JPH06187543A - 現金自動取引装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 利用者が選択した取引毎の実質的な仕掛り時
間をカウントダウン方式で外部表示するようにして、操
作者以外の人にも取引終了時間が分かり、取引開始まで
の待ち時間の精神的不快感を解消可能とした現金自動取
引装置を実現できるという顕著な効果を奏するものであ
る。 【構成】 利用者が直接操作する現金自動取引装置にお
いて、当該現金取引装置で実施した取引種別毎の平均仕
掛り時間を算出する手段と、取引時間を表示する外部表
示手段とを設けて、該表示手段に、取引開始時に利用者
の選択した取引に対応する前記平均仕掛り時間を表示
し、利用者の選択した取引に係る情報量により仕掛り時
間が変動するものについては、必要に応じて前記仕掛り
時間を変更し、その取引仕掛り時間をカウントダウン表
示する制御手段を有することを特徴とする現金自動取引
装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は現金自動取引装置に関
し、特に利用者が選択した取引毎の実質的な仕掛り時間
をカウントダウン方式で外部表示するようにした現金自
動取引装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の技術としては、例えば、
特開昭63-138489号 公報に開示されている装置が知られ
ている。この装置は、入力した取引の中でまだ処理して
いない(つまり、残っている)件数を表示するものであ
り、取引内容の相違による処理時間の長さの違いを表示
するというような思想はなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、利用者側から
見れば、操作者また次利用者以降の利用者に対し、操作
者が選択した取引の仕掛り時間をカウントダウン表示す
ることで、取引終了待ちの精神的イライラをかなり解消
することができる。また、自動取引装置が複数台設置さ
れている場合には、次利用者に対し、次にどの装置を利
用することができるかを知らせる点でも、精神的イライ
ラ解消に効果がある。本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、利用者が選択した
取引毎の実質的な仕掛り時間をカウントダウン方式で外
部表示するようにした現金自動取引装置を提供すること
にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、利
用者が直接操作する現金自動取引装置において、当該現
金取引装置で実施した取引種別毎の平均仕掛り時間を算
出する手段と、取引時間を表示する外部表示手段とを設
けて、該表示手段に、取引開始時に利用者の選択した取
引に対応する前記平均仕掛り時間を表示し、利用者の選
択した取引に係る情報量により仕掛り時間が変動するも
のについては、必要に応じて前記仕掛り時間を変更し、
その取引仕掛り時間をカウントダウン表示する制御手段
を有することを特徴とする現金自動取引装置によって達
成される。

【０００５】

【作用】本発明に係る現金自動取引装置においては、時
間を表示する外部表示器を操作者，次操作者が見られる
ように設けられている。ここで、時計は各取引の統計時
間と平均仕掛り時間に分けて持つ。統計時間は平均仕掛
り時間を算出するためのものであり、平均仕掛り時間は
外部表示器に表示し、カウントダウンし同期して表示す
る。また、平均仕掛り時間は、装置自身あるいは上位局
により変更が可能である。すなわち、利用者により取引
が選択されたとき、その取引に該当する平均仕掛り時間
を統計時間と取引件数により算出し、まず、外部表示器
に表示し、以降、平均仕掛り時間をカウントダウンし、
同期して上記外部表示器に表示する。なお、現金の取扱
い量等により仕掛り時間の変動する取引については、装
置自身で仕掛り時間が分かるので、現在カウントダウン
中の時間を変更して表示するようにする。また、通帳を
取り扱う取引は、通帳印字データ量により取引終了時間
が変動するので、上位局指示により取引の回答に変更時
間指定することで、現在カウントダウン中の時間を変更
して表示する。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は、本発明の一実施例に係る現金自動
取引装置の構成図である。本実施例に係る現金自動取引
装置１は、外観上は、外部表示器２を接続した構成を有
する点が特徴である。また、現金自動取引装置１内部に
は、通常の通帳処理部，カード処理部，現金取扱い機構
等(いずれも図示は省略した)の他に、顧客操作部７，取
引件数，統計時間，仕掛り時間，平均仕掛り時間の記憶
部３〜６を備えている点が特徴である。図２に、上述の
如く構成された本実施例に係る現金自動取引装置１の取
引受付け時の処理フローを示す。また、図３に、本実施
例に係る現金自動取引装置１の回答メッセージ処理フロ
ーを示す。上述の如く、本実施例に係る現金自動取引装
置１は、外部表示器２に、現在行っている取引がどの程
度の時間で終了するのかを時間表示するため、その内部
に件数３，統計時間４，仕掛り時間５，平均仕掛り時間
６の情報を記憶する手段を持っている。なお、時間は
「秒」として扱う。

【０００７】以下、本実施例に係る現金自動取引装置１
の動作を説明する。操作者により、顧客操作部７から取
引が選択・入力される(ステップ11)と、仕掛り時間５を
起動する(ステップ12)。これは、その取引の統計時間４
を更新するためのものである。例えば、無帳出金の取引
が選択されると、対応する統計時間４と件数３とによ
り、平均仕掛り時間６を算出し、格納する(ステップ1
3)。格納された平均仕掛り時間６を外部表示器２に表示
し、以降、−１秒のカウントダウンを平均仕掛り時間６
で行うとともに、その内容を外部表示器２に表示する
(ステップ16)。なお、無帳出金の場合には、出金する現
金の枚数により平均仕掛り時間６が異なるので時間値を
補正し(ステップ18と19)、補正した平均仕掛り時間６で
外部表示器２に表示し、以降、−１秒のカウントダウン
を平均仕掛り時間６で行うとともに、その内容を外部表
示器２に表示する(ステップ20)。

【０００８】また、図３に示す回答メッセージ処理で
は、回答メッセージにより時間変更が指示されると、平
均仕掛り時間変更処理(ステップ22)に振り分けられる。
次に、平均仕掛り時間６に指示された時間を格納し、格
納された平均仕掛り時間６を外部表示器２に表示する。
以降−１秒のカウントダウンを平均仕掛り時間６で行う
とともに、その内容を外部表示器２に表示する(ステッ
プ23)。なお、取引が終了すると、平均仕掛り時間６を
クリアするとともに、外部表示器２の表示を消去する
(ステップ26と27)。また、次取引の平均仕掛り時間６の
算出のため、統計時間４を仕掛り時間５で更新し、件数
３を＋１更新する(ステップ28)。次回の取引において
は、この更新された平均仕掛り時間６からスタートし
て、上述と同様の処理を行う。これにより、常に当該現
金自動取引装置の実情に即した処理を行うことが可能に
なる。

【０００９】上記実施例によれば、取引選択後から取引
終了までの間、外部表示器２にその取引の仕掛り時間が
カウントダウン表示されるので、操作者または次利用者
に対し、取引終了待ちの精神的イライラをかなり解消す
ることができる。また、自動取引装置が複数台設置され
ている場合には、次利用者に対し、次にどの装置を利用
することができるかを知らせる点でも、精神的イライラ
解消に効果がある。なお、上記実施例は本発明の一例を
示したものであり、本発明はこれに限定されるべきもの
ではないことは言うまでもないことである。

【００１０】

【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、取引装置の取引仕掛り時間を外部表示器に表示す
ることにより、操作者以外の人にも取引終了時間が分か
り、取引開始までの待ち時間の精神的不快感が解消さ
れ、また、取引装置が複数有るシステムでは、次にどの
取引装置を利用することができるかが分かり、利用者に
対するサービスを向上する効果があり、利用者が選択し
た取引毎の実質的な仕掛り時間をカウントダウン方式で
外部表示するようにした現金自動取引装置を実現できる
という顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る現金自動取引装置のブ
ロック構成図である。

【図２】実施例に係る現金自動取引装置１の取引受付時
の処理フローである。

【図３】実施例に係る現金自動取引装置１の回答メッセ
ージ処理フローである。

【符号の説明】

１：現金自動取引装置、２：外部表示器、３：件数、
４：統計時間、５：仕掛り時間、６：平均仕掛り時間、
７：顧客操作部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 利用者が直接操作する現金自動取引装置
   において、当該現金取引装置で実施した取引種別毎の平
   均仕掛り時間を算出する手段と、取引時間を表示する外
   部表示手段とを設けて、該表示手段に、取引開始時に利
   用者の選択した取引に対応する前記平均仕掛り時間を表
   示し、利用者の選択した取引に係る情報量により仕掛り
   時間が変動するものについては、必要に応じて前記仕掛
   り時間を変更し、その取引仕掛り時間をカウントダウン
   表示する制御手段を有することを特徴とする現金自動取
   引装置。