JPH06192070A - エペリゾンまたはトルペリゾン外用貼付剤 - Google Patents

エペリゾンまたはトルペリゾン外用貼付剤

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JPH06192070A
JPH06192070A JP23818293A JP23818293A JPH06192070A JP H06192070 A JPH06192070 A JP H06192070A JP 23818293 A JP23818293 A JP 23818293A JP 23818293 A JP23818293 A JP 23818293A JP H06192070 A JPH06192070 A JP H06192070A
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孝夫 塩原
Mitsuhiro Yoshida
光宏 吉田
Jun Nonaka
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 支持体の片面に、エペリゾン、トルペリゾ
ン、またはこれらの塩を含有する基剤層が設けられてい
る貼付剤において、支持体がエチレン・アクリル酸メチ
ル共重合体フィルムよりなること特徴とするエペリゾン
またはトルペリゾン外用貼付剤である。 【効果】 貼付性および使用感が良好であり、また、製
剤の保存中に基剤層中の薬物が支持体中を移行して基剤
層の反対側表面に析出することにより商品性が損なわれ
るおそれがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エペリゾン、トルペリ
ゾン、またはこれらの塩を経皮投与するための外用貼付
剤に関し、より詳細には、貼付性および使用感に優れ、
かつ、製剤の保存中に基剤層中の薬物が支持体中を移行
して基剤層の反対側表面に析出することにより商品性を
損なうことのない外用貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】エペリゾン、トルペリゾン、またはこれ
らの塩は、痙性麻痺に基づく諸症状の改善剤、または、
頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、腰痛症などの疾患による
筋緊張状態の改善剤として施用されている。
【0003】通常、エペリゾン、トルペリゾン、または
これらの塩は経口的に投与されている。しかし、一般に
薬物を経口投与すると、腸で吸収された薬物が肝臓で代
謝されるため、かなりの量の薬物が、患部で薬効を発現
する前に肝臓で分解される。さらに、薬物が短時間に吸
収されるために副作用を生じやすい。
【0004】これに対して、経皮吸収製剤を用いて、薬
物を皮膚を介して循環系に吸収させることが行なわれて
いる。一般に、経皮投与法には次のような利点がある。
すなわち、経皮投与では、吸収された薬物が肝臓での代
謝によって分解されることなく、患部に到達する。ま
た、経皮投与では、経口投与に見られるような胃腸障害
が生じにくい。さらに、経皮投与により薬物の放出量を
調整すれば、例えば、薬物が短時間に大量に吸収される
ことに起因する副作用を軽減することが可能である。ま
た、経皮投与では長時間にわたり一定の薬物放出速度を
維持することができ、薬物の投与回数を減らすことがで
きる。
【0005】経皮吸収製剤としては、投与量の正確さや
使用の簡便性から考えて、支持体の片面に、薬物を含有
する基剤層を形成した貼付剤が望ましい。
【0006】薬物を含有する基剤層を支える支持体とし
ては、使用中の剥がれや突っ張り感、異物感といった貼
付性や使用感の観点から、柔軟で伸縮性のあるものを用
いることが望ましい。
【0007】また、支持体に対する薬物の透過性が高い
と、製剤の保存中に、基剤層中の薬物が支持体を移行し
て基剤層の反対側表面に析出することにより、商品性が
大きく損なわれるといった問題を生じることから、支持
体としては薬物非透過性のものを用いることが望まし
い。
【0008】エペリゾン、トルペリゾン、またはこれら
の塩に対して非透過性である支持体としては、例えば、
特開平3−141223号公報に、ポリエステルフィル
ム、テフロン(Du pont社の登録商標) フィルム、ポリエ
ステル−ポリエチレン積層フィルム、ポリエステル−エ
チレン・酢酸ビニル共重合体積層フィルム、テフロン−
ポリエチレン積層フィルムなどが開示されている。
【0009】また、柔軟で伸縮性のある支持体として
は、ポリウレタンフィルムやエチレン・酢酸ビニル共重
合体フィルムなどが広く知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の支持体
では柔軟性や伸縮性が充分でなく、使用中の剥がれや突
っ張り感、異物感などの問題がある。
【0011】また、後者の支持体は、エペリゾン、トル
ペリゾン、またはこれらの塩の透過性が高く、製剤の保
存中に、基剤層中の薬物が支持体中を移行して基剤層の
反対側表面に析出することにより、商品性を損なうとい
った問題を有する。
【0012】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、貼付性および使用感に
優れ、さらに製剤の保存中に、薬物が基剤層と反対側の
支持体表面に析出することにより商品性が損なわれるこ
とのない、エペリゾン、トルペリゾン、またはこれらの
塩を含む外用貼付剤を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成すべく工夫されたものであり、支持体の片面に、エペ
リゾン、トルペリゾン、またはこれらの塩を含有する基
剤層が設けられている貼付剤において、支持体がエチレ
ン・アクリル酸メチル共重合体フィルムよりなること特
徴とするエペリゾンまたはトルペリゾン外用貼付剤を提
供するものである。
【0014】本発明の好適な実施態様においては、前記
薬物含有基剤層は、さらにクロスポビドンと乳酸エステ
ルを含有し、該基剤層の粘着基剤は、アクリル酸−2−
エチルヘキシルを45〜80%の割合で、かつN−ビニ
ル−2−ピロリドンを25〜55モル%の割合で含有す
る共重合体を主成分とし、さらに、支持体のエチレン・
アクリル酸メチル共重合体フィルムの基剤層付着面の反
対面に不織布が積層されている。
【0015】以下、本発明による貼付剤の各構成成分お
よび製造法について詳しく説明する。
【0016】a) 本発明において支持体に使用される
エチレン・アクリル酸メチル共重合体フィルムは、エチ
レン・アクリル酸メチル共重合体樹脂をインフレーショ
ン成形、押し出し成形などの種々の公知の方法によりフ
ィルム化したものである。
【0017】エチレン・アクリル酸メチル共重合体樹脂
のアクリル酸メチル含量(以下MA含量という)は、と
くに限定されないが、好ましくは12〜24重量%であ
る。また、エチレン・アクリル酸メチル共重合体フィル
ムの厚みは、使用目的などにより異なるが、好ましくは
5〜200μmである。
【0018】さらに、エチレン・アクリル酸メチル共重
合体フィルムには、ハンドリングの容易さや外観などの
必要に応じて、ポリエステル、ポリプロピレン、レーヨ
ン、ポリオレフィン、パルプなどよりなる種々の公知の
不織布または/および織布を積層して得られた積層体を
支持体として使用することもできる。こうした不織布ま
たは織布としては、エチレン・アクリル酸メチル共重合
体フィルムの伸縮性を損なわないために、ポリスチレン
と水添ポリイソプレンのブロック共重合体とポリプロピ
レンの混合物からメルトブロー法により得られた不織布
がとくに好適に用いられる。この混合物のポリプロピレ
ンの比率としては10〜50重量%が好ましい。
【0019】エチレン・アクリル酸メチル共重合体フィ
ルムと不織布または/および織布の積層には、押し出し
ラミネート、熱ラミネート、ドライラミネートなど種々
の公知の方法が用いられる。こうして支持体の片面、す
なわち基剤層を貼付すべき面の反対側の面に不織布また
は/および織布が積層される。
【0020】また、必要に応じて、エチレン・アクリル
酸メチル共重合体フィルムの基剤層形成面には、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート・アクリル酸共重合
体などの通常用いられる種々の下塗り剤が塗布され得
る。
【0021】b) 本発明貼付剤に用いられる薬物は、
エペリゾン、トルペリゾン、またはこれらの塩である。
これらは、痙性麻痺に基づく諸症状の改善剤、または、
頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、腰痛症などの疾患による
筋緊張状態の改善剤として施用されている。
【0022】エペリゾン、トルペリゾンの塩としては、
塩酸塩、リン酸塩、メタンスルホン酸塩などが例示され
る。
【0023】エペリゾン、トルペリゾン、またはこれら
の塩は、後述の基剤中に溶解させるか、あるいは基剤中
に飽和溶解度以上の割合で配合されて微結晶状態で基剤
中に分散させる。
【0024】エペリゾン、トルペリゾン、またはこれら
の塩の含有量は、基剤中に好ましくは0.05〜30重
量%の割合であり、より好ましくは0.1〜20重量%
の割合である。エペリゾン、トルペリゾン、またはこれ
らの塩の含有量が、0.05重量%未満であると、薬物
の貼付単位面積当たりの経皮吸収効果が充分でなく、貼
付剤の実用的な投与面積(150cm2 以下)で薬効を発
現し得るに充分な血中濃度を得ることができないことが
ある。また、この含有量が30重量%を超えると、貼付
剤の基剤割れなどが生じやすく、貼付性が低下すること
がある。
【0025】c) 本発明貼付剤に用いられる基剤は、
貼付剤の剤形によって異なる。本発明貼付剤は、テープ
剤、パッチ剤、パップ剤、プラスター剤などであり得
る。
【0026】テープ剤は、薬物および必要に応じて加え
られる添加剤を含む粘着性の基剤層が支持体の片面に形
成されたものである。
【0027】パッチ剤は、支持体の片面に非粘着性のリ
ザーバー層および粘着剤層が順次積層されて構成された
ものであり、リザーバー層は、薬物および必要に応じて
加えられる添加剤が非粘着性基剤に保持させられたもの
である。このリザーバー層が粘着剤層を介して皮膚に貼
付され、リザーバー層中の薬物が粘着剤層を通って経皮
吸収される。ただし、前記リザーバー層中の薬物や必要
に応じて加えられる添加剤は、粘着剤層にも含ませても
よい。
【0028】パップ剤は、薬物および必要に応じて加え
られる添加剤を含むペースト状の基剤を支持体の表面に
層状に塗布したものである。パップ剤は、通常、テープ
剤やパッチ剤に比べて粘着性に乏しいため、絆創膏など
で皮膚表面へ固定される。
【0029】プラスター剤は、薬物および必要に応じて
加えられる添加剤を含む圧着性基剤を支持体の表面に層
状に塗布したものである。圧着性基剤は、例えば特定の
ゴム系粘着剤、合成もしくは天然樹脂、ZnOなどを混
練してなるものである。
【0030】c-1 ) パッチ剤のリザーバー層をなす非
粘着性基剤としては従来公知の外用基剤が使用でき、た
とえば白色ワセリン、シリコンオイル、カルボキシビニ
ルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリ
コール、流動パラフィンなどが例示される。
【0031】c-2) テープ剤の粘着性基剤やパッチ剤の
粘着剤層の粘着剤は、上記薬物との相溶性に優れ、かつ
該貼付剤を常温で皮膚表面に長時間固定しうる粘着力を
有するものであれば特に限定されない。好ましい粘着剤
としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコー
ン系粘着剤などが例示される。
【0032】アクリル系粘着剤としては、特に、アルキ
ル基の炭素数4〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルの単独重合体または共重合体および/または上記
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとその他の官能性
モノマーとの共重合体が好適に用いられる。
【0033】上記(メタ)アクリル酸エステルとして
は、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリ
ル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−
エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸
デシル、アクリル酸イソデシル、アクリル酸ラウリル、
アクリル酸ステアリル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸イソブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、
メタクリル酸イソオクチル、メタクリル酸デシル、メタ
クリル酸イソデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリ
ル酸ステアリルなどが例示される。
【0034】上記官能性モノマーの例としては、水酸基
を有するモノマー、カルボキシル基を有するモノマー、
アミド基を有するモノマー、アミノ基を有するモノマ
ー、ピロリドン環を有するモノマーなどが挙げられる。
水酸基を有するモノマーとしては、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
レートなどが例示される。カルボキシル基を有するモノ
マーとしては、アクリル酸、メタクリル酸などのα,β
−不飽和カルボン酸:マレイン酸ブチルなどのマレイン
酸モノアルキルエステル:マレイン酸:フマル酸:クロ
トン酸などが例示される。無水マレイン酸もマレイン酸
と同様の(共)重合成分を与える。アミド基を有するモ
ノマーとしては、アクリルアミド、ジメチルアクリルア
ミド、ジエチルアクリルアミドなどのアルキル(メタ)
アクリルアミド:ブトキシメチルアクリルアミド、エト
キシメチルアクリルアミドなどのアルキルエーテルメチ
ロール(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルア
ミドなどが例示される。アミノ基を有するモノマーとし
ては、ジメチルアミノエチルアクリレートなどが例示さ
れる。ピロリドン環を有するモノマーとしてはN−ビニ
ル−2−ピロリドンなどが例示される。
【0035】上記以外の共重合性モノマーとしては、酢
酸ビニル、ビニルアルコール、スチレン、α−メチルス
チレン、塩化ビニル、アクリロニトリル、エチレン、プ
ロピレン、ブタジエンなども使用できる。
【0036】(メタ)アクリル酸アルキルエステルの共
重合体を製造するには、全共重合モノマー成分中に(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルが45重量%以上含有
されることが好ましい。
【0037】さらに好ましくは、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシルおよびN−ビニル−2−ピロリドンを共重合
成分とする共重合体が用いられる。アクリル酸−2−エ
チルヘキシルの含有量は45〜80モル%、好ましくは
55〜70モル%であり、N−ビニル−2−ピロリドン
の含有量は20〜55モル%、好ましくは30〜45モ
ル%である。
【0038】アクリル系粘着剤の製造用モノマー成分に
は、さらに必要に応じて多官能性モノマーが加えられ、
上記モノマー成分と共重合される。この多官能性モノマ
ーの添加により、生成する重合体間にごくわずかに架橋
が生じ、それにより粘着剤の内部凝集力が増大する。そ
のため貼付された皮膚の性状や発汗量にほとんど無関係
に貼付剤剥離時のいわゆる糊残り現象がほぼ解消せられ
る。しかも、この多官能性モノマーの添加は薬物の放出
性や低皮膚刺激性には何ら悪影響を与えない。このよう
な多官能性モノマーとしては、たとえば、ジ(メタ)ア
クリレート、トリ(メタ)アクリレート、テトラ(メ
タ)アクリレートなどが例示されるが、これに限定され
ない。より具体的には、ヘキサメチレングリコールやオ
クタメチレングリコールなどのポリメチレングリコール
類と(メタ)アクリル酸とを結合させて得られるジ(メ
タ)アクリレート;ポリエチレングリコールやポリプロ
ピレングリコールなどのポリアルキレングリコール類と
(メタ)アクリル酸とを結合させて得られるジ(メタ)
アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレートやグリセリントリ(メタ)アクリレートなど
のトリ(メタ)アクリレート;およびペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレートなどのテトラ(メタ)
アクリレートが例示される。これら多官能性モノマーは
2種以上を組み合わせて用いてもよい。多官能性モノマ
ーは粘着剤の製造に供される全モノマー中に0.005
〜0.5重量%の割合で使用される。多官能性モノマー
の使用量が0.005重量%未満であると、架橋による
内部凝集力向上の効果が小さく、また0.5重量%を超
えると重合により得られる粘着剤がゲル化を起こし易
く、薬物の拡散・放出にも影響が現われる。
【0039】また、アクリル系粘着剤には、必要に応じ
てロジン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデ
ン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂などの
粘着性付与剤を添加してもよい。
【0040】アクリル系粘着剤を調製するには、通常、
重合開始剤の存在下に所要のモノマーの溶液重合を行な
う。ただし、重合形態はこれに限定されない。また重合
反応条件は主としてモノマーの種類により適宜選定され
る。
【0041】ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、合成イ
ソプレンゴム、ポリイソブチレン、ポリビニルエーテ
ル、ポリウレタン、ポリイソプレン、ポリブタジエン、
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン
共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体などのゴム弾性体100重量部に、たとえばロジ
ン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹
脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂などの粘着
性付与剤を20〜200重量部、および必要に応じて、
液状ポリブテン、鉱油、ラノリン、液状ポリイソプレ
ン、液状ポリアクリレートなどの軟化剤:酸化チタンな
どの充填剤:ブチルヒドロキシトルエンなどの老化防止
剤などを適量添加してなるものが使用される。
【0042】シリコーン系粘着剤としては、ポリオルガ
ノシロキサンなどを主成分とするものが使用される。
【0043】上記各粘着剤中には、可塑剤;充填剤;老
化防止剤などの配合剤が必要に応じて添加される。
【0044】c-3) 本発明の貼付剤がパップ剤である場
合、その基剤としては、アルギン酸アルカリ金属、ゼラ
チン、コーンスターチ、トラガントガムなどの天然ポリ
マー類;メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース系ポ
リマー類;デキストリン、カルボキシメチルデンプンな
どのデンプン系ポリマー類;ポリビニルアルコール、ポ
リアクリル酸ナトリウム、メトキシエチレン−無水マレ
イン酸共重合体、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロ
リドンなどの合成ポリマー類が使用される。
【0045】パップ剤の製造に用いられるペースト状基
剤には、薬物、必要に応じて加えられる吸収促進剤等の
配合剤のほかに、さらに、精製水、保湿剤、無機充填
剤、粘度調整剤、架橋剤、老化防止剤などが適宜含有さ
れていてもよい。保湿剤としては、グリセリン、プロピ
レングリコールなどが用いられ、無機充填剤としては、
カオリン、ベントナイト、亜鉛華、二酸化チタンなどが
用いられる。
【0046】c-4) 本発明の貼付剤がプラスター剤であ
る場合、その基剤としては、特定のゴム系粘着剤、合成
もしくは天然樹脂、ZnOなどを混練してなる圧着性基
剤が使用される。
【0047】d) 本発明の貼付剤は、薬物の経皮透過
性を向上させる目的で、必要に応じて、適当な吸収促進
剤を含有してもよい。吸収促進剤としては、ミリスチン
酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、ソルビタンモノ
ラウレート、グリセリンモノオレート、オレイルリン酸
ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、オクチルフェニ
ルエーテル、ポリエチレングリコール付加オクチルフェ
ニルエーテル、ラウリルエーテル、ポリエチレングリコ
ール付加ラウリルエーテル、ソルビタンモノオレート、
ポリエチレングリコール付加ソルビタンモノオレート、
ラウロイルジエタノールアミド、ラウロイルサルコシ
ン、オレオイルサルコシンシュガーエステル、レシチ
ン、グリチルレチン、尿素、サリチル酸、チオグリコー
ル酸カルシウム、乳酸、クロスポビドン、乳酸エステ
ル、オリーブ油、スクワレン、ラノリン、流動パラフィ
ン、グリセリンなどが用いられる。
【0048】特に好ましい吸収促進剤は、クロスポビド
ンや、炭素数12〜18の脂肪族アルコールと乳酸との
エステルである。
【0049】このような乳酸エステルとしては、乳酸ミ
リスチル、乳酸ラウリル、乳酸セチルなどがある。
【0050】本発明による貼付剤において、基剤層に含
ませられるクロスポビドンは、米国Pharmacopeia NF X
VII (公定書)にも記載されているように、N−ビニル
−2−ピロリドンの架橋ホモポリマーであり、11.0
〜12.8重量%(無水状態で)の範囲で窒素原子を含
む物質である。
【0051】市販されているクロスポビドンの好適な例
としては、BASF社製のコリドンCL(登録商標)、
コリドンCL−M(登録商標)、GAF社製のポリプラ
スドンXL(登録商標)、ポリプラスドンINF−10
(登録商標)などがある。これらの化合物の製造方法
は、米国特許第3759880号、第3933766
号、第3689439号、第4139688号および4
180633号に記載されている。
【0052】クロスポビドンは、水に対して適度の膨潤
性を示す。そのため、クロスポビドンを含有する製剤を
皮膚に投与すると、これが汗などの水分を吸収して、膨
潤し、薬物の放出性を向上させる。クロスポビドンの含
有量は、好ましくは0.5〜20重量%の範囲である。
クロスポビドンの含有量が0.5重量%未満であると、
薬物放出に対する十分な促進効果が得られない。クロス
ポビドンの含有量が20重量%を越えると、たとえば本
発明の製剤がテープ剤などである場合には、製剤の粘着
性が低下する。
【0053】上記吸収促進剤は、本発明の基剤中に10
重量%以下の割合で含有され、好ましくは0.1〜10
重量%の割合で含有される。吸収促進剤の含有量が10
重量%を越えると、得られる製剤の皮膚刺激性が大きく
なり、これを皮膚に投与した場合に、発赤やかゆみが生
じる。
【0054】e) テープ剤は、使用時までその粘着性
基剤層表面を保護するために通常はその貼付面に剥離紙
を備えている。パッチ剤は、やはり粘着剤層の保護のた
めに剥離紙を備えている。剥離紙としてはポリエチレン
テレフタレートのフィルムをシリコン処理してなるもの
がよく用いられるが、剥離紙はこれに限定されない。剥
離紙の厚みは100μm以下、好ましくは5〜50μm
である。
【0055】f) 本発明の貼付剤を製造するには、エ
チレン・アクリル酸メチル共重合体フィルムの片面に、
エペリゾン、トルペリゾン、またはこれらの塩、および
必要に応じて加えられる吸収促進剤などの配合剤を含有
する基剤層を形成する。
【0056】支持体表面に基剤層を形成するには、通常
の粘着テープの製造方法が適用できる。その代表例は溶
剤塗工法であり、これ以外にもホットメルト塗工法、電
子線硬化エマルジョン塗工法などが用いられる。支持体
に基剤層を溶剤塗工法で形成するには、たとえば、エペ
リゾン、トルペリゾン、またはこれらの塩と、基剤と、
必要に応じて加えられる吸収促進剤などの配合剤とを、
適当な溶媒に溶解ないし分散させ、得られた溶液ないし
分散液を支持体の表面に直接塗布・乾燥し、所要厚みの
薬物含有基剤層を形成する。この基剤層を保護用の剥離
紙に密着させ、目的とするテープ剤を得る。また、この
溶液ないし分散液を保護用の剥離紙上に塗布し、乾燥後
に得られた基剤層を支持体に密着させてもよい。
【0057】基剤層の厚みは、使用目的により異なる
が、通常、約30μm〜約2000μmの範囲内であ
る。この厚みが30μmを下回ると、貼付剤の所定の面
積の基剤に所望量の薬物を含有させることができない。
さらに、テープ剤およびパッチ剤の場合は、充分な粘着
性が得られない。厚みが2000μmを越えると、支持
体付近の薬物含有層に含有される薬物が、拡散して皮膚
表面に到達することが困難となり、製剤中の薬物が有効
に利用されない。薬物含有層の上には、剤形によっては
この層を保護する目的で使用時まで剥離紙が貼付され
る。
【0058】このようにして得られた貼付剤が適度なO
DT(密封)効果を持ち、ムレによるカブレや剥がれを
生じないためには、製剤の水蒸気透過性は好ましくは5
〜500g/m2 /24時間(温度37°、相対湿度9
0%)、より好ましくは30〜100g/m2 /24時
間(温度37°、相対湿度90%)である。
【0059】このようにして調製された貼付剤は、患部
に貼付して使用される。
【0060】
【実施例】つぎに、本発明を具体的に説明するために、
本発明の一例を示す実施例およびこれとの比較を示す比
較例をいくつか挙げ、さらに得られた各貼付剤の評価試
験結果を示す。
【0061】実施例1 アクリル酸2−エチルヘキシル75.5重量%と、N−
ビニル−2−ピロリドン24.5重量%と、前二者の和
100重量部に対しヘキサメチレングリコールジメタク
リレート0.04重量部とをセパラブルフラスコに仕込
み、重合初期のモノマー濃度が85重量%となるように
酢酸エチルを加えた。この溶液を窒素雰囲気下で60℃
に加熱し、重合開始剤である過酸化ラウロイルおよび酢
酸エチルを逐次少量ずつ添加し、32時間重合反応を行
った。得られた重合物に酢酸エチルを加えて反応液を希
釈し、固形分濃度36重量%の基剤溶液を得た。
【0062】ついで、この基剤溶液100重量部に塩酸
エペリゾン(エーザイ化学社製)4重量部を添加し、同
溶液をディゾルバー中で充分に攪拌した後、厚さ75μ
mのポリエチレンテレフタレート製の剥離紙上に塗布
し、60℃で20分間乾燥させて、薬物含有基剤層を形
成した。
【0063】エチレン・アクリル酸メチル共重合体樹脂
(日本石油化学社製、商品名「日石レクスパール RB
3240」登録商標、MA含量;24重量%)をインフ
レーション成型して得られた、厚さ60μmのフィルム
よりなる支持体を、上記薬物含有基剤層に密着させた。
こうして、10重量%の塩酸エペリゾンを含有する、厚
さ80μmの薬物含有基剤層を支持体の片面に有するテ
ープ剤を調製した。
【0064】実施例2 支持体として、エチレン・アクリル酸メチル共重合体樹
脂(日本石油化学社製、商品名「日石レクスパール C
RB315R5」登録商標、MA含量;15重量%)を
インフレーション成型して得られた、厚さ40μmのフ
ィルムよりなるものを用い、その他の点は実施例1と同
様にして、10重量%の塩酸エペリゾンを含有する、厚
さ80μmの薬物含有基剤層を支持体の片面に有するテ
ープ剤を調製した。
【0065】実施例3 支持体として、ポリスチレンと水添ポリプロピレンのブ
ロック共重合体(クラレ社製、商品名「セプトン」登録
商標)80重量%とポリプロピレン20重量%の混合物
からメルトブロー法により得られた不織布(目付け50
g/m2 )上に、エチレン・アクリル酸メチル共重合体
樹脂(日本石油化学社製、商品名「日石レクスパール
CRB315R5」登録商標、MA含量;15重量%)
を、エチレン・アクリル酸メチル共重合体フィルムの厚
みが40μmとなるように、押出しラミネートにより積
層して得られた積層体を用い、この積層体のフィルム面
を、実施例1と同様にして得られた薬物含有基剤層に密
着させた。こうして、10重量%の塩酸エペリゾンを含
有する、厚さ80μmの薬物含有基剤層を支持体の片面
に有するテープ剤を調製した。
【0066】実施例4 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(シ
エル社製、KRATON D1107)100重量部、
ポリブテン(日本石油化学社製、HV−300)15重
量%、脂環族飽和炭化水素樹脂(荒川化学社製、アルコ
ンP−90)160重量部、およびブチルヒドロキシト
ルエン3重量部をシクロヘキサンに添加・混合して、固
形分濃度45重量%の基剤溶液を得た。
【0067】ついで、この基剤溶液100重量部に塩酸
エペリゾン(エーザイ化学社製)5重量部を添加し、同
溶液をディゾルバー中で充分に攪拌した後、厚さ75μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムよりなる剥離
紙上に塗布し、60℃で20分間乾燥させて、薬物含有
基剤層を形成した。
【0068】エチレン・アクリル酸メチル共重合体樹脂
(日本石油化学社製、商品名「日石レクスパール RB
5120」登録商標、MA含量;12重量%)をインフ
レーション成型して得られた、厚さ20μmのフィルム
よりなる支持体を、上記薬物含有基剤層に密着させた。
こうして、10重量%の塩酸エペリゾンを含有する、厚
さ80μmの薬物含有基剤層を支持体の片面に有するテ
ープ剤を調製した。
【0069】実施例5 実施例1と同様にして得られた基剤溶液100重量部に
塩酸トルペリゾン(シグマ社製)4重量部を添加し、同
溶液をディゾルバー中で充分に攪拌した後、厚さ75μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムよりなる剥離
紙上に塗布し、60℃で20分間乾燥させて、薬物含有
基剤層を形成した。
【0070】エチレン・アクリル酸メチル共重合体樹脂
(日本石油化学社製、商品名「日石レクスパール RB
3240」登録商標、MA含量;24重量%)をインフ
レーション成型して得られた、厚さ60μmのフィルム
よりなる支持体を、上記薬物含有基剤層に密着させた。
こうして、10重量%の塩酸エペリゾンを含有する、厚
さ80μmの薬物含有基剤層を支持体の片面に有するテ
ープ剤を調製した。
【0071】実施例6 メタクリル酸2−エチルヘキシル78.3重量%と、ア
クリル酸2−エチルヘキシル9.1重量%と、メタクリ
ル酸ドデシル12.6重量%と、前三者の和100重量
部に対しヘキサメチレングリコールジメタクリレート
0.04重量部とをセパラブルフラスコに仕込み、重合
初期のモノマー濃度が85重量%となるように酢酸エチ
ルを加えた。この溶液を窒素雰囲気下で60℃に加熱
し、重合開始剤である過酸化ラウロイルおよび酢酸エチ
ルを逐次少量ずつ添加し、24時間重合反応を行った。
得られた重合物に酢酸エチルを加えて反応液を希釈し、
固形分濃度45重量%の基剤溶液を得た。
【0072】ついで、この基剤溶液100重量部に塩酸
トルペリゾン(シグマ社製)5重量部を添加し、同溶液
をディゾルバー中で充分に攪拌した後、厚さ75μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルムよりなる剥離紙上
に塗布し、60℃で20分間乾燥させて、薬物含有基剤
層を形成した。
【0073】エチレン・アクリル酸メチル共重合体樹脂
(日本石油化学社製、商品名「日石レクスパール CR
B315R5」登録商標、MA含量;15重量%)をイ
ンフレーション成型して得られた、厚さ40μmのフィ
ルムよりなる支持体を、上記薬物含有基剤層に密着させ
た。こうして、10重量%の塩酸トルペリゾンを含有す
る、厚さ80μmの薬物含有基剤層を支持体の片面に有
するテープ剤を調製した。
【0074】実施例7 実施例1と同様にして得られた基剤溶液115重量部に
塩酸エペリゾン(エーザイ化学社製)5重量部、ポリプ
ラスドンINF−10(クロスポビドン、GAF社製)
1重量部および乳酸セチル(VAN DYK社製)2.
5重量部を添加し、同溶液をディゾルバー中で充分攪拌
した後、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート製
の剥離紙上に塗布し、60°で20分間乾燥させて、薬
物含有基剤層を形成した。
【0075】エチレン・アクリル酸メチル共重合体樹脂
(日本石油化学社製、日石レクスパールCRB315R
5(登録商標)、アクリル酸メチル含量;15重量%)
をインフレーション成型して得られた、厚さ40μmの
フィルムよりなる支持体を上記薬物含有基剤層に密着さ
せた。こうして、10重量%の塩酸エペリゾン、2重量
%のポリプラスドンINF−10および5重量%の乳酸
セチルを含有する、厚さ80μmの薬物含有基剤層を支
持体の片面に有するテープ剤を調製した。このテープ剤
の薬物含有基剤層には、ポリプラスドンINF−10の
微粒子および塩酸エペリゾンの微結晶が分散していた。
【0076】実施例8 支持体として、ポリスチレンと水添ポリイソプレンのブ
ロック共重合体(クラレ社製、セプトン(登録商標))
80重量%と、ポリプロピレン20重量%の混合物から
メルトブロー法により得られた不織布(目付け50g/
2 )上に、エチレン・アクリル酸メチル共重合体フィ
ルムの厚みが40μmとなるように、エチレン・アクリ
ル酸メチル共重合体樹脂(日本石油化学社製、日石レク
スパールCRB315R5(登録商標)、アクリル酸メ
チル含量;15重量%)を押し出しラミネートにより積
層して得られた積層体を用い、この積層支持体のフィル
ム面を、実施例7と同様にして得られた薬物含有基剤層
に密着させた。こうして、10重量%の塩酸エペリゾ
ン、2重量%のポリプラスドンINF−10および5重
量%の乳酸セチルを含有する、厚さ80μmの薬物含有
基剤層を積層支持体のフィルム面に有するテープ剤を調
製した。このテープ剤の薬物含有基剤層には、ポリプラ
スドンINF-10の微粒子および塩酸エペリゾンの微結晶が
分散していた。
【0077】比較例1 支持体として、厚さ30μmのポリエステル−エチレン
・酢酸ビニル共重合体積層フィルム(日本マタイ社製)
よりなるものを用い、その他の点は実施例1と同様にし
て、10重量%の塩酸エペリゾンを含有する、厚さ80
μmの薬物含有基剤層を支持体の片面に有するテープ剤
を調製した。
【0078】比較例2 支持体として、厚さ100μmのポリウレタンフィルム
(大倉工業社製)よりなるものを用い、その他の点は実
施例1と同様にして、10重量%の塩酸エペリゾンを含
有する、厚さ80μmの薬物含有基剤層を支持体の片面
に有するテープ剤を調製した。
【0079】比較例3 支持体として、厚さ12μmのポリエステルフィルム
(東洋紡績社製)よりなるものを用い、その他の点は実
施例4と同様にして、10重量%の塩酸エペリゾンを含
有する、厚さ80μmの薬物含有基剤層を支持体の片面
に有するテープ剤を調製した。
【0080】比較例4 支持体として、厚さ70μmのエチレン・酢酸ビニル共
重合体フィルム(タマポリ社製)よりなるものを用い、
その他の点は実施例4と同様にして、10重量%の塩酸
エペリゾンを含有する、厚さ80μmの薬物含有基剤層
を支持体の片面に有するテープ剤を調製した。
【0081】比較例5 支持体として、厚さ60μmのエチレン・メタクリル酸
メチル共重合体フィルム(大倉工業社製)よりなるもの
を用い、その他の点は実施例5と同様にして、10重量
%の塩酸トルペリゾンを含有する、厚さ80μmの薬物
含有基剤層を支持体の片面に有するテープ剤を調製し
た。
【0082】比較例6 支持体として、厚さ60μmのエチレン・アクリル酸エ
チル共重合体フィルム(三井デュポンポリケミカル社
製)よりなるものを用い、その他の点は実施例6と同様
にして、10重量%の塩酸トルペリゾンを含有する、厚
さ80μmの薬物含有基剤層を支持体の片面に有するテ
ープ剤を調製した。
【0083】評価試験 試験1 実施例1、2、3、4、5、6、7、8および比較例
1、2、3、4、5、6で得られた各テープ剤を50cm
2 (71mm×71mm)のサイズにカットし、得られた試
験片をそれぞれ健常男子10人ずつの背中に24時間貼
付し、貼り易さ、貼付性(剥がれ)、使用感(異物感、
突っ張り感)について各試験片を評価した。評価基準は
下記の通りである。被試験者中の該当者の数を表1に示
す。
【0084】貼り易さの評価基準 貼り易い :○ どちらとも言えない :△ 貼りにくい :× 剥がれの評価基準 全く剥れない :○ 10%の部分が剥がれ:△ 20%以上が剥がれ :× 異物感、突っ張り感の評価基準 感じない :○ 少し感じる :△ 強く感じる :×
【表1】 試験2 実施例1、2、3、4、5、6、7、8および比較例
1、2、3、4、5、6のテープ剤のサイズ50cm
2 (71mm×71mm)の試験片をそれぞれアルミニウム
袋に密封し、温度45°で6カ月間保存した後、支持体
表面を観察した。
【0085】観察結果を表2に示す。
【0086】
【表2】 表2中、支持体表面に薬物の結晶析出なし:○ 支持体表面に薬物の結晶析出あり:×
【0087】
【発明の効果】本発明によるエペリゾンまたはトルペリ
ゾン外用貼付剤は、支持体としてエチレン・アクリル酸
メチル共重合体フィルムを用いたものであるので、貼付
性および使用感が良好であり、また、製剤の保存中に基
剤層中の薬物が支持体中を移行して基剤層の反対側表面
に析出することにより商品性が損なわれるおそれがな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 光宏 埼玉県本庄市900番10号 (72)発明者 野中 潤 埼玉県本庄市緑1丁目15番4号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に、エペリゾン、トルペリ
    ゾン、またはこれらの塩を含有する基剤層が設けられて
    いる貼付剤において、支持体がエチレン・アクリル酸メ
    チル共重合体フィルムよりなること特徴とするエペリゾ
    ンまたはトルペリゾン外用貼付剤。
  2. 【請求項2】 前記薬物含有基剤層が、さらにクロスポ
    ビドンと乳酸エステルを含有し、該基剤層の粘着基剤
    が、アクリル酸−2−エチルヘキシルを45〜80%の
    割合で、かつN−ビニル−2−ピロリドンを25〜55
    モル%の割合で含有する共重合体を主成分とし、さら
    に、支持体のエチレン・アクリル酸メチル共重合体フィ
    ルムの基剤層付着面の反対面に不織布が積層されてい
    る、請求項1に記載の外用貼付剤。
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