JPH061582Y2 - 建築版の吊上げ具 - Google Patents

建築版の吊上げ具

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JPH061582Y2
JPH061582Y2 JP9552288U JP9552288U JPH061582Y2 JP H061582 Y2 JPH061582 Y2 JP H061582Y2 JP 9552288 U JP9552288 U JP 9552288U JP 9552288 U JP9552288 U JP 9552288U JP H061582 Y2 JPH061582 Y2 JP H061582Y2
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building
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building plate
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bolt
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浩造 宮崎
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Nozawa Corp
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、建物の施工現場において、特に中空部の建築
版をクレーン等で吊上げる際に利用する吊上げ具に関す
るものである。
〈従来の技術〉 建物の構築する場合、その外壁材に所定寸法の単位パネ
ル体とした中空プレキャストコンクリート版、押出し成
形セメント版等の中空形状の建築版を使用することがあ
る。
第4図(A),(B)は、上記建築版を建物躯体に建込
む場合の施工例を示したものである。
図において、Pは建築版であり、版厚内に複数本の中空
部を形成した矩形としている。Fは建物躯体を構成する
鉄骨フレーム、FBは建築版Pを支持するフレームブラ
ケット、Sは建築版Pを吊上げるスリングである。
建築版PをフレームブラケットFBに建込む場合は、ま
ずスリングSを建築版Pの重心より上方に巻き付け、こ
のスリングの一端側をクレーン等に引掛け、建築版Pを
吊上げる。そして、フレームブラケットFBの該当する
建込み位置まで建築版を搬送し、順次ボルト等で止め付
けて接合している。上記建込みは、作業の容易さ等か
ら、建築版Pの下方を先にフレームブラケットFBに支
持させ、次いで上方を対応する上方のフレームブラケッ
トFBに当接させている。従って、第4図(B)に示す
ように、建築版Pの吊上げ点は建物躯体に面する側、即
ち裏面側Paとしている。
又、建築版Pの吊上げ具として、上記スリングSの他、
シャコ万力のような挟み治具を用いる場合もある。この
挟み治具は建築版Pが比較的小形で軽量の場合に利用さ
れる。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記のようなスリングS,挟み治具等の吊上げ具は、何
れも建築版Pの外面に取付けて使用するものである。従
ってフレームブラケットFBの近傍まで建築版Pを搬送
した場合に、これらの吊上げ具がフレームブラケットF
B,鉄骨フレームF等に接触する場合がある。吊上げ具
が上記のように接触するときには、建築版Pを作業員が
一旦支えて吊上げ具を取り外し、この後人力で建込むよ
うにしている。従って高層建物の上階での上記作業にお
いては、安全性に問題があった。
特に、建築版Pが大形版のときには、重量的に挟み治具
のような吊上げ具は不具合である為、スリングSを使用
することが多い。この場合は、第4図からも明らかなよ
うに、建築版Pを所定の建込み位置から若干離れた位置
で仮建てし、スリングSを取り外した後に所定の位置へ
更に移動させるようにしている。このような作業では、
前記同様に危険性が非常に大きいとともに、建築版Pの
所定位置への建込みに多大の手間を要する。
また前記した通り、建築版Pは、建込み作業の便宜上等
から上方を吊上げの係止位置としている。従ってクレー
ン吊上げ時に、例えば風圧等で不測により建築版Pが付
近の建物躯体等に衝突して破壊したときには、その破片
が落下することになり、大事故を起こす不安があった。
以上のような問題点を解決しようとするのが本考案であ
り、中空形状の建築版に適用するもので、その中空部を
利用して、建築版の吊上げ時から所定位置へ建込み接合
時まで取り外すことなく作業できる吊上げ具を提供する
ことを目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的と達成するために、本考案の吊上げ具は、複数
本の中空部を形成した矩形の建築版を建物躯体に建込む
際に、この中空部内にワイヤロープを挿通係止して吊上
げる建築版の吊上げ具であって、全体を上記中空部内に
挿通できる寸法とした板状に形成して、この板状の一端
側の板厚内にワイヤロープを係止するロープ係止部を設
けるとともに、他端側に係止ボルトのボルト取付孔を設
けて、建築版の外面から中空部内に連通したボルト挿通
孔を介して上記ボルト取付孔に着脱自在に係止ボルトを
取付けて上記建築版を係止するものである。
〈作用〉 上記の吊上げ具によれば、係止ボルトの取付けにより吊
上げ具の板面が建築版の中空部内壁面に密接するので、
建築版の荷重面と吊上げ面が略一致する。従って、建築
版を略垂直の姿勢で吊上げてフラつくことなく搬送する
ことができる。
また、建築版の外面に突出するのは係止ボルトの頭部だ
けである。従って、建築版を順次建込む際に隣接する建
築版との間において吊上げ具等の支障物がなく、即ち、
建込み接合が完了するまでクレーン吊上げを継続させて
おくことができる。これにより、大型の建築版であって
も極めて安全に、且つ迅速な建込み作業ができる。
また、建築版は中空部内から吊上げているので、例えば
建築版の下方側を吊上げ係止位置とした場合には、吊上
げ具の抜き外し作業がいわゆる足元作業としてできるこ
とになり、この点からも作業性を向上させ得る。更に、
上記下方係止によれば、建築版の中空部内をワイヤロー
プが挿通するので、例えば不測の事態でも建築版が割れ
るような破壊事故が生じたとしても、ワイヤロープによ
り支持されている部分については落下するようなことが
ない。
〈実施例〉 以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本考案実施例の吊上げ具による建築版の吊上げ
状態を示す要部断面図、第2図は建築版の吊上げ状態を
示す斜視外観図、第3図(A),(B),(C)は、吊
上げ具の操作説明図である。
図において、Pは矩形の建築版であり、多数の中空部P
Hを設けた押出成形セメント版、プレキャストコンクリ
ート版、石綿セメント版等で形成している。この建築版
Pの、建物躯体(図示せず)への建込み時に屋内側とな
る面、即ち裏面Paの下方であって、建込み幅方向の両
端近傍に、中空部PHと連通するボルト挿通孔BHを穿
っている。このボルト挿通孔BHは、後述する係止ボル
トが挿通する大きさとしている。1は吊上げ具であり、
二枚の矩形のプレート部2,3をそれより小形としたス
ペーサ部4を介してサンドイッチ状に積層して一体に接
合している。そしてプレート部2,3の対向面にスペー
サ部4の厚さによる空隙5,6を形成している。この吊
上げ具1は、全体を建築版Pの中空部PHに挿通できる
寸法として板状に形成しているものである。そして、プ
レート部2,3の一方の空隙5の対応面に埋込ピン取付
孔7をネジ孔として貫通して設け、また同様に他方の空
隙6の対応面にボルト取付孔8をネジ孔として貫通して
設けている。埋込ピン取付孔7には埋込ピン9を取付
け、ボルト取付孔8には係止ボルト10を取付ける。埋込
ピン9は、全体をネジ軸としてその全長を吊上げ具1の
埋込ピン取付孔7に完全に納まる寸法としている。この
埋込ピン9と空隙5でワイヤロープRのループ部RLの
ロープ係止部1aを形成している。また、係止ボルト10
は、その軸長を吊上げ具1のプレート部2,3及びスペ
ーサ部4で形成する厚みと、吊上げる建築版Pのボルト
挿通孔BH部分の挿通厚みを加算した寸法としている。
この係止ボルト10とボルト取付孔8とで吊上げ具1の吊
上げ係止部1bを形成している。そして後述する使用時に
建築版Pの吊上げ係止位置を係止ボルト10の頭部と吊上
げ具1のプレート部2又は3の面とで挟むようにしてい
る。第2図においてGは支保材であり、クレーン(図示
せず)でワイヤロープRにより建築版Pを吊上げるとき
に、ワイヤロープRの収束で建築版Pに不用意な変形作
用が生じないようにするものである。この支保材Gはク
レーン利用の際一般に使用されているものである。CL
はクレーンから延長されたワイヤフックである。
上述の構成において、以下その使用につき説明する。
尚、この実施例の場合、建築版Pの吊上げ係止位置は二
ケ所であり、吊上げ具1も二個使用するのであるが、同
一物であるからそのうちの一個を説明する。
まず、第3図(A)に示すように、吊上げ具1の空隙5
に、予め準備してあるワイヤロープRのループ部RLを
挿入する。そして埋込ピン9をプレート部2,3の埋込
ピン取付孔7にねじ込み、ワイヤロープRのループ部R
Lに挿通してワイヤロープRを係止状態とする。
次に、第3図(B),(C)に示すように、平置きした
建築版Pのボルト挿通孔BHが連通する中空部PHに、
建込時上端となる側から吊上げ具1を挿入し、ワイヤロ
ープRの剛性を利用して順次送り込む。そしてこの送り
込みにより、吊上げ具1のボルト取付孔8が建築版Pの
ボルト挿通孔BHに一致したときに、建築版Pの外面か
ら係止ボルト10をボルト挿通孔BHを介して上記ボルト
取付孔8にねじ込む。すると、建築版Pは係止ボルト10
の頭部と吊上げ具1のプレート部2,3の一方側面で挟
まれた状態となる。これで吊上げ具1の建築版Pへの係
止が完了する。
上記作業の後、ワイヤロープRの他端側をクレーンのワ
イヤフックCLに掛け、クレーン操作でワイヤロープR
を引き上げる。これにより、建築版Pは次にワイヤロー
プRにより徐々に引き起こされて、遂には略垂直に立ち
上がる。
そこで、更にワイヤロープRを引き上げて、建築版Pを
宙吊りにし、そのまま建込む構造躯体まで搬送する。そ
して所定位置にフレームブラケットFB(第4図参照)
に建築版Pの下端側を載置し、吊上げ具1で係止した状
態のまま建築版Pの上下部等を所要の接合ボルト等でフ
レームブラケットFB等に接合する。この接合の完了後
に係止ボルト10を吊上げ具1から取り外し、次いで吊上
げ具1をワイヤロープRにより中空部PHから抜き外
す。
この吊り作業において、建築版Pの建込時における他の
建築版或は建物躯体等との接合箇所に吊上げ具等の接合
支障物が介在しないので、建込所定位置まで直接にクレ
ーン搬送ができる。
尚、係止ボルト10の頭部が建築版Pの外面に突出する
が、これは建築版の係止位置を予め上記支障のないよう
に設定することができるので、上記建込みを阻害するこ
とはない。また、建築版Pの吊上げ具1による係止位置
を建築版Pの建込み時に下方となる側に設定しているか
ら、建込み後の係止ボルト10の取り外し作業が足元で可
能となり、作業を容易に行うことができる。更にまた、
建築版Pの係止位置を上記下方とした場合は、中空部P
Hに挿入しているワイヤロープRが支持芯材として機能
する。従って建築版Pの吊上げ搬送中に外的衝撃等で割
れ等の破壊事故を起こしても、上記支持されている部分
については落下することがなく、その分安全である。
更にまた、吊上げ具1は係止ボルト10によって建築版P
の中空部内壁面にそのプレート部2,3の一方が密接し
ている。しかも係止ボルト10がプレート部2,3に亘っ
て直角に保持して取付けられている。従って吊上げ具1
の吊上げ係止部1bは安定的に固定されることになり、吊
上げ時の建築版Pのガタつき等が生ぜず、安全に搬送す
ることができる。
尚、上記実施例においては、ワイヤロープRのロープ係
止部1aを構成する埋込ピン9をネジ軸として説明した
が、これに限るものではない。例えば、ワイヤロープR
にループ部RLを形成せずに、単に空隙5に挿入して中
間部で折り曲げて使用する場合には、吊上げ具の埋込ピ
ン取付孔7に当初より埋込ピン9を非着脱式として固定
しておくことが可能である。また、吊上げ具1全体にお
いても、実施例では三部材の積層形式による構造とした
が、これに限るものではない。例えば一枚の厚肉の板材
に上記ループ無しワイヤロープRの挿入用の空隙5を形
成したロープ係止部1aと係止ボルト取付孔8とを機械加
工等で形成してもよい。これによってもワイヤロープR
の係止は簡単にでき、また係止ボルト10の直角保持が可
能である。更にまた、建築版Pのボルト挿通孔BHは建
築版Pの裏面Pa側に限らず、化粧等で隠蔽が可能であ
れば表面でもよく、また横長版であれば板面の上方に設
けることも考えられる。更に、このボルト挿通孔BH
は、建築版Pの重量及び係止ボルト10のネジ部の接触等
の関係から損傷する不安定がある場合はブッシュを挿入
することもよい。
〈考案の効果〉 以上詳細に説明したように、本考案によれば、中空の建
築版をクレーン吊上げにより搬送し建物躯体に接合する
場合、建築版の吊上げから所定位置への建込み接合が完
了するまでクレーンで吊上げて支持した状態で作業がで
きる。従って重量版、大形版であっても人力でのみ支持
した作業形態をなくして極めて安全な施工が可能とな
る。
また、上記の通り、建込みの所定位置で支持することが
可能であるから、吊上げから建込み接合まで迅速な施工
を行うことができ、即ち施工の合理化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例に係る吊上げ具による建築版
の吊上げ状態を示す要部断面図、 第2図は、建築版の吊上げ状態を示す斜視外観図、 第3図(A),(B),(C)は、吊上げ具の操作説明
図、 第4図(A),(B)は、建築版の建込み施工の従来例
を説明する図である。 P…建築版,PH…中空部, BH…ボルト挿通孔,R…ワイヤループ, 1…吊上げ具,1a…ロープ係止部, 8…ボルト取付孔,10…係止ボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の中空部を形成した矩形の建築版を
    建物躯体に建込む際に、この中空部内にワイヤロープを
    挿通係止して吊上げる建築版の吊上げ具であって、 全体を上記中空部内に挿通できる寸法とした板状に形成
    して、 この板状の一端側の板厚内にワイヤロープを係止するロ
    ープ係止部を設けるとともに、 他端側に係止ボルトのボルト取付孔を設けて、 建築版の外面から中空部内に連通したボルト挿通孔を介
    して上記ボルト取付孔に着脱自在に係止ボルトを取付け
    て上記建築版を係止することを特徴とした建築版の吊上
    げ具。
JP9552288U 1988-07-19 1988-07-19 建築版の吊上げ具 Expired - Lifetime JPH061582Y2 (ja)

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