JPH06180529A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH06180529A
JPH06180529A JP5222506A JP22250693A JPH06180529A JP H06180529 A JPH06180529 A JP H06180529A JP 5222506 A JP5222506 A JP 5222506A JP 22250693 A JP22250693 A JP 22250693A JP H06180529 A JPH06180529 A JP H06180529A
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JP
Japan
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toner
carrier
toner carrier
electrostatic latent
latent image
Prior art date
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Application number
JP5222506A
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English (en)
Inventor
Chiaki Tanuma
千秋 田沼
Mitsunaga Saitou
三長 斉藤
Yukihiro Osugi
之弘 大杉
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Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Tokyo Electric Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 画像濃度ムラや非画像部のカブリなどがな
く、かつトナー担持体による履歴現象が残るスリーブゴ
ーストも解消されて常に高品位の画像を得ることが可能
な一成分系現像装置を提供する。 【構成】 一成分トナーを搬送する第1のトナー担持体
14と、第1の規制部材14aと、第1のトナー担持体
14に相対的に近接または接触し一成分トナーを第1の
トナー担持体面に移行させる第2のトナー担持体15
と、第2の規制部材15aとを具備してなり、静電潜像
保持体10に対向配置されて静電潜像を一成分トナーに
よって可視像化する現像装置であって、第1のトナー担
持体または第2のトナー担持体が前記静電潜像保持体に
相対的に近接または接触して、第1のトナー担持体の表
面に担持される一成分トナー、および第2のトナー担持
体の表面に担持される一成分トナーを第1のトナー担持
体面に移行させた後に第2のトナー担持体面に残留した
一成分トナーのいずれか一方によって静電潜像を可視像
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真装置や静電記録
装置において、静電潜像を可視像化する現像装置に係
り、さらに詳しくは一成分トナーによって、常に高品位
の画像を得ることが可能な現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一成分系現像剤(トナー)を用いる静電
潜像の現像方法の一つとして、加圧現像法(Impression
Development)が知られている。この現像方法は、静電
潜像保持体とトナー担持体とを実質的に零の相対表面速
度で接触させることを骨子としている(米国特許第 3,1
52,012号明細書、米国特許第 3,731,148号明細書、特開
昭47-13088号公報、特開昭47-13089号公報)。そして、
この現像方法によれば、磁性材料が不要となるため、装
置の簡素化および小形化が可能であるとともに、トナー
のカラー化も容易であるなど多くの利点を有している。
【0003】以上の現像方法に用いられる電子写真記録
装置としては、静電潜像を形成し保持する静電潜像保持
体(例えば感光体ドラム)、この静電潜像保持体面を帯
電する帯電手段、この帯電手段により一様に帯電した静
電潜像保持体面を画像情報信号に基づいて露光して静電
潜像を形成する静電潜像形成手段、この静電潜像形成手
段により形成した静電潜像保持体面の静電潜像を現像剤
(トナー)により可視像化する現像装置、この現像装置
により静電潜像保持体面に形成した可視トナー像を記録
媒体に転写する転写手段、この転写手段により記録媒体
面に転写されたトナー像を、記録媒体に圧力および熱融
着により固定する定着手段などで構成されている。
【0004】ところで、上記加圧現像法においては、表
面にトナーを担持したトナー担持体を静電潜像保持体に
押圧もしくは接触させて現像を行うため、このトナー担
持体として、弾性および導電性を有するローラを用いる
必要がある。特に、静電潜像保持体が剛体であるとき
は、その損傷を避けるため、トナー担持体を弾性体で構
成することが必須の条件となる。また、現像電極効果や
バイアス効果を得るためには、トナー担持体表面もしく
は表面近傍に導電層を設け、必要に応じてバイアス電圧
を印加することが望まれている。さらに、トナーに対す
る電荷の付与は、トナー担持体とこのトナー担持体の表
面にトナー薄層を形成するための規制部材(規制ブレー
ド)との摩擦帯電によりなされるため、前記トナー担持
体面に規制部材を圧接させて、一定のニップ幅を確保す
ることが必要となる。なお、この場合、トナーに十分な
電荷の付与を行うために、規制部材などをその電荷の極
性に合わせた摩擦帯電系列の材質としておくことが好ま
しい。特に、レーザプリンタやデジタルPPCなどの、
感光体(静電潜像保持体)面に負帯電を行い、同極性に
帯電したトナーで現像を行う反転現像方式では、トナー
に負の電荷を付与するため、正に帯電し易いシリコーン
ゴムなどのトナー担持体や規制部材を用いることが多
い。
【0005】図1は従来の現像装置の要部につき概略構
成を示す断面図で、2がトナー担持体、たとえば半導電
性のローラ本体の周面に弾性体層を形成して成るもので
あり、規制部材3によって、前記トナー担持体2表面に
帯電したトナー薄層が形成される。なお、図1におい
て、4はトナー5をトナー担持体2面に供給する供給部
材、6はトナー5など収容するトナーホッパー、7はト
ナー攪拌部材、8はトナー回収部材、9は規制部材3を
弾性的に押圧保持する規制部材保持機構、1はこのよう
な現像装置が対向配置されている静電潜像保持体であ
る。
【0006】そして、この現像装置を使用した画像形成
プロセスでは、先ず、静電潜像保持体1の表面をコロナ
帯電器(図示せず)のような帯電手段により一様に帯電
し、レーザ光など(図示せず)のような静電潜像形成手
段によって画像情報に対応した静電潜像を形成する。次
いで、現像領域にて、トナー担持体2周面に形成・担持
されているトナー薄層を、前記静電潜像保持体1面に密
着させ、トナーの可視像を形成する。その後、前記静電
潜像保持体1面に形成されたトナーの可視像を、コロト
コロン帯電器などの転写手段(図示せず)によって記録
媒体面に転写し、定着手段(図示せず)により記録媒体
面に固定することにより所要の画像が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年のDTP市
場の発展に伴い、その市場要求はキャラクタのみの印字
から、グラフィックを含む画像形成へと移行しており、
グレースケールの再現性が重要視されている。そして、
前記一成分トナーによる現像方法の場合、グレースケー
ルの再現性が問題になる。この一成分トナーによる現像
のグレースケールの再現性を阻害する要因としては、ト
ナー担持体としての現像ローラによる履歴現象が残るス
リーブゴーストが挙げられている。つまり、ベタ画像を
印字した後、グレースケールゾーンを印字するような画
像を形成した場合、先に印字したベタ画像に対応した画
像がグレースケール部で印字濃度差となって現れ、現像
ローラの周長を周期とした画像になる。そして、この現
像ローラの周長を周期として現れる印字濃度ムラは、グ
レースケール部で特に目立ち、画像の再現性を著しく低
下させる要因と成っている。このような観点からして、
再現性よく高品位の画像を得るためには、前記スリーブ
ゴーストの解消・消去が前提条件となるが、現状では十
分な対応策が立てられていない。
【0008】また、グラフィックを含む画像形成の場合
には、グラフィックの混在した画像の忠実な形成が要求
される。つまり、キャラクタの印字においては、十分な
画像濃度が必要であることから、ある程度の大きさを持
ったトナー粒子が積層されていることが必要となる。一
方、グラフィック部分では、微小なラインを忠実に再現
することなどが要求され、粒子径の大きなトナーを用い
た場合には、線同士が重なってしまうことから、ここで
は、小粒径トナーによる高精細な画像記録が要求され
る。これらの要求を満たす方向として、小粒径トナーを
用いた高解像度化現像技術が開発されつつある。即ち従
来の300ドット/インチから、600ドット/インチ
への高解像度化が進んでおり、これに伴って、トナーの
粒子径も、10μから8μ、7μなどの小粒径トナーが
開発されている。
【0009】しかしながら、このような高解像度化にと
もなって幾つかの問題が発生している。代表的なものと
しては、小粒径トナーの製造に係わる問題がある。例え
ばトナーの代表的な製造方法として、粉砕分級法があ
り、この方法では、トナー原料を混合混練した樹脂塊を
機械的に粉砕して、要求される粒子径のトナー粒子をふ
るいわける作業を行っているが、現在の機械的な粉砕方
法では、7μ、8μの粒子を得るためには、収集効率が
極端に低下してしまう。即ち、現在の代表的な粉砕装置
により粉砕されたトナー粒子は、10μ以上の大きな粒
子を除去することにより、必要とされる小さな粒子径の
ものが極端に少なくなるために、効率が悪くなり、結果
として、トナーの製造コストが大幅に上がってしまう問
題がある。
【0010】本発明は上記事情に対処してなされたもの
で、第一に画像濃度ムラや非画像部のカブリなどがな
く、かつ現像ローラによる履歴現象が残るスリーブゴー
ストも解消されて常に高品位の画像を得ることが可能な
現像装置の提供を目的とする。さらに、従来の製造方法
によって得られたトナーを用いて、高濃度で切れの良い
キャラクタ印字と高解像度のグラフィック画像の両方の
画像形成を効率良く行うことが可能な現像装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る現像装置
は、表面に一成分トナーを担持しながら、この一成分ト
ナーを搬送する第1のトナー担持体と、この第1のトナ
ー担持体に当接される第1の規制部材と、表面に一成分
トナーを担持しながら前記第1のトナー担持体に相対的
に近接または接触し一成分トナーを第1のトナー担持体
面に移行させる第2のトナー担持体と、この第2のトナ
ー担持体に当接される第2の規制部材とを具備してな
り、静電潜像保持体に対向配置されて静電潜像保持体表
面に形成された静電潜像を前記一成分トナーによって可
視像化する現像装置であって、前記第1のトナー担持体
と第2のトナー担持体とは互いに逆方向に回転し、かつ
前記第1のトナー担持体が前記静電潜像保持体に相対的
に近接または接触して、第1のトナー担持体の表面に担
持される一成分トナーによって前記静電潜像を可視像化
することを特徴とする現像装置である。
【0012】さらに、本発明に係る現像装置は、表面に
一成分トナーを担持しながら、この一成分トナーを搬送
する第1のトナー担持体と、この第1のトナー担持体に
当接される第1の規制部材と、表面に一成分トナーを担
持しながら前記第1のトナー担持体に相対的に近接また
は接触し一成分トナーを第1のトナー担持体面に移行さ
せる第2のトナー担持体と、この第2のトナー担持体に
当接される第2の規制部材とを具備してなり、静電潜像
保持体に対向配置されて静電潜像保持体表面に形成され
た静電潜像を前記一成分トナーによって可視像化する現
像装置であって、 前記第1のトナー担持体と第2のト
ナー担持体とは互いに逆方向に回転し、かつ前記第2の
トナー担持体が前記静電潜像保持体に相対的に近接また
は接触して、第2のトナー担持体の表面に担持される一
成分トナーを第1のトナー担持体面に移行させた後に第
2のトナー担持体面に残留した一成分トナーによって前
記静電潜像を可視像化することを特徴とする現像装置で
ある。
【0013】さらにもう一つの本発明に係る現像装置
は、表面に一成分トナーを担持しながら、この一成分ト
ナーを搬送する第1のトナー担持体と、この第1のトナ
ー担持体に当接される第1の規制部材と、表面に一成分
トナーを担持しながら前記第1のトナー担持体に相対的
に近接または接触し一成分トナーを第1のトナー担持体
面に移行させる第2のトナー担持体と、この第2のトナ
ー担持体に当接される第2の規制部材とを具備してな
り、静電潜像保持体に対向配置されて静電潜像保持体表
面に形成された静電潜像を前記一成分トナーによって可
視像化する現像装置であって、前記第1のトナー担持体
または第2のトナー担持体が前記静電潜像保持体に相対
的に近接または接触して、第1のトナー担持体の表面に
担持される一成分トナー、および第2のトナー担持体の
表面に担持される一成分トナーを第1のトナー担持体面
に移行させた後に第2のトナー担持体面に残留した一成
分トナーのいずれか一方によって前記静電潜像を可視像
化することを特徴とする。
【0014】すなわち、本発明に係る現像装置は第一
に、トナー担持体を少なくとも2段的に形成、配置し、
第2のトナー担持体側では主にトナーを帯電する機能
を、第1のトナー担持体側では主にトナー層厚を制御す
る機能をそれぞれ分担させたことを骨子とする。
【0015】さらに、本発明に係る現像装置は第二に、
複数のトナー担持体を有し、前記複数のトナー担持体を
選択的に切り替えて静電潜像保持体上の静電潜像を可視
像化することを骨子としている。したがって、前記現像
装置においては、それぞれのトナー担持体は、トナー担
持体面上のトナー薄層が、前記静電潜像担持体と接触あ
るいは近接して静電潜像に付着可能なように配置されて
いる。これらのトナー担持体への一成分トナーの供給お
よびトナーの帯電は従来から用いられていた供給部材な
どにより行われ、この供給部材は現像装置を構成する複
数のトナー担持体の一つに接触または近接して配置され
ている。さらに、トナー担持体の間および供給部材との
間に電界を発生させるための手段が設けられている。
【0016】
【作用】上記本発明に係る現像装置によれば、第一に、
トナー担持体を少なくとも2段的に形成・配置し、一方
のトナー担持体では主にトナーを帯電する機能を、他方
のトナー担持体では主にトナー層厚を制御する機能をそ
れぞれ分担・付与した構成としている。すなわち、再現
性よく高品位の画像を得る上で、その阻害要因を成して
いるスリーブゴーストの解消・消去などについて本発明
者らが鋭意検討を重ねた結果、トナー担持体を少なくと
も2段的に形成・配置してこのような機能分けを行った
場合、静電潜像を可視像化する一成分トナーは十分に帯
電がなされ、かつ供給するトナー量(トナー層厚)の制
御も極めて容易になるという知見を得た。加えて、従来
方式の場合、トナー担持体面上の一成分トナーの粒度分
布がブロードで小粒径トナーが残存するため、現像後に
おけるトナー担持体面のトナー残留量が比較的多く、画
像不良発生の一要因を成していたのに対して、本発明方
式の場合は、第2のトナー担持体面上で所要の帯電を成
された一成分トナーが、第1のトナー担持体に移行する
際、粒度分布がシャープに制御される。このため静電潜
像保持体面と近接または接触している第1のトナー担持
体面に現像後に残留するトナー量が大幅に低減する。こ
うした理由によって、画像濃度ムラやカブリなどの画像
不良、および劣化を生じない安定した高品位の画像が得
られるものと考えられる。
【0017】トナー担持体を2段に形成して配置した場
合の各トナー担持体面上に存在するトナー粒子の粒度分
布は代表的な実験結果では、以下のようになる。
【0018】図2は、第2のトナー担持体面上のトナー
の粒度分布を測定した結果であり、図3は、同様に、第
1のトナー担持体面上のトナー粒度分布を測定した結果
である。図2で、ライン(a)は、第1のトナー担持体
面に一成分トナーが移行する前の第2のトナー担持体面
のトナー粒度分布であり、ライン(b)は、第2のトナ
ー担持体面から第1のトナー担持体面に移行したトナー
粒度分布であり、ライン(c)は、第1のトナー担持体
面に一成分トナーが移行した後に、第2のトナー担持体
面に残留する残留トナー粒度分布を示す。さらに図3
で、ライン(a)は、静電潜像保持体面の静電潜像に一
成分トナーが付着する前の第1のトナー担持体面のトナ
ー粒度分布であり、ライン(b)は、第1のトナー担持
体面から静電潜像保持体面に付着したトナー粒度分布で
あり、ライン(c)は、静電潜像保持体面に一成分トナ
ーが付着した後に、第1のトナー担持体面に残留する残
留トナー粒度分布を示す。図から明らかなように、第2
のトナー担持体の表面に担持される一成分トナーは、第
1のトナー担持体面への移行の後に小粒径のトナー粒子
が第2のトナー担持体面上に残留することが分かる。一
方、第1のトナー担持体表面に担持されるトナーにおい
ては、第2のトナー担持体から移行する際に、小粒径の
トナー粒子は除去されており、感光体ドラム(静電潜像
保持体)面に付着されるトナーの粒度分布は、第1のト
ナー担持体面上のものとほぼ一致する。このように、ト
ナー担持体を2段に構成することにより、粒度分布の広
い一成分トナーを用いた場合でも、感光体ドラム上の静
電潜像を現像するトナー粒子径が比較的均一な現像を行
うことができる。
【0019】さらに本発明では上述したような機能の分
離により、トナー担持体および規制部材については、ト
ナーに所要の電荷を付与するのに適する、あるいはトナ
ー層厚を一定に制御し易い材質や構成をそれぞれ選択で
きる。つまり、より好ましい(最適な)現像条件の選択
・設定が可能であるため、画像濃度ムラやカブリなどの
画像不良、画像劣化を生じない安定した高品位の画像を
常に得ることが容易になる。
【0020】また本発明に係る現像装置によれば、第二
に、現像装置が複数のトナー担持体を有しているので、
従来用いられている広い粒子径分布を有する比較的安価
なトナーを用いても、前記図2および図3で説明したよ
うに、比較的小粒径のトナー薄層を形成するトナー担持
体と、逆に比較的大きい粒子径のトナー薄層を形成する
トナー担持体とを静電潜像保持体に対して切り替えて、
目的の画像に適した粒子径のトナーを用いて静電潜像保
持体上の静電潜像を可視像化することができる。したが
って、粒子径分布幅の小さい高価なトナーを使用するこ
となく高解像度の画像を形成することができる。
【0021】
【実施例】
実施例1 以下図4〜図6を参照して本発明の第一の実施態様を説
明する。
【0022】図4は本発明に係る現像装置を組み込んだ
画像形成装置の構成例の要部を断面的に示したもので、
10は静電潜像保持体(たとえば有機感光体ドラム)、
11は前記静電潜像保持体10の表面を帯電する帯電器
(たとえばスコロトロン帯電器)、12は所要の画像情報
に対応して前記静電潜像保持体10面に静電潜像を形成
する露光手段(たとえばレーザ光源)である。
【0023】本発明に係る現像装置13は、表面に一成
分トナーを担持しながら、前記静電潜像保持体10面の
静電潜像に一成分トナーを相対的に近接または接触させ
て可視像化する第1のトナー担持体14と、この第1の
トナー担持体14に当接して表面に担持するトナー薄層
の厚さを主に制御する第1の規制部材(第1の規制ブレ
ード14a)と、前記第1のトナー担持体14に相対的
に近接または接触して表面に担持された一成分トナー
を、第1のトナー担持体14面に移行させる第2のトナ
ー担持体15と、この第2のトナー担持体15に当接し
て表面に担持する一成分トナーの帯電を主に制御する第
2の規制部材(第2の規制ブレード15a)と、前記一
成分トナーを収容するトナーホッパ16と、第2のトナ
ー担持体15面にトナーを供給する供給部材としてのト
ナー供給ローラ17と、前記第1のトナー担持体14お
よび第2のトナー担持体15にそれぞれ所要の電位を与
える電源18、19などで構成されている。
【0024】さらに、前記現像装置13により静電潜像
保持体10面に形成された可視像(トナー像)を搬送手
段(図示せず)で搬送されて来る記録媒体21に転写す
る転写手段(たとえば転写ローラ)22、転写されたト
ナー像を記録媒体21面に定着する定着手段(たとえば
加熱ローラ)23、転写後、静電潜像保持体10面に付
着しているトナーを回収する転写残りトナー回収手段2
4などから構成されている。
【0025】ここで、上記第1のトナー担持体14およ
び第2のトナー担持体15などは、上述したような機能
分けを行うために、それぞれ次のような構成を採ってい
る。すなわち、第2のトナー担持体15においては、ト
ナーを均一に帯電し、しかも、所定の帯電が行われなか
ったり、最終的な現像領域で、悪影響を与える可能性の
あるトナーは、できるだけ除去し、帯電量の均一なトナ
ーだけを第1のトナー担持体14に移行させる必要があ
る。前記したように、第1のトナー担持体14上に小粒
径トナーが存在すると、現像メモリ発生の一要因を成す
ことが確認されており、この理由はベタ画像を現像した
際に、第1のトナー担持体14表面に付着力の大きな小
粒径トナーが残留し、この上に次のトナー薄層を形成す
ると、付着している小粒径トナーの影響によりトナーが
十分に帯電されないためと考えられる。したがって、第
2のトナー担持体15から、第1のトナー担持体14へ
一成分トナーを移行させるときに、小粒径トナーが移行
されない条件で第1のトナー担持体14へ一成分トナー
を移行させれば、現像メモリを大幅に軽減できることに
なる。
【0026】このためには、第1に電源18、19によ
り第1のトナー担持体14および第2のトナー担持体1
5の表面電位を最適条件に設定する。具体的には、第2
のトナー担持体15に対して、第1のトナー担持体14
の表面電位を高めに設定することで対応するのが好まし
い。ただし、トナー中に所望の帯電量とは逆極性に帯電
した粒子が混入している場合、このような粒子の第1の
トナー担持体14への移行を防止するため、第1のトナ
ー担持体14の表面電位を、第2のトナー担持体15の
表面電位に対して低めに設定することもできる。表面電
位の大きさについては、第1のトナー担持体14と第2
のトナー担持体15との接触幅、第1のトナー担持体1
4および第2のトナー担持体15の抵抗値などによって
決定される。
【0027】以上の条件に加え、第2のトナー担持体1
5および第2の規制ブレード15aの間において、トナ
ーを安定にかつ効率よく摩擦帯電させるためには、第2
のトナー担持体15および第2の規制ブレード15aの
表面の材質の選定が重要である。すなわち、トナーの摩
擦帯電は、トナー表面と接触する材料との仕事関数差で
決定されるため、第2のトナー担持体15および第2の
規制ブレード15aの表面には、トナー表面に析出して
いる顔料との仕事関数差の大きな材料を選択する必要が
ある。一方、第1のトナー担持体14においては、第2
のトナー担持体15から移行した一成分トナーを受容し
て表面の一成分トナーが十分に静電潜像に付着するか、
表面の一成分トナーが次に移行されてくる一成分トナー
と混合されて、ほぼ同じ帯電量になることが必要であ
る。このとき、第1のトナー担持体14表面に形成され
たトナー薄層の現像特性向上には、第1のトナー担持体
14と一成分トナーとのオーミックコンタクトが必要で
あり、第1のトナー担持体14の表面にはトナーとの仕
事関数差が小さい材料を選択する。
【0028】以上のような観点から、先ず、第2のトナ
ー担持体15および第2の規制ブレード15aは、トナ
ーに対して十分に所要の帯電を行い得る帯電系列の材質
が選ばれる。そして、このような第2のトナー担持体1
5としては、たとえば外径18mm程度のアルミ製ローラ
などの金属製ローラが挙げられ、またトナーの搬送性や
現像特性などに影響する周面の平滑性については、3μ
m Rz以下が望ましく、3μm Rzを超えると表面の凹
凸模様が画像に現れ易くなる。ここで、第2のトナー担
持体15の周面を、平滑度3μm Rz以下に設定するに
は、たとえばサンドブラスト法による粗面化処理で容易
に達成し得る。一方、第2のトナー規制ブレード15a
は、たとえばステンレス、ベリリウム鋼もしくはリン青
銅などの薄板の先端部に、たとえばシリコーンゴムやウ
レタンゴムなどのJIS−A規格硬度30〜80度のゴ
ム弾性体、あるいは樹脂体表面にトナーとは逆の帯電性
を有する層を被覆形成したチップを、たとえば接着法,
挟着法,嵌合法などによって装着して構成されている。
具体的には、トナーを負に帯電させ、反転現像を行う場
合、厚さ0.1〜2mmのステンレス板の先端部に、JI
S−A規格硬度70度の正帯電性シリコーンゴムチップ
を装着することで第2の規制ブレード15aを構成し得
る。
【0029】次に、第1のトナー担持体14は、表面に
均一なトナー薄層を形成することが重要であり、前記第
2のトナー担持体15および静電潜像保持体10との関
連が十分に考慮される。たとえば、第1のトナー担持体
14の表面速度は、静電潜像保持体10の表面速度の
1.1〜4倍とすることが好ましく、また第2のトナー
担持体15の表面速度は、第1のトナー担持体14の表
面速度の1.1〜4倍に設定するのが望ましい。この理
由は、第1のトナー担持体14および第2のトナー担持
体15の各表面速度が遅すぎると、現像に当たって静電
潜像に十分な量の一成分トナーを付着させることが困難
となり、逆に表面速度が速すぎると、第1のトナー担持
体14および第2のトナー担持体15を回転させる駆動
源の負担が増大する恐れがある。なお、前記第1のトナ
ー担持体14および第2のトナー担持体15は、その直
径を同等に選択設定することが好ましい。
【0030】そして、一般的には、第1のトナー担持体
14は導電性ゴムローラから成り、図5に一部を切欠き
斜視的に示すごとく、金属シャフト14c、金属シャフ
ト14c周面を被覆する弾性体層14dおよび弾性体層
14d周面を被覆する表面導電層14eで構成されてお
り、ここで弾性体層14dと表面導電層14eとの2層
構造の代わりに、弾性体層14dを導電性にして1層構
成としてもよい。なお、第1のトナー担持体14は、第
2のトナー担持体15と十分な接触圧を得るために、J
IS−A規格によるゴム硬度50度以下が望ましく、ま
た表面に担持した一成分トナーの固着を防止するため
に、表面の平滑性も要求される。さらに、前記第1のト
ナー担持体14は、一般的には第1の規制ブレード14
a、静電潜像保持体10、および第2のトナー担持体1
5などに圧接する形を採っているため、梱包状態や長時
間放置による弾性体層14dの永久歪み(%)(JIS
K6301による)も問題になる。つまり、前記永久
歪みが10%を超えると、画像に第1のトナー担持体1
4周期の画像ムラが生じ易いので、10%以下好ましく
は5%以下の材質にて弾性体層14dを構成しておくの
が望ましい。
【0031】また前記弾性体層14dを構成する弾性体
のゴム硬度と永久歪みとの関係は、一般にゴム硬度が大
きい程、永久歪みが小さくなるという傾向があり、この
弾性体層14dについて望まれる特性を満たし得る弾性
体としては、たとえば導電性ウレタンゴム、導電性EP
DMゴム、シリコーンゴムなどが挙げられる。本実施例
で用いた導電性ウレタンゴムの場合は、JIS K 6
301のA型硬度計で30度の硬度を有し、弾性体層1
4dの外径は18mmとした。また、導電性ウレタンゴム
の電気抵抗値は、この導電性ウレタンゴムから成る弾性
体層14dが、金属シャフト14cの周面に形成された
弾性体ローラを直径60mmのステンレス製ローラと接触
幅2mmになるごとく平行に配置し、両ローラの金属シャ
フト間に100Vの電位差を付けたときに観測される電
流を測定することにより算出した結果、3.4×103
Ω・cmであった。さらに、永久歪み(JIS K630
1による)も3.8%であった。
【0032】一方、第1のトナー担持体(導電性ゴムロ
ーラ)14の表面導電層14eは、直接トナーや静電潜
像保持体10面に接触するため、可塑剤,加硫剤,プロ
セスオイルなどの浸みだしにより、トナーや静電潜像保
持体10面を汚損しないことが要求される。表面導電層
14eの周面の平滑性については、3μm Rz以下が望
ましく、3μm Rzを超えると表面の凹凸模様が画像に
現れ易くなる。ここで、表面導電層14eの周面を平滑
度3μm Rz以下に設定するには、下地を成す弾性体層
14d周面に、やや厚めに表面導電体層14eを形成
し、たとえばサンドブラスト法などにより所定の外径お
よび表面粗さに仕上げることで容易に達成し得る。また
このような後加工によらず所定の表面粗さに仕上げる手
段としては、前記金属シャフト14c周面に下地を成す
弾性体層14dを被覆形成した後、その弾性体層14d
周面に、適度の粘度に調製した塗料を、たとえばスプレ
ー塗布法、ディッピング塗布法、ナイフエッジ塗布法な
どで塗布する方法が挙げられる。この場合の塗料の粘度
は、スプレー塗布法<ディッピング塗布法≦ナイフエッ
ジ塗布法となり、表面の平滑度を3μm Rz以下に制御
するには、弾性体層14dの周面に塗布された塗料の厚
さをT(μm)、弾性体層14d周面の粗さをS(μm
Rz)としたとき、スプレー塗布法においては、T≧1
0×S、ディッピング塗布法およびナイフエッジ塗布法
においては、T≧5×Sを満足すれば可能である。
【0033】具体的には、たとえば導電性カーボン微粒
子を分散させて調製した抵抗値が、103 Ω・cmの導電
性ポリウレタン樹脂系塗料の原液に、メチルエチルケト
ン(MEK)とテトラヒドロフラン(THF)とを1:
1の割合で混合した希釈液を等量加え塗布液を調製し
た。なお、前記希釈液には、塗布液を使用するトナーと
は逆の極性に帯電させるため、アクリル樹脂系帯電制御
剤を導電性ポリウレタン樹脂系塗料の原液に対して3%
相当分、予め添加配合しておいた。この添加配合により
上記塗布液は+603nCの帯電量を呈した。
【0034】次に、前記希釈液を加え調製した塗布液を
十分攪拌した後、導電性ウレタンゴムから成り、かつ表
面を溶剤で洗浄した弾性体層14d周面に、ディッピン
グ法により塗布した。このディッピング法による塗布
は、引上げ速度を2.5mm/secとし、塗布後30分間空
気中で風乾してから120℃で20分間熱乾燥させて表
面導電層14eの層厚70〜80μm で、金属シャフト
14cと表面導電層14e間の抵抗値が103 Ω・cm、
ゴム硬度がJIS規格K6301のA型硬度計で35度
の硬度を有し、表面粗さが3μm Rzの第1のトナー担
持体(導電性ゴムローラ)14を作成した。
【0035】一方、第1の規制ブレード14aは、たと
えばシリコーンゴムやウレタンゴムなどのJIS−A規
格硬度30〜85度のゴム弾性体、あるいは樹脂体表面
にトナーとは逆の帯電性を有する層を被覆形成したチッ
プを、たとえば接着法,挟着法,嵌合法などによって固
定板、たとえば厚さ0.1〜2mm程度のステンレス板の
先端部に装着して構成されている。具体的には、トナー
を負に帯電させ、反転現像を行う場合、厚さ0.1〜2
mmのステンレス板の先端部に、JIS−A規格硬度70
度の正帯電性シリコーンゴムチップを装着することで、
第1の規制ブレード14aを構成し得る。
【0036】次に、前記構成の第1のトナー担持体1
4、第1の規制ブレード14a、第2のトナー担持体1
5および第2の規制ブレード15aを具備する現像装置
13が組み込まれた前記図4に示した画像形成装置で、
所要の画像形成を行ったところ、高品位の画像を常に得
ることができた。すなわち、ポリエステル樹脂92重量
部、カーボン粉末4重量部、低分子量ポリプロピレン2
重量部、含金染料 2重量部および外添剤シリカ0.5重
量部から成る体積平均粒径10μm の負帯電性一成分非
磁性トナーを用い、静電潜像保持体(有機感光体ドラ
ム)10の回転を表面速度50mm/secに設定し、帯電器
(コロナ帯電器)11による放電で静電潜像保持体10
を表面電位−500Vに帯電させた。その後、露光手段
(レーザ光源)12によって画像情報を記録して静電潜
像を形成する一方、前記第1のトナー担持体14の表面
速度を60mm/secとして、静電潜像保持体10の回転方
向と反対方向に回転させ、また第2のトナー担持体15
の表面速度を100mm/secとして、第1のトナー担持体
14と反対方向に回転させて、静電潜像の可視像化を行
った。なお、このとき第1のトナー担持体14には電源
18により−150Vを、また第2のトナー担持体15
には電源19により−200Vをそれぞれ印加し、第1
のトナー担持体14を静電潜像保持体10面に押し当
て、所要の反転現像を行った。
【0037】次いで、前記静電潜像保持体10面に形成
されたトナー像を、転写手段22における6KVの直流
コロナ放電で記録媒体21に転写した後、定着手段23
で熱定着(固定)した。この転写・定着後の画像は、ラ
イン画像が鮮明で且つベタ画像が均一な高濃度(マクベ
ス濃度計で1.4)のカブリのない画像であった。ま
た、グレースケール画像の印字においても、前段で行っ
たベタ印字画像の影響をほとんど受けることなく高品位
な画像であった。
【0038】なお、上記実施例では、第1のトナー担持
体14および第2のトナー担持体15がトナーホッパ1
6の一部を構成し、また第1の規制ブレード14aおよ
び第2の規制ブレード15aをトナーホッパー16に直
接装着した構成を例示したが、図6に他の要部構成例を
断面的に示すごとく、第1のトナー担持体14を一部露
出させ、第2のトナー担持体15をトナーホッパー16
内に装着配置する構成としてもよい。
【0039】
【実施例2】次に、図7、図8を参照して、本発明第二
の実施態様を説明する。図7は本発明に係る第二の現像
装置を組み込んだ画像形成装置の構成例の要部を断面的
に示したもので、図中30は静電潜像保持体(たとえば
有機感光体ドラム)、31は前記静電潜像保持体30の
表面を帯電する帯電器(たとえばスコロトロン帯電
器)、32は所要の画像情報に対応して前記静電潜像保
持体30面に静電潜像を形成する露光手段(たとえばレ
ーザ光源)である。
【0040】本発明に係る現像装置33は、表面に一成
分トナーを担持しながら、前記静電潜像保持体10面の静
電潜像に一成分トナーを相対的に近接または接触させて
可視像化する第1のトナー担持体34と、この第1のト
ナー担持体34に当接して表面に担持するトナー薄層の
厚さを主に制御する第1の規制ブレード34aと、前記
第1のトナー担持体34に相対的に近接または接触し
て,表面に担持された一成分トナーを、第1のトナー担
持体34面に移行させる第2のトナー担持体35と、こ
の前記第2のトナー担持体35に当接して表面に担持す
るトナーの帯電を主に制御する第2の規制ブレード35
aと、前記一成分トナーを収容するトナーホッパ36
と、第2のトナー担持体35面にトナーを供給するトナ
ー供給ローラ37と、前記第1のトナー担持体34、第
2のトナー担持体35およびトナー供給ローラ37にそ
れぞれ所要の電位を与える電源38、39、40などで
構成されている。また本実施例では、第2のトナー担持
体35が静電潜像保持体30に相対的に近接または接触
するように現像装置33を移動させるトナー担持体切り
替え手段(図示せず)が別設されている。
【0041】さらに、前記現像装置33により静電潜像
保持体30面に形成された可視像(トナー像)を搬送手段
(図示せず)で搬送されて来る記録媒体41に転写する
転写手段(たとえば転写ローラ)42、転写されたトナ
ー像を記録媒体41面に定着する定着手段(たとえば加
熱ローラ、図示せず)、転写後、静電潜像保持体30面
に付着しているトナーを回収する転写残りトナー回収手
段(図示せず)などから構成されている。
【0042】ここで、上記第1のトナー担持体34およ
び第2のトナー担持体35などは、上述したような機能
分けを行うために、それぞれ次のような構成を採ってい
る。即ち、第2のトナー担持体35においては、トナー
供給ローラ37との間でトナーを十分に帯電させると共
に、現像に十分な量のトナーを搬送できるように、材料
を帯電特性、表面形状などに留意して選択する。また、
トナー供給ローラ37には、トナーに十分な帯電を与え
るために、仕事関数や帯電序列などにおいて、トナーを
構成する材料との摩擦帯電量ができるだけ大きくなる材
料を選択する。さらに第1のトナー担持体34は、第2
のトナー担持体35と同様に、帯電性、搬送性を重視し
た材料選択を行うが、表面形状は第2のトナー担持体3
5と比較して平滑化されたものが望ましい。
【0043】第2のトナー担持体35と、第2のトナー
担持体35面上にトナーを供給するトナー供給ローラ3
7は、適当な接触圧力と接触面を維持して、互いに表面
が逆方向に移動するように回転し、摩擦などによりトナ
ーを帯電すると同時に、前記第2のトナー担持体35は
表面に一成分トナーを担持して搬送する。前記第2のト
ナー担持体35表面に担持搬送された一成分トナーは第
2の規制ブレード35aによって、さらに帯電、厚みの
制御が行われ、第1のトナー担持体34と接触する。こ
のとき比較的小粒径のトナーは、前記第2のトナー担持
体35の表面に付着し、比較的大きい粒径のトナーはト
ナー薄層の上部に存在するため、第2のトナー担持体3
5面と第1のトナー担持体34面間に適当な電界を印加
することで、小さな粒径のトナーは、第2のトナー担持
体35面上に付着したまま残留し、粒子径の揃った比較
的大きい粒径のトナーが第1のトナー担持体34面に移
行することになる。このとき、図7に示すように静電潜
像保持体30を第1のトナー担持体34と接触または近
接させると、静電潜像保持体30上の静電潜像は、前記
第1のトナー担持体34面上のトナーによって現像さ
れ、静電潜像が可視像化される。この場合、高い画像濃
度が要求される文字画像や、ベタ画像の形成に適した現
像特性となる。
【0044】一方、トナー担持体切り替え手段を用い
て、前記静電潜像保持体30を第2のトナー担持体35
と接触または近接させた場合には、第2のトナー担持体
35面の比較的小粒径のトナーによって静電潜像が現像
される。この場合は、複雑なグラフィック画像や細線を
多用した画像など高精細な画像の出現が必要とされる画
像に適している。
【0045】以上のように本実施例では、複数のトナー
担持体の表面に担持される一成分トナーの粒度分布が異
なることを活用し、静電潜像保持体30と現像装置33
との相対的な配置をかえて、前記静電潜像保持体30と
それぞれの目的に対応したトナー担持体とを近接または
接触させて、それぞれのトナーに適した画像の現像を行
うことができる。このときトナー担持体切り替え手段の
機構については、電子写真方式カラー複写機の現像装置
の移動機構など周知の技術を応用すればよい。さらに、
あらかじめ出力画像の内容に応じた処理を行い、記録媒
体を二度通過させてそれぞれの特性にあったトナー担持
体との組み合わせによる画像形成を行うことで、特別な
トナーを用いることなく、キャラクタ、グラフィックの
混在する画像を再生することもできる。
【0046】以下に具体的な構成例を示す。図7におい
て、第1のトナー担持体34および第2のトナー担持体
35は、いずれも、図5に示した実施例1の第1のトナ
ー担持体14と実質的に同じ構成の導電性ゴムローラか
らなる。即ち、静電潜像保持体30とトナー担持体また
はトナー担持体同士が十分な接触を行い接触幅を得るた
めには、ゴム硬度はJIS−A規格で50度以下が望ま
しく、また、表面に担持した一成分トナーの固着を防止
するために、表面の平滑性が必要である。そのため図8
に示されるように金属シャフト34c、35cの周囲に
弾性体層34d、35dと表面導電層34e、35eの
二層を被覆した構成とした。弾性体層34d、35dに
使用する材料としては、導電性でなくとも使用可能であ
るが、表面導電層34e、35eの剥離や傷が生じる場
合を考慮して導電性のものの方が望ましい。また、弾性
体層34d、35dは、それぞれ前記第1の規制ブレー
ド34aまたは第2の規制ブレード35a、前記静電潜
像保持体30および前記第1のトナー担持体34または
第2のトナー担持体35と圧接されるために、長時間圧
接した状態で放置したときに生じる永久歪が問題とな
る。即ち、弾性体層34d 、35dのJIS K 630
1に規定された圧縮永久歪が10%を越えると画像にト
ナー担持体の変形による周期的なムラが生じてしまうの
で、前記弾性体層34dおよび35dの圧縮永久歪が1
0%以下、好ましくは5%以下が望ましい。また上記ゴ
ム硬度と圧縮永久歪とは、一般にゴム硬度が大きいほど
圧縮永久歪は小さくなる傾向があるので、材料としては
両特性のバランスをとることが重要である。
【0047】以上、弾性体層34d、35dに要求され
る特性を満足するものとして、本実施例では、導電性ウ
レタンゴムを選択したが、他にも導電性EPDMゴムや
導電性シリコーンゴムなども要求される特性を満足して
おり、使用可能である。本実施例に使用した導電性ウレ
タンゴムからなる弾性体層34d、35dは、JISK
6301の規定によるA型硬度計で測定した硬度は約
30度で、前記弾性体層34d、35dの外径は約18
mmであった。また前記導電性ウレタンゴムの電気抵抗値
は、実施例1の第1のトナー担持体14の場合と同様にし
て測定した結果、3.2×103 Ω・cmであった。また
圧縮永久歪はJIS K 6301で示される方法で測
定したところ、3.7%であった。
【0048】一方、第1のトナー担持体34および第2
のトナー担持体35の表面導電層34e、35eは、直
接にトナーや静電潜像保持体30に接触するため、可塑
剤、加硫剤、プロセスオイル等のしみだしにより、トナ
ーや静電潜像保持体30を汚染しないものでなければな
らない。また表面の平滑性については、3μm Rz以下
が望ましい。それ以上になると表面の凹凸の模様が画像
に現れやすくなる。ここで、表面導電層34e、35e
の周面を平滑度3μm Rz以下に設定するには、実施例
1において述べられたのと同じ方法で行われる。すなわ
ち、下地を成す弾性体層34d、35d周面に、やや厚
めに表面導電層34e、35eを形成し、たとえばサン
ドブラスト法などにより所定の外径および表面粗さに仕
上げることで容易に達成し得る。またこのような後加工
によらず所定の表面粗さに仕上げる手段としては、実施
例1において述べたように、スプレー塗布法、ディッピ
ング塗布法、ナイフエッジ塗布法などで塗布する方法が
挙げられる。
【0049】本実施例では、表面導電層34e、35e
の形成には、実施例1の第1のトナー担持体14の表面
導電層14eの場合と同じ塗布液を用いて、デイッピン
グ法により行った。すなわち、導電性カーボン微粒子を
分散させて調整した抵抗値が約103 Ω・cmの導電性ポ
リウレタン樹脂系塗料の原液に、希釈液を等量加え、さ
らにアクリル樹脂系帯電制御剤を添加した塗布液を使用
し、導電性ウレタンゴムから成り、かつ表面を溶剤で洗
浄した弾性体層34d、35dの周面に、ディッピング
法により塗布した。このディッピング法による塗布は、
引上げ速度を2.5mm/secとし、塗布後約30分間空気
中で乾燥してから、100℃で20分間熱乾燥させて表
面導電層34e、35eの層厚が50〜60μm で、金
属シャフト34c、35cと表面導電層34d、35d
間の抵抗値が約103 Ω・cm、ゴム硬度がJIS K
6301のA型硬度計で35度の硬度を有し、表面粗さ
が3μm Rzのものを作成した。
【0050】一方、第1の規制ブレード34aおよび第
2の規制ブレード35aは、トナーの帯電極性に対して
逆極性となるような材料が望まれ、帯電序列などででき
るだけ大きい帯電量が得られる材料を選択する。負極性
に帯電する場合、シリコーンゴムやウレタンゴムなどの
JIS−A規格硬度30〜85度のゴム弾性体、または
樹脂材料が適している。本実施例では、シリコーンゴム
からなるブレードを固定部材と共に一体成形し規制ブレ
ードとした。またトナー回収部材(図示せず)には、ポ
リエステルフィルムを使用した。トナー供給ローラ17
は、金属シャフトに導電性スポンジを被覆した構成とし
た。
【0051】次に、前記トナー担持体、規制ブレードな
どを具備した、図7に要部構成を示す現像装置33を用
いて、下記条件で画像形成を行った。
【0052】トナーとしては、実施例1と同じくポリエ
ステル樹脂92重量部、カーボン粉末 4重量部、低分子
量ポリプロピレン2重量部、含金染料2重量部および外
添剤シリカ0.5重量部から成る体積平均粒径10μm
の負帯電性一成分非磁性トナーを用い、静電潜像保持体
(有機感光体ドラム)30の回転を表面速度50mm/sec
と設定し、コロナ放電で一様に表面電位−500Vに帯
電させた。その後、レーザ光によって画像情報を記録し
て静電潜像を形成した後、前記第1のトナー担持体34
の表面速度を60mm/secで回転させ、第2のトナー担持
体35は表面速度を100mm/secで回転させ、かつ、第
1のトナー担持体34には電源38により−200V
を、また第2のトナー担持体35には電源39により−
250Vの電圧をそれぞれ印加し、トナー切り替え手段
を用いて第2のトナー担持体35を静電潜像保持体30
面に圧接し、所要の反転現像を行った。次いで、前記静
電潜像保持体30面に形成されたトナー像を、1.5K
Vの直流電界で記録媒体41に転写した後、熱定着した。
この転写・定着後の画像は、高画素密度のライン画像で
も鮮明な、カブリのない画像であった。さらに、トナー
担持体切り替え手段を用いて第1のトナー担持体34を
前記静電潜像保持体30面に圧接し、所要の反転現像を
行った。この場合にも、第1のトナー担持体34および
第2のトナー担持体35の表面速度、印加電圧などは、
前記第2のトナー担持体35を静電潜像保持体30面に圧
接した場合と同一条件とした。次いで、この静電潜像保
持体30面に形成されたトナー像を、1.5KVの直流
電界で記録媒体41に転写した後、熱定着した。この転
写後の画像は、ベタ画像や文字画像で良好な特性を示
し、画像濃度はマクベス濃度計で、1.4以上であっ
た。なおここでは、第1のトナー担持体34と第2のト
ナー担持体35は図7に示されるように逆方向に回転さ
せているので、トナー担持体を静電潜像保持体30に対
して切り替える際にトナー担持体の回転方向を反転させ
た。ただし、本発明ではトナー担持体切り替え時にその
回転方向の反転が不要となるように、複数のトナー担持
体を同一方向に回転させて装置構成の簡素化を図ること
もできる。
【0053】
【実施例3】図9は、本発明の第三の実施態様に係る現
像装置を組み込んだ他の画像形成装置の構成例の要部を
断面的に示したものである。50は静電潜像保持体(例
えば有機感光体ドラム)、51は前記静電潜像保持体5
0の表面を帯電する帯電器(例えばスコロトロン帯電
器)、52は所要の画像情報を前記静電潜像保持体50
の表面に静電潜像として形成する露光手段(例えばレー
ザ光源)である。53は本発明に係る現像装置で、表面
に一成分トナーを担持しながら、前記静電潜像保持体5
0の表面の静電潜像に一成分トナーを相対的に近接また
は接触させて可視像化する第2のトナー担持体55と、
この第2のトナー担持体55に当接して表面に担持する
一成分トナーの帯電を制御するとともにトナー層厚をも
制御する第2の規制ブレード55aと、第2のトナー担
持体55に相対的に近接または接触して、表面に担持さ
れた一成分トナーを受容する第1のトナー担持体54と、
前記第1のトナー担持体54に当接して表面に担持する
トナーを剥離回収するトナー回収手段としての第1の規
制ブレード54cと、前記一成分トナーを収容するトナ
ーホッパー56と、第2のトナー担持体55面上にトナ
ーを供給するトナー供給ローラ57と、前記第1のトナ
ー担持体54、第2のトナー担持体55および前記トナ
ー供給ローラ57にそれぞれ所要の電位を与える電源5
8、59、60から構成されている。
【0054】さらに、前記現像装置53により静電潜像
保持体50面上に形成された可視像(トナー像)を搬送
手段(図示せず)により搬送されて来る記録媒体61に
転写する転写手段(たとえば転写ローラ)62、転写さ
れたトナー像を記録媒体61面に定着する定着手段(た
とえば加熱ローラ、図示せず)、前記転写後、静電潜像
保持体50面上に付着しているトナーを回収する転写残
りトナー回収手段(図示せず)などから構成される。
【0055】ここで上記の第1のトナー担持体54およ
び前記第2のトナー担持体55は、前述したような機能
分離を行うために、それぞれ次のような構成を採ってい
る。即ち、第2のトナー担持体55は、トナー供給ロー
ラ57との間でトナーを十分に帯電させると同時に、現
像に十分な量の一成分トナーを搬送できるように、材料
を帯電特性、表面形状などに留意して選択する。また、
トナー供給ローラ57には、トナーにより十分な帯電を
与えるために、仕事関数や、帯電序列などにおいて、ト
ナーを構成する材料との摩擦帯電量ができるだけが大き
くなる材料を選択する。さらに第1のトナー担持体54
においては、第2のトナー担持体55と同様に、帯電
性、搬送性を重視した材料選択を行うが、第2のトナー
担持体55に比較して表面が平滑化されたものの方が望
ましい。
【0056】第2のトナー担持体55と、前記第2のト
ナー担持体55面上にトナーを供給するトナー供給ロー
ラ57は、適当な接触圧力と接触面を維持して、互いに
接触面が逆方向に移動するように回転し、摩擦などによ
りトナーを帯電すると同時に、前記第2のトナー担持体
55は表面に一成分トナーを担持して搬送する。前記第
2のトナー担持体55の表面に担持搬送された一成分ト
ナーは、次に、第2の規制ブレード55aによりさらに
帯電、厚みの制御が行われ、第1のトナー担持体54と
接触する。このとき比較的小粒径のトナーは、前記第2
のトナー担持体55の表面に付着し、比較的大きな粒径
のトナーはトナー薄層の上部に存在するため、第2のト
ナー担持体55面と第1のトナー担持体54面間に適当
な電界を印加することで、小さな粒径のトナーは第2の
トナー担持体55面に付着したまま残留し、比較的大き
い粒径のトナーが第1のトナー担持体54面に移行する
ことになる。ここで、第1のトナー担持体54面に移行
したトナーは、新たなトナーの移行が安定して行えるよ
う、第1の規制ブレード54cにより除去される。した
がって、この構成の場合には、静電潜像保持体50面上
の静電潜像を現像するトナーは小粒径となり、高精細画
像の現像に適することになる。具体的には実施例2と同
様な条件で高精細画像の現像を行った結果、良好な画像
が形成されることが分かった。
【0057】以上本発明による現像装置を組み込んだ画
像形成装置の実施例について説明したが、説明に用いた
一成分非磁性トナーの他にも、一成分磁性トナーについ
ても同様な効果が得られ、トナー担持体、規制ブレード
など現像装置を構成する部品においても、本発明の請求
項の範囲を逸脱しない範囲であれば適宜構成を変更する
ことが可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る現像装
置によれば、第一に画像濃度ムラやカブリなどの画像不
足、画像劣化を生じない安定した品位の画像を常に得る
ことが容易になる。
【0059】さらに本発明の現像装置によれば、第二
に、従来用いられている広い粒子径分布幅を有する比較
的安価なトナーを用いても、比較的小粒径のトナー薄層
を形成するトナー担持体と、逆に比較的大きい粒径のト
ナー薄層を形成するトナー担持体とを静電潜像保持体に
対して切り替えて、目的の画像に適した粒径の一成分ト
ナーを用いて静電潜像保持体面の静電潜像を可視像化す
ることができる。したがって、粒子径分布幅の小さい高
価なトナーを使用することなく高解像度の画像を形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の現像装置の要部構成例を示す断面図。
【図2】本発明に係る現像装置が具備する第2のトナー
担持体面上のトナーの粒度分布を説明するグラフ。
【図3】本発明に係る現像装置が具備する第1のトナー
担持体面上のトナーの粒度分布を説明するグラフ。
【図4】本発明に係る現像装置の要部構成例を示す断面
図。
【図5】本発明に係る現像装置が具備する第1のトナー
担持体の構造例を一部切り欠いて示す斜視図。
【図6】本発明に係る現像装置の他の要部構成例を示す
断面図。
【図7】本発明に係る現像装置のさらに他の要部構成例
を示す断面図。
【図8】本発明第二の現像装置が具備する第1および第
2のトナー担持体の構造例を一部切り欠いて示す斜視
図。
【図9】本発明に係る現像装置の別の要部構成例を示す
断面図。
【符号の説明】
1,10,30,50…静電潜像保持体 2………トナー担持体 3………規制部材 4………供給部材 5………トナー 6,16,36,56…トナーホッパ− 7………トナー攪拌部材 8………トナー回収部材 9………規制部材保持機構 13,33,53…現像装置 11,31,51…帯電器 12,32,52…露光手段 14,34,54…第1のトナー担持体 14a,34a,54c…第1の規制部材 14c,34c,35c…金属シャフト 14d,34d,35d…弾性体層 14e,34e,35e…表面導電層 15,35,55…第2のトナー担持体 15a,35a,55a…第2の規制部材 17,37,57…トナー供給ローラ 18,19,38,39,40,58,59,60…電
源 21,41,61…記録媒体 22,42,62…転写手段 23………定着手段 24………転写残りトナー回収手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大杉 之弘 静岡県三島市南町6−78 東京電気株式会 社技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に一成分トナーを担持しながらこの
    一成分トナーを搬送する第1のトナー担持体と、この第
    1のトナー担持体に当接される第1の規制部材と、表面
    に一成分トナーを担持しながら前記第1のトナー担持体
    に相対的に近接または接触し一成分トナーを第1のトナ
    ー担持体面に移行させる第2のトナー担持体と、この第
    2のトナー担持体に当接される第2の規制部材とを具備
    してなり、静電潜像保持体に対向配置されて静電潜像保
    持体表面に形成された静電潜像を前記一成分トナーによ
    って可視像化する現像装置であって、 前記第1のトナー担持体と第2のトナー担持体とは互い
    に逆方向に回転し、かつ前記第1のトナー担持体が前記
    静電潜像保持体に相対的に近接または接触して、第1の
    トナー担持体の表面に担持される一成分トナーによって
    前記静電潜像を可視像化することを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】 表面に一成分トナーを担持しながらこの
    一成分トナーを搬送する第1のトナー担持体と、この第
    1のトナー担持体に当接される第1の規制部材と、表面
    に一成分トナーを担持しながら前記第1のトナー担持体
    に相対的に近接または接触し一成分トナーを第1のトナ
    ー担持体面に移行させる第2のトナー担持体と、この第
    2のトナー担持体に当接される第2の規制部材とを具備
    してなり、静電潜像保持体に対向配置されて静電潜像保
    持体表面に形成された静電潜像を前記一成分トナーによ
    って可視像化する現像装置であって、 前記第1のトナー担持体と第2のトナー担持体とは互い
    に逆方向に回転し、かつ前記第2のトナー担持体が前記
    静電潜像保持体に相対的に近接または接触して、第2の
    トナー担持体の表面に担持される一成分トナーを第1の
    トナー担持体面に移行させた後に第2のトナー担持体面
    に残留した一成分トナーによって前記静電潜像を可視像
    化することを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 表面に一成分トナーを担持しながらこの
    一成分トナーを搬送する第1のトナー担持体と、この第
    1のトナー担持体に当接される第1の規制部材と、表面
    に一成分トナーを担持しながら前記第1のトナー担持体
    に相対的に近接または接触し一成分トナーを第1のトナ
    ー担持体面に移行させる第2のトナー担持体と、この第
    2のトナー担持体に当接される第2の規制部材とを具備
    してなり、静電潜像保持体に対向配置されて静電潜像保
    持体表面に形成された静電潜像を前記一成分トナーによ
    って可視像化する現像装置であって、 前記第1のトナー担持体または第2のトナー担持体が前
    記静電潜像保持体に相対的に近接または接触して、第1
    のトナー担持体の表面に担持される一成分トナー、およ
    び第2のトナー担持体の表面に担持される一成分トナー
    を第1のトナー担持体面に移行させた後に第2のトナー
    担持体面に残留した一成分トナーのいずれか一方によっ
    て前記静電潜像を可視像化することを特徴とする現像装
    置。
JP5222506A 1992-09-09 1993-09-07 現像装置 Pending JPH06180529A (ja)

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JP4-240662 1992-09-09
JP24066292 1992-09-09
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004054036A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP2012078654A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Sumitomo Rubber Ind Ltd 半導電性ローラおよびトナー搬送ローラ
US8744324B2 (en) 2010-07-15 2014-06-03 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Semiconductive roller, toner transport roller and electrophotographic apparatus

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US8744324B2 (en) 2010-07-15 2014-06-03 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Semiconductive roller, toner transport roller and electrophotographic apparatus
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