JPH06179085A - 銅細線のレーザ溶接方法 - Google Patents

銅細線のレーザ溶接方法

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JPH06179085A
JPH06179085A JP4331736A JP33173692A JPH06179085A JP H06179085 A JPH06179085 A JP H06179085A JP 4331736 A JP4331736 A JP 4331736A JP 33173692 A JP33173692 A JP 33173692A JP H06179085 A JPH06179085 A JP H06179085A
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JP
Japan
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commutator
wire
copper
laser beam
welding
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Application number
JP4331736A
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English (en)
Inventor
Motoji Taki
元司 滝
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Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接入熱量を特別に高くすることを要せず
に、銅細線と被溶接物とを確実に溶融接合できる銅細線
のレーザ溶接方法の提供。 【構成】 整流子片2に設けられる孔5に導線6、7の
一部を挿入するとともに、各先端部6a、7aを整流子
片2の表面より突出させて、これらの先端部6a、7a
の端面に設けてレーザ光を照射し、これらの先端部6
a、7aと整流子片2とを溶融接合するようにした。 【効果】 溶接の熱影響による銅細線の損傷を防止でき
るとともに、溶接コストの低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を用いて被溶
接物に銅細線を溶接する銅細線のレーザ溶接方法に係
り、例えば電動モータのコミュテータに界磁コイルの端
部を溶接するのに好適な銅細線のレーザ溶接方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に電動モータは、ケーシングに回転
可能に設けられる銅製のコミュテータと、このコミュテ
ータに巻掛けられる導線からなる界磁コイルとを有して
おり、前記の導線は、外周面に絶縁被膜が塗布される銅
細線から構成されている。このような電動モータでは、
導線の端部をコミュテータにレーザ溶接する場合、銅製
のコミュテータが熱伝導率の大きいことから、溶接入熱
量を比較的高くする必要がある。一方、前記の導線が銅
細線からなるので、この導線を比較的高い溶接入熱量で
溶接するとき、導線が蒸発したり溶断する懸念があると
ともに、熱影響によって導線の溶接部付近の線径が減少
するという問題がある。
【0003】そこで、このような問題を解決する一手段
として、例えば特公昭63−80988号公報に記載さ
れているように、銅細線の溶接部を低融点の黄銅チップ
で被覆する銅細線のレーザ溶接方法が提案されている。
この従来の方法では、レーザ光が銅細線を直接照射する
ことが阻止されるので、銅細線に及ぶ溶接入熱量を低く
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術にあっては、銅細線の溶接境界部にアンダーカッ
トが生じることから、銅細線の断面積の減少に伴って強
度不足になるという問題がある。また、銅部材の反射率
が高いことから溶込み量を高くすることが難しいばかり
か、銅細線の外周面に絶縁被膜が塗布されているため、
この絶縁被膜により銅細線の溶融が不良となることも懸
念される。一方、この不具合を防止するために溶接入熱
量を高くした場合、電動モータのコミュテータを固定す
る絶縁性樹脂が熱劣化するので、コミュテータの固定状
態が不安定となり、その結果、電動モータの寿命が短く
なって品質の低下を生じるという問題がある。
【0005】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、溶接入熱量を特
別に高くすることを要せずに、銅細線と被溶接物とを確
実に溶融接合することのできる銅細線のレーザ溶接方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、外周面に絶縁被膜が塗布される銅細線をレ
ーザ光を用いて被溶接物に溶接する銅細線のレーザ溶接
方法において、前記被溶接物に設けられる孔および溝の
いずれか一方に前記銅細線の一部を挿入するとともに、
この銅細線の先端部を前記被溶接物の表面より突出させ
て、前記銅細線の先端部の端面に向けてレーザ光を照射
し、この先端部と前記被溶接物とを溶融接合するように
してある。
【0007】
【作用】本発明は上記のように、被溶接物に孔および溝
のいずれか一方を設けて、この一方に銅細線を挿通する
とともに、この銅細線の先端部を前記の被溶接物の表面
より突出させて、この状態で銅細線の先端部の端面に向
けてレーザ光を照射するので、このレーザ光が外周面の
絶縁被膜を介することなく、銅細線自体に直接照射され
る。これによって、溶接入熱量を特別に高くすることを
要せずに、銅細線と被溶接物とを確実に溶融接合するこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の銅細線のレーザ溶接方法の実
施例を図に基づいて説明する。図1は本発明のレーザ溶
接方法の一実施例を説明するコミュテータおよび導線の
斜視図、図2は図1のコミュテータおよび導線の要部を
拡大して示す斜視図、図3は図2に示すコミュテータお
よび導線の側面図、図4は導線の先端部の端面に向けて
レーザ光を照射する状態を示す側面図、図5は導線の先
端部がコミュテータに溶融接合した状態を示す側面図で
ある。
【0009】一般に電動モータは、図1に示すように、
図示しないケーシングに回転可能に設けられるコミュテ
ータ1を有している。このコミュテータ1は、断面がく
さび形状に形成され、ほぼ純銅からなる複数の整流子片
2と、これらの整流子片2間に介設される良質のマイカ
薄板3とからなり、これらの整流子片2およびマイカ薄
板3を交互に重ねた状態で円筒状に組立てられている。
このコミュテータ1の軸芯部には回転軸4が固設され、
この回転軸4を中心に回転する際、コミュテータ1の表
面に接触する図示しないブラシを介して隣合う2つの整
流子片2が間欠的に導通することによって、コイル電流
を整流するようになっている。
【0010】そして、本実施例のレーザ溶接方法が用い
られる被溶接物、例えば前記のコミュテータ1には、孔
5が設けられている。この孔5の一端および他端は、図
2に示すように、それぞれ整流子片2の端面2aと、表
面すなわち円周面2bとに位置している。この挿通孔5
に挿通される界磁コイルの導線6は、外周面に例えば数
十μmの厚さを有する絶縁被膜8が塗布される銅細線か
らなり、同様に他の導線7も、外周面に絶縁被膜9が塗
布される他の銅細線からなっている。
【0011】そして本実施例の銅細線のレーザ溶接方法
にあっては、まず図2に示すように、導線6、7を整流
子片2の端面2a側より孔5に挿入して、各導線6、7
の先端部6a、7aを整流子片2の円周面2bより突出
させる。次いで、図3に示すように、レーザ光10を先
端部6a、7aの各端面に向けて照射すると、これらの
先端部6a、7aが溶融して、図4に示すように、球状
体11が形成される。さらにレーザ光10を球状体12
に照射すると、整流子片2の円周面2bの部分も溶融し
て、図5に示すように、球状体11と一体となり溶接部
12を形成し、これによって、導線6、7と整流子片2
とが溶融接合される。
【0012】このように構成した実施例では、レーザ光
10が外周面の絶縁被膜8、9を介することなく、導線
6、7自体に直接照射されるので、溶接入熱量を特別に
高くすることを要せずに、導線6、7と整流子片2とを
確実に溶融接合することができる。上記のように低い溶
接入熱量で溶接できることから、導線6、7が蒸発した
り溶断することや、導線6、7の溶接部12付近の線径
が減少することを防止でき、すなわち、溶接の熱影響に
よる導線6、7の損傷を防止できる。また、レーザ光1
0を出射する図示しないレーザ発振ランプの寿命を長く
することができる。さらに、先端部6a、7aの各端面
にレーザ光10が照射されることから、導線6、7の絶
縁膜8、9を除去する工程を省くことができ、これによ
って、溶接コストの低減を図ることができる。
【0013】なお、この実施例では整流子片2に孔5を
設けたが、この孔5の代わりに、図6に示すように、溝
13を設けて、この溝13内に導線6、7の各一部を挿
入して、各先端部6a、7aを整流子片2の円周面2b
より突出させるようにしても同様の効果を得ることがで
きる。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したことか
ら、溶接入熱量を特別に高くすることを要せずに、銅細
線と被溶接物とを確実に溶融接合することができ、した
がって、溶接の熱影響による銅細線の損傷を防止でき
る。また、上記のように比較的低い溶接入熱量で溶接で
きることから、レーザ光を出射するレーザ発振ランプの
寿命が長くなり、溶接コストの低減を図ることができ
る。さらに、銅細線の絶縁被膜を除去する必要がないこ
とからも溶接コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ溶接方法の一実施例を説明する
コミュテータおよび導線の斜視図である。
【図2】図1のコミュテータおよび導線の要部を拡大し
て示す斜視図である。
【図3】図2に示すコミュテータおよび導線の側面図で
ある。
【図4】導線の先端部の端面に向けてレーザ光を照射す
る状態を示す側面図である。
【図5】導線の先端部がコミュテータに溶融接合された
状態を示す側面図である。
【図6】本発明のレーザ溶接方法の他の実施例を説明す
る斜視図である。
【符号の説明】
2 整流子片(被溶接物) 2b 円周面(表面) 5 孔 6、7 導線(銅細線) 6a、7a 先端部 8、9 絶縁被膜 10 レーザ光 11 球状体 12 溶接部 13 溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に絶縁被膜が塗布される銅細線を
    レーザ光を用いて被溶接物に溶接する銅細線のレーザ溶
    接方法において、前記被溶接物に設けられる孔および溝
    のいずれか一方に前記銅細線の一部を挿入するととも
    に、この銅細線の先端部を前記被溶接物の表面より突出
    させて、前記銅細線の先端部の端面に向けてレーザ光を
    照射し、この先端部と前記被溶接物とを溶融接合するよ
    うにしたことを特徴とする銅細線のレーザ溶接方法。
JP4331736A 1992-12-11 1992-12-11 銅細線のレーザ溶接方法 Pending JPH06179085A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006094600A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Miyachi Technos Corp 回転子結線方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006094600A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Miyachi Technos Corp 回転子結線方法
JP4647961B2 (ja) * 2004-09-22 2011-03-09 ミヤチテクノス株式会社 回転子結線方法

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