JPH06128111A - 屋内ダニ駆除組成物 - Google Patents

屋内ダニ駆除組成物

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JPH06128111A
JPH06128111A JP30063692A JP30063692A JPH06128111A JP H06128111 A JPH06128111 A JP H06128111A JP 30063692 A JP30063692 A JP 30063692A JP 30063692 A JP30063692 A JP 30063692A JP H06128111 A JPH06128111 A JP H06128111A
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JP
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indoor
acarid
composition
methyl
exterminating
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JP30063692A
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English (en)
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Miharu Nomura
美治 野村
Michiyo Shinohara
美千代 篠原
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Earth Corp
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Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋内ダニ、特にコナダニ類とヒョウヒダニ類
の両者に対して優れた殺ダニ活性を有する化合物を提供
する。 【構成】 3−メチル−4−メチルチオフェニル N,
N−ジメチルカーバメイト、3−ニトロ−4−メチルチ
オフェニル N−メチルカーバメイト、4−メチルチオ
フェニル N−メチルカーバメイト、3−メチル−4−
メチルチオフェニル N−メチルカーバメイト及び3−
メチル−4−クロロフェニル N−メチルカーバメイト
からなる群より選ばれる化合物からなる屋内ダニ駆除組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内ダニ駆除組成物に
関する
【0002】
【従来の技術】屋内に生息するダニ(以下「屋内ダニ」
という)は、近年、アレルギーの重要な原因と考えられ
ている。そこで多くの化合物が屋内ダニの駆除の有効成
分として検討されている。例えば、シラン化合物を有効
成分として含有する屋内ダニの防除剤(特開平4−14
9184号)、ケイ皮酸エチル、ケイ皮メチル、ケイ皮
酸アルコール、酢酸シンナミル、α−n−ヘキシルシン
ナミルアルデヒドから選択される少なくとも1種以上を
有効成分として含有する屋内塵性ダニ類の防除剤(特開
平4−149103号)、ピレスロイド系化合物および
マシン油を有効成分として含有する殺ダニ剤(特開平4
−139102号)、プラレトリンとサイフェノトリン
を有効成分とする殺ダニ剤(特開平4−134005
号)、ブブロフェジンまたは/およびイソプロチオラン
を有効成分とする屋内用ダニ防除剤(特開平4−103
502号)、ジアルキルフタレート、ジアルキルアジベ
ートおよび/またはジアルキルフマレートを有効成分と
する殺ダニ剤(特開平4−89405号)、3,4−メ
チレンジオキシベンジル−2′−メトキシエチルエーテ
ルを有効成分とする殺ダニ剤(特開平4−117306
号)が挙げられているが、カルバミド酸エステルについ
ては何ら書かれていない。
【0003】一方、置換フェニル N,N−ジメチルカ
ーバメイト化合物および置換フェニル N−メチルカー
バメイト化合物についても多くの検討が加えられてい
る。例えば置換フェニル N−メチルカーバメイト化合
物は、特開昭51−44634号に抵抗性ツマグロヨコ
バイ用殺虫剤としての用途が示されている。さらに、
N,N−ジメチルカーバメイト化合物は、特開昭51−
44634号に有機リン殺虫剤の殺虫効果に対する協力
剤としての用途が示されている。また、昆野らはアリル
N,N−ジメチルカーバメイト化合物の有機リン殺虫
剤抵抗性ニカメイガに対する有機リン殺虫剤の協力作用
の研究(日本農薬学会誌14, 373−381(19
89))を、そして、ミスカス(Misukus)らは
アリル N−メチルカーバメイト化合物のオビハマキ類
(spruce budworm)に対する微量滴下法
(Topical application)による効
力試験(J.Agr.Food Chem. 16
605−607(1968))を雑誌に発表している
が、屋内ダニに対する作用は示されていない。
【0004】そして、農薬でもアリル N−メチルカー
バメイト化合物またはアリル N,N−ジメチルカーバ
メイト化合物は、メフェナセット、ジフェナミド、プロ
ピザミド、ダイロン、リニュロンが除草剤として、ナッ
ク、ツマサイドR 、マクバール、エチオフェンカルブ
が殺虫剤として、既に使用されている。そしてカーバメ
イト化合物が殺ダニ活性を示すものとして2,3−ジヒ
ドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ[b]フラニルニ
N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカルバマートが
特開昭63−130507号に示されているが、いずれ
も屋内ダニに対する活性は何ら示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】屋内ダニ駆除組成物
は、ケナガコナダニを代表とするコナダニ類、コナヒョ
ウヒダニあるいはヤケヒョウヒダニを代表とするヒョウ
ヒダニ類等多くの種類の屋内ダニを駆除すること、つま
り、多種類の屋内ダニに強い殺ダニ活性をもつ必要があ
る。しかし、以前より知られている屋内ダニ駆除組成物
はコナダニあるいはヒョウヒダニ類のどちらか一方にだ
け高い殺ダニ活性を示すものが多く、複数の種類の屋内
ダニに強い殺ダニ活性をもつものはきわめて少ない。
【0006】本発明者らは、屋内ダニに対して、特にコ
ナダニ類とヒョウヒダニ類に対して優れた殺ダニ活性を
もつ化合物を得ることを目的として研究し、本発明を完
成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、カルバミ
ド酸エステル化合物の殺ダニ活性を研究した結果、本発
明を完成した。すなわち、下記に示される一般式(1)
で表わされる化合物を1種以上を有効成分として含有す
ることを特徴とする屋内ダニ駆除組成物に関するもので
ある。一般式(1)
【0008】
【化3】
【0009】(但し、R1およびR2が水素またはメチル
基、R3が置換フェニル基である。)本発明において上
記一般式(1)に記載された化合物として、特に下記に
示される一般式(2)で表わされる化合物および3−メ
チル−4−クロロフェニルN−メチルカーバメイトが例
示できる。一般式(2)
【0010】
【化4】
【0011】(但し、R4が水素または低級アルキル
基、R5が水素、ニトロ基又は低級アルキル基である。
但し、R4がメチル基でかつR5が水素は除く)本明細書
において、ダニ駆除という言葉は、殺ダニ、防ダニある
いはダニ類の増殖抑制あるいは忌避を意味する。本発明
の屋内ダニ駆除組成物は、有効成分として前記一般式
(1)で表わされる化合物(以下「SK化合物」とい
う)の1種以上を組み合わせ含有したものである。本明
細書では、SK化合物の1種をそのまま用いることも屋
内ダニ駆除組成物とする。しかし、通常はSK化合物を
固体担体または液体担体に保持させた後、必要に応じて
塗膜形成剤、乳化剤(界面活性剤)、固着剤、分散剤、
湿潤剤、安定剤、噴射剤、揮散調整剤等を適宜添加する
ことにより、油剤、乳剤、水和剤、噴霧剤、エアゾール
剤、燻煙剤、塗布剤、洗浄剤、シャンプー、粉剤、粒
剤、カプセル剤、加熱蒸散剤等の製剤にできる。
【0012】ここで製剤に用いられる固体担体として
は、例えば、ケイ酸、カオリン、活性炭、ベントナイ
ト、ケイソウ土、タルク、炭酸カルシウム等の鉱物性粉
末;小麦粉、澱粉等の植物性粉末;ポリ塩化ビニル粉末
等の合成ポリマーの粉末などが挙げられ、また液体担体
としては、例えば、水;ヘキサン、ケロシン、灯油、n
−ペンタン、iso−ペンタン、シクロペンタン等の脂
肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類;ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロ
ゲン化炭化水素類;エタノール、イソプロピルアルコー
ル、エチレングリコール等のアルコール類;アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエチルエー
テル類のエーテル類;酢酸エチル等のエステル類;アセ
トニトリル等のニトリル類;ジメチルホルムアミド等の
酸アミド類;大豆油、綿実油等の植物油などが挙げられ
る。
【0013】又、塗膜形成剤としては、例えば、セルロ
ース誘導体、ビニル系樹脂、アルキッド系樹脂、ユリア
系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ゴ
ム、ポリビニルアルコール等が挙げられ、乳化剤、固着
剤、分散剤としては、例えば、石けん類、ポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、高級アルコールの硫酸エステル、アルキルアリ
ルスルホン酸塩等の界面活性剤が挙げられ、噴射剤とし
ては、例えば、液化石油ガス、フロンガス、ジメチルエ
ーテル、窒素ガス、液化炭酸ガス、プロパン、n−ブタ
ン、iso−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタ
ン、シクロペンタン等が挙げられ、揮散調整剤として
は、例えば、トリシクロデカン、シクロドデカン、2,
4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサ
ン、トリメチレンノンボルネン等が挙げられる。また、
SK化合物をパラジクロロベンゼン、ナフタリン又は樟
脳等の昇華性防虫剤と併用することにより、昇華性固剤
とすることもできる。
【0014】本発明の屋内ダニ駆除組成物にはSK化合
物に加えて、他の有効成分として、以前より使用してい
る殺虫剤、他のダニ駆除剤、共力剤、害虫およびげっ歯
類忌避剤、殺菌剤、防黴剤、消臭剤、芳香剤、着色料等
を添加することもできる。本発明の屋内ダニ駆除組成物
に添加できる共力剤または他のダニ駆除剤としては、ピ
ペロニルブトキサイド、オクタクロロビプロピルエーテ
ル、N−(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−
4−メチルビシクロ[2,2,2]オクト−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド、イソボルニルチオシアノ
アセテート、N−(2−エチニル)−ビシクロ[2,
2,1]−ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイ
ミドなどが用いることができる。
【0015】そして、本発明の屋内ダニ駆除組成物に添
加できる殺虫剤および他のダニ駆除剤としては、d−フ
ェノトリン(3−フェノキシベンジル d−シス/トラ
ンス−クリサンテマート)、ペルメトリン(3−フェノ
キシベンジル dl−シス/トランス−2,2−ジメチ
ル−3−(2′,2′−ジクロロビニル)−シクロプロ
パンカルボキシレート)、d−T80−レスメトリン
((5−ベンジル−3−フリル)メチル d−シス/ト
ランス−クリサンテマート)、アレスリン(d1−3−
アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニ
ル dl−シス/トランス−クリサンテマート)、d−
T80−フタルスリン(N−(3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−フタルイミド)メチル d−シス/トランス−
クリサンテマート)、エムペントリン(1−エチニル−
2−メチル−2−ペンテニル dl−シス/トランス−
クリサンテマート)、1−エチニル−2−メチル−2−
ペンテニル−2,2,3,3−テトラメチル−シクロプ
ロパンカルボキシレート、1−エチニル−2−メチル−
2−ペンテニル−2,2−ジメチル−3−(2′,2′
−ジクロロビニル)−シクロプロパンカルボキシレー
ト、d,d−T80−プラレトリン(d−2−メチル−
4−オキソ−3−プロパルギルシクロペント−2−エニ
ル d−シス/トランス−クリサンテマート:商品名エ
トック;住友化学工業株式会社製)、テフルスリン
(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジ
ル−3−(2′−クロロ−3′,3′,3′−トリフル
オロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロ
パンカルボキシレート)、ベンフルスリン(2,3,
5,6−テトラフルオロベンジル−3−(2,2−ジク
ロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ
キシレート)、DDVP(ジメチル−2,2−ジクロロ
ビニルホスフェート)、フェニトロチオン(o,o−ジ
メチル−o−(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオ
ホスフェート)、フェンチオン(o,o−ジメチル−o
−[3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル]チオホ
スフェート)およびこれらの化合物の異性体が用いれ
る。
【0016】さらに以前より用いられて、本発明の屋内
ダニ駆除組成物に添加できる他のダニ駆除剤として、前
記従来技術に記載の化合物以外にパラオキシ安息香酸エ
ステル、ヨウ素化ホルマール、フェノール類、フタル酸
エステル、3−ブロモ−2,3−ヨード−2−プロペニ
ル−エチルカルボナート、モノテルペン系ケトン類、モ
ノテルペン系アルデヒド類、モノテルペン系エポキサイ
ド類、サリチル酸フェニル、ベンジルベンゾエート、ベ
ンジルアルコール、トリハロイミダロール誘導体(特開
平1−203305号)、ヒノキ、スギおよびヒバの精
油、l−メントール、キハダ類柑橘類の果皮・種子から
の抽出物、芳香族スルフォンアミド誘導体(特開昭63
−230609号)、水酸化トリシクロヘキシル錫、
4,4′−ジブロムベンジル酸イソプロピル等が用いら
れる。そして、害虫およびげっ歯類忌避剤として2,
3,4,5−ビス(δ−ブチレン)−テトラヒドロフル
フラール、N,N−ジエチル−m−トルアミド、ジ−n
−プロピルイソシンコロメート、ジ−n−ブチル酢酸、
2−ハイドロキシエチルオクチル硫酸、2−t−ブチル
−4−ヒドロキシアニソール、3−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシアニソール、シクロヘキシミド、β−ニトロス
チレンシアノアクリルニトリル、トリブチル錫塩酸塩、
トリニトロベンゼン−アニリン複合体及びナフタリン等
を用いることができる。
【0017】本発明の屋内ダニ駆除組成物には殺菌剤、
防黴剤としては、2,4,4′−トリクロロ−2′−ハ
イドロキシジフェニルエーテル、2,3,5,6−テト
ラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、アルキ
ルベンジルメチルアンモニウムクロライド、ベンジルメ
チル−{2−[2−(p−1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルフェノキシ)エトキシ]エチル}アンモニウム
クロライド、N,N−ジメチル−N′−フェニル−N′
−(フルオロジクロロメチルチオ)スルフォンアミド、
2−(4′−チアゾリル)ベンズイミダゾール、6−ア
セトキシ−2,4−ジメチル−m−ジオキシン、イソプ
ロピルメチルフェノール、o−フェニルフェノール、p
−クロロ−m−キシレノール等が用いられ、消臭剤とし
ては、ラウリル酸メタアクリレートなど、そして、芳香
剤としてはイグサの精油成分、シトロネラ、レモン、レ
モングラス、オレンジ、ユーカリ、ラベンダー等が添加
できる。
【0018】本発明の屋内ダニ駆除組成物中のSK化合
物だけ、あるいはSK化合物とその他の有効成分の混合
物の配合量は、その剤型、使用方法および使用場所に応
じて決定できる。例えば、全組成物中に有効成分の合計
量で、水和剤や乳剤の場合は0.1〜50重量%、油剤
やエアゾール剤の場合は0.01〜30重量%配合する
のが好ましい。そして、屋内ダニ駆除組成物の収納容器
も剤型、使用方法および使用場所にあった形態が好まし
い。例えば、エアゾール剤においては使用場椎に噴霧・
塗布し易いよう、針状あるいは小径のチューブ状のノズ
ルを採用したり、細かい粉剤では粉末の飛散を押さえる
形態が好ましい。そして、この屋内ダニ駆除組成物は床
面、畳、カーペット、布団、ソファー、枕、押し入れな
どには散布、噴霧、塗布、蒸散または設置したり、ある
いは人やペットなどの洗浄剤等として用いられる。
【0019】本発明の屋内ダニ駆除組成物は上記の剤型
の他に、有効成分を適当な基材に保持させることによっ
て、殺ダニ成分を有する繊維、フィルム、シート、建
築、構築材料などの屋内ダニ駆除材とすることもでき
る。ここで用いられる基材としては例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポ
リエステル、ウレタン等の合成樹脂シート:動植物繊
維、無機質繊維(紙、布、不織布、皮革等)および上記
の合成樹脂製の合成繊維:上記合成樹脂と動植物繊維体
又は無機質繊維との混合シート、:アルミニウム、ステ
ンレス鋼、亜鉛などの金属の箔またはフィルム:上記各
種シートの積層物:および建築工材とする各種天然木材
やプラスチックの成型物などが挙げられる。これらの基
材に、本発明の屋内ダニ駆除組成物を適量を塗布、含
浸、滴下、混練等により保持させれば屋内ダニ駆除材が
得られる。
【0020】上記のようにしてえられた屋内ダニ駆除材
の好ましい実施態様としては、例えば本発明の屋内ダニ
駆除組成物をポリプロピレン等のポリマーに含浸させた
シート材を、畳、カーペット、ソファー、寝具、ぬいぐ
るみ等の下に設置する方法が挙げられる。この場合設置
面積1m2当たり有効成分を約0.5〜20g保持させ
ることによって、有効成分の徐放化が可能となり、ダニ
駆除効果を長持ちさせることができる。また、この屋内
ダニ駆除材の繊維を充填物として寝具類、ソファーに入
れて使用することもできる。
【0021】本発明の屋内ダニ駆除組成物の対象となる
屋内ダニは屋内に生息・繁殖するダニ類の全般に、室内
に迷入してくるダニ類などを加える。屋内ダニとしては
例えば、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ等のヒョ
ウヒダニ類、ケナガコナダニ、ムギコナダニ等のコナダ
ニ類、チリニクダニ、イエニクダニ等のニクダニ類、フ
トツメダニ、ミナミツメダニ等のツメダニ類、ホコリダ
ニ類、ササラダニ類、イエダニ、トリサシダニ、ワクモ
類、マダニ類などの動物寄生性ダニ類などが挙げられ
る。
【0022】
【作用】本発明で用いる前記の一般式(1)で表わされ
る化合物は、優れた殺ダニ作用を有することが見出され
た。
【0023】
【実施例】以下、試験例および実施例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例などに限定
されるものではない。 試験例 屋内塵性ダニ類のコナヒョウヒダニ(Dermatop
hagoides farinae、以下「D.f.」
という)と、ケナガコナダニ(Tyrophagus
putrescentiae、以下「T.p.」とい
う)を用いて本発明の屋内ダニ駆除組成物の有効成分の
効力を調べた。 a.試験例に供試する薬剤 本発明化合物 化合物番号 SK− 9(3−メチル−4−メチルチオフェニル
N,N−ジメチルカーバメイト) SK−75(3−ニトロ−4−メチルチオフェニル N
−メチルカーバメイト) SK−78(4−メチルチオフェニル N−メチルカー
バメイト) SK−79(3−メチル−4−メチルチオフェニル N
−メチルカーバメイト) SK−80(3−メチル−4−クロロフェニル N−メ
チルカーバメイト) 比較薬剤 化合物番号 A ツマサイド b.試験方法 上記供試薬剤の原料をアセトンで希釈し、黒紙(10×
5cm)に各薬剤の濃度が表1に記載した濃度となるよ
うに均一に滴下処理した後、室温に数分間放置した。こ
の黒紙を二つ折りにして5×5cmの大きさにして折り
目以外の二方をクリップで留めた。折った中に生ダニの
みを約50頭を入れ、残り一方をクリップで留め完全に
密封し、48時間後にこのクリップをはずし、実体顕微
鏡(オリンパス社製)下でダニの生死を判定した。な
お、対照として薬剤を含まないアセトンで処理した黒紙
を用いて同様に試験した。 c.試験結果 致死率を下式により求め、結果を表1に2連の平均値で
示した。
【0024】致死率(%)=〔(致死ダニ数)/(総ダ
ニ数)〕×100
【0025】
【表1】
【0026】実施例1 油剤 SK−75 2wt%、溶剤としてイソプロピルアルコ
ール98wt%を混合して均一な油剤を調製した。 実施例2 乳剤 SK−79 20wt%、乳化剤としてソルビタンモノ
ステアレート10wt%そして溶剤としてキシレン70
wt%を混合して均一な乳剤を調製した。実施例3 粉
剤 SK−75 1wt%、基材として無水ケイ酸1wt%
およびタルク98wt%を混合して、均一な粉剤を調製
した。 実施例4 粉剤 SK−75 2wt%、基材として軟質ポリ塩化ビニル
粉末98wt%を室温下で一昼夜攪拌し、化合物をポリ
塩化ビニル粉末に吸着させて粉剤を調製した。 実施例5 エアゾール剤 SK−75 0.3gおよびサリチル酸フェニル12g
を灯油200mlに混合攪拌して原液を調製し、エアゾ
ール容器に充填して、バルブ部分を取付けた後、該バル
ブ部分を通してジメチルエーテル60mlおよび液化炭
酸ガス50mlを加圧充填してエアゾール剤を調製し
た。 実施例6 エアゾール剤 SK−75 3gを灯油180mlに溶解して原液を調
製し、エアゾール容器に充填して、バルブ部分を取付け
た後、該バルブ部分を通して液化石油ガス・ジメチルエ
ーテル(容積比=1:1)混合溶液120mlを加圧充
填してエアゾール剤を調製した。 実施例7 加熱蒸散剤 SK−75 600mgを適量のアセトンに溶解し、1
0×15cmの濾紙に均一に吸着させた後、アセトンを
風乾し加熱蒸散剤を調製した。
【0027】
【発明の効果】本発明は、コナダニ類およびヒョウヒダ
ニ類などの屋内のダニ駆除効果が強く、複数のダニ類が
同居している家庭内などで使用できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記に示される一般式(1)で表わされ
    る化合物の1種以上を有効成分として含有することを特
    徴とする屋内ダニ駆除組成物。一般式(1) 【化1】 (但し、R1およびR2が水素またはメチル基、R3が置
    換フェニル基である。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物が、下記に示され
    る一般式(2)で表わされる化合物および3−メチル−
    4−クロロフェニル N−メチルカーバメイトからなる
    群より選ばれる化合物である屋内ダニ駆除組成物。一般
    式(2) 【化2】 (但し、R4が水素又は低級アルキル基、R5が水素、ニ
    トロ基または低級アルキル基である。但し、R4がメチ
    ル基でかつR5が水素は除く)
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