JPH06165349A - コード取付用バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、部品固定具を固定するネジを
外しても固定部より部品固定具が落ちない構造にするこ
とにある。 【構成】部品固定具１にシート部２を連結させ、シート
部２に取付けられたクリップ基部３を固定部に差込むよ
うにした。 【効果】本発明によれば、ネジを部品固定具より外した
場合、部品固定具は固定部よりは外れなくし、損失する
可能性はない。また、色々なコード径でも固定すること
ができ、かつある一定の抜去力を満足することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コードの固定用バンド
に係り、特に電源コードおよび接続コード等に対する安
全性、信頼性の確保および作業性の向上に好適なコード
取付用バンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術のコード取付バンドは、電源
コードその他一種類のコードに対応するようになってお
り、通常１カ所または２カ所のネジ止めにより、コード
を引っ張られた時の抜去力に対応するようになってい
た。また、絶縁への対応としては、該コード取付バンド
を樹脂化あるいは樹脂コーティングし、該コード取付バ
ンドの締め付けられる取付板が鉄板の場合、絶縁シート
を敷く等の施策がなされていた。また、中央部に係止部
位を持つものとしては、例えば実開昭５８−９５１０号
に記載されているものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によるコ
ード取付バンドは、通常１カ所あるいは２カ所のネジ止
めとなっているため、コード取付時ネジをはずすとコー
ド取付バンドまではずれてしまうので、コード取付作業
の悪化と、コード取付バンドの紛失および不適合なコー
ド取付バンドにより取付られる可能性があり、作業によ
る安全性、信頼性に対する考慮はなされていなかった。

【０００４】本発明の第１の目的は、コード取付作業時
にもコード取付バンドがはずれないようにすることにあ
る。また、取りはずしたい時は取りはずすことも可能に
することも、目的の一つである。また従来のコード取付
バンドは、その締め付けられる取付板が鉄板の場合、絶
縁シートを必要としていた。

【０００５】本発明の第２の目的は、絶縁シートを用い
なくても絶縁の信頼性を確保することにある。また、従
来のコード取付バンドは通常一種類の電源コードあるい
はその他のコードを対象としているため、コード取付作
業時、コードの状況によっては取付けられないこともあ
る。

【０００６】本発明の第３の目的は、少なくとも２種類
以上の電源コード、あるいはその他のコードにも対応で
きるものを供給することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的の第１の目的を
達成するには連結された略２つの部位を設け、該第１の
部位の略中央部に係止部位を設けることにより達成でき
る。また、略係止部位の形状を略矢印の上向き形状と
し、該矢印の中央部に割りを設けることにより、取りは
ずしを可能にすることもできる。

【０００８】本発明の第２の目的を達成するには、コー
ド取付バンドを絶縁性のある樹脂を成形あるいは加工す
ることにより、実現できる。

【０００９】本発明の第３の目的を達成するには、コー
ド取付バンドの該第１の部位の係止部位とは反対側の面
に凸状あるいは凹状の爪状の部位と該第２の部位にも凹
状あるいは凸状の爪状の部位を設けることにより達成で
きる。さらに、該第１の部位あるいは該第２の部位にワ
ッシャー状の部位を連結して設けることにより、より多
くのコードに対応することができる。

【００１０】

【作用】本発明の第１の目的である、ネジをはずしても
コード取付バンドがはずれないようにするため、本発明
では連結せれた略２つの部位を設け、該第１の部位の略
中央部に係止部位を設けるので、ネジをはずしても該係
止部位がコード取付バンドを係止するので、はずれるこ
とはない。また、略係止部位の形状を略矢印の上向き形
状とし、該矢印の中央部に割りを設けてあるので、工具
を使用すれば、取りはずすこともできる。

【００１１】本発明の第２の目的である絶縁シートの代
替については、コード取付バンドを絶縁性のある樹脂を
用いるので、絶縁シートを除去することができる。

【００１２】本発明の第３の目的である種々のコードに
対応するには、コード取付バンドに設けた該第１の部位
に凸状あるいは凹状の爪状の部位と該第２の部位にも凹
状あるいは凸状の爪状の部位により、コードをはさみ込
むので、爪部とコードの位置により種々のコードに対応
することができる。また、連結したワッシャー状の部位
も設けてあるので、より多くのコードに対応することが
できる。

【００１３】

【実施例】図１は本発明の実施例で部品固定具１に連結
されたシート部２の中央にクリップ基部３を設け、また
シート部の両端に連結したワッシャ部４を２コ設けたコ
ード取付用樹脂バンド成形品の外観構成図である。

【００１４】部品固定具１には、両側に部品固定具１を
平板等（固定部）に取付けるネジ穴５があり、該部はネ
ジを挿入して平板等（固定部）に固定される。また、電
源コードを取付ける時、平板等の固定部が金属の場合、
安全性の問題よりこれらより絶縁させる為のシート２を
設け、これらにも両側にネジ穴６を設ける。そして、シ
ート中央に設けられたクリップ基部３先端で平板等に差
込み固定する。所定内径以下の細い線が挿入された時の
対処として、上部部品固定具１と下部シート部２、それ
ぞれに爪７を設け、該爪７により一定の力で締付ける。
所定内径以上の太い線が挿入された時の対処として、シ
ート２両端に連結されているある一定の幅の樹脂を部品
固定具とシートの間に挿入するワッシャ部４より構成さ
れる。

【００１５】図３、４に本コード取付用樹脂バンドの使
用実施例の図を示す。

【００１６】所定内径以下の線材１が挿入された時は、
まず最初に固定部２（平板等）にシート中央にあるクリ
ップ３の先端を差し込み、部品固定部４とシート部の連
結部５の樹脂を折り返し、シート部６、部品固定部５に
取付けられた両端のネジ穴７にネジ８を挿入し固定す
る。ここで、シート部６、部品固定具４の爪９により細
い線材でもある一定の力により線材を締付け固定する事
ができる。

【００１７】所定内径以上の線材が挿入された時は、上
記と同じようにクリップ３の先端を固定部に差し込み、
シート部６両端に連結されたある一定巾のワッシャ１０
を部品固定具４とシート６の間に挿入し、部品固定具４
とシート６の連結部５の樹脂を折り返し、シート部・部
品固定具に取付けられた両端のネジ穴７にネジ８を挿入
し、固定する。

【００１８】本実施例によれば、所定内径以外の市場に
ある多品種のコードでもある一定の力で締付け、固定す
る事が可能である。

【００１９】

【発明の効果】上記説明したように本発明によれば、シ
ート部２に設けた係止部位であるクリップ基部３によ
り、ネジをはずしてもコード取付バンドははずれないた
め、コード取付作業時の効率ＵＰおよび信頼性、安全性
を確保することができる。

【００２０】また、クリップ基部３の中央部に割りを設
けたことにより、取りはずすことも可能である。本発明
によるコード取付バンドは絶縁性のある樹脂を使用する
ので、絶縁シートを設ける必要がない。

【００２１】さらに、部品固定部１およびシート部２に
凸状あるいは凹状の爪７およびワッシャ部４により、よ
り多くのコードに対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】コード取付用バンドの正面および側面を示す図
である。

【図２】所定内径以下の場合のバンドの使用実施例を示
す図である。

【図３】所定内径以上の場合のバンドの使用実施例を示
す図である。

【符号の説明】

１…部品固定部、 ２…シート部、 ３…クリップ基部、 ４…ワッシャ部、 ７…爪。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも連結された略２つの部位から成
   り、該第１の部位の略中央部に円柱状あるいは角状の係
   止部位を設けたことを特徴とするコード取付用バンド。
2. 【請求項２】樹脂成形品からなることを特徴とする請求
   項１記載のコード取付用バンド。
3. 【請求項３】請求項１又は２において、該第１の部位の
   係止部位とは反対側の面に凸状あるいは凹状の爪状の部
   位を設け、該第２の部位にも凹状あるいは凸状の爪状の
   部位を設けたことを特徴とするコード取付用バンド。
4. 【請求項４】請求項１ないし３のいずれか１項におい
   て、該第１の部位の係止部位の形状を略矢印の上向き形
   状とし、該矢印の中央部に割りを設けたことを特徴とす
   るコード取付用バンド。
5. 【請求項５】請求項１ないし４のいずれか１項におい
   て、該第１の部位あるいは該第２の部位に連結した円筒
   状あるいはその他のワッシャー状の部位を設けたことを
   特徴とするコード取付用バンド。