10時間反応し次いで2−ヒドロキシエチルアクリ
レート243.6部、p−メトキシフェノール0.8部
を仕込み、80℃で約15時間反応させウレタンアクリ
レート(A−1)を得た。酸価(mgKOH/g) は74であっ
た。
ピン酸438部、ジメチロールプロピオン酸268部を
仕込み、加熱し、反応液の温度が220℃になるまで脱
水反応を行い、その時の留出水は108gであった。反
応生成物は酸価(mgKOH/g)134.6、水酸価mgKOH/g)
134.6であった。次いで上記反応物834部、イソ
ホロンジイソシアネート444.4部を仕込み、80℃
で約10時間反応し次いで2−ヒドロキシエチルアクリ
レート243.6部、p−メトキシフェノール0.8部
を仕込み、80℃で約15時間反応させウレタンアクリ
レート(A−1)を得た。酸価(mgKOH/g) は74であっ
た。
【0019】合成例2 ネオペンチルグリコール208部、アジピン酸584
部、ジメチロールプロピオン酸402部を仕込み、加熱
し、反応液の温度が220℃になるまで脱水反応を行
い、その時の留出水は144gであった。反応生成物は
酸価(mgKOH/g) 160、水酸価(mgKOH/g) 107であっ
た。次いで上記反応物1050部、トリレンジイソシア
ネート348部を仕込み、80℃で約10時間反応さ
せ、次いで2−ヒドロキシエチルアクリレート243.
6部、p−メトキシフェノール0.8部を仕込み、80
℃で約15時間反応させウレタンアクリレート(A−
2)を得た。酸価(mgKOH/g) は103であった。
部、ジメチロールプロピオン酸402部を仕込み、加熱
し、反応液の温度が220℃になるまで脱水反応を行
い、その時の留出水は144gであった。反応生成物は
酸価(mgKOH/g) 160、水酸価(mgKOH/g) 107であっ
た。次いで上記反応物1050部、トリレンジイソシア
ネート348部を仕込み、80℃で約10時間反応さ
せ、次いで2−ヒドロキシエチルアクリレート243.
6部、p−メトキシフェノール0.8部を仕込み、80
℃で約15時間反応させウレタンアクリレート(A−
2)を得た。酸価(mgKOH/g) は103であった。
【0020】合成例3 ジエチレングリコール212部、アジピン酸438部、
ジメチロールプロピオン酸268部を仕込み、加熱し反
応液の温度が220℃になるまて脱水反応を行い、その
時の留出水は108gであった。反応生成物は酸価(mgK
OH/g) 139、水酸価(mgKOH/g) 138.5であった。
次いで、上記反応物810部、イソホロンジイソシアネ
ート444.4部を仕込み、80℃で約10時間反応
し、次いで2−ヒドロキシエチルアクリレート243.
6部、p−メトキシフェノール0.7部を仕込み、80
℃で約15時間反応させウレタンアクリレート(A−
3)を得た。酸価(mgKOH/g) は75であった。
ジメチロールプロピオン酸268部を仕込み、加熱し反
応液の温度が220℃になるまて脱水反応を行い、その
時の留出水は108gであった。反応生成物は酸価(mgK
OH/g) 139、水酸価(mgKOH/g) 138.5であった。
次いで、上記反応物810部、イソホロンジイソシアネ
ート444.4部を仕込み、80℃で約10時間反応
し、次いで2−ヒドロキシエチルアクリレート243.
6部、p−メトキシフェノール0.7部を仕込み、80
℃で約15時間反応させウレタンアクリレート(A−
3)を得た。酸価(mgKOH/g) は75であった。
【0021】実施例1〜4 表1に示す割合で各成分(数値は重量部を示す)を溶解
混合して本発明の放射線硬化性樹脂組成物を得た。この
放射線硬化性樹脂組成物をワイヤーバーを用いて、チン
フリースチールにそれぞれ20μmになるように塗布
し、高圧水銀灯により紫外線を照射し、硬化させ試験片
を得た。この試験片を用いて、耐水性、耐溶剤性、耐ア
ルカリ性及び組成物の希アルカリ水溶液に対する溶解性
の試験を行った。結果を表1に示す。
混合して本発明の放射線硬化性樹脂組成物を得た。この
放射線硬化性樹脂組成物をワイヤーバーを用いて、チン
フリースチールにそれぞれ20μmになるように塗布
し、高圧水銀灯により紫外線を照射し、硬化させ試験片
を得た。この試験片を用いて、耐水性、耐溶剤性、耐ア
ルカリ性及び組成物の希アルカリ水溶液に対する溶解性
の試験を行った。結果を表1に示す。
【0022】
【表1】 表1 実施例 *6 1 2 3 4 ウレタンアクリレート(A−1) 50 ウレタンアクリレート(A−2) 40 30 ウレタンアクリレート(A−3) 60 30 ポリエチレングリコールジアクリレート 20 20 30 アクリロイルモルホリン 30 30 30 2−ヒドロキシエチルアクリレート 20 10 10 イルガキュアー184 *1 5 5 − 5 希アルカリ水溶液に対する溶解性*2 ○ ○ ○ ○ 硬化塗膜 耐水性 *3 ◎ ◎ ◎ ◎ 耐溶剤性 *4 ◎ ◎ ◎ ◎ 耐アルカリ性 *5 ◎ ◎ ○ ○
【0023】*1 イルガキュアー184:チバガイギ
ー社製光重合開始剤、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル
−フェニルケトン *2 希アルカリ水溶液に対する溶解性:ワイヤーバー
を用いてチンフリースチールにそれぞれ20μmになる
ように塗布し、これを1.5%炭酸ナトリウム水溶液に
10分間浸し、その後試験片を取り出し、塗布面を観察
した。 ○・・・・完全溶解 △・・・・不溶解部が残る ×・・・・溶解せず *3,4,5 (耐水性、耐溶剤性、耐アルカリ性):ガーゼに、それ
ぞれ水、アセトン、1%水酸化ナトリウム水溶液をふく
ませて、硬化塗膜を20回擦った後の膜厚の減少の度合
に応じて評価した。 ◎・・・・変化なし ○・・・・1〜5μm △・・・・5〜10μm ×・・・・10μm以上 *6 実施例3の塗膜に対して電子線を5メガラットを
照射し硬化塗膜を得た。
ー社製光重合開始剤、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル
−フェニルケトン *2 希アルカリ水溶液に対する溶解性:ワイヤーバー
を用いてチンフリースチールにそれぞれ20μmになる
ように塗布し、これを1.5%炭酸ナトリウム水溶液に
10分間浸し、その後試験片を取り出し、塗布面を観察
した。 ○・・・・完全溶解 △・・・・不溶解部が残る ×・・・・溶解せず *3,4,5 (耐水性、耐溶剤性、耐アルカリ性):ガーゼに、それ
ぞれ水、アセトン、1%水酸化ナトリウム水溶液をふく
ませて、硬化塗膜を20回擦った後の膜厚の減少の度合
に応じて評価した。 ◎・・・・変化なし ○・・・・1〜5μm △・・・・5〜10μm ×・・・・10μm以上 *6 実施例3の塗膜に対して電子線を5メガラットを
照射し硬化塗膜を得た。
【0024】表1から明らかなように、本発明の樹脂組
成物は、希アルカリ水溶液で溶解が可能であり、環境や
作業工程に与える影響もなく、その硬化物(塗膜)は耐
水性、耐溶剤性、耐アルカリ性等に優れている。
成物は、希アルカリ水溶液で溶解が可能であり、環境や
作業工程に与える影響もなく、その硬化物(塗膜)は耐
水性、耐溶剤性、耐アルカリ性等に優れている。
【0025】
【発明の効果】本発明の放射線硬化性樹脂組成物は、希
アルカリ水溶液で溶解が可能であり、その硬化(塗膜)
は耐水性、耐溶剤性、耐薬品性等に優れ、コーティング
剤、フォトレジスト、印刷インキ、製版材等の広範な用
途において極めて有用である。
アルカリ水溶液で溶解が可能であり、その硬化(塗膜)
は耐水性、耐溶剤性、耐薬品性等に優れ、コーティング
剤、フォトレジスト、印刷インキ、製版材等の広範な用
途において極めて有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】ポリオール化合物(a)と多塩基酸又はそ
の無水物(b)とジメチロールプロピオン酸(c)の反
応物で、分子中に少なくとも1個のカルボキシル基を有
するポリエステルポリオール(d)と有機ポリイソシア
ネート(e)と水酸基含有(メタ)アクリレート(f)
との反応物であるウレタン(メタ)アクリレート
(A)、反応性希釈剤(B)及び任意成分として光重合
開始剤(C)を含有することを特徴とする放射線硬化性
樹脂組成物。 - 【請求項2】請求項1記載の放射線硬化性樹脂組成物の
硬化物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35724092A JPH06192355A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 放射線硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35724092A JPH06192355A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 放射線硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06192355A true JPH06192355A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18453107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35724092A Pending JPH06192355A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 放射線硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06192355A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005121897A1 (en) * | 2004-06-04 | 2005-12-22 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Negative acting photoresist with improved blocking resistance |
JP2018199742A (ja) * | 2017-05-25 | 2018-12-20 | 凸版印刷株式会社 | 硬化性組成物および硬化膜 |
CN118063710A (zh) * | 2024-04-25 | 2024-05-24 | 旭川化学(苏州)有限公司 | 一种无有机溶剂水性聚氨酯乳液及其制备方法 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP35724092A patent/JPH06192355A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005121897A1 (en) * | 2004-06-04 | 2005-12-22 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Negative acting photoresist with improved blocking resistance |
JP2018199742A (ja) * | 2017-05-25 | 2018-12-20 | 凸版印刷株式会社 | 硬化性組成物および硬化膜 |
CN118063710A (zh) * | 2024-04-25 | 2024-05-24 | 旭川化学(苏州)有限公司 | 一种无有机溶剂水性聚氨酯乳液及其制备方法 |
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