JPH06171339A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH06171339A
JPH06171339A JP32812592A JP32812592A JPH06171339A JP H06171339 A JPH06171339 A JP H06171339A JP 32812592 A JP32812592 A JP 32812592A JP 32812592 A JP32812592 A JP 32812592A JP H06171339 A JPH06171339 A JP H06171339A
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JP
Japan
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air
temperature
heater core
cooling water
function
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Application number
JP32812592A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sagawa
克彦 寒川
Yuichi Kajino
祐一 梶野
Takamasa Kawai
孝昌 河合
Yuji Honda
祐次 本田
Yuji Ito
裕司 伊藤
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートエアコン機能およびウォームアップ機
能を有する車両用空気調和装置において、原因が不明で
あったウォームアップ継続の不具合を解消する。 【構成】 最大冷房時などエアミックスダンパ24がヒ
ータコア22を閉じた際に、ヒータコア22に冷却水の
供給を停止するウォータバルブ26を備える。ヒータコ
ア22にヒータコア22を通過する空気の温度および冷
却水の温度を検出する加熱側温度センサ33を備える。
冷却水の温度が低いと送風機4の作動を停止させるウォ
ームアップ機能を備える。さらに、ウォームアップ時に
おいても、オートエアコン機能がエアミックスダンパ2
4の開度を制御する。そして、ウォームアップ時に、エ
アミックスダンパ24を開き、ウォータバルブ26を開
かせる。すると、ウォームアップ時に加熱側温度センサ
33で冷却水の温度上昇を確実に検出でき、ウォームア
ップ継続の不具合が解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の温度を自動調
節するオートエアコン機能と、エンジンの冷却水の温度
が低いときに、送風機の作動を停止させるウォームアッ
プ機能とを備えた車両用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オートエアコン機能は、エバポレータ
(冷却手段の一例)を通過し、ヒータコアを迂回する空
気の温度と、ヒータコアを通過した空気の温度を基に、
エアミックスダンパの開度を制御して、ヒータコアを迂
回する空気量と、ヒータコアを通過した空気量との割合
を調節して、ダクトより吹き出させる目標吹出温度を制
御して車室内の温度を自動調節するものである。ウォー
ムアップ機能は、冷却水の温度が低いときに、例えば暖
房運転を開始すると、加熱されない空気がダクトより車
室内に吹き出されてしまうため、このような不具合を無
くすために、冷却水の温度が所定温度以下の時に、少な
くとも送風機の作動を停止させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車両運転開始時など、
冷却水の温度が低い場合に、ウォームアップ機能が作動
するが、冷却水の温度が上昇しても、ウォームアップ機
能を維持して、送風機が作動を開始しない場合が存在す
る。しかるに、その原因は不明であった。そこで、その
原因を種々追求したところ、種々の機能が重なってウォ
ームアップが維持されることを解明した。その種々の機
能とは、まず、空気調和装置のエアミックスダンパは、
例えば最大冷房が要求される場合に、ヒータコアを閉じ
るように作用する。この時、ヒータコアのみをエアミッ
クスダンパで閉じても、ヒータコアにエンジン冷却水が
供給されていると、その放熱によってダクト内を通過す
る空気が加熱されてしまう不具合が生じる。この不具合
を無くすため、エアミックスダンパがヒータコアを閉じ
る時は、ヒータコアへ冷却水を供給する水路をウォータ
バルブで閉じるように設けられている。また、オートエ
アコン機能では、正確な温度調節を行うために、エバポ
レータを通過した空気の温度と、ヒータコアを通過した
空気の温度とを、正確に測定する必要がある。そこで、
エバポレータの空気下流側に、エバポレータを通過した
空気の温度を測定するためのエバ後センサ(冷却側温度
センサ)を設け、ヒータコアに、ヒータコアを通過した
空気の温度を測定するための加熱側温度センサを設けて
いる。なお、加熱側温度センサの検出温度は、冷却水の
温度でもあり、かつこの加熱側温度センサで冷却水の温
度を測定することにより、車両用空気調和装置の制御装
置は、他に冷却水を検出するセンサとの接続を行わなく
ても良いため、加熱側温度センサで冷却水の温度も検出
している。さらに、オートエアコン機能では、ウォーム
アップ機能の作動時においても、例えば使用者が外気導
入を選択し、ラム圧によって外気が車室内に吹き出され
る吹出空気が、少しでも目標吹出温度に近づくように、
エアミックスダンパの開度を制御している。
【0004】上記の構成を備える車両用空気調和装置で
は、エンジンの冷却水の温度が低く、ウォームアップ機
能が作動した場合で、例えば内気導入状態などで、エバ
ポレータの下流の温度が目標吹出温度よりも高いかまた
はほぼ同じであると、オートエアコン機能が、極力ヒー
タコアで空気をさらに加熱しないように、エアミックス
ダンパによってヒータコアを閉じてしまう。すると、ウ
ォータバルブもエアミックスダンパに連動して閉じられ
てしまい、この状態(エバポレータの下流の温度が目標
吹出温度よりも高い状態かまたはほぼ同じ状態)が維持
されると、ウォータバルブが閉じられたままとなって、
ヒータコアにエンジン冷却水が流れず、ヒータコアの温
度は上昇しなくなる。このように、ヒータコアの温度が
上昇しないと、制御装置は冷却水の温度が低いと判断す
るため、結果的にウォームアップ機能が維持されてしま
う。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、冷却水の温度が上昇した際に、ウ
ォームアップ機能を確実に停止させることのできる車両
用空気調和装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空気調和
装置は、次の技術的手段を採用した。車両用空気調和装
置は、車室内に向かって空気を送るためのダクトと、こ
のダクト内において車室に向かう空気流を生じさせる送
風機と、前記ダクトに配置され、通過する空気を冷却す
る冷却手段と、前記ダクトに配置され、エンジンの冷却
水を熱源として、通過する空気を加熱するヒータコア
と、前記ヒータコアを通過する空気量と前記ヒータコア
を迂回する空気量との割合を決めるエアミックスダンパ
と、前記ヒータコアよりも冷却水上流側に設けられ、前
記エアミックスダンパと連動し、前記エアミックスダン
パが前記ヒータコアを閉じた際に、前記ヒータコアへ供
給される冷却水の流れを停止させるウォータバルブと、
前記冷却手段を通過した空気の温度を検出する冷却側温
度センサと、前記ヒータコアの温度を検出する加熱側温
度センサと、前記冷却側温度センサで検出された温度、
および前記加熱側温度センサで検出された温度を基に、
前記ダクトより吹き出させる目標吹出温度を得るため
に、前記エアミックスダンパの開度を自動的に制御する
オートエアコン機能を備えるとともに、前記加熱側温度
センサで検出される冷却水の温度が所定温度以下の時
に、少なくとも前記送風機の作動を停止させるウォーム
アップ機能を備えた制御装置とを具備する。そして前記
制御装置は、前記ウォームアップ機能の作動時で、少な
くとも前記オートエアコン機能によって前記エアミック
スダンパが前記ヒータコアを閉じる条件となった場合で
も、前記エアミックスダンパによって前記ヒータコアを
開かせる開度制御補助機能を備える。
【0007】
【発明の作用】車両始動時など、エンジンの冷却水温が
所定温度よりも低いと、制御装置のウォームアップ機能
が作動し、送風機の作動が停止する。このウォームアッ
プ機能が作動した状態で、少なくとも、例えば冷却側温
度センサの検出する温度が目標吹出温度よりも高いな
ど、制御装置のオートエアコン機能がエアミックスダン
パによってヒータコアを閉じる条件となった場合は、制
御装置の開度制御補助機能の作動によって、エアミック
スダンパがヒータコアを開かせる。エアミックスダンパ
がヒータコアを開く状態では、ウォータバルブが開か
れ、ヒータコアに冷却水が供給される。ヒータコアに冷
却水が供給されることによって、加熱側温度センサは冷
却水の温度変化を正確に検出できる様になる。つまり、
エンジンが温まり、冷却水が温まった場合は、冷却水が
温まったことを加熱側温度センサが正確に検出すること
ができる。そして、加熱側温度センサの検出するヒータ
コアの温度が、所定温度より上昇すると、ウォームアッ
プ機能が停止し、オートエアコン機能によって車室内の
温度が自動調節される。
【0008】
【発明の効果】本発明の車両用空気調和装置は、上記の
作用で示したように、ウォームアップ機能の作動時で、
オートエアコン機能がエアミックスダンパによってヒー
タコアを閉じる条件となっても、ヒータコアに冷却水が
供給されるため、冷却水の温度を的確に加熱側温度セン
サによって検出することができる。このため、従来のよ
うに、冷却水の温度が上昇しても、ウォームアップ機能
が継続される不具合を解消することができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の車両用空気調和装置を、図に
示す一実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図9は本発明の実施例を示
すもので、図1は車両用空気調和装置の概略図、図2は
制御装置のブロック図である。車両用空気調和装置1
は、車室内に向けて空気を送る空気通路をなすダクト2
を備える。このダクト2は、車室内に配置され、ダクト
2の一端には、内外気切替手段3を備えた送風機4が接
続されている。内外気切替手段3は、車室内と連通して
内気を導入する内気導入口5と、車室外と連通して外気
を導入する外気導入口6とを備える。そして、内外気切
替手段3は、内外気切替ダンパ7を備え、この内外気切
替ダンパ7により、ダクト2内に導かれる空気を、内気
と外気とに切り替えることができる。なお、内外気切替
ダンパ7を駆動するアクチュエータ8は、後述する制御
装置9によって通電制御される。送風機4は、ファンケ
ース10、ファン11、モータ12からなり、モータ1
2は印加電圧に応じてファン11を回転駆動し、内気ま
たは外気をダクト2を介して車室内へ送る。なお、モー
タ12は、モータ駆動回路13を介して後述する制御装
置9によって通電制御される。
【0010】ダクト2の他端には、ダクト2を通過した
空気を車室内の各部へ向けて吹き出させる吹出口が形成
されている。この吹出口は、乗員の頭胸部へ向けて主に
冷風を吹き出すフェイス吹出口14と、乗員の足元へ向
けて主に温風を吹き出すフット吹出口15と、窓ガラス
へ向けて主に温風を吹き出すデフロスタ吹出口16とか
らなる。そして、ダクト2内には、各吹出口へ通じる空
気通路に、各吹出口への空気流量を調節するフェイスダ
ンパ17、フットダンパ18、およびデフロスタダンパ
19が設けられている。なお、フェイスダンパ17、フ
ットダンパ18、およびデフロスタダンパ19を駆動す
るアクチュエータ20は、後述する制御装置9によって
通電制御される。
【0011】また、ダクト2内の上流側には、冷却手段
21が設けられている。この冷却手段21は、ダクト2
内を通過する空気を冷却する冷凍サイクルのエバポレー
タである。また、冷却手段21の下流には、ヒータコア
22が設けられている。このヒータコア22は、エンジ
ンの冷却水(温水)を使用して、冷却手段21を通過し
た空気を加熱するものである。また、ダクト2内には、
ヒータコア22を迂回するバイパス路23が設けられ、
ヒータコア22を通過する空気量とバイパス路23を通
過する空気量との割合が、エアミックスダンパ24によ
って調節される。なお、エアミックスダンパ24を駆動
するアクチュエータ25は、後述する制御装置9によっ
て通電制御される。
【0012】ヒータコア22へ冷却水を供給する冷却水
路のヒータコア22の上流側には、この冷却水路を開閉
するウォータバルブ26が設けられている。このウォー
タバルブ26は、エアミックスダンパ24とリンク機構
27によって連動し、エアミックスダンパ24がヒータ
コア22を閉じる際に、ウォータバルブ26を閉じて、
ヒータコア22への冷却水の供給を停止する。このエア
ミックスダンパ24がヒータコア22を開く開度SW
と、ウォータバルブ26の開度との関係は、図3に示す
ように、ヒステリシスが設けられ、エアミックスダンパ
24がヒータコア22を完全に閉じる(開度SWが0
%)とウォータバルブ26が閉じ、エアミックスダンパ
24がヒータコア22を開く開度SWが5%以上になる
と、ウォータバルブ26が開くように設けられている。
なお、上記冷却水路における冷却水の循環は、エンジン
直結のポンプによって行われる。
【0013】内外気の切替を行うアクチュエータ8、送
風機4のモータ12へ電力を供給するモータ駆動回路1
3、モード切替を行うアクチュエータ20、エアミック
スダンパ24を駆動するアクチュエータ25など、車両
用空気調和装置1の電気機能部品は、図2に示す制御装
置9によって作動が制御される。制御装置9は、コンピ
ュータを使用したもので、各種の入力信号とインプット
されたプログラムによって各種アクチュエータを制御し
て空気調和状態を制御するもので、入力信号として、使
用者によって操作される温度設定器28を含むコントロ
ールパネル(図示しない)、車室内空気の温度Trを検
出する内気センサ29、外気温度Tamを検出する外気セ
ンサ30、日射量Tsを検出する日射センサ31、冷却
手段21を通過した空気の温度TEを検出する冷却側温
度センサ32、ヒータコア22を通過した空気の温度を
検出するとともに、ヒータコア22に供給される冷却水
の温度TWを検出する加熱側温度センサ33等の信号を
入力する。なお、加熱側温度センサ33はヒータコア2
2の本体に直接取り付けられている。
【0014】そして制御装置9は、使用者によってオー
トエアコンスイッチが選択される際、車室内の温度が温
度設定器28で設定された温度を維持するように、吹き
出し温度、風量、および吹出モードを自動的に制御する
オートエアコン機能34が搭載されている。また、制御
装置9は、冷却側温度センサ32によって検出される冷
却水の温度が、所定温度以下の時に、送風機4の作動を
停止するウォームアップ機能35が設けられている。さ
らに、制御装置9には、冷却側温度センサ32によって
検出される冷却水の温度が、低いときに、吹出モードを
自動的にデフロスタモードに切り換えるウォームアップ
補助機能36が設けられている。そしてさらに、制御装
置9には、ウォームアップ機能35の作動時に、エアミ
ックスダンパがヒータコアを10%の開度で開かせる開
度制御補助機能37を備える。
【0015】制御装置9の作動を、図4に示すフローチ
ャートに基づき説明する。初めに、オートエアコンが選
択されると(スタート)、ステップS1 で、内気センサ
29、外気センサ30、日射センサ31、温度設定器2
8などより信号の読み込みを行う。続いてステップS2
で、目標吹出温度TAOを次式により算出する。
【数1】TAO=Kset ・Tset −Kr・Tr−Kam・
Tam−Ks・Ts+C なお、Kset は温度設定ゲイン、Tset は温度設定器2
8の設定温度信号、Krは内気温度ゲイン、Trは内気
センサ29の温度信号、Kamは外気温度ゲイン、Tamは
外気センサ30の温度信号、Ksは日射ゲイン、Tsは
日射センサ31の日射信号、Cは補正定数である。
【0016】続いて、ステップS4で、目標吹出温度T
AOを実現するために、エアミックスダンパ24の目標
開度SWを、次の数式2によって算出する。
【数2】 SW={(TAO−TE)/(TW−TE)}×100 なお、TEは冷却側温度センサ32の温度信号、TWは
加熱側温度センサ33の温度信号である。次に、ステッ
プS4 で、吹出モードの決定を行う。吹出モードは、通
常は、図5に示すように、目標吹出温度TAOに応じて
設定されるが、冷却水の温度が低い場合は、図6に示す
ように、デフロスタモードが優先して選択される(ウォ
ームアップ補助機能36)。次に、ステップS5 で、送
風機4の印加電圧を決定する。このステップS5 は、オ
ートエアコン運転時に、車室内の温度を自動調節するた
めに送風機4の印加電圧制御を行うとともに、ウォーム
アップ機能35および開度制御補助機能37の制御も行
うもので、このステップS5 の制御については、後述す
る。
【0017】次に、ステップS6 で、上記で決定した印
加電圧が、送風機4に印加されるようにモータ駆動回路
13へ制御信号を出力する、ステップS7 では、上記で
決定した目標開度SWが得られるように、エアミックス
ダンパ24を駆動するアクチュエータ25へ制御信号を
出力する。続くステップS8 では、上記で決定した吹出
モードが得られるように、モード切替用のアクチュエー
タ20へ制御信号を出力し、その後リターンする。
【0018】次に、ステップS5 における送風機4の印
加電圧の決定制御を、図7のフローチャートを用いて説
明する。まず、ステップS51において、吹出モードがバ
イレベルモードあるいはフットモードであるか否かの判
断を行う。つまり、フット吹出口15が開かれているか
否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合は、ステッ
プS52において、図8に示すように、目標吹出温度TA
Oに応じて送風機4の印加電圧を決定し、その後ステッ
プS6 へ進む。ステップS51の判断結果がYES の場合
は、ステップS53で、送風機4の印加電圧が0か否かの
判断を行う。つまり、ウォームアップ機能35が作動し
ているか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合
は、ステップS54において、まず、図8に示すように、
目標吹出温度TAOから送風機4の印加電圧を算出す
る。つぎに、図9に示すように、冷却水の温度に応じた
送風機4の印加電圧を算出する。そして、2つの算出結
果のうち、低い方の印加電圧値を送風機4に印加する電
圧と決定し、その後ステップS6 へ進む。
【0019】また、このステップS54の制御では、図9
に示すように、冷却水の温度が所定温度以下の場合に、
送風機4の作動が停止するように、送風機4の印加電圧
が0に設定される(ウォームアップ機能35)。この、
ウォームアップ機能35と冷却水の温度との関係は、図
9に示すように、ヒステリシスが設けられ、水温が40
℃以上に上昇すると、送風機4が作動し、水温が37℃
以下に低下すると送風機4の作動が停止する。一方、ス
テップS53の判断結果がYES の場合は、ウォームアップ
機能35が作動しているため、ステップS55において、
エアミックスダンパ24がヒータコア22を開く目標開
度SWを10%に設定し(開度制御補助機能37)、そ
の後ステップS54へ進む。
【0020】〔実施例の作動〕車両始動時に冷却水の温
度が40℃よりも低いと、制御装置9のウォームアップ
機能35が作動し、送風機4の作動が停止する。このウ
ォームアップ機能35が作動した状態で、例えば目標吹
出温度TAOが25℃で、冷却側温度センサ32の検出
温度が25℃以上となると、〔数2〕に示したように、
エアミックスダンパ24の目標開度SWが0%となる。
しかるに、本実施例では、ウォームアップ機能35が作
動した状態では、エアミックスダンパ24の目標開度S
Wを10%とする。このように、エアミックスダンパ2
4の目標開度SWが10%になると、ウォータバルブ2
6の開度が100%に開かれ、ヒータコア22に冷却水
が供給される。そして、車両の走行等によって冷却水の
温度が上昇すると、ウォータバルブ26は開かれている
ため、温度の上昇した冷却水が、確実にヒータコア22
に供給される。これによって、冷却水の温度を的確に加
熱側温度センサ33によって検出することができる。そ
して、加熱側温度センサ33の検出する冷却水の温度
が、所定温度より上昇すると、ウォームアップ機能35
が停止し、オートエアコン機能34によって車室内の温
度が自動調節される。
【0021】〔実施例の効果〕本実施例の車両用空気調
和装置は、ウォームアップ機能35の作動時に、例えオ
ートエアコン機能34においてエアミックスダンパ24
がヒータコア22を閉じる条件が揃っても、開度制御補
助機能37がエアミックスダンパ24を開き、ヒータコ
ア22に冷却水を供給確実に供給するため、冷却水の温
度を的確に加熱側温度センサ33によって検出すること
ができる。このため、従来のように、冷却水の温度が上
昇しても、ウォームアップ機能35が継続される不具合
を確実に解消することができる。また、ウォームアップ
機能35の作動時にエアミックスダンパ24を開かせる
ように制御装置9をプログラムしたのみで、本発明を実
施している。このため、制御が簡単で、かつ安価に本発
明が実施できる効果も有する。
【0022】〔変形例〕上記の実施例では、ウォームア
ップ機能の作動時であれば、常時エアミックスダンパを
開かせた例を示したが、ウォームアップ機能の作動時
で、かつオートエアコン機能によってエアミックスダン
パがヒータコアを閉じる条件となった場合にエアミック
スダンパを開かせても良い。また、本実施例では、エア
ミックスダンパの開度を直接変更した例を示したが、例
えばウォームアップ機能中に冷却側温度センサの検出温
度を低い値に設定するなど、演算式に手を加えたり、加
熱側温度センサの他に冷却水温を検出するセンサを設け
たり、実際に冷却手段の下流に冷たい空気を送る(例え
ば外気導入、冷凍サイクルON)などして、間接的にエア
ミックスダンパを開かせても良い。エアミックスダンパ
とウォータバルブとをリンク機構で連動させた例を示し
たが、エアミックスダンパとウォータバルブとをそれぞ
れ独立したアクチュエータで駆動する場合であっても、
ウォータバルブの開度がエアミックスダンパの開度によ
って設定されるため、エアミックスダンパとウォータバ
ルブとをそれぞれ独立したアクチュエータで駆動するも
のに適用しても良い。また、加熱側温度センサ33をヒ
ータコア22から離して取り付けても、ヒータコア22
の直空気下流側部位に取り付ければヒータコア22の温
度をほぼ正確に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空気調和装置の概略図である。
【図2】制御装置のブロック図である。
【図3】エアミックスダンパの開度とウォータバルブの
開度との関係を示すグラフである。
【図4】制御装置の作動を示すフローチャートである。
【図5】目標吹出温度と吹出モードとの関係を示すグラ
フである。
【図6】冷却水の温度と吹出モードとの関係を示すグラ
フである。
【図7】送風機の印加電圧を決定するフローチャートで
ある。
【図8】目標吹出温度と送風機の印加電圧との関係を示
すグラフである。
【図9】冷却水の温度と送風機の印加電圧との関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 車両用空気調和装置 2 ダクト 4 送風機 9 制御装置 21 冷却手段 22 ヒータコア 24 エアミックスダンパ 26 ウォータバルブ 32 冷却側温度センサ 33 加熱側温度センサ 34 オートエアコン機能 35 ウォームアップ機能 37 開度制御補助機能
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 祐次 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 伊藤 裕司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車室内に向かって空気を送るための
    ダクトと、 (b)このダクト内において車室に向かう空気流を生じ
    させる送風機と、 (c)前記ダクトに配置され、通過する空気を冷却する
    冷却手段と、 (d)前記ダクトに配置され、エンジンの冷却水を熱源
    として、通過する空気を加熱するヒータコアと、 (e)前記ヒータコアを通過する空気量と前記ヒータコ
    アを迂回する空気量との割合を決めるエアミックスダン
    パと、 (f)前記ヒータコアよりも冷却水上流側に設けられ、
    前記エアミックスダンパと連動し、前記エアミックスダ
    ンパが前記ヒータコアを閉じた際に、前記ヒータコアへ
    供給される冷却水の流れを停止させるウォータバルブ
    と、 (g)前記冷却手段を通過した空気の温度を検出する冷
    却側温度センサと、 (h)前記ヒータコアの温度を検出する加熱側温度セン
    サと、 (i)(i−1)前記冷却側温度センサで検出された温
    度、および前記加熱側温度センサで検出された温度を基
    に、前記ダクトより吹き出させる目標吹出温度を得るた
    めに、前記エアミックスダンパの開度を自動的に制御す
    るオートエアコン機能を備えるとともに、(i−2)前
    記加熱側温度センサで検出される冷却水の温度が所定温
    度以下の時に、少なくとも前記送風機の作動を停止させ
    るウォームアップ機能を備えた制御装置とを具備する車
    両用空気調和装置において、 前記制御装置は、 前記ウォームアップ機能の作動時で、少なくとも前記オ
    ートエアコン機能によって前記エアミックスダンパが前
    記ヒータコアを閉じる条件となった場合でも、前記エア
    ミックスダンパによって前記ヒータコアを開かせる開度
    制御補助機能を備えることを特徴とする車両用空気調和
    装置。
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