JPH06168386A - アナログ型差動式熱感知器及びその火災判断方法 - Google Patents

アナログ型差動式熱感知器及びその火災判断方法

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JPH06168386A
JPH06168386A JP32017692A JP32017692A JPH06168386A JP H06168386 A JPH06168386 A JP H06168386A JP 32017692 A JP32017692 A JP 32017692A JP 32017692 A JP32017692 A JP 32017692A JP H06168386 A JPH06168386 A JP H06168386A
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JP
Japan
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temperature
data
fire
temperature data
seconds
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JP32017692A
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Inventor
Shigeki Shimomura
茂樹 下村
Masafumi Fukuda
雅史 福田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信機が簡単且つ迅速にデータ処理出来るよ
うなデータを出力するようにしたアナログ型差動式熱感
知器を提供する。 【構成】 周囲の温度を検知して該温度データVを出力
する温度検知手段と、該温度検知手段からの温度データ
を所定時間T(120)の間記憶すると共に該所定時
間T(120)以前の過去の温度データVpと現在の
温度データVnとの差分量をデータ出力する温度上昇率
処理回路6とを有して構成した。前記温度検知手段は、
周囲の温度を検出する温度検出素子3と、該温度検出素
子3より得られるアナログ量をデジタル値に変換して温
度データVとして出力する温度検知回路4とから成って
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度上昇の度合いを検
知するようにしたアナログ型差動式熱感知器及びその火
災判断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、火災感知システムの一形態を示
す図である。火災時に発生する熱を検知する火災感知器
としては従来、定温式熱感知器と差動式熱感知器とがあ
る。従来の前記定温式熱感知器は、熱を感知する熱感知
部が或る一定温度に達したときに火災と判断するもので
あり、従来の前記差動式熱感知器は、熱を感知する熱感
知部の温度上昇率が或る一定率以上になったときに火災
と判断するものである。上述した従来の火災感知器は、
熱の感知及び火災判断処理を全て行っているが、火災と
判断したときしか発報しないようになっているので、火
災感知システム、即ち、図4に示すように、複数の火災
感知器S1〜Snの監視を伝送回線Loを介して中央の
受信機1により行うようにした所謂遠隔監視制御システ
ムにおいて、前記構成の火災感知器を使用した場合、通
常監視時及び火災発生時における他の地域の情報が得ら
れず、初期火災の発見が遅れたり、誤報が起こりやすい
等の他に、防火設備等が適切に制御出来なかったり等の
問題があるので、近年、上記構成の火災感知システムを
改良した火災感知システムが開発されている。該火災感
知システムにおいては、火災感知器は、温度値又は温度
上昇率のデータのみを中央の受信機にデータ出力するよ
うになっており、該受信機が全ての火災感知器から送ら
れてきたデータを総合的に分析処理して、必要な地域の
防火設備や警報を作動させるようになっている。該火災
感知システムには、煙感知器を使用したものや煙感知器
と熱感知器とを併用したものが従来から知られている。
このように異なるタイプの感知器を併用すれば、誤報が
少なく信頼性の高い火災感知システムを構成することが
出来る。又、このような火災感知システムにおいては、
各火災感知器に対する火災判断レベルを、感知器周辺の
環境変化に合わせて中央の受信機にて容易に変更するこ
とが可能である等の長所がある。このような火災感知シ
ステムに使用されているような、煙濃度や温度値や温度
上昇率等の火災に係る物理量をデータ出力するような火
災感知器は、一般に「アナログ型感知器」と呼ばれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら従来の火災
感知システムにおいては、定温式アナログ熱感知器のみ
の構成であり、アナログ型差動式熱感知器は存在してい
ない。その理由は以下に述べるようなものである。何故
なら、現状の技術基準は、例えば以下の〜の条件を
全て満たすような差動式熱感知器であることを要求して
おり、〜に関する全ての試験をクリアしなければ法
律上防災設備として設置や使用が出来ないようになって
いる。 感知器周囲の温度が10℃/分で上昇したときに、
4.5分以内に発報すること。 感知器周囲の温度が2℃/分で上昇したときには発報
しないこと。 感知器周囲の温度が急に20℃上昇したときに30秒
以内に発報すること。 感知器周囲の温度が急に10℃上昇したときは発報し
ないこと。 前記構成の火災感知システムにアナログ型差動式熱感知
器を使用した場合、上記〜の条件を満たすような分
析処理を中央の受信機で全てのアナログ型差動式熱感知
器に対して行わなければならず、受信機のデータ処理量
は膨大なものとなる。故に、火災感知器の数が増えれば
増えるほど、受信機の処理能力が追従出来なくなり、初
期火災の発見が遅れたり、誤報が起こりやすい等の他
に、防火設備等が適切に制御出来なかったり等の問題が
生じるためである。しかし、火災感知システムにおいて
アナログ型定温式熱感知器等の他の感知器とアナログ型
差動式熱感知器とを併用することが出来れば、火災の早
期発見は勿論、誤報の発生確率を従来に比して極めて少
なくすることが出来るので、前記火災感知システムに支
承無く使用出来るようなアナログ型差動式熱感知器の開
発は強く望まれていた。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みて成されたも
ので、その目的とするところは、受信機が簡単且つ迅速
にデータ処理出来るようなデータを出力するようにした
アナログ型差動式熱感知器及びその火災判断方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1の本発明は、温度を検知して温度データを出力する
温度検知手段と、該温度データを所定時間の間記憶する
と共に該所定時間前の過去の温度データと現在の温度デ
ータとの差分量をデータ出力する温度上昇率処理手段と
を備えたことを特徴とするアナログ型差動式熱感知器で
ある。又、第2の本発明は、前記アナログ型差動式熱感
知器からのデータ出力を受信機により受信し、該受信機
においてしきい値と比較することにより火災を判断する
ようにしたことを特徴とするアナログ型差動式熱感知器
の火災判断方法である。
【0006】
【作用】本発明によれば、受信機によるデータ処理が極
めて簡単且つ迅速に出来る。
【0007】
【実施例】以下に本発明を、その実施例を示す図に基づ
いて説明する。
【0008】図1は、本発明実施例のアナログ型差動式
熱感知器を示す回路ブロック図である。
【0009】本発明実施例の差動式熱感知器は、図1に
示すように、周囲の温度を検知して該温度データを出力
する温度検知手段と、該温度検知手段からの温度データ
を所定時間T(120分)の間記憶すると共に該所定時
間T(120分)以前の過去の温度データと現在の温度
データとの差分量をデータ出力する温度上昇率処理手段
とを有して構成されている。前記温度検知手段は、周囲
の温度を検出する温度検出素子3と、該温度検出素子3
より得られるアナログ量をデジタル値に変換して温度デ
ータとして出力する温度検知回路4とから成っており、
該温度検知回路4にはA/Dコンバータ5が含まれてい
る。前記温度検出素子3としては、後段の電子回路に接
続しやすいサーミスタ等の半導体素子が適している。
又、前記温度上昇率処理手段は、図1における温度上昇
率処理回路6として構成されている。
【0010】前記温度検知回路4は、前記温度検出素子
3より得られるアナログ量を3秒毎にサンプリング計測
し、該アナログ信号を前記A/Dコンバータ5によりデ
ジタル値に変換して、該デジタル値を温度データVとし
て出力する。図3は、前記温度検知素子3が検知する周
囲温度Tと温度データVとの関係を示す図であるが、前
記A/Dコンバータ5によりA/D変換する場合には、
図3に示すように、前記温度検出素子3が検知可能な周
囲温度である−10℃〜+80℃が、デジタル値0〜2
55に夫々割り付けられるように変換する。
【0011】前記温度上昇率処理回路6は、以下の〜
の如く処理を行う。該温度上昇率処理回路6と前記温
度検知回路4は、マイクロコンピューター2として構成
し、データをソフト的に処理するのが適当である。 前記温度検知回路4から3秒毎に出力される温度デ
ータVを、内蔵のメモリに所定時間T、即ち120秒間
記憶する。 120秒間メモリに記憶された温度データ、即ち1
20秒前の過去の温度データVpを前記メモリより読み
出し、前記温度検知回路4から入力された現在の温度デ
ータVnとの差分量(Vn−Vp)を算出して、該差分
量を温度上昇率データD(=Vn−Vp)としてデータ
出力する。120秒間記憶したデータは順次消去されて
いく。
【0012】即ち、本発明実施例のアナログ型差動式熱
感知器は、前述の如く120秒当たりの温度変化量を温
度上昇率データDとして出力するようになっている。
【0013】図2は、前記構成のアナログ型差動式熱感
知器の処理動作の一例を示す図であり、時間経過に対す
る温度データV(デジタル値)を示している。尚、図2
において、tA ,tB ,tD は、前記温度検出素子3の
アナログ信号をサンプリング計測した時刻を表す。又、
taは時刻tA より120秒後の時刻を、tbは時刻t
B より120秒後の時刻を、tdは時刻tD より120
秒後の時刻を夫々表す。
【0014】本発明実施例のアナログ型差動式熱感知器
の処理動作を図2に用いて時間的に説明する〔(1)〜
(6)〕と、 (1) 先ず、時刻tA において前記温度検出素子3か
らのアナログ信号をサンプリングして温度データVA を
得ると、該温度データVA は前記温度上昇率処理回路6
のメモリに記憶される。 (2) 時刻tA より3秒後の時刻tB においても
(1)と同様にサンプリングにより温度データVB を得
て前記メモリに記憶する。 (3) 時刻tB より3秒後の時刻tD においても
(1)と同様にサンプリングにより温度データVD を得
て前記メモリに記憶する。 (4) 前記時刻tA より120秒後の時刻taにおい
て、(1)と同様にサンプリングにより温度データVa
を得て前記メモリに記憶すると共に、前記温度上昇率処
理回路6は、該現在時刻taより120秒前に記憶され
た温度データVp(=VA )を前記メモリより呼出し、
該温度データVA と前記温度データVaとの差分量Da
を温度上昇率データDとして出力する。このとき、12
0秒間記憶された温度データVA は消去される。 (5) 前記時刻tB より120秒後の時刻tbにおい
て、(1)と同様にサンプリングにより温度データVb
を得て前記メモリに記憶すると共に、前記温度上昇率処
理回路6は、該現在時刻tbより120秒前に記憶され
た温度データVp(=VB )を前記メモリより呼出し、
該温度データVB と前記温度データVbとの差分量Db
を温度上昇率データDとして出力する。このとき、12
0秒間記憶された温度データVB は消去される。 (6) 前記時刻tD より120秒後の時刻tdにおい
て、(1)と同様にサンプリングにより温度データVd
を得て前記メモリに記憶すると共に、前記温度上昇率処
理回路6は、該現在時刻tdより120秒前に記憶され
た温度データVp(=VD )を前記メモリより呼出し、
該温度データVD と前記温度データVdとの差分量Dd
を温度上昇率データDとして出力する。このとき、12
0秒間記憶された温度データVD は消去される。
【0015】次に、前記構成のアナログ型差動式熱感知
器の火災判断方法について説明すると、前記構成のアナ
ログ型差動式熱感知器からデジタル出力される温度上昇
率データDは、図4に示すように該アナログ型差動式熱
感知器Snを伝送線Loにより接続した受信機1に送信
され、前記温度上昇率データDを受信した該受信機1
は、予め設定された火災判断に係るしきい値Xと前記温
度上昇率データDとを比較して、例えば該温度上昇率デ
ータDが前記しきい値Xより大きい値であれば火災と判
断し、該温度上昇率データDが前記しきい値X以下の値
であれば非火災であると判断するようになっている。
【0016】ところで、前述したような温度上昇率デー
タDにより適切な火災判断を行うに当たって、前記温度
上昇率データDと比較されるべき前記しきい値Xの具体
的数値が必要となってくる。ここでは前述した4つの技
術基準〜を満足するような火災判断処理を行い得る
ようなしきい値Xの値を決定することにする。前記温度
上昇率データDは、「2分間で温度がDだけ変化した」
と考えることが出来るので、前記の条件を満足するに
はX<20(=10℃/分×2分)、前記の条件を満
足するにはX>4(=2℃/分×2分)、前記の条件
を満足するにはX<20、前記の条件を満足するには
X>10というXの値が得られ、故に〜の全ての条
件を満たすしきい値Xとして、 10<X<20 ・・・・・〔1〕 が得られる。このとき、しきい値Xの取り得る値として
は10℃の幅があるが、前記温度検知素子3の熱応答特
性や温度を計測する周期等を考慮すると、しきい値Xの
取り得る値の幅は狭くなる。
【0017】又、前記技術基準〜を満たす火災判断
処理を行うに際して、前記所定時間Tは非常に重要な要
素となっている。例えば前述の如く前記所定時間Tを1
20秒とした場合、3秒毎に計測される温度データVを
120秒間記憶保持するために、前記温度データVを4
0個記憶することが出来る大容量のメモリが必要となる
ので、前記所定時間Tは短い方が良いのであるが、前記
所定時間Tを短くし過ぎたり長くし過ぎたりすると、前
記技術基準〜を全て満たすしきい値Xの取り得る値
が無くなる。以下に説明すると、例えば前記所定時間T
を60秒(1分)とすると、前記の条件を満足するに
はX<10(=10℃/分×1分)、前記の条件を満
足するにはX>2(=2℃/分×1分)、前記の条件
を満足するにはX<20、前記の条件を満足するには
X>10というXの値が得られ、〜の全ての条件を
満たすしきい値Xは存在しなくなる。又、例えば前記所
定時間Tを360秒(6分)とすると、前記の条件を
満足するにはX<45(=10℃/分×4.5分)、前
記の条件を満足するにはX>12(=2℃/分×6
分)、前記の条件を満足するにはX<20、前記の
条件を満足するにはX>10というXの値が得られ、
〜の全ての条件を満たすしきい値Xは 12<X<20 ・・・・・〔2〕 となる。故に、前記しきい値Xの設定においては前記所
定時間Tが大きく関与し、本発明実施例のアナログ型差
動式熱感知器において適切な火災判断を行うようにする
には、前記所定時間Tを適切に設定することが必要とな
ってくる。本実施例においては前記所定時間Tを120
±40秒程度に設定するのが望ましく、±40秒程の余
裕を持たせたことにより、回路を設計する上での部品の
選定や調整等が容易となるというメリットも生じる。
【0018】又、前述のような温度上昇率データDの算
出方法は、従来から知られているような火災判断までも
自己で行うような感知器にも適用出来る。
【0019】以上構成の本発明実施例のアナログ型差動
式熱感知器を火災感知システムに使用すれば、火災を初
期段階で早期に発見出来たり、従来に比して誤報が極め
て少なく正確な火災感知が可能となる等の絶大なる効果
が生じる。
【0020】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、極めて簡単
にデータ処理出来るデータを受信機側で分析処理する構
成が実現出来るので、該受信機におけるデータ処理が極
めて簡単且つ迅速に出来、火災感知システムに支障無く
使用出来るアナログ型差動式熱感知器を構成することが
出来ると共に、該アナログ型差動式熱感知器を火災感知
システムに使用すれば、火災を初期段階で早期に発見出
来たり、従来に比して誤報が極めて少なく正確な火災感
知が可能となる等の絶大なる効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のアナログ型差動式熱感知器を示
す回路ブロック図。
【図2】本発明実施例のアナログ型差動式熱感知器の処
理動作の一例を示す図。
【図3】温度検知素子3が検知する周囲温度Tと温度デ
ータVとの関係を示す図。
【図4】火災感知システムの形態を示す図。
【符号の説明】
3 温度検知素子 4 温度検知回路 6 温度上昇率処理回路 V 温度データ D 温度上昇率データ(出力データ)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 然しながら従来の火災感知システムにお
いては、定温式アナログ熱感知器のみの構成であり、ア
ナログ型差動式熱感知器は存在していない。その理由は
以下に述べるようなものである。何故なら、現状の技術
基準は、例えば以下の〜の条件を全て満たすような
差動式熱感知器であることを要求しており、〜に関
する全ての試験をクリアしなければ法律上防災設備とし
て設置や使用が出来ないようになっている。 感知器周囲の温度が10℃/分で上昇したときに、
4.5分以内に発報すること。 感知器周囲の温度が2℃/分で上昇したときには発報
しないこと。 感知器周囲の温度が急に20℃上昇したときに30秒
以内に発報すること。 感知器周囲の温度が急に10℃上昇したときは発報し
ないこと。若し、 前記構成の火災感知システムにアナログ型差動
式熱感知器を組み入れたとすると、上記〜の条件を
満たすような分析処理を中央の受信機で全てのアナログ
型差動式熱感知器に対して行わなければならず、受信機
のデータ処理量は膨大なものとなる。故に、アナログ型
差動式感知器の数が増えれば増えるほど、受信機の処理
能力が追従出来なくなり、初期火災の発見が遅れたり、
誤報が起こりやすい等の他に、防火設備等が適切に制御
出来なかったり等の問題が生じるである。しかし、火
災感知システムにおいてアナログ型定温式熱感知器等の
他の感知器とアナログ型差動式熱感知器とを併用するこ
とが出来れば、火災の早期発見は勿論、誤報の発生確率
を従来に比して極めて少なくすることが出来るので、前
記火災感知システムに支障無く使用出来るようなアナロ
グ型差動式熱感知器の開発は強く望まれていた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 本発明実施例の差動式熱感知器は、図1
に示すように、周囲の温度を検知して該温度データを出
力する温度検知手段と、該温度検知手段からの温度デー
タを所定時間T(120)の間記憶すると共に該所定
時間T(120)以前の過去の温度データと現在の温
度データとの差分量をデータ出力する温度上昇率処理手
段とを有して構成されている。前記温度検知手段は、周
囲の温度を検出する温度検出素子3と、該温度検出素子
3より得られるアナログ量をデジタル値に変換して温度
データとして出力する温度検知回路4とから成ってお
り、該温度検知回路4にはA/Dコンバータ5が含まれ
ている。前記温度検出素子3としては、後段の電子回路
に接続しやすいサーミスタ等の半導体素子が適してい
る。又、前記温度上昇率処理手段は、図1における温度
上昇率処理回路6として構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 本発明実施例のアナログ型差動式熱感知
器の処理動作を図2に用いて時間的に説明する〔(1)
〜(6)〕と、 (1) 先ず、時刻tA において前記温度検出素子3か
らのアナログ信号をサンプリングして温度データVA を
得ると、該温度データVA は前記温度上昇率処理回路6
のメモリに記憶される。 (2) 時刻tA より3秒後の時刻tB においても
(1)と同様にサンプリングにより温度データVB を得
て前記メモリに記憶する。 (3) 時刻tB より3秒後の時刻tD においても
(1)と同様にサンプリングにより温度データVD を得
て前記メモリに記憶する。 (4) 前記時刻tA より120秒後の時刻taにおい
て、(1)と同様にサンプリングにより温度データVa
を得て前記メモリに記憶すると共に、前記温度上昇率処
理回路6は、該現在時刻taより120秒前に記憶され
た温度データVp(=VA )を前記メモリより呼出し、
該温度データVA と前記温度データVaとの差分量Da
を温度上昇率データDとして出力する。この後、120
秒間記憶された温度データVA は消去される。 (5) 前記時刻tB より120秒後の時刻tbにおい
て、(1)と同様にサンプリングにより温度データVb
を得て前記メモリに記憶すると共に、前記温度上昇率処
理回路6は、該現在時刻tbより120秒前に記憶され
た温度データVp(=VB )を前記メモリより呼出し、
該温度データVB と前記温度データVbとの差分量Db
を温度上昇率データDとして出力する。この後、120
秒間記憶された温度データVB は消去される。 (6) 前記時刻tD より120秒後の時刻tdにおい
て、(1)と同様にサンプリングにより温度データVd
を得て前記メモリに記憶すると共に、前記温度上昇率処
理回路6は、該現在時刻tdより120秒前に記憶され
た温度データVp(=VD )を前記メモリより呼出し、
該温度データVD と前記温度データVdとの差分量Dd
を温度上昇率データDとして出力する。この後、120
秒間記憶された温度データVD は消去される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度を検知して温度データを出力する温
    度検知手段と、該温度データを所定時間の間記憶すると
    共に該所定時間前の過去の温度データと現在の温度デー
    タとの差分量をデータ出力する温度上昇率処理手段とを
    備えたことを特徴とするアナログ型差動式熱感知器。
  2. 【請求項2】 前記アナログ型差動式熱感知器からのデ
    ータ出力を受信機により受信し、該受信機において予め
    設定されたしきい値と比較することにより火災を判断す
    るようにしたことを特徴とするアナログ型差動式熱感知
    器の火災判断方法。
JP32017692A 1992-11-30 1992-11-30 アナログ型差動式熱感知器及びその火災判断方法 Pending JPH06168386A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015517130A (ja) * 2012-06-21 2015-06-18 フォードリーム カンパニー リミテッド4Dream Co.,Ltd. 木造伝統建築物の災難状況の早期警報システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015517130A (ja) * 2012-06-21 2015-06-18 フォードリーム カンパニー リミテッド4Dream Co.,Ltd. 木造伝統建築物の災難状況の早期警報システム

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