JPH06179604A - 衛生害虫駆除剤または防菌・防カビ剤 - Google Patents

衛生害虫駆除剤または防菌・防カビ剤

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Publication number
JPH06179604A
JPH06179604A JP43A JP35353292A JPH06179604A JP H06179604 A JPH06179604 A JP H06179604A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35353292 A JP35353292 A JP 35353292A JP H06179604 A JPH06179604 A JP H06179604A
Authority
JP
Japan
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vermin
hygienic
alkoxysilane
repellent
bacteria
Prior art date
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Pending
Application number
JP43A
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English (en)
Inventor
Masahiro Shigemitsu
正弘 重光
Makoto Ariyoshi
信 有吉
Shiro Kojima
四郎 小島
Mitsuru Endo
満 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ゴキブリ類、蚊、ノミ、シラミ、ダ
ニなどの害虫に対して殺虫効果を期待できる。さらに、
枯草菌、大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、腸球菌、黒
麹カビ、ペニシリウム、クラドスポリウム、ハンゼヌラ
等の細菌、真菌に対して殺虫、殺菌、防カビの効果を発
揮し、その結果として臭気の発生を防ぐ防臭効果が期待
できる。 【構成】アルコキシシランまたはアルコキシシランを水
により加水分解、重縮合させてなる有機ケイ素化合物を
必須成分とする衛生害虫駆除剤または防菌・防カビ剤で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴキブリ類、たとえば
チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ヤ
マトゴキブリ、トビイロゴキブリのような害虫、および
蚊、ノミ、シラミ、ダニなどのような吸血、刺咬性害虫
に対して殺虫効果を期待できる。さらに、枯草菌、大腸
菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、腸球菌、黒麹カビ、ペニ
シリウム、クラドスポリウム、ハンゼヌラ等の細菌、真
菌に対して殺虫、殺菌、防カビの効果を発揮し、その結
果として臭気の発生を防ぐ防臭効果が期待できる。
【0002】
【従来の技術】一般に害虫の駆除剤としては、忌避剤ま
たは殺虫剤の2種類が使用されている。忌避剤として
は、アミド類、エステル類、グリコール類などに効果が
あるとされ、そのうちでもアミド類を主成分とする製剤
が用いられてきたが、これらには忌避効果の持続時間が
短いという欠点があった。また、殺虫剤としては、ピレ
スロイド類、イミダゾール類が主として使用されている
が、害虫に対して耐性を与えるため、持続性があって耐
性を与えない駆除剤の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、既存
の駆除剤については駆除剤の使用に当って、その駆除剤
に対して、耐性を有する害虫の発生が、適用害虫の種類
の限定と共に常に大きな問題となり、駆除剤開発の非常
に困難な課題となっている。そこで本発明においてはゴ
キブリ等衛生害虫に対して、耐性を与えない、しかも適
用害虫の種類の多い忌避または殺虫の機能を有する新し
い駆除剤の開発を行うことを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは昆虫類の生
態、習性と適用する駆除剤の構造との相関について、こ
れまで鋭意研究を行ってきたものであるが、アルコキシ
シラン、またはアルコキシシランを水により加水分解、
重縮合させてなる有機ケイ素化合物が、昆虫類に付着し
てその呼吸を停止させる機能を有し、遺伝子に対して影
響を与えない、従って耐性を生ずることのない駆除剤と
しての機能を有することを見出し、本発明を完成した。
本発明の駆除剤はゴキブリ、蚊、ノミ、ダニに適用でき
るほか、類縁の有害生物、例えば、ブユ、アブ、アリ、
サンドフライなどの有害生物に適用できる。さらに、枯
草菌、大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、傷球菌、黒麹
カビ、ペニシリウム、クラドスポリウム、ハンゼヌラ等
に対して殺菌、防カビの効果を有する。
【0005】本発明に使用できるアルコキシシランとし
ては、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、ジフェニルジメトキシシラン、テトラエトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキ
シシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジ
エトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、デシ
ルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0006】前記したアルコキシシランまたはアルコキ
シシランの縮合物の安全衛生性に関しては、皮膚刺激性
等について特に顕著なものではないが、有機溶剤に準じ
た取扱いが必要である。また水分によって徐々に加水分
解され、急性経口毒性のLD50=6g/kg(ラット)
で非常に安全である。
【0007】アルコキシシランまたはアルコキシシラン
の縮合物は衛生害虫の表面に吸着し、呼吸系機能を阻害
するものである。従って体内に吸収される既存の駆除剤
が耐性のある害虫の生成を大きな観点とすることと異な
り、耐性の出現は全くない。前記の呼吸系機能を阻害す
る作用は、衛生害虫の駆除のみならず、広範囲の細菌、
真菌に対しても耐性出現のない抗菌作用となって優れた
効果を発揮する。さらに、衛生害虫、細菌、真菌の増殖
を防止することができるので、臭気の発生を防ぐ防臭効
果をも有する。
【0008】本発明の衛生害虫駆除剤は、害虫に接触し
える状態に使用すればよく、紙等の基材に塗布または含
浸するか、必要により駆除剤の他、樹脂などを含む塗布
剤としても使用できる。
【0009】
【実施例】次に実施例で本発明を説明するが、本発明を
これらの実施例に限定するものでないことはいうまでも
ない。 実施例1 クラフト紙製の縦10cm、横7cm、高さ2cmの小
箱でそこに1ケ所中央に横1cm、高さ2cmの開口を
有するもの12個を用意する。このうちの6個に1m2
あたり1gのテトラメトキシシランを塗布した濾紙の縦
10cm、横1cmの切片を開口部から内側に挿入して
おく。別に縦50cm、横50cm、高さ5cmの厚手
クラフト紙製箱を用意し、さきのテトラメトキシシラン
処理濾紙入り小箱と、空の小箱とを交互に時計の文字盤
の文字の位置に小箱の開口を中心に向け、他端を大型箱
に接しておく。ついでクロゴキブリ20匹(雄10匹、
雌10匹)を大型箱内に放ち、上面を半透明すりガラス
でおおい、ゴキブリの挙動を経時的に観察した。6時間
後、すべてのゴキブリが空の容器内に集合し、定着し、
テトラメトキシシラン処理濾紙入り小箱には定着しなか
った。この時点で、10cm平方の前記処理濾紙を大型
箱の中央におき、飽和蔗糖水溶液を入れた直径5cmの
シャーレをその上にのせて、更にゴキブリの挙動を観察
した。以後48時間にわたってゴキブリは捕食のため蔗
糖液に近づくことはなかった。
【0010】実施例2 表1に細菌、真菌などの微生物に対するテトラエトキシ
シランの最小発育阻止濃度の測定結果を示す。
【0011】
【表1】
【0012】実施例3 実施例2の表1に示したように、本発明のアルコキシシ
ランは優れた抗菌性を示すので、有機物の腐敗防止に有
効で、臭気の発生を防止することができる。その結果を
表2に示す。なお、本実施例ではテトラエトキシシラン
1%エタノール溶液を使用した。
【0013】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 満 神奈川県川崎市中原区下小田中六丁目5番 19号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコキシシランまたはアルコキシシラ
    ンを水により加水分解、重縮合させてなる有機ケイ素化
    合物を必須成分とする衛生害虫駆除剤。
  2. 【請求項2】 アルコキシシランまたはアルコキシシラ
    ンを水により加水分解、重縮合させてなる有機ケイ素化
    合物を必須成分とする防菌・防カビ剤。
JP43A 1992-12-14 1992-12-14 衛生害虫駆除剤または防菌・防カビ剤 Pending JPH06179604A (ja)

Priority Applications (1)

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JP43A JPH06179604A (ja) 1992-12-14 1992-12-14 衛生害虫駆除剤または防菌・防カビ剤

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JP43A JPH06179604A (ja) 1992-12-14 1992-12-14 衛生害虫駆除剤または防菌・防カビ剤

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JPH06179604A true JPH06179604A (ja) 1994-06-28

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ID=18431475

Family Applications (1)

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JP43A Pending JPH06179604A (ja) 1992-12-14 1992-12-14 衛生害虫駆除剤または防菌・防カビ剤

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001067863A3 (en) * 2000-03-15 2002-06-13 Kidron Agrochem Ltd Pesticidal compositions containing silicon compounds
JP2006036759A (ja) * 2004-06-24 2006-02-09 S T Chem Co Ltd 防虫剤並びにこれを用いる防虫器及び防虫方法
JP2012067102A (ja) * 2004-06-24 2012-04-05 St Corp 防虫剤並びにこれを用いる防虫器及び防虫方法
CN111013314A (zh) * 2019-08-14 2020-04-17 长沙创西生物科技有限公司 一种畜舍用环境改良剂

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