JPH06183216A - モーターサイクル用組スノータイヤ - Google Patents
モーターサイクル用組スノータイヤInfo
- Publication number
- JPH06183216A JPH06183216A JP4342663A JP34266392A JPH06183216A JP H06183216 A JPH06183216 A JP H06183216A JP 4342663 A JP4342663 A JP 4342663A JP 34266392 A JP34266392 A JP 34266392A JP H06183216 A JPH06183216 A JP H06183216A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- tread
- sipe
- block
- width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C2200/00—Tyres specially adapted for particular applications
- B60C2200/10—Tyres specially adapted for particular applications for motorcycles, scooters or the like
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- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 氷上や雪上における駆動力及び制動力を向上
させると共に、轍乗越え時の横滑りを防止することを可
能にしたモーターサイクル用組スノータイヤを提供す
る。 【構成】 前輪タイヤＴａのトレッド幅Ｗａに対するト
レッド１ａ表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗａを０．６
〜０．７にし、そのブロック４ａにタイヤ周方向に延び
る縦サイプ５ａを設け、この縦サイプ５ａの全サイプに
対する割合を７０％以上にすると共に、後輪タイヤＴｂ
のトレッド幅Ｗｂに対するトレッド１ｂ表面の曲率半径
Ｒｂの比Ｒｂ／Ｗｂを１．１以上にし、そのブロック４
ｂにタイヤ幅方向に延びる横サイプ５ｂを設け、この横
サイプ５ｂの長さを実接地幅の７０％以上にする。
させると共に、轍乗越え時の横滑りを防止することを可
能にしたモーターサイクル用組スノータイヤを提供す
る。 【構成】 前輪タイヤＴａのトレッド幅Ｗａに対するト
レッド１ａ表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗａを０．６
〜０．７にし、そのブロック４ａにタイヤ周方向に延び
る縦サイプ５ａを設け、この縦サイプ５ａの全サイプに
対する割合を７０％以上にすると共に、後輪タイヤＴｂ
のトレッド幅Ｗｂに対するトレッド１ｂ表面の曲率半径
Ｒｂの比Ｒｂ／Ｗｂを１．１以上にし、そのブロック４
ｂにタイヤ幅方向に延びる横サイプ５ｂを設け、この横
サイプ５ｂの長さを実接地幅の７０％以上にする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、氷上走行或いは雪上走
行に好適なモーターサイクル用組スノータイヤに関し、
更に詳しくは、駆動力及び制動力を向上させると共に、
轍乗越え時の横滑りを防止するようにしたモーターサイ
クル用組スノータイヤに関する。
行に好適なモーターサイクル用組スノータイヤに関し、
更に詳しくは、駆動力及び制動力を向上させると共に、
轍乗越え時の横滑りを防止するようにしたモーターサイ
クル用組スノータイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ブロック基調のトレッドパターン
を有するモーターサイクル用スノータイヤでは、そのブ
ロックに多数のサイプを設けるようにしている。これら
サイプのうち、タイヤ幅方向に延びる横サイプは主とし
て氷上や雪上での駆動力及び制動力に寄与し、タイヤ周
方向に延びる縦サイプは主として横滑り防止に寄与す
る。
を有するモーターサイクル用スノータイヤでは、そのブ
ロックに多数のサイプを設けるようにしている。これら
サイプのうち、タイヤ幅方向に延びる横サイプは主とし
て氷上や雪上での駆動力及び制動力に寄与し、タイヤ周
方向に延びる縦サイプは主として横滑り防止に寄与す
る。
【０００３】しかしながら、上記のようなサイプを設け
ることにより、駆動力及び制動力の向上と、横滑り防止
性能の向上とを両立させることは困難であり、氷上や雪
上において急激な駆動や制動を行うと後輪タイヤがスリ
ップしやすく、また轍を乗り越える時には前輪タイヤが
横滑りしやすいという問題があった。
ることにより、駆動力及び制動力の向上と、横滑り防止
性能の向上とを両立させることは困難であり、氷上や雪
上において急激な駆動や制動を行うと後輪タイヤがスリ
ップしやすく、また轍を乗り越える時には前輪タイヤが
横滑りしやすいという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前輪
タイヤと後輪タイヤとの機能を巧みに組み合わせること
により、氷上や雪上における駆動力及び制動力を向上さ
せると共に、轍乗越え時の横滑りを防止することを可能
にしたモーターサイクル用組スノータイヤを提供するこ
とにある。
タイヤと後輪タイヤとの機能を巧みに組み合わせること
により、氷上や雪上における駆動力及び制動力を向上さ
せると共に、轍乗越え時の横滑りを防止することを可能
にしたモーターサイクル用組スノータイヤを提供するこ
とにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のモーターサイクル用組スノータイヤは、ブロ
ック基調のトレッドパターンを有し、前輪タイヤと後輪
タイヤとを１組とするモーターサイクル用組スノータイ
ヤにおいて、前記前輪タイヤのトレッド幅Ｗａに対する
トレッド表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗａを０．６〜
０．７にし、そのブロックにタイヤ周方向に延びる縦サ
イプを設け、この縦サイプの全サイプに対する割合を７
０％以上にすると共に、前記後輪タイヤのトレッド幅Ｗ
ｂに対するトレッド表面の曲率半径Ｒｂの比Ｒｂ／Ｗｂ
を１．１以上にし、そのブロックにタイヤ幅方向に延び
る横サイプを設け、この横サイプの長さを実接地幅の７
０％以上にしたことを特徴とするものである。
の本発明のモーターサイクル用組スノータイヤは、ブロ
ック基調のトレッドパターンを有し、前輪タイヤと後輪
タイヤとを１組とするモーターサイクル用組スノータイ
ヤにおいて、前記前輪タイヤのトレッド幅Ｗａに対する
トレッド表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗａを０．６〜
０．７にし、そのブロックにタイヤ周方向に延びる縦サ
イプを設け、この縦サイプの全サイプに対する割合を７
０％以上にすると共に、前記後輪タイヤのトレッド幅Ｗ
ｂに対するトレッド表面の曲率半径Ｒｂの比Ｒｂ／Ｗｂ
を１．１以上にし、そのブロックにタイヤ幅方向に延び
る横サイプを設け、この横サイプの長さを実接地幅の７
０％以上にしたことを特徴とするものである。
【０００６】このように前輪タイヤのトレッド幅Ｗａに
対するトレッド表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗａを
０．６〜０．７としてトレッド表面に丸みを付けると共
に、そのブロックに主としてタイヤ周方向に延びる縦サ
イプを設け、この縦サイプの全サイプに対する割合を７
０％以上にすることにより、前輪タイヤが轍を乗り越え
る時に横滑りすることを防止する。一方、後輪タイヤの
トレッド幅Ｗｂに対するトレッド表面の曲率半径Ｒｂの
比Ｒｂ／Ｗｂを１．１以上としてトレッド表面を平坦に
すると共に、そのブロックに主としてタイヤ幅方向に延
びる横サイプを設け、この横サイプの長さを実接地幅の
７０％以上にすることにより、後輪タイヤの氷上や雪上
における駆動力及び制動力を向上させ、駆動時又は制動
時に後輪タイヤがスリップすることを防止する。
対するトレッド表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗａを
０．６〜０．７としてトレッド表面に丸みを付けると共
に、そのブロックに主としてタイヤ周方向に延びる縦サ
イプを設け、この縦サイプの全サイプに対する割合を７
０％以上にすることにより、前輪タイヤが轍を乗り越え
る時に横滑りすることを防止する。一方、後輪タイヤの
トレッド幅Ｗｂに対するトレッド表面の曲率半径Ｒｂの
比Ｒｂ／Ｗｂを１．１以上としてトレッド表面を平坦に
すると共に、そのブロックに主としてタイヤ幅方向に延
びる横サイプを設け、この横サイプの長さを実接地幅の
７０％以上にすることにより、後輪タイヤの氷上や雪上
における駆動力及び制動力を向上させ、駆動時又は制動
時に後輪タイヤがスリップすることを防止する。
【０００７】本発明において、縦サイプとはタイヤ周方
向に対する角度が±１５°の範囲にある細溝と定義し、
横サイプとはタイヤ周方向に対する角度が７５°〜１０
５°の範囲にある細溝と定義する。また、実接地幅と
は、トレッドにおけるブロックの総幅である。以下、本
発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明す
る。図１〜図４は本発明の実施例からなる前輪タイヤと
後輪タイヤを１組とするモーターサイクル用組スノータ
イヤを示すものであり、図１は前輪タイヤの断面概略
図、図２は前輪タイヤのトレッドの展開図、図３は後輪
タイヤの断面概略図、図４は後輪タイヤのトレッドの展
開図である。
向に対する角度が±１５°の範囲にある細溝と定義し、
横サイプとはタイヤ周方向に対する角度が７５°〜１０
５°の範囲にある細溝と定義する。また、実接地幅と
は、トレッドにおけるブロックの総幅である。以下、本
発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明す
る。図１〜図４は本発明の実施例からなる前輪タイヤと
後輪タイヤを１組とするモーターサイクル用組スノータ
イヤを示すものであり、図１は前輪タイヤの断面概略
図、図２は前輪タイヤのトレッドの展開図、図３は後輪
タイヤの断面概略図、図４は後輪タイヤのトレッドの展
開図である。
【０００８】前輪タイヤＴａにおいて、そのトレッド幅
Ｗａに対するトレッド１ａ表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ
／Ｗａは０．６〜０．７の範囲に設定されており、その
表面が丸みを帯びている。このトレッド１ａには、タイ
ヤ周方向に延びる複数の主溝２ａと、タイヤ幅方向に延
びるラグ溝３ａとが設けられており、これら主溝２ａ及
びラグ溝３ａによって複数のブロック４ａが分割形成さ
れている。これらブロック４ａには、主としてタイヤ周
方向に延びる縦サイプ５ａが設けられている。また、ブ
ロック４ａに設けるサイプとして多少の横サイプが含ま
れていてもよいが、縦サイプ５ａの全サイプに対する割
合は７０％以上に設定されている。
Ｗａに対するトレッド１ａ表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ
／Ｗａは０．６〜０．７の範囲に設定されており、その
表面が丸みを帯びている。このトレッド１ａには、タイ
ヤ周方向に延びる複数の主溝２ａと、タイヤ幅方向に延
びるラグ溝３ａとが設けられており、これら主溝２ａ及
びラグ溝３ａによって複数のブロック４ａが分割形成さ
れている。これらブロック４ａには、主としてタイヤ周
方向に延びる縦サイプ５ａが設けられている。また、ブ
ロック４ａに設けるサイプとして多少の横サイプが含ま
れていてもよいが、縦サイプ５ａの全サイプに対する割
合は７０％以上に設定されている。
【０００９】一方、後輪タイヤＴｂにおいて、そのトレ
ッド幅Ｗｂに対するトレッド１ｂ表面の曲率半径Ｒｂの
比Ｒｂ／Ｗｂは１．１以上に設定されており、その表面
が平坦になっている。このトレッド１ｂには、タイヤ周
方向に延びる複数の主溝２ｂと、タイヤ幅方向に延びる
ラグ溝３ｂとが設けられており、これら主溝２ｂ及びラ
グ溝３ｂによって複数のブロック４ｂが分割形成されて
いる。これらブロック４ｂには、主としてタイヤ幅方向
に延びる横サイプ５ｂが設けられている。この横サイプ
５ｂの長さは、実接地幅の７０％以上、即ちブロック４
ｂの総幅の７０％以上となるように設定されている。
ッド幅Ｗｂに対するトレッド１ｂ表面の曲率半径Ｒｂの
比Ｒｂ／Ｗｂは１．１以上に設定されており、その表面
が平坦になっている。このトレッド１ｂには、タイヤ周
方向に延びる複数の主溝２ｂと、タイヤ幅方向に延びる
ラグ溝３ｂとが設けられており、これら主溝２ｂ及びラ
グ溝３ｂによって複数のブロック４ｂが分割形成されて
いる。これらブロック４ｂには、主としてタイヤ幅方向
に延びる横サイプ５ｂが設けられている。この横サイプ
５ｂの長さは、実接地幅の７０％以上、即ちブロック４
ｂの総幅の７０％以上となるように設定されている。
【００１０】本発明によれば、前輪タイヤＴａのトレッ
ド１ａ表面に上記曲率半径Ｒａによって丸みを付けると
共に、そのブロック４ａに主として縦サイプ５ａを設け
ることにより、前輪タイヤＴａが轍に捕らわれずにこれ
を乗り越え、しかも轍乗越え時の横滑りを縦サイプ５ａ
によって防止することができる。一方、後輪タイヤＴｂ
のトレッド１ｂ表面を上記曲率半径Ｒｂによって平坦に
すると共に、そのブロック４ｂに主として横サイプを設
けることにより、後輪タイヤＴｂの駆動力及び制動力を
向上させているので、急激な駆動や制動に対しても後輪
タイヤＴｂのスリップを防止することができる。
ド１ａ表面に上記曲率半径Ｒａによって丸みを付けると
共に、そのブロック４ａに主として縦サイプ５ａを設け
ることにより、前輪タイヤＴａが轍に捕らわれずにこれ
を乗り越え、しかも轍乗越え時の横滑りを縦サイプ５ａ
によって防止することができる。一方、後輪タイヤＴｂ
のトレッド１ｂ表面を上記曲率半径Ｒｂによって平坦に
すると共に、そのブロック４ｂに主として横サイプを設
けることにより、後輪タイヤＴｂの駆動力及び制動力を
向上させているので、急激な駆動や制動に対しても後輪
タイヤＴｂのスリップを防止することができる。
【００１１】即ち、前輪タイヤＴａと後輪タイヤＴｂと
を１組とするモーターサイクル用組スノータイヤにおい
て、前輪タイヤＴａでは轍乗越え性能及び横滑り防止性
能を重視し、後輪タイヤＴｂではトラクション性能を重
視し、これら両タイヤＴｂ，Ｔａの構成を互いに異なら
せて組み合わせることにより、氷上や雪上における駆動
力及び制動力の向上を図ると共に、轍乗越え時の横滑り
を防止可能にしたのである。
を１組とするモーターサイクル用組スノータイヤにおい
て、前輪タイヤＴａでは轍乗越え性能及び横滑り防止性
能を重視し、後輪タイヤＴｂではトラクション性能を重
視し、これら両タイヤＴｂ，Ｔａの構成を互いに異なら
せて組み合わせることにより、氷上や雪上における駆動
力及び制動力の向上を図ると共に、轍乗越え時の横滑り
を防止可能にしたのである。
【００１２】本発明において、前輪タイヤＴａ及び後輪
タイヤＴｂのトレッド表面は、それぞれ複数の曲率半径
によって形成することが可能である。このように同一ト
レッド表面において曲率半径を変化させる場合は、トレ
ッド展開幅ｗａ，ｗｂに対して、少なくともタイヤ赤道
を中心とする（３／５）ｗａ，（３／５）ｗｂの領域
で、上述の曲率半径Ｒａ，Ｒｂにしたがってトレッド表
面を形成するようにすればよい。
タイヤＴｂのトレッド表面は、それぞれ複数の曲率半径
によって形成することが可能である。このように同一ト
レッド表面において曲率半径を変化させる場合は、トレ
ッド展開幅ｗａ，ｗｂに対して、少なくともタイヤ赤道
を中心とする（３／５）ｗａ，（３／５）ｗｂの領域
で、上述の曲率半径Ｒａ，Ｒｂにしたがってトレッド表
面を形成するようにすればよい。
【００１３】
【実施例】前輪のタイヤサイズ２．７５−１４ ４Ｐ
Ｒ、後輪のタイヤサイズ２．７５−１４ ６ＰＲとし、
ブロックパターンを有する１組のモーターサイクル用組
スノータイヤにおいて、トレッド表面の曲率半径及びブ
ロックに設けるサイプだけを下記のように異ならせた２
種類の組タイヤを製作した。本発明タイヤ 図１〜図４のように、前輪タイヤのトレッド幅Ｗａに対
するトレッド表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗａを０．
７にし、その全てのブロックに縦サイプを設けると共
に、後輪タイヤのトレッド幅Ｗｂに対するトレッド表面
の曲率半径Ｒｂの比Ｒｂ／Ｗｂを１．１にし、その全て
のブロックに横サイプを設けた。従来タイヤ 前輪タイヤのトレッド幅Ｗａに対するトレッド表面の曲
率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗａを０．９にし、そのトレッド
中央側のブロックに横サイプを設け、ショルダー側のブ
ロックに縦サイプを設けると共に、後輪タイヤのトレッ
ド幅Ｗｂに対するトレッド表面の曲率半径Ｒｂの比Ｒｂ
／Ｗｂを０．９にし、そのトレッド中央側のブロックに
横サイプを設け、ショルダー側のブロックに縦サイプを
設けた。
Ｒ、後輪のタイヤサイズ２．７５−１４ ６ＰＲとし、
ブロックパターンを有する１組のモーターサイクル用組
スノータイヤにおいて、トレッド表面の曲率半径及びブ
ロックに設けるサイプだけを下記のように異ならせた２
種類の組タイヤを製作した。本発明タイヤ 図１〜図４のように、前輪タイヤのトレッド幅Ｗａに対
するトレッド表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗａを０．
７にし、その全てのブロックに縦サイプを設けると共
に、後輪タイヤのトレッド幅Ｗｂに対するトレッド表面
の曲率半径Ｒｂの比Ｒｂ／Ｗｂを１．１にし、その全て
のブロックに横サイプを設けた。従来タイヤ 前輪タイヤのトレッド幅Ｗａに対するトレッド表面の曲
率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗａを０．９にし、そのトレッド
中央側のブロックに横サイプを設け、ショルダー側のブ
ロックに縦サイプを設けると共に、後輪タイヤのトレッ
ド幅Ｗｂに対するトレッド表面の曲率半径Ｒｂの比Ｒｂ
／Ｗｂを０．９にし、そのトレッド中央側のブロックに
横サイプを設け、ショルダー側のブロックに縦サイプを
設けた。
【００１４】これら２種類のタイヤについて、下記の方
法により制動距離と発進時間を測定すると共に、それら
の轍乗越え性能を評価し、その結果を表１に示した。 制動距離：試験タイヤを自動二輪車の前後輪に装着し、
氷上を速度１５ｋｍ／ｈで走行している状態からリヤブ
レーキをかけて停止させるときの制動距離を測定した。
法により制動距離と発進時間を測定すると共に、それら
の轍乗越え性能を評価し、その結果を表１に示した。 制動距離：試験タイヤを自動二輪車の前後輪に装着し、
氷上を速度１５ｋｍ／ｈで走行している状態からリヤブ
レーキをかけて停止させるときの制動距離を測定した。
【００１５】発進時間：試験タイヤを自動二輪車の前後
輪に装着し、氷上で停止状態から発進して１．２ｍｍ移
動するまでの発進時間を測定した。 轍乗越え性能：試験タイヤを自動二輪車の前後輪に装着
し、轍を設けた氷上を走行し、１０人のテストドライバ
ーのフィーリングにより轍乗越え性能を評価した。その
評価結果は、轍乗越え時にハンドルをとられて頻繁に横
滑りする場合を×で示し、殆ど横滑りすることなく轍乗
越えが可能である場合を○で示した。
輪に装着し、氷上で停止状態から発進して１．２ｍｍ移
動するまでの発進時間を測定した。 轍乗越え性能：試験タイヤを自動二輪車の前後輪に装着
し、轍を設けた氷上を走行し、１０人のテストドライバ
ーのフィーリングにより轍乗越え性能を評価した。その
評価結果は、轍乗越え時にハンドルをとられて頻繁に横
滑りする場合を×で示し、殆ど横滑りすることなく轍乗
越えが可能である場合を○で示した。
【００１６】 この表１から明らかなように、本発明タイヤは、従来タ
イヤに比べて駆動力及び制動力が向上し、しかも轍乗越
え性能が優れていた。
イヤに比べて駆動力及び制動力が向上し、しかも轍乗越
え性能が優れていた。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
ロック基調のトレッドパターンを有するモーターサイク
ル用組スノータイヤにおいて、前輪タイヤのトレッド幅
Ｗａに対するトレッド表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗ
ａを０．６〜０．７にし、そのブロックにタイヤ周方向
に延びる縦サイプを設け、この縦サイプの全サイプに対
する割合を７０％以上にすると共に、後輪タイヤのトレ
ッド幅Ｗｂに対するトレッド表面の曲率半径Ｒｂの比Ｒ
ｂ／Ｗｂを１．１以上にし、そのブロックにタイヤ幅方
向に延びる横サイプを設け、この横サイプの長さを実接
地幅の７０％以上にし、これら両タイヤを組み合わせる
ことにより、氷上や雪上における駆動力及び制動力を向
上させると共に、轍乗越え時の横滑りを防止することが
できる。
ロック基調のトレッドパターンを有するモーターサイク
ル用組スノータイヤにおいて、前輪タイヤのトレッド幅
Ｗａに対するトレッド表面の曲率半径Ｒａの比Ｒａ／Ｗ
ａを０．６〜０．７にし、そのブロックにタイヤ周方向
に延びる縦サイプを設け、この縦サイプの全サイプに対
する割合を７０％以上にすると共に、後輪タイヤのトレ
ッド幅Ｗｂに対するトレッド表面の曲率半径Ｒｂの比Ｒ
ｂ／Ｗｂを１．１以上にし、そのブロックにタイヤ幅方
向に延びる横サイプを設け、この横サイプの長さを実接
地幅の７０％以上にし、これら両タイヤを組み合わせる
ことにより、氷上や雪上における駆動力及び制動力を向
上させると共に、轍乗越え時の横滑りを防止することが
できる。
【図１】本発明の実施例からなるモーターサイクル用組
スノータイヤの前輪タイヤを示す断面概略図である。
スノータイヤの前輪タイヤを示す断面概略図である。
【図２】本発明の実施例からなるモーターサイクル用組
スノータイヤの前輪タイヤのトレッドを示す展開図であ
る。
スノータイヤの前輪タイヤのトレッドを示す展開図であ
る。
【図３】本発明の実施例からなるモーターサイクル用組
スノータイヤの後輪タイヤを示す断面概略図である。
スノータイヤの後輪タイヤを示す断面概略図である。
【図４】本発明の実施例からなるモーターサイクル用組
スノータイヤの後輪タイヤのトレッドを示す展開図であ
る。
スノータイヤの後輪タイヤのトレッドを示す展開図であ
る。
１ａ，１ｂ トレッド ２ａ，２ｂ 主溝 ３ａ，３ｂ ラグ溝 ４ａ，４ｂ ブロック ５ａ 縦サイプ ５ｂ 横サイプ Ｔａ 前輪タイヤ Ｔｂ 後輪タイヤ
Claims (1)
- 【請求項１】 ブロック基調のトレッドパターンを有
し、前輪タイヤと後輪タイヤとを１組とするモーターサ
イクル用組スノータイヤにおいて、前記前輪タイヤのト
レッド幅Ｗａに対するトレッド表面の曲率半径Ｒａの比
Ｒａ／Ｗａを０．６〜０．７にし、そのブロックにタイ
ヤ周方向に延びる縦サイプを設け、この縦サイプの全サ
イプに対する割合を７０％以上にすると共に、前記後輪
タイヤのトレッド幅Ｗｂに対するトレッド表面の曲率半
径Ｒｂの比Ｒｂ／Ｗｂを１．１以上にし、そのブロック
にタイヤ幅方向に延びる横サイプを設け、この横サイプ
の長さを実接地幅の７０％以上にしたモーターサイクル
用組スノータイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4342663A JPH06183216A (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | モーターサイクル用組スノータイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4342663A JPH06183216A (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | モーターサイクル用組スノータイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06183216A true JPH06183216A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18355528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4342663A Pending JPH06183216A (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | モーターサイクル用組スノータイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06183216A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999014064A1 (en) * | 1997-09-17 | 1999-03-25 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Tread arcs for nonrotatable automobile and light truck tires |
| US6408908B1 (en) | 1997-09-17 | 2002-06-25 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Front tires and rear tires for automobile or light truck |
| JP2002248904A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-03 | Bridgestone Corp | 前後輪用空気入りタイヤユニット、前後輪用空気入りタイヤユニットの装着方法及び前後輪用空気入りタイヤユニットを装着した車両 |
| JP2009101743A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-14 | Bridgestone Corp | 自動二輪車用空気入りタイヤ |
| US20130126061A1 (en) * | 2010-02-12 | 2013-05-23 | Luc Bestgen | Tire for Two-Wheeled Vehicles, Comprising a Tread Having Sipes |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP4342663A patent/JPH06183216A/ja active Pending
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