JPH06161468A - 騒音消去装置と車載用音響装置 - Google Patents
騒音消去装置と車載用音響装置Info
- Publication number
- JPH06161468A JPH06161468A JP4314830A JP31483092A JPH06161468A JP H06161468 A JPH06161468 A JP H06161468A JP 4314830 A JP4314830 A JP 4314830A JP 31483092 A JP31483092 A JP 31483092A JP H06161468 A JPH06161468 A JP H06161468A
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- Japan
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- noise
- microphone
- speaker
- group
- adder
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- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 制御伝達特性に零点あるいは深いディップが
存在する場合でも消音を正確に行うことができる騒音消
去装置ならびにそれを用いた車載用音響装置を提供す
る。 【構成】 騒音検出器１と、その検出信号を受ける適応
フィルタ２と、前記適応フィルタにそれぞれ縦続接続さ
れた複数のスピーカで構成されたスピーカ群３と、騒音
源からの音と前記両スピーカ群からの音との誤差を検出
する複数個のマイクロフォンからなるマイクロフォン群
６と、前記マイクロフォン群の出力信号を加算する加算
器１１と、スピーカ群３から加算器１１の出力信号で計
算された前記マイクロフォン群までの伝達特性と前記騒
音検出信号との畳込み演算を行う演算器７と、その演算
器の出力信号の大きさをそれぞれ正規化する正規化器８
と、その正規化出力と前記マイクロフォン群の誤差出力
とをそれぞれ乗算し、適応フィルタ２の係数の更新信号
を出力する乗算器９とからなる構成とするものである。
存在する場合でも消音を正確に行うことができる騒音消
去装置ならびにそれを用いた車載用音響装置を提供す
る。 【構成】 騒音検出器１と、その検出信号を受ける適応
フィルタ２と、前記適応フィルタにそれぞれ縦続接続さ
れた複数のスピーカで構成されたスピーカ群３と、騒音
源からの音と前記両スピーカ群からの音との誤差を検出
する複数個のマイクロフォンからなるマイクロフォン群
６と、前記マイクロフォン群の出力信号を加算する加算
器１１と、スピーカ群３から加算器１１の出力信号で計
算された前記マイクロフォン群までの伝達特性と前記騒
音検出信号との畳込み演算を行う演算器７と、その演算
器の出力信号の大きさをそれぞれ正規化する正規化器８
と、その正規化出力と前記マイクロフォン群の誤差出力
とをそれぞれ乗算し、適応フィルタ２の係数の更新信号
を出力する乗算器９とからなる構成とするものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、騒音環境下における能
動的騒音制御を用いた騒音消去装置およびそれを用いた
車載用音響装置に関するものである。
動的騒音制御を用いた騒音消去装置およびそれを用いた
車載用音響装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、環境騒音をディジタル信号処理技
術を用いてスピーカから制御音を出力して受聴位置で消
音する能動的騒音制御方法が提案されている。
術を用いてスピーカから制御音を出力して受聴位置で消
音する能動的騒音制御方法が提案されている。
【０００３】上述した従来の騒音消去方法を適用した騒
音消去装置のブロック図を図４に示す。
音消去装置のブロック図を図４に示す。
【０００４】騒音検出器１による騒音源の検出信号は、
適応フィルタ２ａ〜２ｄを通してスピーカ３ａ〜３ｄに
より放射され、制御伝達特性４ａ1，４ｂ1，４ｃ1，４
ｄ1を経て、一方騒音伝達特性５ａを経てきた騒音信号
と相殺され、その誤差がマイクロフォン６ａで検出され
る。また騒音源の検出信号は制御伝達特性の特性を設定
した畳み込み演算器７ａにも入力され、正規化器８ａを
経た後、乗算器９ａによって誤差検出信号１０ａと乗算
され、この信号が更新信号として適応フィルタ２ａに入
力される。
適応フィルタ２ａ〜２ｄを通してスピーカ３ａ〜３ｄに
より放射され、制御伝達特性４ａ1，４ｂ1，４ｃ1，４
ｄ1を経て、一方騒音伝達特性５ａを経てきた騒音信号
と相殺され、その誤差がマイクロフォン６ａで検出され
る。また騒音源の検出信号は制御伝達特性の特性を設定
した畳み込み演算器７ａにも入力され、正規化器８ａを
経た後、乗算器９ａによって誤差検出信号１０ａと乗算
され、この信号が更新信号として適応フィルタ２ａに入
力される。
【０００５】同様に、騒音検出器１による騒音源の検出
信号は、適応フィルタ２ａ〜２ｄを通してスピーカ３ａ
〜３ｄにより放射され、制御伝達特性４ａ2，４ｂ2，４
ｃ2，４ｄ2を経て、一方騒音伝達特性５ｂを経てきた騒
音信号と相殺され、その誤差がマイクロフォン６ｂで検
出される。また騒音源の検出信号は制御伝達特性の特性
を設定した畳み込み演算器７ｂにも入力され、正規化器
８ｂを経た後、乗算器９ｂによって誤差検出信号１０ｂ
と乗算され、この信号が更新信号として適応フィルタ２
ｂに入力される。
信号は、適応フィルタ２ａ〜２ｄを通してスピーカ３ａ
〜３ｄにより放射され、制御伝達特性４ａ2，４ｂ2，４
ｃ2，４ｄ2を経て、一方騒音伝達特性５ｂを経てきた騒
音信号と相殺され、その誤差がマイクロフォン６ｂで検
出される。また騒音源の検出信号は制御伝達特性の特性
を設定した畳み込み演算器７ｂにも入力され、正規化器
８ｂを経た後、乗算器９ｂによって誤差検出信号１０ｂ
と乗算され、この信号が更新信号として適応フィルタ２
ｂに入力される。
【０００６】また同様に、騒音検出器１による騒音源の
検出信号は、適応フィルタ２ａ〜２ｄを通してスピーカ
３ａ〜３ｄにより放射され、制御伝達特性４ａ3，４
ｂ3，４ｃ3，４ｄ3を経て、一方騒音伝達特性５ｃを経
てきた騒音信号と相殺され、その誤差がマイクロフォン
６ｃで検出される。また騒音源の検出信号は制御伝達特
性の特性を設定した畳み込み演算器７ｃにも入力され、
正規化器８ｃを経た後、乗算器９ｃによって誤差検出信
号１０ｃと乗算され、この信号が更新信号として適応フ
ィルタ２ｃに入力される。
検出信号は、適応フィルタ２ａ〜２ｄを通してスピーカ
３ａ〜３ｄにより放射され、制御伝達特性４ａ3，４
ｂ3，４ｃ3，４ｄ3を経て、一方騒音伝達特性５ｃを経
てきた騒音信号と相殺され、その誤差がマイクロフォン
６ｃで検出される。また騒音源の検出信号は制御伝達特
性の特性を設定した畳み込み演算器７ｃにも入力され、
正規化器８ｃを経た後、乗算器９ｃによって誤差検出信
号１０ｃと乗算され、この信号が更新信号として適応フ
ィルタ２ｃに入力される。
【０００７】さらに騒音検出器１による騒音源の検出信
号は、適応フィルタ２ａ〜２ｄを通してスピーカ３ａ〜
３ｄにより放射され、制御伝達特性４ａ4，４ｂ4，４ｃ
4，４ｄ4を経て、一方騒音伝達特性５ｄを経てきた騒音
信号と相殺され、その誤差がマイクロフォン６ｄで検出
される。また騒音源の検出信号は制御伝達特性の特性を
設定した畳み込み演算器７ｄにも入力され、正規化器８
ｄを経た後、乗算器９ｄによって誤差検出信号１０ｄと
乗算され、この信号が更新信号として適応フィルタ２ｄ
に入力される。
号は、適応フィルタ２ａ〜２ｄを通してスピーカ３ａ〜
３ｄにより放射され、制御伝達特性４ａ4，４ｂ4，４ｃ
4，４ｄ4を経て、一方騒音伝達特性５ｄを経てきた騒音
信号と相殺され、その誤差がマイクロフォン６ｄで検出
される。また騒音源の検出信号は制御伝達特性の特性を
設定した畳み込み演算器７ｄにも入力され、正規化器８
ｄを経た後、乗算器９ｄによって誤差検出信号１０ｄと
乗算され、この信号が更新信号として適応フィルタ２ｄ
に入力される。
【０００８】
【発明が解決しようとる課題】しかしながら、車室内等
で十分な消音量や消音エリアを得るためには、上記従来
の方法では多系統の制御伝達系で制御を行わなければな
らなく、適応フィルタの数が多く必要となって装置の規
模が大きくなるため、コストが高くなるという問題点が
あった。また、従来の方法では、消音用スピーカとは別
にステレオ再生用スピーカを必要とするため、コストが
高くなるという問題点があった。
で十分な消音量や消音エリアを得るためには、上記従来
の方法では多系統の制御伝達系で制御を行わなければな
らなく、適応フィルタの数が多く必要となって装置の規
模が大きくなるため、コストが高くなるという問題点が
あった。また、従来の方法では、消音用スピーカとは別
にステレオ再生用スピーカを必要とするため、コストが
高くなるという問題点があった。
【０００９】本発明は上記課題を解決するもので、制御
伝達特性に零点あるいは深いディップが存在する場合で
も消音を正確に行うことができ、消音領域を広くとれる
ことができる複数の位置において騒音を消去する場合に
おいて、同等の消音効果を小規模の装置で実現できる騒
音消去装置、並びにそれを用いた車載内音響装置の提供
を目的とするものである。
伝達特性に零点あるいは深いディップが存在する場合で
も消音を正確に行うことができ、消音領域を広くとれる
ことができる複数の位置において騒音を消去する場合に
おいて、同等の消音効果を小規模の装置で実現できる騒
音消去装置、並びにそれを用いた車載内音響装置の提供
を目的とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の騒音消去装置
は、上記目的を達成するために、騒音源からの騒音を検
出する騒音検出器と、その騒音検出信号が入力される第
１及び第２の適応フィルタと、前記第１、第２の適応フ
ィルタにそれぞれ縦続接続された複数個のスピーカから
なる第１及び第２のスピーカ群と、騒音源からの騒音と
前記第１及び第２のスピーカ群からの音との誤差を各々
検出する、複数個のマイクロフォンで構成される第１及
び第２のマイクロフォン群と、前記第１及び第２のマイ
クロフォン群の出力信号をそれぞれ加算する第１及び第
２の加算器と、前記騒音検出信号と、前記第１の加算器
の出力信号より計算される第１のスピーカ群から第１の
マイクロフォン群までの第１の伝達特性、前記第１の加
算器の出力信号より計算される第２のスピーカ群から第
１のマイクロフォン群までの第２の伝達特性、前記第２
の加算器の出力信号より計算される第１のスピーカ群か
ら第２のマイクロフォン群までの第３の伝達特性、前記
第２の加算器の出力信号より計算される第２のスピーカ
群から第２のマイクロフォン群までの第４の伝達特性と
の畳込み演算を行う第１及び第２の演算器と、前記第１
及び第２の演算器の出力信号の大きさをそれぞれ正規化
する第１及び第２の正規化器と、前記正規化出力と前記
第１及び第２のマイクロフォン群から出力される誤差信
号とをそれぞれ乗算し、前記第１及び第２の適応フィル
タの係数の更新信号を出力する第１及び第２の乗算器と
からなる構成としたものである。
は、上記目的を達成するために、騒音源からの騒音を検
出する騒音検出器と、その騒音検出信号が入力される第
１及び第２の適応フィルタと、前記第１、第２の適応フ
ィルタにそれぞれ縦続接続された複数個のスピーカから
なる第１及び第２のスピーカ群と、騒音源からの騒音と
前記第１及び第２のスピーカ群からの音との誤差を各々
検出する、複数個のマイクロフォンで構成される第１及
び第２のマイクロフォン群と、前記第１及び第２のマイ
クロフォン群の出力信号をそれぞれ加算する第１及び第
２の加算器と、前記騒音検出信号と、前記第１の加算器
の出力信号より計算される第１のスピーカ群から第１の
マイクロフォン群までの第１の伝達特性、前記第１の加
算器の出力信号より計算される第２のスピーカ群から第
１のマイクロフォン群までの第２の伝達特性、前記第２
の加算器の出力信号より計算される第１のスピーカ群か
ら第２のマイクロフォン群までの第３の伝達特性、前記
第２の加算器の出力信号より計算される第２のスピーカ
群から第２のマイクロフォン群までの第４の伝達特性と
の畳込み演算を行う第１及び第２の演算器と、前記第１
及び第２の演算器の出力信号の大きさをそれぞれ正規化
する第１及び第２の正規化器と、前記正規化出力と前記
第１及び第２のマイクロフォン群から出力される誤差信
号とをそれぞれ乗算し、前記第１及び第２の適応フィル
タの係数の更新信号を出力する第１及び第２の乗算器と
からなる構成としたものである。
【００１１】さらに本発明の車載用音響装置は、上記構
成のスピーカへオーディオ信号を入力する音響再生装置
が付加され、スピーカとマイクロフォンを車室内に配置
した構成となっている。
成のスピーカへオーディオ信号を入力する音響再生装置
が付加され、スピーカとマイクロフォンを車室内に配置
した構成となっている。
【００１２】
【作用】本発明の騒音消去装置は上記構成により、複数
個のマイクロフォンと複数個のスピーカを配置し、複数
の制御伝達経路を用い、同時に信号の加算処理を行いな
がら消音制御音を伝達するので、１つの制御伝達特性の
周波数特性に零点あるいは深いディップが存在する場合
においても他の伝達特性で補い、かつ小規模なハードウ
エア構成で消音を正確に行うことができる。さらに本発
明の車載用音響装置は、前記スピーカでステレオ再生を
行いながら消音できるため、安価な車載用音響装置を提
供できる。
個のマイクロフォンと複数個のスピーカを配置し、複数
の制御伝達経路を用い、同時に信号の加算処理を行いな
がら消音制御音を伝達するので、１つの制御伝達特性の
周波数特性に零点あるいは深いディップが存在する場合
においても他の伝達特性で補い、かつ小規模なハードウ
エア構成で消音を正確に行うことができる。さらに本発
明の車載用音響装置は、前記スピーカでステレオ再生を
行いながら消音できるため、安価な車載用音響装置を提
供できる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【００１４】図１は本発明の第１の実施例における騒音
消去装置のブロック図を示すものである。以下、その構
成および動作を詳細に説明する。
消去装置のブロック図を示すものである。以下、その構
成および動作を詳細に説明する。
【００１５】騒音検出器１で検出された信号は適応フィ
ルタ２ａ，２ｂに入力され、音波を放射するように、第
１のスピーカグループであるスピーカ３ａ、３ｂ、およ
び第２のスピーカグループであるスピーカ３ｃ、３ｄへ
それぞれ同一制御信号を入力し、これらのスピーカから
出力される信号は制御伝達特性（以下、制御音と記す）
４ａ1〜４ｄ4を介してマイクロフォン６ａ〜６ｄに制御
音として到達し、騒音伝達特性（以下、騒音と記す）５
ａ〜５ｄからの音を消去する。ここでスピーカ３ａ〜３
ｄは消音をする所望の空間の任意の位置に配置する。こ
の制御音と騒音との誤差は複数のマイクロフォン６ａ〜
６ｄで検出され、さらにマイクロフォン６ａと６ｂ、６
ｃと６ｄとにグループ分けを行い、マイクロフォン６ａ
と６ｂから出力される誤差検出信号１０ａ，１０ｂは加
算器１１ａで加算されて乗算器９ａへ、同様にマイクロ
フォン６ｃと６ｄから出力される誤差検出信号１０ｃ，
１０ｄは加算器１１ｂで加算されて乗算器９ｂへ入力す
る。
ルタ２ａ，２ｂに入力され、音波を放射するように、第
１のスピーカグループであるスピーカ３ａ、３ｂ、およ
び第２のスピーカグループであるスピーカ３ｃ、３ｄへ
それぞれ同一制御信号を入力し、これらのスピーカから
出力される信号は制御伝達特性（以下、制御音と記す）
４ａ1〜４ｄ4を介してマイクロフォン６ａ〜６ｄに制御
音として到達し、騒音伝達特性（以下、騒音と記す）５
ａ〜５ｄからの音を消去する。ここでスピーカ３ａ〜３
ｄは消音をする所望の空間の任意の位置に配置する。こ
の制御音と騒音との誤差は複数のマイクロフォン６ａ〜
６ｄで検出され、さらにマイクロフォン６ａと６ｂ、６
ｃと６ｄとにグループ分けを行い、マイクロフォン６ａ
と６ｂから出力される誤差検出信号１０ａ，１０ｂは加
算器１１ａで加算されて乗算器９ａへ、同様にマイクロ
フォン６ｃと６ｄから出力される誤差検出信号１０ｃ，
１０ｄは加算器１１ｂで加算されて乗算器９ｂへ入力す
る。
【００１６】一方、騒音検出器１で得られた検出信号
は、畳み込み演算器７ａ、７ｂへ入力されて制御音の特
性を演算し、この信号はそれぞれ正規化器８ａ、８ｂで
正規化されて乗算器９ａ、９ｂで上記加算信号１２ａ、
１２ｂと乗算されて、適応フィルタ２ａ、２ｂに係数更
新信号として入力される。このような更新アルゴリズム
は例えば学習同定法等を用いることができる（「ディジ
タル信号処理の応用」Ｐ２１９ コロナ社 電機通信学
会 参照）。なお、図１中の破線で囲った適応フィル
タ、畳み込み演算器、正規化器、乗算器、加算器を含む
部分を、以下ＡＮＣ制御部と呼ぶ。
は、畳み込み演算器７ａ、７ｂへ入力されて制御音の特
性を演算し、この信号はそれぞれ正規化器８ａ、８ｂで
正規化されて乗算器９ａ、９ｂで上記加算信号１２ａ、
１２ｂと乗算されて、適応フィルタ２ａ、２ｂに係数更
新信号として入力される。このような更新アルゴリズム
は例えば学習同定法等を用いることができる（「ディジ
タル信号処理の応用」Ｐ２１９ コロナ社 電機通信学
会 参照）。なお、図１中の破線で囲った適応フィル
タ、畳み込み演算器、正規化器、乗算器、加算器を含む
部分を、以下ＡＮＣ制御部と呼ぶ。
【００１７】以上のように構成すれば、伝達特性の周波
数特性に零点あるいは深いディップが存在する場合で
も、制御伝達特性を最適な値に設定することによりその
周波数に対する制御を行うことができる。また、図１を
図４と比較すれば明らかなように、本実施例のように構
成すれば、適応フィルタ、畳み込み演算器、正規化器、
乗算器は各々２つずつで済み、小規模なハードウエア構
成で良好な消音効果を得ることができる。
数特性に零点あるいは深いディップが存在する場合で
も、制御伝達特性を最適な値に設定することによりその
周波数に対する制御を行うことができる。また、図１を
図４と比較すれば明らかなように、本実施例のように構
成すれば、適応フィルタ、畳み込み演算器、正規化器、
乗算器は各々２つずつで済み、小規模なハードウエア構
成で良好な消音効果を得ることができる。
【００１８】図２は本発明の第２の実施例における騒音
消去装置のブロック図を示すものである。以下、その構
成および動作を詳細に説明する。
消去装置のブロック図を示すものである。以下、その構
成および動作を詳細に説明する。
【００１９】騒音検出器１で検出された信号は適応フィ
ルタ２ａ、２ｂに入力され、音波を放射するように、第
１のスピーカグループであるスピーカ３ａ、３ｂと、第
２のスピーカグループであるスピーカ３ｃ、３ｄへそれ
ぞれ同一制御信号を入力し、これらのスピーカから出力
される信号は制御伝達特性（以下、制御音と記す）４ａ
1〜４ｄ4を介してマイクロフォン６ａ〜６ｄに制御音と
して到達し、騒音伝達特性（以下、騒音と記す）５ａ〜
５ｄからの音を消去する。ここでスピーカ３ａ〜３ｄは
消音をする所望の空間の任意の位置に配置する。この制
御音と騒音との誤差は複数のマイクロフォン６ａ〜６ｄ
で検出され、さらにマイクロフォン６ａと６ｂ、６ｃと
６ｄとにグループ分けを行い、マイクロフォン６ａと６
ｂから出力される誤差検出信号１０ａ，１０ｂは加算器
１１ａで加算されて乗算器９ａへ、同様にマイクロフォ
ン６ｃと６ｄから出力される誤差検出信号１０ｃ，１０
ｄは加算器１１ｂで加算されて乗算器９ｂへ入力する。
ルタ２ａ、２ｂに入力され、音波を放射するように、第
１のスピーカグループであるスピーカ３ａ、３ｂと、第
２のスピーカグループであるスピーカ３ｃ、３ｄへそれ
ぞれ同一制御信号を入力し、これらのスピーカから出力
される信号は制御伝達特性（以下、制御音と記す）４ａ
1〜４ｄ4を介してマイクロフォン６ａ〜６ｄに制御音と
して到達し、騒音伝達特性（以下、騒音と記す）５ａ〜
５ｄからの音を消去する。ここでスピーカ３ａ〜３ｄは
消音をする所望の空間の任意の位置に配置する。この制
御音と騒音との誤差は複数のマイクロフォン６ａ〜６ｄ
で検出され、さらにマイクロフォン６ａと６ｂ、６ｃと
６ｄとにグループ分けを行い、マイクロフォン６ａと６
ｂから出力される誤差検出信号１０ａ，１０ｂは加算器
１１ａで加算されて乗算器９ａへ、同様にマイクロフォ
ン６ｃと６ｄから出力される誤差検出信号１０ｃ，１０
ｄは加算器１１ｂで加算されて乗算器９ｂへ入力する。
【００２０】一方、騒音検出器１で得られた検出信号
は、畳み込み演算器７ａ、７ｂへ入力されて制御音の特
性を演算し、この信号はそれぞれ正規化器８ａ、８ｂで
正規化されて乗算器９ａ、９ｂで上記加算信号１２ａ、
１２ｂと乗算されて、適応フィルタ２ａ、２ｂに係数更
新信号として入力される。このような更新アルゴリズム
も上述した学習同定法等を用いることができる。また、
音響再生装置１４ａ，１４ｂから出力されるＬチャンネ
ル、Ｒチャンネルのステレオ信号をそれぞれスピーカ３
ａ、３ｂと３ｃ，３ｄとに入力する構成としている。
は、畳み込み演算器７ａ、７ｂへ入力されて制御音の特
性を演算し、この信号はそれぞれ正規化器８ａ、８ｂで
正規化されて乗算器９ａ、９ｂで上記加算信号１２ａ、
１２ｂと乗算されて、適応フィルタ２ａ、２ｂに係数更
新信号として入力される。このような更新アルゴリズム
も上述した学習同定法等を用いることができる。また、
音響再生装置１４ａ，１４ｂから出力されるＬチャンネ
ル、Ｒチャンネルのステレオ信号をそれぞれスピーカ３
ａ、３ｂと３ｃ，３ｄとに入力する構成としている。
【００２１】以上のように構成すれば、伝達特性の周波
数特性に零点あるいは深いディップが存在する場合で
も、制御伝達特性を最適な値に設定することによりその
周波数に対する制御を行うことができる。また、図２を
図４と比較すれば明らかなように、本実施例のように構
成すれば、適応フィルタ、畳み込み演算器、正規化器、
乗算器は各々２つで済み、消音用スピーカと音楽再生用
スピーカを兼用しながら、小規模なハードウエア構成で
良好な消音効果とステレオ効果を得ることができる。
数特性に零点あるいは深いディップが存在する場合で
も、制御伝達特性を最適な値に設定することによりその
周波数に対する制御を行うことができる。また、図２を
図４と比較すれば明らかなように、本実施例のように構
成すれば、適応フィルタ、畳み込み演算器、正規化器、
乗算器は各々２つで済み、消音用スピーカと音楽再生用
スピーカを兼用しながら、小規模なハードウエア構成で
良好な消音効果とステレオ効果を得ることができる。
【００２２】また、本実施例ではマイクロフォンの使用
する本数を４本とし２本ずつ加算した構成としたが、マ
イクロフォンの本数と加算する数は任意で良く、数を多
くすればより良い消音効果を得ることができる。
する本数を４本とし２本ずつ加算した構成としたが、マ
イクロフォンの本数と加算する数は任意で良く、数を多
くすればより良い消音効果を得ることができる。
【００２３】図３は本発明の第２の実施例における騒音
消去装置を自動車に搭載した車載用音響装置の構成図を
示すものである。以下、その構成および動作を詳細に説
明する。
消去装置を自動車に搭載した車載用音響装置の構成図を
示すものである。以下、その構成および動作を詳細に説
明する。
【００２４】車室内に配置された騒音検出器１により、
エンジン音などの騒音信号が適応フィルタ２ａに入力さ
れ、音波を放射するように、第１のスピーカグループで
あるスピーカ３ａ、３ｂ、および第２のスピーカグルー
プであるスピーカ３ｃ，３ｄへそれぞれ同一制御信号が
入力される。そして各スピーカから放射される音波はマ
イクロフォン６ａ〜６ｄに制御音（図示せず）として到
達し、騒音（図示せず）からの音を消去する。ここでス
ピーカ３ａ、３ｂは運転席１５ａのヘッドレスト部に、
スピーカ３ｃ、３ｄは助手席１５ｂのヘッドレスト部に
配置されている。この制御音と騒音との誤差が運転席の
ヘッドレスト部と助手席のヘッドレスト部とに配置され
たマイクロフォン６ａ〜６ｄで誤差信号として検出され
る。そして６ａ、６ｂから出力された誤差信号と６ｃ，
６ｄから出力された誤差信号とが零になるように、ＡＮ
Ｃ制御部１３ａ，１３ｂで処理された信号がスピーカ３
ａ，３ｂとスピーカ３ｃ，３ｄとを駆動する。この信号
のやりとりは通常ＡＮＣ制御ケーブルを介して行われる
が、ケーブルに限らず電波等を介して行ってもその効果
は変わらない。また、音響再生装置１４ａから出力され
るステレオ信号のＲチャンネル信号が運転席に位置され
ているスピーカ３ａへ、Ｌチャンネル信号がスピーカ３
ｂへ入力され、同様に、音響再生装置１４ｂから出力さ
れるステレオ信号のＲチャンネル信号が助手席に位置さ
れているスピーカ３ｃへ、Ｌチャンネル信号がスピーカ
３ｂへ入力される。
エンジン音などの騒音信号が適応フィルタ２ａに入力さ
れ、音波を放射するように、第１のスピーカグループで
あるスピーカ３ａ、３ｂ、および第２のスピーカグルー
プであるスピーカ３ｃ，３ｄへそれぞれ同一制御信号が
入力される。そして各スピーカから放射される音波はマ
イクロフォン６ａ〜６ｄに制御音（図示せず）として到
達し、騒音（図示せず）からの音を消去する。ここでス
ピーカ３ａ、３ｂは運転席１５ａのヘッドレスト部に、
スピーカ３ｃ、３ｄは助手席１５ｂのヘッドレスト部に
配置されている。この制御音と騒音との誤差が運転席の
ヘッドレスト部と助手席のヘッドレスト部とに配置され
たマイクロフォン６ａ〜６ｄで誤差信号として検出され
る。そして６ａ、６ｂから出力された誤差信号と６ｃ，
６ｄから出力された誤差信号とが零になるように、ＡＮ
Ｃ制御部１３ａ，１３ｂで処理された信号がスピーカ３
ａ，３ｂとスピーカ３ｃ，３ｄとを駆動する。この信号
のやりとりは通常ＡＮＣ制御ケーブルを介して行われる
が、ケーブルに限らず電波等を介して行ってもその効果
は変わらない。また、音響再生装置１４ａから出力され
るステレオ信号のＲチャンネル信号が運転席に位置され
ているスピーカ３ａへ、Ｌチャンネル信号がスピーカ３
ｂへ入力され、同様に、音響再生装置１４ｂから出力さ
れるステレオ信号のＲチャンネル信号が助手席に位置さ
れているスピーカ３ｃへ、Ｌチャンネル信号がスピーカ
３ｂへ入力される。
【００２５】以上のように構成すれば、車室内の伝達特
性の周波数特性に零点あるいは深いディップが存在する
場合でも、制御伝達特性を最適な値に設定することによ
りその周波数に対する制御を行うことができる。また、
図２を図４と比較すれば明らかなように、本実施例のよ
うに構成すれば、適応フィルタ、畳み込み演算器、正規
化器、乗算器は各々２つで済み、消音用スピーカと音楽
再生用スピーカを兼用しながら、小規模なハードウエア
構成で良好な消音効果とステレオ効果を得ることができ
る。
性の周波数特性に零点あるいは深いディップが存在する
場合でも、制御伝達特性を最適な値に設定することによ
りその周波数に対する制御を行うことができる。また、
図２を図４と比較すれば明らかなように、本実施例のよ
うに構成すれば、適応フィルタ、畳み込み演算器、正規
化器、乗算器は各々２つで済み、消音用スピーカと音楽
再生用スピーカを兼用しながら、小規模なハードウエア
構成で良好な消音効果とステレオ効果を得ることができ
る。
【００２６】また、本実施例ではマイクロフォンを運転
席と助手席に各２本ずつ配置した構成としたが、例えば
運転席、助手席、後部右席、後部左席に１本ずつ配置し
ても良く、このようにすれば車室内全般にわたって消音
することができる。さらに、マイクロフォンの本数と加
算する数は任意で良く、数を多くすればよりよい消音効
果を得ることができる。
席と助手席に各２本ずつ配置した構成としたが、例えば
運転席、助手席、後部右席、後部左席に１本ずつ配置し
ても良く、このようにすれば車室内全般にわたって消音
することができる。さらに、マイクロフォンの本数と加
算する数は任意で良く、数を多くすればよりよい消音効
果を得ることができる。
【００２７】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の騒音消去装置は、複数個のマイクロフォンと複数個の
スピーカを配置し、複数の制御伝達経路を用いて、同時
に信号の加算処理を行いながら消音制御音を伝達するの
で、１つの制御伝達特性の周波数特性に零点あるいは深
いディップが存在する場合においても、他の伝達特性で
補い、かつ小規模なハードウエア構成で消音を正確に行
うことができる。さらに本発明の車載用騒音消去装置
は、オーディオ再生用と騒音消去用のスピーカを兼用で
きるため、安価な車載用消音装置を提供できる。
の騒音消去装置は、複数個のマイクロフォンと複数個の
スピーカを配置し、複数の制御伝達経路を用いて、同時
に信号の加算処理を行いながら消音制御音を伝達するの
で、１つの制御伝達特性の周波数特性に零点あるいは深
いディップが存在する場合においても、他の伝達特性で
補い、かつ小規模なハードウエア構成で消音を正確に行
うことができる。さらに本発明の車載用騒音消去装置
は、オーディオ再生用と騒音消去用のスピーカを兼用で
きるため、安価な車載用消音装置を提供できる。
【図１】本発明の第１の実施例における騒音消去装置の
ブロック図
ブロック図
【図２】本発明の第２の実施例における騒音消去装置の
ブロック図
ブロック図
【図３】本発明の第２の実施例における騒音消去装置を
自動車に搭載した車載用騒音消去装置の構成図
自動車に搭載した車載用騒音消去装置の構成図
【図４】従来例における騒音消去装置のブロック図
１ 騒音検出器 ２ａ〜２ｄ 適応フィルタ ３ａ〜３ｄ スピーカ ４ａ1〜４ｄ4 制御伝達特性 ５ａ〜５ｄ 騒音伝達特性 ６ａ〜６ｄ マイクロフォン ７ａ〜７ｄ 畳み込み演算器 ８ａ〜８ｂ 正規化器 ９ａ〜９ｂ 乗算器 １０ａ〜１０ｄ 誤差検出信号 １１ａ、１１ｂ 加算器 １２ａ、１２ｂ 加算信号 １３ａ、１３ｂ ＡＮＣ制御部 １４ａ、１４ｂ 音響再生装置 １５ａ 運転席 １５ｂ 助手席 １５ｃ 後部席 １６ａ、１６ｂ ＡＮＣ制御信号 １７ａ，１７ｂ 音響再生信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 裕之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
と、その騒音検出信号が入力される第１及び第２の適応
フィルタと、前記第１、第２の適応フィルタにそれぞれ
縦続接続された複数個のスピーカからなる第１及び第２
のスピーカ群と、騒音源からの騒音と前記第１及び第２
のスピーカ群からの音との誤差を各々検出する、複数個
のマイクロフォンで構成される第１及び第２のマイクロ
フォン群と、前記第１及び第２のマイクロフォン群の出
力信号をそれぞれ加算する第１及び第２の加算器と、前
記騒音検出信号と、前記第１の加算器の出力信号より計
算される第１のスピーカ群から第１のマイクロフォン群
までの第１の伝達特性、前記第１の加算器の出力信号よ
り計算される第２のスピーカ群から第１のマイクロフォ
ン群までの第２の伝達特性、前記第２の加算器の出力信
号より計算される第１のスピーカ群から第２のマイクロ
フォン群までの第３の伝達特性、前記第２の加算器の出
力信号より計算される第２のスピーカ群から第２のマイ
クロフォン群までの第４の伝達特性との畳込み演算を行
う第１及び第２の演算器と、前記第１及び第２の演算器
の出力信号の大きさをそれぞれ正規化する第１及び第２
の正規化器と、前記正規化出力と前記第１及び第２のマ
イクロフォン群から出力される誤差信号とをそれぞれ乗
算し、前記第１及び第２の適応フィルタの係数の更新信
号を出力する第１及び第２の乗算器とからなる騒音消去
装置。 - 【請求項２】騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
と、その騒音検出信号が入力される第１及び第２の適応
フィルタと、前記第１、第２の適応フィルタにそれぞれ
縦続接続された複数個のスピーカからなる第１及び第２
のスピーカ群と、オーディオ信号を前記第１及び第２の
スピーカ群に入力する音響再生装置と、騒音源からの騒
音と前記第１及び第２のスピーカ群からの音との誤差を
各々検出する、複数個のマイクロフォンで構成される第
１及び第２のマイクロフォン群と、前記第１及び第２の
マイクロフォン群の出力信号をそれぞれ加算する第１及
び第２の加算器と、前記騒音検出信号と、前記第１の加
算器の出力信号より計算される第１のスピーカ群から第
１のマイクロフォン群までの第１の伝達特性、前記第１
の加算器の出力信号より計算される第２のスピーカ群か
ら第１のマイクロフォン群までの第２の伝達特性、前記
第２の加算器の出力信号より計算される第１のスピーカ
群から第２のマイクロフォン群までの第３の伝達特性、
前記第２の加算器の出力信号より計算される第２のスピ
ーカ群から第２のマイクロフォン群までの第４の伝達特
性との畳込み演算を行う第１及び第２の演算器と、前記
第１及び第２の演算器の出力信号の大きさをそれぞれ正
規化する第１及び第２の正規化器と、前記正規化出力と
前記第１及び第２のマイクロフォン群から出力される誤
差信号とをそれぞれ乗算し、前記第１及び第２の適応フ
ィルタの係数の更新信号を出力する第１及び第２の乗算
器とからなる騒音消去装置。 - 【請求項３】請求項２記載の騒音消去装置を自動車に搭
載し、かつ前記騒音消去装置を構成するスピーカとマイ
クロフォンを自動車の車室空間に配置した車載用音響装
置。 - 【請求項４】スピーカは、運転席と助手席の各ヘッドレ
スト部に少なくとも２個以上配置されていることを特徴
とする請求項３記載の車載用音響装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4314830A JPH06161468A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 騒音消去装置と車載用音響装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4314830A JPH06161468A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 騒音消去装置と車載用音響装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06161468A true JPH06161468A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=18058113
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4314830A Pending JPH06161468A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 騒音消去装置と車載用音響装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06161468A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009078146A1 (ja) * | 2007-12-14 | 2009-06-25 | Panasonic Corporation | 騒音低減装置および騒音低減システム |
| WO2011118218A1 (ja) * | 2010-03-26 | 2011-09-29 | パナソニック株式会社 | スピーカ装置、音制御装置、スピーカ装置が取り付けられた壁 |
| CN106226397A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-14 | 江苏金坛长荡湖新能源科技有限公司 | 一种汽车车门声学泄露性能测试方法 |
| WO2020150022A1 (en) * | 2019-01-17 | 2020-07-23 | Gulfstream Aerospace Corporation | Arrangements and methods for enhanced communication on aircraft |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP4314830A patent/JPH06161468A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009078146A1 (ja) * | 2007-12-14 | 2009-06-25 | Panasonic Corporation | 騒音低減装置および騒音低減システム |
| US20100104110A1 (en) * | 2007-12-14 | 2010-04-29 | Panasonic Corporation | Noise reduction device and noise reduction system |
| US8718292B2 (en) | 2007-12-14 | 2014-05-06 | Panasonic Corporation | Noise reduction device and noise reduction system |
| WO2011118218A1 (ja) * | 2010-03-26 | 2011-09-29 | パナソニック株式会社 | スピーカ装置、音制御装置、スピーカ装置が取り付けられた壁 |
| CN102449688A (zh) * | 2010-03-26 | 2012-05-09 | 松下电器产业株式会社 | 扬声器装置、声音控制装置、安装扬声器装置的墙壁 |
| CN106226397A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-14 | 江苏金坛长荡湖新能源科技有限公司 | 一种汽车车门声学泄露性能测试方法 |
| WO2020150022A1 (en) * | 2019-01-17 | 2020-07-23 | Gulfstream Aerospace Corporation | Arrangements and methods for enhanced communication on aircraft |
| CN113287165A (zh) * | 2019-01-17 | 2021-08-20 | 湾流航空航天公司 | 用于飞机上的增强通信的布置和方法 |
| US11545126B2 (en) | 2019-01-17 | 2023-01-03 | Gulfstream Aerospace Corporation | Arrangements and methods for enhanced communication on aircraft |
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