JP2000264016A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/0327—Tread patterns characterised by special properties of the tread pattern
- B60C11/0332—Tread patterns characterised by special properties of the tread pattern by the footprint-ground contacting area of the tyre tread
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- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
- B60C2011/1213—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface
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Abstract
能との両立を可能にした空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 長溝1aと短溝1bとが屈曲部1cを介
して「く」の字状に連結された複数本の主溝1を、それ
ぞれトレッド面に屈曲部1cをセンター部に置くと共
に、少なくとも長溝1aをタイヤ周方向に対して傾斜さ
せるように配置し、主溝1の溝幅Wmをトレッド展開幅
Wの3〜10%、屈曲部1cの狭角側の屈曲角度θ1を
90°〜160°、長溝1のタイヤ周方向に対する傾斜
角度θ2を30°〜60°にし、かつJATMA規定
(1998年版)の最大空気圧を充填し、最大負荷能力
の75%を負荷した時の接地面Gにおいて主溝1が接地
前端Gf及び接地後端Grのいずれか一方だけに開口す
るようにした。
Description
し、さらに詳しくは、特にオールシーズンタイヤにおけ
る車外騒音と雪上性能、オフロード性能とを両立可能に
した空気入りタイヤに関する。
車用空気入りタイヤの車外騒音(通過音)を低減化する
ことが厳しく要求されるようになっている。
期における雪上性能やオフロード性能を確保するために
ブロックパターンが採用され、特に溝幅や溝深さを大き
めにする設計がなされているため、車外騒音を大きくす
る傾向があった。このような構成からなるオールシーズ
ンタイヤを、上記環境保全に対応するため低騒音化しよ
うとすると、横溝を減らしたり、溝幅や溝深さを小さく
する必要があるため、雪上性能やオフロード性能を低下
させてしまうことになる。また、低騒音化と雪上性能等
とを両立させようとすると、偏摩耗を生じたり、耐ハイ
ドロプレーニング性能を悪化させるなどの弊害を生ずる
という問題があった。
騒音の低音化と雪上性能やオフロード性能との両立を可
能にした空気入りタイヤを提供することにある。また、
本発明の他の目的は、特にオールシーズンタイヤにおい
て、偏摩耗や耐ハイドロプレーニング性能の低下を伴う
ことなく車外騒音の低音化と雪上性能やオフロード性能
との両立を可能にした空気入りタイヤを提供することに
ある。
明の空気入りタイヤは、長溝と短溝とが屈曲部を介して
「く」の字状に連結された複数本の主溝を、それぞれト
レッド面に前記屈曲部をセンター部に置くと共に、少な
くとも前記長溝をタイヤ周方向に対して傾斜させるよう
に配置し、該主溝の溝幅をトレッド展開幅の3〜10
%、前記屈曲部の狭角側の屈曲角度を90°〜160
°、前記長溝のタイヤ周方向に対する傾斜角度を30°
〜60°にし、かつJATMA規定(1998年版)の
最大空気圧を充填し、最大負荷能力の75%を負荷した
時の接地面において前記主溝が接地前端及び接地後端の
いずれか一方だけに開口するようにしたことを特徴とす
るものである。
溝を、所定空気圧、負荷能力の条件下における接地面内
において接地前端及び接地後端のいずれか一方だけに開
口するようにしたため、タイヤ接地時の主溝における気
柱共鳴現象を低減させ、車外騒音を低減することができ
る。しかも、主溝を長溝と短溝とから屈曲形成し、少な
くとも長溝をタイヤ周方向に対して30°以上傾斜させ
たため、雪柱効果や泥柱効果による駆動力や制動力を十
分に確保し、雪上性能やオフロード性能の低下を招くこ
とがない。
発生する雪上走行や泥濘地走行での左右への偏向力は、
主溝を短溝との組合せにより屈曲形成することにより低
減することができる。また、主溝の屈曲部における屈曲
角度を90°以上にし、主溝幅をトレッド展開幅の10
%以下にしたことにより、偏摩耗を抑制し、また、主溝
の溝幅をトレッド展開幅の3%以上にすると共に、主溝
が接地面において、開口するようにしたため、耐ハイド
ロプレーニング性能の低下を招くこともない。
タイヤに適用した場合の実施形態からなる空気入りタイ
ヤのトレッドパターンの一部を示す展開図である。
1bとが屈曲部1cを介して「く」の字状に連結されて
形成されている。このように形成された複数本の主溝1
は、それぞれ屈曲部1cをトレッド面のセンター部に置
き、長溝1aをタイヤ周方向に対して傾斜させるととも
に、右側のショルダー端部へ延長させた群と、左側のシ
ョルダー端部へ延長させた群とが、それぞれタイヤ周方
向に所定のピッチで配列されている。また、長溝1aが
右側へ延長した主溝1と、左側へ延長した主溝1とは、
短溝1b、1b同士を互いに180°反転するように対
向させている。この主溝1を構成する長溝1a及び短溝
1bは、排水、雪上及び泥濘地性能のためパターン内に
おいて最も広い溝幅を有し、トレッド展開幅Wの3〜1
0%にしてある。ここで、トレッド面のセンター部と
は、タイヤ赤道線を中心に挟んで、トレッド展開幅Wの
40%以内の領域部分をいう。
998年版)の最大空気圧を充填し、最大負荷能力の7
5%を負荷した時に形成される接地面Gにおいて、接地
前端Gf及び接地後端Grの両方に貫通しないように
し、いずれか一方だけに開口するように形成されてい
る。ここで、接地前端Gf及び接地後端Grとは、前記
条件で形成される接地面Gの前方側及び後方側の端縁の
うち、タイヤ赤道線を中心にして接地面Gの最大接地幅
Wgの97%の幅内に区分される弧A−A、B−Bをい
う。
る長溝1a、1aの間には、長溝1aと同じ傾斜でショ
ルダー端部に延長する別の主溝2が交互に配置されてい
る。この主溝2には短溝が設けられていない。
る陸部3には、この実施例では主溝1、2よりも溝幅の
小さい細溝4が設けられている。細溝4は、主として陸
部3の剛性調整として設けられるため、必ずしも設ける
必要はないが、設ける場合には、主溝1の溝幅Wmの4
0%以下にすることが望ましい。細溝4が主溝幅Wmの
40%よりも広幅であると、低騒音化効果が得られなく
なる。また、陸部3には、必要により、細溝4より細い
サイプ(切り込み)を設けてもよく、また、ショルダー
端部にラグ溝を設けてもよい。
狭角側の屈曲角度θ1は90°〜160°、長溝1aの
タイヤ周方向に対する傾斜角度θ2は30°〜60°に
形成されている。
以下であり、かつその主溝1が接地面Gにおいて接地前
端Gf及び接地後端Grのいずれか一方だけに開口する
ため、タイヤ接地時の主溝1における気柱共鳴現象を低
減し、しかも、前後方向の一方に放音するだけであるの
で、車外騒音を低減することができる。
以上の溝幅を有し、屈曲角度θ1を160°以下にする
とともに、長溝1aの傾斜角度θ2を30°以上にして
いるため、雪や泥の歯込み性が向上し、雪柱効果や泥柱
効果を得ることができ、雪上性能やオフロード性能の低
下を招くことがない。さらに、耐ハイドロプレーニング
性能の低下を防止できる。
ッドの右側に配置したものも左側に配置したものも同じ
方向に傾斜させた場合には、雪上走行や泥濘地走行にお
いて左右いずれかへ偏向する分力が生ずるが、タイヤ周
方向に対して長溝1aとは反対側に傾斜させた短溝1b
を組合せて屈曲形成することにより、上記分力を低減す
ることができる。
の10%より大きくすると雪上性能の向上には有利であ
るが、陸部3に偏摩耗を発生させやすくなる。また、屈
曲部1cの屈曲角度を90°より大きくすることによ
り、屈曲部1cの内側の陸部3の先端の偏摩耗を抑制す
ることができる。
H、トレッド展開幅Wが200mm、トレッドパターン
が図1である点を共通にし、主溝幅、屈曲部の屈曲角度
(θ1)、長溝の傾斜角度(θ2)、主溝の接地面に対
する貫通の有無をそれぞれ表1の通り異ならせた本発明
タイヤと比較タイヤ1〜7、及びタイヤサイズとトレッ
ド展開幅Wが上記と共通にし、図2のブロックパターン
を有し、主溝の溝幅をトレッド展開幅Wの5%にした従
来タイヤをそれぞれ製作した。
ーブック1998年版における標準リムに装着し、空気
圧240kPaを充填して、3000ccの四輪駆動車
両に装着し、下記の試験方法により、車外騒音、雪上性
能、オフロード性能、偏摩耗及び耐ハイドロプレーニン
グ性を試験したところ、表1の結果を得た。
された方法に準じ、10mの区間を60km/hの速度
で惰性で通過する際の音圧レベル(dB)を、車両から
7.5m、路面から1.2mの高さに配置したマイクに
より測定した。評価は測定値の逆数で行い、従来タイヤ
の測定値の逆数を100とする指数で表示した。指数値
が大きい程低騒音であることを意味する。
/hで走行している状態からブレーキをかけ、車両を停
止させる際の制動性能を、専門のテストドライバー5人
によりフィーリングを多数決で評価した。評価は制動性
能が最も良好なものをAとし、最も悪いものをDとする
A〜Dの4段階で行った。
引車両と同一型の他の車両を連結し、静止状態から牽引
したときのトラクション性能を、専門のテストドライバ
ー5人のフィーリングを多数決により評価した。評価は
トラクション性能が最も良好なものをAとし、最も悪い
ものをDとするA〜Dの4段階で行った。
トコースを300km走行した後、偏摩耗の有無を目視
にて評価した。
約10mmの平地において、半径100mの円弧を描き
ながら速度を徐々に増加し、ハイドロプレーニング現象
が最初に発生したときの速度を測定し、従来タイヤの測
定値を100とする指数で評価した。指数値が大きい
程、耐ハイドロプレーニング性が優れている。
イヤに比べて、車外騒音並びにオフロード性能及び雪上
性能を共に向上している。
前端から接地後端まで貫通している点だけが本発明との
相違であるが、従来タイヤよりも車外騒音を低減できて
いない。比較タイヤ2は屈曲部の屈曲角度θ1が90°
より小さいため屈曲部の狭角側の陸部の先端に偏磨耗を
生じていた。比較タイヤ3は屈曲部の屈曲角度θ1が1
60°より大きいため、また、比較タイヤ4は長溝の傾
斜角度θ2が30°より小さいため、雪上性能、オフロ
ード性能が従来タイヤよりも低下していた。比較タイヤ
5は長溝の傾斜角度θ2が60°より大きいため、主溝
が接地面の側部に開口することになって、車外騒音の低
減の効果が少なかった。
展開幅の3%より小さいため、排水性低減により耐ハイ
ドロプレーニング性が低下し、かつ、雪上性能、オフロ
ード性能も低下していた。比較タイヤ7は主溝の溝幅が
トレッド展開幅の10%より大きいため各陸部に偏摩耗
を生じた。
の溝幅を有し、長溝と短溝とが屈曲部を介して所定の角
度で「く」の字状に連結された複数本の主溝を、それぞ
れトレッド面に屈曲部をセンター部に置くと共に、少な
くとも長溝をタイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜さ
せるように配置し、所定空気圧、負荷能力の条件下にお
ける接地面において、主溝が接地前端及び接地後端のい
ずれか一方だけに開口するようにしたので、タイヤ接地
時の主溝における気柱共鳴現象を低減して、車外騒音を
低減することができるとともに、雪柱効果や泥柱効果に
よる駆動力、制動力を十分に確保するため、雪上性能や
オフロード性能の低下を招くことがない。
レッドパターンの一部を示す展開図である。
部を示す展開図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 長溝と短溝とが屈曲部を介して「く」の
字状に連結された複数本の主溝を、それぞれトレッド面
に前記屈曲部をセンター部に置くと共に、少なくとも前
記長溝をタイヤ周方向に対して傾斜させるように配置
し、該主溝の溝幅をトレッド展開幅の3〜10%、前記
屈曲部の狭角側の屈曲角度を90°〜160°、前記長
溝のタイヤ周方向に対する傾斜角度を30°〜60°に
し、かつJATMA規定(1998年版)の最大空気圧
を充填し、最大負荷能力の75%を負荷した時の接地面
において前記主溝が接地前端及び接地後端のいずれか一
方だけに開口するようにした空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記長溝を互いに平行に配置すると共
に、隣接する長溝間にトレッド展開幅の3〜10%の溝
幅をもつ別の主溝を配置した請求項1に記載の空気入り
タイヤ。 - 【請求項3】 前記主溝間を該主溝幅の40%以下の溝
幅の細溝で連結した請求項1または2に記載の空気入り
タイヤ。
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