JPH06160099A - 角速度センサとその製造方法 - Google Patents

角速度センサとその製造方法

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JPH06160099A
JPH06160099A JP4310531A JP31053192A JPH06160099A JP H06160099 A JPH06160099 A JP H06160099A JP 4310531 A JP4310531 A JP 4310531A JP 31053192 A JP31053192 A JP 31053192A JP H06160099 A JPH06160099 A JP H06160099A
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隆行 八木
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Miki Tamura
美樹 田村
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和夫 井阪
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高性能(高感度)な小型かつ低コストの振動
ジャイロ方式の角速度センサを実現すること。 【構成】 平板の一部をエッチング除去してなる重り部
と、該重り部と平板部とを接続する検出用梁部と、重り
部および検出用梁部の角速度によって生ずたコリオリ力
を受けて検出用梁部が面内方向に歪変形する変形量を検
知する手段とを有する第1の平板部と、第1の平板部を
面内方向と略直交する方向に振動させる振動機構とその
振動源とを有する第2の平板部と、第1の平板部と第2
の平板部とを各面内方向が略平行となるように結合させ
る結合部により構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、角速度センサに関する
ものであり、特に小型化が可能な振動ジャイロ方式の角
速度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】物体の姿勢、動き、速度等の情報を得る
ために物体の方位を検出するものとしてジャイロが知ら
れている。ジャイロはすでによく知られているように、
駒の原理を利用した機械式機構からなる方位検出装置と
して船舶や航空機の慣性航法装置として利用されてき
た。ジャイロは初期位置入力が正確であれば高精度の絶
対位置検出が可能であり、また、初期位置入力なしの場
合にも相対位置検出を常に高精度に行うことができると
いう優れた長所を有している。しかし、従来のジャイロ
は準機械的構造であるために極めて高精度に加工された
部品を要し、従って、非常に高価であり、しかも体積お
よび重量が大きいという欠点があった。このため、近年
ではジャイロを用いて高精度の検出を行いたいという需
要は以前に比べていっそう増加しているにも関わらず、
従来の機械式ジャイロの各種装置や機器に搭載した場合
は該装置や該機器が大型化かつ大重量化してしまう問題
が生ずるため、従来の機械式ジャイロの利用は比較的限
られた分野のみに留まっていた。
【0003】しかるに最近になって従来の機械式ジャイ
ロに設けられていた回転駒の代わりに音さなどの振動子
を用いる振動ジャイロが開発されたため、ジャイロの利
用分野の拡大が可能になり、各種の機器や装置にジャイ
ロ式検出器を搭載できる可能性が大きくなった。
【0004】上記した振動ジャイロは、一定の振動数で
振動している音さ等の振動子に外力による角速度が加わ
った時に該振動子に生ずるコリオリ力を検出することに
よって該角速度を検出するものであり、回転駒がないた
め小型であるとともに低コストで作製することができ、
しかも高精度の検出が可能であるという長所を有してい
るため、各種機器の振動検出装置や方位検出装置として
利用されることが期待されている。
【0005】以下には、本発明に関係のある上記振動ジ
ャイロからなる角速度センサについて図25を参照して
説明する。図25において、2501および2502は
固定された振動片で、2503および2504は振動片
2501および2502にそれぞれ取り付けられ、25
12および2513の結合部材を図中X方向に振動させ
る駆動用圧電素子であり、2505および2506は駆
動用圧電素子2503および2504で振動する振動片
2501および2502の実際の振動をモニターするモ
ニター用圧電素子であり、2509および2510は結
合部2512および2513に取り付けられた検出用振
動片であり、2509および2510は検出用振動片2
509および2510に取り付けられた角速度を検出す
るための検出用圧電素子である。なお、結合部251
2、2513と検出用振動片2509、2510、固定
された振動片2501、2502の間の固定はエポキシ
系接着剤に代表される樹脂系接着剤、低融点金属、低融
点ガラス、あるいはこれらの混合物による接着剤を用い
て固定する技術が提案されている。
【0006】この振動ジャイロにおいて、振動片250
1および2502を共振周波数ω1でX方向に互いに逆
向きに振動している状態にしておいて基部2511がた
とえばZ軸の回りに角速度Ωで回動されたと仮定する
と、検出用振動片2512および2513には角速度Ω
に比例したコリオリの力FcがY軸方向に作用する。こ
の時、X方向に振動中の振動片2501および2502
のX方向速度vは振幅をA、時間をtとすると次式で表
される。
【0007】 v=A・ω1・cosω1t (a) ここで、ω1は振動片2501および2502の共振周
波数である。
【0008】ここで検出用振動片2509および251
0の質量をMとするとコリオリの力Fcは次式で表され
る。
【0009】 Fc=2・A・M・Ω・ω1・cosω1t (b) (b)式で明らかなように、コリオリの力Fcが作用し
た時に検出用振動片2512および2513はY軸方向
に振動し、その振幅は角速度Ωに比例するので検出用振
動片2509および2510の振幅を検出することによ
り角速度Ωを求めることができる。
【0010】しかしながら、上記振動ジャイロは、小型
機器に搭載するのには大きさ、コストの点で十分ではな
かった。そこで、これらの問題を解決する手段として、
振動子、検出部等をシリコン基板をエッチング加工する
ことにより作製する方法が提案されている。この方法に
よれば、微小部分を高精度に加工することが可能なた
め、センサの感度を低下させることなく、小型化を達成
することが期待できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、振動ジ
ャイロは駒の原理を利用した機械的機構から成るジャイ
ロに比べ大きさが小さく、コストも小さいという特徴を
有している。しかしながら、小型機器においては大き
さ、コストの点においてもまだ十分なものではない。
【0012】これは、大きさの点については、センササ
イズを小さくすると加工技術に起因するサイズ誤差の影
響、貼り合わせの影響等を強く受け感度が低下すること
による。
【0013】貼り合わせの影響としては、以下の様なも
のがある。
【0014】低融点金属、低融点ガラス、接着剤等接着
部材が液状状態において位置合わせ行い接着する方法で
は、接着部材が液状であるために高い精度で貼り合わせ
ることが困難であり、高精度な接着ができない。また、
樹脂系接着剤を用いる方法では、接着剤の剛性が低く振
動を吸収しやすいために、例えば振動ジャイロデバイス
の様な振動を伝達・検出するデバイスにおいては、振動
の伝達効率の低下をまねきさらに耐久性が低いためデバ
イスの信頼性が低下する。さらに接着剤を用いる方法で
は接着剤が熱的安定性に乏しいため、接着後には高温に
できないというプロセス上の制約やデバイスとしての使
用温度制限を受ける。
【0015】また、コストの点においては、従来の機械
加工法では同時に多数個の素子加工が行いにくいという
問題点があった。
【0016】更なる小型化を阻む原因としては、センサ
サイズの低下に伴い角速度により生ずるコリオリ力が小
さくなるために感度が低下してしまうことが挙げられ
る。従来の歪センサは、感度の点において検出能力が十
分でないためセンサを小型化すると感度が低下し、用途
が限られてしまう問題があった。ここで、歪量に対して
感度の高いセンサとして、例えば積層型圧電体素子が知
られているが、フォトリソグラフィ等の加工精度の高い
加工方法を適用することはできず、また大きさを小さく
することができなかった。
【0017】このように、センサの小型化が望まれてい
るが、一方、前記式(b)に示したように、コリオリ力
は、検出部の質量Mに比例するため、出力を大きくする
ためには検出部の質量Mをある程度大きくする必要があ
る。従って、センサのサイズを10ミリ角〜20ミリ角
の大きさにすると、検出部の厚みは1mm程度は必要と
なる。しかしながら、エッチング加工により振動子等を
形成する方法では、厚さ1mm程度の構造体を得るため
には、エッチングに数時間の時間を要し、生産性が良く
ないという問題点があった。また、エッチング時間が長
くなると、サイドエッチングや、コーナー部でのエッチ
ングが進行し、加工精度が悪くなるという問題点があっ
た。
【0018】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点を解決するためになされたものであって、その
目的は、高性能(高感度)な小型かつ低コストの振動ジ
ャイロ方式の角速度センサを実現することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成によ
る角速度センサは、平板の一部をエッチング除去してな
る重り部と、該重り部と平板部とを接続する検出用梁部
と、重り部および検出用梁部の角速度によって生ずたコ
リオリ力を受けて検出用梁部が面内方向に歪変形する変
形量を検知する手段とを有する第1の平板部と、第1の
平板部を面内方向と略直交する方向に振動させる振動機
構とその振動源とを有する第2の平板部と、第1の平板
部と第2の平板部とを各面内方向が略平行となるように
結合させる結合部により構成されている。
【0020】この場合、第1の平板部と第2の平板部と
を結合部を介してコの字型に結合してもよい。
【0021】また、重り部および梁部が第1の平板部に
複数個形成してもよい。
【0022】また、コリオリ力により歪を発生させる検
出用梁部がシリコン単結晶基板をエッチングすることに
よって形成してもよい。
【0023】また、第1の平板部が感光性ガラスで構成
してもよい。
【0024】また、第1の平板部と結合部との間および
第2の平板部と結合部との間のうちの少なくとも一方を
陽極接合法を用いて接着してもよい。
【0025】また、第1の平板部と結合部との間および
第2の平板部と結合部との間のうちの少なくとも一方を
光照射下での陽極接合法を用いて接着してもよい。
【0026】また、結合部を第1の平板をエッチング加
工することにより形成してもよい。
【0027】また、第1の平板部を駆動させる第2の平
板部の駆動機構を片持ちばり構造としてもよい。
【0028】また、第1の平板部を駆動させる第2の平
板部の駆動機構を少なくとも第1の平板部を保持する二
つ以上の梁を有するヒンジばね構造としてもよい。
【0029】また、歪量を検出する手段を該検出用梁部
上面部の歪の中立面の両側に形成された一対の圧電素子
の出力差により検出するものとしてもよい。
【0030】また、歪量を検出する手段を該検出用梁部
上面部の歪の中立面の両側に形成された一対のピエゾ抵
抗素子の出力差により検出するものとしてもよい。
【0031】また、等価な角速度センサを少なくとも二
つ以上積層するものとしてもよい。
【0032】また、角速度センサを真空封入してもよ
い。
【0033】また、一対の角速度センサの振動を逆位相
とし、この時に得られる各々の角速度センサからの角速
度信号出力の差をとることにより角速度信号を得るよう
に構成してもよい。
【0034】また、第1の平板部に形成される検出用梁
部の検知方向の固有振動数を第1の平板部に形成される
振動機構の固有振動数と概ね同じ周波数としてもよい。
【0035】本発明の第2の構成による角速度センサ
は、平板の一部をエッチング除去してなる検出用梁部
と、該平板部を振動させる振動機構とその振動源により
構成される角速度センサにおいて、コリオリ力を受けて
検出用梁部が歪変形する際の歪の中立面の両側に設けた
積層圧電体素子の出力差により検出する。
【0036】この場合、平板部に形成される検出用梁部
の先端に付加質量として重り部を設けてもよい。
【0037】さらに、検出用梁部の先端に設けられる重
り部が、平板をエッチングすることによって検出用梁部
と同時に形成されたものであってもよい。
【0038】また、検出用梁部の歪方向が平板の面内方
向となるように構成してもよい。
【0039】また、積層圧電体素子における圧電体をチ
タン酸ジルコン酸鉛(PZT)により構成してもよい。
【0040】また、積層圧電体素子の電極を低抵抗シリ
コンにより形成してもよい。
【0041】また、検出用梁部を平板面内に複数個形成
してもよい。
【0042】また、平板部をシリコン単結晶基板により
構成してもよい。
【0043】また、平板部を駆動させる駆動機構を片持
ちばり構造としてもよい。
【0044】また、平板部を駆動させる駆動機構を少な
くとも該平板部を保持する二つ以上の梁を有するヒンジ
ばね構造としてもよい。
【0045】上記のような角速度センサを製造する本発
明による方法は、積層圧電体素子の作製が、基板と該積
層圧電体の間を絶縁する膜を形成する工程と、積層圧電
体素子の電極部を形成する工程と、電極部の間の溝に圧
電体を充填する工程と、圧電体を分極する工程とを有す
る。
【0046】この場合、積層圧電体素子の電極部を、低
抵抗なポリシリコン層の一部を除去することにより形成
してもよい。
【0047】本発明の第3の構成による角速度センサ
は、重り部と該重り部を支持する検出用梁部とを具備す
る検出部と、該検出部を所定周波数で振動させる励振部
と、角速度によって該検出部に生ずるコリオリ力を受け
て検出用梁部が歪変形する変形量を検出する検出用素子
とを備えた角速度センサにおいて、検出部の重り部およ
び検出用梁部とがエッチングにより形成された少なくと
も2つ以上の平板から構成されている。
【0048】また、重り部と該重り部を支持する検出用
梁部とを具備する検出部と、該検出部を所定周波数で振
動させる励振部と、角速度によって該検出部に生ずるコ
リオリ力を受けて検出用梁部が歪変形する変形量を検出
する検出用素子とを備えた角速度センサにおいて、検出
部が少なくとも2つ以上の平板から形成され、各平板に
は重り部、検出用梁部、および検出用素子がエッチング
により形成されている。
【0049】上記の本発明の第3の構成による角速度セ
ンサのいずれにおいても、平板をシリコン基板として構
成してもよい。
【0050】
【作用】本発明の第1の構成による角速度センサは、検
出部が形成される第1の平板部と、この第1の平板部の
面内方向に対して略直交する上下方向に振動させる駆動
機構および駆動源を有する第2の平板部と、これら第1
の平板部と第2の平板部を各々の端部で結合させる結合
部により構成される。この第1の平板部にはエッチング
により角速度によりコリオリ力を受ける重り部およびこ
の重り部を平板部に保持し重り部および梁部がコリオリ
力を受けた時に平面内方向にたわみ変形する梁部を形成
し、この梁部がたわみ変形して歪む際の中立面に相対し
て平板上両側にそれぞれ設けられた歪量を検出する等価
な検出手段、そしてこの各々の検出手段の出力の差によ
り歪量を検出してコリオリ力を求めて角速度を得る。
【0051】本発明の第1の構成による第1の平板部材
料としては、シリコン単結晶、推奨、感光性ガラス等フ
ォトリソグラフィー法を用いエッチング可能な材料を用
いることができる。フォトリソグラフィー法は、高い精
度を有するエッチングプロセスの適用が可能なため寸法
精度の高い形状加工が可能であり、小型でも高い感度を
有する検出部の形成が可能と成った。さらに、本発明に
おいては、第2の平板部を構成する駆動源として燒結P
ZT(ジルコンチタン酸鉛)を用いており、高い駆動力
を基に大きい振動量を安定して得ることができ制御性の
高い振動を実現できる。このため、本発明の第1の構成
による角速度センサは小型でも高いセンシング感度が得
られる。
【0052】また、結合部において平板部との間の接着
を陽極接合または光照射下における陽極接合を用いて行
うことも高い感度を得るために有効である。第1の平板
部と第2の平板部の接着部においては、これらの方法に
より精密な接着が可能であり、振動の伝達ロスの少ない
効率の高い駆動を実現している。また、接着時における
接着層のゆがみ等を妨げるとともに接着剤を用いる方法
に比べ高寿命、高信頼性が得られる。また、熱的安定性
が高いためセンサ作製時における200℃以上の高温プ
ロセスにも耐えることが可能である。
【0053】また、本発明の第1の構成において、第1
の平板部と第2の平板部を結合部を介してコの字型に積
層することにより長さ方向の短いセンサの実現も可能で
ある。
【0054】また、第1の平板部に検出用の複数の重り
部および梁部をそれぞれ異なった角度で形成することに
より多軸の検知も可能である。
【0055】本発明の第2の構成による角速度センサ
は、平板の一部をエッチング除去してなる検出用梁部
と、該平板部を振動させる振動機構及び振動源により構
成される構造を有し、検出用梁部が歪変形する際の歪量
を歪の中立面の両側に設けた歪センサの出力差を検出す
ることによって角速度により生じるコリオリ力を検出す
る方法において、この歪センサを積層圧電体素子により
構成することによって高感度なセンシングを実現してい
る。
【0056】本発明の角速度センサにおける積層圧電体
は、エッチング加工可能な基板上に絶縁層を形成し(あ
るいは基板自体が絶縁体である場合には絶縁層は省略で
きる)、さらにその上に形成し溝を有する電極層中に圧
電体層を形成、この圧電体層を分極処理することにより
作製される。検出用梁部を形成する平板部材料として
は、シリコン単結晶、水晶、感光性ガラス等フォトリソ
グラフィ法を用いエッチング可能な材料を用いることが
できる。フォトリソグラフィ法は、高い精度を有するエ
ッチングプロセスの適用が可能なため寸法精度の高い形
状加工が可能である。また、絶縁層としては酸化シリコ
ンをシリコンの熱酸化により形成する方法や、酸化シリ
コン膜、窒化シリコン膜、PSG(Phospho S
ilicate Glass)等を各種成膜法を用いて
形成することが可能である。電極層としては、金、白
金、タングステン等の高融点金属材をマスク蒸着法、リ
フトオフ法等を用いて所望の溝パターンをもって形成さ
せることができる。さらに、別の方法としては絶縁膜上
に膜の堆積時または堆積後に拡散法を用いてボロン、リ
等の不純物を加え導電性を付与する方法やノンドープ高
抵抗ポリシリコン膜にイオン注入法を用いて低抵抗化す
る方法を用い低抵抗ポリシリコン膜を形成し、所望のパ
ターンに一部をエッチング除去することにより電極部お
よび溝部を形成する方法である。また、圧電体材料とし
ては分極処理によりその分極方向が制御できるPZT等
を用いることができ、圧電体の形成方法としては、圧電
体原料とバインダーを混合したものをスクリーン印刷す
る方法やゾルゲル法、スパッタ法やMOCVD法などの
真空成膜法の適用が可能である。
【0057】また、平板部に検出用の複数の重り部およ
び梁部をそれぞれ異なった角度で形成することにより高
い感度での多軸の検知も可能である。
【0058】本発明の第3の構成による角速度センサ
は、重り部及び該重り部を支持する検出用梁部を有する
検出部と、該検出部を所定周波数で振動させる励振部
と、該検出部が角速度により生ずるコリオリ力を受けて
該検出用梁部が歪変形する変形量を検出する検出用素子
とを備えた角速度センサにおいて、該検出部が重り部及
び検出用梁部とをエッチングにより形成した少なくとも
2つ以上の平板から形成されていることを特徴とするも
のである。
【0059】本発明の第3の構成によれば、多数枚の平
板を同時にエッチング加工した後に、それぞれを接合し
て、検出部を形成しているために、エッチングに要する
時間を、半分もしくはそれ以下に短縮することができ
る。また、エッチング時間の短縮により、サイドエッチ
ングや、コーナー部でのエッチングを抑えることがで
き、加工精度をあげることができる。また、あらかじめ
検出用素子を形成した平板を接合して検出部を形成すれ
ば、検出用素子を検出部の上下等複数箇所に容易に形成
することができ、容易に感度向上をはかることができ
る。さらに、検出用の重り部など、厚みの必要な部分の
み選択的に厚みを厚くすることも容易である。
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいて本発明をよ
り詳細に説明するが本発明はこれに限定されるものでは
ない。
【0060】(実施例1−1)図1から図7は、本発明
の第1の構成による角速度センサの第1の実施例を示す
ものであり、図1は本実施例の角速度センサの構造図、
図2は図1の本実施例の角速度センサにおける検出部の
上面の拡大図、図3は第2の平板部の形成方法を示す工
程図、図4は本実施例の角速度センサの断面図、図5は
第2の平板部と結合部を陽極接合する際の説明図、図6
は第1の平板部と結合部を陽極接合する際の説明図、図
7は本実施例の変形例を示す図、図8は本実施例の角速
度センサをカメラの手ブレ抑制システムに適用した場合
のシステム図を示している。
【0061】図1から図6において、101は単結晶シ
リコンにより構成される第1の平板部、102,103
はそれぞれ第1の平板部101に形成された梁部と重り
部、104は第1の平板部101をエッチング除去して
形成した空隙部、105はPZT(チタン酸ジルコン酸
鉛)で構成されるバイモルフ型駆動素子により成る第2
の平板部、106は第1の平板部101と第2の平板部
105を結合する結合部、107は第2の平板部105
を保持する基台部、108は励振方向、109は検知す
る角速度方向、110はコリオリ力の検知方向、201
は検知用圧電素子、202は検知用圧電素子201の引
出し電極部を構成する下方電極、203は検知用圧電素
子201の引出し電極部を構成する上方電極、204は
梁102の歪の中立面、301は単結晶シリコン基板、
302は窒化シリコン膜、303は梁部102および重
り部103を形成するためのエッチング部、304はシ
リコン(111)面、305は垂直エッチング面、50
1,502は第2の平板部を構成するバイモルフの駆動
用電極、503はシム板、504,505はPZT、5
06,602は酸化シリコン膜、507は負電位印加電
極探針、508は正電位印加電極探針、601は陽極接
合用電極、800は補正光学系、801は光軸中心、8
01P,801Yは各々カメラの縦ブレ、横ブレ方向、
802はレンズ鏡筒、803P,803Yは本実施例で
説明した角速度センサ、804Pおよび804Yは角速
度検知方向、805Pおよび805Yは積分回路、80
6は固定レンズの一部、807Pおよび807Yは補正
光学系駆動部、808Pおよび808Yは補正光学系位
置センサ、809は像面である。
【0062】最初に、図1と図2を用いて本実施例の角
速度センサの基本構成について説明する。
【0063】本実施例においては第2の平板部105の
バイモルフ型駆動素子に一定電圧の交流を印加すること
により結合部106を介して第1の平板部101を矢印
108の方向に振動させる。角速度109がこの振動し
ている第1の平板部101に加わると、検知部である重
り部103および梁部104はコリオリ力検知方向11
0の方向にコリオリ力を受け、梁部102は同方向にた
わみ変形する。この時の歪量が梁の中立面204の両側
に形成した検知用圧電体201を用いて検出される。
【0064】なお、本実施例において、駆動周波数は1
5kHzとし、入力電圧は±5Vとした。
【0065】また、本実施例において、第1の平板部1
01は1mm厚の<100>方位のn型単結晶シリコン
基板により構成されており、検知用梁部102および重
り部103は、異方性エッチングによって空隙部104
が設けられて一体的に形成されている。また、結合部1
06と第1の平板部101、第2の平板部105は後述
する陽極接合法を用いて接着した。なお、本実施例にお
いては基台部107もシリコン材とし、第2の平板部1
05とも陽極接合法を用いて接着した。
【0066】次に、この角速度センサの作製方法につい
て、図3,図4,図5,図6を用いて詳細に説明する。
【0067】図3(a)において、単結晶基板301に
所望の窒化シリコン膜をジクロロシランおよびアンモニ
アガスを原料としたLPCVD成膜法を用いて0.2μ
mの厚さに堆積させた。次に、両面マスクアライナー装
置を用いたフォトリソグラフィ法により基板両面の検出
部の重り部103、検出用梁部102を形成するための
エッチング部303上の窒化シリコン膜を除去した。な
お、窒化シリコン膜の除去は四フッ化炭素を用いた反応
性イオンエッチング法により行った。この基板を約11
0°に加熱した水酸化カリウム水溶液で所望時間エッチ
ングを行い、図3(c)に示す状態を得た。ここで、シ
リコンの(111)結晶面304は結晶面によるエッチ
ング速度の違いにより出現する。また、本実施例では、
エッチング溶液として水酸化カリウム水溶液を用いた
が、ヒドラジン、アンモニア、テトラメチルアンモニウ
ムオキサイド等のシリコンの異方性エッチングを示すエ
ッチング液を用いることができる。図3(d)は、所望
時間エッチングを行い垂直エッチング面305が形成し
た状態である。
【0068】次に、図4に示す様に、この第1の平板部
101および第2の平板部105と結合部106、第2
の平板部105と基台部107とを陽極接合したのち検
出圧電体用下方電極202、圧電体201、検出用圧電
体上方電極203を形成して角速度センサを作製した。
なお、電極部は金により構成し真空蒸着法を用い、圧電
体は酸化亜鉛により構成しスパッタ法を用いそれぞれ作
製した。
【0069】ここで、図5と図6を用いて本実施例に用
いた陽極接合法について説明する。励振用電極501,
502、シム板503、PZT燒結体504,505に
より構成される第2の平板部と結合部106の陽極接合
は図5によって示される。
【0070】図5において、第2の平板部上の結合部1
06と接する部分に酸化シリコン層506を形成する。
次に、この酸化シリコン層506とシリコンにより構成
される結合部106を密着し、電圧印加用電極探針50
8と507を用いて電圧を印加した陽極接合を行った。
なお、陽極接合において、温度を380°とし、結合部
106側を正電位、励振用電極501側を負電位として
400Vを10分間印加して行った。
【0071】次に、第1の平板部101と結合部106
との接着について図6を用いて説明する。図6におい
て、第1の平板部101上の結合部106と接する部分
に酸化シリコン層602を形成する。次に、結合部10
6上にアルミニウム電極である陽極接合用電極601を
形成して互いに密着させた後、第2の平板部と結合部1
06の陽極接合と同じ条件で接合を行った。さらに、同
様に基台部107と第2の平板部とを同様な方法を用い
て接着した。
【0072】なお、本実施例においては酸化シリコンは
スパッタ法、アルミニウム電極は真空蒸着法を用いて形
成したが、それぞれゾルゲル法、スクリーン印刷法等の
他の形成方法も適用することが可能である。また、陽極
接合においては380°の温度を使用したが、第2の平
板部におけるPZT燒結体504,505とシム板との
接着をエポキシ樹脂等の低融点材料を用いている場合に
は、陽極接合時に光を陽極接合部近傍のみに照射して行
うことにより低融点材料による接着部の劣化を防ぐこと
が可能である。
【0073】本実施例の構成において、エポキシ樹脂に
よる接着法が用いられている第2の平板部を用い、炭酸
レーザーを陽極接合部近傍のみに照射し熱的加熱をする
事なく陽極接合を行ったところエポキシ樹脂部の劣化が
なく、かつ通常の陽極接合と同様の接着が行えた。ま
た、光照射による陽極接合法は接合材料の温度上昇が小
さいため熱膨張係数の異種材料の接合に有効である。
【0074】また、陽極接合後に第2の平板部の低融点
材料による接着を行って第2の平板部を形成する方法を
用いれば、低融点材料による接着を用いた第2の平板部
をもつ構成のセンサに対しても通常の陽極接合法を適用
することが可能である。
【0075】なお、本実施例においてはセンサ部の外寸
は10×7mmとし、第1の平板部101および第2の
平板部105の厚みはいずれも1mm、結合部106の
厚みは500μmとした。
【0076】上記構成において、図2における二つの検
出用圧電体の出力信号の差を検出したところ良好に角速
度を検出することができ、1°/secの角速度におい
て0.1mVの出力を得た。
【0077】本実施例の角速度センサにおいては、薄い
ふたつの平板を結合部を介してコの字型に積層している
ためセンサ長の小さいセンサを提供できる効果がある。
【0078】図7は、本実施例の角速度センサの他の実
施形態であり、ふたつの等価なセンサを基台部107を
介して積層してある。この等価なセンサ部を逆位相で励
振させ二つのセンサ出力の差をとる方法により、重力・
ショック等の外乱の影響を小さくし感度の高い角速度セ
ンサの提供が可能である。
【0079】また、上述した本実施例の角速度センサに
おいてさらに特性向上を計ることもできる。センサ内部
を減圧状態もしくは真空封入として角速度センサを構成
すると、振動の電気機械変換特性が向上し、10倍〜1
00倍程度の感度向上が可能となる。さらに、この場合
には空気を介在した温度変化の影響を受けにくくなるた
めセンサ出力の熱的安定化が計れる。また、第1の平板
部に形成される検出用梁部の検知方向の固有新同数を第
2の平板部に形成される振動機構の固有振動数を略同じ
周波数にすることにより検出用梁部102の歪量を大き
くすることができ検出感度を高めることが可能である。
【0080】さらに、本実施例で駆動回路部の一部をC
MOS構成としセンサを形成するシリコン基板内に回路
を形成することも可能である。この場合には、回路構成
部における小型化によるシステムのさらなる小型化が可
能である。
【0081】このような特性を有する角速度センサ80
3P,803Yを用いた図8に示されるカメラの手ブレ
抑制システムについて説明する。
【0082】レンズ鏡筒802内には、画像光が通過す
る固定レンズ806とともに手ブレを補正するための補
正光学系800が設けられている。
【0083】画像光の光軸中心801に関する縦ブレ方
向801Pおよび横ブレ方向801Yについて発生した
手ブレは、角速度検知方向804P,804Yへの角速
度として現れ、角速度センサ803P,803Yにより
検出される。角速度センサ803P,803Yの各出力
は補正のために設けられた積分回路805P,805Y
および加算器をそれぞれ介した後に補正光学系駆動部8
07P,807Yに入力される。各補正光学系駆動部8
07P,807Yは各入力に応じて補正光学系800を
移動させる。補正光学系800の移動は、補正光学計位
置センサ808P,808Yにより検出され、該検出内
容を示す出力が負入力として前述した加算器に入力さ
れ、補正光学系800に対するフィードバック制御がな
される。これにより、像面809には手ブレの発生に関
わらずに適正な画像が結像する。
【0084】上記の手ブレ抑制システムを備えたカメラ
は、本発明の角速度センサを用いたため、小型に構成す
ることができた。
【0085】(実施例1−2)次に、図9と図10を用
いて、本発明の第2の実施例を詳細に説明する。本実施
例は、結合部を第1の平板部材料からエッチングにより
形成することを特徴とするもので、梁部および重り部等
の基本構成は実施例1−1と同じである。
【0086】図9において、901は単結晶シリコン基
板、902は窒化シリコン膜、903は梁部および重り
部を形成するためのエッチング部、904はシリコン
(111)面、905はエッチング面、906は垂直エ
ッチング面、907は結合部、1001は検知用圧電素
子、1002は検出用圧電体1001の引出し電極部を
構成する下方電極。1003は検出用圧電体1001の
引出し電極部を構成する上方電極である。
【0087】また、本実施例においては、第1の平板部
101は1.3mm厚の<100>方位のn型単結晶シ
リコン基板により構成され、検知用梁部および重り部
は、実施例1−1と同様の異方性エッチング法により一
体的に形成している。また、本実施例においては結合部
1006は第1の平板部と一体的に形成されている。
【0088】次に、この角速度センサの作製方法につい
て、図9および、図10を用いて説明する。
【0089】図9(a)から図9(b)にかけての工程
は、実施例1−1と同様な方法を用いているため、説明
は省略する。
【0090】図9(c)に示す状態において、所望のエ
ッチング時間エッチングを停止し、下方の窒化シリコン
膜のうち結合部との結合部以外を除去してエッチング面
905を形成する。このあと、水酸化カリウム水溶液に
よるエッチングを再開して図9(d)に示す結合部90
7を同一基板から一体形成する。
【0091】本実施例においては、垂直エッチング面9
06が出現する時間と結合部907の厚みが300μm
となる時間を一致させることにより第1の平板部の厚み
を実施例1−1と同様に1mmとした。図10は、本実
施例の第1の平板部と第2の平板部を実施例1−1と同
様の方法により陽極接合させて作製した角速度センサの
断面図であり、本実施例の角速度センサにおいても実施
例1−1と同様の効果が得られた。
【0092】なお、本実施例においては結合部907が
シリコン基板901をエッチングすることにより一体形
成されているため、フォトリソグラフィー法を用いた高
い精度での加工が可能である。また、陽極接合部箇所が
少ないため工程の簡略化が計れる効果がある。 (実施例1−3)次に、図11を用いて本発明の第3の
実施例を説明する。
【0093】図11において、1101は感光性ガラス
で構成される第1の平板部、1102,1103はそれ
ぞれ第1の平板部1101に形成された梁部と重り部、
1104は第1の平板部1101をエッチング除去して
形成した空隙部、1105はシリコン単結晶基板の一部
をエッチング除去してヒンジバネ構造とした第2の平板
部、1106は第2の平板部に形成された第1の平板部
1101と第2の平板部1105を結合する結合部、1
107は第2の平板部をエッチング除去した空隙部、1
108はPZTで構成された励振素子、1109は検知
用圧電体である。
【0094】本実施例の角速度センサにおいて、第2の
平板部1105の平板の厚みは1mmで構成されるが、
駆動用励振素子1108が接着されているヒンジ梁部の
みは厚さが250μmとなるようにシリコンをエッチン
グし、紙面に対して垂直な方向に励振する構造とした。
また、本実施例においては、駆動用の励振素子1108
の厚みを250μmとし、検知用圧電素子にはスパッタ
法で形成した酸化亜鉛を用いた。なお、第1の平板部1
101には1mm厚のPEG3感光性ガラス〔HOYA
(株)製〕を用いた。検出部の形成は以下のように行っ
た。
【0095】まず、ホトレジスト材を感光性ガラス基板
1101表面にスピン塗布法により形成し、検出用梁部
1102および重り部1103の形状にパターニングし
て光マスク部として紫外線照射を行った。マスク材を取
り除いた後、熱処理による現像を行い、さらにその後、
紫外線を照射して未露光部を露光した。この後、10%
フッ化水素酸溶液でエッチングを行い空隙部1104を
形成した。
【0096】次に、第1の平板部1101と第2の平板
部1105を第1の平板側を負電位、第2の平板側を正
電位とした通常の陽極接合法により接合する。この後、
検出部用電極(図示せず)としてクロムを下地電極とす
る金電極、検出用圧電素子1109として酸化亜鉛膜お
よび酸化亜鉛膜上の金電極(図示せず)、検出部用引出
し電極(図示せず)をスパッタ法を用いてそれぞれ形成
し角速度センサを形成する。また、励振素子1108と
第2の平板部1105との接着は、電極層および酸化シ
リコ層を形成して実施例1−1と同様の方法で光照射下
での陽極接合法により行った。
【0097】上記構成において、二つの検出用圧電素子
1109のたわみ変形に伴う出力電圧の差信号を、検出
したところ二つの軸方向に対して良好に角速度を検出す
ることができる。
【0098】また、本実施例における検出部は、二つの
梁部1102によって構成されているためにねじれが生
じにくい構造となり、大きな角速度を検出する場合に有
利なものとなった。
【0099】また、両側から4つの梁部によって重り部
を構成する形態も可能である。この場合には紙面に対し
て上下方向の振動が起きにくい構造となり、上下振動の
激しいところでの用途に適するものとなる。
【0100】さらに、必要に応じて検出用梁部の形状お
よび数を変えることが可能である。さらに、第2の平板
部に構成されるヒンジ梁構造についても梁の数が四つに
なるもの等の適用が可能である。
【0101】また、本実施例では、コリオリ力の検出を
行うための検出部の梁の歪検出を酸化亜鉛圧電体を用い
て行ったが、PZT燒結体をはじめとする他の圧電体、
金属抵抗素子、ピエゾ抵抗素子等の歪検出手段を同様に
適用することが可能である。特に、ピエゾ抵抗素子はイ
オン注入法等の半導体プロセスを用いて形成することが
可能であり高い精度で素子を形成することが可能であ
る。
【0102】また、本実施例の角速度検知方向は2方向
としたが、さらに必要に応じて任意の方向に検出軸を有
するセンサが同様な方法により形成可能である。これら
は、例えばロボットアーム等の複雑な動きを有する装置
の制御用センサとして用いることも可能である。
【0103】次に、本発明の第2の構成について説明す
る。
【0104】(実施例2−1)図12から図14は、本
発明の第2の構成による角速度センサの実施例を示すも
のであり、図12は本実施例の角速度センサの構造図、
図13は図12に示す実施例の角速度センサにおける積
層圧電体素子部の拡大図、図14は図13の積層圧電体
の作製方法を示す工程図であり、図13のA−A’断面
部分を示している。
【0105】図12から図14において、1201は単
結晶シリコンにより構成される平板部、1202は検出
用梁部、1203は重り部、1204は平板部1201
をエッチング除去して形成した空隙部、1205は積層
圧電体素子、1206は平板部1201をエッチングし
て形成した振動駆動機構の一部、1207はPZT(チ
タン酸ジルコン酸鉛)で構成される駆動用圧電素子、1
208は振動検知用素子、1209は励振方向、121
0は検知する角速度方向、1211はコリオリ力の検知
方向、1301a,1301b,1407は積層圧電体
の電極部、1302,1408は検知用圧電体部、13
03a,1303bは引出し電極部、1304は歪方
向、1401は単結晶シリコン基板、1402は酸化シ
リコン膜、1403はポリシリコン膜、1404はレジ
スト、1405はポリシリコン膜1403のエッチング
用にパターニングしたレジスト部、1406は溝部であ
る。最初に、図12を用いて本実施例の角速度センサの
基本構成について説明する。
【0106】本実施例においては第2の平板部であるバ
イモルフ型の駆動用圧電素子1207に一定電圧の交流
を印加することにより平板部1201を矢印1209の
方向に振動させる。この時、振動振幅を振動検知用素子
1208で検知し、振動振幅が一定となるようにフィー
ドバックしている。この一定振動している平板部120
1に角速度方向1210に角速度が加わると、検知部で
ある重り部1203および検出用梁部1202は検知方
向1211の方向にコリオリ力を受けて該検出用梁部1
202は同方向にたわみ変形する。この時の歪量が検出
用梁部1202の中立面の両側に形成されたた積層圧電
体1205によって検出される。
【0107】なお、本実施例において、駆動周波数は8
kHzとし、入力電圧は±5Vとした。
【0108】また、本実施例においては、平板部120
1は1.5mm厚の<100>方位のn型単結晶シリコ
ン基板により構成され、検知用梁部1202および重り
部1203は、異方性エッチングによって空隙部120
4を有するように一体的に形成している。
【0109】次に、この角速度センサの検知用圧電体素
子の構造および作製方法について、図13,図14を用
いて詳細に説明する。
【0110】まず、積層圧電体の構造について説明する
が、電極部1301a,1301bは不純物をドープし
て低抵抗化したポリシリコン部1405により構成さ
れ、それぞれ電極引出し部1303a,1303bに接
続されており、歪方向1304への歪にともなって二つ
の電極部間に電圧が生ずる。なお、圧電体部1302は
PZTにより構成され、電極間に形成された溝部に充填
されている。
【0111】次に、作製方法について説明する。
【0112】図14(a)において、単結晶基板140
1に所望の酸化シリコン膜をシランガスおよび酸素ガス
を原料としたCVD法により0.5μmの厚さに形成し
た。なお、堆積時の基板温度は500℃とした。
【0113】次に、図14(b)において、ポリシリコ
ン膜をシランガス、酸素ガスおよびホスフィンを原料と
したCVD法により15μmの厚さに形成した。なお、
このときの基板温度は900℃とし、シランの流量に対
するホスフィンの流量は1%とした。得られたリンをド
ーピングしたポリシリコン膜の抵抗率は約0.001Ω
・cmであった。
【0114】図14(c)は、ポリシリコン層1403
のエッチング用のレジスト1404を形成した状態であ
り、図14(d)はこのエッチング用レジストをパター
ニングした状態を示す。図14(e)は、ポリシリコン
層1403の一部をエッチングして溝部1406および
電極部1407を形成した状態を示す。このとき、ポリ
シリコン層1403のエッチングは六フッ化硫黄を用い
た反応性イオンエッチングにより行った。また、本実施
例においては、溝部の幅は4μmとし、電極幅は3μm
とした。図14(f)は、PZT層を形成した状態を示
す。本実施例においては、PZT粉末をバインダーに混
合しスクリーン印刷法を用いて所望の位置に形成した
後、1200℃で30分加熱して形成した。この後、引
出し電極部1303aと1303b間に15Vの電圧を
120℃で1時間印加することによりPZT層の分極処
理を行い検知用圧電体部1408とした。
【0115】なお、本実施例においてはセンサ部の外寸
は10×4mmとし、振動駆動機構の一部1206の厚
みは500μm、長さは5ミリとした。
【0116】上記構成において、図13における二つの
の検出用圧電体の出力信号の差を検出したところ良好に
角速度を検出することができ、1°/secの角速度に
おいて10mVの出力を得た。
【0117】(実施例2−2)次に、図15と図16を
用いて、本発明の第2の構成による他の実施例を詳細に
説明する。
【0118】図15は、本実施例における角速度センサ
の上面図であり、図16は積層圧電体素子作製の工程図
を示す。1501は平板部、1502は検出用梁部、1
503は重り部、1504は平板部1501をエッチン
グ除去した空隙部、1505は積層圧電体素子部、15
06は駆動機構であるヒンジ梁部、1507はPZTに
より構成される駆動源、1508a,1508bは角速
度の検知方向、1509a,1509bはコリオリ力の
検知方向、1601は単結晶シリコン基板、1602は
窒化シリコン膜、1603はPSG(Phospho
Silicate Glass)膜、1604は電極形
成用溝部、1605は電極部、1606はPZT部であ
る。
【0119】本実施例の角速度センサは、駆動機構とし
てヒンジ梁部1506と検知用梁部1502が設けられ
ている。ヒンジ梁部1506は二つの梁から構成され、
検知用梁部1502は四つの梁により構成されている。
本実施例は上記の駆動機構を用いて重り部1503およ
び検知用梁部1502が形成されている部分を紙面に対
して垂直方向に振動させ、角速度検知方向1508a,
1508bについての角速度によってコリオリ力検知方
向1509a,1509bに発生するコリオリ力を各々
四つの梁部に形成された積層圧電体の出力値より角速度
を検知するものである。
【0120】また、図15に示す角速度センサの検出用
梁部1502、重り部1503、空隙部1504、ヒン
ジ梁部1506はシリコン基板材料により構成される平
板部1501から実施例2−1と同様に異方性エッチン
グにより形成されてい。また、検出用圧電体素子の構造
も実施例2−1と同様である。
【0121】次に、本実施例の角速度センサにおける検
知用積層圧電体の作製方法について説明する。
【0122】図16(a)において、単結晶シリコン基
板1601に所望の窒化シリコン膜1602をジクロシ
ランとアンモニアを原料ガスとしたLPCVD法を用い
て2μmの厚みに形成した。なお、この時の基板温度は
800℃とした。次に、図16(b)に示されるるPS
G膜1603をシラン、フォスフィン、酸素ガスを原料
としたCVD法により、550℃で15μm堆積させ
た。この後、このPSG膜1603をフォトリソグラフ
ィ法を用いてパターニングしたレジストをマスク材と
し、フッ酸溶液により一部エッチング除去して図16
(c)に示される電極形成用溝部1604を形成した。
次に、電極として機能するポリシリコン膜を一様に形成
した後、フッ酸溶液によりPSG層をエッチング除去
し、PSG上に形成されたポリシリコン層も同時に除去
して所望の電極部1605を得た。なお、ポリシリコン
膜の形成はシランガス、酸素ガスおよびフォスフィンを
原料としたCVD法により行い、厚さ10μmとした。
ここで、このときの基板温度は950℃としシランの流
量に対するホスフィンの流量は2%とした。得られたリ
ンをドーピングしたポリシリコン膜のの抵抗率は約0.
001Ω・cmであった。
【0123】次に示される図16(e)は、PZT部1
606を形成した状態を示す。PZT部1606の形成
および分極については、実施例2−1と同様の方法を用
いて行い、検出用積層圧電体素子を形成した。
【0124】なお、本実施例においてはセンサ部の外寸
は12×12mmとし、平板部1501は<100>方
位のn型単結晶シリコン基板により構成され振動駆動機
構であるヒンジ梁部1504の厚みは400μm、平板
部1501の他の部分の厚みは1.2mmとした。
【0125】本実施例のセンサを10kHzで駆動させ
たところ、1°/secの角速度において約20mVの
出力を得ることができた。
【0126】次に、本発明の第3の構成による実施例に
ついて説明する。
【0127】(実施例3−1)図17から図19は、本
発明の第3の構成による角速度センサの実施例を示すも
のであり、図17は、本実施例の角速度センサの構造
図、図18は断面図、図19は本実施例の角速度センサ
の検出部の作製方法を示す図である。
【0128】図17および図18において、1701は
単結晶シリコンにより構成される検出部であり、シリコ
ン基板1701aおよび1701bが接合面1702に
おいて接合されて成る。1703は重り部、1704は
検出用梁部、1705はエッチング除去して形成した空
隙部、1706は酸化亜鉛から成る検出用圧電素子、1
707はPZT(チタン酸シリコン酸鉛)で構成される
バイモルフ型駆動素子より成る励振駆動部、1708は
検出部1701と励振駆動部1707を結合する結合
部、1709は励振駆動部1707を保持する基台部、
1710は励振方向、1711は検知する角速度方向、
1712はコリオリ力の検知方向、1713a,171
3bは電極である。
【0129】本実施例においては、励振駆動部1707
に一定電圧の交流を印加することにより結合部1708
を介して検出部1701を矢印1710の方向に振動さ
せる。この振動している検出部1701に角速度が加わ
ると、検知部である重り部1703および梁部1704
はコリオリ力を受けてコリオリ力検知方向1712の方
向に梁部1704が同方向にたわみ変形する。この時の
歪量が梁の中立面の両側に形成した検出用圧電素子17
06を用いて検出される。
【0130】また、本実施例においては、検出部170
1は、重り部1703および検出用梁部1704が形成
された2枚のシリコン基板1701aおよび1701b
を接合することにより作製している。
【0131】次に、図19を用いて、検出部1701の
作製方法を説明する。図19において、1901は単結
晶シリコン基板、1902は窒化シリコン膜、1903
は重り部1703および梁部1704を形成するための
エッチング部、1904は垂直エッチング面、1905
は酸化シリコン膜、1906は酸化亜鉛より成る検出用
圧電素子、1907a,1907bは電極である。
【0132】図19(a)に示すように、厚み500μ
mの<100>方位のn型単結晶シリコン基板1901
の表面に、ジクロロシランおよびアンモニアガスを原料
としたLPCVD成膜法により、厚み0.2μmの窒化
シリコン膜1902を形成した。
【0133】次に、両面マスクアライナー装置を用いた
フォトリソグラフィー法により、重り部1703および
梁部1704を形成するためのエッチング部1903上
の窒化シリコン膜を除去した〔図19(b)参照〕。
【0134】次に、この基板を約110℃に加熱した水
酸化カリウム水溶液でエッチングを行なうことにより、
図19(c)に示す状態を経て、図19(d)に示すよ
うな、垂直エッチング面1904を形成した。この時の
エッチングに要した時間は、約120分であった。
【0135】次に、図19(e)に示すように、重り
部、検出用梁部が形成される2枚のシリコン基板上の窒
化シリコン膜を所望のパターンを残して除去した。この
とき、一方のシリコン基板の表面には、熱酸化法によ
り、厚み0.1μmの酸化シリコン膜1905を形成し
た。ついで、2枚のシリコン基板を酸化シリコン膜19
05を介して重合し、ヒーター上で400℃に加熱した
状態で、2枚のシリコン基板間に380Vの電圧を10
分間印加して両者の接合を行ない、図19(f)に示す
状態を得た。
【0136】次に、酸化亜鉛から成る検出用圧電素子1
906および金電極1907a,1907bを形成し
て、検出部1701を作製した〔図19(g)参照〕。
なお、圧電素子1906はスパッタリング法により、ま
た、金電極1907a,1907bは蒸着法およびリフ
トオフ法を用いて形成した。
【0137】このようにして作製した検出部1701
と、PZTで構成されるバイモルフ型駆動素子より成る
励振駆動部1707とを、エポキシ系接着剤を用い、結
合部1708を介して結合して角速度センサを作製し
た。
【0138】なお、本実施例においては、センサ部の外
寸は10mm×10mmとし、検出部の厚みは1mmと
した。
【0139】上記構成において、2つの検出用圧電素子
の出力信号の差を検出したところ、角速度を良好に検出
することができた。
【0140】(実施例3−2)本発明の第3の構成によ
る他の実施例を図20に示す。本実施例は、検出用素子
をあらかじめ形成した2枚の平板を接合して、検出部を
形成することにより、検出部の上下にそれぞれ検出用手
段を設けたことを特徴とするものであり、重り部、梁部
および励振部等の基本構成は実施例3−1と同じであ
る。
【0141】図20において、2001は単結晶シリコ
ンにより構成される検出部であり、シリコン基板200
1aおよび2001bが接合面2002において接合さ
れて成る。2006は検出用ピエゾ抵抗素子、2007
はPZTで構成されるバイモルフ型駆動素子より成る励
振駆動部、2008は検出部2001と励振駆動部20
07を結合する結合部、2009は励振駆動部2007
を保持する基台部、2013は電極である。
【0142】また、本実施例においては、検出部200
1は、重り部、検出用梁部および検出用ピエゾ抵抗素子
2006の形成された2枚のシリコン基板2001aお
よび2001bを接合することにより作製している。
【0143】次に、図21を用いて、検出部2001の
作製方法を説明する。図21において2101は単結晶
シリコン基板、2102,2108は酸化シリコン膜、
2103はピエゾ抵抗素子、2104は窒化シリコン
膜、2105は重り部および梁部を形成するためのエッ
チング部、2106は垂直エッチング面、2107は電
極である。
【0144】図21(a)に示すように、厚み500μ
mの<100>方位のn型単結晶シリコン基板2101
の表面に、熱酸化法により厚み0.1μmの酸化シリコ
ン膜を形成した後、一部をエッチング除去してピエゾ抵
抗素子パターンを形成し、イオン注入法を用いて、p型
のピエゾ抵抗素子2103を形成した。
【0145】次に、図21(b)に示すように、ジクロ
ロシランおよびアンモニアガスを原料としたLPCVD
成膜法により、厚み0.2μmの窒化シリコン膜210
4を形成した後、エッチング部2105上の窒化シリコ
ン膜を除去した。
【0146】次に、実施例3−1と同様の方法でエッチ
ングを行ない、図21(c)に示す状態を得た。
【0147】次に、図21(e)に示すように、重り
部、梁部の形成された2枚のシリコン基板上の窒化シリ
コン膜を、所望のパターンを残して除去した後、それぞ
れ蒸着法およびリフトオフ法を用いて金電極2107を
形成した。また、一方のシリコン基板の表面には熱酸化
法により、厚み0.1μmの酸化シリコン膜2108を
形成した。ついで、2枚のシリコン基板を酸化シリコン
膜2108を介して重合し、ヒーター上で200℃に加
熱した状態で、照射強度2W/cm2の電圧を10分間
印加して両者の接合を行ない、検出部2001を作製し
た〔図21(f)参照〕。
【0148】このようにして作製した検出部2001
を、実施例3−1と同様の方法を用いて、PZTで構成
されるバイモルフ型駆動素子より成る励振駆動部と結合
して、角速度センサを作製した。
【0149】なお、本実施例においては、センサ部の外
寸は10mm×15mmとし、検出部の厚みは1mmと
した。
【0150】上記構成において、検出用ピエゾ抵抗素子
の出力信号を検出したところ、角速度を良好に検出する
ことができた。また、本実施例においては、検出用梁部
の上下にそれぞれ検出用素子を形成しているために、よ
り大きな出力信号を得ることが可能となった。
【0151】(実施例3−3)図22から図24は本発
明の第3の構成による他の実施例を示す図である。図2
2は、本実施例の角速度センサの構成図、図23は本実
施例の角速度センサの断面図、図24は本実施例の角速
度センサの検出部の作製方法を示す図である。
【0152】図22,図23において、2201は単結
晶シリコンにより構成される検出部であり、シリコン基
板2201aおよび2201bが接合面2202におい
て接合されて成る。2203は重り部、2204は検出
用梁部、2205はエッチング除去により形成された空
隙部、2206は検出用ピエゾ抵抗素子、2207はP
ZTで構成される励振駆動部、2208は励振方向、2
209は検知する角速度方向、2210はコリオリ力の
検知方向、2211は電極である。
【0153】本実施例においては、励振駆動部2207
に一定電圧の交流を印加することによって検出部220
1を矢印2208の方向に振動させる。角速度2209
が、この振動している検出部2201に加わると、重り
部2203および梁部2204はコリオリ力検知方向2
210の方向にコリオリ力を受け、梁部2204は同方
向にたわみ変形する。この時の歪量が梁の中立面の両側
に形成した検出用ピエゾ抵抗素子2206を用いて検出
される。
【0154】また、本実施例においては、検出部220
1は、重り部2203、検出用梁部2204および検出
用ピエゾ抵抗素子2206が形成された2枚のシリコン
基板2201aおよび2201bを接合することにより
作製している。また、一方のシリコン基板2201b上
に励振駆動部2207を形成することにより、検出部と
励振駆動部とを、同一面上に形成している。
【0155】次に図24を用いて、本実施例の角速度セ
ンサの作製方法を説明する。
【0156】図24において、2401は単結晶シリコ
ン基板、2402,2408は酸化シリコン膜、240
3はピエゾ抵抗素子、2404は窒化シリコン膜、24
05は重り部および梁部を形成するためのエッチング
部、2406は垂直エッチング面、2407は電極であ
る。
【0157】図24(a)に示すように、厚み500μ
mの<100>方位のn型単結晶シリコン基板2401
の表面に、熱酸化法により厚み0.1μmの酸化シリコ
ン膜2402を形成した後、一部をエッチング除去して
ピエゾ抵抗素子パターンを形成し、イオン注入法を用い
て、p型のピエゾ抵抗素子2403を形成した。次に、
図24(b)に示すように、ジクロロシランおよびアン
モニアガスを原料としたLPCVD成膜法により、厚み
0.2μmの窒化シリコン膜2404を形成した後、エ
ッチング部2405上の窒化シリコン膜を除去した。次
に、実施例3−1と同様の方法でエッチングを行ない、
図24(d)に示す垂直エッチング面2406を得た。
次に、図24(e)に示すように、重り部、梁部の形成
された2枚のシリコン基板上の窒化シリコン膜を、所望
のパターンを残して除去した後、それぞれ蒸着法および
リフトオフ法を用いて金電極2407を形成した。ま
た、一方のシリコン基板の表面には熱酸化法により、厚
み0.1μmの酸化シリコン膜2408を形成した。つ
いで、2枚のシリコン基板を酸化シリコン膜2408を
介して重合し、照射強度2.5W/cm2の炭酸ガスレ
ーザを照射し、同時に2枚のシリコン基板間に、1kV
の電圧を10分間印加して、両者の接合を行ない、検出
部2201を作製した(図24(f))。また、この
時、同時に、一方のシリコン基板2201b上にPZT
から成る励振駆動部2207を接合し、角速度センサを
作製した。なお、励振駆動部2207の接合は、両面に
駆動用金電極を形成したPZTを、シリコン基板上の酸
化シリコン膜2408上に重合し、照射強度2.5W/
cm2の炭酸ガスレーザを照射し、同時にシリコン基板
と、PZTの下方の金電極との間に60Vの電圧を10
分間印加することにより行なった。
【0158】なお、本実施例においては、センサ部の外
寸は7mm×10mmとし、検出部の厚みは1mmとし
た。
【0159】上記構成において、検出用ピエゾ抵抗素子
の出力信号を検出したところ、角速度を良好に検出する
ことができた。本実施例においては、検出用梁部の上下
にそれぞれ検出用素子を形成しているために、より大き
な出力信号を得ることができ、また、検出部と励振駆動
部とが同一面上に形成されているために、センサ部の厚
みを薄くすることが可能となった。
【0160】なお、実施例3−1〜3−3においては、
検出部をシリコン基板より形成しているが、この他、水
晶、感光性ガラス等を用いることができる。
【0161】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0162】請求項1乃至請求項16に記載のものにお
いては、検出部の形成において高い加工精度を有するフ
ォトリソグラフィー法およびエッチング法を用いて行っ
ており、加工誤差の低減による検出感度の向上を図るこ
とができる効果がある。
【0163】また、検出部を平板構造とし、結合部を介
して駆動部の設けられた平板部と陽極接合法あるいは光
照射下における陽極接合法により精度の高いかつ力の伝
達効率の高い結合を可能とした。この結果、センササイ
ズを大幅に小さくする効果が得られた。また、フォトリ
ソグラフィー法およびエッチング法は同時に多数個の素
子製造が可能であり、センササイズが小さくなることに
よる原料材の量の減少効果も含め工業的に優れた低コス
トのセンサの提供を可能にする効果がある。
【0164】請求項17乃至請求項28に記載のものお
よび方法においては、検出部の形成において高い加工精
度を有するフォトリソグラフィー法およびエッチング法
を用いて行っており、加工誤差の低減が計られた他、歪
検出センサとして積層圧電体を用いたことにより検出感
度の飛躍的な向上が得られた。
【0165】また、本発明に適用したフォトリソグラフ
ィー法およびエッチング法は同時に多数個の素子製造が
可能であり、センササイズが小さくなることによる原料
材の量の減少効果も含め工業的に優れたコストの小さい
センサの提供を可能にする効果がある。
【0166】請求項29乃至請求項32に記載のものに
おいては、エッチングに要する時間を大幅に短縮するこ
とができるため、生産性が向上する。また、エッチング
時間の短縮により、サイドエッチングや、コーナー部で
のエッチングを抑えることができ、加工精度をあげるこ
とができる。また、あらかじめ検出用素子を形成した平
板を接合して検出部を形成すれば、検出用素子を検出部
の上下等、複数箇所に容易に形成することができ、容易
に感度向上をはかることができる。さらに、検出用の重
り部など、厚みの必要な部分のみ選択的に厚みを厚くす
ることも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構造図である。
【図2】図1に示した実施例における検出部の上面の拡
大図である。
【図3】(a)〜(d)のそれぞれは、図1に示した実
施例における第2の平板部の形成方法を示す工程図であ
る。
【図4】図1に示した実施例の断面図である。
【図5】図1に示した実施例における第2の平板部と結
合部を陽極接合する際の説明図である。
【図6】図1に示した実施例における第1の平板部と結
合部を陽極接合する際の説明図である。
【図7】図1に示した実施例における変形例を示す図で
ある。
【図8】図1に示した実施例をカメラの手ブレ抑制シス
テムに適用した場合のシステム図である。
【図9】(a)〜(d)のそれぞれは、本発明の第2の
実施例の要部の形成方法を示す工程図である。
【図10】本発明の第2の実施例の構造を示す断面図で
ある。
【図11】本発明の第3の実施例の構造を示す平面図で
ある。
【図12】本発明の第2の構成による実施例の構造図で
ある。
【図13】図12に示す実施例における積層圧電体素子
部の拡大図である。
【図14】(a)〜(f)のそれぞれは、図13の積層
圧電体の作製方法を示す工程図であり、図13のA−
A’断面部分を示している。
【図15】本発明の第2の構成による他の実施例の上面
図である。
【図16】(a)〜(e)のそれぞれは、図15に示し
た実施例における積層圧電体素子作製の工程図である。
【図17】本発明の第3の構成による実施例の構造図で
ある。
【図18】本発明の第3の構成による実施例の断面図で
ある。
【図19】(a)〜(g)のそれぞれは、図17に示し
た実施例の検出部の作製方法を示す図である。
【図20】本発明の第3の構成による他の実施例の構成
を示す断面図である。
【図21】(a)〜(f)のそれぞれは、図20に示し
た実施例の検出部の作製方法を示す図である。
【図22】本発明の第3の構成による他の実施例の構成
図である。
【図23】図22に示した実施例の断面図である。
【図24】(a)〜(f)のそれぞれは、図22に示し
た実施例の検出部の作製方法を示す図である。
【図25】従来例の構成を示す図である。
【符号の説明】
101,1101 第1の平板部 102,1102 梁部 103,1103,1203,1503,1703,2
203 重り部 104,1104,1107,1204,1504,1
705,2205空隙部 105,1105 第2の平板部 106,907,1106,1708,2008 結
合部 107,1709,2009 基台部 108,1209,1710 励振方向 109,1210,1711 角速度方向 110,1211 検知方向 201 検知用圧電素子 202 下方電極 203 上方電極 204 歪の中立面 301 単結晶シリコン膜 302,902,1602,1902,2104,24
04 窒化シリコン膜 303,903,1903,2105,2405 エ
ッチング部 304,904 シリコン(111)面 305,906,1904,2106,2406 垂
直エッチング面 501,502 駆動用電極 503 シム板 504,505 PZT 506,602,1402,1905,2102,21
08,2402,2408 酸化シリコン膜 507 負電位印加電極探針 508 正電位印加電極探針 601 陽極接合用電極 801 光軸中心 801P 縦ブレ方向 801Y 横ブレ方向 802 レンズ鏡筒 803P,803Y 角速度センサ 804P,804Y 角速度検知方向 805P,805Y 積分回路 806 固定レンズ 807P,807Y 補正光学系駆動部 808P,808Y 補正光学系位置センサ 809 像面 901,1401,1601,1901,2101
単結晶シリコン基板 905 エッチング面 1108 励振素子 1109 検知用圧電体 1201,1501 平板部 1202 検知用梁部 1205,1505 積層圧電体素子 1206 振動駆動機構 1207 駆動用圧電素子 1208 振動検知用素子 1301a,1301b,1407,1605 電極
部 1302,1408 検知用圧電体部 1303a,1303b 引出し電極部 1304 歪方向 1403 ポリシリコン膜 1404 レジスト 1405 レジスト部 1406 溝部 1502,1704,2204 検出用梁部 1506 ヒンジ梁部 1507 駆動源 1508a,1508b 角速度検知方向 1509a,1509b,1712,2210 コリ
オリ力検知方向 1603 PSG膜 1604 電極形成用溝部 1606 PZT部 1907a,1907b,2013,2107,221
1,2407 電極 1706 検出用圧電素子 1707,2007,2207 励振駆動部 1906 検出用圧電素子 2001 検出部 2001a,2001b シリコン基板 2002 接合面 2006,2206,2103,2403 ピエゾ抵
抗素子 2401 n型単結晶シリコン基板
フロントページの続き (72)発明者 田村 美樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井阪 和夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板の一部をエッチング除去してなる重
    り部と、該重り部と前記平板部とを接続する検出用梁部
    と、前記重り部および検出用梁部の角速度によって生ず
    たコリオリ力を受けて検出用梁部が面内方向に歪変形す
    る変形量を検知する手段とを有する第1の平板部と、 前記第1の平板部を面内方向と略直交する方向に振動さ
    せる振動機構とその振動源とを有する第2の平板部と、 前記第1の平板部と第2の平板部とを各面内方向が略平
    行となるように結合させる結合部により構成されたこと
    を特徴とする角速度センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の角速度センサにおいて、 第1の平板部と第2の平板部とを結合部を介してコの字
    型に結合することを特徴とする角速度センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の角速度センサにおいて、 重り部および梁部が第1の平板部に複数個形成されてい
    ることを特徴とする角速度センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の角速度センサにおいて、 コリオリ力により歪を発生させる検出用梁部がシリコン
    単結晶基板をエッチングすることによって形成されてい
    ることを特徴とする角速度センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の角速度センサにおいて、 第1の平板部が感光性ガラスで構成されることを特徴と
    する角速度センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の角速度センサにおいて、 第1の平板部と結合部との間および第2の平板部と結合
    部との間のうちの少なくとも一方が陽極接合法を用いて
    接着されていることを特徴とする角速度センサ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の角速度センサにおいて、 第1の平板部と結合部との間および第2の平板部と結合
    部との間のうちの少なくとも一方が光照射下での陽極接
    合法を用いて接着されていることを特徴とする角速度セ
    ンサ。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の角速度センサにおいて、 結合部が第1の平板をエッチング加工することにより形
    成されていることを特徴とする角速度センサ。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の角速度センサにおいて、 第1の平板部を駆動させる第2の平板部の駆動機構が片
    持ちばり構造であることを特徴とする角速度センサ。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の角速度センサにおい
    て、 第1の平板部を駆動させる第2の平板部の駆動機構が少
    なくとも第1の平板部を保持する二つ以上の梁を有する
    ヒンジばね構造であることを特徴とする角速度センサ。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の角速度センサにおい
    て、 歪量を検出する手段が該検出用梁部上面部の歪の中立面
    の両側に形成された一対の圧電素子の出力差により検出
    するものであることを特徴とする角速度センサ。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の角速度センサにおい
    て、 歪量を検出する手段が該検出用梁部上面部の歪の中立面
    の両側に形成された一対のピエゾ抵抗素子の出力差によ
    り検出するものであることを特徴とする角速度センサ。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の角速度センサにおい
    て、 等価な角速度センサが少なくとも二つ以上積層してなる
    ことを特徴とする角速度センサ。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の角速度センサにおい
    て、 角速度センサが真空封入されていることを特徴とする角
    速度センサ。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の角速度センサにおい
    て、 一対の角速度センサの振動が逆位相であり、この時に得
    られる各々の角速度センサからの角速度信号出力の差を
    とることにより角速度信号を得ることを特徴とする角速
    度センサ。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の角速度センサにおい
    て、 第1の平板部に形成される検出用梁部の検知方向の固有
    振動数が第1の平板部に形成される振動機構の固有振動
    数と概ね同じ周波数であることを特徴とする角速度セン
    サ。
  17. 【請求項17】 平板の一部をエッチング除去してなる
    検出用梁部と、該平板部を振動させる振動機構とその振
    動源により構成される角速度センサにおいて、 コリオリ力を受けて検出用梁部が歪変形する際の歪の中
    立面の両側に設けた積層圧電体素子の出力差により検出
    することを特徴とする角速度センサ。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の角速度センサにおい
    て、 平板部に形成される検出用梁部の先端に付加質量として
    重り部が設けられていることを特徴とする角速度セン
    サ。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の角速度センサにおい
    て、 検出用梁部の先端に設けられる重り部が、平板をエッチ
    ングすることによって検出用梁部と同時に形成されたも
    のであることを特徴とする角速度センサ。
  20. 【請求項20】 請求項17記載の角速度センサにおい
    て、 検出用梁部の歪方向が平板の面内方向であることを特徴
    とする角速度センサ。
  21. 【請求項21】 請求項17記載の角速度センサにおい
    て、 積層圧電体素子における圧電体がチタン酸ジルコン酸鉛
    により構成されていることを特徴とする角速度センサ。
  22. 【請求項22】 請求項17記載の角速度センサにおい
    て、 積層圧電体素子の電極が低抵抗シリコンにより形成され
    ていることを特徴とする角速度センサ。
  23. 【請求項23】 請求項17記載の角速度センサにおい
    て、 検出用梁部が平板面内に複数個形成されていることを特
    徴とする角速度センサ。
  24. 【請求項24】 請求項17記載の角速度センサにおい
    て、 平板部がシリコン単結晶基板により構成されていること
    を特徴とする角速度センサ。
  25. 【請求項25】 請求項17記載の角速度センサにおい
    て、 平板部を駆動させる駆動機構が片持ちばり構造であるこ
    とを特徴とする角速度センサ。
  26. 【請求項26】 請求項17記載の角速度センサにおい
    て、 平板部を駆動させる駆動機構が少なくとも該平板部を保
    持する二つ以上の梁を有するヒンジばね構造であること
    を特徴とする角速度センサ。
  27. 【請求項27】 請求項17記載の角速度センサの製造
    方法であって、 積層圧電体素子の作製が、基板と該積層圧電体の間を絶
    縁する膜を形成する工程と、 前記積層圧電体素子の電極部を形成する工程と、 前記電極部の間の溝に圧電体を充填する工程と、 前記圧電体を分極する工程とを有することを特徴とする
    角速度センサの製造方法。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の角速度センサの製造
    方法において、 積層圧電体素子の電極部を、低抵抗なポリシリコン層の
    一部を除去することにより形成することを特徴とする角
    速度センサの製造方法。
  29. 【請求項29】 重り部と該重り部を支持する検出用梁
    部とを具備する検出部と、該検出部を所定周波数で振動
    させる励振部と、角速度によって該検出部に生ずるコリ
    オリ力を受けて前記検出用梁部が歪変形する変形量を検
    出する検出用素子とを備えた角速度センサにおいて、 前記検出部の重り部および検出用梁部とがエッチングに
    より形成された少なくとも2つ以上の平板から構成され
    ていることを特徴とする角速度センサ。
  30. 【請求項30】 重り部と該重り部を支持する検出用梁
    部とを具備する検出部と、該検出部を所定周波数で振動
    させる励振部と、角速度によって該検出部に生ずるコリ
    オリ力を受けて前記検出用梁部が歪変形する変形量を検
    出する検出用素子とを備えた角速度センサにおいて、 前記検出部が少なくとも2つ以上の平板から形成され、
    各平板には重り部、検出用梁部、および検出用素子がエ
    ッチングにより形成されていることを特徴とする角速度
    センサ。
  31. 【請求項31】 請求項29記載の角速度センサにおい
    て、 平板がシリコン基板であることを特徴とする角速度セン
    サ。
  32. 【請求項32】 請求項30記載の角速度センサにおい
    て、 平板が感光性ガラスであることを特徴とする角速度セン
    サ。
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