JPH06184349A - 連通多孔体及びその製造方法 - Google Patents

連通多孔体及びその製造方法

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JPH06184349A
JPH06184349A JP33887992A JP33887992A JPH06184349A JP H06184349 A JPH06184349 A JP H06184349A JP 33887992 A JP33887992 A JP 33887992A JP 33887992 A JP33887992 A JP 33887992A JP H06184349 A JPH06184349 A JP H06184349A
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water
soluble
synthetic resin
molding
porous body
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Kiyomine Taniguchi
清峰 谷口
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 非水溶性合成樹脂に、水溶性高分子化合物及
び水溶性微粒子粉末を混練して混練組成物を作製し、当
該組成物から得られる成形物を水に浸漬することにより
両水溶性物質を溶出して連通気孔を形成する。 【効果】 極めて容易なやり方で、所望の孔径と空隙率
が得られ、したがって、気体、液体中の粉塵等の不純物
を分離するための各種フィルタ、触媒担体、化学吸着
剤、防音材、断熱材、軽量構造体、電気絶縁材料、砥石
等の研磨材など、幅広い用途に適した剛性及び強度を有
する連通多孔体を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、気体又は液体
に含まれる固形分を分離する各種濾過材に適する連通気
孔を有した連通多孔体とその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、連通気孔を有する多孔体の製
造方法としては、合成樹脂と充填材とからなる成形物中
より鉱酸水溶液又は他の溶剤を使用して充填材を溶出し
たり、あるいは発泡剤を使用して合成樹脂を発泡させた
り、合成樹脂粉末を金属製等の型に充填し、その型を加
圧・加熱して合成樹脂粒子を焼結した後、これを冷却
し、型より取り出して合成樹脂粒子焼結多孔体を得る等
の方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鉱酸水
溶液等を用いる方法にあっては、合成樹脂中に充填材を
殆ど最密充填に近く充填しないと、成形後において充填
材を十分に成形物より溶出することができず、所望の孔
径や空隙率が得られない等の問題があった。
【0004】発泡剤を用いる方法にあっては、発泡剤の
使用量並びに成形時の条件管理が困難であるため、連続
気孔を得ることが極めて困難であるという問題があっ
た。
【0005】更に、焼結による方法にあっては、先ず金
型が加熱され、熱せられた金型を介してその内部に充填
された樹脂粒子及び空気が熱せられ、樹脂粒子群は、型
面から僅かな接点を通じ夫々順次伝熱され、又、各樹脂
粒子は、伝熱及び内部で自然対流する空気により表面を
熱せられて各接点において焼結される。したがって、こ
のような方法によれば、炉内で金型を加熱している時、
当該金型に充填された合成樹脂粒子群は、金型内面に接
する粒子より内部に向かい大きな温度勾配を生ずる。特
に焼結時間を短縮するため、加熱温度をより上昇せしめ
た場合は、温度勾配が一層増大し、その結果、成型され
た多孔体の表面付近の粒子は溶融して多孔性を失い、粒
子群の内部では殆ど焼結されず、目的を達することがで
きない。
【0006】したがって、このような方法により多孔体
の表面、内部共多孔性を保持し、十分な強度を具備した
多孔体を得るためには、加熱温度を下げ、長時間の焼結
時間を必要とし、不経済な方法とならざるをえなかっ
た。
【0007】そのため、長時間を要せずに公知の方法に
よって得られた合成樹脂粒子焼結多孔体にあっては、実
質的にいくらかの強化余地を有するものである。
【0008】また、このような不経済な長時間焼結及び
これに起因する障害を避けるため、焼結時間を短縮して
焼結温度をより高くした場合、焼結された多孔体は表面
が十分な強度を有しているにもかかわらず、内部は脆弱
な焼結強度にならざるをえず、成形多孔体全体としては
不十分な強度しか得られていない。
【0009】そこで、従来法の欠点を補うために、例え
ば、特開昭53−80469号公報において、熱可塑性
樹脂と、充填材の重質炭酸カルシウム及び酸化マグネシ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミゲルの単独も
しくは混合物を混練成形後、鉱酸水溶液により充填材を
溶出することが開示されている。熱可塑性樹脂との分散
性に優れ鉱酸水溶液により容易に溶出する充填材を選択
することで、安定した多孔体を得ることに成功してい
る。しかしながら、この方法においても、鉱酸水溶液を
使用するので、使用された酸の処理を考慮しなければな
らない。特に大型の多孔体を製造する場合には、その量
も相当になる。
【0010】また特開昭49−39667号公報におい
ては、焼結工程に要する時間を短縮化するとともに得ら
れる多孔体の機械的強度を向上させるために、少なくと
も自己保持可能な程度に合成樹脂粒子を焼結成形した合
成樹脂多孔体中を、その片面より又は両面より交互に、
当該多孔体の空隙を通じ、当該多孔体の質的及び形状的
変化を与えない熱媒流体を強制的に通過させることが提
案されている。この方法によれば、多孔体の各粒子の表
面を僅かに溶融させ、各粒子夫々の接点において各粒子
の接着度を増大させ、冷却後当該多孔体の空隙率を変え
ることなくその強度を増大させることができる。けれど
も、このような多孔体強化方法を経ることは、とりもな
おさず、所望の多孔体を得るために、より多くの処理段
階を必要とすることに他ならない。
【0011】そこで本発明者は、従来の多孔体製造方法
にみられる上述の欠点を改善すべく鋭意研究を行なった
結果、本発明を完成させたもので、その課題とするとこ
ろは、必要に応じて、配合量を変えることで所望の空隙
率を得、水溶性微粒子の粒子径を変えることで所望の孔
径を備えることができる連通多孔体の製造方法、及び当
該方法から得られる連通多孔体を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明により、非水溶性合成樹脂の含有率が容積比
で20〜50%である、非水溶性合成樹脂と水溶性高分
子化合物と水溶性微粒子粉末からなる混練組成物から、
両水溶性物質を溶出してなる連通多孔体が提案される。
【0013】また、非水溶性合成樹脂に、水溶性高分子
化合物及び水溶性微粒子粉末を混練して混練組成物を作
製し、当該組成物から得られる成形物を水に浸漬するこ
とにより両水溶性物質を溶出して連通気孔を形成するこ
とが提案される。
【0014】この連通多孔体の製造方法においては、混
練組成物中の非水溶性合成樹脂の含有率を容積比で20
〜50%に調整することが好適である。
【0015】また水溶性高分子化合物が熱可塑性を有す
るのが良い。
【0016】他の成分との混練の際及び成形加工の際に
融解乃至軟化することを防止するために、水溶性微粒子
が250℃程度まで融解しないものであることも好都合
である。
【0017】
【作用】本発明の製造方法によれば、得られる連通多孔
体において、合成樹脂に対する水溶性高分子化合物と水
溶性微粒子粉末の配合率を適宜変更することにより、所
望の空隙率を得ることができ、また水溶性微粒子粉末の
粒子径を変更することにより、所望の孔径を備えること
ができる。
【0018】本発明に使用される非水溶性合成樹脂とし
ては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリメチルメタク
リレート、ナイロン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹
脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン・ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、シリコ
ーン樹脂等の熱硬化性樹脂、更にイソプレンゴム、ブタ
ジエンゴム、エチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、
エチレン・プロピレンゴム、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、クロロプレンゴム等、エラストマーが挙げられ
る。
【0019】また所定温度以上で溶融し、水溶性微粒子
を覆う水溶性高分子化合物としては、ポリエチレンオキ
シド、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリアクリルアミド等が挙げられる。
【0020】連通孔の粒径制御のために用いられる水溶
性微粒子としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、リ
ン酸二水素ナトリウム、ピロリン酸カリウム等の無機化
合物、カルボキシメチルセルロース(ナトリウム塩)、
ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸プロピレング
リコールエステル等の有機化合物が挙げられる。
【0021】本発明の組成物には、必要に応じて炭酸カ
ルシウム、タルク、カーボンブラック、ガラス繊維、炭
素繊維、マイカ、シリカ、木粉等の充填材を配合して、
連通多孔体の強度向上、導電性の付与等を行なうように
してもよい。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例をあげてさらに具体的
に説明する。
【0023】実施例1 合成樹脂としてポリエチレン(密度0.95g/ml、
190℃での融解指数0.2g/10分)を、水溶性高
分子化合物としてポリエチレンオキシド(密度1.26
g/ml、25℃での10%水溶液粘度135cp)
を、水溶性微粒子として塩化ナトリウム(密度2.17
g/ml、平均粒子径300μm)を夫々、47.5重
量部、25.2重量部、65.1重量部の割合で卓上型
実験室混練機に入れ、150℃で15分間混練して、樹
脂混練物を作製した。
【0024】当該混練物を圧縮成形機により、厚さ3m
m、一辺の長さ100mmの正方形の板に成形した。得
られた板の重量を測定した後、流水中に24時間浸すこ
とにより、水に可溶な成分を溶出し、70℃の乾燥器で
5時間乾燥し、減少した重量を測定して溶出率を算出し
た。
【0025】上述の板を直径20mmのパイプに挾み、
0.1kg/cm2の圧力下の空気通過量を測定した。
【0026】また光学顕微鏡にて板表面の開孔状態を観
察し、平均開孔を算出した。
【0027】その結果を、表1に示す。なお表中の組成
物における括弧内の数字は、容積比である。
【0028】実施例2 ポリエチレンとポリエチレンオキシドと塩化ナトリウム
を夫々、38.0重量部、18.9重量部、97.7重
量部用いた以外は、実施例1と同一の混練及び成形条件
で、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形板に成
形し、溶出率、空気透過量を測定し、表面の開孔状態を
観察した。
【0029】その結果を、表1に示す。
【0030】実施例3 ポリエチレンとポリエチレンオキシドと塩化ナトリウム
を夫々、28.5重量部、12.6重量部、130.2
重量部用いた以外は、実施例1と同一の混練及び成形条
件で、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形板に
成形し、溶出率、空気透過量を測定し、表面の開孔状態
を観察した。
【0031】その結果を、表1に示す。
【0032】実施例4 ポリエチレンとポリエチレンオキシドと塩化ナトリウム
を夫々、19.0重量部、25.2重量部、130.2
重量部用いた以外は、実施例1と同一の混練及び成形条
件で、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形板に
成形し、溶出率、空気透過量を測定し、表面の開孔状態
を観察した。
【0033】その結果を、表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例5 合成樹脂としてポリプロピレン(密度0.90g/m
l、230℃での融解指数31g/10分)を、水溶性
高分子化合物としてポリビニルアルコール(密度1.2
9g/ml、25℃での10%水溶液粘度700cp)
を、水溶性微粒子として塩化ナトリウム(密度2.17
g/ml、平均粒子径50μm)を夫々、40.5重量
部、45.2重量部、43.4重量部の割合でバンバリ
ー型混練機に入れ、180℃で15分間混練して、樹脂
混練物を作製した。
【0036】当該混練物をスクリュ径35mmの2軸押
出機により、直径3mm、長さ3mmの円柱状ペレット
とした。当該ペレットから、シリンダ温度210℃、射
出圧力800kg/cm2、金型温度50℃の射出成形
機により、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形
の板に成形した。得られた板の重量を測定した後、流水
中に24時間浸すことにより、水に可溶な成分を溶出
し、70℃の乾燥器で5時間乾燥し、減少した重量を測
定して溶出率を算出した。
【0037】上述の板を直径20mmのパイプに挾み、
0.1kg/cm2の圧力下の空気通過量を測定した。
【0038】また光学顕微鏡にて板表面の開孔状態を観
察し、平均開孔を算出した。
【0039】その結果を、表2に示す。
【0040】実施例6 ポリプロピレンとポリビニルアルコールと塩化ナトリウ
ムを夫々、31.5重量部、38.7重量部、76.0
重量部用いた以外は、実施例5と同一の混練及び成形条
件で、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形板に
成形し、溶出率、空気透過量を測定し、表面の開孔状態
を観察した。
【0041】その結果を、表2に示す。
【0042】実施例7 ポリプロピレンとポリビニルアルコールと塩化ナトリウ
ムを夫々、22.5重量部、32.3重量部、108.
5重量部用いた以外は、実施例5と同一の混練及び成形
条件で、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形板
に成形し、溶出率、空気透過量を測定し、表面の開孔状
態を観察した。
【0043】その結果を、表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】実施例8 合成樹脂としてフェノール樹脂(密度1.28g/m
l)を、水溶性高分子化合物としてポリエチレンオキシ
ド(密度1.26g/ml、25℃での10%水溶液粘
度3000cp)を、水溶性微粒子として塩化ナトリウ
ム(密度2.17g/ml、平均粒子径30μm)を夫
々、64.0重量部、25.2重量部、65.1重量部
の割合でニーダーに入れ、90℃で15分間混練して、
樹脂混練物を作製した。
【0046】当該混練物から、金型温度190℃、成形
圧力180kg/cm2の射出成形機により、硬化時間
6分間で厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形の
板に成形した。得られた板の重量を測定した後、流水中
に24時間浸すことにより、水に可溶な成分を溶出し、
70℃の乾燥器で5時間乾燥し、減少した重量を測定し
て溶出率を算出した。
【0047】上述の板を直径20mmのパイプに挾み、
0.1kg/cm2の圧力下の空気通過量を測定した。
【0048】また光学顕微鏡にて板表面の開孔状態を観
察し、平均開孔を算出した。
【0049】その結果を、表3に示す。
【0050】実施例9 フェノール樹脂とポリエチレンオキシドと塩化ナトリウ
ムを夫々、51.2重量部、18.9重量部、97.7
重量部用いた以外は、実施例8と同一の混練及び成形条
件で、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形板に
成形し、溶出率、空気透過量を測定し、表面の開孔状態
を観察した。
【0051】その結果を、表3に示す。
【0052】実施例10 フェノール樹脂とポリエチレンオキシドと塩化ナトリウ
ムを夫々、38.8重量部、12.6重量部、130.
2重量部用いた以外は、実施例8と同一の混練及び成形
条件で、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形板
に成形し、溶出率、空気透過量を測定し、表面の開孔状
態を観察した。
【0053】その結果を、表3に示す。
【0054】
【表3】
【0055】比較例1 ポリエチレンとポリエチレンオキシドと塩化ナトリウム
を夫々、61.8重量部、18.9重量部、43.4重
量部用いた以外は、実施例1と同一の混練及び成形条件
で、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形板に成
形し、溶出率、空気透過量を測定し、表面の開孔状態を
観察した。
【0056】その結果を、表4に示す。
【0057】比較例2 ポリエチレンと塩化ナトリウムを夫々、33.3重量
部、141.1重量部用い、ポリエチレンオキシドを加
えないこととした以外は、実施例1と同一の混練及び成
形条件で、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形
板に成形し、溶出率、空気透過量を測定し、表面の開孔
状態を観察した。
【0058】その結果を、表4に示す。
【0059】比較例3 ポリエチレンとポリエチレンオキシドを夫々、33.3
重量部、81.9重量部用い、塩化ナトリウムを加えな
いこととした以外は、実施例1と同一の混練及び成形条
件で、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形板に
成形し、溶出率、空気透過量を測定し、表面の開孔状態
を観察した。
【0060】その結果を、表4に示す。
【0061】比較例4 ポリエチレンとポリエチレンオキシドと塩化ナトリウム
を夫々、14.3重量部、12.6重量部、173.8
重量部用いた以外は、実施例1と同一の混練及び成形条
件で、厚さ3mm、一辺の長さ100mmの正方形板に
成形し、溶出率、空気透過量を測定し、表面の開孔状態
を観察した。
【0062】その結果を、表4に示す。
【0063】比較例5 ポリエチレンとポリエチレンオキシドと水溶性微粒子と
してヒドロキシプロピルセルロース(密度1.22g/
ml、軟化温度130℃)を夫々、47.5重量部、2
5.2重量部、36.6重量部用いた以外は、実施例1
と同一の混練及び成形条件で、厚さ3mm、一辺の長さ
100mmの正方形板に成形し、溶出率、空気透過量を
測定し、表面の開孔状態を観察した。
【0064】その結果を、表4に示す。
【0065】
【表4】
【0066】
【発明の効果】請求項1の連通多孔体によれば、非水溶
性合成樹脂の含有率が容積比で20〜50%である、非
水溶性合成樹脂と水溶性高分子化合物と水溶性微粒子粉
末からなる混練組成物から、両水溶性物質を溶出してな
っているので、所望の孔径と空隙率をもち、したがっ
て、気体、液体中の粉塵等の不純物を分離するための各
種フィルタ、触媒担体、化学吸着剤、防音材、断熱材、
軽量構造体、電気絶縁材料、砥石等の研磨材など、幅広
い用途に適する剛性及び強度を有することとなる。
【0067】請求項2の製造方法によれば、非水溶性合
成樹脂に、水溶性高分子化合物及び水溶性微粒子粉末を
混練して混練組成物を作製し、当該組成物から押出成
形、射出成形、圧縮成形等で複雑な表面形状を有する板
状、筒状、箱状等に成形された成形物を水又は温水に浸
漬することにより両水溶性物質を溶出して連通気孔を形
成するので、極めて容易なやり方で、所望の孔径と空隙
率が得られ、したがって、気体、液体中の粉塵等の不純
物を分離するための各種フィルタ、触媒担体、化学吸着
剤、防音材、断熱材、軽量構造体、電気絶縁材料、砥石
等の研磨材など、幅広い用途に適した剛性及び強度を有
する連通多孔体を得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非水溶性合成樹脂の含有率が容積比で2
    0〜50%である、非水溶性合成樹脂と水溶性高分子化
    合物と水溶性微粒子粉末からなる混練組成物から、両水
    溶性物質を溶出してなる連通多孔体。
  2. 【請求項2】 非水溶性合成樹脂に、水溶性高分子化合
    物及び水溶性微粒子粉末を混練して混練組成物を作製
    し、当該組成物から得られる成形物を水に浸漬すること
    により両水溶性物質を溶出して連通気孔を形成すること
    を特徴とする連通多孔体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記混練組成物中の非水溶性合成樹脂の
    含有率を容積比で20〜50%に調整することを特徴と
    する請求項2に記載の連通多孔体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記水溶性高分子化合物が熱可塑性を有
    することを特徴とする請求項2又は3に記載の連通多孔
    体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記水溶性微粒子が250℃まで融解し
    ないことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記
    載の連通多孔体の製造方法。
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