JPH06166602A - 溶解助剤配合液体組成物 - Google Patents

溶解助剤配合液体組成物

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JPH06166602A
JPH06166602A JP4355297A JP35529792A JPH06166602A JP H06166602 A JPH06166602 A JP H06166602A JP 4355297 A JP4355297 A JP 4355297A JP 35529792 A JP35529792 A JP 35529792A JP H06166602 A JPH06166602 A JP H06166602A
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JP
Japan
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liquid composition
phenyl salicylate
control liquid
fatty acid
glycerin
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JP4355297A
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English (en)
Inventor
Hiromoto Sugano
浩基 菅野
Shusaku Tsutsumi
周作 堤
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Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリスチレン、ポリウレタンなどの合成樹脂
を劣化しないでかつ、サリチル酸フェニルを安定に溶解
した有害生物防除液体組成物を提供することにある。 【構成】 サリチル酸フェニルを油性溶媒に配合する組
成物において、その溶解助剤としして、グリセリンと脂
肪酸がエステル結合した非イオン性界面活性剤を用いる
ことにより、安定に溶解することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサリチル酸フェニルを配
合する有害生物防除液体組成物に関する。更に詳しく
は、サリチル酸フェニルを油性溶媒に配合した液体をウ
レタンなどの合成樹脂に処理する場合に、該合成樹脂を
痛めない有害生物防除液体組成物に関する。
【0002】
【従来技術】サリチル酸フェニルは、殺菌防腐効果をも
つ化学物質として知られている。さらに特開昭62−3
3106号に記載があるようにダニ防除剤組成物の有効
成分として示されている。またその他の用途として紫外
線吸収剤、あるいはプラスチックの原料としても使用さ
れている。
【0003】サリチル酸フェニルを製剤化する場合に重
要なカギとなる溶解度を、25℃において溶媒100g
中溶解するサリチル酸フェニルのグラム数で示すと、無
水アルコールには53、酢酸エチルには470、メチル
エチルケトンには620、トルエンには460、ストッ
ダード溶液(Stoddard solvent)には
88、そして水には0.1以下の値を示す。しかし、そ
の溶解度は低温時に急激に低くなり、場合によっては結
晶が析出してくることがある。このためサリチル酸フェ
ニルを油性溶媒に溶解する場合には各種の溶解助剤が用
いることが知られている。特に特開昭62−33106
号の実施例4に記載のように、灯油150ml中にサリ
チル酸フェニルを15gも溶解する場合は、溶解助剤が
添加される必要があり、この実施例中ではエチルセロソ
ルブ(一般名:エチレングリコールモノエチルエーテ
ル)が用いられている。しかし本発明の溶解助剤に関し
ては何ら示されていない。
【0004】グリセリンと脂肪酸がエステル結合した界
面活性剤を溶解助剤とすることは、例えば特公昭62−
30965号に水難溶性薬剤がポリグリセロール不飽和
脂肪酸エステル中に分散してなるバイオアベイラビリテ
ィの高い経口薬剤組成物が示されており、その明細書中
には「液体の油類中に水難溶性薬剤とポリグリセロール
不飽和脂肪酸エステルが分散してなる経口薬剤組成物」
に関する記載がある。そしてグリセリンと脂肪酸がエス
テル結合した界面活性剤を殺虫剤組成物に用いること
は、特公昭56−53521号にプロピレングリコール
モノステアレートを殺虫性有効成分、鉱物性油成分およ
び液化ガス噴射剤からなる殺虫組成物に添加することで
害虫体への薬剤の付着効率が著しく改善され、効力増強
することが記載されているが、いずれもサリチル酸フェ
ニルとの組合せについては何ら記載がない。
【0005】ポリウレタンにダニ防除性を付与したもの
として、ダニ忌避性ポリウレタンフオーム、ダニ忌避性
ポリウレタンエラストマーおよびダニ忌避性ポリウレタ
ン塗料組成物に関しては、特開平4−96968号にポ
リオール、有機酸イソシアネート、触媒、発泡剤および
ピレトリン類を含む原料を用いて製造されたダニ忌避性
ポリウレタン組成物が示されているが、ポリウレタンな
どの樹脂にサリチル酸フェニル溶液を用いることは何ら
示されていない。また、特開平3−293468号には
防虫・防カビ性畳として、ワラ及び/または合成発泡樹
脂層の一部又は全部を無機繊維層に置き換えてなる畳芯
材に畳表を縫着してなる畳において、上記畳芯材の構成
材の表面に防虫剤及び/または防カビ剤を包接させた粉
状体を散布または塗布してなることを特徴とする防虫・
防カビ性畳が開示されているが、畳芯材を無機繊維に置
き換えることを示しているに過ぎず、サリチル酸フェニ
ル溶液を用いることは何ら示されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年の住宅建材の素材
は大きく変化している。例えば壁には防音素材、保温素
材内により構成されている。また畳においても断熱素材
を稲わらで挟んだものもみられる。特に全日本化学畳協
会の規格には1型乃至4型としてインシュレーションボ
ードとフォームポリスチレン板を用いた化学畳と5型と
してフォームポリスチレン板と緩衝材からなる化学畳が
示されている。さらに、日本工業規格もポリスチレンフ
ォームサンドウイッチ畳床の規格(JIS A5911
−1985)を定めている。
【0007】しかし、これらの化学畳にも有害生物の1
種である屋内塵性ダニ類は増殖または繁殖している。そ
こでサリチル酸フェニルを有効成分としたダニ防除剤を
このような化学畳に使用され始めた。このサリチル酸フ
ェニルを有効成分とするダニ防除剤の中には、サリチル
酸フェニルを溶解するときに溶解助剤を添加するものが
あり、この溶解助剤が場合によっては、ポリスチレンあ
るいはポリウレタンなどの合成樹脂を溶かすことがわか
ってきた。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは油
性溶媒にサリチル酸フェニルを溶解する場合に用いる溶
解助剤として、ポリスチレンあるいはポリウレタンなど
の合成樹脂を劣化しない化合物を探査した結果、グリセ
リンと脂肪酸がエステル結合した界面活性剤がこの性質
をもっていることを突き止め、本発明を完成した。
【0009】すなわち本発明は次の(1)および(2)
に係る。 (1)サリチル酸フェニルを油性溶媒に配合する組成物
において、溶解助剤としてグリセリンと脂肪酸がエステ
ル結合した非イオン性界面活性剤を配合した屋内塵性ダ
ニ防除液体組成物。
【0010】(2)ピレスロイド系化合物とサリチル酸
フェニルを油性溶媒に配合する組成物において、溶解助
剤としてグリセリンと脂肪酸がエステル結合した非イオ
ン性界面活性剤を配合した有害生物防除液体組成物。
【0011】本発明において、サリチル酸フェニルを溶
解する油性溶媒およびビレスロイド系化合物とサリチル
酸フェニルを溶解する油性溶媒(以下合わせて「油性溶
媒」という)としては、従来有害生物防除液組成物に用
いれる油性溶媒であれば何ら限定されない。例えば、ヘ
キサン、ケロシン、灯油、n−ペンタン、iso−ペン
タン、シクロペンタンなどの脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;ジクロ
ロメタン、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類;エ
タノール、イソプロピルアルコール、エチレングルコー
ルなどのアルコール類;アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;酢酸エチルな
どのエステル類;アセトニトリルなどのニトリル類;ジ
メチルホルムアミドなどの酸アミド類;大豆油、綿実油
などの植物油などが挙げられる。そしてこれら油性溶媒
より選択した1種以上の油性溶媒を、屋内塵性ダニ防除
液体組成物または有害生物防除液体組成物の溶媒とし、
該溶媒にサリチル酸フェニルを1.0から50.0W/
V%(以下「(W/V)%」を「%」で示す。)溶解す
る。
【0012】本発明において「溶解助剤」は、常温にお
いて白色の結晶であるサリチル酸フェニルが前記油性溶
媒に均一に溶解し、その溶解した状態を保持させる薬剤
を意味する。
【0013】本発明におけるグリセリンと脂肪酸がエス
テル結合した非イオン性界面活性剤のグリセリンとして
は、次の式(1)または(2)で示されるものを云う。
【0014】式(1) CHOH−CHOH−CHOH 式(2) ((CHOH−CHOH−CH−O) (式中nは2から12まで、mはn−1で表わされ
る。)
【0015】すなわちグリセリンおよび重合度が2から
12のポリグリセリンが示され、例えばグリセリン、ジ
グリセリン、テトラグリセリン、ペンタグリセリンおよ
びドデカグリセリンなどが例示できる。
【0016】本発明におけるグリセリンと脂肪酸がエス
テル結合した非イオン性界面活性剤の脂肪酸としては、
飽和または不飽和の鎖状モノカルボン酸などが例示でき
る。例えば、パルミチン酸、ステアリン酸またはラウリ
ン酸などの式(3)記載の飽和脂肪酸;オレイン酸、ウ
ンデシレン酸、リノール酸またはリノレン酸などの式
(4)記載の不飽和脂肪酸;さらにリシノール酸などの
ように鎖状炭化水素中の水素が他の置換基、例えば水酸
基などに置換された化合物も含まれる。
【0017】一般式(3) CH(CHCOOH (nは8から20を示す。) 一般式(4) CH(CH(CH)COOH
【0018】(n+mは11から20を示し、mは2以
上の偶数を示す。)
【0019】本発明におけるグリセリンと脂肪酸がエス
テル結合した非イオン性界面活性剤としては、前記のグ
リセリンの水酸基と前記の脂肪酸のカルボン酸基が脱水
反応によりエステル結合した形をした化合物を示す。例
えばジグリセリルモノオレエート(diglycero
l monooleate)、ジグリセリルジオレエー
ト(diglycerol dioleate)、ヘキ
サグリセリルポリリシノーレイト(hexaglyce
ryl polyricinoleate)およびデカ
グリセリルペンタオレエート(decaglycery
l pentaoleate)などが例示でき、これら
非イオン界面活性剤より選んだ1種以上を屋内塵性ダニ
防除液体組成物または有害生物防除液体組成物の溶解助
剤として0.01から5.0%、好ましくは0.1から
3.0%添加する。
【0020】本発明における有害生物としては、屋内外
に生息する害虫および屋内塵性ダニ類など、全般に渡
る。屋内外に生息する害虫としては衛生害虫あるいは生
活害虫等が挙げられる。例えば衛生害虫としてはゴキブ
リ類(チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブ
リ等)、ハエ類(イエバエ、クロバエ、ニクバエ等)、
カ類(イエカ、ヤブカ、シマカ等)、シラミ類、ノミ類
等が挙げられ、更に生活害虫としてはシロアリ(羽ア
リ)、クロアリ、クモ、ハチ、ケムシ、ムカデ、ゲジゲ
ジ、ヤスデ、シバンムシ、アリガタバチ、ユスリカ、チ
ョウバエ、カメムシ、ヨコバイ、キクイムシ、ダンゴム
シ、ワラジムシ、シミ、イガ、コイガ、カツオブシムシ
等が例示できる。更に屋内塵性ダニ類としては室内で繁
殖増殖するダニ類、あるいは室内に迷入してくるダニ類
として例えば、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ等
のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ、ムギコナダニ等の
コナダニ類、チリニクダニ、イエニクダニ等のニクダニ
類、フトツメダニ、ミナミツメダニ等のツメダニ類、ホ
コリダニ類、ササラダニ類、イエダニ、トリサシダニ、
ワクモ、マダニ類等の動物寄生性ダニ類などが挙げられ
る。
【0021】本発明の有害生物防除液体組成物における
ピレスロイド系化合物としては、d−フェノトリン(3
−フェノキシベンジル d−シス/トランスークリサン
テマート)、ペルメトリン(3−フェノキシベンジル
dl−シス/トランス−2,2−ジメチル−3−
(2’,2’−ジクロロビニル)−シクロプロパンカル
ボキシレート、レスメトリン((5−ベンジル−3−フ
リル)メチル dl−シス/トランス−クリサンテマー
ト)、アレスリン(d1−3−アリル−2−メチル−4
−オキソ−2−シクロペンテニル dl−シス/トラン
ス−クリサンテマート)、フタルスリン((N−3,
4,5,6,7−テトラヒドロ−フタルイミド)メチル
dl−シス/トランス−クリサンテマート)、エムペ
ントリン(1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
dl−シス/トランス−クリサンテマート)、1−エ
チニル−2−エチル−2−ペンテニル−2,2,3,3
−テトラメチル−シクロプロパンカルボキシレート、1
−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル−2,2−ジ
メチル−3−(2’,2’−ジクロロビニル)−シクロ
プロパンカルボキシレート、d,d−T80−プラレト
リン(d−2−メチル−4−オキソ−3−プロパルギル
シクロペント−2−エニル d−シス/トランス−クリ
サンテマート、商品名 エトック;住友化学工業株式会
社製)、テフルスリン(2,3,5,6−テトラフルオ
ロ−4−メチルベンジル−3−(2’−クロロ−3’,
3’,3’−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート)、ベンフ
ルスリン(2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−
3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキシレート)およびこれらの化合物
の異性体、誘導体、類縁体などが用いられ、これらピレ
スロイド系化合物より選択した1種以上の化合物を、有
害生物防除液体組成物に0.05から5%、好ましくは
0.15から1.5%配合する。
【0022】更に、本発明の屋内塵性ダニ防除液体組成
物および有害生物防除液組成物には前記のピレスロイド
系化合物およびサリチル酸フェニル以外の殺ダニ剤とし
てピペロニルブトキサイド、オクタクロロジプロピルエ
ーテル、N−(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピ
ル−4−メチルビシクロ〔2,2,2〕オクト−5−エ
ン−2,3−ジカルボキシイミド、イソボルニルチオシ
アノアセテート、N−(2−エチニル)−ビシクロ
〔2,2,1〕−ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボ
キシイミド、ベンジルベンゾエートと脂肪酸エステルの
混合物、N,N−ジエチル−m−トルアミド、トリハロ
イミダゾール誘導体、ヒノキ、スギ及びヒバの精油、メ
ントール、キハダ類の抽出物、柑橘類の果皮及び種子か
らの抽出物、芳香族スルフォンアミド誘導体、水酸化ト
リシクロヘキシル錫、4,4’−ジブロムベンジル酸イ
ソプロピル、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7
−ベンゾ〔b〕フラニルニ−N−ジブチルアミノチオ−
N−メチルカーバメイト、シラン化合物、ケイ皮酸誘導
体、酢酸シンナミル、ブフロフェジン、イソプロチオラ
ン、パラオキシ安息香酸エステル、ヨウ素化ホルマー
ル、フェノール類、フタル酸エステル、3−ブロモ−
2,3−ヨード−2−プロペニル−エチルカルボナー
ト、モノテルペン系ケトン類、モノテルペン系アルデヒ
ド類、モノテルペン系エポキサイド類、サリチル酸ベン
ジル等が用いられる。
【0023】そして本発明の有害生物防除液組成物には
前記のピレスロイド系化合物、サリチル酸フェニルおよ
びそれ以外の前記殺ダニ剤以外にも薬剤が添加できる。
例えば、共力剤、殺虫剤、害虫およびげっ歯類忌避剤、
殺菌剤、防黴剤、消臭剤、芳香剤、着色料などを配合す
ることもでき、害虫およびげっ歯類忌避剤として2,
3,4,5−ビス(δ−ブチレン)−テトラヒドロフル
フラール、N,N−ジエチル−m−トルアミド、ジ−n
−プロピルイソシンコロメート、ジ−n−ブチル酢酸、
2−ハイドロキシエチルオクチル硫酸、2−t−ブチル
−4−ヒドロキシアニソール、3−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシアニソール、シクロヘキシミド、β−ニトロス
チレンシアノアクリルニトリル、トリブチル錫塩酸塩、
トリニトロベンゼン−アニリン複合体、ナフタリンな
ど、殺菌剤あるいは防黴剤としては、2,4,4’−ト
リクロロ−2’−ハイドロキシジフェニルエーテル、
2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニ
ル)ピリジン、アルキルベンジルメチルアンモニウムク
ロライド、ベンジルメチル−{2−〔2−(p−1,
1,3,3−テトラメチルブチルフェノキシ)エトキ
シ〕エチル}アンモニウムクロライド、4−イソプロピ
ルトロポロン、N,N−ジメチル−N’−フェニル−
N’−(フルオロジクロロメチルチオ)スルフォンアミ
ド、2−(4’−チアゾリル)ベンズイミダゾール、N
−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、6
−アセトキシ−2,4−ジメチル−m−ジオキシン、イ
ソプロピルメチルフェノール、O−フェニルフェノー
ル、p−クロロ−m−キシレノール等が用いられ、消臭
剤としては、ラウリル酸メタアクリレートなど、そし
て、芳香剤としてはイグサの精油成分、シトロネラ、レ
モン、レモングラス、オレンジ、ユーカリ、ラベンダー
などが配合できる。
【0024】そして、本発明の屋内塵性ダニ防除液体組
成物および有害生物防除液体組成物に必要に応じて塗膜
形成剤、湿潤剤、安定剤、噴射剤、揮散調整剤をなどを
適宜添加することで塗料、油剤、エアゾール剤、塗布
剤、洗浄剤、シャンプー、カプセル剤などの製剤として
用いることができる。例えば塗膜形成剤としては、セル
ロース誘導体、ビニル系樹脂、アルキッド系樹脂、ユリ
ア系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレ
タン系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ゴ
ム、ポリビニルアルコール等が挙げられ、噴射剤として
は、例えば、液化石油ガス、プロパン、n−ブタン、i
so−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタン、シク
ロペンタン、フロンガス、ジメチルエーテル、窒素ガ
ス、液化炭酸ガス等が挙げられ、揮散調整剤としては、
例えば、トリシクロデカン、シクロドデカン、2,4,
6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン、ト
リメチレンノンボルネン等が挙げられる。
【0025】特に本発明の屋内塵性ダニ防除液体組成物
および有害生物防除液体組成物を化学畳内に使用する場
合、例えば実公昭61−35254号、実公昭61−3
5255号、実公昭61−35256号、実公昭61−
43559号、実公昭61−43560号、実公昭62
−9975号、実公昭63−363号または実公昭61
−43567号などに記載の畳処理用噴射装置を用いて
化学畳内に処理することができる。
【0026】
【作用】本発明の屋内塵性ダニ防除液体組成物または有
害生物防除液体組成物は、化学畳などに処理して場合、
該化学畳中のポリスチレンあるいはポリウレタンなどの
合成樹脂製の畳芯材を劣化しない。
【0027】
【実施例】以下、試験例および製剤例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例などに限定
されるものではない。以下の実施例に用いる日光ケミカ
ル社製の供試化合物の各略号を示す。 MGO グリセリンモノオレエート (商品名:MG
O) DGO グリセリンジオレエート (商品名:DG
O−80) DGMO ジグリセリルモノオレエート(商品名:DG
MO−90) DGDO ジグリセリルジオレエート (商品名:DG
DO) HEXA へキサグリセリルポリリシノレイト(商品
名:Hexaglyn PR−15) DECA デカグリセリルペンタオレエート (商品
名:Decaglyn 5−0)
【0028】試験例1 溶解助剤として各供試化合物を用いた本発明の有害生物
防除液体組成物の発泡スチロールを劣化する状況および
該有害生物防除液体組成物の安定性を調べた。
【0029】a.試験方法 上記供試薬剤をベルメトリン0.30%およびサリチル
酸フェニル7.50%を含むノルマルパラフィン:イソ
パラフィンが6:4の溶液200ml中に3.00%含
まれるように添加して本発明の有害生物防除液体組成物
を調整した。そして100mlのガラスビーカー内の該
組成物70ml中に1×1×2cmの発泡スチロール
(JIS A−9511に準拠 ダウ化工社製)を入
れ、溶液中に沈むように上に錘をのせ室温にて約24時
間放置し、発泡スチロールの劣化状態を観察した。
【0030】さらに、該組成物100mlをガラスビー
カーに入れ、−5℃の恒温室に入れ約24時間後のサリ
チル酸フェニルを溶解した油性溶液の安定性、すなわち
沈殿物の有無を観察した。対照として該溶液100ml
を室温に放置したものを用いた。
【0031】b.結果 各溶解助剤を添加した組成物中の発泡スチロールの劣化
状態を観察し、表1にその結果を示す。表中において
「劣化」の欄には発泡スチロールが劣化(すなわち溶
解)していないものを”○”、劣化したものを”×”で
示した。さらに「安定性」の欄にはサリチル酸フェニル
の添加による沈殿があるものを”×”、ないものを”
○”で示した。
【0032】
【表1】
【0033】試験例2 溶解助剤として各供試化合物を混合して用いた本発明の
有害生物防除液体組成物の発泡スチロールを劣化する状
況および該有害生物防除液体組成物の安定性を調べた。
【0034】a.試験方法 表2記載の混合比率で供試薬剤を混合した混合液を、ペ
ルメトリン0.30%およびサリチル酸フェニル7.5
0%を含むノルマルパラフィン:イソパラフィンが6:
4の溶液200ml中に0.5%含まれるように添加す
る。そして試験例1と同じように油性溶液の安定性を約
24時間後と10日後の2回観察した。
【0035】そして、その観察結果を表2に示す。表中
の表示は試験例1と同じとする
【0036】
【表2】
【0037】製剤例1 油剤 サリチル酸フェニル 7.5%とd−フェノトリン
0.30% DGDOとDECAの混合比率が1:1の
混合液0.5%そして油性溶剤として灯油91.67%
を混合して均一な油剤を調整した。
【0038】製剤例2 エアゾール剤 サリチル酸フェニル 15gとペルメトリン 0.6g
DGMOとDECAの混合比率が1:1の混合液1g
を灯油200mlに溶解して原液を調整し、エアゾール
容器に充填してバルブ部分を取り付けた後、該バルブを
通してジメチルエーテル100mlを加圧充填してエア
ゾール製剤を調整した。
【0039】製剤例3 サリチル酸フェニル 10重量部とHEXAとDECA
の混合比率が5:5の混合液1重量部、そして油性溶剤
として灯油89重量部を混合して均一な油剤を調整し
た。
【0040】
【発明の効果】本発明によると、サリチル酸フェニルを
油性溶媒に溶解するときにグリセリンと脂肪酸がエステ
ル結合した非イオン性界面活性剤を配合することによ
り、溶液中のサリチル酸フェニルを安定な溶解状態に保
ち、該溶液をポリスチレンあるいはポリウレタンなどの
合成樹脂を用いた住宅建材、畳、家具などに使用するこ
とができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サリチル酸フェニルを油性溶媒に配合す
    る組成物において、溶解助剤としてグリセリンと脂肪酸
    がエステル結合した非イオン性界面活性剤を配合した屋
    内塵性ダニ防除液体組成物
  2. 【請求項2】 ピレスロイド系化合物とサリチル酸フェ
    ニルを油性溶媒に配合する組成物において、溶解助剤と
    してグリセリンと脂肪酸がエステル結合した非イオン性
    界面活性剤を配合した有害生物防除液体組成物
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6294578B1 (en) * 1997-03-07 2001-09-25 The Institute Of Physical And Chemical Research Insecticides, miticides and method for killing insects and mites
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WO2003000055A1 (de) * 2001-06-23 2003-01-03 Clariant Gmbh Pestizidzubereitungen enthaltend copolymere

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