JP2002349357A - 排出ガス環流システムの異常診断装置 - Google Patents

排出ガス環流システムの異常診断装置

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JP2002349357A
JP2002349357A JP2001153414A JP2001153414A JP2002349357A JP 2002349357 A JP2002349357 A JP 2002349357A JP 2001153414 A JP2001153414 A JP 2001153414A JP 2001153414 A JP2001153414 A JP 2001153414A JP 2002349357 A JP2002349357 A JP 2002349357A
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egr
pipe
exhaust gas
valve
gas recirculation
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Tomoaki Abe
知明 安部
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のEGRシステムにおいて、EGR弁
の上流側(排気管側)のEGR配管の破損や配管外れも
検出できるようにする。 【解決手段】 EGR弁31の上流側のEGR配管31
と排気管22との連結部分に、該EGR配管31の流路
断面積を狭める流路絞り35を設け、EGR配管29が
排気管22から外れた時に、流路絞り35が排気管22
側に残って、EGR配管29から流路絞り35が取り除
かれた状態となるように構成する。EGRシステム28
の異常診断時には、EGR弁31を開弁から閉弁へ切り
換え、開弁時の吸気管圧力PONと閉弁時の吸気管圧力P
OFF とを吸気管圧力センサ18で検出してその検出値の
差ΔP(=PON−POFF )が所定の異常判定値γよりも
大きいか否かで、EGR配管29の破損や配管外れの有
無を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
ている内燃機関の排出ガス環流システム(以下「EGR
システム」という)の異常の有無を診断する異常診断装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】EGRシステムが異常になると、排気エ
ミッションが悪化するため、EGRシステムの異常を検
出して運転者に警告するEGR異常診断システムが開発
されている。このEGR異常診断システムは、例えば特
公平6−31571号公報に示すように、定常運転中に
EGR配管中のEGR弁を一時的に開弁(ON)から閉
弁(OFF)へ切り換え、開弁時の吸気管圧力PONと閉
弁時の吸気管圧力POFFとを検出してその検出値の差Δ
P(=PON−POFF )を異常判定値と比較することによ
って、EGRシステムの異常の有無を判定するようにし
たものがある。これは、EGR配管が目詰りしたり、E
GR弁が故障した場合に、EGR弁を開閉制御したとき
の吸気管圧力の変化幅ΔPが小さくなることを利用し
て、EGRシステムの異常の有無を診断するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、EGR配管
が目詰りしたり、EGR弁が故障して動かなくなった場
合には、EGR弁を開閉制御しても、吸気管に流入する
EGR流量がほとんど変化しないため、吸気管圧力の変
化幅ΔPが非常に小さくなり、それによって、EGR配
管の目詰り又はEGR弁の故障と判断することができる
(図3参照)。
【0004】しかし、EGR弁と排気管とを接続するE
GR配管が破損したり、EGR配管が排気管から外れた
場合には、EGR配管が大気(外気)に連通して、排出
ガスの代わりに大気がEGRガスとして吸気系に吸入さ
れるようになるが、大気圧と排気管内の圧力との差は小
さいため、上述したEGR配管の破損や配管外れが発生
しても、EGR流量は正常時と同じような値となり、吸
気管圧力の変化幅ΔPが正常時と同じように大きくなる
(図4参照)。このため、上述した従来の異常診断方法
では、EGR弁の上流側(排気管側)でEGR配管の破
損や配管外れが発生しても、それを検出することができ
ないという欠点がある。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、EGR弁の上流側の
EGR配管の破損や配管外れを検出することができる排
出ガス環流システムの異常診断装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の排出ガス環流システムの異常診
断装置は、排出ガス環流制御弁(以下「EGR弁」と表
記する)と排気管との間を接続する排出ガス環流配管
(以下「EGR配管」と表記する)の途中部分又は該E
GR配管と該排気管との連結部分に、該EGR配管の流
路断面積を狭める流路縮小手段を設け、異常診断手段に
よってEGR弁の開度を変化させたときの排出ガス環流
量(以下「EGR流量」と表記する)の変化量又は該排
出ガス環流量の変化量に応じて変化するパラメータ(例
えば吸入空気量、吸気管圧力、吸気温度等)の変化量に
基づいて排出ガス環流システムの異常の有無を診断する
ようにしたものである。
【0007】この構成の特徴は、EGR弁の上流側(排
気管側)のEGR配管の途中部分又は該EGR配管と該
排気管との連結部分に、該EGR配管の流路断面積を狭
める流路縮小手段を設けたことである。このようにすれ
ば、正常時にはEGR流量が流路縮小手段によって規制
されるが、流路縮小手段の下流側でEGR配管の破損や
配管外れが発生して、流路縮小手段の下流側でEGR配
管が大気(外気)に連通した状態になると、排出ガスの
代わりに大気が流路縮小手段による流量規制を受けずに
EGRガスとして吸気系に吸入されるようになるため、
EGR流量が正常時よりも増加し、それに伴って、吸入
空気量の減少、吸気管圧力の上昇、吸気温度の上昇等が
発生する。そのため、EGR配管の破損や配管外れが発
生すると、EGR流量の変化量やそれに応じて変化する
パラメータ(例えば吸入空気量、吸気管圧力、吸気温度
等)の変化量が正常時よりも大きくなり、この変化量が
正常時よりも大きいか否かで、EGR弁の上流側のEG
R配管の破損や配管外れの有無を診断することができ
る。
【0008】この場合、請求項2のように、EGR流量
の変化量又はパラメータ(例えば吸入空気量、吸気管圧
力、吸気温度等)の変化量が所定の判定値よりも大きい
ときにEGR配管の破損又は配管外れと診断するように
しても良い。つまり、予め実験やシミュレーション等に
よって正常時のEGR流量の変化量やパラメータの変化
量のばらつきの範囲を測定して、所定の判定値を上記変
化量のばらつきの範囲の上限値又はそれよりも少し大き
い値に設定すれば、EGR流量の変化量又はパラメータ
の変化量が当該判定値よりも大きいか否かで、EGR配
管の破損又は配管外れの有無を簡単且つ正確に診断する
ことができる。
【0009】また、流路縮小手段はEGR配管に設けて
も良いが、請求項3のように、排気管に流路縮小手段を
設けても良い。このように、排気管に流路縮小手段を設
ければ、EGR配管が外れたときに、確実に流路縮小手
段が排気管側に残って、該EGR配管から流路縮小手段
が取り除かれた状態となるため、流路縮小手段による流
量規制を受けずに、大気がEGRガスとして吸気系に吸
入されるようになり、EGR配管の外れを確実に検出す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施形態(1)]以下、本発明
の実施形態(1)を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0011】まず、図1に基づいてシステム全体の概略
構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管
12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、こ
のエアクリーナ13の下流側には、吸入空気量を検出す
るエアーフローメータ14が設けられている。このエア
ーフローメータ14の下流側にはスロットルバルブ15
が設けられ、このスロットルバルブ15の開度(スロッ
トル開度)がスロットル開度センサ16によって検出さ
れる。
【0012】このスロットルバルブ15の下流側にはサ
ージタンク17が設けられ、このサージタンク17に、
吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ18が取り付け
られている。サージタンク17には、エンジン11の各
気筒に吸入空気を導入する吸気マニホールド19が接続
され、各気筒の吸気マニホールド19の吸気ポート近傍
には、燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられて
いる。エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に
点火プラグ21が取り付けられ、各点火プラグ21の火
花放電によって筒内の混合気に点火される。
【0013】また、吸気管12には、スロットルバルブ
15をバイパスするバイパス空気通路23が設けられ、
このバイパス空気通路23中に、バイパス空気量を制御
してアイドル時のエンジン回転速度を制御するアイドル
スピードコントロールバルブ24が設けられている。
【0014】一方、エンジン11の冷却水が循環するウ
ォータジャケット25には、冷却水温を検出する水温セ
ンサ26が取り付けられている。また、エンジン11に
は、クランク軸の回転速度に応じた周波数のパルス信号
を出力するクランク角センサ27が取り付けられてい
る。
【0015】次に、エンジン11から排気管22に排出
された排出ガスの一部を吸気系に環流させるEGRシス
テム28(排出ガス環流システム)の構成を説明する。
排気管22と吸気管12のサージタンク17との間に
は、EGR配管29,30(排出ガス環流配管)が接続
され、このEGR配管29,30の途中にバキュームサ
ーボ型のEGR弁31(排出ガス環流制御弁)が設けら
れている。
【0016】このEGR弁31を制御する圧力制御管路
32は、吸気管12のスロットルバルブ15の近傍に接
続され、この圧力制御管路32の途中には、EGR弁3
1の開度を決定するモジュレータ33と電磁弁34とが
設けられている。この電磁弁34は、例えば冷間時、ア
イドル時、高負荷時にはモジュレータ33に大気圧が加
わるように作動し、EGR制御中には、スロットルバル
ブ15の近傍の負圧がモジュレータ33に加わるように
作動する。
【0017】図2に示すように、EGR弁31の上流側
(排気管22側)のEGR配管31と排気管22との連
結部分には、該EGR配管31の流路断面積を狭める流
路縮小手段である環状の流路絞り35が設けられてい
る。本実施形態(1)では、流路絞り35は、排気管2
2のEGR配管連結口36の内周部に一体に形成されて
いる。或は、別部品で形成した流路絞り35を排気管2
2のEGR配管連結口36に取り付けるようにしても良
い。
【0018】制御回路37は、エンジン制御やEGR制
御を行うと共に、図5のEGR異常診断プログラムを実
行することで、EGRシステム28の異常の有無を診断
し、異常時には警告ランプ38を点灯して運転者に警告
する。この制御回路37は、マイクロコンピュータを主
体として構成され、図示はしないが、各種の演算処理を
行うCPU、図5のEGR異常診断プログラム等の各種
プログラムを記憶したROM、吸気管圧力の検出値等の
各種データを記憶するRAM等が内蔵されている。
【0019】本実施形態(1)のEGRシステム28の
異常診断は、例えば始動から所定時間経過後の定常運転
中に、一時的にEGR弁31を開弁(ON)から閉弁
(OFF)へ切り換え、開弁時の吸気管圧力PONと閉弁
時の吸気管圧力POFF とを吸気管圧力センサ18で検出
してその検出値の差ΔP(=PON−POFF )を所定の異
常判定値γと比較することによって、EGRシステム2
8の異常の有無を診断する。
【0020】ここで、EGR弁31の上流側のEGR配
管29と排気管22との連結部分に設けられた流路絞り
35の役割を説明する。EGRシステム28の正常時に
は、EGR流量が流路絞り35によって規制されるが、
EGR弁31の上流側のEGR配管29が破損したり配
管外れが発生すると、該EGR配管29が大気(外気)
に連通した状態となる。この状態で、EGR弁31を開
弁(ON)から閉弁(OFF)へ切り換えたときの吸気
管圧力変化量ΔPとEGR配管29の破損部の開口面積
との関係が図4に示されている。
【0021】従来は、流路絞り35が無いため、EGR
弁上流側のEGR配管の破損や配管外れが発生しても、
EGR流量は正常時と同じような値となり、吸気管圧力
変化量ΔPが正常時と同じように大きくなる。これは、
大気圧と排気管内の圧力との差が小さいためである。
【0022】これに対し、本実施形態(1)では、EG
R弁31の上流側のEGR配管29と排気管22との連
結部分に流路絞り35が設けられているため、EGR配
管29が排気管22から外れると、流路絞り35が排気
管22側に残って、EGR配管29から流路絞り35が
取り除かれた状態となる。この状態で、EGR弁31を
開弁すると、排出ガスの代わりに大気が流路絞り35に
よる流量規制を受けずにEGRガスとして吸気系に吸入
されるようになる。また、EGR配管29が破損してE
GR配管29に孔があいた場合も、排出ガスの代わりに
大気が流路絞り35による流量規制を受けずにEGRガ
スとして吸気系に吸入されるようになる。このため、E
GR配管29の破損や配管外れが発生すると、流路絞り
35による流量規制を受けなくなる分だけ、EGR流量
が正常時よりも増加し、それに伴って、吸気管圧力の上
昇、吸入空気量の減少等が発生する。
【0023】その結果、EGR配管29の破損や配管外
れが発生すると、EGR弁31を開弁(ON)から閉弁
(OFF)へ切り換えたときのEGR流量の変化量やそ
れに応じて変化するパラメータ(例えば吸入空気量、吸
気管圧力等)の変化量が正常時よりも大きくなる。
【0024】そこで、本実施形態(1)では、異常診断
パラメータとして吸気管圧力変化量ΔPを用い、EGR
弁31を開弁(ON)から閉弁(OFF)へ切り換えた
ときの吸気管圧力変化量ΔPが所定の異常判定値γより
も大きいか否かで、EGR配管29の破損や配管外れの
有無を診断する。この異常判定値γを決定する際には、
予め実験やシミュレーション等によって正常時の吸気管
圧力変化量ΔPのばらつきの範囲を測定して、異常判定
値γを正常時の吸気管圧力変化量ΔPのばらつきの範囲
の上限値又はそれよりも少し大きい値に設定すれば良
い。
【0025】以上説明したEGRシステム28の異常診
断を実行する図5のEGR異常診断プログラムの処理内
容を説明する。本プログラムは、エンジン始動から所定
時間(例えば30分)が経過したときに割り込み処理に
より起動され、特許請求の範囲でいう異常診断手段とし
ての役割を果たす。
【0026】本プログラムが起動されると、まず、ステ
ップ101で、EGR作動領域(EGR弁31の開弁領
域)であるか否かを判定し、EGR作動領域でなけれ
ば、以降の処理を行うことなく、本プログラムを終了す
る。EGR作動領域でないときに、異常診断のためにE
GR弁31を開弁すると、エンジン11の燃焼状態が悪
化して、失火やエンジンストールが発生する可能性があ
るためである。
【0027】一方、EGR作動領域であれば、ステップ
101からステップ102に進み、エンジン回転速度の
単位時間当りの変動量ΔNEを検出し、次のステップ1
03で、スロットル開度の単位時間当りの変動量ΔTA
を検出する。この後、ステップ104に進み、エンジン
回転速度変動量ΔNEとスロットル開度変動量ΔTAが
所定値α,β以下(ΔNE≦α,ΔTA≦β)であるか
否かによって、定常運転状態であるか、過渡運転状態で
あるかを判定し、過渡運転状態であれば、以降の処理を
行うことなく、本プログラムを終了する。過渡運転状態
の場合には、運転状態の変動によって吸気管圧力が変動
して、正常時でも吸気管圧力変化量ΔPが大きくなり、
異常と誤診断する可能性があるためである。
【0028】これに対し、ステップ101とステップ1
04で共に「Yes」と判定された場合、つまりEGR
作動領域(EGR弁31の開弁領域)で且つ定常運転状
態である場合は、異常診断実行条件が成立して、ステッ
プ105以降の異常診断処理を次のようにして実行す
る。まず、ステップ105で、その時点の吸気管圧力セ
ンサ18の出力信号によってEGR弁31の開弁時の吸
気管圧力PONを検出する。この際、吸気圧力脈動の影響
を排除するために、開弁時の吸気管圧力PONの所定時間
(例えば3秒程度)の平均値を求めるようにしても良
い。
【0029】そして、次のステップ106で、電磁弁3
4に通電して、EGR弁31を閉弁作動させ、排出ガス
の還流を停止した後、ステップ107に進み、EGR弁
31の閉弁時の吸気管圧力POFF を検出する。この際、
吸気圧力脈動の影響を排除するために、閉弁時の吸気管
圧力POFF の所定時間(例えば3秒程度)の平均値を求
めるようにしても良い。
【0030】この後、ステップ108に進み、開弁時の
吸気管圧力PONから閉弁時の吸気管圧力POFF を引き算
して吸気管圧力変化量ΔP(=PON−POFF )を求め
る。そして、次のステップ109で、吸気管圧力変化量
ΔPが所定の異常判定値γ以下であるか否かを判定し、
吸気管圧力変化量ΔPが異常判定値γ以下であれば、E
GRシステム28が正常であると判断して、ステップ1
10に進み、EGR弁31を開弁して、排出ガスの還流
を再開する。
【0031】これに対し、吸気管圧力変化量ΔPが異常
判定値γよりも大きければ、EGR弁31の上流側のE
GR配管29の破損又は配管外れが発生したと判断し
て、ステップ111に進み、警告ランプ38を点灯して
運転者に警告すると共に、その異常情報を制御回路37
のバックアップRAM(図示せず)に記憶する。
【0032】以上説明した本実施形態(1)では、EG
R弁31の上流側のEGR配管29と排気管22との連
結部分に流路絞り35を設けたので、EGR配管29が
排気管22から外れると、流路絞り35が排気管22側
に残って、EGR配管29から流路絞り35が取り除か
れた状態となる。このため、EGR弁31を開弁から閉
弁へ切り換えたときの吸気管圧力変化量ΔPが異常判定
値γよりも大きいか否かで、EGR配管29の破損又は
配管外れの有無を診断することができる。
【0033】しかも、本実施形態(1)では、流路絞り
35を排気管22側に設けたので、EGR配管29が外
れたときに、確実に流路絞り35が排気管22側に残っ
て、該EGR配管29から流路絞り35が取り除かれた
状態となる。このため、EGR配管29の外れを確実に
検出することができる。
【0034】但し、本発明は、流路絞り35をEGR配
管29に設けるようにしても良く、この場合でも、流路
絞り35とEGR弁31との間でEGR配管29が破損
した場合には、本実施形態(1)と同様の方法で、EG
R配管29の破損を検出することができる。また、流路
絞り35の位置は、EGR配管29と排気管22との連
結部分に限定されず、EGR配管29の途中部分であっ
ても良い。また、流路絞り35の形状も適宜変更しても
良く、要は、EGR配管29の流路断面積を狭める形状
であれば良い。
【0035】また、EGR配管29が完全に目詰りした
り、EGR弁31が故障して動かなくなった場合には、
EGR弁31を開閉制御しても、吸気管12に流入する
EGR流量がほとんど変化しないため、吸気管圧力変化
量ΔPが非常に小さくなる(図3参照)。また、図3に
示すように、EGR配管29の目詰りや配管の変形等に
よってEGR配管29の流路断面積が小さくなるに従っ
て、EGR弁31を開弁から閉弁へ切り換えたときの吸
気管圧力変化量ΔP(EGR流量の変化量)が小さくな
る。この関係から、吸気管圧力変化量ΔPが所定の異常
判定値β以下であるか否かによって、EGR配管29の
目詰りやEGR弁31の故障の有無を診断するようにし
ても良い。
【0036】[実施形態(2)]本発明の実施形態
(2)では、図6のEGR異常診断プログラムによって
EGRシステム28の異常の有無を診断する。図6のE
GR異常診断プログラムは、EGR弁31の開弁時の吸
気管圧力PONi と閉弁時の吸気管圧力POFFiを吸気管圧
力センサ18で検出する処理を所定回数(n回)繰り返
して、開弁時の吸気管圧力PONi の偏差が所定値以内の
ときに、開弁時の吸気管圧力平均値PONと閉弁時の吸気
管圧力平均値POFF との差ΔP(=PON−POFF )を所
定の異常判定値γと比較することによって、EGRシス
テム28の異常の有無を診断する。以下、本プログラム
の処理内容を説明する。
【0037】本プログラムが起動されると、まずステッ
プ201で、EGR作動領域(EGR弁31の開弁領
域)であるか否かを判定し、EGR作動領域でなけれ
ば、以降の処理を行うことなく、本プログラムを終了
し、EGR作動領域であれば、ステップ202に進み、
吸気管圧力センサ18の出力信号によってEGR弁31
の開弁時の吸気管圧力PONi を検出する。この後、ステ
ップ203に進み、EGR弁31を閉弁作動させ、排出
ガスの還流を停止した後、ステップ204に進み、EG
R弁31の閉弁時の吸気管圧力POFFiを検出する。
【0038】そして、次のステップ205で、開弁時の
吸気管圧力PONi と閉弁時の吸気管圧力POFFiを検出す
る処理を所定回数(n回)繰り返したか否かを判定し、
この検出処理が所定回数(n回)となるまで繰り返す。
そして、この検出処理を所定回数(n回)繰り返した時
点で、ステップ206に進み、所定回数(n回)の開弁
時の吸気管圧力PON1 〜PONn の平均値PONを算出する
と共に、偏差(最大値と最小値との差)を算出する。
【0039】この後、ステップ207に進み、開弁時の
吸気管圧力PON1 〜PONn の偏差が所定値以内であるか
否かを判定し、この偏差が所定値以内でなければ、過渡
運転状態であると判断して、ステップ208以降の異常
診断処理を行うことなく、本プログラムを終了する。
【0040】これに対し、開弁時の吸気管圧力PON1 〜
PONn の偏差が所定値以内であれば、定常運転状態であ
ると判断して、ステップ208以降の異常診断処理を次
のようにして実行する。まず、ステップ208で、所定
回数(n回)の閉弁時の吸気管圧力POFF1〜POFFnの平
均値POFF を算出する。この後、ステップ209に進
み、開弁時の吸気管圧力平均値PONから閉弁時の吸気管
圧力平均値POFF を引き算して吸気管圧力変化量ΔP
(=PON−POFF )を求める。
【0041】そして、次のステップ210で、吸気管圧
力変化量ΔPが所定の異常判定値γ以下であるか否かを
判定し、吸気管圧力変化量ΔPが異常判定値γ以下であ
れば、EGRシステム28が正常であると判断して、ス
テップ211に進み、EGR弁31を開弁して、排出ガ
スの還流を再開する。
【0042】一方、吸気管圧力変化量ΔPが異常判定値
γよりも大きければ、EGR弁31の上流側のEGR配
管29の破損や配管外れが発生したと判断して、ステッ
プ212に進み、警告ランプ38を点灯して運転者に警
告すると共に、その異常情報を制御回路37のバックア
ップRAM(図示せず)に記憶する。
【0043】以上説明した本実施形態(2)において
も、前記実施形態(1)と同様の作用効果を得ることが
できる。尚、図1のシステムでは、吸気管圧力を利用す
るバキュームサーボ型のEGR弁31を用いたが、モー
タやソレノイド等の電気的なアクチュエータで駆動する
EGR弁を用いても良い。
【0044】また、前記各実施形態(1)、(2)で
は、異常診断パラメータとして吸気管圧力変化量ΔPを
用いたが、その代わりに、吸気空気量の変化量を用いて
も良い。要は、EGR弁31を開閉させたときのEGR
流量の変化量に応じて変化するパラメータの変化量を用
いれば良い。勿論、EGR弁31を開閉させたときのE
GR流量の変化量を検出又は推定して、そのEGR流量
の変化量に基づいてEGRシステム28の異常診断を行
うようにしても良い。
【0045】その他、本発明は、図1に示すような吸気
ポート噴射エンジンに限らず、筒内に直接燃料を噴射す
る筒内噴射エンジンにも適用して実施できる等、種々変
形して実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示すエンジン制御シ
ステム全体の概略構成図
【図2】EGR配管と排気管との連結部の構造を示す断
面図
【図3】EGR配管の流路断面積と、EGR弁を開弁か
ら閉弁へ切り換えたときの吸気管圧力変化量ΔPとの関
係を示す図
【図4】EGR配管破断部の開口面積と、EGR弁を開
弁から閉弁へ切り換えたときの吸気管圧力変化量ΔPと
の関係を示す図
【図5】実施形態(1)のEGR異常診断プログラムの
処理の流れを示すフローチャート
【図6】実施形態(2)のEGR異常診断プログラムの
処理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、14…エ
アフローメータ、15…スロットルバルブ、17…サー
ジタンク(吸気管)、18…吸気管圧力センサ、19…
吸気マニホールド(吸気管)、22…排気管、28…E
GRシステム(排出ガス環流システム)、29,30…
EGR配管(排出ガス環流配管)、31…EGR弁(排
出ガス環流制御弁)、32…圧力制御管路、33…モジ
ュレータ、34…電磁弁、35…流路絞り(流路縮小手
段)、36…EGR配管連結口、37…制御回路(異常
診断手段)、38…警告ランプ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気管から吸気管に環流され
    る排出ガスの環流量を排出ガス環流制御弁によって制御
    する排出ガス環流システムの異常診断装置において、 前記排出ガス環流制御弁の開度を変化させたときの排出
    ガス環流量の変化量又は該排出ガス環流量の変化量に応
    じて変化するパラメータの変化量に基づいて排出ガス環
    流システムの異常の有無を診断する異常診断手段を備
    え、 前記排出ガス環流制御弁と前記排気管との間を接続する
    排出ガス環流配管の途中部分又は該排出ガス環流配管と
    該排気管との連結部分に、該排出ガス環流配管の流路断
    面積を狭める流路縮小手段を設けたことを特徴とする排
    出ガス環流システムの異常診断装置。
  2. 【請求項2】 前記異常診断手段は、前記排出ガス環流
    量の変化量又は前記パラメータの変化量が所定の判定値
    よりも大きいときに前記排出ガス環流配管の破損又は配
    管外れと診断することを特徴とする請求項1に記載の排
    出ガス環流システムの異常診断装置。
  3. 【請求項3】 前記流路縮小手段は、前記排気管に設け
    られていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排
    出ガス環流システムの異常診断装置。
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