JPH02175028A - クッション式絞り成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、プレス機械に装着され、そのプレス機械の
クッション装置を用いてワークに絞り成形を施す、絞り
成形装置すなわち絞り型に関するものである。

（従来の技術） 従来の、クッション装置を用いる絞り型としては、例え
ば第４図および第５図に示す如きものがある。

この絞り型は、プレス機械のボルスタに取付けられるポ
ンチ１と、そのポンチ１と嵌合可能な位置にてプレス機
械のスライドに取付けられるダイ２と、ポンチ１に対向
し、かつダイ２に沿ってそのダイ２に対し昇降可能なノ
ックアウト３と、そのノックアウト３とダイ２との間に
介装されて、ノックアウト３をポンチ１へ向けて常時付
勢する、弾性手段としてのスプリング４と、ダイ２に対
向し、かつポンチ１に沿って昇降可能であって、プレス
機械のクツ、ジョン装置のクッションピン５によりダイ
２へ向けて付勢されるブランクホルダ６とを具えるとと
もに、そのブランクホルダ６とダイ２との間に介装され
て、そのブランクホルダ６上に固定された、鋼製のディ
スタンスピース７を具えてなる。

かかる絞り型にあっては、プレス機械のスライドを上昇
限位置とするとともに、クッション装置によりクッショ
ンビン５を上昇させてブランクホルダ６を、ポンチ２と
上面同士が互いに同一高さになるまで上昇させ、その状
態でブランクホルダ６上に平板状のワーク８を載置して
、プレス機械の作動に基づきスライドひいてはそこに取
付けられたダイ２、ノックアウト３およびスプリング４
を下降させると、先ず、ダイ２が、ワーク８および、ブ
ランクホルダ６上のディスタンスピース７に当接して、
ダイ２とフ゛ランクホルダ６とが、ディスタンスピース
７により形成される所定の隙間Ｔをあけて、クッション
ピン５を介しクッション装置から与えられる所定の一定
押圧力でワーク８を挟持し、次いでその挟持状態で、ダ
イ２および、それにディスタンスピース７を介し押下げ
られるブランクホルダ６のさらなる下降により、ポンチ
１がスプリング４の弾性力に対抗してノックアウト３を
グイ２内へ押込みながらワーク８の中央部をダイ２内へ
絞り込み、最終的にスライドが下降限位置に到達すると
、ブランクホルダ６がポンチ１の基台部上面に当接する
底づき状態となるとともにノックアウト３もダイ２の内
部底面に当接する底づき状態となって、ワーク８を、第
６図に実線で示す如きチャンネル状に絞り成形するとと
も−に、そのワーク８の、ダイ２とブランクホルダ６と
の間に残したフランジ部とする部分に、第５図に示すよ
うにダイ２およびブランクホルダ６に形成した互いに嵌
り合う凹凸部により、段付き部８ａを成形する。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来の絞り型にあっては、絞り成形
中におけるダイ２とブランクホルダ６との隙間Ｔが、デ
ィスタンスピース７の高さによって一定値に定まってし
まうので、ディスタンスピース７の高さが低過ぎると、
隙間Ｔが過小となってワーク８の挟持力、いわゆるしわ
押さえ力が過大となり、この結果グイ２の内側のコーナ
一部によるワーク８のしごきが強過ぎて第６図に仮想線
で示すように反りＳが生じてしまうことから、ディスタ
ンスピース７の高さを高目に設定せざるを得す、これが
ため、段付き部８ａを充分成形できず、後行程でその段
付き部８ａのリストライク工程が不可欠となるという問
題があった。

この発明は、極めて簡易な改良によって上記従来の絞り
型の課題を有利に解決した装置を提供するものである。

（課題を解決するための手段） この発明のクッション式絞り成形装置は、互いに共働し
てワークに絞り成形を施すポンチ及びダイと、前記ポン
チに対向し、前記ダイに沿ってそのダイに対し相対移動
可能なノックアウトと、前記ノックアウトを前記ポンチ
へ向けて常時付勢する弾性手段と、前記ダイに対向し、
前記ポンチに沿ってそのポンチに対し相対移動可能であ
って、前記ワークの絞り成形中クッション装置により前
記ダイへ向けて付勢されるブランクホルダと、前記ダイ
と前記ブランクホルダとの間に介装され、前記クッショ
ン装置の付勢力に対抗可能な弾性力を有する、弾性体の
ディスタンスピースと、を具えてなるものである。

（作　用） かかる装置にあっては、ポンチがダイ内へワークを絞り
込んでゆく中間過程では、ディスタンスピースがクッシ
ョン装置の付勢力に対抗して、ダイとブランクホルダと
の隙間を、しわ押さえ力が過大とならないような大きさ
に維持し、ブランクホルダが底づきしてポンチに対し相
対移動し得なくなると、ディスタンスピースが圧縮され
てダイとブランクホルダとの隙間をせばめ、それらの間
での十分な成形をもたらす。

従ってこの装置によれば、成形後のワークへの反りの発
生を防止しつつ、ワークのフランジ部へ段付き部等の形
状を充分に成形することができるので、絞り成形後のリ
ストライク工程を省いてワークの加工コストを大幅に引
下げることができる。

（実施例） 以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。

第１図は、この発明のクッション式絞り成形装置の一実
施例としての絞り型を示す縦断面図であり、図中、第４
図に示す従来の絞り型と同様の部分はそれと同一の符号
にて示す。

この実施例の絞り型は、第１図から明らかなように従来
の絞り型と同様、プレス機械のボルスタに取付けられる
ポンチｌと、そのポンチｌと嵌合可能な位置にてプレス
機械のスライドに取付けられるダイ２と、ポンチ１に対
向し、かつダイ２に沿ってそのダイ２に対し昇降可能な
ノックアウト３と、そのノックアウト３とダイ２との間
に介装されて、ノックアウト３をポンチ１へ向けて常時
付勢する、弾性手段としてのスプリング４と、ダイ２に
対向し、かつポンチ１に沿って昇降可能であって、プレ
ス機械のクッション装置のクッションピン５によりダイ
２へ向けて付勢されるブランクホルダ６とを具えるが、
従来の絞り型における鋼製のディスタンスピース７に代
えて、ブランクホルダ６とダイ２との間に、そのブラン
クホルダ６上に固定された弾性体、例えば合成ゴムやウ
レタン製のディスタンスピース９を介装されて具えてな
る。ここで、ディスタンスピース９は、クッションピン
５を介しクッション装置からブランクホルダ６に与えら
れる押圧力より充分強い弾性力を有している。

かかる絞り型にあっては、第１図に示すようにプレス機
械のスライドを上昇限位置とするとともに、クッション
装置によりクッションビン５を上昇させてブランクホル
ダ６を、ポンチｌと上面同士が互いに同一高さになるま
で上昇させ、その状態でブランクホルダ６上に平板状の
ワーク８を載置して、プレス機械の作動に基づきスライ
ドひいてはそこに取付けられたダイ２、ノックアウト３
およびスプリング４を下降させると、先ずダイ２が、ワ
ーク８および、ブランクホルダ６上のディスタンスピー
ス９に当接して、ダイ２とフ′ランクホルダ６とが、ク
ッション装置の押圧力に対抗してその高さを充分維持す
るディスタンスピース９により形成される所定の隙間Ｔ
をあけて、クッションビン５を介しクッション装置から
与えられる所定の押圧力でワーク８を挟持し、次いでそ
の挟°持状態で、ダイ２および、それにディスタンスピ
ース９を介し押下げられるブランクホルダ６のさらなる
下降により、第２図に示すように、ポンチ１がスプリン
グ４０弾性力に対抗してノックアウト３をダイ２内へ押
込みながらワーク８の中央部をダイ２内へ絞り込み、そ
の後第３図に示すように、ブランクホルダ６がポンチ１
の基台部上面に当接する底づき状態となって、ワーク８
を、チャンネル状に概略絞り成形する。

尚、この第３図に示す過程までは、クツシリン装置の押
圧力は一定ゆえダイ２とブランクホルダ６との間には上
記隙間Ｔが維持されているので、この隙間Ｔを、ワーク
８のしわ押さえ力が過大とならない程度に設定すれば、
成形後のワーク８への、第６図に示す如きそりＳの発生
を防止することができる。

しかる後ここでは、弾性体であるディスタンスピース９
が、圧縮変形されることによりダイ２のさらなる下降を
許容し、これによって、ノックアウト３がダイ２の内部
底面に当接する底づき状態となる下降限位置までダイ２
が下降すると、ダイ２とブランクホルダ６との隙間が上
記Ｔよりもさらに小さくなって、ダイ２およびブランク
ホルダ６に形成した互いに嵌り合う凹凸部が、ワーク８
のフランジ部とする部分に、第５図に示す如き段付き部
８ａを充分成形する。

従って、この実施例の絞り型によれば、成形後のワーク
８への反りの発生を防止しつつ、ワークのフランジ部へ
段付き部８ａの形状を充分に成形することができるので
、絞り成形後のリストライク工程を省いてワークの加工
コストを大幅に引下げることができる。

以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例
に限定されるものでな（、例えば、ワークの絞り形状を
円筒状その他とする場合、フランジ部への成形形状を刻
印や合わせマークその他とする場合等にも適用すること
ができる。

（発明の効果） かくしてこの発明の絞り成形装置によれば、成形後のワ
ークへの反りの発生を防止しつつ、ワークのフランジ部
へ段付き部等の形状を充分に成形することができるので
、絞り成形後のリストライク工程を省いてワークの加工
コストを大幅に引下げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の絞り成形装置の一実施例である絞り
型を、ダイを持上げた状態で示す断面図、第２図および
第３図は上記例の絞り型の、ダイの下降途中の状態をそ
れぞれ示す断面図、第４図は従来の絞り型を示す断面図
、 第５図は第４図の■−Ｖ線に沿う断面図、第６図は絞り
成形したワークを例示する側面図である。 ｌ・・・ポンチ　　　　　　２・・・ダイ３・・・ノッ
クアウト　　　４・・・スプリング５・・・クッション
ビン　　６・・・ブランクホルダ８・・・ワーク ・・弾性体のディスタンスピース

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、互いに共働してワークに絞り成形を施すポンチ（１
   ）及びダイ（２）と、 前記ポンチに対向し、前記ダイに沿ってそのダイに対し
   相対移動可能なノックアウト（３）と、前記ノックアウ
   トを前記ポンチへ向けて常時付勢する弾性手段（４）と
   、 前記ダイに対向し、前記ポンチに沿ってそのポンチに対
   し相対移動可能であって、前記ワークの絞り成形中クッ
   ション装置により前記ダイへ向けて付勢されるブランク
   ホルダ（６）と、 前記ダイと前記ブランクホルダとの間に介装され、前記
   クッション装置の付勢力に対抗可能な弾性力を有する、
   弾性体のディスタンスピース（９）と、を具えてなるク
   ッション式絞り成形装置。