JPH06159152A - 排気再循環装置の異常判定装置 - Google Patents

排気再循環装置の異常判定装置

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JPH06159152A
JPH06159152A JP4311920A JP31192092A JPH06159152A JP H06159152 A JPH06159152 A JP H06159152A JP 4311920 A JP4311920 A JP 4311920A JP 31192092 A JP31192092 A JP 31192092A JP H06159152 A JPH06159152 A JP H06159152A
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opening
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靖 佐藤
Kazuhiko Iwano
一彦 岩野
Naohide Izumitani
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 エンジン回転数低下によるショックを発生さ
せずにEGR装置の異常有無の診断を行う。 【構成】 EGR弁6とトルク変化手段、たとえばアイ
ドル回転数制御(ISC)弁4を所定開度まで開き、安
定したところでエンジン回転数Neを所定値と比較して
故障を診断する。また、もう一つの手法として、EGR
弁6を徐々に開き、所定開度まで開いたところでトルク
変化手段の制御量、たとえばISC弁4の開度(補正量
でもよい)を所定値と比較して故障を診断する。EGR
弁開時のエンジン回転数Neの減少がトルク変化手段、
たとえばISC弁4開によるエンジン回転数Neの上昇
によって軽減され、ショックが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気再循環
(EGR)装置の異常を判定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気中の窒素酸化物(NO
x)を低減するために、排気の一部を吸気系に再循環さ
せ、内燃機関の燃焼を緩慢にしてNOxの生成を減少さ
せる、いわゆるEGR装置が設けられる。EGR装置
に、EGR通路の閉塞やEGR弁の作動不良等の異常が
生じると、NOxが多量に大気に放出されることになる
ので、EGR異常が生じていないかどうかが時々判定さ
れる必要がある。
【0003】特開昭2−130252号は、アイドリン
グ状態にあるときに、強制的にEGR装置のEGR弁を
所定開度開き、そのときのエンジン回転数の変化率から
EGR装置の異常を判定する、すなわちエンジン回転数
の低下巾が小さいときにEGR装置異常と判定する、E
GR装置の異常判定装置を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のEGR
装置異常判定装置には、次の解決されるべき問題が残さ
れていた。すなわち、従来装置で用いられいる診断方法
は、EGR装置が正常であればシステム診断のためにE
GRガスを還流したときにエンジン回転数が低下すると
いう方法であるから、診断のたびごとに回転数低下のシ
ョックが生じ、乗員に不快感を与える。また、アイドリ
ング時においてEGRガス還流時の低下方向へのエンジ
ン回転数変化に基づいてEGR装置の診断を行うもので
あるから、アイドリング時の失火等による回転数低下を
EGR異常と誤診断してしまうことも考えられる。
【0005】本発明の目的は、EGR診断時にEGR装
置が正常であれば回転数変化のショックが発生しないよ
うにしたEGR装置の異常判定装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るEGR装置の異常判定装置は次の通りで
ある。 (1)内燃機関の排気系と吸気系とを接続するEGR通
路に設けられたEGR弁と、前記内燃機関のトルクを変
化させるトルク変化手段と、異常判定実行時に前記EG
R弁を所定開度に開くEGR弁開手段と、異常判定実行
時に前記トルク変化手段をトルク上昇側に作動させてエ
ンジントルクを上昇させるトルク上昇手段と、前記EG
R弁が開、前記トルク変化手段がトルク上昇側に作動し
たときに機関回転数が所定回転数以上に上昇したか否か
を判定し所定回転数以上に上昇した場合に排気再循環装
置が異常と判定する回転数上昇判定手段と、を備えた排
気再循環装置の異常判定装置。 (2)内燃機関の排気系と吸気系とを接続するEGR通
路に設けられたEGR弁と、前記内燃機関のトルクを変
化させるトルク変化手段と、異常判定実行時に前記EG
R弁を徐々に開いていくEGR弁除開手段と、前記EG
R弁の徐開時に機関回転数変動が生じないように前記ト
ルク変化手段を制御していくトルク変化手段制御手段
と、前記EGR弁が所定開度にまで開いた時の前記トル
ク変化手段の制御量が所定量以上か否かを判定し所定量
より小の場合に排気再循環装置が異常と判定するトルク
変化手段制御量判定手段と、を備えた排気再循環装置の
異常判定装置。
【0007】
【作用】上記(1)の発明においては、異常判定実行時
にEGR弁が所定開度に開かれることによって生じるエ
ンジン回転数低下は、EGR装置が正常な場合、トルク
変化手段がトルク上昇側に作動されることによるエンジ
ン回転数上昇によって抑えられる。したがって、EGR
装置が正常である場合には、診断のたびごとにショック
が生じることはなくなり、乗員は不快感を感じなくて済
む。また、EGR装置診断時に、EGR装置に異常があ
ってEGRガスが還流されない場合には、トルク変化手
段のトルク上昇側作動によるエンジン回転数上昇が生じ
るが、所定回転数以上に上昇した場合に異常と判定する
ものであるから、失火等による回転数低下をEGR異常
と誤診断することもなくなる。上記(2)の発明におい
ては、異常判定実行時にEGR弁が徐々に開かれていく
とき、トルク変化手段も通常のフィードバック制御によ
って制御されていくので、EGR装置が正常の場合は回
転数変動は抑えられ、乗員はEGR診断時にショックを
感じない。EGR装置に異常がある場合には、トルク変
化手段も制御されず、回転数変動がないのでショックも
ない。また、トルク変化手段の制御量でEGR異常を判
定するので、アイドリング時の失火等による回転数変動
をEGR異常と誤認することもない。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の3つの実施例を、図面を参
照して説明する。このうち、図1は何れの実施例にも共
通に適用され、図2は第1実施例を示し、図3は第2実
施例を示し、図4は第3実施例を示す。また、第1、第
2実施例は請求項1に対応し、第3実施例は請求項2に
対応する。以下の説明においては、トルク変化手段とし
てアイドル回転数制御(ISC)弁を例にとって説明す
るが、トルク変化手段はISC弁に限るものではない。
【0009】まず、各実施例に共通のハード構成を説明
する。図1において、内燃機関1には吸気系2および排
気系3が接続される。内燃機関に対してEGR装置とア
イドル回転数制御(ISC)装置か設けられる。
【0010】EGR装置は、排気系3を吸気系2に内燃
機関1を迂回して接続するEGR通路12と、EGR通
路12上に設けられたダイヤフラム型のEGR弁6と、
EGR弁6のダイヤフラム室6aに吸気絞り弁下流の負
圧と大気圧とを切替可能に導く負圧通路14と、負圧通
路14に設けられて負圧と大気圧とを切替えるデューテ
ィ制御の三方向電磁弁からなる負圧切替弁(VSV)5
とからなる。EGR弁6はダイヤフラム6bと、ダイヤ
フラム6bに連結された弁体6cと、ダイヤフラム6b
を弁閉側に常時付勢するスプリング6dとを有する。E
GR弁6に対してリフトセンサ7が設けられ、EGR弁
6の弁体6cがリフトしたか否かが検知できるようにな
っている。VSV5の切替えは、電子制御装置(EC
U)8の出力によって制御される。また、リフトセンサ
7の出力はECU8に入力される。
【0011】ISC装置は、内燃機関吸気系2の絞り弁
15の上流側と下流側とを絞り弁15をバイパスして接
続するバイパス通路13と、バイパス通路13上に設け
られたデューティ制御の2方向電磁弁からなるISC弁
4(トルク変化手段)とからなる。ISC弁4の開度は
ECU8の出力によって制御される。
【0012】内燃機関1のクランクシャフトの回転に連
動するディストリビュータ9には、少なくとも1つのク
ランク角センサが設けられ、その出力はECU8に入力
される。この入力値から、一定クランク角毎の図2−図
4のルーチンへの割込みが行われるとともに、エンジン
回転数(エンジン回転速度)Neが演算される。ECU
8でEGR装置異常と判定された場合、ECU8に接続
されたダイアグランプ10が点灯するようになってい
る。ダイアグランプ10はたとえば車両のインスツルメ
ントパネルに配置される。11はテスト端子で、これを
ONにすると、ONにしている間、図2−図4のルーチ
ンは一定時間毎あるいは一定クランク角毎に割込まれ
る。OFFにすると図2−図4のルーチンの演算は停止
される。
【0013】ECU8はマイクロコンピュータから成
る。ECU8は、入出力インタフェース、一時記憶用の
ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用のリー
ドオンリメモリ(ROM)、演算を実行するセントラル
プロセッサユニット(CPU)を有している。図2−図
4の制御ルーチンはROMに格納されており、CPUに
読出されて演算が実行される。CPUの演算結果の指令
信号は出力インタフェースを介してVSV5、ISC弁
4に送られ、EGR弁6、ISC弁4の開閉を制御す
る。
【0014】次に各実施例に特有な構成(ソフト構成)
を説明する。まず、各実施例の概要は次の通りである。 第1実施例 EGR弁6とISC弁4を所定開度まで開き、安定した
ところでエンジン回転数Neを所定値と比較して故障を
診断する。ここではISC弁のフィードバック制御は停
止させている。 第2実施例 EGR弁6とISC弁4を所定開度まで開き、それに加
えて点火進角も所定量だけ進め、安定したところでエン
ジン回転数Neを所定値と比較して故障を診断する。こ
の場合もISCフィードバック制御は停止させている。 第3実施例 EGR弁6の開度を徐々に開き、所定開度まで開いたと
ころでISC弁4の開度(補正量)を所定値と比較して
故障を診断する。このとき、ISC弁4は通常のフィー
ドバック制御を実行する。
【0015】つぎに、各実施例の詳細なソフト構成と、
作用を説明する。本発明の第1実施例のEGR装置異常
判定ルーチンは図2に示されている。このルーチンはス
テップ110で割込まれる。ついで、ステップ120で
診断が完了しているか否かを判定する。診断完了フラグ
XD1AGが1のときが診断完了で、0のときが未完了
である。診断完了の場合は、ステップ220に進み、E
GRを診断用に入れる必要がないからVSV5のデュー
ティ値Dutyを0にしてEGR弁6を閉とするととも
に、ステップ230でISC弁4を閉にし、ついでステ
ップ340に進んでそのサイクルを終了する。ステップ
120で診断未完了の場合はステップ130へと進む。
【0016】ステップ130ではVSV5のデューティ
値Dutyを所定値、たとえば100%にして、吸気負
圧をダイヤフラム室6aに導く。これによってEGR弁
6は所定開度(Duty=100%のときは全開)に急
開されていく。EGR装置が正常ならば、すなわちEG
R通路12が閉塞しておらずかつEGR弁6の弁体6c
がリフトして実際に開かれるならば、排気の一部が吸気
系2に戻され、エンジン回転数Neを低下させようとす
る。EGR装置が異常なら、排気の一部の吸気系2への
還流は起らない。ステップ130は第1実施例における
EGR弁開手段を構成する。
【0017】ついで、ステップ140に進み、ISC弁
4(トルク変化手段)を所定開度に開き、たとえば全開
にする。EGR装置診断は、通常車両を停止させてアイ
ドリング状態で行うから、絞り弁15は閉じているが、
ISC弁4が開かれるので、吸気はバイパス通路13を
通って内燃機関1に流れ、EGR導入によって低下しよ
うとするエンジン回転数Neを増加させようとし、エン
ジン回転数Neの低下を抑える。したがって、EGR導
入によるエンジン回転数Neの低下で生じるショックが
軽減されるとともに、ストールも生じなくなる。ステッ
プ140は第1実施例におけるISC弁開手段(トルク
上昇手段)を構成する。
【0018】ついで、ステップ150に進み、EGRリ
フトセンサ7の出力から、EGR弁6の所定リフト量の
リフトが完了したかどうかを判定する。ステップ130
でVSV5をたとえば100%にしても、負圧がダイヤ
フラム室6aに導入されてEGR弁6がフルリフトする
まで少し時間がかかるので、ステップ150でリフトが
完了したかどうかを判定する。ステップ150で所定リ
フト量へのリフトが完了したと判定されたときはステッ
プ160に進み、リフト未完了のときはステップ310
に進む。
【0019】ステップ310でカウンタC1を増加させ
ていき、ステップ320でカウンタ値C1が所定値dに
達したか否かを判定する。達していない場合は、ステッ
プ330で診断完了フラグXD1AGを0、すなわち診
断未完了としてルーチンを終了する。ステップ320
で、所定時間経過しているにかかわらずEGR弁6がリ
フトしていない場合は、EGR弁本体の故障(たとえ
ば、弁体6cの固着、ダイヤフラム6の破れ等)か、あ
るいは負圧通路14の故障(たとえば、負圧ホース外
れ、負圧ホース穴あき等)と判定し、ステップ200に
進んでダイアグランプ10を点灯させる。
【0020】ステップ150でEGR弁6が所定リフト
量にリフトしたと判定されたときは、ステップ160に
進み、ステップ160でカウンタCを増加させ、ステッ
プ170で所定値aに達したか否かを判定する。ここで
は、EGR弁6、ISC弁4が開いてからエンジン回転
数Neが安定するまでの時間aが経過したか否かを判定
している。エンジン回転数Neが安定するのに必要な時
間aが経過していないと判定されると、ステップ330
に進み、Neが安定するのに必要な時間が経過したと判
定されるとステップ180に進む。
【0021】ステップ180では、ディストリビュータ
9に内蔵されたクランク角センサの出力を基にしてエン
ジン回転数Neを演算して取込む。ついで、ステップ1
90において、エンジン回転数Neを所定値bと比較す
る。ここで、EGR通路12に詰まり等がまったく無
く、かつISC弁4がたとえば80%の開度のときにエ
ンジン回転数Neが800rpmあるとし、EGR通路
12が完全に閉塞した状態でエンジン回転数Neが20
00rpmまで上昇するとすれば、所定値bはその中間
付近の、たとえば1500rpmに設定される。ここ
で、Neが1500rpm以上と判定される場合は、E
GR通路12が閉塞しているかまたは閉塞しかかってい
るということであるから、ステップ200へ進み、ダイ
アグランプ10を点灯させる。ここで、ステップ190
は第1実施例における回転数上昇判定手段を構成する。
また、ダイアグランプ10の点灯方法は、ステップ32
0から分岐してきたときとは故障モードが異なるため、
分けた方が望ましい。ステップ320からきたときはE
GR弁6自体の故障であり、ステップ190からきたと
きはEGR通路12の詰まりである。
【0022】ステップ190でエンジン回転数Neが所
定値b未満のときは、EGR装置は正常と判断し、ステ
ップ210に進む。ステップ210では診断完了フラグ
XD1AGを1とし、ステップ220でVSV5のデュ
ーティ比Dutyを0%としてEGRガスの還流を停止
し、さらにステップ230でISC弁4を閉にして、ス
テップ340でルーチンを終了する。なお、ステップ1
60では、カウンタC 1 を0にクリアし、ステップ18
0でカウンタCを0にクリアしておく。
【0023】第1実施例の作用について説明する。EG
R装置の異常判定実行時、VSV5のデューティ値を所
定値にしてEGR弁6を開かせるとともに、ISC弁4
を開にする。EGR装置が正常ならEGRガスが吸気系
2に還流されてエンジン回転数Neは低下しようとする
が、ISC弁4が開とされて吸気が吸入されるのでエン
ジン回転数Neの低下は抑えられ、エンジン回転数Ne
はほとんど変わらない。このため、EGR装置診断時
の、エンジン回転数低下に起因するショックは防止され
る。
【0024】一方、EGR装置に異常がある場合は、ス
テップ130でVSV5のデューティ値を所定値にして
も、EGRガスの吸気系2への還流は生じず、ステップ
140のISC弁4開によるエンジン回転数増加のみが
生じるので、ステップ190でエンジン回転数Neは所
定値bを越え、ステップ200でダイアグランプ10が
点灯され、異常警告が出される。この場合は、エンジン
回転数Neの上昇を検知するから、従来のようにエンジ
ン回転数の低下を検知する場合に生じる、エンジン失火
による回転数低下をひろうことはなく、誤診断は生じな
い。
【0025】本発明の第2実施例のEGR装置異常判定
ルーチンは図3に示されている。第2実施例が第1実施
例と異なる点は、図3のステップ145とステップ24
0が追加されたことである。すなわち、第1実施例で
は、EGRガス還流によるエンジン回転数Neの低下を
ISC弁4による空気量補正のみで抑制していたが、第
2実施例では、ISC弁4による空気量補正と、点火進
角補正との両方で、Ne低下を抑制している。具体的に
は、ステップ140の次に点火補正ステップ145を設
け、EGRガス還流により低下した燃焼速度に合わせ
て、ステップ145で点火時期を進める。また、診断完
了時にはステップ230の次に設けたステップ240で
点火進角補正を解除する。この点火時期補正を追加する
ことによって、ISC弁4の開度は、第1実施例よりも
少なくすることが可能である。
【0026】第2実施例の作用は、第1実施例の作用に
点火時期補正が追加されたものとなる。EGR弁6が開
いてEGRガスが吸気系2に還流すると、内燃機関1の
燃焼速度が遅くなる。トルクを出しエンジン回転数Ne
を保とうとすると、点火を早目にする必要がある。この
ために、ステップ145で早目に点火されNe低下を防
止する。ISC弁4のみの補正ではNe低下を防止しき
れず、エンジンストールが生じるかもしれないような場
合に有効である。その他の構成、作用は第1実施例に準
じるので、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。
【0027】本発明の第3実施例のEGR装置異常判定
ルーチンは図4に示されている。ステップ410でルー
チンへの割込みが行われ、ステップ420で診断完了フ
ラグXD1AGが1か否かが判断される。診断完了なら
ステップ510に進み、未完了ならステップ430に進
む。ステップ410、420は第1実施例のステップ1
10、120に対応している。
【0028】ステップ430では、VSV5のデューテ
ィ比Dutyを、1回の割込みサイクルにつき所定量a
づつ上げていく。第1実施例では診断モードに入ったな
らばすぐにデューティ比をたとえば100%にしてEG
R弁6を急開していたのに対し、第3実施例では徐々に
EGR弁6を開かせるように制御している。ステップ4
30は第3実施例におけるEGR弁徐開手段を構成す
る。
【0029】ついでステップ440では、エンジン回転
数Neが所定値b以上か否かを判定している。ここで、
bは、通常のアイドル回転数(たとえば、800rp
m)でも、それより多少高目に設定されてもよい。ステ
ップ440でエンジン回転数Neがb未満と判定された
場合は、EGRガス還流によってエンジンストールが生
じないようにするために、ステップ450に進んで、I
SC弁4をフィードバック制御によって徐々に開いてい
き、空気量を増量していく。ここの部分は従来のISC
のフィードバック制御と同じである。ここで、ステップ
450は第3実施例のISC弁開制御手段(トルク変化
手段制御手段)を構成する。
【0030】ついでステップ460に進んで、VSV5
のデューティ比Dutyが所定値(たとえば、100
%)に達したか否かを判定する。すなわち、EGR弁6
が全開に達したか否かを判定することに相当する。達し
ていないならばステップ610に進んで、診断完了フラ
グXD1AGを0とおき、すなわち診断未完了としてス
テップ620に進み、ルーチンを終了する。ステップ4
60でVSV5のデューティ比Dutyが所定値(たと
えば、100%)に達したと判定されるとステップ47
0に進み、EGR弁6が所定量リフトしているか否か、
たとえばフルリフト作動しているか否かをみる。所定量
リフトしていない場合は、EGR弁6自体の故障が生じ
ているから第1実施例と同様に、ステップ490に進ん
でダイアグランプ10を点灯させる。
【0031】フルリフト作動していることが確認された
ならば、次にステップ480で、ISC弁4の開度(も
しくは補正量でもよい)が所定値dより大か否かを判定
する。ここで、仮にEGR通路12が閉塞に至っていれ
ば、VSVデューティ比=100%としてもEGRガス
の還流がないからエンジン回転数Neは低下せず、IS
C弁4を開いていく必要がないから、ISC弁4の開度
はd以上にはならない。たとえば、EGR弁6全開、I
SC弁4開度80%でアイドル800rpmが持続され
るならば、所定値dは80%より低い値に設定される。
ISC弁4の開度がdより小さいと、ステップ490に
進み、ダイアグランプ10を点灯する。d以上であれば
EGR装置は正常であるから、ステップ500に進み、
診断完了フラグXD1AG=1とし、ステップ510で
VSV5のデューティ比Dutyを0%にクリアし、ス
テップ520でISC弁4の開度を0%として、ルーチ
ンを終了する。上記において、ステップ480は第3実
施例のISC弁開度判定手段(トルク変化手段制御量判
定手段)を構成する。
【0032】つぎに、第3実施例の作用を説明する。第
3実施例では、EGR診断実行開始とともに、EGR弁
6は徐々に開かれていき、それにつれてISC弁4もフ
ィードバック制御されて徐々に開かれていく。したがっ
て、エンジン回転数をほとんど変化させることなくEG
R装置の故障診断を行うことができる。したがって、ア
イドリング時のみでなく、実走行中においても、所定の
診断開始条件が成立すれば、診断実行可能である。ま
た、ISC弁4の開度でEGR装置の故障診断を行い、
エンジン回転数Neで判定しないので、アイドリング時
のエンジン失火による回転変動をひろって誤診を生じる
ことがない。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、EGR装置診
断時に、EGR装置が正常であればエンジン回転数変動
はほとんど生じず、診断にショックを伴わず、乗員に不
快感を与えることがない。また、EGR装置に異常があ
っても、エンジン回転数は上昇側に変動するだけである
から、失火等によるエンジン回転数低下をEGR故障と
誤診することも防止できる。請求項2の発明によれば、
エンジン回転数変動を抑えてEGR装置診断を行うこと
ができる。したがって、乗員に回転数変動によるショッ
クを与えない。また、トルク変化手段の制御量で判定す
るので、エンジン回転数変動による誤診を招くことがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の何れの実施例にも適用され得る排気再
循環装置の異常判定装置の系統図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る異常判定ルーチンの
フローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例に係る異常判定ルーチンの
フローチャートである。
【図4】本発明の第3実施例に係る異常判定ルーチンの
フローチャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 吸気系 3 排気系 4 ISC弁 5 VSV 6 EGR弁 7 リフトセンサ 8 ECU 9 ディストリビュータ 10 ダイアグランプ 12 EGR通路 13 バイパス通路 14 負圧通路 15 吸気絞り弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系と吸気系とを接続する
    EGR通路に設けられたEGR弁と、 前記内燃機関のトルクを変化させるトルク変化手段と、 異常判定実行時に前記EGR弁を所定開度に開くEGR
    弁開手段と、 異常判定実行時に前記トルク変化手段をトルク上昇側に
    作動させてエンジントルクを上昇させるトルク上昇手段
    と、 前記EGR弁が開、前記トルク変化手段がトルク上昇側
    に作動したときに機関回転数が所定回転数以上に上昇し
    たか否かを判定し所定回転数以上に上昇した場合に排気
    再循環装置が異常と判定する回転数上昇判定手段と、を
    備えたことを特徴とする排気再循環装置の異常判定装
    置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の排気系と吸気系とを接続する
    EGR通路に設けられたEGR弁と、 前記内燃機関のトルクを変化させるトルク変化手段と、 異常判定実行時に前記EGR弁を徐々に開いていくEG
    R弁除開手段と、 前記EGR弁の徐開時に機関回転数変動が生じないよう
    に前記トルク変化手段を制御していくトルク変化手段制
    御手段と、 前記EGR弁が所定開度にまで開いた時の前記トルク変
    化手段の制御量が所定量以上か否かを判定し所定量より
    小の場合に排気再循環装置が異常と判定するトルク変化
    手段制御量判定手段と、を備えたことを特徴とする排気
    再循環装置の異常判定装置。
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