JPH0617931A - ピストン - Google Patents

ピストン

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JPH0617931A
JPH0617931A JP4221898A JP22189892A JPH0617931A JP H0617931 A JPH0617931 A JP H0617931A JP 4221898 A JP4221898 A JP 4221898A JP 22189892 A JP22189892 A JP 22189892A JP H0617931 A JPH0617931 A JP H0617931A
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    • B22D17/20—Accessories: Details
    • B22D17/2015—Means for forcing the molten metal into the die
    • B22D17/203—Injection pistons
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャップを取り付け片に対して容易且つ迅速
に着脱でき、ピストンを使用した機械の可動停止時間を
大幅に減少できるようにする。 【構成】 特に、液体アルミニウムまたは液体真鍮であ
るのが好ましい液体金属を、ダイカストプレス用の鋳造
シリンダから押出すためのピストンは、その内方カバー
面が取り付け片の端面に対面するように取り付け片に固
着されるキャップを有し、このキャツプの自由端縁面に
近接した内周面には、取り付け片の周囲に設けられた差
込み突起を受入れるノッチ部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ピストンに関し、特
に、液体アルミニウムまたは液体真鍮であるのが好まし
い液体金属を、ダイカストプレス用の鋳造シリンダから
押出すためのピストンであって、その内方カバー面が取
り付け片の端面に面するよう前記取り付け片に固定され
るキャップを有するものに関する。
【０００２】
【従来の技術】液体アルミニウムまたは液体真鍮である
のが好ましい液体金属を、ダイカストプレス用の鋳造シ
リンダから押出すためのピストンであって、その内方カ
バー面が取り付け片の端面に面するよう前記取り付け片
に固定されるキャップを有するピストンは、ヨーロッパ
特許公開公報Ａ２ー４２３４１３号に開示されている。
前記キャップは、その内方に設けられたネジ部が、前記
取り付け片の外方に形成されたネジ部に対して、加熱さ
れながら螺着される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
ピストンにあっては、キャップを取り付け片に容易且つ
迅速に着脱できず、着脱を行う際にはピストンを使用し
た機械の作動を、長い時間停止しなければならなかっ
た。この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、キャ
ップを取り付け片に対して容易且つ迅速に着脱でき、ピ
ストンを使用した機械の可動停止時間を大幅に減少でき
るようにしたピストンを提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明に係るピストンは、その内方カバー面が取
り付け片の端面に対面するよう前記取り付け片に取り付
けられるキャップを有し、特に、液体アルミニウムまた
は液体真鍮であるのが好ましい液体金属を、ダイカスト
プレス用の鋳造シリンダから押出すためのピストンであ
って、前記キャツプの自由端面に近接した内周面には、
前記取り付け片の周囲に設けられた差込み突起を受入れ
るノッチ部が形成されていることを特徴とするものであ
る。
【０００５】
【作用】この発明によると、前記キャップを前記取り付
け片に対して１／８回転するだけで、前記キャップを前
記取り付け片に対して着脱できるよう、前記取り付け片
には、同等角度で相互離隔しており、前記キャツプの４
つの挿入切欠き部に対応した４つの差込み突起が設けら
れているのが好ましい。
【０００６】ヨーロッパ特許公開公報Ａ２ー４２３４１
３号に開示されているような冷却回路により、前記キャ
ツプについて一種のポンプ式冷却を実現するため、この
発明のピストンにおいては、前記差込み突起を収容して
いる前記ノッチ部の軸方向の寸法が、前記キャップの内
周面と前記取り付け片の内方端面との間における軸方向
への遊びを許容できるよう、前記差込み突起の軸方向の
寸法より幾分大きく、好ましくは０．１〜０．２ｍｍ大
きくなっている。
【０００７】さらに、前記キャップを前記取り付け片に
容易に固着できるよう、前記キャップの自由端縁に、前
記取り付け片に螺合されるネジの頭部を収容する少なく
とも１つの円い切欠き部が設けられているのが好まし
い。
【０００８】さらに、前記キャップの前方周囲に、ヨー
ロッパ特許公開公報Ａ２ー４２３４１３号に基本的な構
成が開示されいるようなシールリングが取り付けられて
いるのが好ましい。好ましくは、前記シールリングは、
キャップのリング状外方陸部を包囲する内方環状溝を有
し、さらに、前記内方環状溝に、軸方向に連続した２つ
の円筒状の外周部を、一定距離離隔して包囲する円筒状
の内周面を有し、前方の前記外周部が後方の前記外周面
より大きい直径を有するものである。前記後方の円筒状
の外周面は、固化した液体金属を保持するための切欠き
部として形成されている。この保持用の切欠き部内で固
化した金属は、前記シールリングを押圧し、これによ
り、シーリング効果を高める。
【０００９】前記シールリングは、前記キャップの前記
周辺陸部によって強く保持される。この場合、前記周辺
陸部の前方境界面は、前記シールリングのためのストッ
パ面を形成し、故に、該シールリングに作用する軸方向
の圧力を吸収し、前記シールリングのシーリング領域の
境界面を形成する。従って、前記キャップが、前記シー
ルリングの後方の境界面から短い距離離隔した箇所に、
前方に突出した環状の肩部を有するのが好ましい。
【００１０】さらに、シーリング目的で、液体金属が前
記シールリングの外周面に沿って軸方向に進むよう、前
記キャップが、前記シールリングの後方に、格納領域を
形成している小外径部を有するのが好ましい。金属が前
記格納領域に進入した場合、ユーザは、前記シールリン
グがもはや完全なシーリング機能を果しておらず、交換
が必要である、ということを知ることができる。
【００１１】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明を詳細に
説明する。この発明の一実施例に係るピストンは、取り
付け片２に固着され、実質的なピストンとして機能する
キャップ４を備えるものである。該キャップ４の内方カ
バー面６は、取り付け片２の端面８に対面している。キ
ャップ４の内周面１０において自由端縁に近接した箇所
には、前記取り付け片２の外周１８に形成された４つの
差込み突起１６を受け入れるため、同等の角度間隔で４
つのノッチ部１４が形成されている。図１および図２か
ら明らかなように、差込み突起１６を受け止めるノッチ
部１４の軸方向の寸法が、差込み突起１６の軸方向の寸
法より幾分大きくなっており、このことにより、キャッ
プ４の内方カバー面６と取り付け片２の端面８との間に
おいて、前記キャップ４は、軸方向の遊び（自由動）が
できるようになっており、且つ、加熱により伸張できる
ようになっている。
【００１２】さらに、キャップ４を取り付け片２に固着
するため、前記キャップ４の自由端縁面には、前記取り
付け片２に螺合されるネジ２４の頭部２２を受入れるた
めの円い切欠き部２０が形成されている。前記取り付け
片２は、ピストンロッド（図示せず）の外方ネジに螺着
される内方ネジ２６を備えている。この螺着を容易に行
えるよう、前記取り付け片２の外面には、Ｕ字状のキー
と係合可能なカラー２８が設けられている。
【００１３】前記ピストンロッドおよび取り付け片２に
は、該取り付け片２の端面８の前方に位置する端部開口
３２を有する管３０が、軸方向に貫通している。この管
３０により、取り付け片２の端面８の半径方向のダクト
３４に冷却剤を押込むことができる。この冷却剤は、そ
の後、取り付け片２の前方環状支持面３８に形成された
軸方向の切欠き部３６を通って逆流し、さらに、環状溝
４０および斜方向の穴４２を通って、取り付け片２の周
りに形成された環状空間部４４中に流入して、取り付け
片２から排出される。このタイプの冷却については、ヨ
ーロッパ特許公開公報Ａ２ー４２３４１３号に詳細に開
示されている。
【００１４】図１、図２および図５において、シールリ
ング４６は、前記キャップ４の前端部の周囲に延びてい
る。
【００１５】図６には、図１から図５に関して説明され
るキャップ４とは独立に使用されることもでき、差込み
突起により前記取り付け片２に取り付け可能なキャップ
およびシールリングの特に好ましい実施例が示されてい
る。
【００１６】図６は、その外方カバー面１００におい
て、リング状外方陸部１０４を有する円筒突部１０２を
備えている。このリング状陸部１０４は、シールリング
１０８に形成された環状溝１０６中に係止されている。
円筒突部１０２には、シールリング１０８のリング状内
方陸部１０９を収容する環状切欠き部１０３が形成され
ている。
【００１７】前記シールリング１０８および突部１０２
は、前方側に、前方に分岐する前には平行に対面する境
界面１２８、１３０を有する。円筒突部１０２によって
半径方向に形成された、キャップ５０の外方カバー面１
００の環状肩部１３２は、シールリング１０８の後方境
界面１４０に近接して対面している。該後方境界面１４
０は、上方斜面１３６を介して、シールリング１０８の
外周面１４２に連続している。
【００１８】環状溝１０６の前方において、シールリン
グ１０８は円筒状の内周面を有し、該内周面は、前記境
界面１２８の一部を形成しており、キャップ５０の軸方
向に延びた２つの円筒状外周部１１２、１１４を所定間
隔で包囲している。前方の円筒状外周部１１４は、後方
の円筒状外周部１１２より大きな直径を有する。このよ
うにして、前記円筒状外周部１１２は、この明細書の導
入部で先に述べた保持用の切欠き部を形成している。
【００１９】シールリング１０８の後方において、前記
キャップ５０は、格納領域１１６を形成している小径部
分１１８を有する。液体金属がシールリング１０８とキ
ャップ５０との間の空間部中、および、シールリング１
０８の外周面１４２に沿って軸方向に流動する方向は、
矢印ＡおよびＢによって示されている。さらに、その内
部でピストンが変位する鋳造シリンダの内周面１２０が
示されている。
【００２０】
【発明の効果】以上のような構成により、この発明は、
キャップを取り付け片に対して容易且つ迅速に着脱で
き、ピストンを使用した機械の可動停止時間を大幅に減
少できる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】取り付け片に取り付けられたキャップを示すず
であって、取り付け片がキャップに対して前進した状態
を示す断面図。
【図２】図１に対応した図であって、取り付け片がキャ
ップに対して退却した状態を示す断面図。
【図３】図１のＩＩＩーＩＩＩ線断面図であって、キャ
ップがロックされていない状態を示す図。
【図４】図３に対応した図であって、キャップがロック
されている状態を示す図。
【図５】キャップおよび取り付け片を示す分解図。
【図６】シールリングを有するキャップの前部を示す一
部省略側面図。
【符号の説明】
２ 取り付け片 ４ キャップ ５０ キャップ ６ 内方カバー面 ８ 端面 １２ 自由端縁 １６ 差込み突起 １４ ノッチ部 １０８ シールリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 その内方カバー面（６）が取り付け片
    （２）の端面（８）に対面するよう前記取り付け片
    （２）に取り付けられるキャップ（４）を有し、特に、
    液体アルミニウムまたは液体真鍮であるのが好ましい液
    体金属を、ダイカストプレス用の鋳造シリンダから押出
    すためのピストンであって、 前記キャツプ（４）の自由端面に近接した内周面（１
    ０）に、前記取り付け片（２）の周囲に設けられた差込
    み突起（１６）を受入れるノッチ部（１６）が形成され
    ていることを特徴とするピストン。
  2. 【請求項２】 前記取り付け片（２）には、同等角度で
    相互に離隔しており、前記キャツプ（４）の４つの挿入
    切欠き部（１５）に対応する４つの差込み突起（１６）
    が設けられている請求項１に記載のピストン。
  3. 【請求項３】 前記差込み突起（１６）を収容している
    前記ノッチ部（１４）の軸方向の寸法が、前記キャップ
    （４）の内方カバー面（６）と前記取り付け片（２）の
    内方端面（６）との間における軸方向への遊びを許容で
    きるよう、前記差込み突起（１６）の軸方向の寸法より
    幾分大きく、好ましくは０．１〜０．２ｍｍ大きくなっ
    ている請求項１または２に記載のピストン。
  4. 【請求項４】 前記キャップ（４）を前記取り付け片
    （２）に固定できるよう、前記キャップ（４）の自由端
    縁に、前記取り付け片（２）に螺合されるネジ（２４）
    の頭部（２２）を収容する少なくとも１つの円い切欠き
    部（２０）が設けられている請求項１から３までのいず
    れか１項に記載のピストン。
  5. 【請求項５】 その内方カバー面が取り付け片（２）の
    端面（８）に対面するように前記取り付け片（２）に取
    り付けられるキャップ（４）を有し、特に、液体アルミ
    ニウムまたは液体真鍮であるのが好ましい液体金属を、
    ダイカストプレス用の鋳造シリンダから押出すためのピ
    ストンであって、 前記キャップ（５０）の前方周辺部には、該キャップ
    （５０）のリング状外方陸部（１０４）を包囲する内方
    環状溝（１０６）を有するシールリング（１０８）が設
    けられており該シールリング（１０８）の前記内方環状
    溝（１０６）に、軸方向に連続した２つの円筒状の外周
    部（１１２、１１４）を一定距離離隔して包囲する円筒
    状の内周面が形成されており、前方の前記外周部（１１
    ４）が後方の前記外周部（１１２）より大きい直径を有
    することを特徴とするピストン。
  6. 【請求項６】 前記キャップ（５０）が、前記シールリ
    ング（１０８）の後方の境界面（１４０）から短い距離
    離隔した箇所に、前方に突出した環状の肩部（１３２）
    を有する請求項５に記載のピストン。
  7. 【請求項７】 前記キャップ（５０）が、前記シールリ
    ング（１０８）の後方に、格納領域（１１６）を形成し
    ている小外径部（１１８）を有する請求項５または６に
    記載のピストン。
JP22189892A 1991-07-29 1992-07-28 ピストン及びピストン用シールリング Expired - Fee Related JP3300045B2 (ja)

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