JPH0615831Y2 - ウオ−タジエツト推進装置のガ−ドグリツド構造 - Google Patents

ウオ−タジエツト推進装置のガ−ドグリツド構造

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JPH0615831Y2
JPH0615831Y2 JP1986141096U JP14109686U JPH0615831Y2 JP H0615831 Y2 JPH0615831 Y2 JP H0615831Y2 JP 1986141096 U JP1986141096 U JP 1986141096U JP 14109686 U JP14109686 U JP 14109686U JP H0615831 Y2 JPH0615831 Y2 JP H0615831Y2
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JP
Japan
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guard grid
water
propulsion device
impeller
jet propulsion
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JP1986141096U
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JPS6346298U (ja
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稔 中島
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Nakashima Propeller Co Ltd
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Nakashima Propeller Co Ltd
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  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は,高速艇等に多く採用されている船舶のウォ
ータジェット推進装置において,ゴミ等の浮遊物がイン
テークダクト内に吸い込まれ,これを塞いでしまうのを
防止するために設けられるガードグリッド構造に関する
ものである。
(ロ)従来の技術 このようなウォータジェット推進装置は,プロペラ推進
装置ほど外部抵抗が大きくないので,高速が出せるこ
と,さらに浅瀬や岩礁の多い処でも航行できること,騒
音や振動が小さいこと等もあって,最近,高速の救命艇
やレジャー艇を中心に普及し始めている。
ところで,このウォータジェット推進装置であるが,例
えば,特開昭57-186598号公報に一例が開示されている
ように,船底から船尾にかけて水を引き込むインテーク
ダクトを導設し,軸流ポンプあるいは斜流ポンプによっ
てこのインテークダクト内に高速水流を発生せしめ,こ
れをインテークダクト後端のノズルから噴出することで
推進力を得るものである。したがって,インテークダク
ト内にゴミ等が吸い込まれると詰まったりして具合が悪
いので,これを防ぐため,いわゆる,ガードグリッドと
称される格子状の防禦体をインテークダクトの始端部に
設けていた(後記する第3図参照)。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 このガードグリッドによれば,なるほど,ゴミ等のダク
ト内への流入は防禦できるが,この付近には常にダクト
内への吸引流が起きているため,これらゴミ等は強制的
に排除しなければ取り除くことができない。しかし,こ
の部分は水中にあるため,これを取り除くためには潜っ
て取りに行くか,乾ドックしなければならなかった。
(ニ)問題点を解決するための手段 そこで,この考案は,ゴミ等の浮遊物がインテークダク
ト内に詰まるのを防止するため,インテークダクト内に
設けられるインペラの前方に設置されるガードグリッド
であって,このガードグリッドをインペラのねじりと逆
向きにねじられる放射状格子と円形格子とで構成すると
ともに,少なくともその一部を吃水線より上方に位置す
るよう設置し,かつ,その上方を開閉自在なドアで覆蓋
したことを特徴とするウォータジェット推進装置のガー
ドグリッド構造を提供することにくより,前記の問題点
を解決したのである。
(ホ)作用 これにより,ゴミ等はダクト内の相当奥部,すなわち,
インペラの直前まで吸引され,ここにとどまっている
が,吃水線より上方であって,しかも,このガードグリ
ッド上方には開閉自在なドアが設けられているので,こ
のドアを開けることで,船内に居ながらにしてこれらゴ
ミ等を取り除くことができるのである。また,ガードグ
リッドをくぐり抜ける水流はその放射状格子によってイ
ンペラのねじりとは逆のねじりが加えられるから,イン
ペラを通過した水流の推進エネルギーに寄与しない回転
成分を減らせ,推進効率を高める作用をする。
(ヘ)実施例 以下、この考案の実施例を図面に従って説明するが、第
1図はこの考案に係るガードグリッド部分の横断面図、
第2図はウォータジェット推進装置全体の縦断面図、第
3図は同じくステアリングノズル部分の平面図、第4図
〜第6図は同じく縦断面図である。
まず、第2図等によってウッータジェット推進装置の概
略を説明しておくと,この推進装置は流入部A,ポンプ
部B,吐出部C,噴流方向制御部D等から構成される。
流入部Aは水を取り込む部位であり,始端に取水口1を
形成し,やや斜め上方に導延された後はほぼ真直になっ
て後方へ延出する形状の(後端は船尾から突出してい
る)インテークダクト(以下ダクトという)2等が設け
られている。
ポンプ部Bはダクト2に吸い込んだ水を加圧する部位で
あり,ダクト2の後端寄りに駆動軸3で駆動されるイン
ペラ4が設置されている。
吐出部Cはインペラ4で加圧された水を後方に高速水流
(噴流)として案内排出する部位であり,ダクト2の内
周側に固定された案内羽根5を設置しているとともに,
ダクト2自体の径を絞り込んでここをノズル6としてい
る。なお,案内羽根5の中心芯部を駆動軸3の後部の軸
受部7として利用している他,インペラ4の前方にはダ
クト2内に吸い込んだゴミ等の浮遊物を排除するガード
グリッド8を設けている(第2図において,ダクト2始
端部に仮想線で描かれているのが前記した従来例のガー
ドグリッドである)。
噴流方向制御部Dは吐出部Cから噴出される噴流の左右
および上下方向を制御する部位である。すなわち,吐出
部Cのノズル6の後方にステアリングノズル(以下ノズ
ルという)9をピン10で連設し,ここを中心として左右
方向には自由に回動できるようにしておく。したがっ
て,ダクト2部分とこのノズル9部分に左右二本の油圧
シリンダ11を介装しておけば,各油圧シリンダ11を伸縮
することによってノズル9は左右に傾動できるから,こ
れによって舵取りが可能になるのである(第3図参
照)。さらに,この噴流方向制御部Dには以下のリバー
シング機構12が設けられる。すなわち,ノズル9の後端
寄り底面に噴流を溢流させ得る溢流口13を形成する他,
この溢流口13の上下に起立角度に応じて噴流をせき止
め,かつ,溢流口13から溢流させて前方へ方向変更させ
る二個のバケット14を起伏可能に設けるのである。とこ
ろで,バケット14の起伏構造であるが,以下のような平
行リンク機構15が一般的である。すなわち,まず,溢流
口13の後方側に水平な支持軸16を軸架し,この支持軸16
を中心に上下のバケット14が対称的に起伏できるように
しておく。次に,ノズル9の両側後端部に油圧シリンダ
17の伸縮で前後に回動できるスイングアーム18を設け,
これにスライドレバー19を枢着するとともに,このスラ
イドレバー19と上下のバケット14をリンク20によって平
行リンク的に連結するのである。なお,このとき,スラ
イドレバー19に長孔21を形成し,この部分をノズル9側
壁等に固定されたガイドピン22に嵌入してスライドする
ときのガイドとする。
以上により,油圧シリンダ17を伸長させ,スイングアー
ム18を介してスライドレバー19を前方へスライドさせれ
ば,バケット14は溢流口13の上下に起伏して溢流口13を
塞ぐとともに、ノズル9内を全開し,ここを流通する噴
流をすべてその後端の噴出口23から後方に噴出させるか
ら(第4図参照),このときに最高速度で前進する。一
方,これと逆にスライドレバー19を後方にスライドさせ
れば,バケット14は溢流口13の上下に起立し,このうち
の上方のバケット14がノズル9内の噴流の流通を遮断す
る他,こうして遮断した噴流を溢流口13を通して下方に
導き,さらに,下方のバケット14によって前方へ反転さ
せるから(第6図参照),このときが全速で後進すると
きである。なお,これらの中間の操作をすれば(第5図
参照),速度調整ならびに前後進切換えが可能になるの
である。
ところで,この考案は,前記したガードグリッド8につ
いてのものであるが,まず,第1図で示すように,ガー
ドグリッド8をインテークダクト2内のインペラ4の前
方に設置し,これを放射状格子8cと円形格子8dとで
構成するのである。そして,放射状格子8cをインペラ
のねじり(ピッチ)と逆向きにねじっておくのである。
こうすることにより,ガードグリッド8をくぐり抜けた
水流はインペラ4のねじりとは逆のねじりが加えられる
から,結局,インペラ4を通過した水流の回転成分は減
らされ,推進効率が高められるからである。インペラ4
の作用で噴出される水流の回転成分は推進性能を阻害す
るものであるから,回転成分を減らすほど推進効率が高
まることは知られており,実開昭61-98698号公報等には
インペラ(プロペラ)の前方にプロペラのねじりとは逆
向きのねじりを加えられた放射状フィンを設置している
ぐらいである。また,噴出水流を整流化することはガー
ドグリッド8で堰き止められているゴミ等の透過性やガ
ードグリッド8をくぐり抜けてインペラ4や案内羽根5
等にからみついているゴミ等の排出性も向上させること
ができる。さらに,このようなガードグリッド8を採用
すれば,前記した吐出部Cの案内羽根5の役割も兼用
し,この案内羽根5を不用とすることも考えられる。
次に,このガードグリッド8は,少なくとも,その一部
が吃水線Lより上方に位置するように設置するととも
に,その上方を開閉自在なドア24で覆蓋するのである。
これは,ウォータジェット推進装置の原理上,ノズル9
全体が水中に浸潰されてしまっては推進力が得られない
から,こうすることにより,ドア24は吃水線Lより上方
に設置できるからである。したがって,このドア24を開
けることにより,船内に水等を浸入させることなく,ガ
ードグリッド8に引っ掛かっているゴミ等を排除でき
る。さらに,この場合,ドア24をアクリル樹脂等の透明
な材質で製作しておけば,ガードグリッド8に引っ掛か
っているゴミ等の種類,量等が一目で判別できる。
(ト)考案の効果 以上,この考案は,前記した構成からなり,また,作用
するものであるから,以下のような効果が期待できる。
まず,ガードグリッドのうちの放射状格子によってこれ
をくぐり抜けた水流はインペラのねじりとは逆向きのね
じりが加えられるから,インペラを通過した水流の整流
(直進)化作用を果たし,推進効率を高めることができ
る。
次に,ガードグリッドを,少なくとも,その一部が吃水
線より上方に位置するように設置するとともに,その上
方を開閉自在なドアで覆蓋したものであるから,ゴミ等
をここまでいったん吸い込ませ,ドアを開けて船内に居
ながらにしてこれを排除できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るガードグリッド部分の横断面
図、第2図はウォータジェット推進装置全体の縦断面
図、第3図は同じくステアリングノズル部分の平面図、
第4図〜第6図は同じく縦断面図である。 (符号) 2……インテークダクト 4……インペラ 8……ガードグリッド 8c…… 〃 の放射状格子 8d…… 〃 の円形格子 24……ドア L……吃水線

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴミ等の浮遊物がインテークダクト(2)
    内に詰まるのを防止するため,インテークダクト(2)
    内に設けられるインペラ(4)の前方に設置されるガー
    ドグリッド(8)であって,このガードグリッド(8)
    をインペラ(4)のねじりと逆向きにねじられる放射状
    格子(8c)と円形格子(8d)とで構成するととも
    に,少なくともその一部を吃水線(L)より上方に位置
    するよう設置し,かつ,その上方を開閉自在なドア(24)
    で覆蓋したことを特徴とするウォータジェット推進装置
    のガードグリッド構造。
  2. 【請求項2】ドア(24)が透明である実用新案登録請求の
    範囲第項記載のウォータジェット推進装置のガードグ
    リッド構造。
JP1986141096U 1986-09-12 1986-09-12 ウオ−タジエツト推進装置のガ−ドグリツド構造 Expired - Lifetime JPH0615831Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6346298U JPS6346298U (ja) 1988-03-29
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JP1986141096U Expired - Lifetime JPH0615831Y2 (ja) 1986-09-12 1986-09-12 ウオ−タジエツト推進装置のガ−ドグリツド構造

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JPS53129098U (ja) * 1977-03-22 1978-10-13

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JPS6346298U (ja) 1988-03-29

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