JPH0615868U - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH0615868U
JPH0615868U JP5807892U JP5807892U JPH0615868U JP H0615868 U JPH0615868 U JP H0615868U JP 5807892 U JP5807892 U JP 5807892U JP 5807892 U JP5807892 U JP 5807892U JP H0615868 U JPH0615868 U JP H0615868U
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JP
Japan
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casing
heat
heat collecting
fins
heat exchanger
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Pending
Application number
JP5807892U
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English (en)
Inventor
友久 石黒
真一 北野
Original Assignee
パロマ工業株式会社
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Publication date
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  • Details Of Fluid Heaters (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼ガスが貫流するケーシングのスカート側
の温度上昇を抑え、かつケーシングに生じる熱応力集中
も緩和した、耐久性に優れた熱交換器を提供すること。 【構成】 燃焼ガスが貫流するケーシング10内にその
燃焼ガスの流れ方向と交差する方向に多数枚の集熱フィ
ン14,14…を積層状に列設配置し、これら集熱フィ
ン14,14…の端縁をケーシング内壁面にロー付けし
たものであって、集熱フィン14,14…の端縁の途中
部位にロー付け時のロー材の流れを阻止する切欠き16
が形成されている。集熱フィン14,14…の端縁の非
ロー付け部分からのケーシングの熱伝達は少なく、また
非ロー付け部分での熱歪み、変形等も回避される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、給湯器などに用いられる熱交換器に関し、特に燃焼ガス等の熱媒 体の貫流路に積層状に列設される集熱フィンの端縁が熱交換器本体を構成するケ ーシングにロー付けされてなる熱交換器のロー付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の熱交換器としては、図5に示した外観形態のものが良く知られ ている。この図5に示した熱交換器50は、上下両端が開口したケーシング52 内の上端開口寄り部位に、このケーシング52内を下から上に向かって貫流する 燃焼ガスの貫流方向と交差する(直交する)方向に多数枚の集熱フィン54,5 4…が列設され、水が流れる給水管56がケーシング52の一側壁より上述の列 設される集熱フィン54,54…を串通するように貫挿されてケーシング52の 反対壁より導出され、これの繰り返しにより何回か集熱フィン54,54…に貫 挿されてジグザグ状に配設されてなるものである。
【0003】 このような構成の熱交換器によれば、ケーシング52内を貫流する燃焼ガスの 熱が集熱フィン54,54…によって回収され、その回収熱によって給水管56 内を流れる水がその給水管56の管壁を介して加熱され、所望の湯温の出湯水が 得られるようになっている。
【0004】 かくして、このような外観形態の熱交換器において、集熱フィン54,54… とケーシング52の内壁面とは、これらの構成部材が一般に金属材料(銅板など )であるために、ロー付けにより組み立てられているが、このロー付け構造は、 図6に示したような構成のものが一般に知られている。すなわち、この図6に示 したものは、集熱フィン54,54…のケーシング52と接合される両端縁に折 曲片58を形成し、この折曲片58とケーシング52の内壁面とを折曲片58の 全面に亘ってロー付けしてなるものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような図6に示された構造のものでは、ケーシング52の 上端開口寄り部位の壁面のみならず、ケーシング52の下端開口側、すなわち燃 焼ガスの上流側に位置するケーシング52のスカート60側までが集熱フィン5 4,54…とロー付けされており、しかもこのケーシング52のスカート60側 では、燃焼ガスの温度が高いため集熱フィン54自体が高温度に加熱され、それ がケーシング52にロー付けされていることにより熱伝達が良くなるため、ケー シング52の特にスカート60側の温度が高温となって耐久性が懸念されていた 。
【0006】 また、これを解決するための手段として、図7(a)に示される構造のものも 考えられる。これは、集熱フィン54の両端縁に形成される折曲片を上半折曲片 64aと下半折曲片64bとに分けて形成し、上半折曲片64aはケーシング5 2の内壁面にロー付けさせ、下半折曲片64bはケーシング12より離間させた 非接触の状態で設けている。
【0007】 しかしながら、このような図7(a)に示される構造とすると、ケーシング5 2のスカート60側は集熱フィン54の高温側である下半折曲片64bとは接し ておらず温度的にはそれ程上昇しないが、集熱フィン62の上半折曲片64aと 下半折曲片64bとの境目(図中、A点)より上側のロー付け部分すなわち上半 折曲片64a側では外方へ変位しようとし、下側のロー付けされない非接触部分 すなわち下半折曲片64b側では内側へ変位しようとするため、図7(b)に示 したような極度の屈曲状態で内側に変形する。そのために上半折曲片64aと下 半折曲片64bとの境目であるケーシング12のA点に応力集中が起こり、特に 燃焼ガスの高温度にさらされるケーシングのスカート側にひび割れや熱歪み、あ るいは内側へのへこみ等が生じてこの場合にも耐久性が懸念された。
【0008】 この考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的 とするところは、燃焼ガス等の熱媒体が貫流するケーシングの、特にスカート側 の温度上昇を抑え、かつケーシングに生じる熱応力集中も緩和された、耐久性に 優れた熱交換器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するためにこの考案の熱交換器は、燃焼ガス等の熱媒体が貫流 するケーシング内にその熱媒体の流れ方向と交差する方向に、定間隔を置いて多 数枚の集熱フィンが積層状に列設配置され、これら集熱フィンの端縁がケーシン グの内壁面にロー付けされてなる構造において、前記集熱フィンの端縁の途中部 位にロー付け時のロー材の流れを阻止する切欠き、または前記フィンの端縁途中 より漸次ケーシングの内壁面より離間するテーパ面が形成されてなることを要旨 とするものである。
【0010】
【作用】
このような構成を有するこの考案の熱交換器によれば、ケーシング内を燃焼ガ ス等の熱媒体が貫流することにより、この熱媒体の熱が集熱フィンによって回収 され、その集熱フィンの回収熱の一部はケーシングにも伝達されるが、集熱フィ ンの端縁の途中部位に切欠きが形成されていることにより集熱フィンのロー材が 流れていない端縁部分はケーシングに当接されているだけでそれ程ケーシングへ 熱伝達されず、ケーシングがそれ程高温度にされされないばかりか、ロー材が流 れていない集熱フィンの端縁部分がケーシングに当接されていることによりケー シングにひび割れや熱歪み、あるいは熱変形を起こして内側にへこむこと等が回 避される。
【0011】 また、集熱フィンの端縁の途中部位にテーパ面が形成されることによっても集 熱フィンとケーシングとの間のロー材の流れは阻止されているため、この場合に もケーシングがそのテーパ面に沿ってなめらかに変形することはあっても集熱フ ィン端縁のロー付け部分と非ロー付け部分との境目の熱応力集中は生じず、この 場合にもケーシングのひび割れや熱歪み、あるいは内側への極度のへこみ等が回 避される。
【0012】
【実施例】
以下に、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。 図1には、この考案の第1の実施例に係る熱交換器の断面図を示している。ま た、図2には、図1における集熱フィンの外観斜視図を、さらに図3には図1に 示した熱交換器の要部の拡大図を示している。
【0013】 図示のようにこの第1の実施例における熱交換器10は、上下両端が開口した 方形箱状の銅製ケーシング12の上端開口縁寄り部位の内側に多数枚の同じく銅 製の集熱フィン14,14…が積層状に列設されている。そしてその集熱フィン 14,14…は、前記ケーシング12と接合される両端縁を折曲すると共に、そ の折曲片の途中部位にロー材の流れを阻止する切欠き16を形成し、これにより 集熱フィン14の両端縁には夫々上半折曲片18aと下半折曲片18bとが形成 されている。
【0014】 そして集熱フィン14をケーシング12にロー付けするに際しては、集熱フィ ン14の上半折曲片18a上のケーシング12との接触縁に沿ってロー棒材20 (図1中、仮想線にて示す。)を添え、このようにアセンブルした熱交換器をロ ー付け炉内に装入してこのロー付け炉内でそのロー棒材18を溶かすことにより 集熱フィン14,14…がケーシング12の内壁面にロー付けされる。このとき ロー材は集熱フィン14の上半折曲片18aとケーシング12との当接面に流れ 込むが、その流れは切欠き16で止まるため上半折曲片18aはケーシング12 面にロー付けされるが、下半折曲片18bはロー材が流れてこないためロー付け されずケーシング12のスカート22側の内壁面に当接しているだけである。
【0015】 尚、この図1ないし図3において、集熱フィン14のプレート面には給水管2 4の貫挿穴26が打抜き形成されているが、その打抜き形成時に貫挿穴26の内 周にはロー材による給水管24との接合のための起立縁28が周設され、また、 その起立縁28には集熱フィン14,14…のスペース間隔保持のためのスペー サ片30が適数形成されている。さらに、前記貫挿穴26に面してロー棒材の通 し穴32も形成されており、ロー付け炉内でのロー付け作業時にその通し穴32 に挿通されていたロー棒材が溶けることにより給水管24と集熱フィン14の貫 挿穴26の起立縁28との間にもロー材が流れ込み、給水管24の周りに集熱フ ィン14がロー付けされるものである。
【0016】 しかしてこのように構成された熱交換器によれば、前述の図1におけるケーシ ング12のスカート22側開口より燃焼バーナの燃焼ガスをケーシング12内に 導入し、上側開口に向けて貫流させたときにその燃焼ガスの熱が集熱フィン14 ,14…によって回収され、その回収熱によって給水管24内を流れる水が加熱 されるが、回収熱の一部は集熱フィン14,14…の上半折曲片18a及び下半 折曲片18bを介してケーシング12にも伝達される。そのとき集熱フィン14 の上半折曲片18aはケーシング12にロー付けされているため比較的多くの熱 が伝達されるが、下半折曲片18bとケーシング12とは当接しているだけでロ ー付けされていないため熱伝達が悪く、温度としてはそれ程上昇しない。したが ってケーシング12のスカート22側の温度上昇は、ケーシング12の上半部に 較べて少ない。
【0017】 また、集熱フィン14の上半折曲片18aは温度上昇によってケーシング12 を外方へ変位させようとし、また下半折曲片18bもケーシング12に当接され ているためケーシング12を外方へ変位させようとし、そのケーシング12の変 位方向は上半折曲片18aとは下半折曲片18bとで同一方向であるため、ケー シング12のロー付け部分と非ロー付け部分との境界における熱応力集中は緩和 されている。
【0018】 図4は、この考案の第2の実施例に係る熱交換器の断面図を示す。この実施例 の熱交換器40では集熱フィン42の両端縁に上半折曲片44aとともに折曲形 成される下半折曲片44bが漸次ケーシング12のスカート22より離間する内 向きテーパ状に形成されている。
【0019】 このように構成すれば、集熱フィン42をケーシング12にロー付けする際に 、集熱フィン42の上半折曲片44aとケーシング12の内壁面とは当接してい るのでロー材によってロー付けされるが、そのロー材の流れは集熱フィン42の 上半折曲片44aがケーシング12の内壁面と離間する下半折曲片部44bとの 境目(図中、B点)で止まる。
【0020】 したがって、このように構成された熱交換器40によれば、ケーシング12内 を貫流する燃焼ガスの集熱フィン42に回収され、その回収熱の一部は集熱フィ ン42の上半折曲片44aを介してケーシング12へも伝達されるが、集熱フィ ン42とケーシング12とは上半折曲片44aによってのみ接触するのみで下半 折曲片44bとは離間していることによってその接触面積は大きくないため集熱 フィン42からケーシング12への熱伝達量は大きくなく、ケーシング12の特 にスカート22側がそれ程高温度に加熱されることはない。
【0021】 そして集熱フィン42の上半折曲片44aはケーシング12に接合されている ためケーシング12を外方への変位させようとする力が働き、また集熱フィン4 2の下半折曲片44bはケーシング12より離間しているためケーシング12を 内方へ変位させようとする力が働くが、集熱フィン42の下半折曲片44bは上 半折曲片44aの下端縁より漸次離間するテーパ状に形成されているためケーシ ング12は変形することはあってもそのテーパ面に沿って緩やかに変形すること となる。したがって、集熱フィン42の上半折曲片44aと下半折曲片部44b との境目(図4中、B点)で極度の屈曲を受けることはなく、その部分での熱応 力集中は緩和されるためケーシング12の、特に高温度の燃焼ガスの熱影響を受 けやすいスカート22側がひび割れや極度の熱歪み等を受けることは回避される 。 尚、この考案では上記実施例に何ら限定されるものではなく、この考案の趣旨 を逸脱しない範囲で種々の変更・改良が可能であることは勿論である。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したことから明かなように、この考案の熱交換器によれば、集熱フィ ンがケーシングにロー付けされた構造において集熱フィンの端縁の途中部位にロ ー付け時のロー材の流れを阻止する切欠き、または漸次ケーシングより離間する テーパ面を形成して、集熱フィンからケーシングへのロー付け面を介しての熱伝 達を抑制すると共にケーシングの局所的な熱応力集中を回避するようにしたもの であるから、ケーシングの耐久性が向上し、恒久的な使用に耐え得るものである 。 また、集熱フィンからケーシングへの熱伝達の抑制による燃焼ガスの熱利用が 有効に達成される利点も有すものである。したがって、この考案に係る熱交換器 を給湯器などの燃焼器具類に適用することは産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る熱交換器の集熱フィ
ンとスカートとの接合部分を示す断面図である。
【図2】図1に示した熱交換器における集熱フィンの外
観斜視図である。
【図3】図1に熱交換器の要部の拡大断面図である。
【図4】この考案の他の実施例に係る熱交換器の集熱フ
ィンとスカートとの接合部分を示す断面図である。
【図5】この種の熱交換器の従来一般に知られる外観斜
視図である。
【図6】従来の熱交換器の集熱フィンとスカートとの接
合部分の1例を示す断面図である。
【図7】従来の熱交換器の集熱フィンとスカートとの接
合部分の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 熱交換器 12 ケーシング 14 集熱フィン 16 切欠き 18a 上半折曲片 18b 下半折曲片 20 ロー棒材 22 スカート 24 給水管 40 熱交換器 42 集熱フィン 44a 上半折曲片 44b 下半折曲片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼ガス等の熱媒体が貫流するケーシン
    グ内にその熱媒体の流れ方向と交差する方向に定間隔を
    置いて多数枚の集熱フィンが積層状に列設配置され、こ
    れら集熱フィンの端縁がケーシングの内壁面にロー付け
    されてなる熱交換器において、前記集熱フィンの端縁の
    途中部位にロー付け時のロー材の流れを阻止する切欠
    き、または前記フィンの端縁途中より漸次ケーシングの
    内壁面より離間するテーパ面が形成されてなることを特
    徴とする熱交換器。
JP5807892U 1992-07-27 1992-07-27 熱交換器 Pending JPH0615868U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5807892U JPH0615868U (ja) 1992-07-27 1992-07-27 熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5807892U JPH0615868U (ja) 1992-07-27 1992-07-27 熱交換器

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JPH0615868U true JPH0615868U (ja) 1994-03-01

Family

ID=13073886

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JP5807892U Pending JPH0615868U (ja) 1992-07-27 1992-07-27 熱交換器

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JP (1) JPH0615868U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000234809A (ja) * 1999-02-10 2000-08-29 Rinnai Corp 熱交換器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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