JPH06188849A - 多重伝送装置 - Google Patents
多重伝送装置Info
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- JPH06188849A JPH06188849A JP33881092A JP33881092A JPH06188849A JP H06188849 A JPH06188849 A JP H06188849A JP 33881092 A JP33881092 A JP 33881092A JP 33881092 A JP33881092 A JP 33881092A JP H06188849 A JPH06188849 A JP H06188849A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 伝送路の所定周波数帯域内で音声、複数の変
調信号を同時に多重伝送することができ、しかも音声の
明瞭度および了解度を損なわない多重伝送装置を提供す
る。 【構成】 音声信号の伝送帯域を了解度および明瞭度が
損なわれない低域除去周波数帯域に設定する（Ａ）と共
に、低域除去音声信号は、低域周波数の第１の変調信号
（Ｃ）および低域除去音声信号の中間部分の周波数帯域
の第２の変調信号（Ｂ）と合成され、同時に伝送され
る。また、伝送された多重信号は、低域除去音声信号、
第１および第２の変調信号とそれぞれ分離して復調され
るので、音声の明瞭度および了解度が損なわれない。
調信号を同時に多重伝送することができ、しかも音声の
明瞭度および了解度を損なわない多重伝送装置を提供す
る。 【構成】 音声信号の伝送帯域を了解度および明瞭度が
損なわれない低域除去周波数帯域に設定する（Ａ）と共
に、低域除去音声信号は、低域周波数の第１の変調信号
（Ｃ）および低域除去音声信号の中間部分の周波数帯域
の第２の変調信号（Ｂ）と合成され、同時に伝送され
る。また、伝送された多重信号は、低域除去音声信号、
第１および第２の変調信号とそれぞれ分離して復調され
るので、音声の明瞭度および了解度が損なわれない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送路の所定周波数帯
域内で音声信号およびデジタルデータなどの複数の変調
信号を同時に伝送する多重伝送装置に関する。
域内で音声信号およびデジタルデータなどの複数の変調
信号を同時に伝送する多重伝送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、電話回線等の端末機器において、
１回線のみを使用して音声、測定波形データ等の低周波
信号、デジタルデータ等の複数の信号を同時に伝送する
多重伝送方式が知られている。例えば、有線、無線通信
において周波数分割方式により音声信号とデジタルデー
タなどの変調信号を同時に伝送することができる。有線
伝送路の周波数帯域は電話においては０．３〜３．４Ｋ
Ｈｚと狭く、音声と他の変調信号を多重伝送する場
合、、伝送路の周波数帯域の中間部分を分割分枝して図
６の（Ａ）および（Ｂ）に示すように音声信号を低周波
数帯域側に、変調信号を高周波数帯域側に設定する方
式、逆に図６の（Ｃ）に示すように音声信号を高周波帯
域側に、変調信号を低周波数帯域側に設定する方式が知
られている。
１回線のみを使用して音声、測定波形データ等の低周波
信号、デジタルデータ等の複数の信号を同時に伝送する
多重伝送方式が知られている。例えば、有線、無線通信
において周波数分割方式により音声信号とデジタルデー
タなどの変調信号を同時に伝送することができる。有線
伝送路の周波数帯域は電話においては０．３〜３．４Ｋ
Ｈｚと狭く、音声と他の変調信号を多重伝送する場
合、、伝送路の周波数帯域の中間部分を分割分枝して図
６の（Ａ）および（Ｂ）に示すように音声信号を低周波
数帯域側に、変調信号を高周波数帯域側に設定する方
式、逆に図６の（Ｃ）に示すように音声信号を高周波帯
域側に、変調信号を低周波数帯域側に設定する方式が知
られている。
【０００３】また、音声信号と音声信号以外の信号を合
成して伝送する複合通信の方式が特公昭５５−２８６１
６号に開示されている。この方式は、図７に示すよう
に、音声信号を伝送周波数帯域の低域および高域で伝送
し、音声信号を除去した位相特性が平坦な中央帯域の成
分を除去した伝送周波数帯域はファクシミリデータなど
音声以外の信号の伝送帯域として利用するものである。
成して伝送する複合通信の方式が特公昭５５−２８６１
６号に開示されている。この方式は、図７に示すよう
に、音声信号を伝送周波数帯域の低域および高域で伝送
し、音声信号を除去した位相特性が平坦な中央帯域の成
分を除去した伝送周波数帯域はファクシミリデータなど
音声以外の信号の伝送帯域として利用するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】音声は母音と子音とか
ら構成され、母音は図８に示すような周波数帯域におい
てフォルマントを有する。例えば、“イ”の母音の第１
フォルマントは０．３ＫＨｚ付近であるから、音声の伝
送周波数帯域を０．３〜２ＫＨｚに設定した場合は、
“イ”の母音の第２フォルマントは２．４〜３ＫＨｚで
あるので伝送された音声は欠落するおそれがある。ま
た、子音においても“サ”、“シ”、“ス”、“セ”、
“ソ”と発音する周波数音域は２ＫＨｚ以上に主成分が
あるので伝送された音声が欠落し、音声の明瞭度および
了解度を大幅に悪化する問題があった。さらに、モデム
等から図６の（Ｂ）に示すように２種以上の変調信号を
伝送する場合には音声信号の帯域がさらに狭くなるた
め、音声の他に１つの変調信号のみを多重伝送するのが
限度であった。従って、音声信号を伝送周波数帯域の低
域または高域のみで伝送する方式では音声の母音や子音
の成分が欠落するため通話における明瞭度が大幅に悪化
する問題があった。
ら構成され、母音は図８に示すような周波数帯域におい
てフォルマントを有する。例えば、“イ”の母音の第１
フォルマントは０．３ＫＨｚ付近であるから、音声の伝
送周波数帯域を０．３〜２ＫＨｚに設定した場合は、
“イ”の母音の第２フォルマントは２．４〜３ＫＨｚで
あるので伝送された音声は欠落するおそれがある。ま
た、子音においても“サ”、“シ”、“ス”、“セ”、
“ソ”と発音する周波数音域は２ＫＨｚ以上に主成分が
あるので伝送された音声が欠落し、音声の明瞭度および
了解度を大幅に悪化する問題があった。さらに、モデム
等から図６の（Ｂ）に示すように２種以上の変調信号を
伝送する場合には音声信号の帯域がさらに狭くなるた
め、音声の他に１つの変調信号のみを多重伝送するのが
限度であった。従って、音声信号を伝送周波数帯域の低
域または高域のみで伝送する方式では音声の母音や子音
の成分が欠落するため通話における明瞭度が大幅に悪化
する問題があった。
【０００５】また、特公昭５５−２８６１６号公報に開
示された方式では、音声信号以外の信号を伝送周波数帯
域の中央帯域を使用して伝送するものであるが、音声の
明瞭度を損なわずに音声信号と合成できる変調信号は、
現実には一種類に限られている。さらにまた、音声以外
の信号を伝送するために除去した音声帯域の音声信号を
受信側で再生して明瞭度を向上させる方式も利用されて
いるものの、非常に複雑な回路を必要とする欠点があっ
た。
示された方式では、音声信号以外の信号を伝送周波数帯
域の中央帯域を使用して伝送するものであるが、音声の
明瞭度を損なわずに音声信号と合成できる変調信号は、
現実には一種類に限られている。さらにまた、音声以外
の信号を伝送するために除去した音声帯域の音声信号を
受信側で再生して明瞭度を向上させる方式も利用されて
いるものの、非常に複雑な回路を必要とする欠点があっ
た。
【０００６】この発明の目的は、伝送路の所定周波数帯
域内で音声、複数の変調信号を同時に多重伝送すること
ができ、しかも音声の明瞭度および了解度を損なわない
多重伝送装置を提供することである。
域内で音声、複数の変調信号を同時に多重伝送すること
ができ、しかも音声の明瞭度および了解度を損なわない
多重伝送装置を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、音声信号の
低域周波数成分を除去した低域除去音声信号を生成する
伝送音声生成手段と、前記除去された低域周波数成分の
帯域に低周波数の第１の変調信号を生成する第１の変調
信号生成手段と、前記低域除去音声信号の中間部分の周
波数帯域に第２の変調信号を生成する第２の変調信号生
成手段と、前記低域除去音声信号、前記第１の変調信号
および前記第２の変調信号を合成して伝送する合成伝送
手段とを備えて構成されている。
低域周波数成分を除去した低域除去音声信号を生成する
伝送音声生成手段と、前記除去された低域周波数成分の
帯域に低周波数の第１の変調信号を生成する第１の変調
信号生成手段と、前記低域除去音声信号の中間部分の周
波数帯域に第２の変調信号を生成する第２の変調信号生
成手段と、前記低域除去音声信号、前記第１の変調信号
および前記第２の変調信号を合成して伝送する合成伝送
手段とを備えて構成されている。
【０００８】またこの発明は、多重伝送信号から低域周
波数成分が除去された低域除去音声信号のみを取出し再
生する音声再生手段と、前記多重伝送信号から前記除去
された低域周波数成分の帯域に設定された第１の変調信
号のみを取出し再生する第１の変調信号再生手段と、前
記多重伝送信号から前記低域除去音声信号の中間部分の
周波数帯域に設定された第２の変調信号のみを取出し再
生する第２の変調信号再生手段とを備えて構成されてい
る。
波数成分が除去された低域除去音声信号のみを取出し再
生する音声再生手段と、前記多重伝送信号から前記除去
された低域周波数成分の帯域に設定された第１の変調信
号のみを取出し再生する第１の変調信号再生手段と、前
記多重伝送信号から前記低域除去音声信号の中間部分の
周波数帯域に設定された第２の変調信号のみを取出し再
生する第２の変調信号再生手段とを備えて構成されてい
る。
【０００９】
【作用】音声信号の伝送帯域を了解度および明瞭度が損
なわれない低域除去周波数帯域に設定すると共に、低域
除去音声信号は、低域周波数の第１の変調信号および低
域除去音声信号の中間部分の周波数帯域の第２の変調信
号と合成され、同時に伝送される。また、伝送された多
重信号は、低域除去音声信号、第１および第２の変調信
号とそれぞれ分離して復調されるので、音声の明瞭度お
よび了解度が損なわれない。
なわれない低域除去周波数帯域に設定すると共に、低域
除去音声信号は、低域周波数の第１の変調信号および低
域除去音声信号の中間部分の周波数帯域の第２の変調信
号と合成され、同時に伝送される。また、伝送された多
重信号は、低域除去音声信号、第１および第２の変調信
号とそれぞれ分離して復調されるので、音声の明瞭度お
よび了解度が損なわれない。
【００１０】
【実施例】電話の回線で使用される０．３〜３．４ＫＨ
ｚの周波数帯域に振り分けられて多重伝送される音声、
モデム等からのデジタルデータの変調信号および低周波
信号の周波数帯域について図１を参照して説明する。図
１の（Ａ）は音声伝送周波数帯域を示し、低周波数帯域
０．３〜０．５ＫＨｚが除去された約０．５〜３．４Ｋ
Ｈｚの低域除去周波数帯域が使用される。図１の（Ｂ）
はモデムから伝送されるデジタルデータの変調信号の周
波数帯域を示し、この例では２種類の搬送周波数ｆ1と
ｆ2が使用されている。このモデム伝送周波数帯域は音
声伝送周波数帯域の内であって、かつ音声信号によりモ
デムの変調信号が干渉を受けないような振幅に搬送波ｆ
1およびｆ2を設定している。また、同時伝送される計測
器等からの波形信号などの低周波信号または低速度信号
は図１の（Ｃ）に示すように、波形信号の搬送波ｆ3を
含む０．３〜０．５ＫＨｚの周波数帯域に振り分けられ
る。
ｚの周波数帯域に振り分けられて多重伝送される音声、
モデム等からのデジタルデータの変調信号および低周波
信号の周波数帯域について図１を参照して説明する。図
１の（Ａ）は音声伝送周波数帯域を示し、低周波数帯域
０．３〜０．５ＫＨｚが除去された約０．５〜３．４Ｋ
Ｈｚの低域除去周波数帯域が使用される。図１の（Ｂ）
はモデムから伝送されるデジタルデータの変調信号の周
波数帯域を示し、この例では２種類の搬送周波数ｆ1と
ｆ2が使用されている。このモデム伝送周波数帯域は音
声伝送周波数帯域の内であって、かつ音声信号によりモ
デムの変調信号が干渉を受けないような振幅に搬送波ｆ
1およびｆ2を設定している。また、同時伝送される計測
器等からの波形信号などの低周波信号または低速度信号
は図１の（Ｃ）に示すように、波形信号の搬送波ｆ3を
含む０．３〜０．５ＫＨｚの周波数帯域に振り分けられ
る。
【００１１】次に、図１に示すように音声信号、変調信
号ｆ1、ｆ2およびｆ3を振り分ける根拠について説明す
る。図２は男性および女性の話者により発生された音声
信号の平均をとった周波数に対するエネルギ−を示して
いる。同図からわかるように音声信号の主成分は０．２
〜０．５ＫＨｚにあり、周波数が高くなるに従ってエネ
ルギー量は低下する。従って、モデムの変調信号ｆ1お
よびｆ2の振幅を音声信号により干渉を受けないレベル
に設定することができる。
号ｆ1、ｆ2およびｆ3を振り分ける根拠について説明す
る。図２は男性および女性の話者により発生された音声
信号の平均をとった周波数に対するエネルギ−を示して
いる。同図からわかるように音声信号の主成分は０．２
〜０．５ＫＨｚにあり、周波数が高くなるに従ってエネ
ルギー量は低下する。従って、モデムの変調信号ｆ1お
よびｆ2の振幅を音声信号により干渉を受けないレベル
に設定することができる。
【００１２】また、図３はフィルタの遮断周波数と音声
の明瞭度の関係を示し、低域フィルタ（ＬＰ）によって
１．５ＫＨｚを音声周波数の上限とした場合、明瞭度は
６０％に低下するが、高域フィルタ（ＨＰ）による遮断
周波数０．５ＫＨｚを下限とした場合は明瞭度は１００
％からわずかに低下するに過ぎない。即ち、図３は音声
伝送周波数帯域を０．５〜３．４ＫＨｚに振り分けるこ
とで十分な明瞭度が得られ、音声信号の低周波成分を除
去しても会話に支障がないことを表している。特に音声
の高周波帯域は重要であり、かつ図８とのフォルマント
の関係を考慮してフォルマントの欠落が小さい周波数帯
域に変調信号ｆ1、ｆ2を設定することにより音声と複数
の変調波を同時伝送することができる。
の明瞭度の関係を示し、低域フィルタ（ＬＰ）によって
１．５ＫＨｚを音声周波数の上限とした場合、明瞭度は
６０％に低下するが、高域フィルタ（ＨＰ）による遮断
周波数０．５ＫＨｚを下限とした場合は明瞭度は１００
％からわずかに低下するに過ぎない。即ち、図３は音声
伝送周波数帯域を０．５〜３．４ＫＨｚに振り分けるこ
とで十分な明瞭度が得られ、音声信号の低周波成分を除
去しても会話に支障がないことを表している。特に音声
の高周波帯域は重要であり、かつ図８とのフォルマント
の関係を考慮してフォルマントの欠落が小さい周波数帯
域に変調信号ｆ1、ｆ2を設定することにより音声と複数
の変調波を同時伝送することができる。
【００１３】さらにまた、同時伝送するために合成され
た低域除去音声信号と複数の変調信号ｆ1、ｆ2およびｆ
3の復調は受信端で構成されるフィルタによって容易に
行うことができる。モデムの変調信号ｆ1、ｆ2はその信
号成分が存在する周波数帯域内だけの成分を通過させる
帯域通過フィルタにより取り出し、復調器で元の信号に
復元させる。この帯域通過フィルタの出力側には同じ帯
域内にある音声信号も含まれるものの、音声信号はモデ
ムに対して干渉を与えない振幅で合成されているので支
障はない。また、低周波数の変調信号ｆ3はモデムの変
調信号と同様に低域フィルタと復調器によって復元でき
る。
た低域除去音声信号と複数の変調信号ｆ1、ｆ2およびｆ
3の復調は受信端で構成されるフィルタによって容易に
行うことができる。モデムの変調信号ｆ1、ｆ2はその信
号成分が存在する周波数帯域内だけの成分を通過させる
帯域通過フィルタにより取り出し、復調器で元の信号に
復元させる。この帯域通過フィルタの出力側には同じ帯
域内にある音声信号も含まれるものの、音声信号はモデ
ムに対して干渉を与えない振幅で合成されているので支
障はない。また、低周波数の変調信号ｆ3はモデムの変
調信号と同様に低域フィルタと復調器によって復元でき
る。
【００１４】図４は搬送周波数ｆ1とｆ2の近傍の周波数
帯域における受話音声復元のフィルタの周波数特性を示
したものである。モデムから出力されるデジタルデータ
は２値論理の“１”、“０”に対応して周波数偏位変調
（ＦＳＫ）され、このとき発生する搬送波ｆ1、ｆ2の側
帯波レベルは図４に実線で示されるように低いため、同
図に破線により示される受話音声復元のフィルタによっ
て搬送波ｆ1、ｆ2が除去された側波帯の一部が通過して
も音声に与える影響は極めて少ない。また、音声復元の
フィルタは、搬送波ｆ1、ｆ2毎に帯域除去を行う２つの
狭帯域除去フィルタで構成することにより変調信号ｆ1
−ｆ2間の周波数帯域の音声信号成分も受話信号として
取出すことができるので音声の明瞭度に与える影響は極
めて少ない。図５は上述した原理を実現するこの発明の
多重伝送装置の一実施例を示すブロック図である。図５
において送信側ではマイクロホン１によって電気信号に
変換された音声信号は増幅器２によって増幅され、高域
フィルタ（ＨＰＦ）３において０．５ＫＨｚ以下の音声
信号は遮断される。次に低域フィルタ（ＬＰＦ）４にお
いて３．４ＫＨｚ以上の周波数帯域は遮断され、この結
果、図１の（Ａ）に示す音声伝送帯域にある低周波数帯
域が除去された音声信号が加算器５に入力される。
帯域における受話音声復元のフィルタの周波数特性を示
したものである。モデムから出力されるデジタルデータ
は２値論理の“１”、“０”に対応して周波数偏位変調
（ＦＳＫ）され、このとき発生する搬送波ｆ1、ｆ2の側
帯波レベルは図４に実線で示されるように低いため、同
図に破線により示される受話音声復元のフィルタによっ
て搬送波ｆ1、ｆ2が除去された側波帯の一部が通過して
も音声に与える影響は極めて少ない。また、音声復元の
フィルタは、搬送波ｆ1、ｆ2毎に帯域除去を行う２つの
狭帯域除去フィルタで構成することにより変調信号ｆ1
−ｆ2間の周波数帯域の音声信号成分も受話信号として
取出すことができるので音声の明瞭度に与える影響は極
めて少ない。図５は上述した原理を実現するこの発明の
多重伝送装置の一実施例を示すブロック図である。図５
において送信側ではマイクロホン１によって電気信号に
変換された音声信号は増幅器２によって増幅され、高域
フィルタ（ＨＰＦ）３において０．５ＫＨｚ以下の音声
信号は遮断される。次に低域フィルタ（ＬＰＦ）４にお
いて３．４ＫＨｚ以上の周波数帯域は遮断され、この結
果、図１の（Ａ）に示す音声伝送帯域にある低周波数帯
域が除去された音声信号が加算器５に入力される。
【００１５】また、計測器から測定波形などの低周波信
号または低速度伝送波形が電圧／周波数（Ｖ／Ｆ）変換
器６に入力され、ここで電圧レベルに対応する周波数に
変調されて高域フィルタ７、低域フィルタ８に順次送ら
れる。高域フィルタ７、低域フィルタ８において図１の
（Ｃ）に示すような０．３〜０．５ＫＨｚの周波数帯域
を通過する低周波信号が加算器５に入力される。
号または低速度伝送波形が電圧／周波数（Ｖ／Ｆ）変換
器６に入力され、ここで電圧レベルに対応する周波数に
変調されて高域フィルタ７、低域フィルタ８に順次送ら
れる。高域フィルタ７、低域フィルタ８において図１の
（Ｃ）に示すような０．３〜０．５ＫＨｚの周波数帯域
を通過する低周波信号が加算器５に入力される。
【００１６】また、計測器からのデジタルデータはＣＰ
Ｕ９に与えられ、その出力は周波数偏位変調（ＦＳＫ）
回路１０によって変調され、この変調出力は高域フィル
タ１１、低域フィルタ１２に順次送られて図１の（Ｂ）
に示す周波数帯域を通過した変調信号が加算器５に入力
される。
Ｕ９に与えられ、その出力は周波数偏位変調（ＦＳＫ）
回路１０によって変調され、この変調出力は高域フィル
タ１１、低域フィルタ１２に順次送られて図１の（Ｂ）
に示す周波数帯域を通過した変調信号が加算器５に入力
される。
【００１７】加算器５は各フィルタを介して制限された
周波数帯域の音声信号、モデムからのデジタルデータに
対応する変調信号、計測波形等の低周波信号を加算して
多重化し、同時にハイブリッド回路１３、電話回線から
なる伝送路１４を介して送出される。
周波数帯域の音声信号、モデムからのデジタルデータに
対応する変調信号、計測波形等の低周波信号を加算して
多重化し、同時にハイブリッド回路１３、電話回線から
なる伝送路１４を介して送出される。
【００１８】受信側では伝送路１４を介して送られる多
重化された信号はハイブリッド回路１５を介して受信さ
れ、音声信号は高域フィルタ１６、帯域通過阻止フィル
タ（ＢＥＦ）１７および１８、低域フィルタ１９を経て
音声信号のみが選択され、増幅器２０を順次介して増幅
された後、スピーカ２１から音声出力される。また、低
周波変調信号ｆ3は高域フィルタ２２、低域フィルタ２
３を順次介して低周波信号のみが選別され、周波数／電
圧（Ｆ／Ｖ）変換器２４によって電圧波形へと復調され
る。また、受信された多重信号は高域フィルタ２５、低
域フィルタ２６を順次経てデジタルデータに対応するモ
デムの変調信号ｆ1、ｆ2のみが選別されて周波数偏位復
調回路２７によりデジタルデータが弁別されＣＰＵ２８
を介してデジタルデータ出力される。
重化された信号はハイブリッド回路１５を介して受信さ
れ、音声信号は高域フィルタ１６、帯域通過阻止フィル
タ（ＢＥＦ）１７および１８、低域フィルタ１９を経て
音声信号のみが選択され、増幅器２０を順次介して増幅
された後、スピーカ２１から音声出力される。また、低
周波変調信号ｆ3は高域フィルタ２２、低域フィルタ２
３を順次介して低周波信号のみが選別され、周波数／電
圧（Ｆ／Ｖ）変換器２４によって電圧波形へと復調され
る。また、受信された多重信号は高域フィルタ２５、低
域フィルタ２６を順次経てデジタルデータに対応するモ
デムの変調信号ｆ1、ｆ2のみが選別されて周波数偏位復
調回路２７によりデジタルデータが弁別されＣＰＵ２８
を介してデジタルデータ出力される。
【００１９】このように、送信側から送られる音声、デ
ジタルデータおよび波形信号の３種類の信号は同時に周
波数分割によって多重化されて伝送路１４を介して受信
側に送られ、受信側において各種類別に分離されて復調
される。図１〜図４を参照して説明したように多重化さ
れる信号の種類により特有の伝送周波数帯域が設定され
ているので低周波信号、デジタルデータが欠落したり、
また音声の明瞭度および了解度が損なわれることはな
い。
ジタルデータおよび波形信号の３種類の信号は同時に周
波数分割によって多重化されて伝送路１４を介して受信
側に送られ、受信側において各種類別に分離されて復調
される。図１〜図４を参照して説明したように多重化さ
れる信号の種類により特有の伝送周波数帯域が設定され
ているので低周波信号、デジタルデータが欠落したり、
また音声の明瞭度および了解度が損なわれることはな
い。
【００２０】なお、本発明の多重伝送装置は図５の構成
に限定されるものではなく図１〜４に関係して説明され
た本発明の趣旨を満足するものであれば種々の変更が可
能である。
に限定されるものではなく図１〜４に関係して説明され
た本発明の趣旨を満足するものであれば種々の変更が可
能である。
【００２１】
【効果】この発明は音声を含む複数種類の信号を伝送路
の限られた周波数帯域内で音声の明瞭度および了解度を
損なわずに多重伝送することができ、従来のこの種の多
重伝送に比較して音声の伝送の改善が図れると共に音声
の他に２種の変調信号の多重化が可能となる。また、多
重伝送信号は音声信号、変調信号にそれぞれ復元するこ
とができ、しかもモデムの変調信号の周波数帯域の音声
信号成分も受話信号として復元できるから音声の明瞭度
に与える影響は極めて少ない。また、多重伝送装置の回
路構成も簡単であり、低価格で製造することができる。
の限られた周波数帯域内で音声の明瞭度および了解度を
損なわずに多重伝送することができ、従来のこの種の多
重伝送に比較して音声の伝送の改善が図れると共に音声
の他に２種の変調信号の多重化が可能となる。また、多
重伝送信号は音声信号、変調信号にそれぞれ復元するこ
とができ、しかもモデムの変調信号の周波数帯域の音声
信号成分も受話信号として復元できるから音声の明瞭度
に与える影響は極めて少ない。また、多重伝送装置の回
路構成も簡単であり、低価格で製造することができる。
【図１】本発明の音声および各種信号の伝送周波数帯域
の振り分けを説明する図。
の振り分けを説明する図。
【図２】話者の発声エネルギ−と周波数との関係を示す
図。
図。
【図３】フィルタの遮断周波数と音声の明瞭度の関係を
示す図。
示す図。
【図４】本発明のモデムの変調周波数の近傍の周波数帯
域における受話音声復元のフィルタ特性を示す図。
域における受話音声復元のフィルタ特性を示す図。
【図５】本発明の多重伝送装置の一実施例を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図６】従来の音声信号および変調信号の伝送周波数帯
域の振り分けを示す図。
域の振り分けを示す図。
【図７】従来の音声信号および変調信号の伝送帯域の別
の振り分けを示す図。
の振り分けを示す図。
【図８】母音のフォルマントの分布を示す図。
３、 ７、１１、１６、２２、２５ 高域フィル
タ ４、８、１２、１９、２３、２６ 低域フィル
タ １７、１８ 帯域通過阻
止フィルタ ５ 加算器 １３、１５ ハイブリッ
ド回路 １４ 伝送路
タ ４、８、１２、１９、２３、２６ 低域フィル
タ １７、１８ 帯域通過阻
止フィルタ ５ 加算器 １３、１５ ハイブリッ
ド回路 １４ 伝送路
Claims (3)
- 【請求項１】 伝送路の所定伝送周波数帯域内で音声信
号および変調信号を多重伝送する伝送装置において、 前記音声信号の低域周波数成分を除去した低域除去音声
信号を生成する伝送音声生成手段と、前記除去された低
域周波数成分の帯域に低周波数の第１の変調信号を生成
する第１の変調信号生成手段と、前記低域除去音声信号
の中間部分の周波数帯域に第２の変調信号を生成する第
２の変調信号生成手段と、前記低域除去音声信号、前記
第１の変調信号および前記第２の変調信号を合成して伝
送する合成伝送手段とを備えたことを特徴とする多重伝
送装置。 - 【請求項２】 伝送路の所定伝送周波数帯域内で多重化
された音声信号および変調信号を含む多重伝送信号を復
調する多重伝送装置であって、 前記多重伝送信号から低域周波数成分が除去された低域
除去音声信号のみを取出し再生する音声再生手段と、前
記多重伝送信号から前記除去された低域周波数成分の帯
域に設定された第１の変調信号のみを取出し再生する第
１の変調信号再生手段と、前記多重伝送信号から前記低
域除去音声信号の中間部分の周波数帯域に設定された第
２の変調信号のみを取出し再生する第２の変調信号再生
手段と、を備えたことを特徴とする多重伝送装置。 - 【請求項３】 前記第２の変調信号はデジタルデータ
を周波数偏位変調した信号であることを特徴とする請求
項１または２に記載の多重伝送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33881092A JPH06188849A (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 多重伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33881092A JPH06188849A (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 多重伝送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06188849A true JPH06188849A (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=18321678
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33881092A Pending JPH06188849A (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 多重伝送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06188849A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012100276A (ja) * | 2000-06-22 | 2012-05-24 | Airbiquity Inc | ディジタル無線通信ネットワーク上でのデータ通信用の帯域内信号化システム |
| US8848825B2 (en) | 2011-09-22 | 2014-09-30 | Airbiquity Inc. | Echo cancellation in wireless inband signaling modem |
-
1992
- 1992-12-18 JP JP33881092A patent/JPH06188849A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012100276A (ja) * | 2000-06-22 | 2012-05-24 | Airbiquity Inc | ディジタル無線通信ネットワーク上でのデータ通信用の帯域内信号化システム |
| US8848825B2 (en) | 2011-09-22 | 2014-09-30 | Airbiquity Inc. | Echo cancellation in wireless inband signaling modem |
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