JPH06160B2 - 噴流自動反転式洗濯機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、従来の電気洗濯機の洗濯方法とは異なる新
しい方法によって洗濯物のいたみを防ぎながら優れた洗
濯効果を挙げるとともに、洗濯機の洗濯槽部分の寸法を
携帯出来るまでに小型化可能とした噴流自動反転式洗濯
機に関する。

（従来の技術） 従来開発されてきた電気洗濯機の洗濯方法としては、 （イ） 撹拌式 （ロ） 噴流式 （ハ） 自動反転渦巻式 （ニ） ジェット水流式 （ホ） 振動式 （ヘ） 回転ドラム式 等があるが、上記（ロ）、（ハ）の如く洗浄力の強い方
法ほど洗濯物をいためる傾向があり、また、（イ）、
（ニ）、（ホ）および（ヘ）の方法では洗濯物をいため
ることは少ないが、洗浄力が弱く、洗濯むらが発生しや
すく、かつ洗濯時間が長くかかる短所があつた。

また、従来の洗濯機の構造はいづれも洗濯液を開放容器
（洗濯槽）の中に入れ、ポンプによって液流を越こさ
せ、その液流によって洗浄する方法であるため充分な液
流を起こさせるには、洗濯槽の中に或る程度の平面的広
がりを設ける必要があり、このために電気洗濯機を小型
化するには限界があった。

（発明が解決しようとする課題） この発明は上記事情によりなされたもので、その目的と
するところは、液流洗いと揉み洗いとを同時に行うとと
もに、携帯できるまでに小型化した噴流自動反転式洗濯
機の提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため本発明の噴流自動反転式洗濯機
は、 (1)外筒内に洗濯物を収容する網製内篭を設け、前記外
筒内の空気を排出しながら洗濯液を充満させ、前記内篭
の上下方向に反転反復して流れる渦巻噴流を発生させて
その流れに従つて前記洗濯物を上下動させ、捩れと戻り
とを与えて液流洗浄すると同時に、内篭内網目状上下面
に洗濯物を噴流で押圧することによる揉み洗い作用を加
えるようにし、上記目的を達成している。

(2)すなわち、筒の内面壁に渦巻水流の発生を誘導し促
進させる螺線状突起ラインを施した竪型円筒状洗濯槽外
筒と、この外筒内部の中央に設けられた回転自在な円筒
状金網製内篭と、外筒上部を防水性を保つて密閉出来、
且つ内側に内篭用金網製内蓋を支持棒で保持する循環水
出入口及び空気弁付き上蓋と、外筒下部に防水性を保つ
て装着され前記外筒内部に充満された洗濯液に渦巻噴流
を発生させる正・逆回転自在な多翼プロペラ羽根とを備
える噴流ポンプユニットと循環水出入口とをもつ駆動部
から成る洗濯槽及びその洗濯槽の内部への水の注入、循
環、排出作動と、噴流ポンプユニットの運動を自動的に
制御する制御箱とをホース及び電気コードで連結し、洗
濯水の密閉循環回路を構成し、上記目的を達成してい
る。

（作用） 上記構成になる本発明の噴流自動反転式洗濯方法および
その洗濯機は、外筒を有する洗濯槽部分とその駆動部と
洗濯水を供給する別体の制御装置部分との３部分より構
成し、密閉された竪型円筒の外筒内において、上・下方
向に交互に反転・反復して流れる渦巻噴流による液流洗
浄作用と洗濯物を入れている内篭の網目状の上・下両面
に噴流によって、交互に洗濯物を強く押圧する一種の揉
み洗い作用との組合せによる新しい洗濯方法として洗濯
物のいたみを防止しつつ優れた洗浄力を得るようにして
いる。

また、洗濯液の循環回路を密閉し、その中心に最適の渦
巻水流を発生させやすい、多翼プロペラ式噴流ポンプを
内蔵する洗濯槽を配置して洗濯機を小型化を可能とし
た。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図および第２図によって
説明する。第１図は噴流自動反転式洗濯装置の構造図
で、第２図は同斜視図である。

第１図および第２図において、図中１は円筒形の外筒で
ある。この外筒１は、例えばプラスチツク製の円筒体か
らなり、内部に網目状の回転自在な内篭４が設けられ、
また、底部に、給・排水・循環水用ホース差込口２およ
び噴流ポンプユニット３やポンプ駆動用モーター５及び
内篭４の脱水回転用モーター６等を内蔵している駆動部
７が取付けられるようになっている。また、駆動部７の
底板７Ａは金属製で脱着可能なようにネジ止めされてい
る。

なお、外筒１内の渦巻水流の発生を誘導し促進、つまり
増幅するため、外筒１の内面壁で相対する位置に螺線状
に突起ライン８を、本例では２本を設けている。そし
て、この外筒１の上部外周にはネジ部を設けてあつて上
蓋９が例えば螺着によって着脱自在になつている。ま
た、この上蓋９もプラスチック製で上蓋９の頂上部には
空気弁１０と循環ホース11を取付けるための取付口12が
設けてある。

しかして、外筒１の内部には防錆金網製の円筒形の内篭
４が設けられるようになつている。この内篭４はステン
レス・スチール等の防錆金網で外周全面が細かい網で覆
われた篭から成り、この内篭４の上部には網目状に内蓋
４ａが着脱自在に設けられ、この内蓋４ａは外筒１の上
部に着脱自在となつている上蓋９の裏側に設けた支持軸
台中心点14から吊り下がる形で上蓋９側にあり、上蓋９
の着脱に連動して着脱自在となつており、これにより洗
濯物の内篭４内への投入・取出しを可能にしている。な
お、内篭４の底面には網目状の底部が設けられている。
加えて、この内篭４は洗濯動作中の変形を防ぐために円
筒形の防錆金属製外枠ａ内に納めて固定される。また、
この外枠ａの外周の上下には後述する如く内篭４が回転
した際、その防振用の滑車ｂが設けられている。更に、
この内篭４の上下には防錆金属帯13と13′とが設けられ
ており、内篭４の上下縁を補強しておりその帯13と13′
から夫々６本の支持棒13a、13a′が中心部に伸び、上部
中心部は上蓋９の裏側に設けた支持軸台中心点14に回転
自在に軸支されている。又、他方下部の帯13′からのび
た６本の支持棒13′は前記の駆動部７の内篭回転用駆動
軸15にネジを介して螺着されるようになつている。

この駆動軸15の外側には回転管軸16が設けてあり、この
回転管軸16の下方にはＵプーリ17が固定されており、そ
の上部には噴流が発生させる多翼プロペラ羽根18が取付
けてある。そして、このＵプーリ17と多翼プロペラ羽根
18とは駆動部７の上下２段に形成された障壁上に防水プ
ッシュ19を介して２分されたように設けてある。この防
水ブッシュ19は前記回転管軸16を回転自在に支持すると
ともに、上下段を完全に密閉状態に保つように構成され
ている。前記Ｕプーリ17にはモータ５の回転がその小Ｕ
プーリから点線で図示された丸ゴムベルトを介して伝え
られるようになっている。

また、駆動部７の上段側面には前記給・排水、循環水用
ホース差込口２が設けてある。

前記モータ５は多翼プロペラ羽根18を回転させるもの
で、この駆動によって一方向に早い噴流、つまり極めて
強い渦巻水流を発生させ、かつ、多翼プロペラ羽根18の
回転を反転させることにより同じ水流を逆方向に発生さ
せる噴流ポンプユニット３を構成している。

噴流の方向を一定の時間間隔で自動的に反転・反復させ
る動作は、タイマー制御により位相転換スイッチを作動
させモーター５の回転を反転させることにより行うが、
内篭４の遠心脱水のための一方向のみの高速回転はタイ
マー制御によりモーター６の回転と停止を前記内篭回転
駆動軸15に伝えることにより行う。

なお、タイマー20とそれに連動して動く各部分のスイッ
チを制御する制御箱21は別体で形成されており、この制
御箱21内には前記タイマー20の他給水用電磁バルブ22及
び排水用電磁バルブ24が内蔵されており、給水用電磁バ
ルブ22の開閉、洗浄動作（上下噴流の自動的反転・反復
運動）用噴流ポンプの起動、反転、停止および排水用電
磁バルブ24の開閉、洗濯物の遠心脱水用内篭４の高速回
転の始動、停止等の一連の電気的動作をタイマー20に予
め設定された時間配分に従つてタイマーカム23を作動さ
せて行うようになっている。

上記した構成によって密閉された液流回路の中に洗濯槽
の構成部材である外筒１を設置し、その外筒１内を上・
下方向に反転して流れる渦巻噴流によって金網製の内篭
４内の洗濯物に捩れとその戻りを加えながら洗濯する噴
流による洗浄作用とその過程において、内篭４の上・下
網面に交互に洗濯物を強く押圧する揉み洗い作用との組
合せが実現し、この方法により洗濯物をいためることな
く均一で而も短時間のうちに優れた洗濯効果が得られる
ようにしている。

本発明はこのように、密閉された竪型の円筒形の外筒１
の中で効果的な二つの洗濯作用を組合せた方法であるた
め、小さな円筒の中でも洗濯が可能であり、全自動電気
洗濯機を携帯出来るまでに小型化することを可能にする
という特色をもつ。

これにより、 (1)全自動電気洗濯機の小型化が達成出来た。既に述べ
た通り、従来の家庭用電気洗濯機は蓋付きとは言え、洗
濯液を開放型容器（洗濯槽）内に溜め、ポンプによって
その容器内に平面的水流を起こさせて、その水流で洗濯
する方法であるために、水流を起こさせるに必要な或る
程度の平面的は広がりを洗濯槽の中に設けなければなら
ず、このことが電気洗濯機の小型化に一つの障壁となっ
ていた。

これに対し、本発明では、外筒１とその外筒１の上下部
分に接続する液流循環用ホース内に隈なく洗濯液を充満
し密閉する構造を採用したことにより、全自動型電気洗
濯機を携帯出来るまでに小型化することが出来た。

(2)洗濯物のいたみが少なく、かつ、洗浄力が強い。

すなわち、従来の洗濯方法の中で、洗浄力が強く、しか
も比較的洗濯物をいためることが少ない洗濯方法として
自動反転渦巻水流式電気洗濯機が家庭用では主流となっ
て来たが、この方法でも靴下やパンツ、ブリーフ等のゴ
ム編み部分の伸び切りによるいたみが起こる頻度はかな
り高い。

これは通常の家庭用電気洗濯機では、標準を厚い布地で
大きな寸法の洗濯物でも洗えるように設定しているた
め、激しい水流の中で洗濯物が捩られながら強い力で比
較的長い時間（15〜30秒）一つの方向に引つ張られ続け
ることによって起きる損傷であるが、日常汚れが激しく
毎日のように洗濯が必要な靴下、パンツ、ブリーフ、パ
ンティストッキング等の弱いゴム編み部分をもつ、小物
洗濯物には過酷な洗濯方法と言える。

これに対し本発明では、噴流による捩れながらの洗浄は
内篭の上・下面の短い距離の間で、極く短時間（２乃至
３秒）行われるに過ぎず、その後すぐに反転させる外、
もう一つの有効な洗浄作用である内篭の網目状上・下面
への噴流による強い押圧動作（一種の揉み洗い作用）と
の組合わせによって、洗濯物のゴム編み部分もいためる
ことなく而も、均一で優れた洗濯効果が得られる。

(3)経済的節約効果がある。

上に述べた如く損傷しやすい小物洗濯物のいたみを柔ら
げ長持ちさせる経済的効果の外に、小型機であるために
水や洗剤の使用量や電力消費も少なくて済み、毎日のよ
うな頻度で使用される場合、節約効果も大きくなる。

次に上記した構成および特色を有する噴流自動反転式洗
濯機の動作を更に詳しく説明する。

（イ）循環ホースを接続した上蓋９を開き適量の洗濯物
と洗剤を投入した後、上蓋９を密閉し制御箱21のスイッ
チを「ＯＮ」に入れると給水用電磁バルブ22に通電し、
隔膜を抑えていたプランジヤー（棒ピストン）が引き上
げられ水道25の蛇口から循環水回路内に給水が始まる。

水が外筒１内の空気を上蓋９上部の空気弁10から排出し
ながら、外筒１内に充満すると、水圧により電磁バルブ
22の隔膜が閉じられると同時に電磁バルブ22への通電が
切れ、プランジヤーが下り給水が完全に止まる。

（ロ）このようにして給水用電磁バルブ22が閉じ、スイ
ッチが切れるとタイマー制御により、噴流ポンプユニッ
ト３のモーター５にスイッチが入り、多翼プロペラ羽根
車18が回転し、外筒１内の水が先ず下方から上方への渦
巻噴流となって流れ出し洗剤を撹拌溶解し、かつ、内篭
４内の洗濯物を渦巻噴流に沿つて捩れを加えながら下か
ら上に押し上げ、内篭の網目状の天井面に強く押圧し、
強い液流と押圧動作とによる洗濯が始まる。この二つの
洗濯作用がタイマー制御により短い時間間隔（２乃至３
秒間隔程度）で反転し、反復されることにより、ポンプ
の多翼プロペラ羽根18の回転速度が高速になり過ぎない
うちに停止反転するように制御される外、内篭４内の洗
濯物は下から上と、上から下へと捻転とその戻りを繰り
返しながら、内篭４の網目状の上下面に交互に強く押圧
されることにより、一種の揉み洗いが行われ、布地をい
ためずに均一な洗濯が短時間（紳士用靴下、ブリーフ等
で約３分間）で効果的に行われる。

（ハ）洗濯動作終了直前にはタイマー制御により噴流ポ
ンプユニット３の多翼プロペラ羽根18の回転方向を常に
外筒１内の水を上から下へ流す方向に廻すように設定
し、洗濯動作終了間際に排水用電磁バルブ24に通電し、
バルブを開いてやると、洗濯廃液が初めは強制的に排出
され、密封状態に近い外筒１内に上蓋９上部の空気弁10
を通して外気を導き入れ、循環水回路内の廃液の自然排
出を容易にする（排水用電磁バルブ24を開いても密封さ
れた循環水回路内に空気を導入する唯一の入口である外
筒１の上蓋９上部の空気弁10からは、自然のままでは外
気が導入され難い）。

洗濯廃液がすべでの循環水回路から排出された後、タイ
マー制御によって内篭４専用のモーター６に通電され、
前記内篭回転駆動軸15に回転を伝に内篭４が外枠ａとと
もに高速回転して、洗濯物に残留する洗濯廃液を遠心脱
水する。

（ニ）一定時間（毎分800回転で約30秒間）の遠心脱水
後、タイマー制御により内篭４の回転が停止すると排水
用電磁バルブ24が閉じられ、同時に給水用電磁バルブ22
に通電され、このバルブ22が開いて水洗用浄水が給水さ
れ、外筒１内をはじめホース内等循環水回路内に充満す
ると電磁バルブ22が閉じ給水が止まり、同時に噴流ポン
プユニット３の駆動モーター５に通電され、上記（ロ）
で述べた洗濯作用と同様の作用順序で水洗が行われる
（所要時間約30秒間）。

水洗動作終了直前には多翼プロペラ羽根18は常に外筒１
内の水を上から下へ流す方向に回転させ、排水用電磁バ
ルブ24をまだ水流ポンプの多翼プロペラ羽根18が回転
し、洗濯槽を構成する外筒１の中の水を上から下に流し
ているうちに開くことによって、約２秒間のみ強制排水
し、多翼プロペラ羽根18停止後の自然排水を容易にする
ことも先に（ロ）で述べた動作と同じであり、排水完了
と同時に内篭４回転専用のモーター６に通電し内篭４を
高速回転させ洗濯物に含まれる水洗残液を遠心脱水する
過程も、先に（ハ）で述べたものと同じである。

この浄水給水から水洗、排水を経て遠心脱水に至るまで
の一連の水洗動作は連続して３回繰返されて洗濯を完了
し、タイマー制御によって洗濯終了を知らせるブザーが
鳴り止めば、すべての電源か切れ（「ＯＦＦ」とな
り）、後は洗濯槽の上蓋を開き内篭内の洗濯物を取り出
すだけとなる。これらの構成は周知であるので、説明は
省略する。

（ホ）上記の終了ブザーが鳴つても洗濯物を取り出さず
に上蓋９の循環水ホースのみを取り外し、タイマー制御
装置21のもう一つの「乾燥」用スイッチを「ＯＮ」に入
れると内篭回転専用モーター６に通電され内篭４が遠心
脱水時の如く一方向に高速回転し、内篭４の外枠ａの突
起の回転により発生した気流が外筒１内面壁に施された
螺線状突起ライン８により、渦巻上昇気流へと誘導さ
れ、外筒１内に下から上へ吹き上げるつむじ風を起こし
て、内篭４内の脱水済み洗濯物に浮力を与えながら、激
しい気流にさらし例風乾燥が行われる。

この冷風乾燥方法は、靴下、パンティ、ブリーフ、ハン
カチ等の軽くて薄物の洗濯物には特に有効であり、数分
間で完全乾燥する。

なお、洗濯槽内の湿った空気の排出は上蓋９の循環水用
ホース取付口12からであるが、外気の取り入れ口は、排
水口２となるため「乾燥」スイッチを「ＯＮ」にいれる
と同時にタイマー制御により排水用電磁バルブ24が開く
ように設定し、一定時間（約５分）後、内篭４の回転停
止と共に電源が切れ、排水用電磁バルブ24も閉じられ乾
燥動作を終える。

この冷風乾燥機能は本発明の構造から応用された付随機
能である。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、 (1)外筒内に洗濯物を収容する網製内篭を設け、前記外
筒内の空気を排出しながら洗濯液を充満させ、前記内篭
の上下方向に反転反復して流れる渦巻噴流を発生させて
その流れに従って前記洗濯物を上下動させ、捩れと戻り
とを与えて液流洗浄すると同時に、内篭内網目状上下面
に洗濯物を噴流で押圧することによる揉み洗い作用を加
えたことを特徴とする方法であるため、洗濯物をいため
ずに短時間のうちに効果的な洗濯が行われる。

(2)また、本発明の洗濯機は、筒の内面壁に渦巻水流の
発生を誘導し促進させる螺線状突起ラインを施した竪型
円筒状洗濯槽外筒と、この外筒内部の中央に設けられた
回転自在な円筒状金網製内篭と、外筒上部を防水性を保
って密閉出来、且つ内側に内篭用金網製内蓋を支持棒で
保持する循環水出入口及び空気バルブ付き上蓋と、外筒
下部に防水性を保って装着され前記外筒内部に充満され
た洗濯液に渦巻噴流を発生させる正・逆回転自在な多翼
プロペラ羽根とを備える噴流ポンプユニットと循環水出
入口とをもつ駆動部から成る洗濯槽及びその洗濯槽の内
部への水の注入、循環、排出作動と、噴流ポンプユニッ
トの運転を自動的に制御する制御箱とをホース及び電気
コードで連結し、洗濯水の密閉循環回路を構成とし、前
記外筒を密閉した後に外筒上部の空気弁から中の空気を
排出しながら洗濯液を外筒はじめ液流回路内に充満さ
せ、外筒底部に設置された多翼プロペラ式噴流ポンプユ
ニットの多翼プロペラ羽根の正・逆回転制御により、外
筒内に上下方向に反転・反復して流れる早い渦巻噴流を
発生させ、内篭内の洗濯物を、この早い渦巻噴流によっ
て捩れと戻りを加えながら洗浄するとともに前記網目状
の内篭の上・下面に噴流によって強く押圧するようにし
たので、絞り洗いと揉み洗いとを同時に行え、洗浄性が
優れているとともに、洗濯物の損傷を防止することがで
き、また、水道の蛇口を含む３ケ所のホース接続を取り
外せば洗濯槽と制御装置との二つの部分に分けられ容易
に携帯可能な小さな寸法にすることが出来る利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の実施例で、第１図は噴流
自動反転式洗濯機の断面図、第２図は同要部の斜視図で
ある。 １…外筒、３…噴流ポンプユニット、４…内篭、４ａ…
内蓋、７…駆動部、８…螺線状突起ライン、９…上蓋、
１０…空気弁、１１…循環ホース、１８…多翼プロペラ
羽根、２１…制御箱

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】筒の内面壁に渦巻水流の発生を誘導し促進
   させる螺線状突起ラインを施した竪型円筒状洗濯槽外筒
   と、この外筒内部の中央に設けられた回転自在な円筒状
   金網製内篭と、外筒上部を防水性を保って密閉出来、且
   つ内側に内篭用金網製内蓋を支持棒で保持する循環水出
   入口及び空気弁付き上蓋と、外筒下部に防水性を保つて
   装着され前記外筒内部に充満された洗濯液に渦巻噴流を
   発生させる正・逆回転自在な多翼プロペラ羽根とを備え
   る噴流ポンプユニットと循環水出入口とをもつ駆動部か
   ら成る洗濯槽及びその洗濯槽の内部への水の注入、循
   環、排出作動と、噴流ポンプユニットの運転を自動的に
   制御する制御箱とをホース及び電気コードで連結し、洗
   濯水の密閉循環回路を構成して成ることを特徴とした洗
   濯機。