JPH06181847A - 製パン装置 - Google Patents

製パン装置

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JPH06181847A
JPH06181847A JP29388592A JP29388592A JPH06181847A JP H06181847 A JPH06181847 A JP H06181847A JP 29388592 A JP29388592 A JP 29388592A JP 29388592 A JP29388592 A JP 29388592A JP H06181847 A JPH06181847 A JP H06181847A
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baking mold
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Yoshisada Misawa
良定 三沢
Kunihiro Fujisawa
邦宏 藤沢
Ikuya Kubota
郁哉 久保田
Akira Yoda
旭 依田
Chiho Inaka
千穂 伊中
Yasuaki Ikeda
泰明 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1台で数種類のパンを作ることができる製パ
ン装置を提供することを目的としている。 【構成】 作るパンの種類に合わせて複数の調理コース
を有し、調理コースを選択する操作手段11と、操作手段
11で選択されたコースに応じて所定の工程を行ない、各
工程において温度検出手段20で検出したパン焼型4の温
度によってヒータ8への通電を制御する制御手段10を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭においてパン
焼型内に投入された材料に対し混練,発酵及び焼成の各
工程を施し、パンを製造する製パン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般家庭でパン作りをする場合
は、各工程に応じた装置を用いて行なっていたが、近
年、混練から焼成までの機能を装備し、材料を投入する
だけでパンが製造できるようにした製パン装置が開発さ
れている。この種の装置は、材料を練る混練工程,イー
スト菌を投入し発酵させる発酵工程,ヒータ通電により
パンを焼き上げる焼成工程と各工程から構成される基本
シーケンス上を移行しながらパンを製造するものであ
る。また、夏期冬期にかかわらず均一なパンに仕上がる
ように温度検出手段を設けて、該検出手段からの温度に
よりヒータのON-OFF制御を行ない、それぞれの工程にお
いて常に所定の温度になるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
装置では常に一定の焼き加減のパンしか作れず、やわら
かいパンや少しかためのパンを好む人にとって満足のい
くものではなく、ニーズに対応できないものであった。
また、パン生地のみを作るといった動作ができないた
め、パン生地作りには混練装置などが必要になってしま
う。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るために本発明は、内底部に混練翼を有するパン焼型
と、該焼型が挿脱され内壁面に沿ってヒータが取着され
る焼成ケースと、前記焼型内の温度を検出する温度検出
手段と、前記混練翼を回転駆動するモータとを備え、パ
ン焼型内に投入されたパン材料を混練,発酵,焼成して
パンを作る製パン装置において、作るパンの種類に合わ
せて複数の調理コースを有し、該調理コースを選択する
操作手段と、該操作手段で選択されたコースに応じて所
定の工程を行ない、各工程において前記温度検出手段で
検出したパン焼型の温度状況により前記ヒータへの通電
を制御する制御手段を設けたものである。
【0005】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の一実施例につい
て説明する。図1は本発明一実施例である製パン装置の
断面図である。1は製パン装置本体、2は該本体1内に
形成され蓋体3によって開閉される焼成ケース、4は該
焼成ケース3内に挿脱自在に取り付けられるパン焼型、
5は該焼型4底面に突出するシャフト6に取り付けられ
る混練翼、7は該混練翼5を回転駆動するモータ、8は
焼成ケース2内においてパン焼型4を囲むように配設さ
れるヒータ、9はパン焼型4と接するように設けられる
サーミスタ等の温度センサ、10は制御部、11は操作
パネルである。モータ7の回動は、プーリ12,13及
びベルト14を介してカップリング15に伝達され、こ
のカップリング17と対をなすパン焼型側のカップリン
グ16を介してシャフト6を回転させて、混練翼5を駆
動している。
【0006】図2は上記実施例の機能ブロック図であ
る。制御部10は、メモリ18を内蔵したCPU19
と、前記温度センサ9からの信号に基づき、パン焼型4
の温度を検出する温度検出手段20と、操作パネル11
の入出力インターフェイス21を備えている。22は制
御部10からの信号によってモータ7,ヒータ8の通電
・非通電を行なうリレーボードである。
【0007】前記操作パネル11には、7SEG.LEDから
なる表示部23と、各調理コースを選択するSELECTキー
24と、タイマー時間の設定を行なうTIMER.SETキー2
5と、動作を開始させるSTARTキー26と、動作の停止
及びエラー解除を行なうSTOPキー27を備えている。表
示部23では、電源が投入されると、まず“0:00”が点
灯し、STOPキー27を押すと消灯する。ここでSELECTキ
ー24を押すと“普通”コースが選択され、表示部23
には“普通”を示すセグメントが点灯する。その後SELE
CTキー24を1回押すごとに各コースを示すセグメント
が移行するので、実行するコースに合わせて選択する。
【0008】タイマーを使用する場合は、TIMER.SETキ
ー25を用いて時間設定を行なう。この時、最初にキー
25を押すと、まずSELECTキー24で選択したコースの
調理時間を表示部23で表示し、その後10分刻みで時
間設定ができる。選択した調理コース及びタイマー時間
は、再度SELECTキー24を押すと確認でき、STOPキー2
7を押すと全設定がクリアされる。設定が完了した後、
材料が入ったパン焼型4がセットされているのを確認す
ると、STARTキー26で動作が開始される。この時、表
示部23ではタイマー時間と調理時間の合計,すなわち
焼上がりまでの正味時間が表示される。また、タイマー
設定がなされていない場合には、調理時間のみが表示さ
れる。
【0009】図3は本実施例における基本シーケンスを
示すタイムチャートであり、表1は各調理コースにおけ
る基本シーケンスに沿った工程時間及び設定温度を示し
たものである。
【0010】
【表1】
【0011】以下、各工程毎に動作の説明をする。 タイマー工程 上記した方法でタイマー時間の設定がなされると、調理
時間に入るまではパン材料を投入されたパン焼型4はそ
のまま放置されることになる。この間、特に冬期におい
て材料が凍結する恐れがあるので、規定温度T1に保持
するように所定時間単位でヒータ制御している。また、
残タイマー時間が1時間以下になった時は、規定温度T
2(T2>T1)に保持するようヒータ制御している。
【0012】練り工程 パン焼型内の材料を混練する工程で、モータ7を駆動し
混練翼5を回転させて行なう。本工程が開始されてから
一定時間は、粉飛びを防止する目的で間欠練りが行なわ
れる。これは、モータ7を200ms回転,2s停止と間欠回
転させることでなされ、一定時間経過後は連続回転され
るものである。
【0013】1次発酵工程,2次発酵工程,成形発酵
工程 イースト菌を発酵させる工程で、この工程中は規定温度
3及びT4になるように所定時間単位でヒータ制御して
いる。尚、1次発酵工程終了後所定温度以上を検出した
場合は、パンのでき上がり時に表示部23にてエラー表
示をするが、エラー表示については後述する。
【0014】ガス抜き工程 この工程は、発酵工程で生じる気泡を除去することを目
的とし、モータ7を5秒回転,10秒停止,5秒回転と間欠
回転させることで行なっている。
【0015】焼き工程 この工程では、早急にイースト菌の活動を停止させる必
要があるので、最初にヒータを連続通電し、一気にパン
焼型の温度を上昇させている。その後は、規定温度T5
となるように所定時間単位でヒータ制御する。
【0016】保温工程 焼き工程が終了すると、ブザー音が鳴りでき上がりを報
知する。表示部23では、“0:00"の表示のまま、“:"
の部分が点滅する。ヒータは一定のタイミングで間欠通
電され、パン焼型を除冷し結露を防止する。保温中に所
定温度(ここでは100℃)を検出した場合かSTOPキー27
が押されると、保温工程が中止になる。
【0017】上記各工程中において、表2に示すような
内容のものが検出されるとエラーとなり、前記表示部2
3でエラー内容と対応したエラー表示を行なうとともに
検出があった時点で工程が中断されるよう動作する。
【0018】
【表2】
【0019】E:01は動作開始後つまり“STARTキー26"
を押したときに、温度センサ9が所定温度t1(38℃)以
上を検出すると発生し、E:02は温度センサ9が所定温度
2(-20℃)以下を検出したとき発生する。E:03は温度セ
ンサ9の測定時間が所定以下の時発生し、E:04は温度セ
ンサ9が危険温度t3(196℃)を検出したときに発生す
る。E:05は1次発酵,2次発酵及び成形発酵の工程で、
工程残り時間10分以下より所定温度t4(20℃)以下を検
出したときに発生する。E:06及びE:07は温度検出手段2
0において異常が発生したときに発生し、E:08はタイマ
ー,練り,発酵工程中に温度センサ9が異常温度t5(60
℃)を検出したときに発生する。
【0020】尚、上記内容のほかに工程中に検出されて
も動作は中断されず、保温工程終了後にエラー内容を点
灯表示するワーニング動作を有している。これは上記し
たエラー内容に比べると軽微なエラーであり、1次発酵
工程終了時に温度センサ9で所定温度TH(44℃)以上を
検出したとき発生する生地温高温ワーニング(表示は
“H:00”)と、練り工程終了時に温度センサ9が所定温
度TL(10℃)以下を検出したとき発生する生地温低温ワ
ーニング(表示は“L:00”)を備えている。
【0021】図4は上記各工程のうちヒータ制御を伴う
工程、すなわち1次発酵,2次発酵,成形発酵及び焼き
工程における制御動作を示すフローチャートである。工
程開始に伴い、まず加熱制御する規定温度Taをメモリ
18からロードし(1)、更に温度センサ9から温度検出
手段20を介して信号をモニターし、パン焼型の温度T
を検出する(2)。この時、検出したパン焼型温度Tがエ
ラーとなる異常温度Tbにあるか否かを判断し(3)、エ
ラーが検出されると表示部23にて所定のエラー表示を
し(4)動作終了となる(5)。エラーでないと判断した場
合は、続いてワーニング動作になる温度Tcにあるか否
かを判断して(6)、ワーニングが検出されるとワーニン
グの内容を記憶する(7)。
【0022】次に、規定温度Taとパン焼型温度Tとを
比較し(8)、Ta<Tの関係にあるときはヒータ通電な
しでステップ(2)に戻る。続いて規定温度Taとパン焼
型温度Tとの温度差ΔTを算出し(9)、その温度差ΔT
の値に応じたヒータの通電データをメモリ18から抽出
する(10)。通電データは、ヒータに通電する時間Hon
と通電しない時間Hoffがかかれたデータで、これに基
づいてまずヒータをHonの間ONし(11)、Hoffの間
OFFする(12)。この後、実行中の工程の経過時間を
検知し(13)、所要時間が経過すればこの工程が終了
し、経過していなければステップ(2)より上記動作を繰
り返す。
【0023】尚、上記制御に係る各データは、次のよう
に対応している。つまり、Taは前記したT1〜T5、Tb
はt1〜t5、TcはTH及びTLにそれぞれ対応してい
る。また、温度差ΔTによるヒータ通電時間Hon及び非
通電時間Hoffのデータは予め試験的に理想値を設定し
て、メモリ18内に記録されているもので、図7にその
一例を示す。
【0024】
【表3】
【0025】これは1次発酵工程におけるデータで、非
通電時間Hoffは一定の60秒とし通電時間Honのみを可
変させている。これは、通電時間を一定として非通電時
間を可変させたり、両者の和を一定として時間比を可変
させるなどしても良い。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され、内底部
に混練翼を有するパン焼型と、該焼型が挿脱され内壁面
に沿ってヒータが取着される焼成ケースと、前記焼型内
の温度を検出する温度検出手段と、前記混練翼を回転駆
動するモータとを備え、パン焼型内に投入されたパン材
料を混練,発酵,焼成してパンを作る製パン装置におい
て、作るパンの種類に合わせて複数の調理コースを有
し、該調理コースを選択する操作手段と、該操作手段で
選択されたコースに応じて所定の工程を行ない、各工程
において前記温度検出手段で検出したパン焼型の温度状
況により前記ヒータへの通電を制御する制御手段を設け
たので、複数設けた調理コースを選択するだけで、好み
のパンを作ることができ、バリエーションに富んだパン
作りが行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例である製パン装置の断面図であ
る。
【図2】同装置の機能ブロック図である。
【図3】同装置における基本シーケンスを示すタイムチ
ャートである。
【図4】同装置におけるヒータ制御動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 製パン装置本体 2 焼成ケース 4 パン焼型 5 混練翼 7 モータ 9 温度センサ 10 制御手段たる制御部 11 操作手段たる操作パネル 20 温度検出手段
フロントページの続き (72)発明者 依田 旭 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内 (72)発明者 伊中 千穂 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内 (72)発明者 池田 泰明 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内底部に混練翼を有するパン焼型と、該
    焼型が挿脱され内壁面に沿ってヒータが取着される焼成
    ケースと、前記焼型内の温度を検出する温度検出手段
    と、前記混練翼を回転駆動するモータとを備え、パン焼
    型内に投入されたパン材料を混練,発酵,焼成してパン
    を作る製パン装置において、 作るパンの種類に合わせて複数の調理コースを有し、該
    調理コースを選択する操作手段と、該操作手段で選択さ
    れたコースに応じて所定の工程を行ない、各工程におい
    て前記温度検出手段で検出したパン焼型の温度状況によ
    り前記ヒータへの通電を制御する制御手段を設けたこと
    を特徴とする製パン装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016505255A (ja) * 2012-12-17 2016-02-25 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 押し出し可能な食品を調製するための装置及び方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0282916A (ja) * 1988-09-20 1990-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 製パン機
JPH0284911A (ja) * 1988-09-21 1990-03-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 製パン機

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