JPH06176081A

JPH06176081A - 階層構造ブラウジング方法およびその装置

Info

Publication number: JPH06176081A
Application number: JP4349855A
Authority: JP
Inventors: Itsuko Kiuchi; 伊都子木内
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1992-12-02
Filing date: 1992-12-02
Publication date: 1994-06-24
Also published as: US5644740A

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】概念（データ）が階層構造で管理されている場
合に、その概念の階層構造を容易にブラウジングした
り、概念（データ）に登録されている関係（属性）によ
り、ユーザの意図に応じて階層木を作成および表示する
方法を提供することを目的とする。【構成】部分概念木を１つの概念世界ノードで代表さ
せ、その概念世界ノードの階層構造と概念（データ）の
階層構造を表示する。概念世界ノードは概念世界表示ウ
ィンドウ（１０１）にて表示する。１つの概念世界ノー
ドに対応する部分概念木は部分概念木表示ウィンドウ
（１０２）に表示する。また、検索文に対応する検索文
ノードやユーザの指定に応じて概念（データ）を分類し
たユーザ分類木に対応するユーザ分類木ノードを部分概
念木表示ウィンドウ（１０２）に表示する。表示した階
層構造は記憶され、次にウインドウが開かれたときに再
度同じものが表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、データやファイルなど
の対象物を階層構造で管理・表示する際に、ユーザが関
心のある部分の階層を詳しく表示したり、関心のある世
界を集めて表示したり、また、ユーザの意図に適応した
分類木を表示したりすることができる視覚的インタフェ
ースを実現する階層構造ブラウジング方法およびその装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、光ディスク記憶装置などの小型の
大容量記憶装置が実現されるに及んで、大量な情報の管
理や検索が、日常的なオフィス業務として行なわれるよ
うになってきている。例えば、従来は専門家が行なって
いた大量な情報の記憶および検索を可能とするデータベ
ースの管理や検索の処理を、エンドユーザが直接操作す
るオフィス対象の文書ファイリング装置が実現されてい
る。

【０００３】文書ファイリングシステムにおいては、多
くの場合、文書や情報を管理するために、通常、キーワ
ードや概念を用いる。すなわち、キーワードや概念によ
り、文書や情報を階層化して管理している。そして、そ
の階層構造をメニュー形式で表示し、ユーザがそのメニ
ューを選択していくことにより目的の文書や情報を検索
していくメニュー表示方式が提案されてきた。しかし、
このメニュー表示方式では、間違った道順をたどってし
まうと、一度もとにもどって検索しなおさなければなら
ないという問題があった。

【０００４】一方、ファイリングシステムに知識ベース
を応用するシステムがすでに知られている（特開昭６０
−０６０６７８号）。また、知識ベースに階層構造で蓄
えられている概念を木表示したり、ブラウジングしたり
する方法もすでに提案されている（特開昭６２−２９７
５６８号）。

【０００５】まず、これらの従来技術で用いている知識
ベースにおける知識の表現形式について、図２を用いて
簡単に説明する。図２は、知識ベースにおける知識の表
現例を示す図である。同図において、楕円は概念を、矢
印は関係を表す。知識ベースにおいて、概念は包摂関係
と部分全体関係によって階層化されている。

【０００６】知識ベースのすべての概念は、「ＵＮＩＶ
ＥＲＳＡＬ」２０１を最上位の概念とする概念と包摂関
係で結ばれている。包摂関係とは、「概念Ｘは概念Ｙ
（の一つ）である」という関係を表す。ある概念を基準
として、その概念より上位の概念を上位概念、下位の概
念を下位概念と呼ぶ。また、上位概念が同じ概念同志を
同位概念と呼ぶ。例えば、「人」２１２の上位概念は
「有意志体」２０５であり、下位概念は「女性」２２０
や「田中洋子」２１３であり、同位概念は「組織」２０
６である。

【０００７】また、いくつかの概念は、ある概念と部分
全体関係で結ばれている。部分全体関係とは、「概念Ｘ
は概念Ｙの一部分である」という関係を表す。部分全体
関係において、上位の概念を全体概念、下位概念を部分
概念と呼ぶ。例えば、「Ｘ研究所」２０９は、「Ａ社」
２０８の部分概念である。各概念は複数の包摂関係およ
び部分全体関係を結ぶことができる。例えば、「組織」
２０６の包摂関係での上位概念は、「有意志体」２０５
と「場所」２１４の二つの概念である。

【０００８】知識ベースにおいては、二つの概念と一つ
の関係、すなわち二項関係によって事柄を表現する。ま
ず、一般関係によって、一般的な二つの概念を関係づけ
ている。例えば、概念「人」２１２と「国家」２１５
は、一般関係「国籍」２１８で結ばれている。次に、具
体関係とは、具体的な二つの概念を関係づけるものであ
る。具体関係を作るためには、それぞれの上位概念が、
同じ関係名称を持つ一般関係で結ばれていなければなら
ない。例えば、概念「田中洋子」２１３と「日本」２１
６は、具体関係「国籍」２１９で結ばれている。

【０００９】概念間に結ばれたこれらの関係をたどるこ
とにより、ユ−ザ−は知識ベ−スに格納されている概念
を「ブラウジング（拾い読み）」することができる。

【００１０】このように知識を格納しておくことによ
り、特開昭６０−０６０６７８号公報に記載のように、
説明的な文を入力することが可能となった。例えば、”
東京都にあるＢ社で開発されたワ−クステ−ションを主
題とする記事＃０４６８”という事実を入力したり、”
検索システムを主題とする記事を発表文書とする会社は
？”という検索文を入力して上記の事実を検索すること
が可能となった。

【００１１】一方、上述したような表現形式で表現され
る知識ベースのいわゆる概念ネットワークを表示する方
法については、特開昭６２−２９７５６８号公報に記載
のように、いくつかの方法が提案されている。

【００１２】提案されている表示方法においては、ま
ず、システムが、「ＵＮＩＶＥＲＳＡＬ」を最上位概念
とする階層木を表示する。また、ユーザが深さｍ，枝数
ｎを指定することにより、その階層木で表示されている
ある概念の下位概念を深さｍ，枝数ｎで追加表示する機
能や、ある概念の下位概念の表示を消去する機能が、用
意されていた。

【００１３】さらに、ある概念の一層分下位の概念をリ
スト表示（一覧表表示）して、その中から目的の概念を
ポインティングデバイスにより指示して、その概念を階
層木に追加表示する機能や、部分文字列マッチングによ
り概念を探索する機能が、提供されていた。また、ある
概念の上位概念を表示する機能も提供されていた。

【００１４】しかしながら、上述の従来の表示方法で
は、以下のような問題点があった。

【００１５】まず、一つのウィンドウに階層木を表示し
ていたため、表示を消去するという機能が提供されてい
ても、実際には下位概念をたどっていくに従って、表示
する階層木が大きくなり、階層木全体を把握することが
困難になったり、表示されている階層木の中から目的の
概念をさがしだすことが困難になってしまうという問題
があった。また、表示する階層木が大きくなると、ユー
ザが関心のある概念の階層木を飛びまわることが難しか
った。

【００１６】さらに、下位概念を表示していくときに
は、目的の概念にたどりつくために、いくつもの概念を
経由していることがよくある。このとき、ある概念の一
層分下位の概念を表示して、その中から１つを選択して
再びその概念の一層分下位の概念を表示して選択してい
く、といった操作を繰り返して目的の概念を探さなけれ
ばならなかった。すなわち、何回も階層木で表示されて
いる概念を選択したり、下位の概念リストの中から目的
の概念の上位概念を選択する操作を繰り返さなければ、
目的の概念にたどりつくことができなかった。また、そ
の道順を間違えると、階層木の表示は増える上に、同じ
操作をやりなおさなければならなかった。

【００１７】また、上位概念を表示するとき、選択した
概念から最上位概念「ＵＮＩＶＥＲＳＡＬ」までの概念
のリストを表示することはできたが、その上位概念の兄
弟にあたる同位概念を見るためには、それぞれの上位概
念を選択し、その一層分下位概念のリストを表示する方
法しかなかった。したがって、ある概念が、どのような
分類体系のもとに分類されて、その位置に登録されてい
るのかを把握することが困難であった。

【００１８】また、特開昭６３−２７２９７４号公報に
記載のように、検索文をマクロ化して保存することは可
能であったが、表示対象の知識ベースに対して別のファ
イルに格納されていたため、マクロ化されている検索文
を再利用するためには、そのファイルを見直して新たに
ウインドウを開かなければならなかった。

【００１９】さらに、従来技術では、包摂関係で規定さ
れている階層構造でしか階層木表示することが出来なか
った。従って、ユーザに適応した分類体系で表示するこ
とができなかった。例えば、会社を分類するとき、所在
地別に分類したり、業種別に分類したりすることがあ
る。従来の表示方法では、ある具体概念に結び付いてい
る具体関係をフレーム表示したり、ある一般概念の下位
概念に結び付いている具体関係をテーブル表示すること
はできた。しかし、階層木表示は、あらかじめ包摂関係
で登録されている階層構造でしか表示することしかでき
なかった。したがって、ユーザが所在地別に見たいと思
っても、業種別に分類されていたら、その階層構造でし
か見ることができなかった。

【００２０】このように、階層構造で管理されている概
念を一つの階層木で表示する場合、従来技術では種々の
問題点があった。

【００２１】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来の操
作方法では、ユーザが関心のある世界はある程度限定さ
れているのに、その世界を表示するのに、最上位概念
（ノード）から一つづつメニューなどをたどったり、文
字列マッチングを行なうなどして、毎回同じ操作を繰り
返さなければならなかった。さらに、関心のない世界が
表示されるために、関心のある世界が離れて表示されて
しまうことが多く、何度もスクロールしたり、表示を書
き換えたりしなければならず、使い勝手が悪かった。

【００２２】また、保存されている検索文やグロッサリ
ーなどが別々のウィンドウに表示されるため、いくつも
のウィンドウを開いたり閉じたりしなければならなかっ
た。

【００２３】さらに、データベース（知識ベース）に蓄
えられている階層構造でしか表示することができず、そ
の分類体系がユーザの意図と一致していなくても書き換
える手段がなかった。

【００２４】本発明の目的は、以上の問題点を解決し、
ユーザごとに関心のある世界を集めて表示して、一度の
操作で階層木を表示する方式を提供すること、検索文や
グロッサリー、及び画像情報などを一つの階層構造で一
括管理する方式を提供すること、並びにユーザの意図に
適応した階層木に表示を書き換える方式を提供すること
にある。

【００２５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る階層構造ブラウジング方法・装置は、
階層構造で管理される複数の対象物を表示してブラウジ
ングする場合に、該対象物をノードとする階層木の中か
ら必要なノードを集め、それらのノードからなる部分階
層木を１つの代表ノードで代表させ、そのような代表ノ
ードを木表示することを特徴とする。

【００２６】本発明は、階層構造で管理される対象物で
あれば適用可能である。例えば、ファイルやデータで階
層構造を有するものや、互いに包摂関係を有する複数の
概念からなる概念ネットワークに対して、適用可能であ
る。

【００２７】本発明では、例えばマルチウィンドウ機能
を利用して、膨大な概念（データ）の関係を表す階層構
造を表示する際、関心のある部分階層木をひとつの固ま
りとして扱い、その固まりを別のウィンドウにリスト表
示したり、また階層構造で表示したりして、関心のある
世界だけを集めて表示する。また、概念の文字列の集合
を扱うグロッサリーや検索文、画像を上記階層構造で管
理・表示し、操作できるようにする。さらに、各概念
（データ）に関する属性情報を保存し、ある概念（デー
タ）を分類表示するとき、ユーザが選んだ属性情報によ
り分類、表示していくことができるようにする。

【００２８】

【作用】階層木の中で、ユーザが関心があると示したノ
ード（概念やデータ）に印を付け、表示していた該ノー
ドの部分階層木の情報を保存し、該ノードを別のウィン
ドウに表示する。関心があるとして集められたノードを
ユーザが選択することにより、保存していた該ノードの
部分階層木を再表示するウィンドウをポップアップさせ
る。また、関心があるとして集められたノードとそのノ
ードの部分階層木情報を保存するので、セッションを終
えて、再度セッションを再開してもセッション終了時と
同じ階層木が表示される。

【００２９】検索文やグロッサリーは、一つのノードと
して同じ階層構造で管理し、画像情報などはノードの付
加情報として保存する。さらに、検索文やグロッサリ
ー、画像などは、ビジュアルノードとして他のノードと
区別できるように表示するようにしてもよい。

【００３０】さらに、概念（データ）に関する属性情報
を、一般的な二つの概念を関係づける一般関係とその一
般関係に対応する具体的な二つの概念を関係づける具体
関係により保存する。これにより、ある概念に関して、
ユーザが選択した一般関係に対応する具体関係により分
類していくことができる。分類した結果の分類木は、一
つのノードとして、上記ユーザが関心があるとして１つ
のノードで代表させたノードなどとともに、同じ階層構
造で管理される。

【００３１】

【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。

【００３２】図４は、本発明の一実施例に係る階層構造
ブラウジング方法及び装置を適用したファイリングシス
テムのシステム構成図である。

【００３３】該システムは、ＣＰＵ４０１、主記憶装置
４０５、磁気ディスク群４０６、表示装置４０２、キ−
ボ−ド４０３、及びポインティングデバイス４０４から
構成される。該システムは、知識ベースに意味情報を入
力し、蓄積し、それを表示するものである。知識ベース
は、磁気ディスク群４０６に格納されている。その知識
ベースを主記憶装４０５置に読み込み、表示装置４０
２、キ−ボ−ド４０３、及びポインティングデバイス４
０４を用いて処理要求を出し、その要求に応じた形式で
知識を表示装置４０２上に表示する。該システムでは、
知識を表示する際に本発明を利用している。

【００３４】図３は、本実施例における概念ネッワーク
を用いる知識ベースシステムのソフトモジュール構成図
の一部である。本システムは、ユーザの要求に応じて、
必要な情報を検索・表示したり、ユーザが入力した断片
的情報を、概念ネットワークで構成する知識ベース３１
８に格納・蓄積したりする。

【００３５】概念ネットワーク３１８には、所定の表現
モデル（図２の表現形式）に則って、表現した概念ネッ
トワークデータを格納する。該データは、テキスト形式
で表現することができ、他のシステムとのデータ交換が
可能である。該データは、システム起動時に概念ネット
ワーク管理部３１６内部のメモリに読み込まれ、高速な
ブラウジングが可能となるデータ構造に変換される。該
内部データ構造で表現した概念ネットワークデータは、
概念ネットワーク編集部３１２、表示用データ生成部３
１３および概念検索部３１４からアクセスされ、知識
（概念ネットワーク）の編集、表示、検索のための処理
が施される。

【００３６】グロッサリー３１７には、概念の文字列を
いくつかのファイルに分けて格納する。該データは、表
示用データ生成部３１３からの要求に応じて概念ネット
ワーク管理部３１６内部のメモリに読み込まれる。文書
イメージ３１９には、文書の画像を格納する。

【００３７】ユーザとの対話は、入出力制御部３０４が
制御する。該入出力制御部３０４は、ウィンドウ制御部
３０６と入力解析部３０５とから成る。キーボードおよ
びマウスからの入力情報は入力解析部３０５で解析さ
れ、その処理は対話・表示制御部３０７で行なわれる。
該対話・表示制御部３０７は、概念ネットワーク編集表
示部３０８、概念ネットワーク表示部３０９、検索条件
編集部３１０、および画像表示部３１１により構成され
る。

【００３８】以下、図５から図１０に本システムの概念
ネットワークデータのファイル上の内部データ構造を示
す。図５から図８までは、特開昭６０−０６０６７８号
に記述されている内部データ構造とほぼ同じである。な
お、図５から図１０に例示した具体的データは、図２の
概念ネットワークを表すデータ（一部不図示のものもあ
る）である。

【００３９】図５は、ノードＩＤ（概念ＩＤ）とノード
の名称（概念名称）とを対応づける表である。Ｃ＃の欄
にはノードのＩＤ、ＣＮＡＭＥの欄にはノード名称、ま
た、Ｐ／Ｓの欄には表示するノード名称であるか否かを
選択するフラグが記述されている。フラグＰ／Ｓは、概
念が同じで２つ以上のノード名称をもつものについて、
どのノード名称で表示するかを示すフラグである。この
表において、特開昭６０−０６０６７８号と異なる点
は、Ｃ／Ｑ／Ｔの欄が追加されていることである。これ
は、フラグＣならば、そのノードＩＤが概念ＩＤであ
り、フラグＱならば、そのノードＩＤが検索文ＩＤであ
り、フラグＴならば、そのノードＩＤがユーザ分類木Ｉ
Ｄであることを示している。

【００４０】例えば、同図において、Ｃ＃１（５０５）
の概念名称は、”ＵＮＩＶＥＲＳＡＬ”５１９である。
また、Ｃ＃５（５０９）は、”人”５２３と”人間”５
２４の二つの概念名称をもつが、Ｐ／ＳフラグがＰであ
る”人”が表示名称であることを示している。また、Ｃ
＃４（５０８）は、Ｃ／Ｑ／ＴフラグがＱであり、”検
索システムの記事”５２２という名称を持つ検索文ＩＤ
であることを示している。また、Ｃ＃８（５１３）は、
Ｃ／Ｑ／ＴフラグがＴであり、”所在地別会社”５２７
という名称を持つユーザ分類木ＩＤであることを示して
いる。

【００４１】図６は、概念の包摂関係における上下関係
を示す表である。ＣＨＩＬＤの欄には、包摂関係におけ
る下位概念（子概念）となる概念ＩＤを、ＰＡＲＥＮＴ
の欄には、包摂関係における上位概念（親概念）となる
概念ＩＤを、それぞれ記載する。例えば、概念ＩＤがＣ
＃３（６１３）である概念「組織」の親概念は、概念Ｉ
ＤがＣ＃１３（６０４）である概念「有意志体」である
ことを示す。

【００４２】図７は、概念ネットワークに出現する関係
の名称などを表す表である。ＲＳ＃の欄は関係名称のＩ
Ｄ、ＲＳＮＡＭＥの欄は関係名称を示す。また、ＬＲの
欄は、その関係で２つの概念をみたとき、一方の概念を
主体としたときの関係を表す文字列を示す。ＲＬの欄
は、他方の概念を主体としたときの関係を表す文字列を
示す。例えば、同図において、関係名称ＩＤであるＲＳ
＃が”７”（７０５）の関係名称は、”国籍”７０６で
あり、関係を表す文字列として、”を国籍とする”７０
７と”の国籍である”７０８の２つの表記が登録されて
いる。

【００４３】図８は、登録されている一般関係と具体関
係を蓄積するための表である。Ｒ＃の欄には、関係のＩ
Ｄを、ＲＳ＃の欄には、図７に登録されている関係名称
のＩＤを、それぞれ記載する。ＣＬの欄には、図７にお
いてＬＲの欄に登録されている関係の文字列を使うとき
に主体となる概念の概念ＩＤを記載する。ＣＲの欄に
は、図７においてＲＬの欄に登録されている関係の文字
列を使うときに主体となる概念の概念ＩＤを記載する。
Ｇ／Ｉの欄には、当該関係が一般関係であることを示す
フラグＧ、または当該関係が具体関係であることを示す
フラグＩを記載する。

【００４４】例えば、図８において、関係Ｒ＃１２（８
０６）は、関係名称ＩＤがＲＳ＃７（８０７）の関係に
より、概念Ｃ＃５（８０８）と概念Ｃ＃６（８０９）と
を結ぶ一般関係（フラグＧ）であることを示す。図７よ
り、関係名称ＩＤがＲＳ＃７の関係を表す文字列ＬＲ及
びＲＬを得ることができる。これにより、”人の国籍は
国家である”または、”国家を国籍とする人”という２
つの表記をもつ一般関係が登録されていることが分か
る。

【００４５】また、関係Ｒ＃１８（８１６）は、関係の
種類ＲＳ＃７（８１７）により、概念Ｃ＃１０（８１
８）と概念Ｃ＃７（８１９）とを結ぶ具体関係（フラグ
Ｉ）であることを示す。これにより、”田中洋子の国籍
は日本である”または、”日本を国籍とする田中洋子”
という２つの表記をもつ具体関係が登録されていること
が分かる。部分全体関係も、一般関係の特殊なものとし
て図７および図８のテーブルで管理されている。

【００４６】図９は、概念のＩＤと画像（イメージ）の
ＩＤを格納する表である。これにより、概念に対応する
画像が登録されているか否かを表す。

【００４７】図１０は、概念のＩＤとグロッサリーのＩ
Ｄを格納する表である。これにより、概念に対応するグ
ロッサリーが登録されているか否かを示す。グロッサリ
ーは、リスプのＳ式で格納している。例えば、概念ＩＤ
がＣ＃３である「組織」には、Ｇ＃４というグロッサリ
ーが登録されている。グロッサリーとしては、以下のよ
うなリスプのＳ式（Ｇ＃４（”ＸＸグループ”、”ＡＢＣ電気会
社”、”ＸＹＺ銀行”））という形式で、「組織」の下位概念となりえる概念の文
字列が登録されている。

【００４８】グロッサリーの中から文字列を指定して、
概念として図５，６の表に登録することもできる。この
場合、自動的に概念ＩＤが付加される。例えば、文字
列”ＸＹＺ銀行”を指定すると、新たに概念ＩＤが付加
され、図５に概念として登録される。デフォルトでは、
グロッサリーがついている概念、この場合「組織」（Ｃ
＃３）の下位概念として図６にも登録される。また、ユ
ーザの指示により、親概念を「組織」から「銀行」など
他の概念に変更することも可能である。

【００４９】検索文ＩＤに対応する検索文自体は、以下
のようなリスプのＳ式で格納されている。例えば、検索
文ノード”検索システム発表会社”は、検索式「会社その会社の発表文書である”検索システムの記事”」という検索式Ｑ＃４（”検索システム発表会社” （”会社” （”発表文書” （”検索システムの記事”））を各ＩＤを用いて表したＳ式（Ｑ＃４（Ｃ＃２（Ｒ＃１７（Ｑ＃２））という形式で記述している。

【００５０】また、上記検索式Ｑ＃４は、”検索システ
ムの記事”を表す検索式Ｑ＃２を含んでいるが、この検
索式Ｑ＃２は、検索式「記事その記事の主題である検索システム」である。これについても同様に、（”検索システムの記事” （”記事” （”主題” （”検索システム”））を表す各ＩＤによりＳ式（Ｑ＃２（Ｃ＃１２（Ｒ＃２３（Ｃ＃９））という形式で記述している。

【００５１】また、ユーザ分類木ＩＤに対応するユーザ
分類木は、以下のようなリスプのＳ式で格納している。
例えば、ユーザ分類木”所在地と業種別会社”に対して
は、「所在地」である「日本」、「アメリカ」、「イギ
リス」、「その他」に分類し、さらに、「業種」である
「製造業」、「銀行」、「サービス業」、「その他」に
より分類しているとする。このとき、（”所在地と業種別会社” （会社（所在地（概念フラグ日本アメリカイ
ギリス））（業種（概念フラグ製造業銀行サービス
業））））を表す各ＩＤにより（Ｃ＃５３（Ｃ＃２（Ｒ＃２８（ＣＣ＃７Ｃ＃４２Ｃ
＃４３））（Ｒ＃３３（ＣＣ＃６６Ｃ＃６７Ｃ＃６
８））））という形式で記述している。

【００５２】また、ユーザ分類木”所在地会社の従業
員”に対しては、「所在地」で分類した「会社」に、さ
らにその「会社」に所属している「従業員」を表示する
こととなるが、このユーザ分類木は、（”所在地別会社の従業員” （会社（所在地（概念フラグ日本アメリカイ
ギリス））（業種（概念フラグ製造業銀行サービス
業）））（従業員））を表す各ＩＤにより、（Ｃ＃５４（Ｃ＃２（Ｒ＃２８（ＣＣ＃７Ｃ＃４２Ｃ
＃４３））（Ｒ＃３３（ＣＣ＃６６Ｃ＃６７Ｃ＃６
８）））（Ｒ＃５５））という形式で記述している。概念フラグＣは、その分類
が概念での分類であることを示す。

【００５３】さらに、ユーザ分類木”資本金”に対して
は、例えば「資本金」が０Ｍ円から１００Ｍ円の範囲を
５０Ｍ円単位で分類するユーザ分類木は、（”所在地別会社の従業員” （会社（資本金（数値フラグ０１００５
０））））を表す各ＩＤにより、（Ｃ＃５５（Ｃ＃２（Ｒ＃２９（Ｓ０１００５
０））））という形式で記述している。数値フラグＳは、その分類
が数値での分類であることを示す。

【００５４】上述したように、ユーザが登録した検索文
やユーザ分類木は、リスプのＳ式の形式で格納される。
表示するときには、これらのリスプのＳ式を参照して木
表示するようにしている。例えば、ユーザ分類木は、上
述のようにＳ式で分類方法のみを蓄積し、ユーザ分類木
表示すると指示したときに検索しなおして木表示する。

【００５５】次に、本実施例における表示用のデータ構
造を説明する。上記システムの内部データの他に、ユー
ザごとにブラウジングした階層木を以下のようなＳ式で
格納する。

【００５６】（ユーザＩＤ（１ ”ＵＮＩＶＥＲＳＡＬ” （１ ”人” （１ ”組織” （１ ”大学”）（１ ”文書” （１ ”特許”…）（０ ”論文” （０ ”国内論文”…）（０ ”国外
論文”…））（０ ”記事”…） …）））

【００５７】数値１は、該概念が概念世界ノードとして
登録されていること、数値０は、該概念が概念世界ノー
ドとして登録されていないことを示している。上記のよ
うなＳ式の形式で、各ユーザごとに、木表示の履歴を保
存している。

【００５８】次に、本実施例における概念の階層木の表
示について説明する。まず、図１に示す対話画面例を参
照して、本システムの動作を説明する。

【００５９】最初に、該対話画面の構成を説明する。該
対話ウィンドウは複数のウィンドウから構成される。常
時表示される基本的なウィンドウは、概念世界表示ウィ
ンドウ１０１である。図１に示されている部分概念木表
示ウィンドウ１０２、およびユーザ分類木表示ウィンド
ウ１０３は、ユーザの指示によって表示される。各ウィ
ンドウの詳細は、図１１以降に示す。

【００６０】次に、ブラウジング処理の概要を説明す
る。ブラウジング処理は、下記のように動作する。下記
のブラウジング機能は、概念ネットワーク表示部（図３
３０９）により実行される。

【００６１】まず、概念世界表示ウィンドウ１０１に
は、ユーザが既にブラウジングしたことのある概念の世
界が概念世界ノードとして階層構造で表示されている。
概念世界ノードとは、ユーザが関心のある概念の世界だ
と指示した概念を示す。概念世界ノードとすることによ
り、ユーザは関心のある概念の世界（該概念の下位階層
木）を概念世界表示ウィンドウ１０１に階層構造で表示
することができる。図１において、左側が黒く塗り潰さ
れた四角い囲い１１１は、その概念が概念世界ノードで
あることを示す。

【００６２】２つの概念世界ノードが実線で結ばれてい
るものは、その概念世界ノードの概念同志が、直接、概
念の親子関係で結ばれていることを示す。例えば、概念
世界ノード「組織」１０５と「大学」１０９とは実線で
結ばれている。これは、「組織」１０５と「大学」１０
９の包摂関係の間には概念が存在しないことを示す。ま
た、概念世界ノードが点線で結ばれているものは、その
概念世界ノードが表す概念の包摂関係の間に、複数の概
念が存在していることを示す。例えば、概念世界ノード
「ＵＮＩＶＥＲＳＡＬ」１０４と「組織」１０５の間に
は、図２に示すように「有意志体」が存在しているの
で、これらの概念世界ノードは点線で結ばれている。

【００６３】ユーザがマウスにより対話画面内のポイン
タ（矢印（不図示）で表示されている）を概念世界表示
ウィンドウ１０１に移すと、該ウィンドウが活性化され
アクティブになる。ユーザが、概念世界表示ウィンドウ
１０１内の概念階層木で表示されている概念の文字列を
選択すると、部分概念木表示ウィンドウ１０２がポップ
アップされて、選択された概念を最上位概念とする部分
概念木が表示される。その際、ユーザが以前に同概念の
部分階層木を表示したことがあれば（ブラウジングした
ことがあれば）、その階層木が表示される。

【００６４】例えば、概念世界ノード「文書」１１０を
選択すると、「文書」１１０の下位概念を表示する部分
概念木表示ウィンドウ１０２がポップアップされ、ユー
ザがかつてブラウジングした概念の世界が表示される。
図１は「文書」１１０の部分概念木表示ウィンドウ１０
２がポップアップされたところを示している。同ウィン
ドウ１０２で、さらに「文書」１１３の下位にある概念
世界ノード「特許」１１４をマウスで選択すると、「特
許」の下位概念を表示する部分概念木表示ウィンドウが
ポップアップされることとなる。

【００６５】さらに、図１に示すウィンドウ１０２上で
「文書」１１３の下位概念の表示を編集することができ
る。編集した後で、ウィンドウ１０２を閉じ、再び概念
世界表示ウィンドウ１０１における概念世界ノード「文
書」１１０を選択すると、表示編集後の下位概念の階層
木が表示される。

【００６６】ビジュアルノード１１８は、そのノードが
検索文ノード「Ａ社関連記事」１２０であることを示
す。本システムでは、検索文に名称を付けて、概念階層
木のノードとして登録することを可能としている。ま
た、ビジュアルノード１１９は、同概念に画像（イメー
ジ）情報が付加されていることを示す。画像は、通常、
「論文＃１」１１６のように、一つの概念に対応して登
録されるが、「Ａ社関連記事」１２０のように、検索し
た結果集められた画像をまとめて、検索文ノードと対応
づけて登録することも可能である。

【００６７】ビジュアルノード１１２は、概念「会社」
１０６にグロッサリーが登録されていることを示してい
る。グロッサリーとしては、同概念の下位概念にあたる
概念の文字列が登録されている。従ってユーザは、必要
なときに、その概念の文字列をメモリに読み込んで概念
として登録することができる。

【００６８】本システムでは、ある概念についてユーザ
が指示した関係（属性）により分類した分類体系を、ユ
ーザ分類木ノードとして、包摂関係による概念階層木に
登録することができる。ユーザ分類木ノードには、ユー
ザが名称（例えば、「所在地別会社」）を付ける。

【００６９】図１における「＊資本金別会社」１０７と
「＊所在地別会社」１０８は、ユーザ分類木ノードであ
る。このときの＊印が、ユーザ分類木ノードの印であ
る。部分階層木に登録されているユーザ分類木ノード１
０８を、ユーザが選択することにより、ユーザ分類木表
示ウィンドウ１０３をポップアップして、その分類体系
を表示させることができる。

【００７０】図１は、ユーザ分類木ノード「＊所在地別
会社」１０８を選択し、そのユーザ分類木表示ウィンド
ウ１０３がポップアップしたところを図示している。
「＊所在地別会社」１０８のユーザ分類木表示ウィンド
ウ１０３では、ユーザが指示した概念の関係（属性）に
より、階層木の表示が（もともと登録されている概念ネ
ットワークの階層と比較して）書き替えられている。す
なわち、概念「会社」１２２の下位概念について、関係
「所在地」１２３が「日本」１２４、「アメリカ」１２
５であるものと、それ以外の「その他」１２６とに分け
て表示している。このように分類されて表示されている
のは、ユーザが所在地による分類を指示したことによ
る。

【００７１】また、同図における概念「会社」１２２を
「会社」の下位概念に書き替えることにより、さらにそ
の下位概念に対する分類表示に書き替えることもでき
る。例えば、「会社」１２２を「電気メーカ」に書き替
えると、「電気メーカ」の下位概念を「所在地」１２３
で分類した表示に、自動的に書き替わる。また、「所在
地」のみの分類を、「所在地」および「業種」などの複
数の分類に書き替えたりすることができる。

【００７２】以下、上述のブラウジング処理の概要で説
明した各動作について、さらに詳しく説明する。

【００７３】図３８は、階層木ブラウジングの流れを示
すフローチャートである。まず、ステップ３８０１で処
理が開始すると、ステップ３８０２で、概念世界表示ウ
インドウにノードを表示する。初めてユーザが本システ
ムを利用する場合には、概念世界ノード「ＵＮＩＶＥＲ
ＳＡＬ」のみが表示される。以前にブラウジングしたこ
とがある場合は、そのブラウジング終了時の階層木が表
示される。

【００７４】図１１は、初めてユーザが本システムを利
用する場合の初期画面である。概念世界表示ウインドウ
１１０１には、概念世界ノード「ＵＮＩＶＥＲＳＡＬ」
１１０９のみが表示されている。

【００７５】ステップ３８０３で、該ウィンドウのメニ
ュー”ファイル”１１０２を選択し、プルダウンメニュ
ー”閉じる”１１０５を選択すると、ステップ３８１４
で、階層構造を保存し、全ウィンドウを閉じて、処理を
終了する。それまで、以下の処理（ステップ３８０４〜
３８１３）が続けられる。

【００７６】まず、ステップ３８０４で、概念世界表示
ウインドウ１１０１上のノードをマウスでシングルクリ
ックすると、ステップ３８０７で、そのノードＩＤが検
出され、そのノードが選択される。ステップ３８０８お
よびステップ３８０９で、該ウィンドウのメニュー”フ
ァイル”１１０２を選択し、プルダウンメニュー”検
索”１１０６を選択すると、ステップ３８１０で、選択
されている概念（ノード）を対象とした検索文編集ウィ
ンドウがポップアップされる。ステップ３８１０の検索
文編集ウィンドウにおける処理は、図４３を参照して後
述する。

【００７７】ステップ３８０８でメニュー”表示”１１
０４を選択し、ステップ３８１１でプルダウンメニュ
ー”表示消去”１１０７を選択すると、ステップ３８１
２で、選択されている概念の下位概念の表示が消去され
る。ステップ３８１１で”概念世界ノード解除”１１０
８を選択すると、ステップ３８１３で、選択されている
概念が概念世界ノードでなくなるようにし、そのノード
の表示を消去する。ステップ３８１３の概念世界ノード
の解除（および登録）の処理については、図４１を参照
して後述する。

【００７８】ステップ３８０４で、概念世界表示ウィン
ドウ１１０１に表示されている概念世界ノードをマウス
でダブルクリックすると、ステップ３８０５でそのノー
ドＩＤが検出され、ステップ３８０６で該ノードＩＤの
部分階層木表示ウィンドウがポップアップされる。

【００７９】例えば、図１１で概念世界ノード「ＵＮＩ
ＶＥＲＳＡＬ」１１０９をマウスでダブルクリックする
と、そのノードＩＤが検出され、図１２に示すような該
ノードＩＤの部分階層木表示ウィンドウがポップアップ
されることとなる。ステップ３８０６の検出ノードＩＤ
の部分階層木表示ウィンドウにおける処理は、図３９を
参照して後述する。

【００８０】次に、図３９を参照して、図１２に示すよ
うな部分階層木表示ウィンドウにおける処理について詳
しく説明する。

【００８１】まず、ステップ３９０１で、選択されたノ
ードＩＤの部分階層木表示ウィンドウを表示する。次
に、ステップ３９０４で、そのノードＩＤの下位ノード
の表示が保存されているかどうかを判別する。ユーザが
以前に本システムを使ったことがない場合など、指定ノ
ードＩＤの下位ノードの表示が保存されていない場合に
は、ステップ３９０４で、デフォルトで定められている
下位ノードを表示する。この場合は、例えば、図１２で
「ＵＮＩＶＥＲＳＡＬ」１２１０のみが表示されるか、
デフォルトにより、ある深さ、ある枝数の下位概念が表
示されることとなる。

【００８２】以前にブラウジングしたことがあり、指定
ノードＩＤの下位ノードの表示が保存されている場合に
は、ステップ３９０３で、保存されている下位ノードを
表示する。これにより、例えば図１２に示すように、以
前表示していた概念木が再び表示される。

【００８３】次に、ステップ３９０５で、該ウィンドウ
のメニュー”ファイル”１２０２を選択し、プルダウン
メニュー”閉じる”１２０４を選択すると、ステップ３
９１９で、階層構造を保存して該ウィンドウを閉じ、該
ウインドウにおける処理を終了する。それまで、以下の
処理（ステップ３９０６〜３９１８）が続けられる。

【００８４】まずステップ３９０６で、ウインドウ１２
０１内のノードをマウスでシングルクリックすると、ス
テップ３９１０でそのノードＩＤが検出され、選択され
る。次に、ステップ３９１１でメニュー”ファイル”１
２０３を選択し、ステップ３９１２でプルダウンメニュ
ー”検索”１２０５を選択すると、ステップ３９１３
で、図２１に示すような検索文編集ウィンドウ２１０１
が表示される。ステップ３９１３の検索文編集ウィンド
ウ２１０１における処理については、図４３を参照して
後述する。

【００８５】ステップ３９１１でメニュー”表示”１２
０３を選択し、ステップ３９１４でプルダウンメニュ
ー”下位概念表示”１２０６を選択すると、ステップ３
９１５で、図１３に示すような下位概念表示ウィンドウ
１３０１が表示される。ステップ３９１５の下位概念表
示ウィンドウ１３０１における処理については、図４０
を参照して後述する。

【００８６】ステップ３９１１でメニュー”表示”１２
０３を選択し、ステップ３９１４でプルダウンメニュ
ー”概念世界ノード／解除”１２０７を選択すると、ス
テップ３９１６で、概念世界ノードの登録／解除処理が
行なわれる。すなわち、選択されたノード（ステップ３
９１０で検出されているノード）が概念世界ノードなら
ばそれを解除し、概念世界ノードでないならば概念世界
ノードとして登録する。ステップ３９１６の概念世界ノ
ード登録／解除処理については、図４１を参照して後述
する。

【００８７】ステップ３９１１でメニュー”表示”１２
０３を選択し、ステップ３９１４でプルダウンメニュ
ー”上位概念表示”１２０８を選択すると、ステップ３
９１７で、図２０に示すような上位概念表示ウィンドウ
２００１が表示される。ステップ３９１７の上位概念表
示ウィンドウ２００１における処理については、図４２
を参照して後述する。

【００８８】ステップ３９１１でメニュー”表示”１２
０３を選択し、ステップ３９１４でプルダウンメニュ
ー”ユーザ分類木表示”１２０９を選択すると、ステッ
プ３９１８で、図２４に示すようなユーザ分類木表示ウ
ィンドウ２４０１が表示される。ステップ３９１８のユ
ーザ分類木表示ウィンドウ２４０１における処理につい
ては、図４４を参照して後述する。

【００８９】また、ステップ３９０６でウインドウ１２
０１内のノードをマウスでダブルクリックすると、ステ
ップ３９０７でそのノードＩＤが検出され、選択され
る。次に、ステップ３９０８でそのノードが概念世界ノ
ードかどうか判別する。概念世界ノードであるならば、
ステップ３９０９でそのノードＩＤの部分階層木表示ウ
ィンドウを表示する。ステップ３９０９の処理は、いま
説明している図３９の手順と同じであり、リエントラン
トに本手順が実行される。

【００９０】次に、図４０を参照して、下位概念表示ウ
ィンドウ１３０１における処理について詳しく説明す
る。図３９で説明したように、図１２のような部分階層
木表示ウィンドウ１２０１でノードを選択し、メニュ
ー”表示”１２０３の”下位概念表示”１２０６を選択
すると、図１３のような下位概念表示ウィンドウ１３０
１が表示される。図１３は、図１２のノード「会社」１
２１６を選択して下位概念表示ウィンドウ１３０１を開
いたところである。

【００９１】まず、ステップ４００１で、図１３に示す
ように、下位概念表示ウィンドウ１３０１を表示する。

【００９２】図１３において、履歴表示ウィジェット１
３０２には、下位概念表示をするために選択した概念
「会社」１３０９が表示される。タイトル”「会社」の
下位概念”の次に、「会社」の下位概念の数”７”１３
０８が示されている。下位概念表示ウィジェット１３０
３には、選択された概念の下位・部分概念がリスト表示
される。この例では、概念「会社」の下位概念および部
分概念がリスト表示されている。また、探索概念入力ウ
ィジェット１３０４は、下位概念表示ウィジェット１３
０３に表示されている概念の文字列探索を行なうための
文字列入力ウィジェットである。

【００９３】再び図４０を参照して、ステップ４００２
からステップ４００４で、上記のように、履歴表示ウィ
ジェット１３０２に選択された概念を表示し、下位概念
の数を表示し、下位概念表示ウィジェット１３０３に下
位概念および部分概念をリスト表示する。なお、下位概
念表示ウィジェット１３０３へのリスト表示において、
部分概念はその文字列の前に中点”・”を付けて表示す
るものとする。

【００９４】次に、ステップ４００５で、該ウィンドウ
１３０１のメニュー”閉じる”１３０５を選択すると、
ステップ４０１５で該ウィンドウ１３０１を閉じ、該ウ
インドウにおける処理を終了する。それまで、以下の処
理（ステップ４００６〜４０１４）が続けられる。

【００９５】まず、ステップ４００６で、下位概念表示
ウインドウ１３０１の下位概念表示ウィジェット１３０
３に表示されている概念（ノード）をマウスでクリック
し選択する。次に、ステップ４００７で、下位概念表示
ウインドウ１３０１のメニュー”下位表示”１３０７ま
たは”木表示”１３０６が選択されたかどうか判別す
る。メニュー”下位表示”１３０７が選択された場合
は、ステップ４００９で、選択された概念（ノード）が
履歴表示ウィジェット１３０２内の概念か、下位概念表
示ウィジェット１３０３内の概念かを、判別する。

【００９６】ステップ４００９で選択された概念が履歴
表示ウィジェット１３０２内の概念であるときは、ステ
ップ４０１０で、選択された概念（ノード）の下位・部
分概念を下位概念表示ウィジェット１３０３にリスト表
示し、ステップ４０１１で、下位概念の数を表示する。

【００９７】ステップ４００９で選択された概念が下位
概念表示ウィジェット１３０３内の概念であるときは、
ステップ４０１２で、選択された概念（ノード）を履歴
表示ウィジェット１３０２に追加表示する。次に、ステ
ップ４０１３で、選択された概念の下位・部分概念を下
位概念表示ウィジェット１３０３にリスト表示し、ステ
ップ４０１４で、下位概念の数を表示する。

【００９８】例えば、図１３において「会社」の下位概
念リスト１３０３の中で、「製造会社」１３１０および
「銀行」１３１１を選択し、メニュー”下位表示”１３
０７を選択すると、上記ステップ４０１２〜４０１４に
より、下位概念表示ウインドウ１３０１は図１４に示す
ような表示に書き替えられる。

【００９９】図１４において、履歴ウィジェット１４０
２には、「会社」１４０９の下にインデンテーションを
つけて（「会社」の下位であることを示す）、選択され
た概念「製造会社」１４１０と「銀行」１４１１が追加
表示されている。また、下位概念の数は「製造会社」の
下位概念の数”２０”１４０８に書き換えられており、
下位概念表示ウィジェット１４０３には、選択された概
念の一つ「製造会社」１４１０の下位概念がリスト表示
されている。

【０１００】さらに、同ウィジェット１４０３におい
て、「Ａ社」１４１２を選択し、メニュー”下位表示”
１４０７を選択すると、ステップ４０１２〜４０１４に
より、図１５に示すように表示が書き替えられる。図１
５において、履歴ウィジェット１５０２には、選択され
た概念「Ａ社」１５１１が、親概念にあたる「製造会
社」１５１０の下にインデンテーションをつけて追加表
示されている。また、下位概念表示ウィジェット１５０
３には、「Ａ社」の部分概念が表示されている。これに
は、部分概念であることを示す印である中点”・”が付
けられている。

【０１０１】再び図４０を参照して、ステップ４００６
で下位概念表示ウィジェット１３０３に表示されている
概念をマウスでクリックして選択し、ステップ４００７
で下位概念表示ウインドウ１３０１のメニュー”木表
示”１３０６を選択したとする。このときは、ステップ
４００８で、選択された概念（ノード）を部分階層木表
示ウインドウに追加表示する。

【０１０２】例えば、図１５でリスト表示されている部
分概念１５０３の中で、「・Ｘ研究所」１５１３および
「・Ｙ工場」１５１６を選択し、メニュー”木表示”１
５０６を選択すると、上記ステップ４００８により、図
１２の部分階層木表示ウインドウが図１６に示すように
書き替えられる。

【０１０３】図１６において、選択された概念「・Ｘ研
究所」１６１１および「・Ｙ工場」１６１２が、部分階
層木に追加表示されている。ここで、図１２の段階で既
に表示されていた概念「会社」１６０８と追加表示する
「・Ｘ研究所」１６１１および「・Ｙ工場」１６１２と
を結ぶために、「製造会社」１６０９と「Ａ社」１６１
０も追加表示される。

【０１０４】このような操作を繰返し、ユーザにとって
関心のある概念だけを部分階層木表示ウィンドウ（図１
２、図１６）に集めることが可能となる。

【０１０５】次に、図４１を参照して、概念世界ノード
の登録／解除の処理について詳しく説明する。図３８で
説明したように、図１１のような概念世界表示ウインド
ウ１１０１で概念世界ノードを選択し、メニュー”表
示”１１０４の”概念世界ノード解除”１１０８を選択
すると、図４１の手順で概念世界ノードの解除処理が行
なわれる。また、図３９で説明したように、図１２のよ
うな部分階層木表示ウィンドウ１２０１でノードを選択
し、メニュー”表示”１２０３の”概念世界ノード／解
除”１２０７を選択すると、概念世界ノードの登録／解
除処理が行なわれる。なお、図１１のような概念世界表
示ウインドウ１１０１では、ユーザが関心のある概念を
集めて概念世界ノードとして登録されたものが表示され
ているから、そのメニュー”表示”１１０４では概念世
界ノードの解除のみのメニュー１１０８となっている。

【０１０６】図４１を参照して、まずステップ４１０２
で、選択されたノードが概念世界ノードであるかどうか
判別する。概念世界ノードである場合は、それを解除す
るために、ステップ４１０３で該ノードに関する概念世
界ノードの登録を削除する。具体的には、図５，６の表
から該ノードの登録を削除し、さらにリスプのＳ式で格
納された階層木の表示用データを更新する。また、ステ
ップ４１０４で、概念世界表示ウインドウから該ノード
の表示を削除し、ステップ４１０５で、画面に表示され
ている該ノードすべてに対して概念世界ノードの印（左
側が黒く塗り潰された四角い囲い）を取る。

【０１０７】ステップ４１０２で、選択されたノードが
概念世界ノードでない場合は、概念世界ノードとして登
録するために、ステップ４１０６で該ノードを概念世界
ノードの内部データに登録する。具体的には、図５，６
の表に該ノードを登録し、さらにリスプのＳ式で格納さ
れた階層木の表示用データを更新する。また、ステップ
４１０７で、概念世界表示ウインドウに該ノードを表示
し、ステップ４１０８で、画面に表示されている該ノー
ドすべてに対して概念世界ノードの印を付ける。

【０１０８】例えば、図１６の部分概念木表示ウィンド
ウ１６０１において、「人」１６０４および「会社」１
６０８を選択し、メニュー”表示”のプルダウンメニュ
ー”概念世界ノード／解除”（図１２１２０７）を指
示したとする。選択されたノードは概念世界ノードでは
ないので、ステップ４１０６〜４１０８により、これら
のノードが概念世界ノードとして登録されることとな
る。その結果、図１６のウインドウ１６０１は、図１７
に示すように書き替えられる。さらに、概念世界ウイン
ドウには、図１８に示すように、「人」１８０３および
「会社」１８０４が、概念世界ノードとして追加表示さ
れる。

【０１０９】図１７において、概念世界ノードとすべく
選択されたノード「人」１７０４および「会社」１７０
６が、概念世界ノードとわかるように、左側が黒く塗り
潰された四角い囲いを付けた表示に書き替えられてい
る。それらの下位概念は保持したままであるが、表示は
消去されている。

【０１１０】逆に、図１７の部分概念木表示ウィンドウ
１７０１において、「人」１７０４および「会社」１７
０６を選択し、メニュー”表示”のプルダウンメニュ
ー”概念世界ノード／解除”（図１２１２０７）を指
示したとする。選択されたノードは概念世界ノードであ
るので、ステップ４１０３〜４１０５により、これらの
ノードは概念世界ノードとしての登録が解除されること
となる。その結果、概念世界表示ウィンドウの表示は、
図１８から図１１に示すように書き替えられる。また、
部分階層木表示ウィンドウは、図１７から図１２に示す
ように書き替えられる。

【０１１１】図１８の状態で、もし、ユーザがセッショ
ンを終えて、再度本システムを起動させても、図１８と
同じウィンドウがポップアップされ、処理を続けること
が可能となる。

【０１１２】図１７において、概念世界ノード「会社」
１７０６をダブルクリックすると、図１９に示すよう
に、保持していた下位概念が下位概念表示ウインドウ１
９０１として表示され表示編集を行なうことができる。

【０１１３】次に、図４２を参照して、上位概念表示ウ
インドウ２００１における処理について詳しく説明す
る。図３９で説明したように、図１２や図１９のような
部分階層木表示ウィンドウ１２０１，１９０１でノード
を選択し、メニュー”表示”１２０３の”上位概念表
示”１２０８を選択すると、図２０のような上位概念表
示ウィンドウ２００１が表示される。図２０は、図１９
のノード「Ａ社」１９０４を選択して上位概念表示ウィ
ンドウ２００１を開いたところである。

【０１１４】まず、ステップ４２０１で、図２０に示す
ような上位概念表示ウィンドウ２００１を表示する。

【０１１５】図２０において、選択された「Ａ社」２０
０７から最上位概念「ＵＮＩＶＥＲＳＡＬ」２００２ま
で包摂関係で結ばれている概念と、それらの概念の同位
概念が、階層木構造で表示されている。四角で囲ってあ
る概念（実際にはシェードされて表示される）２００
２，２００３，２０１３，２００４，２００５，２００
６は、「Ａ社」２００７と包摂関係で結ばれている概念
である。また、概念世界ノードとして登録されている概
念「会社」２００５および「人」２０１１は、それがわ
かるように印が付けられている。

【０１１６】再び図４２を参照して、ステップ４２０２
からステップ４２０４で、上記のように、選択された概
念の上位概念と同位概念を検索して、木表示し、さらに
上位概念が分かるようにシェードが付けられる。

【０１１７】次に、ステップ４２０５で、該ウインドウ
２００１のメニュー”閉じる”２０１５を選択すると、
ステップ４２１０で該ウィンドウ２００１を閉じ、該ウ
インドウにおける処理を終了する。それまで、以下の処
理（ステップ４２０６〜４２０９）が続けられる。

【０１１８】まず、ステップ４２０６で、上位概念表示
ウインドウ２００１内に表示されているノードをクリッ
クし選択すると、ステップ４２０７で、そのノードのノ
ードＩＤが検出され、そのノードが選択される。次に、
ステップ４２０８で、上位概念表示ウインドウ２００１
のメニュー”下位表示”２０１６が選択されたかどうか
判別する。

【０１１９】メニュー”下位表示”２０１６が選択され
た場合は、ステップ４２０９で、下位概念表示ウインド
ウを表示し、下位概念の表示編集を行なう。例えば、図
２０で「会社」２００５を選択し、メニュー”下位表
示”２０１６を選択すると、図１３に示すような下位概
念表示ウィンドウ１３０１が表示される。下位概念表示
ウィンドウ１３０１における処理は、図４０で説明し
た。

【０１２０】次に、図４３を参照して、検索文編集ウィ
ンドウ２１０１における処理について説明する。図３８
で説明したように、図１１のような概念世界表示ウイン
ドウ１１０１で概念世界ノードを選択し、メニュー”フ
ァイル”１１０２の”検索”１１０６を選択すると、図
２１のような検索文編集ウィンドウが表示される（図３
８ステップ３８１０）。また、図３９で説明したよう
に、図１２のような部分階層木表示ウィンドウ１２０１
でノードを選択し、メニュー”ファイル”１２０２の”
検索”１２０５を選択すると、同様に図２１のような検
索文編集ウィンドウが表示される（図３９ステップ３
９１３）。

【０１２１】図４３を参照して、まずステップ４３０１
で、図２１のような検索文編集ウィンドウ２１０１を表
示する。次に、ステップ４３０２で、選択されたノード
が検索文ノードであるか、または概念であるかを判別す
る。検索文ノードである場合には、ステップ４３０３で
検索文編集ウィンドウ２１０１にその検索文ノードに対
応する検索文を表示する。すなわち、検索文ノード名称
を表示し、内部的には、該検索文ノードに対応する検索
文を展開する。選択されたノードが概念であるときに
は、ステップ４３０４で、検索文編集ウィンドウ２１０
１にその概念名称を表示する。

【０１２２】図２１は、図３９のステップ３９１１，３
７１２，３７１３で、図１７における部分概念木表示ウ
ィンドウ１７０１において、概念「会社」１７０６をマ
ウスで選択し、メニュー”ファイル”の”検索”（図１
２１２０５）を選択したときに表示される検索文編集
ウィンドウ２１０１を示す。「会社」１７０６に関する
検索文を作成編集するため、”会社：？”と表示されて
いる。

【０１２３】次に、ステップ４３０５で、該ウインドウ
のメニュー”ファイル”２１０２のプルダウンメニュ
ー”閉じる”２１０４を選択すると、ステップ４３２０
で該ウィンドウを閉じ、該ウインドウにおける処理を終
了する。それまで、以下の処理（ステップ４３０６〜４
３１９）が続けられる。

【０１２４】検索文編集における基本処理動作は、特開
昭６２−２９７５６８号に記載されているものと同様で
あるので、以下では、図２１〜図２３の例で簡単に検索
文の作成編集手順を説明する。

【０１２５】まず、ステップ４３０６から４３１２で、
検索文中のノード「記事」２１０７をダブルクリックす
ると、該検索文において、「記事」と書き替えられる概
念の世界が分かるように、部分階層木表示ウィンドウの
表示が書き替えられる。この例の場合、「記事」と書き
替えられる概念の世界は、「文書」の下位概念であるの
で、図１７のように「文書」を含む部分概念木表示ウィ
ンドウにおいて、「文書」１７０８の下位概念だけが選
択できるような表示に書き替えられる。同図において、
検索文ノード”検索システムの記事”１７１０を選択す
ると、図２１における概念「記事」２１０７が「検索シ
ステムの記事」に書き替えられる。この書き替えの後の
検索文編集ウインドウ２２０１を、図２２に示す。

【０１２６】ステップ４３０６、およびステップ４３１
３から４３１８で、図２２において、検索文中のノード
「会社」２２０４を選択し、メニュー”ファイル”のプ
ルダウンメニュー”保存”（図２１２１０５）を選択
すると、図２３に示すようなポップアップウィンドウ２
３０１が表示される。ここで、同図に示すように、名
称”検索システム発表会社”２３０２と入力し、メニュ
ー”了解”２２０３を選択すると、部分概念木表示ウィ
ンドウの「会社」の下位概念として、検索文ノード「検
索システム発表会社」が登録され表示される。ここで、
検索文中のどの概念を選択しても、その概念に付加され
ている条件を一つの検索文としてみなし、検索文ノード
として保存することができる。

【０１２７】次に、図４４を参照して、ユーザ分類木表
示ウィンドウにおける処理について詳しく説明する。図
３９で説明したように、図１２や図１７のような部分階
層木表示ウィンドウ１２０１，１７０１でノードを選択
し、メニュー”表示”１２０３の”ユーザ分類木表示”
１２０９を選択すると、図２４のようなユーザ分類木表
示ウィンドウ２４０１が表示される。図２４は、図１７
の概念「人」１７０４を選択してユーザ分類木表示ウィ
ンドウ２４０１を開いたところである。

【０１２８】まず、ステップ４４０１で、図２４のよう
なユーザ分類木表示ウィンドウ２４０１を表示する。次
に、ステップ４４０２で、選択されたノードである分類
対象概念とその下位概念で関係が登録されている概念を
木表示する。

【０１２９】例えば、図２４のユーザ分類木表示ウィン
ドウ２４０１では、選択された概念「人」２４１１に対
して、包摂関係において「人」の下位概念であり、かつ
関係（属性）が登録されているものが表示されている。
この例では、「出身校」や「勤務先」などの関係が登録
されている「田中洋子」２４１２などが下位に表示され
ている。

【０１３０】次に、ステップ４４０３で、該ウィンドウ
のメニュー”ファイル”２４０２のプルダウンメニュ
ー”閉じる”２４０４を選択すると、ステップ４４１８
で該ウィンドウを閉じ、該ウインドウにおける処理を終
了する。それまで、以下の処理（ステップ４４０４〜４
４１７）が続けられる。

【０１３１】まず、ステップ４４０４で、選択されたメ
ニューが”表示”２４０３か、または”ファイル”２４
０２かを判別する。選択されたメニューが”表示”２４
０３であるときは、ステップ４４０５で、プルダウンメ
ニュー”保存”２４０５、”リセット”２４０６、また
は”ＵＮＤＯ”２４０７のどれが選択されたかを判別
し、それぞれステップ４４０６，４４０９，４４１０に
分岐する。また、ステップ４４０４で選択されたメニュ
ーが”ファイル”２４０２であるときは、ステップ４４
１１で、プルダウンメニュー”分類”２４０８、”属性
表示”２４０９、または”分類対象変更”２４１０のど
れが選択されたかを判別し、それぞれステップ４４１
２，４４１３，４４１５に分岐する。

【０１３２】以下、各場合につき説明する。

【０１３３】メニュー”表示”２４０３の”分類”２４
０８を選択すると、ステップ４４１２で、図２５に示す
ようなポップアップウィンドウ（分類ウインドウ）がポ
ップアップされる。この分類ウインドウにより、選択さ
れた概念をどのように分類して表示するかを指定するこ
とができる。図２５は、図２４においてメニュー”表
示”２４０３の”分類”２４０８を選択したときに表示
される分類ウインドウ２５０１を示している。

【０１３４】図４５は、分類ウインドウにおける処理手
順を示す。図において、まずステップ４５０１で分類ウ
インドウを表示し、ステップ４５０２で分類対象概念と
その上位概念と結び付いている一般関係で、表示されて
いる下位概念にその具体関係が登録されている関係を、
表示する。例えば、図２５の分類ウインドウ２５０１の
分類ウィジェット２５０２には、「人」および「人」の
上位概念と結び付いている一般関係（属性）の中で、
「人」の下位概念にその一般関係に対応する具体関係
（属性）が登録されている関係が、リスト表示されてい
る。

【０１３５】次に、ステップ４５０４で、該ウインドウ
のメニュー”了解”２５０５を選択すると、ステップ４
５１５で、選択した関係で選択した概念または数値範囲
内の数値と結び付いている概念を分類木に追加表示し、
ステップ４５１６で分類ウィンドウを閉じ、該ウインド
ウにおける処理を終了する。それまで、以下の処理（ス
テップ４５０５〜４５１４）が続けられる。

【０１３６】まず、ステップ４５０５で分類したい関係
を選択する。次に、ステップ４５０６で、指示された分
類項目が、”リスト表示”であるか、または”階層木よ
り選択”であるかを判別する。”リスト表示”が指示さ
れているときは、ステップ４５０７で分類項目が概念か
数値かを判別する。分類項目が概念であるときは、ステ
ップ４５０８で、分類対象概念の下位概念と選択された
関係で結ばれている概念をリスト表示し、ステップ４５
０９で表示したい概念を選択する。ステップ４５０７で
分類項目が数値であるときは、ステップ４５１０で分類
する数値の幅を指定する。

【０１３７】また、ステップ４５０６で分類項目が”階
層木より選択”であるときは、ステップ４５１１で分類
対象概念またはその上位概念と選択された一般関係で結
び付いている概念とその下位概念を部分階層木表示ウイ
ンドウに分かるように表示する。次に、ステップ４５１
２で分類対象概念の下位概念と選択された具体関係で結
び付いている概念を部分階層木表示ウインドウに分かる
ように表示する。そして、ステップ４５１３で表示した
い概念を選択し、ステップ４５１４で選択された概念を
分類ウインドウに表示する。

【０１３８】以下、具体例により、図４５の手順を説明
する。

【０１３９】図２５において、リスト表示されている
「出身校」２５０７を選択し、分類項目・範囲の選択方
法として、”リスト表示”２５１１を選択したとする。
このときは、ステップ４５０６からステップ４５０７を
介してステップ４５０８に進み、ステップ４５０８で、
図２５の分類ウインドウ２５０１は、図２６のような表
示に書き換えられる。図２６において、分類項目・範囲
選択ウィジェット２６０４には、「人」の下位概念と、
選択されている関係「出身校」で結び付いている概念が
リスト表示されている。この時点では、分類項目・範囲
選択ウィジェット２６０４のリスト表示は、どれも選択
されていない状態である。

【０１４０】なおこのとき、「出身校」で、「人」の下
位概念とより多く結び付いている概念の順にリスト表示
されるようになっている。この場合、「Ａ大学」２６１
３が「人」の下位概念と一番多く結び付いているので
（出身校がＡ大学の人が多い）、「Ａ大学」２６１３が
一番先頭にリスト表示される。

【０１４１】次に、図２６の分類ウインドウ２６０１に
おいて、表示したい概念として、「Ａ大学」２６１３と
「Ｂ大学」２６１４を選択したとする。この選択は、ス
テップ４５０９にて行なわれる。その後、図２６でメニ
ュー”了解”２６０５を選択すると、ユーザ分類木の表
示は、ステップ４５１５により図２７に示すような表示
に書き替えられる。図２６の分類ウインドウ２６０１
は、ステップ４５１６により、閉じられる。

【０１４２】以上の結果として、ユーザ分類木の表示
は、図２７に示すようになる。すなわち、「人」２７０
２の下位概念で、属性「出身校」２７０３が「Ａ大学」
２７０４である概念は、「田中洋子」２７０７などであ
ることが表示される。また、「出身校」が「Ａ大学」２
７０４および「Ｂ大学」２７０５が表示されている。
「出身校」が「Ａ大学」２７０４でも「Ｂ大学」２７０
５でもない「佐藤三郎」２７０８は、「その他」２７０
６に表示される。

【０１４３】さらに、ユーザは、別の属性により分類し
て、ユーザ分類木を表示させることもできる。例えば、
図２５において、リスト表示されている「勤務先」２５
０８を選択し、分類項目・範囲の選択方法として、”リ
スト表示”２５１１を選択したとする。図２８は、その
ような選択をしたときの分類ウインドウ２８０１を示
す。「勤務先」２８０８、および”リスト表示”２８１
１が選択されている。このときは、ステップ４５０６か
らステップ４５０７を介してステップ４５０８に進む。
そして、ステップ４５０８で図２８のように、分類項目
・範囲選択ウィジェット２８０４には、「人」の下位概
念と、選択されている関係「勤務先」で結び付いている
概念がリスト表示される。

【０１４４】図２８の分類ウインドウ２８０１におい
て、分類項目・範囲の方法を「階層木より表示」２８１
２に設定したとする。これにより、分類項目・範囲選択
ウィジェット２８０４には、何も表示されなくなる。さ
らに、ステップ４５１１，４５１２により、部分階層木
表示ウィンドウに表示されている概念のなかで、分類項
目となりえる概念が分かるような表示に書き替えられ
る。ここでは、一般関係「勤務先」により、概念「人」
と概念「会社」が結び付いているので、「会社」の下位
概念の表示が、例えば色がかわったり、四角の囲いがで
きるなどして、ユーザに分かるように書き替えられる。

【０１４５】すなわち、例えば図１６の概念「会社」を
含む部分概念木表示ウィンドウ１６０１において、「会
社」１６０８の下位概念だけ表示が書き替わり、ユーザ
がマウスで選択できるようになる。ここで、「製造会
社」１６０９と「銀行」１６１３を選択すると（ステッ
プ４５１３）、図２９に示すように、分類項目・選択表
示ウィジェット２９０４に、分類項目となる概念「製造
会社」２９１３、および「銀行」２９１４が書き加えら
れる（ステップ４５１４）。

【０１４６】ここで、メニュー”了解”２９０５を選択
すると、図２７のユーザ分類木の表示は、図３０に示す
ように書き替えられる（ステップ４５１５）。すなわ
ち、「出身校」３００３で分類されていた概念がさらに
「勤務先」３０１１により分類されて表示される。

【０１４７】さらに、ユーザは、数値の範囲を指定した
分類方法により分類して、ユーザ分類木を表示させるこ
ともできる。例えば、図２５において、リスト表示され
ている「年齢」２５０９を選択し、分類項目・範囲の選
択方法として、”リスト表示”２５１１を選択したとす
る。図３１は、そのような選択をしたときの分類ウイン
ドウ３００１を示す。「年齢」３１０９、および「リス
ト表示」３１１１が選択されている。

【０１４８】ここで、「年齢」と結び付いているのは、
数値であるので、ステップ４５０７，４５１０により、
図３１のように分類項目・範囲選択ウィジェット３１０
４が書き替えられる。すなわち、分類項目・範囲選択ウ
ィジェット３１０４は、年齢に関する数値範囲を指定で
きるような表示に書き替えられる。ここで、２０才から
５０才までを１０才単位で分類するように指示すると、
ユーザ分類木表示ウィンドウは、図２７の表示から図３
２に示すような表示に書き替えられる。図３２におい
て、「人」３２０２の下位概念である「田中洋子」３２
１１は、「出身校」３２０３が「Ａ大学」３２０４であ
り、「年齢」３２１２が「２０〜２９」３２０７である
ことが分かる。

【０１４９】以上で、図４５の分類ウインドウにおける
処理の具体例を説明した。

【０１５０】再び、図４４を参照して、ステップ４４０
４，４４０５でメニュー”ファイル”のプルダウンメニ
ュー”リセット”（図２４２４０６）を選択したとき
は、ステップ４４０９で初期画面に表示をリセットす
る。例えば、図２７のようにユーザ分類木が表示されて
いる状態から、メニュー”ファイル”のプルダウンメニ
ュー”リセット”（図２４２４０６）を選択したとす
ると、初期画面の図２４に表示が戻る。

【０１５１】また、ステップ４４０４，４４０５でメニ
ュー”ファイル”のプルダウンメニュー”ＵＮＤＯ”
（図２４２４０７）を選択したときは、ステップ４４
１０で、アンドゥー処理を行ない、前段階の分類木に表
示を書き替える。例えば、図２７から”リセット”して
図２４の初期画面に戻った後、”ＵＮＤＯ”を選択する
と、再び図２７に表示が戻ることになる。

【０１５２】ステップ４４０４，４４１１でメニュー”
表示”のプルダウンメニュー”属性表示”（図２４２
４０９）を選択すると、ステップ４４１３で、分類対象
概念とその上位概念と結び付いている一般関係で、表示
されている下位概念にその具体関係が登録されている関
係を、属性選択ウインドウに表示する。また、ステップ
４４１４で、選択された関係で結ばれている概念をユー
ザ分類木に追加表示する。

【０１５３】例えば、図２７で、メニュー”表示”のプ
ルダウンメニュー”属性表示”（図２４２４０９）を
選択すると、図３３に示すように、ポップアップウィン
ドウ（属性選択ウインドウ）３３０１がポップアップさ
れる。属性選択ウインドウ３３０１には、「人」の下位
概念に付加されている属性が、リスト３３０２のように
一覧表示される。この中で、「電話番号」３３０８を選
択すると、ユーザ分類木の表示は、図３４に示すような
表示に書き替えられる。同図に示すように、「出身校」
３４０３が「Ａ大学」３４０４である「田中洋子」３４
０７の電話番号が「１１−１１１１」３４１１であるこ
とが分かる。

【０１５４】ステップ４４０４，４４１１でメニュー”
表示”のプルダウンメニュー”分類対象変更”（図２４
２４１０）を選択すると、ステップ４４１５で、部分
階層木表示ウインドウにおいて、分類対象概念の下位概
念が分かるように表示を行なう。また、ステップ４４１
６で、部分階層木表示ウインドウのノードがクリックさ
れたかどうか判別する。クリックされたら、ステップ４
４１７で、分類対象概念を選択された概念に変更して再
分類し、表示を書き替える。

【０１５５】例えば、図２７に示すようにユーザ分類木
が表示されている状態から、メニュー”表示”のプルダ
ウンメニュー”分類対象変更”（図２４２４１０）を
選択すると、分類対象概念を変更することができる。こ
こでは、分類対象概念を「人」から「人」の下位概念で
ある「女性」に変更にするため、部分階層木表示ウイン
ドウで「女性」をクリックしたとする。これにより、図
２７の表示は図３４のように書き替えられる。図３４で
は、「女性」の下位概念についてのみ、関係「出身校」
３４０３で分類して、分類した各概念について「電話番
号」３４１１が表示されている。

【０１５６】ステップ４４０４，４４０５でメニュー”
ファイル”のプルダウンメニュー”保存”（図２４２
４０５）を選択することにより、同ユーザ分類木を保存
することができる。すなわち、まずステップ４４０６
で、ユーザ分類木ノードの名称入力ウインドウを表示し
てユーザ分類木名称を入力させ、ユーザ分類木ノードＩ
Ｄとユーザ分類木名称を登録する。次に、ステップ４４
０７で、ユーザ分類木ノードに対応してユーザ分類木の
内部データを登録する。また、ステップ４４０８で、部
分階層木表示ウインドウにおいて、当該ユーザ分類木の
分類対象概念の下位に当該ユーザ分類木を表示する。

【０１５７】例えば、図３４のようにユーザ分類木が表
示されている状態から、メニュー”ファイル”のプルダ
ウンメニュー”保存”を選択すると、図３５のポップア
ップウィンドウ（ユーザ分類木ノードの名称入力ウイン
ドウ）３５０１がポップアップされる。ここで、分類木
ノードの名称として、”出身校別電話番号”３５０２と
入力し、メニュー”了解”３５０３と選択する。その結
果、図３６に示すように、部分概念木表示ウィンドウで
は、「人」３６０４の表示につなげて、「出身校別電話
番号」３６０５というノードが登録され、表示される。

【０１５８】さらに、例えば、図３０の分類木を「出身
校勤務先分類」３６０６として登録、表示することもで
きる。もし、「人」が概念世界ノードであれば、図３７
に示すように概念世界ノード「人」３７０３の表示につ
なげて「出身校別電話番号」３７０４と「出身校勤務先
分類」３７０５が表示される。また図３６において、ユ
ーザ分類木ノード「出身校別電話番号」３６０５を選択
すると、図３４に示すようなウィンドウがポップアップ
され、「出身校勤務先分類」３６０６を選択すると、図
３０に示すようなウィンドウがポップアップされること
になる。

【０１５９】

【発明の効果】本発明によれば、概念（データ）の部分
階層木を一つのまとめる概念世界ノードという概念を導
入しているので、ユーザが関心のある部分階層木を拾い
集めることができるという効果がある。したがって、目
的の概念を探し出すことが容易であり、ユーザが関心の
ある世界を飛び回るようにブラウジングすることができ
るようになる。

【０１６０】また、概念（データ）をあらかじめ登録さ
れている包摂関係だけでなく、その概念（データ）に付
加されている関係（属性）により分類することができる
ので、ユーザの意図に合わせて階層木を書き換えていく
ことができる。

【０１６１】さらに、ユーザの意図に合わせたユーザ分
類木や、検索文を概念（データ）と同じ階層木に付け加
えることができるので、一括して管理、検索、表示する
ことができるようになるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るシステムにおける対話
画面例を示す図である。

【図２】本発明の知識表現例を示す図である。

【図３】本実施例のシステムのソフトモジュール構成図
である。

【図４】本実施例のシステム構成図である。

【図５】概念に関する情報が保持されている様子を示し
た図である。

【図６】概念の階層構造が保持されている様子を示した
図である。

【図７】関係（属性）に関する情報が保持されている様
子を示した図である。

【図８】一般関係と具体関係が保持されている様子を示
した図である。

【図９】概念と画像が対応づけて保持されている様子を
示した図である。

【図１０】概念とグロッサリーが対応づけて保持されて
いる様子を示した図である。

【図１１】概念世界表示ウィンドウの初期表示とそのメ
ニュー表示を示した図である。

【図１２】部分概念木表示ウィンドウの表示とそのメニ
ュー表示を示した図である。

【図１３】下位概念表示ウィンドウが開いたときの表示
例を示した図である。

【図１４】下位概念表示ウィンドウにおいて、さらに下
位概念をブラウジングしたときの表示例を示した図であ
る。

【図１５】下位概念表示ウィンドウにおいて、さらに下
位概念をブラウジングしたときの表示例を示した図であ
る。

【図１６】下位概念表示ウィンドウから、部分概念木表
示ウィンドウの表示を書き換えたときの表示例を示した
図である。

【図１７】概念を概念世界ノードとして登録したとき
に、部分概念木表示ウィンドウの表示を書き換えたとき
の表示例を示した図である。

【図１８】概念を概念世界ノードとして登録したとき
に、概念世界表示ウィンドウの表示を書き換えたときの
表示例を示した図である。

【図１９】概念世界ノードを選択したときの表示例を示
した図である。

【図２０】上位概念表示ウィンドウの表示例を示した図
である。

【図２１】検索文編集ウィンドウの表示例とそのメニュ
ー表示を示した図である。

【図２２】検索文編集ウィンドウの編集例を示した図で
ある。

【図２３】検索文ノードの名称入力ウィンドウを示した
図である。

【図２４】ユーザ分類木表示ウィンドウの表示例とメニ
ュー表示を示した図である。

【図２５】分類ウィンドウの表示例を示した図である。

【図２６】分類ウィンドウの入力例を示した図である。

【図２７】ユーザ分類木表示ウィンドウの表示例を示し
た図である。

【図２８】分類ウィンドウの表示例を示した図である。

【図２９】分類ウィンドウの入力例を示した図である。

【図３０】ユーザ分類木表示ウィンドウの表示例を示し
た図である。

【図３１】分類ウィンドウの入力例を示した図である。

【図３２】ユーザ分類木表示ウィンドウの表示例を示し
た図である。

【図３３】属性選択ウィンドウの入力例を示した図であ
る。

【図３４】ユーザ分類木表示ウィンドウの表示例を示し
た図である。

【図３５】ユーザ分類木ノードの名称入力ウィンドウを
示した図である。

【図３６】ユーザ分類木ノードが登録されたときの、部
分概念木表示ウィンドウの表示例を示す図である。

【図３７】ユーザ分類木ノードが登録されたときの、概
念世界表示ウィンドウの表示例を示す図である。

【図３８】階層木ブラウジングの流れを示す図である。

【図３９】部分概念表示ウィンドウにおけるブラウジン
グの流れを示す図である。

【図４０】下位概念表示ウィンドウにおけるブラウジン
グの流れを示す図である。

【図４１】概念世界ノード登録／解除における処理の流
れを示す図である。

【図４２】上位概念表示ウィンドウにおけるブラウジン
グの流れを示す図である。

【図４３】検索文編集ウィンドウにおける編集処理の流
れを示す図である。

【図４４】ユーザ分類木表示ウィンドウにおける表示処
理の流れを示す図である。

【図４５】分類ウィンドウにおける処理の流れを示す図
である。

【符号の説明】

１０１…概念世界表示ウィンドウ、１０２…部分概念木
表示ウィンドウ、１０３…ユーザ分類木表示ウィンド
ウ、１０４…概念世界ノード、１０７…ユーザ分類木ノ
ード、１１２…グロッサリーが登録されていることを表
すビジュアルノード、１１３…概念、１１８…検索文ノ
ードを表すビジュアルノード、１１９…画像が登録され
ていることを表すビジュアルノード、１２０…検索文ノ
ード、１２２…分類対象概念、３０９…概念ネットワー
ク生成部、３１３…表示用データ生成部、３１６…概念
ネットワーク管理部、３１７…グロッサリー、３１８…
概念ネットワークに則った知識ベース、４０１…ＣＰ
Ｕ、４０２…表示装置、４０３…キーボード、４０４…
ポインティングデバイス、４０５…主記憶装置、４０６
…磁気ディスク群、１３０１…下位概念表示ウィンド
ウ、１３０２…履歴表示ウィジェット、１３０３…下位
概念表示ウィジェット、１３０４…探索概念入力ウィジ
ェット、２００１…上位概念表示ウィンドウ、２１０１
…検索文編集ウィンドウ、２３０１…ビジュアルノード
名称入力ウィンドウ、２５０１…分類ウィンドウ、２５
０２…分類ウィジェット、２５０４…分類項目・範囲選
択ウィジェット。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】階層構造で管理される複数の対象物を表示
してブラウジングする方法であって、該対象物をノードとする階層木の中から必要なノードを
集め、それらのノードからなる部分階層木を１つの代表
ノードで代表させるステップと、該代表ノードを木表示するステップとを備えたことを特
徴とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項２】請求項１に記載の階層構造ブラウジング方
法において、前記部分階層木を構成するノードを編集す
るステップを、さらに備えたことを特徴とする階層構造
ブラウジング方法。
【請求項３】請求項１または２に記載の階層構造ブラウ
ジング方法において、前記代表ノードで代表させた部分
階層木の階層構造を保存するステップと、前記代表ノー
ドを木表示した中から、代表ノードが選択されたときに
は、保存されている階層構造に基づいて、選択された代
表ノードで代表される部分階層木を木表示するステップ
とを、さらに備えたことを特徴とする階層構造ブラウジ
ング方法。
【請求項４】請求項１ないし３に記載の階層構造ブラウ
ジング方法において、前記代表ノードを木表示した階層
木の階層構造を保存するステップと、保存された階層構
造に基づいて代表ノードの階層木を再度表示するステッ
プとを、さらに備えたことを特徴とする階層構造ブラウ
ジング方法。
【請求項５】互いに包摂関係を有する複数の概念を表示
してブラウジングする方法であって、上記概念間の包摂関係を表す概念木の一部分である部分
概念木を代表させた概念世界ノードを、概念世界ノード
間の包摂関係を表す階層木により、表示する概念世界表
示ステップと、上記概念世界ノードの階層木の中から概念世界ノードが
選択されたときには、選択された概念世界ノードで代表
される部分概念木を表示する部分概念木表示ステップ
と、表示された部分概念木の中から、新たに１つの概念世界
ノードで代表させる部分概念木を指定するステップと、指定された部分概念木を１つの概念世界ノードで代表さ
せ、該概念世界ノードを上記概念世界ノード間の包摂関
係を表す階層木に追加表示するステップとを備えたこと
を特徴とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項６】請求項５に記載の階層構造ブラウジング方
法において、前記概念世界ノードの階層木は概念世界表
示ウインドウに木表示し、前記部分概念木は部分概念木
表示ウインドウに木表示することを特徴とする階層構造
ブラウジング方法。
【請求項７】請求項５または６に記載の階層構造ブラウ
ジング方法において、前記部分概念木を代表する概念世
界ノードの名称として、その部分概念木の最上位概念を
用いることを特徴とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項８】請求項５ないし７に記載の階層構造ブラウ
ジング方法において、前記概念世界ノードの階層木また
は前記部分概念木において、概念世界ノードを指定し、
表示消去または概念世界ノードの解除を行なうことを特
徴とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項９】請求項５ないし８に記載の階層構造ブラウ
ジング方法において、前記概念世界ノードに所定の印を
付けて表示することを特徴とする階層構造ブラウジング
方法。
【請求項１０】請求項５ないし９に記載の階層構造ブラ
ウジング方法において、前記概念世界ノード間の関係が
直接包摂関係または部分全体関係である場合は、他の関
係と区別した態様で、それらの概念世界ノードの結び付
きを表示することを特徴とする階層構造ブラウジング方
法。
【請求項１１】請求項５ないし１０に記載の階層構造ブ
ラウジング方法において、前記部分概念木の中から概念
を選択し、該概念の下位概念をブラウジングすることを
特徴とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項１２】請求項５ないし１１に記載の階層構造ブ
ラウジング方法において、前記部分概念木の中から概念
を選択し、該概念の下位概念をリスト表示し、その中か
ら概念を選択して、前記部分概念木に追加表示すること
を特徴とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項１３】請求項５ないし１１に記載の階層構造ブ
ラウジング方法において、前記部分概念木の中から概念
を選択し、該概念の下位概念をリスト表示し、その中か
ら概念を選択し、その概念のさらに下位概念をリスト表
示し、その中から概念を選択して、前記部分概念木に追
加表示することを特徴とする階層構造ブラウジング方
法。
【請求項１４】請求項５ないし１３に記載の階層構造ブ
ラウジング方法において、前記概念世界ノードの階層木
または前記部分概念木から概念世界ノードまたは概念を
選択し、その概念世界ノードまたは概念に関する検索文
を作成し、該検索文を表す検索文ノードを前記概念世界
ノードの階層木または前記部分概念木に追加表示するこ
とを特徴とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項１５】請求項５ないし１４に記載の階層構造ブ
ラウジング方法において、前記部分概念木は、概念間の
部分全体関係と包摂関係とを区別した態様で表示すると
ともに、部分全体関係を包摂関係より優先して表示する
ことを特徴とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項１６】概念間の包摂関係、概念間の一般的な関
係を表す一般関係、およびその一般関係に対応する具体
的な関係を表す具体関係を有する複数の概念を表示して
ブラウジングする方法であって、上記概念間の包摂関係を表す概念木の中から、分類対象
の概念を選択するステップと、選択された概念とその下位概念とを木表示するステップ
と、表示された下位概念に登録されている具体関係に対応す
る一般関係であって、かつ上記分類対象概念と結び付い
ている一般関係をリスト表示するステップと、リスト表示された一般関係の中から、分類したい一般関
係を選択するステップと、選択された一般関係により、前記選択された概念の下位
概念を分類して木表示するステップとを備えたことを特
徴とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項１７】請求項１６に記載の階層構造ブラウジン
グ方法において、前記選択された一般関係に対応する具
体関係により分類対象概念の下位概念と結び付いている
概念をリスト表示し、該リスト表示した中から選択され
た概念により分類対象概念の下位概念を分類して木表示
することを特徴とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項１８】請求項１６に記載の階層構造ブラウジン
グ方法において、前記分類対象概念またはその上位概念
と、前記選択された一般関係で結び付いている概念とそ
の下位概念を部分概念木に分かるように表示し、その部
分概念木の中から選択された概念により分類対象概念の
下位概念を分類して木表示することを特徴とする階層構
造ブラウジング方法。
【請求項１９】請求項１６に記載の階層構造ブラウジン
グ方法において、前記分類対象概念またはその下位概念
と、前記選択された一般関係に対応する具体関係で結び
付いている概念を部分概念木に分かるように表示し、そ
の部分概念木の中から選択された概念により分類対象概
念の下位概念を分類して木表示することを特徴とする階
層構造ブラウジング方法。
【請求項２０】請求項１６に記載の階層構造ブラウジン
グ方法において、さらに、分類された下位概念に対して
ある具体関係により結び付いている概念を表示すること
を特徴とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項２１】請求項１６に記載の階層構造ブラウジン
グ方法において、前記分類対象概念をその下位概念に書
き替えることにより、書き替えられた概念の下位概念を
対象とした分類表示に書き替えることを特徴とする階層
構造ブラウジング方法。
【請求項２２】請求項１６に記載の階層構造ブラウジン
グ方法において、分類木の階層構造を記憶するととも
に、該分類木を表すユーザ分類木ノードを、部分概念木
に表示されている分類対象概念と並列して追加表示し、
該ノードが指定されたときには上記記憶してある分類木
の階層構造に基づいて分類木を再度表示することを特徴
とする階層構造ブラウジング方法。
【請求項２３】階層構造で管理される複数の対象物を表
示してブラウジングする装置であって、該対象物をノー
ドとする階層木の中から必要なノードを集め、それらの
ノードからなる部分階層木を１つの代表ノードで代表さ
せるとともに、該代表ノードを木表示する手段を備えた
ことを特徴とする階層構造ブラウジング装置。
【請求項２４】請求項２３に記載の階層構造ブラウジン
グ装置において、前記代表ノードで代表させた部分階層
木の階層構造を保存する手段と、前記代表ノードを木表
示した中から、代表ノードが選択されたときには、保存
されている階層構造に基づいて、選択された代表ノード
で代表される部分階層木を木表示する手段とを、さらに
備えたことを特徴とする階層構造ブラウジング装置。
【請求項２５】請求項２３または２４に記載の階層構造
ブラウジング装置において、前記代表ノードを木表示し
た階層木の階層構造を保存する手段と、保存された階層
構造に基づいて代表ノードの階層木を再度表示する手段
とを、さらに備えたことを特徴とする階層構造ブラウジ
ング装置。
【請求項２６】互いに包摂関係を有する複数の概念を表
示してブラウジングする装置であって、上記概念間の包摂関係を表す概念木の一部分である部分
概念木を代表させた概念世界ノードを、概念世界ノード
間の包摂関係を表す階層木により、表示する概念世界表
示手段と、上記概念世界ノードの階層木の階層構造を記憶する第１
の記憶手段と、上記概念世界ノードの階層木の中から概念世界ノードが
選択されたときには、選択された概念世界ノードで代表
される部分概念木を表示する部分概念木表示手段と、上記部分概念木の階層構造を記憶する第２の記憶手段
と、表示された部分概念木の中から、新たに１つの概念世界
ノードで代表させる部分概念木を指定する手段と、指定された部分概念木を１つの概念世界ノードで代表さ
せ、該概念世界ノードを上記概念世界ノード間の包摂関
係を表す階層木に追加表示する手段と、上記指定された部分概念木の階層構造を上記第２の記憶
手段に追加記憶するとともに、上記追加表示された概念
世界ノードを上記第１の記憶手段に追加記憶する手段と
を備えたことを特徴とする階層構造ブラウジング装置。
【請求項２７】請求項２６に記載の階層構造ブラウジン
グ装置において、前記概念世界ノードの階層木は概念世
界表示ウインドウに木表示し、前記部分概念木は部分概
念木表示ウインドウに木表示することを特徴とする階層
構造ブラウジング装置。
【請求項２８】請求項２６または２７に記載の階層構造
ブラウジング装置において、前記部分概念木を代表する
概念世界ノードの名称として、その部分概念木の最上位
概念を用いることを特徴とする階層構造ブラウジング装
置。
【請求項２９】請求項２６ないし２８に記載の階層構造
ブラウジング装置において、前記概念世界ノードの階層
木または前記部分概念木において、概念世界ノードを指
定し、表示消去または概念世界ノードの解除を行なう手
段をさらに備えたことを特徴とする階層構造ブラウジン
グ装置。
【請求項３０】請求項２６ないし２９に記載の階層構造
ブラウジング装置において、前記部分概念木の中から概
念を選択し、該概念の下位概念をリスト表示し、その中
から概念を選択して、前記部分概念木に追加表示する手
段をさらに備えたことを特徴とする階層構造ブラウジン
グ装置。
【請求項３１】請求項２６ないし３０に記載の階層構造
ブラウジング装置において、前記概念世界ノードの階層
木または前記部分概念木から概念世界ノードまたは概念
を選択し、その概念世界ノードまたは概念に関する検索
文を作成し、該検索文を表す検索文ノードを前記概念世
界ノードの階層木または前記部分概念木に追加表示する
手段をさらに備えたことを特徴とする階層構造ブラウジ
ング装置。
【請求項３２】概念間の包摂関係を記憶する手段と、概
念間の一般的な関係を表す一般関係を記憶する手段と、
その一般関係に対応する具体的な関係を表す具体関係を
記憶する手段とを備えるとともに、これらの関係を有す
る複数の概念を表示してブラウジングする装置であっ
て、上記概念間の包摂関係を表す概念木の中から、分類対象
の概念を選択する手段と、選択された概念とその下位概念とを木表示する手段と、表示された下位概念に登録されている具体関係に対応す
る一般関係であって、かつ上記分類対象概念と結び付い
ている一般関係をリスト表示する手段と、リスト表示された一般関係の中から選択された分類した
い一般関係により、前記選択された概念の下位概念を分
類して木表示する手段とを備えたことを特徴とする階層
構造ブラウジング装置。
【請求項３３】請求項３２に記載の階層構造ブラウジン
グ装置において、分類木の階層構造を記憶する手段と、
該分類木を表すユーザ分類木ノードを、部分概念木に表
示されている分類対象概念と並列して追加表示する手段
と、該ノードが指定されたときには上記記憶してある分
類木の階層構造に基づいて分類木を再度表示する手段と
をさらに備えたことを特徴とする階層構造ブラウジング
装置。