JPH06173834A - 高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法 - Google Patents

高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法

Info

Publication number
JPH06173834A
JPH06173834A JP32438992A JP32438992A JPH06173834A JP H06173834 A JPH06173834 A JP H06173834A JP 32438992 A JP32438992 A JP 32438992A JP 32438992 A JP32438992 A JP 32438992A JP H06173834 A JPH06173834 A JP H06173834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
fuel
engine
high pressure
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32438992A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Morikawa
弘二 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP32438992A priority Critical patent/JPH06173834A/ja
Publication of JPH06173834A publication Critical patent/JPH06173834A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料系のベーパによる高圧燃料ポンプの潤滑
不良を防止するとともに、良好なエンジン始動性を得
る。 【構成】 燃料圧力センサにより検出した燃料圧力PF
と予め設定した設定圧PL とを比較して燃料圧力PF が
設定圧PL に達したかの判断を行い、PF >PL となっ
てベーパがほぼパージされたとみなされるようになった
とき、スタータモータ通電禁止フラグFSTをクリアして
スタータモータに対する通電を許可する。その結果、ス
タータモータ通電禁止フラグFSTがクリアされることで
エンジンが始動されると、潤滑不良による焼付き、かじ
り等を生じることなく高圧燃料ポンプが作動し、すばや
い圧力上昇を可能にして良好な始動性能を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料系内のベーパによ
る始動不良を防止する高圧噴射式エンジンの燃料圧力制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃料を燃焼室へ直接噴射する高
圧噴射式エンジンでは、エンジンを停止したとき、高圧
レギュレータを開放して高圧燃料系内の圧力を抜き、こ
の高圧燃料系を構成する各部品の負荷を軽減して耐久
性、信頼性を確保するようにしている。
【0003】この場合、エンジン停止後、高圧燃料系の
内圧を急激に低下させると、この燃料系内の、エンジン
等からの輻射熱により高温化している部分の燃料が気化
してベーパが発生し易くなり、噴射不良が生じて始動性
が悪化するおそれがある。
【0004】このため、例えば実開平2−127769
号公報に開示されいるように、イグニッションスイッチ
を運転位置または始動位置にしたとき、一定時間はスタ
ータを作動させずに燃料ポンプのみを作動させ、一定時
間経過後にその時の運転状態で決定される燃料噴射量で
始動させるなどの対策が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高圧噴
射式エンジンにおいては、通常、燃料ポンプ内の燃料を
フィードポンプによって高圧燃料ポンプに送り、この高
圧燃料ポンプによって高圧燃料系を規定圧力まで加圧す
るようになっており、エンジン始動時に、前述の先行例
のように、スタータを作動させずにフィードポンプをさ
せる場合、燃料配管内のベーパ発生状況、燃料温度、エ
ンジン停止後の時間など様々な要因によって適切なフー
ドポンプ作動時間が異なる。
【0006】このため、フィードポンプ作動時間の設定
如何によっては、高圧燃料系にベーパが残った状態で高
圧燃料ポンプを作動させることになり、摺動部の潤滑不
良によるかじり、焼付き等の不具合が発生したり、不必
要な待ち時間が長くなって始動操作性が悪化するなどの
問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、燃料系のベーパによる高圧燃料ポンプの潤滑不良を
防止するとともに、良好なエンジン始動性を得ることの
できる高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃焼室へ燃料
を直接噴射する高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法
において、エンジン始動時に、スタータモータへの通電
を禁止して高圧燃料系の高圧燃料ポンプを非作動状態に
するとともに、上記高圧燃料系に燃料を供給する低圧燃
料系のフィードポンプを作動させ、上記高圧燃料系の燃
料圧力が設定圧に達した後、上記スタータモータへの通
電を許可して上記高圧燃料ポンプを作動可能状態とする
ことを特徴とする。
【0009】
【作 用】本発明では、エンジン始動時に、まず、エン
ジンが不用意にクランキングされないようスタータモー
タへの通電を禁止し、高圧燃料系の高圧燃料ポンプを非
作動状態にして低圧燃料系のフィードポンプを作動さ
せ、このフィードポンプから燃料を送出する。そして、
高圧燃料系に燃料が充填され、燃料圧力が設定圧に達し
た後、スタータモータへの通電を許可してエンジンをク
ランキング可能とするとともに高圧燃料ポンプを作動可
能状態とすることにより、高圧燃料系の気泡をパージし
て高圧燃料ポンプが作動したときに支障なく燃料圧力を
高められるようにする。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0011】図面は本発明の一実施例を示し、図1及び
図2は燃料圧力制御ルーチンを示すフローチャート、図
3はスタータモータ制御ルーチンを示すフローチャー
ト、図4はスタータスイッチON→OFF割込みルーチ
ンを示すフローチャート、図5は燃料噴射制御ルーチン
を示すフローチャート、図6はエンジン制御系の全体概
略図、図7は電子制御系の回路構成図である。
【0012】図6において、符号1は高圧噴射式エンジ
ン(本実施例においては、2サイクル直噴式4気筒ガソ
リンエンジン)であり、このエンジン1のシリンダヘッ
ド2とシリンダブロック3とピストン4とで形成される
燃焼室5に、点火コイル6aの二次側に接続された点火
プラグ7と気筒内燃料噴射用のインジェクタ8とが臨ま
され、上記点火コイル6aの一次側に、イグナイタ6b
が接続されている。
【0013】また、上記シリンダブロック3に、掃気ポ
ート3aと排気ポート3bとが形成され、上記シリンダ
ブロック3に形成した冷却水通路3cに、水温センサ9
が臨まされている。上記掃気ポート3aには給気管10
が連通され、この給気管10には、上流側にエアクリー
ナ11が取付けられるとともに、下流側に、クランクシ
ャフト1aの回転によって駆動される掃気ポンプ12が
介装されており、この掃気ポンプ12によって新気を供
給し、強制的に上記燃焼室5内を掃気する。
【0014】また、上記掃気ポンプ12をバイパスする
バイパス通路13に、アクセルペダル14に連動するバ
イパス制御弁15が介装されており、上記アクセルペダ
ル14にアクセル開度センサ16が連設されている。
【0015】また、上記排気ポート3bには、上記クラ
ンクシャフト1aに連動して開閉する排気ロータリ弁1
7が設けられ、この排気ロータリ弁17を介して排気管
18が連通されている。さらに、この排気管18に触媒
コンバータ19が介装されているとともに、下流端にマ
フラ20が接続されている。
【0016】また、上記シリンダブロック3に支承され
たクランクシャフト1aに、クランクロータ21が軸着
され、このクランクロータ21の外周に、電磁ピックア
ップなどからなるクランク角センサ22が対設されてい
る。
【0017】また、符号23は燃料系であり、燃料タン
ク24から燃料を送出する低圧燃料系23aと、この低
圧燃料系23aからの燃料を昇圧してインジェクタ8に
供給する高圧燃料系23bと、低圧燃料系23a及び高
圧燃料系23bにおいて各燃料系の燃料圧力を調圧する
ためリターンされる燃料を、上記燃料タンク24に帰還
させる燃料リターン系23cとからなる。
【0018】上記低圧燃料系23aは、上記燃料タンク
24内の燃料をフィードポンプ25により送出し、燃料
フィルタ26を経て低圧用ダイヤフラム式プレッシャレ
ギュレータ27により調圧した燃料を高圧燃料ポンプ2
8へ供給する。
【0019】上記高圧燃料系23bは、上記低圧燃料系
23aから供給される燃料を上記高圧燃料ポンプ28に
よって圧送し、高圧燃料フィルタ30、脈動圧を緩衝す
るアキュムレータ31が連通されるとともに燃料圧力を
検出する燃料圧力センサ32が臨まされた燃料供給路を
経て、高圧用電磁式プレッシャレギュレータ33で調圧
した所定の高圧燃料を、各気筒のインジェクタ8に供給
する。
【0020】上記高圧燃料ポンプ28は、例えばエンジ
ン駆動式のプランジャポンプなどからなり、吸入口及び
吐出口に、それぞれ逆止弁が設けられ、エンジン停止時
には、低圧燃料系23aからの燃料が通過可能となって
いる。
【0021】また、上記燃料リターン系23cは、上記
低圧用ダイヤフラム式プレッシャレギュレータ27及び
上記高圧用電磁式プレッシャレギュレータ33から調圧
のためにリターンされる燃料を、上記燃料タンク24に
帰環させる。
【0022】尚、本実施例においては、上記高圧用電磁
式プレッシャレギュレータ33は常開タイプで、ONデ
ューティDUTYが大きくなるほどバルブ開度を小さく
して、高圧燃料系23bにおける燃料圧力を上昇するよ
うに設定されており、ONデューティDUTY=100
%で全閉になる。
【0023】一方、図7の符号40は電子制御装置(E
CU)であり、CPU41、ROM42、RAM43、
バックアップRAM44、及びI/Oインターフェース
45がバスライン46を介して互いに接続されるマイク
ロコンピュータ等で構成されている。
【0024】また、上記ECU40には定電圧回路47
が内蔵されており、この定電圧回路47は、ECUリレ
ー48のリレー接点を介してバッテリ49に接続される
とともに、直接バッテリ49に接続されており、ECU
リレー48のリレーコイルがイグニッションスイッチ5
0を介してバッテリ49に接続されている。
【0025】すなわち、上記定電圧回路47は、上記イ
グニッションスイッチ50がONされ、上記ECUリレ
ー48の接点が閉となったとき、上記バッテリ49の電
圧を安定化してECU40の各部に供給し、また、上記
イグニッションスイッチ50がOFFされて上記ECU
リレー48の接点が開となったときには、バックアップ
用電源を上記バックアップRAM44に供給する。
【0026】また、上記バッテリ49にはスタータスイ
ッチ51が接続され、このスタータスイッチ51にスタ
ータモータリレー52のリレー接点を介してスタータモ
ータ53が接続されている。さらに、上記バッテリ49
にフィードポンプ25がフィードポンプリレー54のリ
レー接点を介して接続されている。
【0027】また、上記I/Oインターフェース45の
入力ポートには、バッテリ49が接続されて、バッテリ
電圧がモニタされるとともに、上記スタータスイッチ5
1、クランク角センサ22、アクセル開度センサ16、
水温センサ9、燃料圧力センサ32が接続されている。
【0028】一方、上記I/Oインターフェース45の
出力ポートには、点火コイル6aを駆動するイグナイタ
6bが接続され、さらに、駆動回路55を介して、所定
の+電源が供給されるスタータモータリレー52のリレ
ーコイル、上記バッテリ49から電源が供給されるフィ
ードポンプリレー54のリレーコイル、インジェクタ
8、及び、高圧用電磁式プレッシャレギュレータ33が
接続されている。
【0029】次に、上記ECU40による制御動作につ
いて図1〜図6のフローチャートに従って説明する。
尚、イグニッションスイッチ50がONされてECU4
0に電源が投入されたとき、システムがイニシャライズ
(各フラグクリア、カウント値クリア、I/Oポート出
力値が0)される。
【0030】図1及び図2のフローチャートは、システ
ムイニシャライズ後、所定時間毎に実行される燃料圧力
制御ルーチンで、まず、ステップ(以下「S」と略称)
101,102,103で、それぞれ、通常制御移行フ
ラグF3、フィード圧判別完了フラグF2、初期設定完
了フラグF1がセットされているか否かの判断がなされ
る。
【0031】ルーチン実行初回の場合には各フラグF
3、F2、F1はクリアされている(F3=0、F2=
0、F1=0)ので、S104へ進み、スタータモータ
通電禁止フラグFSTをセットする(FST←1)。このス
タータモータ通電禁止フラグFSTは後述するスタータモ
ータ制御ルーチンで参照され、FST=1の場合には、ス
タータスイッチ51がONであってもスタータモータ5
3に対する通電が禁止される。
【0032】次に、S105へ進み、高圧用電磁式プレ
ッシャレギュレータ33に対するONデューティDUT
YをFFH(100%)に設定し(DUTY←FF
H)、S106で、この値を高圧電磁式プレッシャレギ
ュレータ33に対するI/Oポート出力値としてセット
すると、S107へ進んで、フィードポンプリレー54
のリレーコイルに対するI/Oポート出力値G1を1と
して(G1←1)フィードポンプリレー54をONさ
せ、フィードポンプ25を作動させて、S108で初期
設定完了フラグF1をセットし(F1←1)、ルーチン
を抜ける。
【0033】すなわち、燃料圧力制御を開始するにあた
って、スタータモータ53の通電を禁止してエンジンを
非作動状態とし、高圧用電磁式プレッシャレギュレータ
33を全閉にしてフィードポンプ25を作動させること
により、低圧燃料系23a、高圧燃料系23bの燃料圧
力を高めるべく備えるのである。
【0034】そして、以上の過程を経て初期設定完了フ
ラグF1がセットされたことで、2回目のルーチン起動
時にS101,S102を経てS103へ至ると、S1
03からS109へ分岐し、燃料圧力センサ32により
検出した燃料圧力PF と予め設定した設定圧PL (例え
ば、200KPa)とを比較して燃料圧力PF が設定圧
PL に達したかの判断を行い、PF ≦PL の場合には、
そのままルーチンを抜ける。
【0035】上記設定圧PL は、高圧燃料系23b内の
ベーパがほぼパージされた状態で得られるフィード圧で
あり、予め実験などにより適切な値が設定されてROM
42にストアされている。
【0036】その後、燃料圧力PF が設定圧PL に達す
ると(PF >PL )、S109からS110へ進み、ス
タータモータ通電禁止フラグFSTをクリアしてスタータ
モータ53に対する通電を許可し、S111でフィード
圧判別完了フラグF2をセットし(F2←1)、ルーチ
ンを抜ける。
【0037】そして、上記スタータモータ通電禁止フラ
グFSTがクリアされることでエンジン1が始動される
と、エンジン駆動により高圧燃料ポンプ28が作動し、
高圧燃料系23bの燃料圧力PF が上昇し、次のルーチ
ンが起動されると、上記フィード圧判別完了フラグF2
がセットされたことで、S101,S102を介してS
112へ進む。
【0038】S112では、高圧燃料系23bの燃料圧
力PF と予め設定した通常圧PH (例えば、1×104
KPa)とを比較し、高圧燃料系23bにおける燃料圧
力PF が通常圧に達したかの判断を行い、PF ≦PH の
場合には、ルーチンを抜ける。そして、その後のルーチ
ン実行時に、燃料圧力PF が通常圧PH に達すると(P
F >PH )、S112からS113へ進み、通常制御移
行フラグF3をセットし(F3←1)、ルーチンを抜け
る。
【0039】上記通常制御移行フラグF3がセットされ
たことで、その後、再びルーチンが実行されると、S1
01からS114以降へ分岐し、燃料圧力をフィードバ
ック制御する燃料圧力通常制御へと移行する。
【0040】この燃料圧力通常制御では、S114で、
エンジン回転数Nをパラメータとして目標燃料圧テーブ
ルから目標燃料圧力PFSを設定する。この目標燃料圧テ
ーブルは、エンジン特性、燃料ポンプ騒音などを考慮
し、エンジン回転数Nに対して最適な燃料圧力を実験な
どにより求め、S114中に図示するように、低回転数
では低く、高回転になるほど高い値の燃料圧力を制御目
標値としてテーブル化し、ROM42の一連のアドレス
に格納したものである。
【0041】次に、上記S114からS115へ進む
と、上記目標燃料圧PFSをパラメータとして、予め設定
した基本制御量テーブルあるいは関数式から高圧用電磁
式プレッシャレギュレータ33に対する基本制御量、す
なわち、基本デューティDB を設定し、S116で、目
標燃料圧力PFSと燃料圧力PF との偏差ΔPを算出し
(ΔP←PFS−PF )、S117へ進む。
【0042】S117では、比例積分制御における比例
定数KP に上記偏差ΔPを乗算して比例分フィードバッ
ク値Pを算出する(P←KP ×ΔP)。さらに、S11
8で、比例積分制御における積分定数KI に上記偏差Δ
Pを乗算した値に、RAM43から読出した前回の積分
フィードバック値IOLD を加算し、新たな積分フィード
バック値Iを算出する(I←IOLD +KI ×ΔP)。
【0043】そして、S119へ進むと、RAM43に
ストアされている前回の積分フィードバック値IOLD
を、上記積分フィードバック値Iで更新し、S120
で、上記基本デューティDB に、上記比例フィードバッ
ク値P及び積分フィードバック値Iを加算して上記高圧
用電磁式プレッシャレギュレータ33に対するフィード
バック制御量であるONデューティDUTYを設定し
(DUTY←DB +P+I)、S121で、このONデ
ューティDUTYをセットしてルーチンを抜ける。その
結果、燃料圧力PF に追従するようフィードバック制御
される。
【0044】このように、エンジン始動時、高圧燃料系
23bの燃料圧力PF が設定圧PLに達せず、ベーパが
残留しているとみなされる間は、スタータスイッチ51
がONであってもスタータモータ53を非通電としてエ
ンジン始動を禁止し、高圧燃料系23bの燃料圧力PF
が設定圧PL に達してベーパがほぼパージされたとみな
されるようになったとき、スタータモータ53の通電を
許可して高圧燃料ポンプ28を作動させるため、高圧燃
料ポンプ28の潤滑不良による焼付き、かじり等を防止
するとともに、すばやい圧力上昇を可能にして、気体圧
縮による圧力のオーバーシュートやインジェクタ8の空
噴射などを回避し、良好な始動性能を得ることができ
る。
【0045】また、図3に示すフローチャートはスター
タスイッチ51がON状態のときにのみ所定時間毎に実
行されるスタータモータ制御ルーチンで、まず、S20
1でスタータモータ通電禁止フラグFSTの値を参照し、
スタータモータ51への通電が許可されているかを判断
する。
【0046】FST=1、すなわち、スタータモータ59
への通電が禁止されている場合には、S202へ分岐
し、スタータモータリレー52に対するI/Oポート出
力値G4を0とし(G4←0)、スタータモータリレー
52をOFFにしてルーチンを抜ける。
【0047】一方、FST=0、すなわち、スタータモー
タ51への通電が許可されている場合、S203へ進み
スタータモータリレー52に対するI/Oポート出力値
G4を1として(G4←1)スタータモータリレー52
をONさせ、ルーチンを抜ける。その結果、スタータモ
ータ53が通電されて駆動され、エンジンがクランキン
グされる。
【0048】一方、図4に示すフローチャートは、スタ
ータスイッチ51がONからOFFにされると割込み起
動されるスタータスイッチON→OFF割込みルーチン
であり、S301で、スタータモータリレー52に対す
るI/Oポート出力値G4を0とし(G4←0)、スタ
ータモータリレー52をOFFさせてルーチンを抜け
る。
【0049】また、図5に示すフローチャートは、燃料
噴射制御ルーチンであり、システムイニシャライズ後、
所定時間毎に実行される。
【0050】まず、S401で、エンジン回転数Nが
“0”か否か、すなわち、エンジンが回転しているか否
かを判別する。そして、N=0、すなわち、エンジンが
停止している場合には、S402へ進み、燃料噴射パル
ス幅Ti を0としてルーチンを抜け、燃料カットとす
る。
【0051】一方、N≠0のときにはS401からS4
03へ進んで燃料噴射パルス幅演算ルーチンを呼出し、
吸入空気量Q、エンジン回転数N等に応じて設定した目
標空燃比、および、空燃比フィードバック補正係数等か
ら最適な燃料噴射パルス幅Ti を求め、S404で上記
燃料噴射パルス幅Ti をセットしてルーチンを抜ける。
その結果、所定タイミングに該当気筒のインジェクタ8
に対し、上記燃料噴射パルス幅Ti に相応する駆動信号
が出力され、燃料の噴射が行われる。
【0052】尚、本発明は上記実施例に限るものではな
く、例えば、高圧燃料ポンプ28はエンジン駆動式でな
く電動式でも良く、また、高圧用電磁式プレッシャレギ
ュレータ33は、電流制御により弁開度を設定するもの
であってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
エンジン始動時に、高圧燃料系の燃料圧力が設定圧に達
した後、スタータモータへの通電を許可して高圧燃料ポ
ンプを作動可能状態とするため、残留ベーパの圧縮によ
る高圧燃料ポンプの焼付き、かじり等を防止して耐久
性、信頼性を向上することができるとともに、燃料圧力
の上昇不良を回避して良好な始動性能を得ることができ
るなど優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料圧力制御ルーチンを示すフローチャート
【図2】同上
【図3】スタータモータ制御ルーチンを示すフローチャ
ート
【図4】スタータスイッチON→OFF割込みルーチン
を示すフローチャート
【図5】燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャート
【図6】エンジン制御系の全体概略図
【図7】電子制御係の回路構成図
【符号の説明】
5 燃焼室 23a 低圧燃料系 23b 高圧燃料系 25 フィードポンプ 28 高圧燃料ポンプ 53 スタータモータ PF 高圧燃料系の燃料圧力 PL 設定圧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室へ燃料を直接噴射する高圧噴射式
    エンジンの燃料圧力制御方法において、 エンジン始動時に、スタータモータへの通電を禁止して
    高圧燃料系の高圧燃料ポンプを非作動状態にするととも
    に、上記高圧燃料系に燃料を供給する低圧燃料系のフィ
    ードポンプを作動させ、 上記高圧燃料系の燃料圧力が設定圧に達した後、上記ス
    タータモータへの通電を許可して上記高圧燃料ポンプを
    作動可能状態とすることを特徴とする高圧噴射式エンジ
    ンの燃料圧力制御方法。
JP32438992A 1992-12-03 1992-12-03 高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法 Pending JPH06173834A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32438992A JPH06173834A (ja) 1992-12-03 1992-12-03 高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32438992A JPH06173834A (ja) 1992-12-03 1992-12-03 高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06173834A true JPH06173834A (ja) 1994-06-21

Family

ID=18165248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32438992A Pending JPH06173834A (ja) 1992-12-03 1992-12-03 高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06173834A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007049781A1 (ja) * 2005-10-28 2007-05-03 Isuzu Motors Limited 低沸点燃料用の燃料供給装置
US20140336901A1 (en) * 2013-05-09 2014-11-13 Ford Global Technologies, Llc High-pressure fuel pump protection

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007049781A1 (ja) * 2005-10-28 2007-05-03 Isuzu Motors Limited 低沸点燃料用の燃料供給装置
US20140336901A1 (en) * 2013-05-09 2014-11-13 Ford Global Technologies, Llc High-pressure fuel pump protection

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06200857A (ja) 高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法
JPH06129322A (ja) 高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法
JP3741087B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置
EP1132598B1 (en) Device and method for engine control
US7284539B1 (en) Fuel pressure controller for direct injection internal combustion engine
EP1789668B1 (en) A control system for controlling a dual fuel injector per cylinder fuel system during engine start
US20140251280A1 (en) Control apparatus for internal combustion engine and control method for internal combustion engine
JP2009115009A (ja) 筒内噴射エンジンの停止後燃圧制御装置
JP5113611B2 (ja) ディーゼルエンジンの始動後制御装置
JP2009079514A (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃圧制御装置
JP2874082B2 (ja) 内燃機関用燃料供給装置
JPH06173834A (ja) 高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法
JP4197791B2 (ja) 直噴エンジン
JP3391564B2 (ja) 高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御装置
JP4244577B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置
GB2290112A (en) Starting system control method for high pressure fuel injection engine
JP2003161195A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP3645706B2 (ja) エンジンの燃料供給装置及び燃料供給方法
JPH07310618A (ja) 高圧燃料噴射式エンジンの燃料供給制御方法
JP3391563B2 (ja) 高圧噴射式エンジンの燃料圧力制御方法
JP4053113B2 (ja) 筒内燃料噴射エンジンの燃料供給系構造
JP2011208560A (ja) アイドルストップ機能付き筒内噴射エンジンの燃料供給制御装置
JPH04339143A (ja) エンジンの燃料圧力制御方法
JP2008215226A (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置
JP2000145517A (ja) 内燃機関の制御装置