JPH06179866A - 変色防止剤含有シーリング組成物 - Google Patents

変色防止剤含有シーリング組成物

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JPH06179866A
JPH06179866A JP33151291A JP33151291A JPH06179866A JP H06179866 A JPH06179866 A JP H06179866A JP 33151291 A JP33151291 A JP 33151291A JP 33151291 A JP33151291 A JP 33151291A JP H06179866 A JPH06179866 A JP H06179866A
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sealing composition
discoloration
phosphate
composition containing
crystalline layered
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JP33151291A
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English (en)
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Yukihiko Takeya
行彦 竹谷
Takayoshi Moriai
高義 森合
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Tayca Corp
Asahi Corp
Asahi Tsusho Co Ltd
Original Assignee
Tayca Corp
Asahi Corp
Asahi Tsusho Co Ltd
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Publication date
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  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車などの車両の電着塗装鋼板の接合部の
間隙などをシールするのに使用される塩化ビニル系のシ
ーリング組成物であって、その上に塗付された塗膜の変
色を防止できる変色防止剤含有シーリング組成物を提供
する。 【構成】 塩化ビニル系樹脂、可塑剤、充填剤を配合
し、所望により、さらに安定剤、密着付与剤、チクソ性
付与剤などの添加剤を配合し、かつ変色防止剤として結
晶性層状リン酸塩化合物、ゼオライト、活性白土、セピ
オライト、微粒子酸化亜鉛などの無機白色物質または縮
合リン酸アルミニウムを主成分とする組成物を配合し
て、シーリング組成物を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの車両の電
着塗装鋼板の接合部の間隙などをシールするのに使用す
る変色防止剤含有シーリング組成物に関する。さらに詳
しくは、結晶性層状リン酸塩化合物、ゼオライト、活性
白土、セピオライト、微粒子酸化亜鉛などの吸着能を有
する無機白色物質または縮合リン酸アルミニウムを主成
分とする組成物を変色防止剤として配合することによ
り、シーリング組成物上に塗付された塗膜の変色を防止
することができる変色防止剤含有シーリング組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両のボディには、電着塗
装が施された鋼板が使用される。そして、その電着塗装
鋼板の接合部の間隙には、まず、ボディシーラーと呼ば
れるシーリング組成物を塗付ないし充填し、電着塗装鋼
板の接合部の間隙をシールして、その気密性を保つと共
に、鋼板の防錆性の向上を図り、さらに、その上に、中
塗り塗料および上塗り塗料(ベース塗料およびクリア塗
料)を塗装し、それらのシーリング組成物や塗料は、塗
装の都度あるいは複数層一緒に焼付(熱硬化処理)され
る。
【0003】上記のボディシーラーとして使用されるシ
ーリング組成物には、一般に塩化ビニル系の樹脂組成物
が用いられることが多く、たとえば、塩化ビニル系樹脂
を主剤とし、その塩化ビニル系樹脂に、ジオクチルフタ
レート(DOP)、ジエチルフタレート(DEP)、ジ
ブチルフタレート(DBP)などの可塑剤、炭酸カルシ
ウム、クレイ、タルク、シリカ、ベントナイト、カオリ
ン、酸化チタンなどの充填剤を配合し、所望により、さ
らに添加剤としてステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸アルミニウム、有機スズ(錫)、硫酸鉛などの安定剤
や、変性ポリアミド、アクリル酸エステルなどの密着付
与剤、表面処理炭酸カルシウム、コロイダルシリカなど
のチクソ性付与剤などを配合した組成物が用いられてい
る。
【0004】また、シーリング組成物上に塗装される中
塗り塗料や上塗り塗料は、塗色により塗料の組合せは異
なるものの、一般にポリエステル樹脂系のものやアクリ
ル樹脂系のものが用いられることが多く、最上層のクリ
ア塗料中には、塗膜の耐候性を向上させる目的で、ベン
ゾトリアゾール系またはベンゾフェノン系の紫外線吸収
剤が配合されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来使用
のシーリング組成物を自動車などの車両の電着塗装鋼板
の接合部の間隙に塗付ないし充填し、その上に、電着塗
装鋼板上と同様に、中塗り塗料および上塗り塗料を塗装
して、焼き付けした場合、経時に伴ない、特に高温、多
湿の環境下においては、シーリング組成物上の塗膜のみ
が変色を起こし、褐色に変化するという現象が現れる。
【0006】特に、パール顔料を使用する塗料系のよう
に、クリア塗料中にチヌビンなどのベンゾトリアゾール
系の紫外線吸収剤が配合されている場合は、シーリング
組成物上に塗付されたクリア層が著しく変色する。
【0007】このような変色が生じると、電着塗装鋼板
上に塗付された塗膜との間に色相の差が生じ、自動車な
どの車両の外観上の美観を損なうことになる。
【0008】上記のようなシーリング組成物上に塗付さ
れた塗膜の変色の発生原因は、現在のところ必ずしも明
確ではないが、シーリング組成物上に塗付された塗膜の
みが変色を起こすことから、シーリング組成物中のごく
微量の変色誘引物質が塗膜中にブリードし、そのブリー
ド成分と塗膜中の成分との間で発色物質が生成するため
であると考えられる。
【0009】上記の変色誘引物質がどのような物質であ
るかは、現在のところ必ずしも明らかではないが、たと
えば特開昭64−74280号公報には、電着塗装鋼板
から発生するトリレンジアミンが酸化されることによっ
て黄変物質が生成する、と報告されている。
【0010】また、塩化ビニル系のシーリング組成物に
は、密着付与剤としてポリアミドなどの窒素含有化合物
や、これにブロックイソシアネートを併用したものなど
が配合されることが多いが、特開昭62−84175号
公報には、密着付与剤として変性ポリアミドを配合した
場合、遊離アミンの多いものは強固な密着性を呈する
が、焼付後の色調が茶褐色になり、密着付与剤からの遊
離アミンが塗膜の変色を誘引する一因になる、と報告さ
れている。
【0011】さらに、酸化チタンとフェノール系酸化防
止剤を併用する系では、有色の配位錯体が形成されて着
色することが知られており(たとえば、「プラスチック
エージ」、p.152〜159、Jan.1987)、
クリア塗料に配合されているベンゾトリアゾール系また
はベンゾフェノン系の紫外線吸収剤が、他の微量成分な
どの影響で発色物質を形成している可能性も考えられ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため種々研究を重ねた結果、塩化ビニル系
樹脂、可塑剤、充填剤を含有する塩化ビニル系のシーリ
ング組成物に、変色防止剤として吸着能を有する無機白
色物質または縮合リン酸アルミニウムを主成分とする組
成物を配合することによって、シーリング組成物上の塗
膜の変色を防止できることを見出し、本発明に到達した
のである。
【0013】本発明において、変色防止剤として用いる
吸着能を有する無機白色物質としては、たとえば、結晶
性層状リン酸塩化合物、ゼオライト、活性白土、セピオ
ライト、微粒子酸化亜鉛などがあげられる。
【0014】また、本発明において、変色防止剤として
用いる縮合リン酸アルミニウムを主成分とする組成物と
は、たとえば、縮合リン酸アルミニウムそのもの、また
は縮合リン酸アルミニウムと亜鉛化合物との併用物、縮
合リン酸アルミニウムとケイ素化合物との併用物、縮合
リン酸アルミニウムと亜鉛化合物とケイ素化合物との併
用物、さらには、それらの特性を損なわない範囲でそれ
らに添加物を添加したものなどを意味する。
【0015】上記の変色防止剤として用いる吸着能を有
する無機白色物質や縮合リン酸アルミニウムを主成分と
する組成物は、それぞれ単独でまたは2種以上併用して
使用され、アミンやその他の変色誘引物質を吸着して、
変色防止作用を発揮する。
【0016】本発明において、変色防止剤として特に上
記の吸着能を有する無機白色物質または縮合リン酸アル
ミニウムを主成分とする組成物を用いるのは、それら
が、白色であって、シーリング組成物上に塗装する塗料
の色調への影響が少なく、白色から濃色系まで幅広い範
囲の塗料が適用可能であること、また、無機物質である
ため、有機化合物系の変色防止剤に比べて熱に対して安
定であり、しかも、ブリードの心配がないので密着性に
悪影響を与えないこと、さらに、炭酸カルシウムなどの
充填剤の添加時に配合可能であるため、従来の製造工程
をそのまま適用でき、特別な工程、装置が不要であり、
低コストで導入可能で、しかも、貯蔵安定性を損なうこ
となく、変色防止が可能となるためである。
【0017】本発明において変色防止剤として用いる結
晶性層状リン酸塩化合物は、たとえば、結晶性層状リン
酸チタン、結晶性層状リン酸ジルコニウム、結晶性層状
リン酸セリウム、結晶性層状リン酸ハフニウム、結晶性
層状リン酸ゲルマニウム、結晶性層状リン酸スズ、結晶
性層状リン酸鉛などであり、これらはそれぞれ単独でま
たは2種以上併用して使用することができる。これらの
結晶性層状リン酸鉛化合物は、たとえば、環流法やフッ
化錯体法(たとえば、「無機高分子−ハイブリッドポリ
マーの応用」、CMC社刊、p.278〜279)や、
特開平3−150214号公報に記載の水蒸気吹込法な
どによって製造することができる。
【0018】上記特開平3−150214号公報に記載
の水蒸気吹込法によれば、4価金属化合物(チタン、ジ
ルコニウム、セリウム、ハフニウム、ゲルマニウム、ス
ズ、鉛などの化合物)とリン酸源との混合比が、P2
5 /MO2 (ただし、Mは4価金属元素で、MO2 は4
価金属の酸化物を示す)のモル比に換算して、0.5〜
2.5となるように混合し、加熱温度が100〜300
℃である段階で水蒸気を吹き込むことによって、結晶性
層状リン酸チタン、結晶性層状リン酸ジルコニウム、結
晶性層状リン酸セリウム、結晶性層状リン酸ハフニウ
ム、結晶性層状リン酸ゲルマニウム、結晶性層状リン酸
スズ、結晶性層状リン酸鉛などの結晶性層状リン酸塩化
合物を容易に製造できる。
【0019】また、ゼオライトや活性白土は、一般にイ
オン交換体や吸着剤、脱色剤などに使用される市販品を
使用することができ、ゼオライトは湿式法や乾燥法など
による合成ゼオライト、さらには天然ゼオライトなどの
いずれも使用することができる。
【0020】本発明において変色防止剤として用いるセ
ピオライトは、主成分が含水ケイ酸マグネシウムであ
り、(Mg8 )〔Si12〕O30(OH)4 (H2 O)4
・8H2 Oの構造式で示される天然の繊維状粘土鉱物で
ある。
【0021】このセピオライトは、繊維中に約5.6×
11.0Åの口径の長い空間がいくつもあいていて、吸
着作用を有しており、また、チクソ性付与作用も期待で
きる。
【0022】本発明において変色防止剤として用いる微
粒子酸化亜鉛は、通常の酸化亜鉛に比べて一次粒径が小
さく、比表面積の大きな、いわゆる活性酸化亜鉛もしく
は透明性酸化亜鉛と呼ばれるものであり、フランス法、
湿式法などの製法の違いを問わず市販品を使用すること
ができる。具体的には、5m2 /g以上の比表面積を持
つ微粒子酸化亜鉛が好ましい。
【0023】また、本発明において変色防止剤として用
いる縮合リン酸アルミニウムとしては、たとえば、メタ
リン酸アルミニウム、ピロリン酸アルミニウム、トリポ
リリン酸二水素アルミニウムなどの種々の縮合リン酸ア
ルミニウムが適用可能であるが、特にトリポリリン酸二
水素アルミニウムが、チクソ性付与作用も期待できるこ
とから好ましい。
【0024】縮合リン酸アルミニウムのひとつであるト
リポリリン酸二水素アルミニウムは、化学式AlH2
3 10・2H2 Oで表され、たとえば日本特許第85
6,386号の方法によって製造することができる。す
なわち、アルミニウムまたはアルミニウム含有物質およ
びリン酸質物質を、P2 5 /Al2 3 のモル比が1
〜6になるように配合した混合物を90〜450℃で加
熱、攪拌して、不透明半固体状物質となし、ついでこれ
を300〜450℃において再加熱して、脱水結晶化す
ることによりトリポリリン酸二水素アルミニウムが得ら
れる。
【0025】さらに、上記縮合リン酸アルミニウムと、
酸化亜鉛、塩基性炭酸亜鉛、ホウ酸亜鉛などの亜鉛化合
物とを、重量比で10/1〜1/10で併用することに
よって、シーリング組成物の安定性を向上させることが
できる。上記亜鉛化合物のうちでは、特に酸化亜鉛が好
ましい。
【0026】上記縮合リン酸アルミニウムと亜鉛化合物
とを併用する場合の混合方法としては、乾式混合でもよ
いが、より一層の安定性を重視する場合は、両成分を湿
式反応させるのが効果的である。湿式反応を行なう場合
には、バッチ式、連続式のいずれも適用可能であり、反
応装置によって通常の攪拌、混合、剪断混合など種々の
反応方法を組み合わせて均一に反応が進むようにすれば
よい。湿式反応の温度としては、室温から80℃までが
よく、反応時間としては、30分から3時間程度が適し
ている。そして、湿式反応スラリーを、濾過、乾燥、粉
砕することにより、反応処理品が得られる。
【0027】また、上記縮合リン酸アルミニウムと、酸
化ケイ素、ラジオライト、アエロジルシリカ、ヒューム
ドシリカなどのケイ素化合物とを併用することによっ
て、シーリング組成物の変色防止効果や貯蔵安定性を向
上させることができる。これらのケイ素化合物の縮合リ
ン酸アルミニウムに対する併用割合や、縮合リン酸アル
ミニウムとの混合方法なども、上記亜鉛化合物の場合と
同様の割合や方法でよい。
【0028】さらに、縮合リン酸アルミニウムに、亜鉛
化合物とケイ素化合物の両者を併用することも可能であ
り、この場合は、亜鉛化合物、ケイ素化合物のそれぞれ
に基づく効果が発揮される。
【0029】変色防止剤として用いる吸着能を有する無
機白色物質や縮合リン酸アルミニウムを主成分とする組
成物のシーリング組成物への配合量は、シーリング組成
物を構成する物質の配合組成により変色防止効果が異な
るため、シーリング組成物の配合組成によって適宜選択
する必要があるが、通常、シーリング組成物中で0.1
〜30重量%、特に0.5〜10重量%になるように配
合するのが好ましい。
【0030】本発明のシーリング組成物において、上記
変色防止剤以外の成分としては、塩化ビニル系樹脂、可
塑剤および充填剤が必須の成分としてあげられ、所望に
より、さらに安定剤、密着付与剤、チクソ性付与剤など
の添加剤が配合されるが、それらの成分について具体例
をあげると次の通りである。
【0031】まず、主剤となる塩化ビニル系樹脂として
は、塩化ビニル樹脂および塩化ビニルを主要構成成分と
する共重合体を使用することができる。上記塩化ビニル
系の共重合体としては、たとえば、酢酸ビニル、塩化ビ
ニリデン、アクリル酸エステルなどのコモノマーの1種
または2種以上と、塩化ビニルとの共重合体があげられ
る。
【0032】可塑剤としては、たとえば、ジオクチルフ
タレート(DOP)、ジエチルフタレート(DEP)、
ジブチルフタレート(DBP)、ジオクチルアジペー
ト、ジイソデシルフタレートなどを使用することができ
る。
【0033】充填剤としては、たとえば、炭酸カルシウ
ム、クレイ、タルク、シリカ、ベントナイト、カオリ
ン、酸化チタン、硫酸バリウムなどを使用することがで
き、これらの充填剤は用途や上塗り塗料の色調に応じて
使いわけすることができる。
【0034】添加剤としての安定剤としては、たとえ
ば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ムなどの金属石鹸、二塩基酸亜リン酸塩などの無機酸
塩、有機スズ(錫)、硫酸鉛などを使用することができ
る。
【0035】密着付与剤としては、たとえば、変性ポリ
アミド、あるいはこれにブロックイソシアネートを併用
したもの、アクリル酸エステル樹脂、変性アクリル樹
脂、ダイマー酸系ポリアミドなどを使用することができ
る。
【0036】チクソ性付与剤としては、たとえば、植物
油または脂肪酸で表面処理した炭酸カルシウム、コロダ
ルシリカなどを使用することができる。
【0037】本発明のシーリング組成物において、変色
防止剤以外の配合成分の配合量は特に限定されるもので
はないが、必須成分の塩化ビニル系樹脂、可塑剤、充填
剤について配合量を示すと、通常、これらはシーリング
組成物中において以下の量を占めるように配合される。
【0038】 塩化ビニル系樹脂 10〜30重量% 可塑剤 20〜40重量% 充填剤 25〜60重量%
【0039】また、安定剤、密着付与剤、チクソ性付与
剤などの添加物を配合する場合、通常、これらはシーリ
ング組成物中において以下の量になるように配合され
る。
【0040】 安定剤 0.2〜1重量% 密着付与剤 2〜8重量% チクソ性付与剤 0.2〜1重量%
【0041】本発明の変色防止剤含有シーリング組成物
をボディシーラーとして、自動車などの車両の電着塗装
鋼板の接合部の間隙のシールに使用する場合、通常、次
のように行われる。
【0042】まず、ホワイトボディ(塗装前の車体をい
う)をアルカリ液で脱脂した後、リン酸塩水溶液などの
化成処理液により化成処理し、ついでカチオン電着浴ま
たはアニオン電着浴中に浸漬して、鋼板に電着塗装した
後、たとえば170℃で30分間焼き付ける。
【0043】つぎに、電着塗装鋼板の接合部の間隙にシ
ーリング組成物を塗付し、ついで刷毛、ヘラなどを用い
て修正した後、たとえば120〜170℃で5〜20分
間、好ましくは130〜150℃で15〜20分間加熱
して、シーリング組成物の仮焼付を行う。
【0044】その後、スプレー塗装法などにより、中塗
り塗料の塗装を行った後、140〜160℃で20〜4
0分間焼付を行い、その上にスプレー塗装法などによ
り、上塗り塗料(上塗りベース塗料および上塗りクリア
塗料)の塗装を行った後、140〜160℃で20〜4
0分間焼付を行うことにより、車体の塗装と同時に接合
部の間隙のシールが完了する。
【0045】
【実施例】つぎに実施例をあげて本発明をより具体的に
説明する。ただし、それらの実施例は本発明を限定する
ものではない。
【0046】実施例1〜6および比較例 まず、実施例において変色防止剤として使用する結晶性
層状リン酸塩化合物の製造について説明する。
【0047】結晶性層状リン酸チタンの製造 水酸化チタン〔Ti(OH)4 〕11.6gと、85%
リン酸34.6g(P2 5 /TiO2 のモル比に換算
して1.5)とを、磁製ルツボ中でよく攪拌混合した
後、得られた混合物をルツボごと210℃に温度設定し
た電気炉に入れ、210℃に加熱した水蒸気を吹き込
み、水蒸気の存在下で水酸化チタンとリン酸とを210
℃で5時間反応させた。反応生成物は白色であった。こ
の反応生成物を水洗した後、50℃で乾燥した。
【0048】得られた化合物は、X線回折の結果から、
結晶性層状リン酸チタン〔Ti(HPO4 2 ・H
2 O〕であることが判明した。
【0049】結晶性層状リン酸ジルコニウムの製造 市販の水酸化ジルコニウム〔Zr(OH)4 〕15.9
gと、85%リン酸34.6g(P2 5 /ZrO2
モル比に換算して1.5)とを、磁製ルツボ中でよく攪
拌混合した後、得られた混合物をルツボごと190℃に
温度設定した電気炉に入れ、190℃に加熱した水蒸気
を吹き込み、水蒸気の存在下で水酸化ジルコニウムとリ
ン酸とを190℃で5時間反応させた。反応生成物は白
色を呈していた。この反応生成物を水洗した後、風乾し
た。
【0050】得られた化合物は、X線回折の結果から、
結晶性層状リン酸ジルコニウム〔Zr(HPO4 2
2 O〕であることが判明した。
【0051】つぎに、シーリング組成物の調製、該シー
リング組成物の塗付、中塗り塗料および上塗り塗料の塗
装ならびに促進変色試験について説明する。
【0052】1.シーリング組成物の調製 表1に示す7種類の配合組成のシーリング組成物を調製
した。調製方法は次の通りである。
【0053】塩化ビニル樹脂23重量部に可塑剤として
DOP(ジオクチルフタレート)18重量部を添加し、
常温で30分間、減圧装置付きの混練ニーダーで混練し
た。
【0054】つぎに、安定剤である硫酸鉛を0.5重量
部および密着付与剤である変性ポリアミドを5.0重量
部添加し、10分間混練した。
【0055】ついで、上記可塑剤(DOP)の残り10
重量部と、チクソ性付与剤である微粉シリカを0.5重
量部、充填剤である炭酸カルシウムを40.5重量部
(ただし、比較例の場合は43.0重量部)および変色
防止剤として各実施例において表1に記載の物質を2.
5重量部加え、30分間混練して、シーリング組成物を
調製した。なお、表1中の配合量は重量部である。
【0056】
【表1】
【0057】(注) *1:日本ゼオン社製、塩化ビニ
ル樹脂 *2:丸尾カルシウム社製、炭酸カルシウム *3:日本アエロジル社製、アエロジルシリカ *4:ジオクチルフタレート(可塑剤) *5:密着付与剤 *6:昭和鉱業社製、セピオライト *7:長瀬産業社製、天然ゼオライト *8:水沢化学工業社製、活性白土 *9:本荘ケミカル社製、活性酸化亜鉛
【0058】2.シーリング組成物の塗付 脱脂処理した軟鋼板(日本テストパネル工業社製、SP
CC−SB)上に厚さ3mmの2枚のスペーサーを平行
(間隙30mm)に配置し、その間隙に各シーリング組
成物をそれぞれ流し込み、へらでかき取った後、スペー
サーを除き、140℃に保持した熱風乾燥器で20分間
焼き付けた。
【0059】3.中塗り塗料および上塗り塗料の塗装 一般に自動車の塗装に使用されている2種類の塗装系を
用い、それらの塗料をシーリング組成物上に塗装した。
【0060】3−1 パール色塗料系 スプレー塗装、3コート2ベーク 第1回焼付: 中塗り塗料(ポリエステル樹脂系) 乾燥塗膜厚20μm 焼付条件140℃−20分 第2回焼付: 上塗りベース塗料(アクリル樹脂系) 上塗りクリア塗料(アクリル樹脂系) 乾燥塗膜厚20μm 焼付条件140℃−20分
【0061】3−2 白色塗料系 スプレー塗装、 3コート2ベーク 第1回焼付: 中塗り塗料(ポリエステル樹脂系) 乾燥塗膜厚20μm 焼付条件140℃−20分 第2回焼付: 上塗りベース塗料(ポリエステル樹脂系) 上塗りクリア塗料(アクリル樹脂系) 乾燥塗膜厚20μm 焼付条件140℃−20分
【0062】4.促進変色試験 下記の(1)および(2)に示す促進条件下で、シーリ
ング組成物上の塗膜を変色させ、その変色を、色彩色差
計(ミノルタ社製、CR−200)を用いて、JIS
Z 8730で規定されたL* * * 表色系で測色し
た。 (1) 50℃−相対湿度95%以上 (2) 50℃−没水
【0063】この色彩色差計による測色でL* * *
表色系によって得られるb* 値は、変色が主に黄変であ
る場合、b* 値が大きくなるほど黄味が強くなっている
ことを示す。したがって、このb* 値が小さいほど、変
色が少なく、変色防止剤の変色防止効果が優れているこ
とを表す。測定結果(b* 値)を表2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】上記の表2において、塗料の色の後に記載
の(1)および(2)は、それぞれ前記の促進変色条件
を示している。すなわち、(1)は50℃−相対湿度9
5%以上の促進変色条件を示し、(2)は50℃−没水
の促進変色条件を示している。
【0066】表2に示すように、本発明の実施例1〜6
のシーリング組成物は、比較例のシーリング組成物に比
べて、b* 値の増加(初期に対する経時後のb* 値の増
加)が少なく、本発明の変色防止剤含有シーリング組成
物が、変色を効果的に防止できることがわかる。
【0067】実施例7〜12および比較例 表3に示す7種類の配合組成のシーリング組成物を調製
し、該シーリング組成物を塗付し、その上に中塗り塗料
および上塗り塗料の塗装を行った後、促進変色試験を行
った。その結果を表4に示す。
【0068】なお、ここにおける比較例は、前記実施例
1〜6と共に示した比較例と同じものであるが、実施例
7〜12との配合組成の相違や、実施例7〜12の変色
防止効果の程度を理解しやすくするために、実施例7〜
12と共に、その配合組成および促進変色試験の結果を
再び示す。
【0069】これら実施例7〜12におけるシーリング
組成物の調製方法、シーリング組成物の塗付方法、促進
変色試験方法は、いずれも、前記実施例1〜6および比
較例のところで述べた方法と同様の方法である。
【0070】表3中の配合量は重量部によるものであ
り、表3においては、トリポリリン酸二水素アルミニウ
ムをTPA、メタリン酸アルミニウムをMPAの略号で
示し、酸化亜鉛はZnO、酸化ケイ素はSiO2 の化学
式で示す。また、併用物の場合は、それらの併用割合を
重量比で示す。たとえば、TPA/ZnO=8/3はト
リポリリン酸二水素アルミニウムと酸化亜鉛との重量比
8:3の併用物であり、MPA/SiO2 =8/2はメ
タリン酸アルミニウムと酸化ケイ素との重量比8:2の
併用物である。
【0071】使用したPVC−121、炭カルMC−S
II、微粉シリカ、DOPおよび変性ポリアミドは、前
記実施例1〜6および比較例で使用したものと同様のも
のである。
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】上記の表4においても、塗料の色の後に記
載の(1)および(2)は、それぞれ前記の促進変色条
件を示している。すなわち、(1)は50℃−相対湿度
95%以上の促進試験条件を示し、(2)は50℃−没
水の促進変色条件を示している。
【0075】表4に示すように、本発明の実施例7〜1
2のシーリング組成物は、比較例のシーリング組成物に
比べて、b* 値の増加(初期に対する経時後のb* 値の
増加)が少なく、本発明の変色防止剤含有シーリング組
成物が、変色を効果的に防止できることがわかる。
【0076】なお、上記実施例などでは、本発明のシー
リング組成物を自動車のボディシーラーとして用いる場
合について説明してきたが、本発明のシーリング組成物
は、その場合のみに限られることなく、たとえば、自動
車のスポットウェルドやドリップ、さらには、建築・構
造物関係の用途や、冷蔵庫、洗濯機などの家電製品、一
般機器(機械)などのシールに用いるシーリング組成物
にも使用することができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の変色防止
剤含有シーリング組成物は、その上に塗付された塗膜の
変色を防止することができる。
【0078】また、本発明の変色防止剤含有シーリング
組成物は、従来の塩化ビニル系シーリング組成物と同様
の製造工程で製造でき、付加的な製造工程を要さず、既
存の製造設備をそのまま利用でき、経済的にも有利であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/00 104 8517−4H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂、可塑剤、充填剤およ
    び変色防止剤を含有し、上記変色防止剤が吸着能を有す
    る無機白色物質または縮合リン酸アルミニウムを主成分
    とする組成物であることを特徴とする変色防止剤含有シ
    ーリング組成物。
  2. 【請求項2】 吸着能を有する無機白色物質が、結晶性
    層状リン酸塩化合物、ゼオライト、活性白土、セピオラ
    イトおよび微粒子酸化亜鉛よりなる群から選ばれた少な
    くとも1種である請求項1記載の変色防止剤含有シーリ
    ング組成物。
  3. 【請求項3】 結晶性層状リン酸塩化合物が、結晶性層
    状リン酸チタンまたは結晶性層状リン酸ジルコニウムで
    ある請求項2記載の変色防止剤含有シーリング組成物。
  4. 【請求項4】 縮合リン酸アルミニウムを主成分とする
    組成物が、縮合リン酸アルミニウムと亜鉛化合物との併
    用物である請求項1記載の変色防止剤含有シーリング組
    成物。
  5. 【請求項5】 縮合リン酸アルミニウムがトリポリリン
    酸二水素アルミニウムで、亜鉛化合物が酸化亜鉛であ
    り、上記トリポリリン酸二水素アルミニウムと酸化亜鉛
    との併用割合が重量比で10/1〜1/10である請求
    項4記載の変色防止剤含有シーリング組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の変色防止剤含有シーリン
    グ組成物からなる自動車用ボディシーラー。
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